FC2ブログ

日本酒「薄青瓶問題」について

2019/4/17追記
(本記事に関して、新情報が出たので続報記事を書いています。興味があればご覧ください)

 最近日課である酒飲み達のツイートをチェックしていたところ、非常に気になるつぶやきを見つけました。
 超有名店「GEMbymoto」の店長である千葉麻里絵様の、日本酒ボトルに関する次のツイートです。

  




 普通なら「へー気をつけよう」ぐらいで終わるところですが、私には強いインパクトがありました、思い当たる経験があったからです。(この記事は、その経験を伝えることで、この「日本酒薄青瓶問題」を少しでも多くの人に認識してほしいという思いで書いております)
 私はこのブログに大体1,000本ぐらいの家飲み記録を載せていますが、そのうちたった一本だけ「老ね(ひね)」を理由としてお蔵入りにしたお酒があり、それがこの青瓶だったんですよ。
 お酒は「*MUNEMASA 生酒 純米吟醸 夏の生吟 28BY」、2017年7月出荷、9月19日開栓でした。

20171122133112679.jpg20171122133129586.jpg

(↓ここから当時の感想)
上立ち香は…、げ、熟を若干通り越した老ねた感じの香りがそこそこに。
含むと、やはり牛乳感のある生老ね特有の嫌な風味と、甘さが混じり合った感じの何とも残念な感じ。

結構色づいてますし、これは完全に過熟という感じでしょう。
珍しいことに裏ラベル記載に賞味期限が書いているのですが、それは六ヶ月でまだ期間内なんですよね。
この味を蔵元が許容しているのか、保存状態に難があったのかは不明ですが、
(感想ここまで)

 ここまで書いて、「こりゃ記事にするには保存状態が悪すぎるな」と思ってお蔵入りにした次第です。
 なお、こちらは通販で買ったのですが、同梱した他のお酒は全く問題無し。
 さらに、MUNEMASA自体は以前通常の純米吟醸生酒を飲んで好印象でした(これも多分同じ瓶ですが、出荷即購入即開栓)。

 上では牛乳感と書いてますが、より正確には「常温でちょっと置いた牛乳」ってな含み香ですね。
 ど素人の私では官能検査的な判断は全然できないのですが、実際、私が家飲み酒にハッキリ後ろ向きの「老ね」を感じることは年に一度あるかないかぐらいですし、それが薄青瓶だったことはやはり偶然ではないような気がしています。

 なお、これまた老ねを感じた越の王紋もそうだったらより疑いは強まるのですが、こちらはさらに色が薄い水色瓶なのでそこは関係ないのかな…(今思うとこちらは遮光性の問題のような)。

 (ちなみに瓶の見分け方については、千葉店長はこの様なツイートもされていました)

 


 これを見た後、家にあった「つきよしの 純米吟醸生原酒」(3月出荷、6月20日開栓)を飲んでみたのですが、やっぱり老ね感はあったと思います。
 つきよしの自体は外飲みの印象がすこぶる良くて、楽しみにしていたこともあってこれにはがっくりきてしまいました…

20180623194102547.jpg  20180623193913907.jpg

 ちなみに、瓶の成分由来の劣化が言われているのは特定の薄青瓶だけなのですが、そもそも青系の瓶は全体的に紫外線に関する遮光性が低いという問題もあったはずです。(このことは結構知られていると思います)
 こちらは冷暗所に置いたり新聞紙を巻けばある程度対策できますが、やはり知らないと結構危ない気がしますね。

 この問題に関して過去の記事も見直したのですが、自分が夏酒嫌いなこともあってあまり事例が無かったです…(若干怪しいのはありましたが)、まあ個人では結局どこまでいっても感覚の話になってしまいますしね。
 ただ、ツイッター上ではかの新政酒造の佐藤社長や、こだわりの地酒屋の児玉店長も言及しており、自分の経験無しにしても、薄青瓶問題はかなり信憑性が高いものと思っております。
 正直最近は見た目重視で青瓶採用が増えてきている気がするので(あの花ラベルとか…)、早めに業界としてしっかり対策して欲しいと、個人的には強く思いますね。

 最後に補足いたしますが、この記事では個人の体験として具体例を上げていますが、特定の銘柄をディスるつもりは全くございません。
 MUNEMASAもつきよしのも、むしろ推していきたい銘柄ですし…
 私にこの記事を書かせた動機は、「せっかく丹精を込めて醸された日本酒がボトル由来で劣化するのは勿体無さ過ぎる!」という思いですね。
 遮光性も含め保存性に疑問のある薄青瓶が、単に見た目重視で増えていくという事態だけは避けて欲しいというのが、自分の素直な気持ちです…

(P.S)もし思い当たる節がある方がいたら、コメントいただけると嬉しいです。
    事例が集積したほうが説得力があると思うので…

関連記事

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

タグ: 薄青瓶問題

2018年06月23日 日本酒関連の雑記 トラックバック:0 コメント:8

<< 川鶴 純米 限定直汲み 無濾過生原酒 | 酔いどれオタクの日本酒感想記TOP | 旦 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 28BY >>

銅かコバルトが触媒になっている可能性が高そうです。こういうのは分析をすれば一発なのですがね。

個人的には水色瓶は試飲して買うことは原則ないので、こういう疑惑はある程度真実だと感じてます。

お酒を飲める前だとペプシコーラが好きでしたが、瓶、ペットボトル、缶という順で美味しいと感じました。同じ成分でも恐らく容器との反応は何らかはあると経験しています。酒器で変化するのと同じ延長なのでしょう。

玉川のアイスブレーカーと龍力の夏酒はちょっと怪しいかなと感じますね。ただ、記事のようなひね香とかではないですが

2018年06月23日 龍力大好き URL 編集

どうもです。
昨年、酒屋に行った際に冷蔵庫奥にある銘柄のお酒
がラベルを裏にして置いてあったので、何だコレ?
と見ていたら、店主から「あっ!それ売物じゃない
から。良かったら持ってってもいいよ。飲んでみて
ダメだったら料理酒にでも使って!」と言われ何気
にラッキーとか思い貰って帰りました。
まさに薄青瓶のお酒で、生酒でしたが半年ほどしか
経っておらず冷蔵庫保存でしたので大丈夫かな?と
思いましたが開けてみたら結構琥珀色になっていて
いざ飲んでみると完全に老ねていて雑巾みたいな味
で(雑巾は食ったことないけど)酷いものでした。
料理酒ってレベルですらないので捨てましたけど。

その時は冷蔵庫の蛍光灯の紫外線でやられたかな?
と思ってましたが、この記事を読んで「まさか!」
となりました。

その銘柄は静岡酒で(名前は伏せますが)未だに
薄青瓶を使用していて販売しているのでこれから
はちょっと避けるようにします。情報ありがとう
ございました。その蔵元にはイベントで会う機会
があったらそれとなく言っておきます。

2018年06月23日 P太郎 URL 編集

どうもです。
話題の青瓶問題についてですね。
僕も少しばかり「ん?」と感じた経験があるので参考までに…

確か27BYだったと思いますが、蔵元まで赴き花陽浴の美山錦直汲みを三本購入したことがありました。
一本は購入した翌日に、もう一本は二週間後に、残りの一本は約三ヵ月後に雄町直汲みが出たタイミングで飲み比べました。
早めに飲んだ二本はまったく問題なかったのですが、最後の一本は比べると若干饐えたような臭いがあった記憶があります。
当時は「直汲みは足が速いのかな?」なんて思っていたのですが、もしかしたら瓶が原因であった可能性もありますね。

とても大きな問題であるとは思うのですが、個人的にはもう少し慎重になったほうがいいのではないかと思う部分もありますね。
青瓶がお酒にとって化学的に良くない可能性のあるものだとは僕も思いますが、一歩間違えれば魔女狩りのような状況になりかねないのではないかとも思います。

2018年06月24日 すん URL 編集

>龍力大好き様、コメントありがとうございます。
早速の情報感謝です! 私もその辺りは不案内なのですが、官能検査以外の成分分析等でこういうのはハッキリできるものなんでしょうか。もしそうだとしたら、やっぱり公的機関がデータ出して欲しいところです…

酒器は本当にハッキリ違いありますもんね。延長線上というのは確かにそうかも。 この辺りはどうしても感覚的な話になるのが難しいところですね…

玉川とか龍力なら、たとえ多少熟感がブーストされてもバランスは崩れないでしょうね。 今の所私は、フレッシュさを売りにするような生酒について、この問題がハッキリ現れるんじゃないかと思っております。

2018年06月24日 まるめち URL 編集

>P太郎様、コメントありがとうございます。
情報感謝です! なかなか興味深い話ですね…
個人的には、その居酒屋の店長さんが、どういう経緯で保存に失敗しちゃったのかが気になるところです。ただ、プロが保存に失敗すること自体、一種特別な何かがあったんじゃないかと思っちゃいますよね。
おっしゃるとおり、悪い方向の老ねは最終的に雑巾としか言いようがない香り・味わいになるので、そういうお酒にあうとくやしさというかやるせなさを強く感じてしまいます…

記事にも書きましたが、青系の便は遮光性にも難があるので、今回問題にしている瓶の成分由来の劣化なのか、単純に光による劣化なのかの区別がつきにくいのも難しいところかと…

今回一番気になるのは、どのくらいの蔵元さんが認識しているかということだったりします。遮光性については把握しているはずなので、保存性をある程度犠牲にしている認識はあるはずなのですが… 消費者はそこらへんわかりませんし、それでも敢えて見た目を重視するのなら、ある程度の注意喚起はして欲しいところだと思っております。

2018年06月24日 まるめち URL 編集

>すん様、コメントありがとうございます。
情報感謝です!話題のとは言いますが、無茶苦茶限定された領域の話だと思いますけどね…

実は数あるお酒の中でも、花陽浴の直汲みが一番気になっているところだったので、貴重な情報です。やっぱり数ヶ月経つと違和感が出てくるって感じなんですかね… 花陽浴直汲みや夏酒はみんなすぐ飲んじゃうから、あまり情報が出てこないという危惧も個人的には抱いております。

さすが、すんさんはプロっぽい感覚を持ってますよね、私も根拠薄弱な状態で単純に危険性を煽るのは良くないとは思っています。ただ、魔女狩りになるには、騒いでいる人間があまりに少ないので問題ないかなという気がしております。本当は公的機関なり組合なりが、結論はどうあれちゃんと対応してくれれば良いと思うのですが、このままだと間違い無くスルーなので、一素人として騒いでいる次第です(笑)

遮光性の件もあるので、まあ本音を言ってしまうと、「デザインなんてどうでもいいから、保存性重視しろや」って感じかも(笑) 凄く嫌らしい言い方をすると、青系瓶で老ね酒を3回も掴まされているわけだし、文句をいう権利ぐらいはあるかなと。

2018年06月24日 まるめち URL 編集

「日本酒 水色 瓶」で探していたところこちらのホームページにあたりました。
現在、日本酒のラベルデザインを考えているのですが、どうしても水色の瓶を採用したいと考えていた時にこの水色瓶問題があることを知りました。

瓶の色による遮光性の問題は何となく知ってはいましたが、薄青が味に及ぼす影響ということは初めて知りました。
考えてみれば、青色自体は他の色と違い出すのが難しいとされていますしね。化学物質を多く含む代表的な色ですし。

ところでブログには書いていなかったように思いますが、一番右の青の瓶は味に影響はないのでしょうか?
また、水色の瓶での「老ね」はどの日本酒でもわりと感じられるものなのでしょうか。

2018年12月27日 うです URL 編集

>うです様、コメントありがとうございます。
返信遅れすみません…
ラベルデザインを検討中とのことですので、まずは予防線を張らせていただきますが、引用先のプロの方々の意見はともかく、私の方はあくまで一素人の感想だとご認識ください。
結局公的な機関の見解も出てないので、中々結論じみたことが言いにくい問題だと思います…

正直なところ、科学的な部分の話については全くわかりませんが、青系の瓶に老ねた風味を感じることが多いというのは実感としてあります。
この記事を書いた段階では薄青瓶特有の問題なんだろうなあと思っていたんですが、実はお話されているとおり、遮光性の方が影響強いんじゃないかと今は感じています。(水色瓶でもヤな感じに出会いやすい)

なお、ご質問の、一番右の青瓶については、そもそも経験があまり無いのでなんともいえないというのが正直なところです… (千葉氏は特に問題ないという認識みたいですが)
老ね感については、出荷からの期間やお酒のタイプ(生or火入れ)にも凄く左右されるので、全部がそうというものではないと思います。千葉氏も書いていますが、すぐに売り切れるなら多分問題はないのかもしれません。

個人的な意見では、やっぱり味を最優先にしてほしいので、疑わしきを避けて欲しいとは思いますが…デザイン側ではまた違う思いがあるでしょうし、難しい問題ですね。

2018年12月29日 まるめち URL 編集












管理者にだけ公開する