而今 純米吟醸 愛山火入 28BY

家飲み記録 而今 純米吟醸 愛山火入 28BY

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 三重県名張市のお酒です。
 いやあ今期も結構飲んでますね、完全に定番銘柄と化しています。

 而今については今までにレギュラーの特別純米、おりがらみ、にごりという定番純米クラスに加え、純米吟醸の米違いシリーズについても八反錦、千本錦、山田錦、雄町、酒未来と一通り家飲みできてきたわけですが、愛山だけは入手できずにいました。
 今回満を持して購入に成功し、感無量でいただいた次第です。
 なお、以前は神の穂とかあったみたいですし、八反千本とか山田錦麹とか特殊なやつもちょろちょろありますね、あくまで定番スペックの家飲みコンプという感じかと。
 (ちなみに高級スペックは分不相応なのであまり追わないつもりです、ただ、某居酒屋さんでいただいた大吟醸のあらばしり生は鼻血が出るほど旨かったなあ…)

 スペックは高級米「愛山」を50まで磨いた贅沢なもので、お値段もお高め。
 去年の10月出荷ですが、実は大晦日に一年の〆のお酒としていただきました(そして折角なので年度末の記事にしてみたり)。

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 上立ち香はいつもの而今的なパイン香が程よく落ち着いた感じの香りがそこそこに。 
 含むと、やはり落ち着きながらもどこか新酒的なインパクトも残した濃厚な甘旨味が力強く入ってきて、奥の方に苦渋味的なものを感じさせつつ、ゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、完熟パインを煮詰めた上で少し糖分を抜いたような(?)、極めて芳醇ながらも、甘旨味と落ち着いた酸が良い感じでバランスを取るもので、裏方の苦渋味がさらに奥深さを添えている感じ。
 後味は、芳醇さと酸味が引き取りつつ、若干の苦渋を口中に残しながらキレます。

 濃厚ながらも落ち着きと奥深さのために飲み飽きなさがしっかりある、而今の愛山として納得感のあるお酒でした。
 火入れ的な落ち着きや愛山らしい複雑味がありつつ、やっぱり中心にはパイン的「而今味」があるんですよ。
 火入れでこれだけの個性を確立し、かつバランスもバッチリ…、う~む、若干陳腐な言い回しですが、やっぱり而今は「十四代に一番近い酒」だと、私は思ってしまいますね(味が似ているわけじゃないんですが)
 而今、今後も家飲みできることを祈るばかりです。

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名称:而今 純米吟醸 愛山火入 28BY
精米歩合:50%
使用米:愛山
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木屋正酒蔵合資会社
購入価格(税抜):2,000円/720ml
お気に入り度:8.5/9.0(値段も考慮に入れて)

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2018年03月31日 三重の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

西條鶴 無濾過純米酒 生酒 しぼりたて新酒 29BY

家飲み記録 西條鶴 無濾過純米酒 生酒 しぼりたて新酒 29BY

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 広島県東広島市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目ですね。

 少し話はズレますが、最近強く実感しているのが「新酒しぼりたて」「初しぼり」系のお酒は、結構当たり外れが大きいということだったりします。
 聞くところによると、多くの酒蔵は期中に造りを重ねていく間に、その年の米の特徴を掴んでいって、より細かく味を調整していくらしいですね。
 そういう意味だと初しぼりなんかはいわばプロトタイプなわけで、ある程度ブレるのは当然なのかも…
 日本人の初物好きもあって、初しぼりの時期は一種祭り的な感じでお酒が出てきますが、買い手としてはちょっとだけ慎重になる必要があるのかもしれませんね。

 閑話休題、今回いただくのは12月出荷の新酒しぼりたて。
 精米歩合65の無濾過生と、スペック自体は以前にいただいて非常に印象のよかったものと恐らく同じです、さていかがでしょうか。

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 上立ち香は結構濃い感じの甘さとセメダインが混じったフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、かなり濃厚な甘味が、少し裏に回った存在感の苦味を伴ってググっと入ってきて、あまり起伏を感じさせずにそのまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、メロン的果実を若干皮混じりで摩り下ろして砂糖をまぶしたような、甘味優勢かつ結構苦味のクセも感じるもので、良くも悪くも新酒らしさを感じますね。
 後味は、苦味を口中に残しつつ、ゆっくりと引き上げていきます。

 少々ダレ気味な甘味と、新酒らしい苦味がそれぞれ主張し合う、青々とした芳醇甘口酒でした。
 こういうお酒を飲むと、低酸でダレない甘味というのは非常に難しいということを改めて感じますね、逆に苦味・渋味でバランスを取る銘柄の凄さが浮き彫りになるといいますか…
 ちなみに、何気にあまり口中に保持しないでガブガブいくと、甘さが丁度良くてなかな良いかも…、新酒はこういう飲み方もありですね。
 西條鶴、次はまた別のスペックも試してみたいと思いました。

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名称:西條鶴 無濾過純米酒 生酒 しぼりたて新酒 29BY
精米歩合:65%
酒米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:西條鶴醸造株式会社
購入価格(税抜):1,330円/720ml
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 西條鶴 純米

2018年03月29日 広島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

たかちよ 「White X'masラベル」 無調整生原酒おりがらみ

家飲み記録 たかちよ 「White X'masラベル」 無調整生原酒おりがらみ 

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 新潟県南魚沼市のお酒です。
 当ブログでの定番&殿堂入り銘柄ですね。

 たかちよの季節限定品になります、本当に今更の掲載になってしまいましたが、実はちゃんとクリスマスに飲んでいたりします。(タイムラグ三ヶ月…)
 ひらがな「たかちよ」のレギュラーシリーズについては一応全色飲み終わっているのですが、こういう季節限定ものとか「カスタムメイド」とかがちょくちょく出るので、ついつい手を出してしまいますね。
 あまり新シリーズを出しまくるのも落ち着きが無いなあと思うところですが、私としては現状完全にそれを助長する側に回ってしまっているので、何とも複雑な気分…
 
 詳細スペックは例によって非公開ですが、同銘柄の「緑ラベル」と「赤ラベル」をブレンドしたものらしいです。
 ラベルはそれに対応して赤と緑のチェック柄にしているとのこと、いやあ洒落たことしますねえ。
 なお、クリスマス開栓を想定しているからか、500mlボトルになっています、そのせいかお値段はいつもよりちょいお高め。

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 上立ち香はあま~い感じの果実香に少々お米が混じった感じの香りがそこそこに。
 含むと、トロリとした濃厚な甘旨味が割合自然な口当たりで入ってきて、そこそこの酸と完全に裏に回った苦味で輪郭を保ちつつ、ゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、やはりトロピカルな印象の柑橘系果実の甘旨酸が主役、苦味やキツさはしっかり抑えられていて、最後までその甘旨をストレートに楽しませてくれますね。
 後味は酸と、ほんのりという程度の苦味が引き取って、ちゃんとキレます。

 ブレンドの可能性を感じさせてくれる、たかちよらしさと面白いバランスを両立させた、割りと飲み飽きしない芳醇甘旨酒でした。
 通常の緑と比べるとフレッシュ感がほどほどな感じになっているのがなかなかグッドですね。
 全体的にバランスが良い感じで、実にたかちよらしいトロリとした甘味を素直に楽しめました。
 たかちよ、こういう限定酒なら大歓迎ですね、今後も追っていこうと思います。

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名称:たかちよ 「White X'masラベル」 無調整生原酒おりがらみ
精米歩合:不明
仕様米:不明
アルコール度:16度
日本酒度:不明
蔵元情報:髙千代酒造株式会社
購入価格(税抜):1,250円/500ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.6/9.0

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2018年03月27日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY

家飲み記録 福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY

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 福井県福井市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 未飲銘柄ということでセレクトしてみました。
 蔵元ホームページによると、山廃に強いこだわりを持っているとのことです、「福井の山廃蔵」と名乗っているあたり、相当強い思い入れが伺えますね。
 気になる製法について商品紹介から引用してしまうと、「Sur Lie(シュール・リー) とはフランス語で【澱の上】という意味で、ワイン醸造法の一つです。新酒を搾った後すぐにろ過をせず、オリ(酵母)と一緒に熟成させ日本酒に豊かな味わいを造り出す製法です。」とのこと。
 うーむ、澱引きのタイミングをずらしているということなのかな…、なんとなく日本酒では普通にやっていること(生熟おりがらみとか)のようにも聞こえますが、如何せん素人なので良く分かりません(逃げ)。

 使用米は「越の雫」という福井発祥の酒米です、東京ではあまり見ないですね。
 製造年月が去年の5月で、開けたのが1月なので、結構な生熟コンディションでいただいています。

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 上立ち香は完熟果実の甘酸を感じる香りがそこそこに。
 含むと、米由来とは思えないぐらいに果実的な甘酸味が、存在感を放ちつつも割りと軽い感じでスルスルと入ってきて、酸でしっかり輪郭を保ちながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはりどうしても白ワインを想起してしまう、透明感のある甘旨味が主役、ほんのりとした渋味や硬質なミネラル感(?)もあるのがさらにそれっぽいですね。
 後味は、酸がちゃんと引き取って、見事にキレます。

 日本酒離れした甘酸味と、不思議な軽さが魅力的な、オンリーワンの個性を持つお酒でした。
 いやあこれがお米から作られているというのは、本当に玄妙というか、日本酒という液体の素敵さを改めてしみじみ感じてしまいますね。
 何と言っても個性がありますし、相性によってはハマる人も多そうです、一度は飲んで見る価値があるお酒かと…
 福千歳、次はまた別のスペックもいただいてみたいと思いました。

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名称:福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY
精米歩合:60%
使用米:越の雫
アルコール度:16%
日本酒度:+1
蔵元情報:今西酒造株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:小山商店(人形町)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年03月25日 福井の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

栄光冨士 「仙龍」 純米吟醸 しぼりたて 無濾過生原酒

家飲み記録 栄光冨士 「仙龍」 純米吟醸 しぼりたて 無濾過生原酒

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 山形県鶴岡市のお酒です。
 当ブログでの登場は12回目、もはや定番銘柄ですね。

 栄光冨士は相当やっているわけですが、この「仙龍」については、初の家飲みになります。
 以前に写真も上げたのですが、実は栄光冨士との出会いが、「麹町市場」さんで店長さんにオススメされたこの仙龍と酒未来だったんですよね。
 そういう意味では原点といえます、しばらく買い逃していたのですが、この度購入できました。

 スペック的には美山錦60磨きの無濾過生原酒。
 特筆すべきはそのお値段で、税抜1,200円ちょっとと、極めてリーズナブルになっています。
 栄光冨士のラインナップの中は多分最安ランクですね、これが良ければ非常に心強いのですが、どうでしょうか。


 上立ち香はフレッシュかつ濃厚なメロン的果実の香りがそこそこに。
 含むと、存在感の在る旨味がグワッと入ってきて、新酒らしい苦味をガッチリ纏って、荒々しさを感じさせつつじわじわと染み込んできます。
 味わいは、皮入りメロン果汁をちょっと濃縮した感じの、苦味優勢の甘苦味が主役で、旨味も太いので飲みごたえはあるのですが、少々酸不足で飲み疲れ・飽き感も強め。
 後味は苦味を少々残しつつ、強引に引き上げる感じ。

 新酒らしい青さ、甘さ、濃さがそれぞれ暴れ気味に主張する、濃厚甘苦酒でした。
 好きな路線ではあるのですが、美山錦60ということを考えるとちょっと荒い感じのお酒ではありますね、苦味が有る割にもっさり感が有るというか…、まあお値段通りの完成度のように思えました。
 もうちょっと甘ければだいぶ印象が違ったと思うのですが、それもちょっと物足りなくて…、前飲んだ時とはちょっと違った印象でしたね。
 栄光冨士は、同スペックでも若干安定しないところがあるのかもなあと思った一本でした。

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名称:栄光冨士 「仙龍」 純米吟醸 しぼりたて 無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:美山錦
アルコール度:17.0%
日本酒度:+2
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):1,204円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年03月23日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY

家飲み記録 にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介は6本目、かなりのペースですね。

 今年からひらがな表記になった自然酒シリーズです、蔵元の商品紹介には記載の無い限定品ですね。
 ラベルにもあまり情報が無いのですが、どうやら私が大好きでありながら28BYを買い逃した、「純米直汲み」の後継品っぽいので、今回はバッチリキープした次第です。
 しかし何でひらがなにしたんだろう…、やっぱり他の銘柄(香取とか)との区別をわかりやすくしたんでんでしょうか。

 精米歩合はなんと80!27BYは70だったので、さらに低精白になっていますね。
 当ブログでも80となると、風の森の純米シリーズとか、三光「蛇形」とか、若駒亀の尾とか、相当数は限られます。
 ただ、個性派ながらも低精白「らしさ」にこだわった魅力的なお酒が多い印象ですね、今回も期待しつついただきます。

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 上立ち香は結構ガッツリとしたセメダイン系の青い香りがそこそこに。
 含むと、丸みを感じる非常に濃厚な甘旨味が、強めのガス感を纏うことでダレを防ぎつつ、最後までガッツリとした存在感を保ったままじんわりと染み込んできます。
 味わいは、お米のエキスを凝縮してバニラエッセンスを一滴垂らしたかのようなとにかく濃厚でインパクトのある甘旨味が厳然たる主役、そこにガスと柔らかな酸味が伴うことでギリギリバランスを保っている印象ですね。
 後味は、ほんのりと渋味を残しつつも、濃厚さ、低精白を全く感じさせないキレ。

 芳醇かつ個性的な非常に力強いお米の甘旨味を、ストレートに感じさせてくれるチリチリ芳醇旨酒でした。
 正直雑味的な渋味・キツさも少々感じるのですが、それをガッツリカバーしてくれる甘味旨味にメロメロになってしまいました。
 いやあやっぱり好きですね~、低精白・生もとであることをこれ以上なく活かしつつ、ガスをうまく使ってダレを防ぐ、一つの最適解としてのまとまりを感じます。(その意味では風の森の純米に近しいところがありますね)
 にいだしぜんしゅ、名前変更後もお世話になっていこうと思います。

 二日目の開栓でも「ポンッ」と音のなる生きの良さ、良いですね~
 で、燗をつけると…、うわあこりゃあ濃いわあ…
 渋味的なクセっぽさも増しますが、それをカバーして余りある甘旨味、これはハマる味わいかと。

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名称:にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY
精米歩合:80%
使用米:トヨニシキ
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年03月21日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ 29BY

家飲み記録 みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ 29BY

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 奈良県桜井市のお酒です。
 外では結構飲んでいますが、ブログでの登場は2回目。

 前回いただいたときは、はせがわ酒店、鈴傳が取り扱い開始したことが、購入の動機でした。
 で、今回はついに矢島酒店でも扱い開始ということで、改めて驚き、勢いで購入した次第です。
 いやあこういう銘柄の集中現象っていうのは何なんでしょうね、もちろん酒質が一定レベルを超えているということは前提条件なんでしょうけど、それにしたって偏り過ぎというか…
 買い手側しての立場からは、正直もう少しばらけてくれた方が有難いんですけどね、まあ売り手側としての事情もあるのでしょう。

 今回いただくスペックは山田錦の60磨きの無濾過生原酒、最近の新酒純米吟醸としてはスタンダードといえるでしょう。
 実はうっかり前回と同じようなスペックを選んでしまい(おりがらみという点は違いますが)、購入後、「どうせなら雄町とか露葉風にすればよかった…」と少し思ってしまいました。
 流石にこれだけ飲んでいると、全部覚えているというわけにはいきませんね。

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 上立ち香はセメダインとラムネ系のスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、やはり爽やかな印象の甘旨味が程よい苦味を伴って勢い良く入ってきて、最後まで引き締まりを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ラムネから砂糖をちょっと引いてマスカット果汁を足したようなスッキリかつちゃんと旨味のあるもので、非常にバランスが良いこともあってガンガン行ける感じですね。
 後味は苦味が表に出ずに仕事をして、見事なまでに自然に引き上げていきます。

 バッチリ今風にこなれた感じの、クセのない芳醇フレッシュ甘旨酒でした。
 なんというか、無茶苦茶旨い!とはならないのですが、しっかり楽しめて、かつガンガン飲めちゃうお酒でしたね。
 いわゆる初心者から玄人まで楽しめる味わいということなので、規模が大きめの地酒屋さんが取り扱うことに納得感はありました。(逆に言うと、マニア的には「もうちょっと個性が欲しい」という思いもありますが…)
 みむろ杉、次こそ別のスペックも試してみたいと思います。

 常温近くまでいってしまうと、ちょっと苦味が立ってきますね。
 冷やし過ぎは良くないですが、ほどほど冷やした感じで飲むのがオススメ。

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名称:みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ 29BY
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:今西酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2018年03月19日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

黒龍 吟醸原酒 「氷室オリジナル」

家飲み記録 黒龍 吟醸原酒 「氷室オリジナル」

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 福井県吉田郡永平寺町のお酒です。
 外飲み家飲みで結構な回数を飲んでおりますが、個別記事はなんとまだ二本目でした。
 
 このお酒は文京区千駄木の「伊勢五本店」さんのオリジナル商品のようです、天下の黒龍でこんなお酒を出せるのだから、蔵元との繋がりの深さを感じますね。
 実は以前に生原酒バージョンが出ていたようなのですが、その時は高速完売状態で買い逃してしまい、今回の火入れバージョンを待つこととなりました。
 ちなみに、生原酒については「しーたかの日本酒アーカイブ」さんが以前に記事にされています(「氷室」についての解説もあるので、興味があれば是非ご訪問を)。
 そちらではちょっと保存状態に難があったようで…、今回火入れになったのもそのあたりの事情があるんでしょうか。

 スペックは五百万石を55%まで磨いたアル添吟醸酒ということで、ここだけみると「いっちょらい」と同様の様です。
 ただ、原酒ですし、他にも違うところはあるんでしょうね、いっちょらいと比べるとお値段もお高め。 

 
 上立ち香は落ち着いた、しかし濃厚でクリーム感のあるお米っぽい香りがそこそこに。
 含むと、ガッツリと辛さ苦さを伴った極めて引き締まった旨味がグッと入り込んできて、最後までその印象を保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、うーんメロンというよりはその皮を食べているような苦味と渋味、そしてアルコール的辛さが相まって非常にスパルタな感じがあります、ただバランスが崩れている感じはあまりないですね。
 後味は苦辛がガッツリ引き取ってキレます。

 細めの旨味に青さ苦さ辛さが絡みつく、引き締まりとキレに特化したようなインパクトのあるお酒でした。
 全体的にこのお酒はこういう風に作られたんだなあという納得感はありますね、ただ、コスパも含め個人的にはちょっとあまり魅力を感じませんでした。
 不遜にも言ってしまいますと、大黒龍が限定販売と銘打ってこの値段で売り出すには、ちょっとお粗末な完成度だなあと思ったというのが正直なところです、「良コスパ」かつ「落ち着きとまとまり」が魅力的ないつもの味を知っているだけに…
 何となく消化不良だったこともあり、黒龍については今期生酒もキープしました、いつかご紹介できるかと。

 開栓後は、開栓直後よりはキツさが和らいできたかな…、でもやっぱりスパルタは変わらず。
 ちょっと店頭売りを意識すぎて、引き締まりを重視しすぎた感があるお酒のような気がします。

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紹介:「しーたかの日本酒アーカイブ」さんの類似スペック(生原酒)の記事
http://sakearchive.hatenablog.jp/entry/Kokuryuu-himuro-namagen

名称:黒龍 吟醸原酒 「氷室オリジナル」
精米歩合:55%
酒米:五百万石
アルコール度:18.5%
日本酒度:不明
蔵元情報:黒龍酒造株式会社
購入価格(税抜):1,750円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.1/9.0

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タグ: 黒龍 吟醸

2018年03月17日 福井の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

山本 深蒼 Midnight Blue 生原酒

家飲み記録 山本 深蒼 Midnight Blue (ミッドナイトブルー) 生原酒

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 秋田県山本郡八峰町のお酒です。
 外飲みを含めると相当回数いただいているはずですが、以外にもブログでの登場はまだ3回目でした。

 また面白いネーミングですね…、まあ昔は「ブルーハワイ」なんてお酒も出してた蔵ですし、あまり驚きは無いのですが。
 蔵元の商品紹介ページによると、以前にいただいている黒ラベルについては「ピュアブラック」となり、他にも「ストロベリーレッド」なんてのもあるようです。
 やっぱり都市向けブランドについては、このくらいの見た目の押し出しがあっていいいと個人的には思います(むしろ前にあった、裏ラベルのシルエットが無くなってしまったのがちょっと寂しい)。

 精米歩合は、麹米50%、掛米55%なのですが、使用米は不明、そして特定名称の記載も無くなっているっぽいですね。
 当然アル添は無しですし恐らく純米吟醸を名乗れると思うのですが…、いつの間にか村祐・仙禽フォロワーになっていたのかしら。
 裏ラベルにはピュアブラックとの違いという形で味わいの記載が有ります、やはりブランドの中心にはピュアブラックがあるってことなんでしょうね。

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 上立ち香は濃厚かつフレッシュな柑橘系果実の香りが気持ち強めに。
 含むと、やはりフレッシュかつインパクトのある甘酸旨味が力強く入ってきて、少々粉っぽさも纏いつつ、最後まで存在感を保ったまま染み込んできます。
 味わいは、やはりフレッシュな柑橘系果実の甘酸味が完全に主役で、苦渋的なものは完全に裏で飲み飽きなさを添えることに徹していますね、フレッシュジュース系の王道を往く感じ。
 後味は、酸が中心に引き取ってしっかりとキレます。

 酸がしっかりと働いている印象の、甘さとスッキリさを両立させた、スッキリ系フレッシュフルーティー酒の王道を往く感じのお酒でした。
 なんというか、山本は最近のお酒の中央値というか、見た目と違った王道感のある味わいが特長だと思います。
 ブラックとはまた違うのですが(酸味・フレッシュ感寄り)、それでも一つの典型的かつ魅力的なモダン風味を体現しているといいますか…。
 山本、次はまた別スペックを飲んでみたいと思います。

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名称:山本 深蒼 Midnight Blue 生原酒
精米歩合: 麹:50% 掛:55%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:山本合名会社
購入価格(税抜):1,575円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2018年03月15日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

ちえびじん 純米大吟醸 愛山 28BY

家飲み記録 ちえびじん 純米大吟醸 愛山 28BY

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 大分県杵築市のお酒です。
 ブログでの紹介は6回目と、私にしてはなかなかのペースで飲んでいます。

 珍しく火入れ酒の紹介になりますね、当ブログでの割合的には1割未満かも…
 生酒については、「飲み飽きる」とか「飲み疲れる」みたいな評を良く聞くのですが、私の飲みスタイル的には、飽きたら次のお酒に行けば良いし、疲れたらそこで止めれば良いと常々思っていたりします。
 まあ私の場合はちょっと特殊ですが、日本酒業界で支配的な「量が飲める」方が良いお酒という考え方は、今となっては必ずしもそうでもないんじゃないかなあと。
 単純に好みを話す文脈ならともかく、無濾過生原酒をディスるときのお決まりワードになっている感じがあるのはちょっと悲しい感じではあります。
  
 完全に話が逸れました…。(常連銘柄だとなかなかネタがなくて)
 今回いただくのは、希少米(というか高級米)「愛山」の48%という豪華スペック、一回火入れです。
 お値段も少々お高めですが、スペックからいえば破格に安いといってよいでしょう、新商品らしいので飛びついてみました。


 上立ち香はほんのり熟した、紅茶的な香りが控えめに。
 含むと、程よい濃度の甘旨味が非常に柔らかい口当たりで入ってきて、裏方に渋味や熟感を感じさせつつ、最後まで優しく喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、程よく熟した果実的な甘旨味と、結構存在感のある渋味が相まって、まさに紅茶、アップルティー的な独特の世界を創り出しています、そしてとにかく纏まりが良い。
 後味は、やはり渋味が引き取って、自然に引き上げていきます。

 ちえびじん的なバランスの良い甘旨味が、さらに上品に落ち着いた印象の、極めてまとまりの良い万能酒でした。
 紅茶的な風合いも相まって、何となく「エレガント」という言葉が浮かびますね。
 単に生酒と同時に飲んじゃうとインパクト負けしますが、それこそ「飲み疲れた」タイミングあたりで飲むとその良さが染み込んでくるんじゃないかと思います。
 ちえびじん、実は紅白のアレも買ってあるので、次はそちらの紹介になると思います。

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紹介:「日本酒と競馬ブログ」さんの同スペックの記事
http://pitarosake.blog.fc2.com/blog-entry-85.html

名称:ちえびじん 純米大吟醸 愛山 28BY
精米歩合:48%
使用米:愛山
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社中野酒造
購入価格(税抜):2,000円/720ml
お気に入り度:8.3(値段も考慮に入れて)/9.0

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2018年03月13日 大分の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

イットキー 純米吟醸 しぼりたて 生酒

家飲み記録 イットキー 純米吟醸 しぼりたて 生酒

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 新潟県魚沼市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 このお酒はまあジャケ買いですね、置いてあったのがうえも商店さんだったので味も間違いはないだろうという判断です。
 実際このラベルは目を引きますよねえ、その時点である意味勝ちでしょう。
 で、購入後にこちらを醸す玉川酒造のホームページを見に行ったのですが、まあブランド乱立のひどいこと(笑)
 一応代表銘柄はラベルにもある「玉風味」なんでしょうか、高度数で有名な「越後さむらい」も同蔵ですし、「越乃玉梅」なんて銘柄もあるとか…

 イットキーは商品紹介では「変わったお酒」カテゴリに入っていました、載っているのは火入れですが、今回いただくのは生版。
 (ちなみに火入れ版の感想は最近「お酒ミライ 日本酒レビューブログ」さんが書かれてました、そちらも是非。)
 最後に新聞記事画像が載っていて、それによると「同社の一般的なお酒より甘味も酸味も5倍」とのこと。
 アルコール度数が12度と低いことも併せ、この時点で大体の味わいの方向性は付きますが、できるだけ先入観を排していただきます。

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 上立ち香は…なんだろうねっとりとした果実的な酸の香りが仄かに。
 含むと、甘酸っぱい旨味が軽やかに入ってきて、そこにほんのりとした渋味が奥深さを添えつつ、最後まで勢いを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはり明らかに日本酒離れした甘酸っぱさが主役なのですが、低アル的な軽さと酸渋のバランスが相まってとにかくスイスイいってしまう印象。
 後味は酸っぱみを口中に仄かに残しつつ、自然に引き上げます。

 「日本酒の新しい世界を開くカギ」というコンセプトに違わない、スルスル甘酢っぱ酒でした。
 といいつつ、最近は結構こういう甘酸っぱ系の日本酒は出てきてますよね(アンプレビュとか)、そしてその中でもこのお酒はレベルが高いように思えます。
 こういう分かりやすい個性のお酒というのは目立つ部分に意識が向きがちですが、実はそれ以外の「全体のバランス」とか「日本酒的奥深さ」とかの部分にこそ、銘柄としての実力が反映される気がしますね。
 同蔵の他のお酒もちょっと気になる今日このごろでした。

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紹介:「お酒ミライ 日本酒レビューブログ」さんの類似スペック(火入れ)の記事
http://www.osakemirai.com/archives/22617549.html

名称:イットキー 純米吟醸 しぼりたて 生酒
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:12%
日本酒度:不明
蔵元情報:玉川酒造株式会社
購入価格(税抜):1,350円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年03月11日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

花の香 純米大吟醸 「和水」 無濾過生原酒

家飲み記録 花の香 純米大吟醸 「和水(なごみ)」 無濾過生原酒

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 熊本県玉名郡和水町のお酒です。
 当ブログでの登場は二回目ですね。

 花の香は個人的には「荷札酒」「赤武」と同様、新進気鋭銘柄の代表格だと思っている銘柄です。
 最近では「KURA MASTER」を含め色々なコンテストで良い成績を残しているようですね、蔵元ホームページにその旨しっかり記載しているところは如才ないというか、ネットによる情報発信の強みをよく分かっていると思います。(特約店一覧が無いっぽいのは玉に瑕だと思いますが…)

 今回いただく商品は、山田錦の50磨きの純米大吟醸ということでは前回いただいた「桜花」と同じですが、地元「和水」産のお米を使っているところがポイントのようです。
 これまた公式の商品紹介がちゃんとありますね、やはりテロワールを意識しているみたいです。

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 上立ち香はメロンクリームソーダ的なフレッシュかつ甘い香りが気持ち強めに。
含むと、やはりフレッシュ濃厚な甘旨味が勢い良く入ってきて、程々の苦味と酸味で輪郭を保ちつつ、ジュワワーっと染み込んできます。
 味わいは、新酒らしいインパクトのある甘酸旨味が芯にあって、アップルソーダ的な趣を感じさせつつ、あまりキツさのない苦味が複雑さと奥深さを添えている感じ。
 後味は、そのなかで酸味と苦味が後に残って、しっかりとキレさせています。

 いわゆるフレッシュフルーティー系の新酒の王道を往くような、個性よりもまとまりで勝負するお酒でした。
 桜花とそんなに印象は変わらなかったです、やはり獺祭的な部分があると言いますか。
 ただ、何というか平均レベルをしっかり超えている印象がありますね、何だかんだでこっち系味わいの分野は激戦区ですし、そんななかで評価されているだけのことはあると感じました。
 花の香、次は「梅花」とか、ちょっと離れたスペックのお酒も飲んでみようと思います。

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名称:花の香 純米大吟醸 無濾過生原酒 「桜花」
精米歩合:50%
酒米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:花の香酒造株式会社
購入価格(税抜):1,574円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2018年03月09日 熊本の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 純米吟醸 無濾過生原酒 「ふな口一番」 29BY

家飲み記録 桃の里 純米吟醸 無濾過生原酒 「ふな口一番」 29BY

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも8回目、而今花陽浴並みのペースで飲んでますね。

 前回まで出張時購入酒をまとめて取り上げてきたわけですが、そもそも自分がここまで積極的に未飲の地方銘柄に手を出すようになったのは、この桃の里との出会いが大きな要因だったりします。
 岡山市の「さかばやし」さんでたまたま手に取った、正直あまり味わいには期待していなかった垢抜けないラベル(失礼!)の火入れ酒には、私のその後の酒飲みとしての姿勢に変化を及ぼすほどのインパクトが確かにありました。
 正直、以降それほどの出会いは今のところないのですが、言わば手当たり次第に地方ならではの銘柄を試していくというのは、それ自体楽しい体験だと思えます。
 なんだかんだで首都圏の酒屋さんでの取り扱い銘柄なんて、地酒の中ではほんの一握りですからね…(その分選りすぐられているとも言えるのですが)。
 ブログやってる自分が言うのも何なのですが、ネットによる銘柄情報が簡単に手に入る今だからこそ、「知らない銘柄に手を出す勇気」というのが、地酒を楽しむ上で重要なんじゃないか、そんなことを思ったりしました。

 完全に話が逸れました、今回いただくのは、今年も蔵元から直で取り寄せた、朝日米使用の純米吟醸新酒生になります。
 去年の同スペックのお酒は開栓前に若干寝かせてしまったので、今回はフレッシュなうちに開栓した次第です。
 なお、今期の同名のお酒を「20代から始める日本酒生活」さんが既に紹介されていますが、こちらは五百万石利用のアル添酒ということで全く違うものですので、ご注意ください(こういう紛らわしい名付けやめましょうよ…)。

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 上立ち香は甘く濃厚でちょっとトロピカル感もある果実香が気持ち強めに。
 含むと、濃厚そのものながらダレない甘旨味がトロリと入ってきて、裏方にほんの少々の渋味を感じさせつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、やはり桃の里味という印象の洋梨を煮詰めたような、でもいつもよりフレッシュな甘味が紛うことなき主役、そして特筆すべきは全体的にマイナス要素を全く感じないところですね、苦味はまさにゼロ、アルコールのキツさも無く、渋味はあくまで深みを添える役割に徹して、非常に柔らかく優しい味わいの世界を創り出しています。
 後味は渋味をほんのりと口中に残しつつ、自然に引き上げていきます。

 存在感や濃度と、ほっとする優しさを兼ね備えた甘味がたまらなく心地良い、一つの完成型を感じさせる個性派甘口酒でした。
 正直な所、凄く花陽浴に近い系統の味わいかと思います、それも良いときの。(ちなみに火入れは射美っぽいと個人的には思ってます)
 違いは酸の代わりに渋味が引き締め役を演じているところですね、それもキツさは無いので渋味というか奥深味というか。
 このバランスはしぼりたてを蔵元直送で入手して、即開栓したという環境も大きく寄与しているでしょう、なかなかハードルは高いかと。
 ただ、やっぱりモノ自体も素晴らしいですよこれは、今期の新酒は既に而今花陽浴飛露喜含め結構飲んでますが、その中でも抜群にお気に入りです。
 
 なお、開栓後二日ぐらいで、ちょっと渋味が勝ってきちゃうかな…、と思ったら飲み進めるとちょっと慣れてきました。
 そして一度慣れるとガンガンいってしまう…、これなら一升瓶買うか、四合瓶2本買えば良かったなあ。

 いやあこんなに相性の良い銘柄と巡り合えたことに、改めて感謝の念を抱いてしまいます。
 「純米系」かつ「劣化していなければ」、自分にとってハズレは無いですね。
 このお酒をもって、「桃の里」を「マイ殿堂入り」銘柄にしたいと思います(現在8銘柄目)。

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名称:桃の里 純米吟醸 無濾過生原酒 「ふな口一番」 29BY
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:9.0/9.0(マイ殿堂入り)

■おまけ:蔵元から着いたお酒の記念写真
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2018年03月07日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

HARE 特別純米 生酒 28BY

家飲み記録 HARE 特別純米 生酒 28BY

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 岡山県倉敷市のお酒です。
 家飲み外飲み含め初めていただきます。
 岡山酒の2本目、そして今回の出張等時購入酒特集の12本目、トリのお酒となります。
 (特集の最初のお酒はこちら

 こちらを醸す熊谷酒造は他に「伊七」等の銘柄を有しており、この「HARE」は特別なブランドの様です。
 ブランドの位置付けについてはこちらに詳しく載っていました、どうやら、農家と大学生が協力し、無農薬で栽培した、武部町の雄町を使って醸されたというところがポイントのようです。
 コンセプト的にはとにかく「若者向け」みたいですね、私のような30後半のオッサンが飲んでも良いのでしょうか(笑)

 見た目も今風ですね、500mlで、かつ生酒というあたりは若者向けとして個人的には正しい方向性かと考えます。
 去年の11月出荷なのですが28BYということなので、蔵元熟成を経ているのかな、このあたりの詳細は不明です。(なお、開栓は今年の2月)

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 上立ち香は落ち着いた酸を感じる、程よく熟した果実系の香りがそこそこに。
 含むと、少々熟しながらも軽い印象の甘酸味がスルスルと入ってきて、最後までその勢いを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、程よい濃度かつ結構硬質な酸が中心にありますね、熟感や甘味はかなり控えめ、それと鼻に抜ける香りにウィスキー的な独特な雰囲気があるような…
 後味は、酸が引き取ってしっかりキレます。

 飲みやすさ、軽さが魅力的で、どこか個性的な香りが特長のお酒でした。
 やっぱり酸がしっかりしているお酒は、生でも一年ぐらいは余裕でダレませんね。
 ただ、魅力的にはそれだけというか…、甘味、旨味にどうも楽しさを感じられませんでした、いわゆる食中酒ですね。
 これが熟成で発酵が進んだ結果なのか、最初からこの味わいだったのかは不明です。
 次は伊七も飲んでみたいと思いました(生酒があれば)。

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名称:HARE 特別純米 生酒 28BY
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:15~16%
日本酒度:不明
蔵元情報:熊谷酒造株式会社
購入価格(税抜):928円/500ml
購入した酒屋さん:さかばやし(岡山市)
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: HARE 純米吟醸

2018年03月05日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

純米吟醸 「風」 (櫻芳烈)

家飲み記録 純米吟醸 「風」 (櫻芳烈)

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 岡山県高梁市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 長期に渡った出張(+旅行時)現地購入酒紹介もついに最後の場所にたどり着きました、昨年桃の里と衝撃的な出会いを果たした岡山の「さかばやし」さんです。
 同店には岡山のお酒だけが大量に並んでおり、大部分のお酒が有料試飲可能という素晴らしいコンセプトのお店で、出張時立ち寄りには持って来いかと。

 で、今回は東京で見かけない未飲銘柄を3杯ほど有料試飲したのですが…、正直なところどれもピンと来ず、最終的にはジャケ買いすることになりました。
 自分的に合わなかった理由は明白で、どれも露骨に伝統的(二回)火入れ酒の味だったからですね。
 並んでいた中で生酒はどれも知った銘柄(和心とか大典白菊とか)で、もはや同じ土俵で戦っていない印象でした。
 
 購入したのは芳烈酒造(代表銘柄:櫻芳烈)のお酒です、見た目のインパクトで選びました。
 ただ、銘柄名見てどこの蔵が造っているのかさっぱり分からないっていうのはどうなのかな…
 スペックは雄町の55磨きと結構豪華、ただ多分加水火入でしょうね。

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 上立ち香は落ち着いた酸を感じる果実系の香りがそこそこに。
 含むと、ちょっと日本酒離れした、ちょっとだけ甘味を纏った酸味がスルスルと入ってきて、最後までその勢いを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、若干水っぽさはありつつも変な雑味が無くてどんどんいける酸味メインの旨味が主役、、ただ火入れ由来なのか濾過由来なのかどうも昭和感のある含み香が伴ってしまうのが残念。
 後味は、やっぱり酸がしっかり引き取って、スッキリキレます。

 ほどほどの濃度の旨味を酸でスッキリ引き上げる、スイスイ系の甘酸酒でした。
 露骨な古臭さもなく、ラベルの印象通り今のトレンドを意識している感じはありましたね。
 ただ、このお酒だけ飲んでいるうちはそんなでも無いのですが、同時にいつも飲んでいるような銘柄の生原酒を飲んでしまうと、火入れ感と薄さをどうしても感じてしまいますね。
 同蔵は「有漢」という生原酒も出しているらしいので、次買うならそちらですが、果たして出会えるかなあ…

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名称:純米吟醸 「風」 (櫻芳烈)
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:15~16%
日本酒度:不明
蔵元情報:芳烈酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:さかばやし(岡山市)
お気に入り度:8.2/9.0

■おまけ:岡山での飲み会時ギャラリー

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 「瀬海」は嘉美心のPBらしいですね、やはり芳醇で甘さがあった印象。
 瀬戸内海産のお魚はとても美味しかったです。

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2018年03月03日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

若竹 純米吟醸 生原酒 杜氏厳選特別囲い

家飲み記録 若竹 純米吟醸 生原酒 杜氏厳選特別囲い

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 静岡県島田市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます、熱海での購入酒の3本目。

 実はこのお酒は喜平・出世城とは違うお店の、「近江屋」さんで購入しています、道すがらふらりと立ち寄った感じですね。
 事前調査も無しでしたが、私は好みがハッキリしているので、冷蔵庫だけ覗けばある程度は即断できたりします(大手ビールしかないようなところは直ぐサヨナラできますし)。
 今回は明らかにこちらのお酒がオーラを発していた(笑)ので、即セレクトしました。
 同蔵のお酒は結構都内でも見る気がしますね、どちらかというと「おんな泣かせ」や「鬼乙女」ブランドの方が有名かと思います。

 裏ラベルに色々情報が載っているのは好印象ですね、静岡の酒米誉富士を55%まで削った純吟生。
 「杜氏厳選特別囲い」というフレーズには気合が伺えます。
 「ゆっくりと熟成させました」というぐらいだから28BYかなあ…、11月出荷って微妙なんですよね、正確なところは不明です。

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 上立ち香は落ち着いたお米のクリーム的な香りが割りと強めに。
 含むと、程よく落ち着いた芯のある旨味が、割りと強めのピリピリした辛さを纏いつつ、最後まで濃厚さと引き締まりを両立させたまま、グググっと腹の中に染み込んできます。
 味わいは、お米のパワーを感じるような力強く、しかし重くはない感じの旨味が主役、辛さと、これは落ち着いた酸と少々の苦味も纏ってるかな、全体としては生酒系芳醇辛口のど真ん中を行く感じ。
 後味はやはり辛さが引き取ってしっかりキレます。

 非常に筋肉質で飲み応えのある旨味が魅力的な芳醇辛口酒でした。
 私には甘味控えめに思えましたが、お米的旨味だけでなくよくよく転がすと果実感もほんのりとあり、その複雑さに日本酒の凄みを感じました。
 辛口酒に多い古臭さもありませんし、これを好きな方はかなり多いと思いますね。
 若竹、次は別ブランドのお酒もいただいてみたいと思いました。

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名称:若竹 純米吟醸 生原酒 杜氏厳選特別囲い
精米歩合:55%
使用米:誉富士
アルコール度:17%
日本酒度:+2
蔵元情報:株式会社大村屋酒造場
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:近江屋(熱海)
お気に入り度:8.3/9.0

■おまけ:近江屋さん外観
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タグ: 若竹 純米吟醸

2018年03月01日 静岡の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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