分福 純米 生原酒 氷温二年貯蔵
本日の家飲み 分福 純米 生原酒 氷温二年貯蔵
群馬県館林市のお酒です。
家飲み、外飲み含め確か初めていただきます。
今期日本酒を飲む上で、マイテーマの一つが「生熟」であり、それは以前にいただいた「超超久」のくせの無い濃密な旨さに衝撃を受けたことが理由でした。
そして今回いただくお酒は、その超超久と同様、蔵元で複数年氷温貯蔵された生酒になります、世に熟成日本酒はそこそこ見かけますが、長期「生」熟成酒はコスト含めリスクが高いからか、やっぱり貴重ですね。
マニアなら自分の冷蔵庫で自家熟成と洒落こむべきなのかもしれませんが、やはり設備投資コストや、ダメにしてしまうリスクを考えると、熟成推奨なら蔵元でやって欲しいなあというのが個人的な感覚です。
ちなみにこの「分福」、蔵元ホームページによると、やはりあの「分福茶釜」にちなんだネーミングとのこと。
しかし館林のお寺に伝わるお話しだったんですね…、知りませんでした。
今回いただくスペックとしては60磨きの生原酒で、使用米の品種は不明。
1400円というお値段は、二年冷蔵保管するコストを考えれば、良心的といえるでしょう。
上立ち香は熟感のある米の香りがそこそこに。
含むと、非常に独特な熟感のある超濃厚な旨味が塊で入ってきて、若干の苦辛さに締め付けられながら自然に染みこんできます。
旨味はまさに熟しきった果実という感じの甘さが主役なのですが、特筆すべきは後ろ向きの老ね感が全くないことですね、とても素直に熟感を楽しめます。
後味はキツくない程度の苦辛を舌の上に残しつつ、しっかりとキレます。
氷温複数年熟成の可能性をひしひしと感じさせてくれる、クセのない完熟旨酒でした。
うーん、やっぱりこの旨味の乗りは魅力です、熟成香が苦手な人にこそ、この氷温生熟成のお酒は飲んで欲しいですね。
また、このお酒については後味のキレも特長ですね、程よい引き締まりかたです。
分福、今後他のスペックも試していきたいと思いました。
名称:分福 純米 生原酒 氷温二年貯蔵
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:+5
蔵元情報:分福酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
お気に入り度:8.5/9.0
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