美寿々 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒
家飲み記録 美寿々(みすず) 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒
長野県塩尻市のお酒です。
ブログ開始前からの個人的お気に入り銘柄ですがブログ登場は意外にもまだ3回目、長野酒特集の11本目としてトリを飾ってもらいます。
以前のブログで少し触れましたが、実は美寿々は、今や数十本に及ぶ私の出張先購入酒の第一弾だったりします。
セレクト自体は偶然だったものの、実際飲んでみてあまりの旨さに衝撃を受けましたね、最近では「桃の里」で似た出会いをしていますが、美寿々との出会いはその後の出張時の積極的購入に繋がっているという意味で、私の日本酒ライフに、より強い影響を与えたと言えるでしょう。
最近ちょっと購入タイミングが無かったのですが、先日長野酒に極めて強いブログ「長野県内外の美味しい“いっぽん(日本酒)”記録帳」さんに、新製品であるこの雄町純吟が掲載されているのを見て、居てもたっても居られず購入に走った次第です。
ちなみに記事を見てすぐネットで情報を収集して、通販取扱のあった横内酒店さんに電話で在庫確認して、その日のうちに都内から北浦和まで電車で50分くらいかけて実店舗までいきましたからね…、日本酒が絡むと行動力の化身と化す私でございます。
さて、スペックはその名の通り全量雄町、精米歩合は55、無濾過生原酒という直球勝負な感じ。
ラベルはピンク…というか曙色ということらしいです、雄町のイメージと相まってついふくよかで甘い味わいを期待してしまいますね。
上立ち香は若干落ち着きとフレッシュさ両方感じる甘酸の果実香がそこそこに。
含むと、香りの印象通りそこそこ落ち着いた甘酸旨味が自然な口当たりで入ってきて、透明感・上品さを感じさせつつ最後までバランスを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
味わいは、存在感のある甘旨味が主役ではあるのですが、透明感のある酸味とほんのりとした苦渋味が絶妙なバランスで絡み合って、いくらでも飲めてしまいそうな印象。
後味は、ほんの少々の苦渋味を口中に彷彿とさせながら、極めて自然に引き上げてくれます。
今風のフレッシュフルーティーな魅力と、飲みごたえのある奥深さ、そして何よりバランスによる上品さと透明感が素晴らしい芳醇バランス酒でした。
何というか無茶苦茶杯が進んじゃうんですよね…、無濾過生原酒的な飲みごたえはバッチリあるのですが、後味の引き上げ方が非常に心地良い。
また嫌な苦味が皆無なところが良いんですよ~、本当完成度が高いお酒だと思います、初スペックとはとても思えない纏まり。
美寿々は全国区でもトップクラスの次元で戦える銘柄だということを、改めて感じさせてくれた一本でした。
名称:美寿々 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:+-0
蔵元情報:美寿々酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:横内酒店(北浦和)
お気に入り度:8.7/9.0