栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 七星 2019
家飲みプチ記録 栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 七星 2019
山形県鶴岡市のお酒です、当ブログ常連銘柄ですね。
一応初飲みスペックですが、裏ラベルに情報がこれでもかと載っているので感想だけアップします。
個人的には、日本酒度-13の純米大吟醸で、「お食事と幅広く合わせていただける」としているところがポイントかと思います。
上立ち香は甘く少々フレッシュさのある洋梨的な香りがそこそこに。
含むと、強烈な存在感を放つ華やかな甘旨味が、わずかにトロミを感じさせる口当たりで入ってきて、少々の渋味でなんとかダレを防ぎつつ、最後まで存在感を保ったまま胃袋に落ちていきます。
味わいは完全に洋梨風味の蜜的な甘味が主役、酸渋はあくまで脇役で単調になるのを防いでいる印象で、いやあ兎にも角にも甘味の魅力をこれでもかと味あわせてくれますね。
後味は何だかんだで甘味が自然に引き上げて、ダレを感じさせないのが見事。
無茶苦茶存在感の強いトロっとした甘味を、日本酒的な複雑味でコーティングする、極めて意欲的な夏の食中酒でした。
いやあ、これぞ「アンチ淡麗辛口」の食中酒ですよ、MUNEMASAとか遊穂とか、そっち系の流れに属する感じですね。
「料理を邪魔しない」なんて後ろ向きなスタイルではなく、マリアージュの様な細かい知識も不要で、料理とお酒、それぞれの美味しさを気楽に楽しめる、そんな力強さを感じますね。
栄光冨士のこの姿勢、私は断然指示していきたいと思いました。
名称:栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 七星 2019
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):1,658円/720ml
購入した酒屋さん:日本屋(柏)
お気に入り度:8.7/9.0