FC2ブログ

風の森 雄町407 真中採り 純米無濾過無加水生酒

家飲み記録 風の森 雄町407 真中採り 純米無濾過無加水生酒

20200929105204446.jpg  20200929105217039.jpg

 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。

 以前、風の森のラインナップの中で私がもっとも愛する雄町の純米吟醸(精米歩合60%)が、終売となってしまった嘆きをその「FINAL EDITION」の紹介記事で書きました。
 これからは風の森の雄町は低精白の「80」だけになる予定のようですが、今回いただいたのは、その通常のラインナップとは外れた限定品になります。
 コンセプトは裏ラベルにありますね「challenge edition」ということで、今回一回限りのスペックになるそうです。
 (本当はこういうお酒は発売直後に即紹介しないと意味がないですよね…反省)

 スペック情報もしっかり裏ラベルにありますね、今回はより詳しいスタッフ情報が書いてあるのも素敵。
 ちなみに「407」という数字の意味は、精米歩合40、7号酵母使用ということみたいです。
 今回は「真中採り」ということで、限定品の中の限定品という感じですね、そのため四合瓶2,200円と結構良いお値段。

20200929105228477.jpg  20200929105250075.jpg

 上立ち香はちょっとミルキーな甘さを感じる果実香がそこそこに。
 含むと、ガスを纏った実に濃厚かつ押し出しの強い甘味が、しかし若干の柔らかさも感じさせる口当たりで入ってきて、徐々に強まる渋味で輪郭をキッチリ保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、蜜たっぷりのベリー系(?)的な、非常に芳醇な甘味が主役、酸味は控えめで、少々の苦味と落ち着いた渋味が引き締め役ですね、結構にぎやかな印象ながら上品さというかまとまりが
 後味は、その味わいを苦味等でしっかり引き取って力強くキレます。

 しっかりスウィーティーで濃厚ながら、実に素直に飲める、甘い系風の森としてしっかりまとまったお酒でした。
 甘味にはミルキー感もあるかな…、甘さは露骨ながらも奥深い感じになっていることに風の森というか日本酒らしさを感じますね。
 いやあ、やっぱり雄町を磨いた風の森はオンリーワンの魅力がありますよほんと、今後も雄町純吟復活希望は叫び続けたいと思います。
 風の森、限定品も含め今後も追っていきたいですね。

20200929105301412.jpg  20200929105239197.jpg

名称:風の森 雄町407 真中採り 純米無濾過無加水生酒
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):2,200円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月29日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 酒未来 (2019年12月出荷)

家飲み記録 栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 酒未来 (2019年12月出荷)

20200922160103060.jpg  20200922160117548.jpg

 山形県鶴岡市のお酒です、当ブログのド定番銘柄。
 
 というわけで、今回新酒を夏まで引っ張った3銘柄は「花陽浴」「飛露喜」「栄光冨士」でした、私的に超選りすぐり銘柄という感じですね。
 基本的に私は「甘旨フレッシュ派」&「蔵が出したタイミングで味わう派」であり、大量購入、即消費を旨としているので、この3本をこれだけ寝かすのは割と珍しいことだったりします。
 ただ、実は栄光冨士に関しては、柏の日本屋さんで結構店熟成ものをいただいているので、最初から大丈夫だろうと予想はしております(以前、蔵元生熟成であろう愛山もありましたし)。
 
 スペックは定番の酒未来の精米歩合50%(詳細は裏ラベル参照)。
 12月出荷、翌8月開栓です。

20200922160142399.jpg  20200922160228408.jpg

 上立ち香は蜜的な甘さを感じるトロリとした果実香が気持ち強めに。
 含むと、まだまだフレッシュ感を残しつつしっかり味が乗ってきた印象の、若干とろっとした超濃厚な甘旨味がドドドと入ってきて、あくまで裏方に苦渋味を感じさせつつ、じわりじわりと染み込んできます。
 味わいは、やはり砂糖を入れた洋梨を煮詰めたような超濃厚な甘味が厳然たる主役、酸は下支えする程度で、苦味は相対的に僅少、渋味はそこそこ強めながらしっかり追いやられてますね。
 後味は裏方の苦酸が仕事をしているのか、意外なほど自然かつしっかり引き上げてくれます。

 非常ににぎやかな印象ながらも、味が乗ってきた甘味がド真ん中で主張することで、一種の力強いバランスを保つお酒でした。
 これは良いですね~、やはり想像通りの生熟適正がありました、これだけ甘旨系でいわゆる生老ね感が皆無なのは結構凄いと思いますねえ。
 まあ、ただでさえ濃い栄光冨士の濃度マシマシなので、そっち系が苦手な人は全然ダメでしょうが、好きな人にはたまらない、そういう系統だと思います。
 栄光冨士の生熟適正を確信させてくれた一本でした。

20200922160244460.jpg

名称:栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 酒未来 (2019年12月出荷)
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):2,000円ぐらい(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:日本屋(柏)
お気に入り度:8.7/9.0

■おまけギャラリー:3本記念写真
20200922155657978.jpg
 今回の3本の中で個人的感覚としては、栄光冨士が一番「伸びた」お酒です。
 夏や秋は芳醇甘旨系の生酒が不足する時期ではありますが、「風の森」とこの「栄光冨士」はド鉄板の選択肢として、改めてオススメしたいと思いますね。

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月26日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

飛露喜 特別純米 無ろ過生原酒 01BY

家飲み記録 飛露喜 特別純米 無ろ過生原酒 01BY

20200922160354868.jpg 20200922160410123.jpg

 言わずと知れた会津のお酒です、私が無濾過生原酒を家飲みできたのはこれで4回目。

 実は今回自家熟成(といっても半年ですが)に踏み切った理由としては、どこかで「飛露喜の無濾過生原酒は夏に開けた方が旨い」みたいな言説を見たからだったりします。
 今までの3回は新酒で飲んでるし、ここらで一発試してみるかと夏まで引っ張ったわけですね。
 一升瓶ということもあり、これもレマコムあっての楽しみ方と言えるでしょう。
 
 ラベルは情報が乏しいことも含めいつも通りですねえ、でもこの筆文字はやっぱりオーラがあって好き。
 ただ、合資会社だった蔵がいつの間にか株式会社になっていたことに今気づきました、やっぱり規模的に組織変更の必要性が出てきたんでしょうねえ。
 12月製造で、翌8月開栓です。
 

 上立ち香は熟感皆無、ただ落ち着いた酸を感じるスッキリとした香りがほのかに。
 含むと、やはり程よく落ち着いて、柔らかな酸と一体になった旨味が自然な口当たりで入ってきて、そこそこの渋味が奥深さを添え、最後までバランスを保ったままゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、生熟感とフレッシュ感がいい感じで絡み合ったもので、濃い旨味や渋味もありつつ、主役は優しい酸ですね、ただ刺激的ではなくて、濃厚ながらもグイグイイケてしまうバランスを保っています。
 後味はその酸で割と自然にかつしっかりと引き上げてくれます。

 新酒のフレッシュさとトレードオフで、素直に柔らかさと落ち着き、そして一種のまとまりを得た感じの芳醇旨酸酒でした。
 花陽浴同様、新酒と生熟どっちが良いかは好みの問題でしょうね~、やっぱり崩れない所は流石かと。
 今回の良いところは、温度帯を気にせずダラダラ飲める感じになってることだと思いました、一升瓶をどっかと横に置いてコップで飲むのも一興でしょう。
 何気に今回、飛露喜はいち早く「酸」を使いこなした強い生酒を世に出したというところが凄かったのではないかということを感じましたね、十四代とはそこが明らかに違うポイントかなあと。
 飛露喜、やっぱり良いお酒だなあとしみじみ感じた一本でした。

20200922160436907.jpg  20200922160421529.jpg

名称:飛露喜 特別純米 無ろ過生原酒 29BY
蔵元情報:株式会社廣木酒造本店
お気に入り度:8.5/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月24日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦 01BY

家飲み記録  花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦 01BY

20200922155822005.jpg  20200922155833248.jpg

 言わずとしれた埼玉県羽生市のお酒です。

 いつもの花陽浴なのですが、今回は新酒の時期に買ったお酒を夏真っ只中の8月に開栓したというところがポイントになります。
 実は、今年はとっておきの生酒を3本ほど同様に寝かせて、同時開栓というようなことをやっていました。
 新酒生酒といえば即開栓が基本であり、私はあまり自家熟成はしないのですが、まあ試験的にという感じですね。
 ちなみに、冷蔵庫は業務用(レマコム)で、大体0度ぐらいでの保管ですので、家庭用冷蔵庫とはちょっと違った熟し方だと思います、その点ご注意を…

 というわけで、まずはド定番の花陽浴、それも山田錦です。
 2月製造8月開栓。

20200922155844782.jpg

 上立ち香は濃厚かつ甘ーいパイン系の、ちょっと落ち着いた香りが気持ち強めに。
 含むと、やはりガッチリ濃厚な甘酸旨味がトロリとした口当たりで入ってきて、苦味や渋味は完全に裏方、それでいて不思議なほどダレを感じさせないままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、いつもの花陽浴の素直に味が乗ってきた印象の完熟パイン的な甘酸旨味が純然たる主役、苦渋の抑え方といい良いですね~、ただよくよく追うとちょっと生老ね的なクセはあるかも。
 後味は、酸メインでいつも通り自然に引き上げてくれますね。

 いつもの花陽浴にいい感じに味が乗ってきた、トロリ系芳醇甘酸酒でした。
 これはこれで良いですねえ、甘味が増してきている上に酸とのバランスが崩れていないので、いつもどおりグイグイ飲んじゃいます。
 ただ、花陽浴の酒質的にはやっぱりフレッシュな感じも欲しくなるので、個人的な印象としては一長一短かなあ。
 花陽浴の安定感を感じさせてくれた一本でした。

20200922155855092.jpg

名称:花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦 01BY
蔵元情報:南陽醸造株式会社
購入価格(税抜):1,750円/720ml
お気に入り度:8.7/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月22日 埼玉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

kamosu mori (醸す森) 純米大吟醸 生酒 (2020年3月製造)

家飲み記録 kamosu mori (醸す森) 純米大吟醸 生酒 (2020年3月製造)

20200914162245483.jpg  20200914162257532.jpg

 新潟県中魚沼郡津南町のお酒です、前回に引き続きのご紹介ですね。

 今回蔵元HPからの直販で取り寄せたわけですが、この苗場酒造楽天ショップも開いているようです。
 で、そちらの方には気になる商品があるんですよね、それは「上槽予定のお酒の予約販売」というもの。
 これこそ「しぼりたて」ってやつですね、意外とやっている蔵が少ない中、踏み切った体制に拍手。
 というわけで実は先程早速発注しました、楽しみですねえ。

 閑話休題、今回ご紹介するのは純米「大」吟醸です、パッと見違いがわからないかもしれませんが、ラベルの下にサラッと書いてありますね。
 このときは普通の方を頼んだので、3月製造、7月開栓です。

20200914163452398.jpg

 上立ち香は甘く、割と落ち着いた印象の果実香がそこそこに。
 含むと、やはり完全に甘味主体で、柔らかい酸味も伴った濃厚な旨味が自然な口当たりで入ってきて、最後まで純度が高い感じでじわじわと染み込んできます。
 味わいは、若干生熟的な味乗りがしてきた印象の、砂糖マシマシの完熟マスカットやパインを思わせる甘味が厳然たる主役、酸味は寄り添う程度で、ほんのりと渋味のあるかな…とにかく濃厚ながらわりとグイグイイケるまとまりもありますね。
 後味は、濃厚さを実に自然な感じでしっかり引き上げてくれます。

 シロップ的な濃厚さがある完熟果実の甘味を、しっかりとまとまった感じで楽しませてくれる、超甘口酒でした。
 白ワイン的な風味に甘味マシマシって感じかなあ、アイスワインってこういう方向なんでしょうか(高くて飲んだこと無い)
 ちょっと重い気もしますが、純度が高いので悪印象はないです、食前かデザートに良いタイプかと。
 ただ、やはりこの感じはしぼりたてを飲んでみたくなりますねえ、フレッシュだともっと良さげな気がします。
 醸す森、次のお酒が着くのを楽しみにしようと思います。

20200914163510640.jpg  20200914163500935.jpg

名称:kamosu mori (醸す森) 純米大吟醸 生酒 (2020年3月製造)
蔵元情報:苗場酒造株式会社
購入価格(税抜):純米大吟醸とセットで3,500円
購入した酒屋さん:蔵元直販(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月19日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

kamosu mori (醸す森) 純米吟醸 生酒 (2020年3月製造)

家飲み記録 kamosu mori (醸す森) 純米吟醸 生酒 (2020年3月製造)

20200914163520839.jpg  20200914163531606.jpg

 新潟県中魚沼郡津南町のお酒です、家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらは「お酒ミライ 日本酒レビューブログ」の神奈川建一さんに勧められ、同ブログの感想を参考にした上で購入しました。
 私としては、銘柄自体はは前から気になっていたのですが、近くに売っている店がなかったんですよね。
 今回改めて調べてみると、なんと蔵元ホームページからの通販が「5,000円以上のご注文の場合 全国一律送料無料」とのことだったので、こりゃすげえと直接取り寄せた次第です。
 5,000円なんて醸す森を四合瓶二種類と、ちょっと足せば届いちゃいますからね…、利益的に申し訳ないと思いつつ、ギリギリで発注してしまいました。
 
 お酒の特徴については、蔵元がえらく気合の入った特設ページを作っているので、是非そちらをご覧ください。
 製法的なところは「1段仕込・生原酒・袋搾りにこだわる」という部分に集約されていると思いますね。

20200914163541800.jpg

 上立ち香は甘くフレッシュ、そしてオリ的な濃厚さのあるマスカット的果実香が気持ち強めに。
 含むと、香りの印象通りの非常に濃厚かつフレッシュな甘旨味がトロミとガス感の双方を感じさせつつ入ってきて、オリの苦味を奥の方に少々伴いながら、最後まで存在感を保ったまま染み込んできます。
 味わいは、オリの濃度と複雑味、そしてガスの爽やかさを纏ったマスカットジュース的な甘酸味が厳然たる主役、苦味も含めて非常にまとまりが良いですね、低アルも相まってバカスカ飲めます。
 後味は、オリの存在感と苦味をほんのりと残しつつ、割と力強くキレます。

 フレッシュかつ、極めて濃度と存在感の強い甘味の魅力を、日本酒的な複雑さとともにガッツリ楽しませてくれるお酒でした。
 低アルかつ甘味マシマシながら、オリの苦味等がまたいい感じで仕事をしてくれて、個人的には食中酒としても全然イケると思いましたね。
 うーむ、日本酒離れしている気もするのですが、この味わいは日本酒でしか出せないというのも確かなんですよねえ。
 そして、これこそ私の大好きな味わいでした。
 次回はもう一つ別スペックの醸す森をご紹介します。

20200914163600471.jpg  20200914163551719.jpg

名称:kamosu mori (醸す森) 純米吟醸 生酒 (2020年3月製造)
蔵元情報:苗場酒造株式会社
購入価格(税抜):純米大吟醸とセットで3,500円
購入した酒屋さん:蔵元直販(通販)
お気に入り度:8.6/9.0

■おまけギャラリー:取り寄せ品記念写真
20200914161347306.jpg
 いやあこれだけで送料無料ですからねえ、ありがたい限りです。

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月16日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

shamrock(シャムロック) 無濾過純米生原酒 (2020年1月製造)

家飲み記録 shamrock(シャムロック) 無濾過純米生原酒 (2020年1月製造)

20200907101214168.jpg  20200907101234517.jpg

 宮城県加美郡加美町のお酒です、同蔵のお酒の紹介は三回目。

 最近「地獄杜氏」の異名でSNS等で話題をさらっている、盛川泰敬杜氏が醸すお酒です。
 「シャムロック」は同氏が以前より使っているブランドですね、以前に時計じかけのオレンジラベルをご紹介していますが、今回はスタンダードなラベル。
 なお、裏ラベルが特徴的で、フィルム表面に貼ってあるラベルを取り外すと、お酒とは全然関係ない内容のエッセイ的文章が出てきます。
 昔の射美を思い出してしまいますが、こういう遊び心は好きですね~

 以前火入れを店頭で見たことがあったのですが、個人的信念に基づき一旦スルーし、今回生酒を満を持してセレクトしました。
 特筆すべきは「ササニシキ」利用ということと、2.3というかなり高い酸度でしょうか。

20200907101304357.jpg

 上立ち香は果実系の酸を感じる爽やかな香りがそこそこに。
 含むと、純度の高い酸味を伴った旨味が勢いよく入ってきて、そこに強めの渋味が絡みつくことで最初から最後までしっかりと引き締まった印象のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、酸と渋味でキリリとした印象ながらも、旨味もしっかりとあるので絶妙なバランス、まさに飲みごたえと飲みやすさの両立をハイレベルで達成している印象ですね。
 後味は、渋味の余韻を残しつつも、印象としてはバッチリキレてくれます。

 純度の高い旨酸味を、渋味のアシストでエンドレスに楽しめてしまう、質実剛健の万能酒でした。
 味の方向性は果実系とお米系の中間といいますか、なかなか表現し難い個性的な感じだったと思います。
 実は開栓直後冷やしたままで飲もうとしたら渋すぎてちょっと閉口したんですよね。
 しかし、開栓後は伸びる伸びる、最終的には飲みごたえとキレ、両方を抜群に感じさせる素晴らしい味わいになってくれました。
 (だからこその一升瓶限定なんでしょうねえ…、ただやっぱり一升瓶の生酒はレマコム勢以外にはハードル高そう)
 シャムロック、今後もしっかりとチェックしていきたいと思いました。

20200907101253700.jpg

名称:shamrock(シャムロック) 無濾過純米生原酒 (2020年1月製造)
蔵元情報:株式会社田中酒造店
購入価格(税抜):3,500円/1,800ml
購入した酒屋さん:鈴木酒販(神田)
お気に入り度:8.6(開栓直後は8.2)/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月12日 宮城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

都美人 山廃 特別純米 生原酒 紺ラベル(山田錦) 2019BY

家飲み記録 都美人 山廃 特別純米 生原酒 紺ラベル(山田錦) 2019BY

20200907141116279.jpg  20200907141126664.jpg

 兵庫県南あわじ市のお酒です、ブログでの登場は3回目。

 唐突ですが問題です、最近ご紹介した「白鷺の城」「不老泉」そしてこの「都美人」の三銘柄に共通する事項はなんでしょうか?


 え~答えは「天秤搾り」になります、意識せずにこの極めて珍しい搾り方を採用している蔵のお酒を連続して飲んでいたのでテンションが上がってしまいました。
 この天秤搾りについては不老泉のホームページに詳しく載っていますね、とにかく手間がかかるもので、今でも採用している蔵は全国でも数ヶ所しか無いようです。

【9/10追記】
 都美人については、天秤搾りは一部のお酒のみで、大半は薮田搾りであるというご指摘がありました。
 今回のお酒も多分天秤搾りではないですね…、あくまで一部製品にて採用しているというのが正しく、誤解を招く記載があったので記事本文も若干修正しました。
 また、福岡の白糸酒造も同様の搾り方を採用しているらしいです(こちらは全量)、ただここでは「ハネ木搾り」と呼んでいるみたいですね、いやあ難しい…
 ちなみに私はもちろん同蔵のお酒も飲んでおります(田中六十五白糸)。


 閑話休題、都美人自体はかなり好印象の銘柄なのですが、タイミング的に結構間が空きました。
 スペックは山田錦の精米歩合60、前回同様の紺色ラベルですね、なんとなく蔵のスタンダード商品というイメージがあります。
 3月製造、7月開栓。


 上立ち香は熟感、アルコール感、クリーム感をそれぞれ感じる濃ゆい香りがそこそこに。
 含むと、やはり濃ゆ~くてちょっと熟した感じの甘旨味が、強めながらも柔らかい酸味にしっかりと引き締められながら、息の長い感じでじんわりじんわりと胃の奥に染み込んできます。
 味わいは、ビターチョコ感のある熟した甘旨味に山廃らしい乳酸系の酸味が寄り添う極めて濃厚なもので、それぞれの要素がこれでもかと主張しながらも、グイグイ飲めてしまうまとまりがありますね。
 後味は、酸味が柔らかくもしっかりと引き取る形で、見事なまでにしっかりとキレます。

 極めて高濃度、かつ生熟感の有る甘旨味を、山廃らしい柔らかな酸味が心地よく引き締める、個性派甘旨酸酒でした。
 うーん、しっかり甘くて酸味が有りながら、一本調子の甘酸っぱさではないこの奥深さ、良いですね~
 昨今流行りの軽めの山廃とは一線を画しつつ、キレはバッチリですし、しっかり「らしさ」を構築している印象を受けました。
 都美人、今後は定期的に観測しなくてはと思わせてくれる一本でした。

 ちなみに燗をつけると柔らかさが増しますね~
 濃厚さも増してる気もするのですが、むしろ優しさアップという感じで、山廃らしい燗上がりをしっかり楽しませてくれました。

20200907141136528.jpg

名称:都美人 山廃 特別純米 生原酒 紺ラベル(山田錦) 2019BY
蔵元情報:都美人酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:酒浪漫うちやま(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月09日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

furousen(不老泉) 純米吟醸にごり 生原酒

家飲み記録 furousen(不老泉) 純米吟醸にごり 生原酒

20200907101049554.jpg  20200907101102892.jpg

 滋賀県高島市のお酒です、ブログでの登場は5回目。

 知る人ぞ知る実力銘柄の不老泉です、個人的には、前回紹介したような山廃・熟成でガッツリお燗向けのお酒をメインに据えている印象があります。
 が、今回いただくのは見た目からして今風の、新酒速醸活性にごり生酒という、イメージとは真逆のもの。
 むしろ別銘柄の「杣の天狗」を思い出しますね、その辺りに興味を惹かれたのと、自分の好みとしてはそっち系なので今回セレクトしました。
 
 裏ラベルに非常に詳細な記載が有るのは素晴らしいですね、色々と楽しみ方が広がります。
 個人的に特筆すべきは使用酵母「蔵付5号」というところ。
 これが「賀茂鶴発祥の協会5号をルーツとした蔵付酵母」という意味なら激レアだと思います、私も協会5号系のお酒は飲んだこと無いので…

20200907101128942.jpg 20200907101141033.jpg

 上立ち香はオリとガスの雰囲気をまとった柑橘系果実の爽やかな香りがそこそこに。
 含むと、少々の苦味をまとった奥深い感じの甘旨味がシュワシュワと入ってきて、強いインパクトを与えつつも酸でしっかりと引き締まったまま、力強く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、グレープフルーツ的な苦味と酸味、少々砂糖を加えた感じの甘味、そしてお米由来の旨味をそれぞれ感じさせつつ、それがしっかりと高密度にガッツリ噛み合っている感じで、実に飲みごたえがあります。
 後味は、その存在感を酸とガスが引き取って力強くキレます。

 軽くて薄い系とは一線を画した、極めて飲みごたえがありつつもしっかりスッキリキリリな、本格派スパークリング日本酒でした。
 いやあ、一般的な不老泉のイメージとは若干異なりつつ、そこから逸脱してないって感じです。
 キャッチーな甘味があることが個人的には凄く嬉しいですね~、新酒らしいプラス要素がビンビンにありながら、苦味や重さを感じさせないバランスは見事!
 不老泉の新たな側面を魅せてくれた一本でした、本当に実力派ですねえ。

20200907101153700.jpg

名称:furousen(不老泉) 純米吟醸にごり 生原酒
蔵元情報:上原酒造株式会社
購入価格(税抜):1,568円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月07日 滋賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

九尾 純米大吟醸 槽搾り 無濾過生原酒 なすひかり35%

家飲み記録 九尾 純米大吟醸 槽搾り 無濾過生原酒 なすひかり35%

20200828113244123.jpg 20200828113253672.jpg

 栃木県大田原市のお酒です、銘柄的には当ブログ初登場。

 こちらを醸す天鷹酒造の通常銘柄は「天鷹」、当ブログでは2014年に行った那須塩原旅行の際、現地で購入した純米大吟醸の生酒をご紹介しています。
 「九尾」については同蔵が限定生産品向けに立ち上げたブランドらしいですね、蔵元ホームページにちゃんと紹介ページもありました。
 「コンセプトは「変化自在」。リリース毎に使用米や酵母、精米歩合等を変えています。」とのこと。

 今回のお酒は、最近御茶ノ水にもできた「名酒センター」さんでガッツリ試飲して、非常に印象が良かったので、ラスト一本だった一升瓶を購入したものになります。
 「なすひかり」は栃木発祥の飯米らしいですね、それを35%まで削った、飯米高精白酒というのが特徴かと。
 しかし毎回特徴変えるなら、裏ラベルにでもどういうお酒か解説書いて欲しいなあ…、紹介ページにも一覧無いし。
 

 上立ち香は意外にも抑えられていて、わりと落ち着いた甘い果実香が仄かに。
 含むと、濃厚かつ上品な甘旨味が若干のインパクトの有るフレッシュな口当たりで入ってきて、アルコール的な刺激と辛さでしっ かりと輪郭を整えつつ、スルスルと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、蜜たっぷりのリンゴを彷彿させる甘味メイン、若干の酸味がサブを演じる割と正統派なもの、ただ含み香や苦味は抑えめで、程よく落ち着いた雰囲気も相まってひたすら甘旨の魅力を楽しめる感じ。
 後味は、キツくない程度の苦味が引き取る形で、割と自然かつしっかりとキレます。

 フレッシュフルーティーなお酒として非常に正統派な、高純度の芳醇甘旨酒でした。
 これはド直球って感じですね、ただ割と香り系より味わい系というのがポイントでしょう、実に今風。
 やっぱり地場の大手って実力あるなあと思わせてくれましたね、こっち系のお酒ばかり飲んでいる私が見ても、一歩抜きん出た完成度だと思います。
 九尾、他のスペックも非常に気になるところですね。

20200828113304310.jpg

名称:九尾 純米大吟醸 槽搾り 無濾過生原酒 なすひかり35%
蔵元情報:天鷹酒造株式会社
購入価格(税抜):3,400円/1,800ml
購入した酒屋さん:名酒センター(御茶ノ水)
お気に入り度:8.6/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月05日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

鳴海 Virginity(ヴァージニティ) 純米吟醸 白麹

家飲み記録 鳴海 Virginity(ヴァージニティ) 純米吟醸 白麹

20200831161107538.jpg  20200831161117273.jpg

 千葉県勝浦市のお酒です、ブログでの登場は6回目。
 
 この「鳴海」は2013年に市ヶ谷の「あて」で初めていただいて以来、自分の好みどストライクのお酒として推しておりました。
 が、つい最近ネットで「今期休造予定」という情報が目に入り、「嘘だろ…」と思いつつ酒屋さんに走ったところどうやら本当の事らしく、悲しみに暮れつつ購入したのがこのお酒になります。
 で、「もう飲めないなら、いつ開けるか迷うなあ…」と寝かせていたのですが、土壇場で今期以降も造りを続けられる見通しになったという非常に嬉しい続報が入り、お祝い的に早速開栓した次第です。

 なお、この辺りの経緯については、日本酒情報サイト「SAKE Street」さんの下記記事に詳しいので、是非ご参照ください。
 一度は休造を決意、執念で掴んだ継続の道「生まれ変わるつもりで」 - 千葉・東灘醸造(鳴海)
 経緯をまとめると、前杜氏の退職に伴い休造となる予定だったところ、「地酒屋こだま」の店長さんのツテで、「菊池譲」杜氏が後継として就任し、今期からの造りを担当することになったとのこと。
 いやあダイナミックな展開ですね~、菊池杜氏といえば以前より「昇龍蓬莱」や「水府自慢」等の銘柄で知られていますし、鳴海イズムと相まってどうなっていくのか非常に楽しみです。

 今回いただくのは当然前杜氏によるものになります、白麹を使用しているのが特徴ですね。

 上立ち香はヨーグリーナを思わせる柔らかい酸のあるフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、かなり強めの酸味を伴った、しかし柔らかさも感じるフレッシュな旨味が勢いよく入ってきて、ほんのりと渋味等の複雑さも感じさせつつ、勢いを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいはまさにクエン酸!って感じの爽やかな酸味が厳然たる主役、甘味は控えめで、苦味等の雑味が抑えられた純度の高い感じのものですね、クイクイいける印象。
 後味は、その酸味がガッチリと引き取ってスッキリキレます。

 クエン酸由来の酸味が最初から最後まで主役を演じる、フレッシュスッキリ酢っぱ酒でした。
 個人手にはちょっと甘味が控えめすぎるかなあ、通常の鳴海に比べると酸味が勝ちすぎていて、単独で飲むのは辛いかも。
 ただ、バランスが崩れるまではいかないので、そういう酸味酒が好きな方や、合わせる料理(肉とか揚げ物とか)によってはしっかり楽しめると思います。
 鳴海、新体制のお酒も本当に楽しみですね~

20200831161126219.jpg

名称:鳴海 Virginity(ヴァージニティ) 純米吟醸 白麹
蔵元情報:東灘醸造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.3/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

タグ: 鳴海 純米吟醸

2020年09月03日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

白鷺の城 庭酒 生もと純米酒 杵搗精米

家飲み記録 白鷺の城 庭酒 生もと純米酒 杵搗精米

20200824125259346.jpg  20200824125308393.jpg

 兵庫県姫路市のお酒です、連続でのご紹介。

 前回はスタンダードな特別純米生酒でしたが、こちらはかなり特殊なお酒になります。
 裏ラベルに結構詳しめに説明があるのがありがたいですね、神社境内から酵母菌と麹菌を採取して、古来から伝わる製法で醸したお酒のようです。
「庭酒 兵庫」でググると出てきた産経新聞の記事によると、2015年に播磨7酒造が統一ブランドで製品化したものらしいですね。
 が、私としては初耳でした、というか日本酒マニアでもこのことを知っている人はどのくらい居るんでしょうか…、兵庫では有名なんですかねえ。

 スペック的にはやはり精米歩合90%が目を引きますね、特殊な製法も相まって変態系な雰囲気。
 また、「杵搗精米」というのも珍しいですねえ。
 味わいの解説にある「はっきりとした甘味・酸味が心地良い」という言葉には個人的には惹かれるものがあります。

 なお 「庭酒」や「杵搗精米」という言葉の説明は日本酒感想日誌さんが詳しく書かれていたのでそちらもご参照ください(サボり)。

20200824125317170.jpg  20200824125326526.jpg

 注ぐと見事に黄金色ですね~
 上立ち香は…、おお意外にも控えめですね、なんとなくヨーグルトを彷彿させる発酵的な香り。
 含むと、柔らかい乳酸感を強く感じる濃厚な甘酸旨味が非常にバランスの良い感じで入ってきて、最後まで刺激を抑えつつ、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいはまさに飲むヨーグルト的な乳酸感と甘味を感じさせつつ、日本酒的な複雑味もしっかりあるもので、イロモノな感触がありながら非常にバランスが取れている印象。
 後味は、乳酸が柔らかくも、見事なまでにしっかりと引き取ります。

 日本酒離れした濃厚な甘酸味がありつつ、不思議なほどに良バランスの、乳酸系芳醇酒でした。
 いやあ風味はまさに飲むヨーグルトですね、そしてこれをお米から引き出すのが本当魔法的な凄さを感じます。
 そして、なんというか踏み止まり方が見事ですね~、変態系に振り切らないまとまりが逆にオンリーワンの魅力を放っている印象。
 方向性自体は、私が大好きな鷹長の菩提もと昇龍蓬莱の古式一段仕込みと近しいのですが、落ち着きの点で別物。
 白鷺の城の特長をハッキリと見せつけてくれた一本でした、今後追っていきたいと思います。

 推奨されている通り燗をつけると…、うおなんかハチミツみたいな上立ち香。
 含むと…これはもうハチミツガッツリ混ぜたヨーグルトって感じの甘~くかつ柔らかい感じですね。
 これも良いなあ、実は500mlじゃ足りんと思って2本買ったのですが、大正解ですね、むしろ一升瓶で買いたいお酒かも!

紹介:「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
https://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-3585.html

20200824125335404.jpg

名称:白鷺の城 庭酒 生もと純米酒 杵搗精米
蔵元情報:田中酒造場
購入価格(税抜):1,000円/500ml
購入した酒屋さん:新宿伊勢丹(イベント)
お気に入り度:8.6/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
 

2020年09月01日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

| 酔いどれオタクの日本酒感想記TOP |