白鷺の城 特別純米酒 生酒 「希代」 天秤搾り
家飲み記録 白鷺の城 特別純米酒 生酒 「希代」 天秤搾り
兵庫県姫路市のお酒です、家飲み外飲み含め初めていただきます。
こちらを醸す「田中酒造店」さんの別銘柄には「名刀正宗」があります。
どちらの銘柄についても東京では全く見ないですね~、実は同蔵が新宿伊勢丹に販売に来るという情報を有識者からブログコメントにいただいたので、今回買いに行ってみました(コロナのせいで試飲は無し…)
伊勢丹ではベテランっぽい女性店員さんが非常にツボを押さえた解説をしてくれて、試飲無しでもバッチリセレクトできましたね、このあたりは流石という印象でした。
購入動機としては、滅多に買えない銘柄であるということと、日本酒感想日誌さんがかなり激しく推しているということがあります。
今回ご紹介するのは山田錦の精米歩合60%の生酒というスタンダードな特別純米酒。
特徴的なのは「天秤搾り」という、非常に手間のかかる古来からの搾り方をしているということ。
個人的には天秤搾りというと不老泉が思い出されますね、今でもやっているのは全国でも数蔵しかないらしいです。
上立ち香は、若干木香混じりの落ち着いた感じの香りがそこそこに。
含むと、変な刺激がしっかり抑えられている、落ち着いた旨味がゆっくりと入ってきて、裏の方にほんのりと辛さや渋味を彷彿とさせつつ、最後までバランスを保ったまま染み込んできます。
味わいは、インパクトをあえて抑え、かつじっくりと楽しめることに特化したような印象の、純度の高いお米的な旨味をメインに据えたもので、ほんのりとした木香で奥深さもあり、ついつい飲み進めてしまいますね。
後味は、最後に出てくる渋味と辛さで割と力強くキレます。
落ち着いたしっかりと存在感のある米由来の旨味を、極めて素直かつ奥深く楽しめる独特なバランス酒でした。
あまりこういうことを言うのもなんですが、これはまさに日誌係銘柄って感じですね~、個人的には松の司と同じカテゴリに入ってくるお酒かと思いました。
逆に言うとまるめち銘柄ではないのですが、このバランスやしつこくなさ、奥深さの魅力は誰にでも十分に伝わることでしょう。
白鷺の城、ただ者ではないということを感じさせてくれる一本でした、次回は同時購入した別商品をご紹介します。
名称:白鷺の城 特別純米酒 生酒 「希代」 天秤搾り
蔵元情報:田中酒造場
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:新宿伊勢丹(イベント)
お気に入り度:8.5/9.0