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二兎 純米 山田錦六十五 生原酒

家飲み記録 二兎 純米 山田錦六十五 生原酒

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 愛知県岡崎市のお酒です。
 同蔵のお酒の登場は4回目と、結構ハイペースですね。

 二兎は以前に山田錦五十五を飲んでいますね、今回は折角なので微妙に違うスペックをセレクトしてみました。
 二兎も順調に評価されてきている印象ですね~これまた日誌係さんの慧眼に感服。
 何だかんだで人気が出る銘柄というのは、基本的にはその味わいに納得感があると思います。
 あえて一言で言ってしまうと、「個性とまとまり」を兼ね備えたお酒が多いんですよね、正に二兎を追っているお酒という感じ。

 スペックは名前の通り山田錦の精米歩合65%です。
 11月購入で12月開栓なので、ほぼ新酒即飲みですね。

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 上立ち香は実にフレッシュでクセの無い洋梨的?な果実香がそこそこに。
 含むと、濃厚かつ若干硬質な印象の甘旨味がストレートな感じで入ってきて、若干の苦味と個性的なスースーする感じで最後まで軽さを維持したまま、喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、甘さはそこそこながら高密度のフレッシュな旨味が中心にあって、そこにミント的な風味が伴うことで特有の飲み進めやすさを演出します、味わいがしっかりありつつどこか軽さがあるんですよね。
 後味は、その軽い感じのまま、苦味が引き取って見事なまでにしっかりキレます。

 フレッシュでミンティーという極めて個性的な風味を芯に持った、オンリーワンの芳醇スルスル酒でした。
 引き締まり方の硬質な感じはミネラル感とも言えるかも…、う~ん改めて日本酒の多様さを感じますねえ。
 私のような甘味偏重派より、全体のバランスを重視する方にオススメといえるかも(あるいは蒸留酒もイケる方)。
 二兎の確固たる個性を感じた一本でした、次はまた別スペックもいただいてみたいと思います

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名称:二兎 純米 山田錦六十五 生原酒
蔵元情報:丸石醸造株式会社
購入価格(税抜):1,459円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 二兎 純米

2019年04月30日 愛知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

播州一献 純米生原酒

家飲み記録 播州一献 純米生原酒

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 兵庫県宍栗市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 こちらを醸す山陽杯酒造で、2018年11月にかなりの規模の火事が有ったのは記憶に新しいところです(はせがわ酒店さんのホームページに写真付きの記事がありました)。
 不幸中の幸いで、人的被害がなく、醸造関連の設備にもあまり影響がなかったとのことでしたが、それでも大変な苦労の中出荷されたであろう、30BYの新酒が今回のお酒になります。
 こういうときは一人の酒飲みとして「飲んで応援」するというのがやっぱり良いと思うんですよね、皆ハッピーということで。
 (ちなみに火事直後外飲みもしています

 さて、スペックはラベルに非常に詳細な記載が有ります、これ系のラベルはマニア心をくすぐりますね(凱陣とか亀泉cel-24とか)。
 また、肩掛けラベルには現状のお知らせと「感謝」の記載、こういうのは素敵ですね。

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 上立ち香は結構濃厚な印象の、セメダイン混じりのフレッシュな香りが控えめに。
 含むと、しっかりと酸が効いた引き締まった旨味が力強く入ってきて、ほんのりとした程度の苦渋味も相まって、最後までキリリとした印象のままゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、甘さ控えめのフレッシュな芳醇辛口といった趣の旨味が主役、苦渋味が浮いた感じではないので、旨味をじっくりと楽しめる印象ですね。
 後味は、酸メインで引き取る形で見事なまでにキレます。

 フレッシュな酸によるキレが心地よい、実に新酒らしい今風の芳醇辛口酒でした。
 やっぱり以前飲んだ「ののさん」に比べると甘さ控えめですね、酸も相まって日本酒度+-0とは思えないレベルの引き締まりがあります。
 個人的ストライクゾーンからは外れますが、たまにこういうキレ酒も飲みたくなります、地酒の多様性万歳。
 播州一献、逆境をバネに躍進されることを祈りたいと思いました。

 開栓後数日経つと、口当たりが丸くなりますね。
 なんか甘味もハッキリ出てきましたし、これはこっちのほうが断然良いなあ、即飲みは損なお酒かも。

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名称:播州一献 純米生原酒
蔵元情報:山陽杯酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 播州一献 純米

2019年04月28日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

竹林爽風(ちくりんそうふう) 特別純米酒 しぼりたて

家飲み記録 竹林爽風(ちくりんそうふう) 特別純米酒 しぼりたて 

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 新潟県新潟市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらも横浜遠征時購入酒です、お店は十日市場町の「TDM 1874 Brewery(旧坂口屋)」さん。
 名前から想像される通り、同店はビアバーと併設となっており、非常に洒落た雰囲気でした。
 それでいて、日本酒冷蔵庫もなかなか充実しており楽しいお店でしたね、選択肢が色々ある中で、完全未飲のこちらをセレクトした次第です。
 同蔵の通常銘柄は「笹祝」ですね、ホームページは「飲める店・買える店」がしっかり掲載されていることを含め、情報は素晴らしく充実している印象。
 この竹林爽風シリーズについてもちゃんと紹介されていますね、明記はないですが、たぶん「亀の尾」利用が特徴の銘柄なのでしょう。

 精米歩合は若干刻んだ58%、亀の尾は掛米としての利用で、麹米は山田錦とのこと。
 製造2018年2月で、購入したのは10月、開栓12月と、明らかに「しぼりたて」ではない生熟コンディションでいただいています。

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 上立ち香は熟した感じのビターチョコ的な香りが控えめに。
 含むと、熟感を纏いつつもキレイな印象の旨味が若干とろみのある口当たりで入ってきて、柔らかな苦味と一体化しながら、jじわりじわりと染み込んできます。
 味わいは、やはりビターチョコ的な甘さ控え目かつ、なぜかスルスル感もあるバランスの良い旨味が中心、苦味や辛さの刺激も結構ありますが旨味と一体化している感じで飲み飽きなさを添えてくれますね。
 後味はやはり苦味がそこそこ自然に引き取る形で引き上げます。

 生酒の甘辛い旨味がしっかり、しかし素直に熟した印象の、ついつい杯が進んでしまう高バランスの生熟酒でした。
 熟感がしっかりありながら、崩れないあたりは当初からのバランスの良さの証左でしょうね、飲み進める程に旨さが染み入ってくる感じのお酒です。
 ただ、これを普通に「しぼりたて」として店頭に置いちゃうのはどうかな~、これはお店というより日本酒業界の問題だとは思いますが。
 マニアなら製造年月見るでしょうし、店員さんの解説とかがあれば、しぼりたてらしいフレッシュなお酒とは一線を画すことは買う前にわかるでしょうが、一般の人が期待して買ったら正直裏切られたと思うかも。
 実際難しい問題ですよね…、ラベル張り替えるのも大変でしょうし…う~む。
 まあそれはそれとして、竹林爽風や笹祝はまた他のスペックをいただいてみたいと思いました。

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名称:竹林爽風(ちくりんそうふう) 特別純米酒 しぼりたて
蔵元情報:笹祝酒造株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:徳丸商店(横浜)
お気に入り度:8.3/9.0

■おまけギャラリー:「TDM 1874 Brewery」さん外観
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 今回の横浜遠征では時期的(昨年10月)に生熟酒ばっかり買うことになりましたが、個人的には「亀萬」が頭一つ抜ける感じで好みでした。
 最近伊勢五本店でも見るようになりましたし、今後伸びてくる銘柄かもしれませんね。

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2019年04月26日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

六歌仙 本醸造 柱焼酎仕込原酒

家飲み記録 六歌仙 本醸造 柱焼酎仕込原酒

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 山形県村山市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 このお酒も横浜遠征時「お酒ミライ」さんの初心者向け酒屋紹介記事を参考にしつつ訪問した、丸十酒店さんで購入しました。
 その記事にもありますが、同店は何となくプロ向けな佇まいで、一升瓶がメインという感じでした、が、四合瓶もなかなか面白いお酒がありまして、今回私は未飲銘柄のこちらをセレクトした次第です。
 特徴的なのは「柱焼酎仕込」というところですね、簡単に言うと酒造りの途中で醸造アルコールの代わりに(米)焼酎を加える製法のことかと思います。(原材料名もそうなってますね)
 この辺りは「アル添は是か非か論争」に興味がある方には必修項目かと思います(笑)ただまあ飲む分にはあまり気にしなくてよいことかと…

 精米歩合は70の本醸造、火入れ有、アルコール度数は18度とかなり高めですね。
 ラベルには柱焼酎の解説等も実は書いてあります、なぜかカタカナなので読みにくいですが(笑)
 H28年12月製造で、H31年2月開栓なので、かなりの熟成期間を経ています。


 上立ち香はウイスキー的ながらバニラも有るような(?)落ち着いた香りが仄かに。
 含むと、やはり落ち着いた感じの芳醇な旨味が、若干の辛さ的な刺激を伴いつつ入ってきて、そのまま存在感を保ちつつ、喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ほんのりと熟感を纏った、ほんの少々砂糖をまぶしたような、アルコール的辛さもある独特な甘旨味が主役ですね、芳醇ながらもガッツリ引き締まっている印象。
 後味は、少々ピリピリとした辛さを舌先に残す感じでしっかりキレます。

 甘味をほんのりと裏方に感じさせる、熟感とアルコール感をしっかり纏った個性派芳醇辛口酒でした。
 謳っているだけあって、結構な量添加しているんじゃないかしら…、結構ガッツリ焼酎感ありますね。
 ただスッキリ感というよりは複雑な印象になるのが柱焼酎由来なんでしょうか。
 一緒に飲んだ母曰く「大人の味わい」とのこと…、まあ言いたいことはわかる気がしますね、日本酒飲み慣れていれば魅力がわかる的な感じはあります。
 六歌仙、次は別のスペックもいただいてみたいと思いました。

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名称:六歌仙 本醸造 柱焼酎仕込原酒
蔵元情報:六歌仙酒造協同組合
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:丸十酒店(横浜)
お気に入り度:8.4/9.0

■おまけギャラリー:丸十酒店さん外観
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タグ: 六歌仙 本醸造

2019年04月24日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

喜八郎 純米吟醸 無濾過生原酒

家飲み記録 喜八郎 純米吟醸 無濾過生原酒

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 埼玉県飯能市のお酒です。
 銘柄的には初飲みですが、同蔵のお酒は何回もいただいています。

 こちらを醸す蔵の通常銘柄は「天覧山」、そして特約店限定ブランドは当ブログにも何度も登場している「五十嵐」です。
 この「喜八郎」がどういう位置付けなのかは商品紹介ページを見てもあまりわからないですねえ、個人的にはあまりブランドが多くなるのは蔵の識別性の点から良くないというのが持論ではあります。
 だが、見慣れない銘柄が店頭に並んでいると目を引かれてしまうのも事実で、今回は完全に未飲銘柄だからこそセレクトしたという状況です、完全に自家撞着に陥っていますね…
 まあAIならエラーでも起こすところでしょうが、業深いマニアとしてはそんな矛盾も受け入れつつ、楽しませていただく所存です。

 スペックは非常に詳細に裏ラベルに記載があります、岡山産雄町の精米歩合55%で、お値段は税抜1,800円と若干お高め。
 製造年月が2018年4月で、開栓が同年12月なので、これまた完全に生熟コンディションでいただきました。

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 上立ち香はほんのりと熟感を纏った果実系の香がそこそこに。
 含むと、いい感じで落ち着いてきた完熟果実的な甘酸の旨味が結構なインパクトで入ってきて、そこそこ存在感のある苦味でガッツリと引き締められたまま じわじわと染み込んできます。
 味わいは、香り系の純米吟醸が素直に熟した印象の、若干紅茶感のある、濃厚アップルティー的な甘酸味が芯にありながら、セメダイン感や苦味も伴うもの。
 後味は苦味が引き取る形でしっかり引き上げます。

 新酒無濾過生原酒が、良さも悪さもそのまま熟成した印象の、高インパクト芳醇甘酸苦酒でした。
 う~ん、亀萬と対照的に、こっちは新酒の時期で飲むべきお酒だったかなあという印象。
 旨味自体は心地よく熟成しているんですが、若干苦味が浮いてる感じがするんですよね、新酒なら「らしさ」と前向きに受け取ることもできるのですが。
 喜八郎、五十嵐と共に、また新酒をいただきたいと思います。

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名称:喜八郎 純米吟醸 無濾過生原酒
蔵元情報:五十嵐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:徳丸商店(横浜)
お気に入り度:8.3/9.0

■おまけ:徳丸商店さん外観
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 四合瓶の取り揃えが素敵なお店でした。

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2019年04月22日 埼玉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

亀萬 純米 無濾過生原酒直汲 野白金一式 九号酵母

家飲み記録 亀萬 純米 無濾過生原酒直汲 野白金一式 九号酵母

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 熊本県葦北郡津奈木町のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらのお酒は横浜の徳丸商店さんで購入しました。
 そっち方面に用があったので、「お酒ミライ」さんの初心者向け酒屋紹介記事を参考にしつつ訪問した次第です、いやあこちらの記事は遠征時には非常に役に立ちますね~初心者に限らずオススメ。
 さて、こちらは熊本酒ということで、九号酵母の産みの親と言われるかの「酒の神様」野白金一氏へのリスペクトが前面に表れていると思います。
 氏の功績についてはここでは書ききれませんが、九号酵母の発祥蔵「香露」だけに止まらず、現在でも熊本の酒蔵で非常に大きな存在のようですね。

 スペックは…、う~む酵母についてばかりで他の事がほとんど書いてないですね、これはちょっと不親切かも。
 2018年3月製造で、実は同年11月開栓なので、完全に生熟コンディションでいただいています。

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 上立ち香は割とストレートなレーズンチョコレート香がそこそこに。
 含むと、実に素直に味が乗った印象の旨味が力強く入ってきて、心地よいほろ苦さや渋味を伴って最後まで濃度と複雑味を保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、やはり若干ビター系のチョコ感を強く感じる甘旨味が中心にあって、いやあ含み香には洋梨的な果実感もあるなあ、さらに苦渋が奥深さを加える
 後味は、ほんのりと苦味を口中に残しつつ、力強くキレる印象。

 無濾過生原酒の生熟成としての面白味をビンビンに感じさせてくれる、濃厚チョコ系ホロ苦甘旨酒でした。
 いやあ凄く素直な旨味なんですよね~、甘味が枯れずに、熟感だけ加速度的に乗ってきた感じといいますか。
 苦味がまた悪くないんですよ、ストレートに奥深さと飲み飽きなさを添えてくれる感じで、浮かずに一体化している印象。
 蔵元が生熟状態で飲まれることを想定しているのかは不明ですが、個人的には非常に良い状態でいただけたと思います。
 亀萬、こうなると是非新酒も試してみたいと思いました。

 雰囲気的に燗を付けてみると…、いやあ素直に予想通りですね。
 ホットチョコレートというと言い過ぎかもしれませんが、そっち系のほっこりした甘味は感じますね、いやあ良いですわ。

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名称:亀萬 純米 無濾過生原酒直汲 野白金一式 九号酵母
蔵元情報:亀萬酒造株式会社
購入価格(税抜):1,311円/720ml
購入した酒屋さん:徳丸商店(横浜)
お気に入り度:8.5/9.0

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2019年04月20日 熊本の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

東洋美人 Asian Beauty 純米大吟醸

家飲み記録 東洋美人 Asian Beauty 純米大吟醸

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 山口県萩市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目ですね。

 このお酒はなんといってもラベルが特徴でしょう、東洋美人を訳してAsian Beauty、そこから和装の美人画というのはストレートですね。
 外国人が土産・贈答品用として持って帰るお酒としても選びやすいでしょうね、表ラベルはバッチリローマ字。
 要冷蔵表記が無いっぽいのでしっかり火入れもしてそうですし、コンセプトがハッキリしたお酒かと思います。
 
 あまり細かいスペックの記載は有りませんが、精米歩合50の純米大吟醸。
 750mlビンというのは珍しいですね、作なんかも使ってましたが、やはり見た目的に日本酒離れする印象があります。
 それでいてお値段は税抜1,250円と非常に良心的。

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 上立ち香は甘さを結構感じる吟醸酒らしい果実香がそこそこに。
 含むと、実にまとまりの良い甘旨味がスルスルと入ってきて、そこそこの苦味で輪郭を整えつつ、最後まで自然な感じで喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはり吟醸酒の王道を往くような青りんご的甘旨味が主役、苦味もよくある感じのものですね、ただ、薄い感じではなくとにかく全体のバランスがしっかり取れている印象。
 後味は苦味が引き取る形でしっかりキレます。

 高精白純米大吟醸の魅力を、どストレートに楽しませてくれるハイバランスのお酒でした。
 正直感想に困るぐらい奇を衒わず粗のないお酒なんですよね、完全に個性ではなくまとまりで勝負しているお酒かと。
 なんとなく、獺祭50と並べて飲み比べてみたい気もしますね、コスパ含め真っ向から勝負できると思います。
 東洋美人の安定感を見せてくれた一本でした。

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■紹介:「お酒ミライ 日本酒レビューブログ」さんの同商品(年度違い)の記事
http://www.osakemirai.com/archives/24593740.html

名称:東洋美人 Asian Beauty 純米大吟醸
蔵元情報:株式会社澄川酒造場
購入価格(税抜):1,250円/720ml
お気に入り度:8.3/9.0

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2019年04月18日 山口の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

【続報】日本酒「薄青瓶問題」について

 以前に「日本酒「薄青瓶問題」について」という記事で触れた話題について動きがありましたので、再び取り上げたいと思います。
 最初にお断りしますが、私は単なる一消費者(素人)であり、以下の記事も全てその立場・知見から述べたものに過ぎませんので、悪しからずご了承ください。

 今回の動きの発端は、そもそもこの問題の提起者である、GEMbymotoの千葉麻利絵店長のこちらのツイートです。




1.秋田県総合食品研究センターの実験について

 こちらのツイートで触れられている実験は、「秋田県総合食品研究センター」の報告(第18号)ですね。
 2016年の研究レポートなので、実際は薄青瓶問題が話題になる前に発表されていたようですが、なぜかネットではあまり取り上げられていなかったと思います。
 こちらのレポートについて、自分なりに実験の概要を抜粋しますと

 ①遮光した環境において
 ②市販の火入れ済みの純米吟醸酒を
 ③色の違う10種の瓶に詰め
 ④45℃で約50日保存した後
 ⑤官能試験を行った結果
 ⑥水色クリアビンにおいて特異的にオフフレーバーが強く、3回の確認試験でもほぼ同様の結果だった

 という感じかなと思います。
 今回大きいのは公的な研究機関の調査のレポート本文で、⑥という結果が示されているということでしょう。
 一般人がやれる飲み比べではどうしてもクリアが難しい盲検化がなされているであろう状況で、結果が出ているのは大きいと思います。

 また、勘違いされやすい部分として①の部分があります。
 少なくとも「薄青瓶問題」として千葉店長らが取り上げ、この実験でも示されていることについては、「瓶の遮光性」とは全く別の問題なんですよね。
 twitterなどを見ていると、混同されている方を散見します。
 まあ実際市販されているお酒でヒネてるのに当たった時、瓶の成分由来なのか遮光性由来なのかなんてわからないので、普通の感覚からしたら無理からぬところかと思いますが…




 個人的には④もポイントかなあと思います。
 (②にある通り)火入れ酒とはいえ45℃はかなり過酷ですね(レポート内では「熟成加速試験」と言っています)、それで50日は結構長い。
 冷蔵下ではどのくらいの期間で影響が出てくるかはこの実験では「わからない」というのが正確でしょう。
 (逆に生酒ならもっと早く影響が出る可能性もあるかと)
 
 なお、調査ではオフフレーバーの発生要因が瓶の着色に使われている「銅」であると推察されることについても記載があります。
 この点、着色方法によっても違いがあるらしく、青系瓶でも銅が溶出しない場合もあるっぽいとか…(頭がこんがらがってきますねえ)
 とりあえず、同じ色でも例外が存在するであろうということは押さえておくべきかもしれません。

2.本実験結果に関する私見(まとめ)

 基本的に問題提起されている内容というのは以前と変わっていないと思います、繰り返しになりますが今回はそれにある程度裏付けがされたというのが一番重要でしょう。
 少なくとも薄青瓶問題というものが「存在する」ということはほぼ確かと言えるんじゃないでしょうか。
 (厳密にいうと「薄青瓶だけじゃないのでは」とか「問題とまではいえないのでは」という立場はあると思いますが)

 個人的には、買い手側からすると、
 薄青瓶のお酒については、
 ①必ずしも品質が悪いというわけではない(というか店頭にあるのは大部分問題ない)
 ②製造(瓶詰)後時間が経ったものには気を付けた方が無難かも
 ③買った時は保存状態にかかわらず早めに飲んだほうが無難かも
 というぐらいの認識は持っておいた方がいいとは思いますね。
 ただまあハッキリいって「気にしない」というのも、少なくとも自分で怪しいお酒を経験するまでは、全然アリな姿勢だと思います。
 (逆に言うと私は自分で経験しているからこれだけこだわっているわけなのですが)

 しかし、売り手側、提供側については、少なくとも事ここに至っては、「瓶の色が品質に関係するわけない」みたいな姿勢はちょっと無責任なんじゃないかなあとは思います。
 勿論蔵元として「うちのお酒はそう簡単に劣化しない」とか「夏酒は夏に売り切るから問題ない」というのであれば、それはそれで構わないでしょう。
 ただその場合は、前者なら相当期間置いたものを自分で飲んでみるべきだし、後者なら残り物が売られていないかちゃんとチェックすべきかなあと思います。
 酒屋さん、居酒屋さんもそれは同様で、自分で飲んで問題無いと思うならそれでよし、問題ありならしかるべき対処をすべきかと。
 (まあこの辺りは、薄青瓶に限らず品質管理一般に言えることなのですが…)

 最後に、前回も述べた私としての究極のスタンスを述べますと
 「せっかく丹精を込めて醸された日本酒がボトル由来で劣化するのは勿体無さ過ぎる!」
 これに尽きます。
 上では凄く偉そうな書き方になってしまいましたが、やはり提供側の方々には問題を認識していただく必要はあるんじゃないかなあというのが、わがままな一消費者として、私が持っている意見になります。

3.(補足)この問題に関連する酒類総合研究所の公開特許について

 千葉店長はこのようなツイートもしています。




 調べたところツイートに出ている他にもう一つ関連してそうな特許があったので、以下の二つが関連すると言えそうです。
 ・【公開番号】特開2013-233131 「ガラス容器の清酒保存性能評価方法」
 ・【公開番号】特開2013-233132 「ガラス容器の清酒保存性能改善方法」

 これらについては「特許情報プラットフォーム|J-PlatPat」から、公開番号を検索し、「PDF表示」を選ぶことで、詳細な内容を確認できます。
 流石に長くなるので、ここでは抜粋等は行いません、気になる方は是非原文に当たってみてください(個人的にはなかなか興味深い内容でした)。

 また、こちらについては「りょーさけ」さんがこの問題についてまとめられている記事の中に、丁寧な要約と解説がありますので、まずはこちらから読むのもオススメです。
 (ちなみに同記事は私の記事よりこの問題について更に突っ込んだ解説をされてますので、興味があれば是非他の部分もご一読を!)

4.(おまけ)本問題全体についてのさらに突っ込んだ私見

 ここから先は追記部分にダラダラ書いていこうと思います…、まあ興味があれば読んでいただければ。

続きを読む

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タグ: 薄青瓶問題

2019年04月17日 日本酒関連の雑記 トラックバック:0 コメント:2

菊鷹 ~菊一文字~ 純米 無濾過生酒 秋あがり 29BY

家飲み記録 菊鷹 ~菊一文字~ 純米 無濾過生酒 秋あがり 29BY

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 愛知県稲沢市のお酒です。
 ブログでの登場は以外にもまだ2回目。

 菊鷹は山本杜氏の移籍以来確実に固定ファンを増やしている印象ですね、私も好きですし外飲みでは良くいただくのですが、如何せん一升瓶しかない関係で家飲み回数は中々増えません。
 個人的に菊鷹には山廃のイメージがあるのですが、今回は速醸です、特筆すべきは酵母に「協会8号」を使っていることかと思います。
 この酵母についてはWikipediaによると、「やや高温性で、酸多く濃醇酒向きとされた。淡麗辛口ブームが始まったころ、1978年(昭和53年)に時代の流れに合わないということで発売中止となり~」との記載が。
 私の様なアンチ淡麗辛口派(笑)からすると激おこ案件ですね…、ただ今の時代には方向性的に合ってるんじゃないでしょうか。

 他のスペックとしては、麹米に富山県山田錦、掛米に兵庫県夢錦使用というなんとなくこだわりを感じる組み合わせが目を引きます、精米歩合は65%。
 29BY、3月製造を10月に買って開栓しています、たぶん瓶詰保存後秋越えた辺りを狙って出荷って感じかなあ。
 
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 上立ち香は結構ハッキリとしたアルコール香に乳酸的な香りが混じったものがそこそこに。
 含むと、やはり酸の立った旨味が力強く入ってきて、唾液腺を少々刺激しつつも、そこそこの熟感や甘味の柔らかさも伴って、独特のバランスを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、ほんのりとした甘味を酸がしっかり引き締める、果実感とケミカル感の両方を感じる押しの強い旨味が主役、渋味は若干あって複雑さを添えていますね。
 後味は完全に酸が受け持って素晴らしくキレます。

 少々熟感もありながら、まだまだ伸びそうな気配も強く感じる、速醸でも菊鷹の強さは健在といった趣の芳醇旨酸酒でした。
 基本的に杯を重ねて、温度が上がってきてから伸びるタイプですね~、甘味と酸味がいい感じに融合してくる感じ。
 これは一升瓶を適当に横においてちびちびやるスタイルが合うかと思いました。
 しかし、こういうお酒を飲むと、8号酵母はもっと広まってもいいんじゃないかと素朴に思ってしまいますね(使う側からすると色々あるのでしょうが…)
 菊鷹の安定した実力を感じた一本でした、次はまた別スペックをいただいてみたいと思います。

 なお四合瓶に移しつつも、常温保存でやっても全くダレません、蛇形とかそっち系の生酒ですね。
 しかしこういう超力強いお酒と、吟醸的な繊細なお酒って、完全に別カテゴリの魅力が有りますよねえ、日本酒の多様性って凄い。

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名称:菊鷹 ~菊一文字~ 純米 無濾過生酒 秋あがり 29BY
蔵元情報:藤市酒造株式会社
購入価格(税抜):2,900円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2019年04月16日 愛知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

霧の里 本醸造酒 しぼりたて生原酒 29BY

家飲み記録 霧の里 本醸造酒 しぼりたて生原酒 29BY

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 高知県高岡郡四万十町のお酒です。
 銘柄的には初飲み。

 こちらを醸す文本酒造のお酒としては、以前「日乃出桃太郎」をいただいています、というか同蔵であることに買ってから気づきました…
 ちなみにこちらは銀座のアンテナショップ「まるごと高知」での購入酒です。
 実は众以降紹介してきたお酒は、会社午後休をを取って、「いまでや」→「たつみ清酒堂」→「まるごと高知」→「いきいき富山館」と巡って買って来たものだったりします。
 本当は「銀座君嶋屋」「むらからまちから館」でも買いたいお酒が有ったのですが、その時は4店で四合瓶を10本も買ってしまったので断念…
 いやあ実際他にもアンテナショップが密集してますし、あの界隈は地酒購入先としてはとんでもなく熱いことになっているかと。

 閑話休題、今回いただくのは精米歩合60、本醸造クラスの生酒になります。
 製造が29年12月で、買った時には半年以上立っていたので「しぼりたて」とは言い難いですね…、そして開栓は11月と、完全に生熟コンディション。


 上立ち香はうーんなんだろう、杏?的なちょっと酸を感じる落ち着いた香りがそこそこに。
 含むと、結構透明感のある旨味がスルスルと入ってきて、ほんのりとした辛さと最後までしっかりバランスを保ちながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、落ち着いた酸と旨味で存在感と軽さを両立させている印象のもので、熟成は若干の紅茶感を添えている感じ、甘味は控えめで、なんか全体としてはアップルティー(アルコール入り)を彷彿とさせるかも。
 後味は、酸辛が請け負っていつつも、割と自然に引き上げてくれます。

 高アルコール度を感じさせる辛さと、感じさせない軽さが実に微妙なバランスでせめぎ合う、実に個性的な芳醇スッキリ酒でした。
 何気に熟成適正強そうなところも良いですね、実際熟感がまったくマイナスに出てないんですよ、ダレ皆無かつ落ち着いた旨味が魅力的。
 これは私のような甘味偏重派でない方々に是非飲んでみて欲しいですね、かなり面白い仕上がりのお酒だと思います。
 霧の里、桃太郎含め、また飲んでみたいお酒だと思いました。

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名称:霧の里 本醸造酒 しぼりたて生原酒 29BY
蔵元情報:明利酒類株式会社
購入価格(税抜):1,500円ぐらい(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:まるごと高知(銀座)
お気に入り度:8.3/9.0

■おまけギャラリー:銀ぶら購入酒記念写真
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 少なくとも今回は、「たつみ清酒堂」さんで買ったお酒がどれもハイレベルだったのが印象深いです。
 同店は他銘柄も素晴らしいセレクトしていますし(田光とか)、射美の抽選販売とかもやっているようなので、銀座に行った際には立ち寄ってみることを強くオススメします。

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タグ: 霧の里 本醸造

2019年04月14日 高知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

弥久(びきゅう) 特別純米 無濾過生原酒 28BY

家飲み記録 弥久(びきゅう) 特別純米 無濾過生原酒 28BY

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 富山県南砺市のお酒です。
 家飲み外飲み含め初めていただきます。

 こちらを醸すのは若駒酒造場、若干記載事項が貧弱なホームページを見たところ、通常銘柄には「若駒」「八乙女」があるそうです(栃木の「若駒」とは完全に別ですね)。
 ちなみにこちらは有楽町の東京交通会館内の「いきいき富山館」で購入しました。
 同会館内には他のアンテナショップも入っていますが、日本酒用冷蔵庫が一番ちゃんとしているのは富山かなあと思っています、「むらからまちから館」と共に、日本酒好きなら立ち寄る価値がある場所と言えるでしょう。

 閑話休題、今回いただくのは五百万石を55%まで磨いた無濾過生原酒。
 南砺市というと、五百万石の生産地として非常に有名ですからね、地元の強みというやつかと。
 28BYかつ製造がH30年7月なので、蔵元で一年以上生熟期間を経て出荷されたものだと思われます、なお開栓は12月。

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 上立ち香はなんとなくコーヒーゼリーを想起させるカラメル的香りがそこそこに。
 味わいは、やはりガッツリ熟した印象のズッシリした旨味がグググッと入ってきて、少々の薬っぽいクセや苦味を伴う複雑さを伴いながらじわじわと染み込んできます。
 味わいは、カラメル感をしっかり纏った甘辛い感じの旨味が主役、苦味もあって割と賑やかな印象もありますね、ただ熟感だけでないので古酒っぽくはない感じ。
 後味は、やはり苦味が引き取る形で引き上げます。

 無濾過生原酒の賑やかな味わいがそのまま熟したような、完熟旨苦酒でした。
 出荷時期を考えるとこの熟感は狙ったのかなあ、新酒だと荒過ぎたのかしら。
 やっぱり無濾過生原酒をまとまり良く造るのってかなり大変だと思うんですよ、最近色々な地方で生原酒を飲み、都内で売られる銘柄がそのあたりしっかり仕上げてくることの凄さを改めて感じている次第です(それだけに、知られていない銘柄でレベル高い生原酒に当たった時の喜びもひとしおなわけですが)
 弥久、機会があればまた違うスペックも飲んでみたいと思います。

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名称:弥久(びきゅう) 特別純米 無濾過生原酒 28BY
蔵元情報:合名会社若駒酒造場
購入価格(税抜):1,527円/720ml
購入した酒屋さん:いきいき富山館(有楽町の東京交通会館内)
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 弥久 特別純米

2019年04月12日 富山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

あべ 僕たちの酒 Vol2 (低精白生もと仕込)

家飲み記録 あべ 僕たちの酒 Vol2 (低精白生もと仕込)

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 新潟県柏崎市のお酒です。
 ブログでの登場は5本目と、結構な頻度。

 私があべを最初に飲んだのは27BYで、日誌係さんの激押し記事に触発されてのことでした。
 その後あべはじわじわと取り扱い店が増え、人気を上げ、少なくともマニア間では知られた銘柄になっているのではないでしょうか、日誌係さんの慧眼に感服ですね。
 実際日本酒ブログやってる身からすると、前から推している銘柄が人気出るのは、自分の感覚が間違っていないことの証明のように思えて、個人的には嬉しいことだと思っています。
 自分としては、甘口派として射美たかちよ栄光冨士あたりを早めに推せていたことについてはちょっとドヤりたいところだったり(あまり人気出過ぎて買いにくくなるのは考え物ではありますが…)

 閑話休題、今回いただくのは飯米の「こしいぶき」使用でなんと精米歩合92%!聞くところによると普通の食用米用コイン精米機で削ったものだとか…
 生もと造りであり、アルコール度数13度の低アル原酒であること、火入れ有で、特定名称の記載が無いこと等も特徴でしょう。
 極めてチャレンジングなお酒ですね、ラベルも良くも悪くも目を引く感じ。

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 上立ち香は濃厚かつ甘さを感じるマスカットジュース的香りが控えめに。
 含むと、やはり非常に濃厚な甘旨味が、柔らかな酸味とそこそこの渋味や苦味を伴って、最後まで飲みごたえを維持しつつも独自のバランスを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、渋味や苦味もありながら、やはり甘味マシマシのマスカットジュース的な甘酸味の存在感がブレずに中心にあるために、全然粗さや飲みにくさを感じさせない自然なものになっています。
 後味は渋味の余韻をほんのりの残しつつ、おそらく酸の働きで、精米歩合92というのが嘘としか思えないぐらい自然に引き上げます。

 極めて濃厚かつ柔らかさのある甘旨味を、程よい酸味の働きで
 低精白らしいボリューミーな味わいと、低精白とはとても思えないようなバランスをしっかり保っている感じですね…、もはや理解の範疇を超えている印象。
 いやこれは低精白酒及び飯米利用酒のイメージを塗り替える凄いお酒だと思います。
 ただそれだけ手間がかかっているということなのか、値段は結構するんですよね、コスパではなく味わいにこそ特長がある低精白酒と言えるでしょう。
 あべ、今後より注目度を上げていきたいと思います。

 裏ラベルのオススメ通りぬる燗にしてみると、柔らかさが更に増しますね。
 とにかくあべは酸の存在感と優しさが凄いんですよね…、まさにこの銘柄が有している唯一無二の長所かと。

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名称:あべ 僕たちの酒 Vol2 (低精白生もと仕込)
蔵元情報:阿部酒造株式会社
購入価格(税抜):1,850円/720ml
購入した酒屋さん:たつみ清酒堂 東京(銀座)
お気に入り度:8.6/9.0(値段を考慮に入れても)

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2019年04月10日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

生粋左馬(きっすいひだりうま) 純米吟醸

家飲み記録 生粋左馬(きっすいひだりうま) 純米吟醸


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 福島県白河市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらのお酒は、はせがわ酒店さんが取り扱いを開始していたことと、飛ぶ鳥を落とす勢いの福島酒であることから、少し前から気になっていました。
 ちょっと調べたところ、蔵元はかなりの若手みたいですね、まあホームページを一見したところさもありなんという印象。
 「理系兄弟」なんていう銘柄も出しているらしいですし、やはり若手らしいアピールの仕方をしているように思えますね。

 地元福島の酒米「夢の香」を50%までと、かなり削った純米吟醸。
 このときは生が無かったのでやむなく火入れをセレクト、要冷蔵なので多分一回火入れでしょうか。
 裏ラベルには銘柄名の由来の記載もありますね、結構気になることが多いのでこれはありがたいところ。


 上立ち香は落ち着いたセメダインといった感じのスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、奥深さを称えた旨味が自然な口当たりで入ってきて、奥ゆかしい渋味と苦味で輪郭を整えつつ、最後まで存在感を保ったまま染み込んできます。
 味わいは、いやあ完全に福島酒的な、洋梨系のコクのある、甘味・渋味・苦味が一体となった旨味が最初から最後まで主役ですね、濃いというよりかは実にしっかりとした旨味という印象。
 後味は、渋味が引き取る形で割と自然に引き上げてくれます。

 程よく落ち着き、かつ奥深さのある旨味が魅力的な、しっかりとしたバランスを感じさせる芳醇旨味酒でした。
 いやあやっぱり福島酒って感じですね、ハイレベルでまとまっていると思います。
 味わいはむしろ若手らしくないというか、落ち着きを感じさせるなかなかいぶし銀な印象だったように思えます(古臭いわけではない)。
 生粋左馬、次は是非生もいただいてみたいと思いました。

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名称:生粋左馬(きっすいひだりうま) 純米吟醸
蔵元情報:有賀醸造合資会社
購入価格(税抜):1,550円/720ml
購入した酒屋さん:たつみ清酒堂 東京(銀座)
お気に入り度:8.4/9.0

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2019年04月08日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

水府自慢 10号 純米大吟醸 無濾過原酒

家飲み記録 水府自慢 10号 純米大吟醸 無濾過原酒

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 茨城県水戸市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 前回も書きましたが、この水府自慢は残草蓬莱の元杜氏である菊池譲氏が、明利酒類に移籍後造っているお酒です。
 10号酵母(明利酵母)発祥蔵のお酒として「10」の数字をデカデカと書いたラベルはやはりインパクトありますね、今回は低アル酒ということでピンクなのがまた目を引きます。
 店員さん曰くかなり人気とのことだったので、他にも同銘柄が並んでいたなかこちらをセレクト。

 スペック的には50という高精白で、原酒ながらアルコール度数が13度に抑えられているところがポイントでしょう。
 お値段は少々高めの1,800円で、(多分一回)火入れです、6月製造を11月開栓。
 しかし、低アル原酒でピンクの見た目も相まって、つい残草蓬莱の「クイィーン」を思い出してしまいますね。

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 上立ち香はちょっとベリー的なフレッシュフルーツの香りがそこ。
 含むと、かなり濃厚な甘酸旨味が割りとスルスルと入ってきて、最後まで存在感と軽さを両立させたまま、勢いよく喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、個人的にはストロベリー感を強く感じる甘酸味が主役、低アルらしい軽さはありながら、味はかなり濃い感じですね、苦味や渋味は皆無で、実に気楽にグイグイ飲める印象。
 後味は、酸味と甘味が対消滅する感じで見事に自然に引き上げてくれます。

 実にわかりやすい魅力のあるフルーティーな甘旨酸味を、最初から最後までストレートに楽しめる、直球勝負のモダン酒でした。
 前回飲んだ水府自慢は割と硬質かつセメダイン感強めの印象だったのでかなり意外ですね、これはキャッチーですわ、フレッシュさがまた火入れとは思えないレベル。
 いやあ、こういうお酒も出せるんですね…、というか、まさに残草クイィーンの系譜の味わいなんじゃないかしら。
 ただ、「味が有るのにスルスル飲める」というのは前回と共通しているとも思います。
 水府自慢、そして菊池杜氏の低アル酒についての技術と経験を知らしめてくれた一本でした。

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名称:水府自慢 10号 純米大吟醸 無濾過原酒
蔵元情報:明利酒類株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:たつみ清酒堂 東京(銀座)
お気に入り度:8.5/9.0(値段を考慮に入れても)

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2019年04月06日 茨城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

憲(Ken) Blue TYPE-3 純米吟醸 無濾過生原酒 愛山

家飲み記録 憲(Ken) Blue TYPE-3 純米吟醸 無濾過生原酒 愛山

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 奈良県奈良市のお酒です。
 「たつみ清酒堂 東京」さんで購入した憲の、米違いの二本目になります。

 こちらを醸す奈良豊澤酒造のホームページを見ると、「現代の名工」に選ばれている藤沢忠治杜氏が造りを行っていることを売りにしているようです。
 現代の名工と言えば、かの農口杜氏や山影杜氏、引退してますが綾菊の国重杜氏など、錚々たる方々が選ばれています。
 そちらの方面から追う形で、「現代の名工が醸したお酒」を飲み比べて行くというのも面白いかもしれませんね。

 今回いただくのは愛山を55%まで削って醸した無濾過生原酒、スペックの割には良心的なお値段だと思います。
 店頭には前回の山田錦とこの愛山に加え、TYPE-2として雄町が並んでいたのですが、今回はスタンダードな山田錦と割安な愛山で飲み比べてみた次第です。
 8月製造、11月開栓。

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 上立ち香はベリー系(?)のちょっと甘を感じる香りが仄かに。
 含むと、なかなかに複雑な旨味が、しかし重すぎない感じで力強く入ってきて、割と華やかな含み香ともいい感じでバランスを保ったまま、割と息の長い感じで染み込んできます。
 味わいは、甘酸渋苦がしっかり一体となって絡み合ったような、若干イチゴ風味のあるフルーティーかつ奥深いもので、濃度・飲みごたえももバッチリ、かつ粗さも無くて複雑味ゆえの飲み飽きなさもありますね。
 後味は酸渋をあくまでほんのりと残しながら、実に自然に引き上げてくれます。

 愛山特有の複雑さの有る甘旨味を、素直かつ力強く楽しませてくれる、いい感じの生熟芳醇酒でした。
 山田錦と飲み比べて強く感じたのは、憲はお米の個性を引き出すのが上手いってことですね(若しくはしっかりお米のイメージ通りに仕上げてくるというべきか)。
 同蔵の3本を飲んだ限りでは、儀助よりも憲が、さらに山田錦よりも愛山がより好みでした。
 憲、次は是非飲み残した雄町もいただいてみたいと思います。

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名称:憲(Ken) Blue TYPE-3 純米吟醸 無濾過生原酒 愛山
蔵元情報:奈良豊澤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,650円/720ml
購入した酒屋さん:たつみ清酒堂 東京(銀座)
お気に入り度:8.5/9.0

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2019年04月04日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

憲(Ken) Blue 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦

家飲み記録 憲(Ken) Blue 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦

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 奈良県奈良市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めて…かと思いきや、以前同蔵の「儀助」という銘柄を飲んでました。

 こちらは銀座は歌舞伎座のすぐ近くに最近オープンした「たつみ清酒堂 東京」さんで購入しました。
 本店はさいたま市にあるようですね、最近首都圏の実力派地酒屋が東京の中心地に出店する事例が増えている気がします(私が众・Wを買った「いまでや」が代表格でしょうか)。
 この「憲」は同店プロデュースらしく強く推している印象で、店頭にも米違いで3種類生が置いてありました。
 私としても銘柄自体は未飲であり、興味が有ったので、飲み比べもできるように2本買ってみた次第です。(初飲みで3本は流石に厳しい…)
 
 まず紹介するのは山田錦利用、精米歩合55の無濾過生原酒。
 何といっても山田錦ですし、スタンダードな位置づけがこれなのかなと思いセレクトしました、

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 上立ち香は若干バニラ混じりの落ち着いた果実香がそこそこに。
 含むと、吟醸的な含み香を纏ったスッキリとした甘旨味がスルスルと入ってきて、ほどほどの苦味でキツくない程度に引き締められつつ、自然な感じで喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、結構王道的な青りんご的甘旨味と香りが中心にあって、程よい酸味がフレッシュ感を与え、苦味と若干の辛さもあって、全体としては結構キリッとした印象ですね。
 後味は、ほんのりとした苦味の余韻を残しつつも、極めて自然にしっかりとキレます。

 王道的旨味を、程々の飲みごたえと、飲み飽きないバランス、そしてしっかりしたキレで味合わせてくれるお酒でした。
 全体のバランスが取れている上にスッキリしているので、一口目より飲み進めた後の方が良さがしみじみと感じられますね。
 なんとなく山田錦らしいといえばらしいような…(多分に思い込み)、無濾過生原酒としては万人にオススメできる感じだと思います。
 次回はもう一本買った憲をご紹介します。

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名称:憲(Ken) Blue 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦
蔵元情報:奈良豊澤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:たつみ清酒堂 東京(銀座)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 特別純米

2019年04月02日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

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