風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 26BY

本日の家飲み 風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 26BY

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 奈良県御所市のお酒です。
 笊籬採り3本飲み比べの最後となります。

 飲み比べのトリを飾るのは、私にとっての殿堂入りスペック、その自家熟成バージョンになります。
 26BYに搾られ、一年近い蔵元熟成を経て平成27年9月に出荷されたものを、更に一年以上我が家の家庭用冷蔵庫に保管した後の平成28年11月に開栓したものですね。
 まあ実際は狙って寝かせたわけではなく(基本的に自分は買って一ヶ月以内には飲むスタイル)、勿体無くて飲むタイミングを逃してしまっただけなのですが…
 家庭用冷蔵庫で1年はどう考えても危険領域なんですよね、ただ購入した伊勢元酒店さんがとても丁寧に新聞紙包装してくれたので、遮光は完璧だったと思います。

 この雄町純吟笊籬採りは風の森の中でも、芳醇・甘旨・フレッシュという三拍子揃った、非常に分かりやすい楽しさが魅力だと思っています。
 それが2年以上の熟成を経たことでどう変わってしまったのか…、おっかなびっくりの開栓です。 

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 現状廃止されてしまった一升瓶のラベル…、懐かしさすら感じます。

 注ぐと、グラスに気泡がついてくれて一安心、ガスは抜けて無いですね。

 上立ち香はある意味予想通りの、少々ガス混じりの熟れた果実の香りがそこそこに。
 含むと、若干の熟成をまとったまさに完熟果実の甘旨味がグググッと入ってきて、少々のガスのピリピリを感じさせつつ、非常に力強く染み入ってきます。
 味わいは、基本は同スペックのいつもの芳醇なマスカット的甘旨味が主役、しかしやはり確たる熟感がありますね、苦味もあって旨味に円熟味と複雑さが加わった印象。
 後味はやはりガスと少々の苦味で引き上げます。

 通常の同スペックから、フレッシュ感と強めの熟感がトレードオフとなった結果のような、ある意味想像通りのお酒でした。
 最初にふわっと広がり、後に含み香の奥の方に感じるほんのりとした熟成香をどう考えるかですね…、正直一年前なら苦手意識が強かったのですが、今なら結構楽しめる自分がいます(ただ、多分生熟限定)
 何というか、飲んでいる間、たまに物凄く旨く感じる瞬間があるというか、複雑さが自分の感覚にハマるタイミングが何回かあったような気がします。
 ただ、ハッとするようなド直球の旨さは無くなってしまうので、基本的にはやっぱりこのお酒は出荷直後に飲むべきなのでしょう。
 とりあえず風の森のこのスペックについては、28BYを何としてでも入手して家飲みしたいと、決意を新たにした今日この頃でした。 

 ちなみに燗を付けると、いい感じで熟感のクセが無くなり、甘旨味をストレートに感じられるようになりました。
 やはり燗推奨ですね、旨味も濃厚になるのにバカスカ飲んでしまう口当たりの優しさもあります。

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参考1:「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事(25BYの半年程度追加熟成)
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-840.html

参考2:「飲兵衛廃人の落書き帳」さんの同スペックの記事(27BY四合瓶の半年程度追加熟成)
http://blogs.yahoo.co.jp/kurinotoge/18816801.html

 しかしなぜ日本酒ブロガーは揃ってこのスペックを過熟させてしまうのか…
 まあ何となくそれを誘うような酒質があるんですよね、後、「いつでも飲める」状態を保つ安心感というのもありそうな気がします。

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 最後に記念写真。
 3本立て続けに飲んでしみじみ感じたのは、「やっぱり私は風の森が好きなんだなあ」ということですね。
 味わいの方向性自体が自分の好みにハマり過ぎていて、他銘柄以上に主観的な感想になっているかも…
 ただ、飲んでいるときの幸福感は間違いなく本物ですね、今後もピッタリと追っていきたい銘柄です。

名称:風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 26BY
精米歩合:60%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):3,780円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年02月12日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

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毎度です。
やっぱり風の森は生でも熟成耐えられるのかー。ずっとそんな気はしてたんですが
まだ手を出さずじまいだったので、他の方のブログとあわせて背中を
押された感があります。

ちなみにうちはスペースやら金銭的な問題から日本酒専用冷蔵庫などという
素敵なものはございませんので、必然的に常温熟成になります。
日誌係さんは半年の冷蔵でも結構熟感出てるって言ってるし、常温だったら
どのくらいでどうなるのか…まあ、とりあえず2本買って1本は3か月放置で夏前に、
もう1本は夏越えさせて1年くらい熟成させてみましょうかね。

熟成の面白いところって、老ねた!と思っても更に時間を重ねることで
老ねが引っ込んだり、バランスが整ったりすることがあるんですよね。
個人的にこれを「老ねを超える」と言っていますが、ただそのタイミングは
一瞬だったり、永遠に訪れなかったりするほうが圧倒的に多いような
気はしてますが(笑)
まだまだ経験が浅いので、とにかく実験しまくっていきたいです。

2017年02月13日 アイオライト URL 編集

>アイオライト様、コメントありがとうございます。
いやあ、風の森の生熟成については、伊勢元酒店さんが非常に強く推しており、私もそれに乗っかった感じですね。
今風の酒質ととらえられがちな風の森ですが、開栓後の力強さとかは、その枠にとらわれない稀有なものかと思っています。

生酒の常温熟成は私にはちょっと恐ろしい世界ですね… ただ、風の森については伊勢元さんいわく、「どうぞいじめてやってください」とのことなので、案外全然OKだったりするかも(遮光は必須と思いますが)
ちなみにまだここだけの話ですが、私もついに日本酒用冷蔵庫を発注してしまいました… 到着をワクワクしながら待っております(笑)

私は臆病で自家熟成には手を出すつもりになれないので、そのあたりの開拓者には頭が下がります。
しかし、「老ねを超える」フレーズ的に格好良すぎですね…(笑) ハマったときの喜びは凄いんだろうなあ。

2017年02月14日 まるめち URL 編集












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