村祐 黒 本生 (平成29年12月製造分)
家飲み記録 村祐 黒 本生 (平成29年12月製造分)
新潟県新潟市のお酒です。
ブログでの登場は5回目。
この「黒」については、2年前(27BY)にいただいて、あまりの旨さにマイ殿堂入りさせています。
が、昨年は買い逃してしまいました…、店員さん曰く昔より明らかに売り切れが速かったとのこと。
うーむ、ブログで紹介したために若干自分の首を締めた気も…、そりゃこの味は知られれば売れますわ。
スペックは相変わらず非公開ですが、このロットについては「日本酒のカルテ」さんに気になる情報が載っていました。
そちらによると、今回は28BYのものを10ヶ月程度氷温熟成させてから出荷したものだとか…、凄く重要な情報だと思います。
なお、12月購入4月開栓。
上立ち香はうっとりするような甘い個性的な香りがそこそこに。
含むと、滑らかな口当たりの甘酸味がスルリと入ってきて、最後までその甘味酸味の純度を保ったまま、しかしほんのりと渋味の奥深さを彷彿とさせつつ、じんわりと染み込んできます。
味わいは、極めて純度の高い甘味が中心にありつつ、今年は結構酸味も強くて金柑の砂糖漬け的な果実感が出てますね、ただやっぱり雑味の無さは心地良い…、普段飲んでるお酒の一歩先を見せてくれます。
後味は、濃厚な甘味を酸で引き上げる印象で、自然にキレます。
非常に純度の高い甘味と酸味が、繊細ながらもダイナミックにバランスを保つ、高次元な芳醇甘酸酒でした。
う~ん、極めて上品ではあるのですが、今回は和三盆から離れちゃったかな…、個人的には「低酸」が魅力と思っているのでちょっと残念ではあります。
甘味と酸味でバランスを取るお酒は結構ありますからね…、個人的には「上品さ」には高いお金を出すつもりは無く、高級酒にもあくまで個性を求める性質なので(具体例:風の森TYPE2)、若干肩透かしな感触。
村祐、来期この「黒」を買うかどうかは、熟考の上で決めようと思います。
(以下ちょっと愚痴。スルー推奨。)
う~む、情報非公開を徹底するなら味わいの再現性には気を付けて欲しいと思いますね…、通常の価格帯ならともかく、私としては毎年清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入しているわけで。
そりゃ氷温だろうが熟成させたら良くも悪くも味は変わりますよ、納得ずくで買うならともかく、そんな違いを黙ってるってのはちょっと…
基本的に村祐の徹底した姿勢は好きではあるのですが、今回はちょっといかがなものかと思った次第です。
(まあ初めて飲んだ人は普通に美味しいと思うでしょうし、常盤ならそんなことは思わないので、冷静に考えると私が貧乏性なゆえに高級酒に対するハードルが無茶苦茶高いだけなんですけどね…)
紹介:「日本酒のカルテ」さんの同スペックの記事
http://blog.livedoor.jp/sakechart/archives/murayu-kuro-2018by.html
名称:村祐 黒 本生 (平成29年12月製造分)
精米歩合:不明
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:村祐酒造株式会社
購入価格(税抜):4,000円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.4/9.0(価格を考慮に入れて)
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