櫛羅 純米吟醸 中取り 無濾過生原酒 ~KodamaTuning~ 30BY
家飲み記録 櫛羅 純米吟醸 中取り 無濾過生原酒 ~KodamaTuning~ 30BY
奈良県御所市、千代酒造のお酒です。
結構続いた地酒屋こだまさんでの購入酒のトリを飾るに相応しい、店長が入魂して熟成させたこだまチューニング。
以前には、私のアル添酒へのイメージを一変させてくれた、辰泉の本醸造生を頂いたことがあります。
先に言ってしまうと今回も無茶苦茶旨かったんですよね~
なんとなく日誌係さんみたいな言動になってしまいますが、こういうお酒・熟成テクが広く評価されて、高い値段で取引されるようになるのが本来健全というか成熟した市場なんだろうなあと思います。
ただまあ私としては、そういう情報を持っている人間が美味しい思いをできる今の状況もありがたいというのが正直なところだったりしますね。
読者の皆さんも是非当ブログの情報で美味しい思いをして欲しいところです。
上立ち香は熟した、しかし枯れてない感じの若干酸も感じる果実香がそこそこに。
含むと、実に複雑な感じの旨渋味が、引き締まりと見晴らしの良さを添える凛とした酸を伴いつつ、力強くしかし自然な口当たりで入ってきて、最後まで存在感を保ちつつもスルスルと胃の中に流れ込んできます。
味わいは、紅茶的な素直な熟感がありつつ、ダレやクドさを全く感じさせない、旨味と酸味と渋味メイン、甘味サブという感じのバランスの良いもので、濃度の割に恐ろしく杯が進んでしまいますね。
後味は、その複雑味や存在感が、全体のバランスと酸味の働きで極めてさばけの良い感じで引き上げていきます。
程よく熟した紅茶的な渋味と蜜的な甘味、そして凛とした酸味がとんでもなくハイレベルにバランスを取る、いくらでも飲めてしまうお酒でした。
いやあ素晴らしいですねえこれは、あまりこういうこと言うのもなんですが、アホみたいに日本酒飲んでるブロガーが一致して評価してるお酒ってそりゃ本物なわけですよ。
さらに余計なことを言うと、プレ酒追うより大塚行った方が、よほど簡単に感動できるレベルのお酒に出会えると思います(試飲できるし)、メディアにはろくに出ない情報ですけど、せっかく今このブログ読んでるんだから、信用してくださいな。
篠峯、そしてこだまチューニングの凄みを感じさせてくれた一本でした。
購入価格(税抜):2,050円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.8/9.0