桃の里 本醸造 16年熟成古酒

本日の家飲み 桃の里 本醸造 16年熟成古酒

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも7回目。

 2017年も当ブログをご愛顧いただきありがとうございました。
 季節感の無いブログではありますが、大晦日更新分ぐらい、それに相応しい銘柄を載せようということで、こちらの「桃の里」を選びました。(まあ飲んだのは数か月前なんですが…)
 こちらは、年頭に蔵元からまとめ買いしたものの最後の1本です、約一年かけて飲んできたことになりますね、ちなみに来年もこれから発注予定です。
 これだけまとめ飲みした立場から、あえて繰り返し言いますが、「桃の里」は(保管さえちゃんとやれば)東京の地酒最前線で十二分に通用する、オンリーワンの魅力がある甘口酒だと思っています。
 いつかは東京の地酒屋で普通に購入できるようになって欲しいですね…
 
 閑話休題、今回いただくのは私が滅多にセレクトしない火入れの長期熟成酒、しかも16年物になります。
 アル添の本醸造酒ながら、そのお値段のあまりの安さ(税抜1,000円)に驚愕し、つい同梱してしまいました。

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いい色だったのでいろいろ記念写真(下のカップはohmineのもの)
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 上立ち香は露骨なカラメル的熟成香がそこそこに。
 含むと、やはり典型的な熟成酒の旨味がググっと入ってきて、唾液腺を刺激的する強めの酸味とせめぎ合いながら、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、熟成系の旨味が最初から最後まで主役で、甘味はなんとなく面影を感じる程度、ただアル添的なキツさもなく、全体的にはしっかりバランスは取れている印象。
 後味はほんのり熟感を残しつつ酸味でキレます。

 16年という時を経て素直に枯れてきた感じの、熟成酒らしさのあるお酒でした。
  大体裏ラベルに記載されている通りの味わいかと…
 糖分が分解されつくした感があると言いますか、桃の里らしい甘さは完全に影を潜めちゃってますね、自分にとってはやっぱりそれは残念。
 といいつつ、正直古酒経験の薄い自分には評価不能のお酒という印象です、もし通常の古酒と遜色ないなら、コスパはとんでもないことになっているかと。
 実際、蔵元さんの狙いが良く分からないお酒でもありますね、採算とれるのだろうか…
 まあこれはもう買わないとは思いますが、来年も桃の里には大注目していきたいと思った今日この頃でした。

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名称:桃の里 本醸造 16年熟成古酒
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,000円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.1/9.0

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タグ: 桃の里 本醸造

2017年12月31日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

大盃 純米大吟醸50 脱気処理生酒

本日の家飲み 大盃(おおさかずき) 純米大吟醸50 脱気処理生酒

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 群馬県高崎市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介は3回目ですね。

 こちらを醸す牧野酒造のお酒は今までに、「玉苗を使った純吟」と「限定ブランドの馥露しずく」 を紹介しています。(ちなみにブログ開始前に「馥露酣」も一本やってます)
 今回のお酒の特徴は、「脱気処理」を謳っているところでしょうね、裏ラベルの解説には「瓶詰め時に生酒中の溶存酸素を取り除くことで参加による劣化を最小限に抑えています」とあります。
 現在「日本酒 脱気処理」でググってみても、このお酒しか出てこない状況なので、あまり一般的ではない品質管理法かと思われます。(他だと出羽桜がやっているみたい)
 ぱっと見あまり実績が無く、結構大掛かりな設備が必要そうに見えるこの処理をあえて行うチャレンジングな姿勢、地場の大手だからできることだとは思いますが、個人的には素晴らしいと思いますね。

 スペック的には美山錦の50磨き、ギリギリ純米大吟醸ですね(笑)
 ラベルは以前より今風になっていますが、色的に写真写りが悪いのが残念かも…

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 上立ち香は落ち着いた吟醸香というか、ちょっと草っぽい青さもある香りがそこそこに。
 含むと、程よく熟した旨味がトロリとした口当たりで入ってきて、ほんのりとした苦味で輪郭を保ちつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、リンゴ系吟醸酒の残滓を感じさせつつも、素直に熟した感じで苦味の嫌らしさは影を潜め、落ち着いた甘旨味を素直に楽しませてくれるもの。
 後味はほのかな苦味を残しつつ、しっかりとキレます。

 高精白酒に有りがちな嫌らしさが熟成で程よく丸くなったような、香がありつつ飲み飽きしない系の、まとまりのあるお酒でした。
 私からするともうちょっと主張する部分が有ってほしいような気がしますが、こういうお酒は万人受けするでしょうね。
 地場に根付いたお酒として納得感があると思います。
 とは言え、同蔵のお酒を4本飲んだところでは、やっぱり「馥露酣」「馥露しずく」の路線の方が自分に合っているように思えました、次はまたそちらをセレクトしようと思います。

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名称:大盃 純米大吟醸50 脱気処理生酒
精米歩合:50%
使用米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:牧野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年12月29日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

谷川岳 純米吟醸 生原酒 ひやおろしPREMIUM 「二夏越え」

本日の家飲み 谷川岳 純米吟醸 生原酒 ひやおろしPREMIUM 「二夏越え」 

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 群馬県利根郡川場村のお酒です。
 ブログでの登場は二回目ですね。

 こちらは「水芭蕉」で知られる永井酒造のお酒です、外飲みでは圧倒的にそちらを見ることが多いのですが、家飲みでは前回の一意専心に続き、たまたま谷川岳ブランドが連続しましたね。
 そしてこのお酒こそ、自分にとって今年の秋酒のナンバーワンだったりします、というわけで、

 まるめち的秋酒アプローチその④…「ズバリ「二夏越え」のお酒を選ぶ」

 そもそも「ひやおろし」自体が、火入れを一回にとどめたお酒に蔵の中の冷暗所で一夏を越えさせたタイミングという「熟成」を本質にしているわけですが、冷蔵技術が発達した今、その蔵出しタイミングに必然性は無くなっているんじゃないかなと思います。
 その状態で8月ぐらいから未熟成のお酒をガンガン出荷するみたいなことをやってたら、「ひやおろし」が愛される商品になるとはとても思えないんですよね。
 
 そんな中、こちらは「二夏越え(27BY)」の「生原酒」という冷蔵保管コストのかかる商品を、あえてひやおろしPREMIUMという挑戦的な名を付けて秋季に送り出してきているわけです、その心意気や良し。
 私はこのお酒以外にも「誠鏡」の二夏越えや、かの「地酒屋こだま」さんがあえて秋酒として出している二夏越えのお酒を飲んだ経験があるのですが、どれもしっかり「飲み頃」を意識した感じの、心地よい熟成感を楽しめるお酒でした。
 というわけで、ついついひやおろしディスに寄ってしまった今回の秋酒特集ですが、この④については前向きな意味で、声を大にしてオススメしておきたいと思います。

 スペック的には精米歩合60の約1年半熟成の生原酒、日本酒度+8は結構高めですね。
 保存コストはかかっているはずですが、税抜1,400を切る良心的な価格です。

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 上立ち香は、熟成感は意外と控えめで、甘さをほんのりと纏ったスッキリした香りが控えめに。
 含むと、芯のしっかりした旨味が柔らかな口当たりでスルスルと入ってきて、裏には渋み、そしてキツくない苦味も感じさせつつ、最後まで勢いを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、結構香り系の吟醸の面影を感じさせつつ、熟成香は皆無で、極めて素直に旨味が乗り、苦味が柔らかくなり、バッチリ飲みごたえと飲みやすさを両立させている印象。
 後味は、苦味が引き取る形ながら、非常に自然に引き上げていきます。

 生熟成の長所をひたすら磨き上げ、後ろ向きのクセを丁寧に廃していったような、まさに「超ひやおろし」という言葉が似合うお酒でした。
 実際吟醸的な苦味もあるのですが、それが本当に角が取れた感じなんですよね、そして旨味は生熟的な存在感がガッチリ。
 いやあこのお酒がこのお値段というのはヤバいですよ、現状生熟成のお酒については各蔵がテスト的にコスト度外視で出してきている印象がありますが、これはまさにそんな感じですね。
 こういう日本酒をセレクトするのは、マニアだけに許された、無茶苦茶贅沢な楽しみだと思いますよ…本当。
 谷川岳および「二夏越え」に対する印象をググっと上げてくれた一本でした、来年も是非出して欲しいと強く願います。

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名称:谷川岳 純米吟醸 生原酒 ひやおろしPREMIUM 「二夏越え」 
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:17度
日本酒度:+8
蔵元情報:永井酒造株式会社
購入価格(税抜):1,350円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年12月27日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

たかちよ 無調整生原酒 ハロウィンラベル

本日の家飲み たかちよ 無調整生原酒 ハロウィンラベル

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 新潟県南魚沼市のお酒です。
 当ブログでの登場頻度はトップ5には入る、定番&殿堂入り銘柄ですね。
 というわけで…、

 まるめち的秋酒アプローチその③…「自分の信頼する銘柄の秋季限定品を選ぶ」

 てな感じです、これまた当たり前ですね。
 といいつつ自分の場合、好きな銘柄でも「ひやおろし」は合わないことが多いので、それ以外の季節限定ものを選ぶことの方が多いのですが…
 
 今回いただくのは、日本酒界のゆるキャラ「さかずきん」の姿も見える「ハロウィンラベル」、「たかちよ」のひらがな的柔らかさも手伝って、可愛らしい印象のに仕上がっていますね。
 秋酒ではあると思いますが、いつも通りの無調整生原酒ということで、所謂生熟成のお酒と言ってよいでしょう。
 詳細スペックは例によって不明。 

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 上立ち香はやはり濃厚で甘さ混じりの果実香がそこそこに。
 含むと、しっかり味の乗った甘旨味が力強く入ってきて、若干スパイシーな辛さで引き締まりを保ちつつ、最後まで存在感を保って染み込んできます。
 味わいは、割りと落ち着きがありつつ少々フレッシュさも感じるような芳醇な甘酸味が厳然たる主役、裏方には渋辛がいる感じですね、ただ少々薬臭さを感じるのはマイナス。
 後味は酸渋辛が相まって甘味をしっかり引き取る形でキレます。

 秋らしく味乗りした濃厚な甘旨味を、独特のバランスで素直に楽しませてくれる、たかちよらしい秋酒でした。
 この程よい熟感はまさに秋の生熟酒の魅力ですね、ひやおろしみたいに中途半端に熟成香をまとうことが無いのがグッド。
 実はアルファベットラベルタータンチェックラベルと、28BYのたかちよは自分にとってちょっと期待外れな味わいが続いていたので、このお酒に出会えたことはとても嬉しかったです。
 たかちよ、今後も要所要所で買っていきたいと思いました。

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名称:たかちよ 無調整生原酒 ハロウィンラベル
精米歩合:不明
仕様米:不明
アルコール度:16度
日本酒度:不明
蔵元情報:髙千代酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月25日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

金澤屋 純米吟醸 秋あがり

本日の家飲み 金澤屋 純米吟醸 秋あがり

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 福島県喜多方市のお酒です。
 銘柄としては、家飲み外飲み含め初めていただきます。

 こちらのお酒は、ひやおろしがずらっと並ぶ酒屋さんの冷蔵庫の前で若干辟易としながら店員さんに「この中で甘いやつはありますかね~」と尋ねた上で、出してもらったものになります。というわけで

 まるめち的秋酒アプローチその②…「酒屋の店員さんに好みを伝えて選んでもらう」

 「普通!」とツッコミが入りそうですが、要は秋だからと言ってひやおろしにこだわらず選んだ方が良いと思うわけですええ。
 なお、これはなんとなくですがあえて「ひやおろし」でなく、「秋あがり」とか「夏越しざけ」といった呼称を使っているお酒の方が、「秋酒」というところにこだわりがあるお酒が多い気がしております。

 ちなみにこれを醸す「喜多の華酒造」は、他に「星自慢」「蔵太鼓」「喜多の華」等の銘柄も出していますね(違いがわからん…)
 星自慢は昔飲んだことがあり、確かに甘味が印象に残った覚えがあります。
 スペックは精米歩合が麹米50、掛米55ということ以外はほぼ不明、情報公開的には最低レベルでしょう。
 
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 上立ち香はレーズンの砂糖漬け的な個性的な香りが仄かに。
 含むと、バランスの取れた柔らかい甘旨味が自然な口当たりで入ってきたかと思うと、そこから更に徐々に甘味が染み出してきて、奥に複雑さを感じさせつつゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、程よく熟した、うーむ洋梨的?な果実の甘旨味が芯にあって、仄かな酸と柔らかな苦味が伴うことで飲み飽きなさと飲みごたえを見事に両立させている印象。
 後味は、最後まで優しい苦渋が引き取って、しっかりとキレます。

 まさに程よく熟して、程よく味乗りして、程よく落ち着いた、「秋あがり」の名にふさわしいお酒でした。
 特に口当たりの柔らかさは特筆すべきかと…、冷やしすぎず常温に近いほうがよりその魅力が映えると思います。
 これを勧めてくれた店員さんには感謝ですね、まさにドンピシャにハマった感じ。
 次は星自慢や蔵太鼓も飲んでみたいと思わせてくれた一本でした。

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名称:金澤屋 純米吟醸 秋あがり
精米歩合: 麹米50% 掛米55%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:合資会社喜多の華酒造場
購入価格(税抜):1,389円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月23日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY

本日の家飲み 秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY

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 大阪府豊能郡能勢町のお酒です。
 外飲みでは何度もいただいていますが、家飲み・ブログ登場はなんと初めて。

 唐突ですが、「アンチひやおろし派(笑)」の自分としては、秋に飲むお酒のセレクトに若干特殊なところがあります。
 といいつつこの数年は家飲みに関しては割と充実した秋酒ライフを遅れているので、もはや季節外れながら今年の秋にいただいたお酒を、セレクトのコンセプトと共に何回かまとめて取り上げてみようと思います。
 (もはや完全に季節外れですが、まあゆるく見てもらって、来年以降の参考になれば…)

 第一回は秋鹿、セレクトコンセプトは「秋だから!」というとしょっぱなから「馬鹿にしてんのか」と思われそうですね(笑)
 実際は以下の通り。

 まるめち的秋酒アプローチその①…「年がら年中飲み頃である、数年熟成ものを選ぶ」

 まあこういうお酒はいつ開けても良いのですが、冬~春はやっぱり新酒メインでいきたいし、夏は燗酒しにくいし…みたいな発想で、秋が割とやりやすいんじゃないかと思うわけです。
 また、酸が効いているお酒が多いと思うので、サンマなんかにも良く合うんじゃないかと…

 で、今回いただくのは26BYなので三年近くの生熟もの。
 秋鹿といえば山廃熟成系が充実している代表格の銘柄だと思うので、コンセプト的にはぴったりかと。

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 注ぐと、見事なまでの黄金色ですね。

 上立ち香はだいたい想像通りの、酸と熟感が絡み合った感じの香りがそこそこに。
 含むと、やはり強めの酸味をまとった、しっかりと熟した旨味が力強く入ってきて、最後まで絶妙なバランスを保ったまま、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、甘味は控えめながら、お米をよく噛むと出てくるような甘さを若干感じて、柔らかな酸味と相まってバッチリコクとキレを両立させている旨味を演出してくれます。
 後味は酸味が引き取って、見事にキレます。

 熟成山廃生酒の王道を往く、物凄く芯の強、かつバランスがしっかりとれている芳醇旨酸酒でした。
 所謂日本酒中級者向けと言いますか、フレッシュフルーティー酒にちょっと飽きてきたようなタイミングで
 これはあと数年は余裕で持ちそうですね…、とりあえず冷蔵庫に置いておけば、「こういうお酒」を体が求めたときのために非常に心強い存在になってくれるでしょう。
 秋鹿はまさに評判通りの実力派銘柄だと、はっきり思い知らせてくれた一本でした。

 燗をつけると、酸味は変わらず強めですが、やはり口当たりが優しくなり、甘味の存在感も増して完熟果実感が出てきます。
 ちなみに飛び切り燗でも全然崩れませんね、むしろ飲みやすさまで感じます、この腰の強さは流石の一言。

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名称:秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY
精米歩合:70%
使用米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:+6
蔵元情報:秋鹿酒造有限会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月21日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

宝寿  特別純米 2017 無濾過生原酒  吟奏の会ヴィンテージ

本日の家飲み 宝寿  特別純米 2017 無濾過生原酒  吟奏の会ヴィンテージ

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 広島県竹原市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲み経験については後述します。

 こちらを醸す藤井酒造の他ブランドには「龍勢」があります、少なくとも東京ではこちらの方が圧倒的に有名でしょう。
 その中でも龍勢「夜の帝王」という商品については、そのインパクトもあって聞いた覚えがある方も多いんじゃないでしょうか。
 逆に宝寿の方は、少なくとも私は聞いたことがない銘柄でした、今回「吟奏の会」限定品というレアっぽいものが通販の在庫に遭ったので衝動的にセレクトした次第です。

 スペック的には、そこそこ珍しめの酒米「八反35号」(八反錦でも八反草でも改良八反流でもない)を60まで磨いた無濾過生原酒。
 日本酒度+9.5は結構高めですね~、いわゆる辛口の予感。
 1月出荷のものを9月開栓なので、結構な生熟期間を経ております。


 上立ち香はバランスが良い感じの熟した果実の香りがそこそこに。
 含むと、落ち着いてかつしっかりと引き締まった印象の旨味がググっと入ってきて、尻上がりに出てくる酸味がさらにスパルタに味を鋭角的にして、喉奥に突き刺さるように流れ込んできます。
 味わいは、私の感覚だと非常にスリムというか細い感じの、熟した果実と米の中間の旨味が芯にあるものの、纏う酸辛がとにかく強烈で、そちらに主役を譲っている印象。
 後味は、その酸辛で問答無用にキレます。

 ある意味無濾過生原酒らしからぬ、旨味が一歩引いて酸辛が主役を演じる、最初から最後までキレっぱなしという印象のお酒でした。
 含み香にちょっと薬臭さ、アルコール臭さを感じるのも個人的にはマイナス。
 正直私の好みのラインからは完全に外れますが、これまた需要はありそうな感じではあります。
 次飲むなら龍勢か夜の帝王をセレクトしてみたいと思います。

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名称:宝寿  特別純米 2017 無濾過生原酒  吟奏の会ヴィンテージ
精米歩合:60%
使用米:八反(35号)
アルコール度:17%
日本酒度:+8.5
蔵元情報:藤井酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 宝寿 特別純米

2017年12月19日 広島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

咲耶美 純米吟醸 直汲み生原酒 28BY

本日の家飲み 咲耶美 純米吟醸 直汲み生原酒 28BY

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 群馬県吾妻郡中之条町のお酒です。
 前回に続いての紹介となります。

 前回ブログ右側→のお気に入り銘柄について触れましたが、本当は他にもここに書きたい銘柄は大量にあったりします。
 寿喜心、百楽門、美寿々、超超久なんかはその筆頭グループですね、やっぱり首都圏であまり見ないお酒をこそ積極的に紹介していきたいという思いが、日本酒ブログ管理人としては大きいです。
 日誌係さんも最近の記事で似たようなことを書かれてましたが、やっぱり十四代而今花陽浴田酒飛露喜新政の繰り返しみたいな日本酒の選び方って、そりゃ美味しいだろうけどもったいないと思うんですよ。
 折角日本酒セレクトショップに通うぐらいのマニアになったのなら、自分に合う銘柄を探す楽しみを是非知ってもらいたいですね、ピッタリハマったときの感動ったらないですよええ。
 そして、当ブログがその一助にでもなれれば、そんな嬉しいことはないというものです。

 …また紹介するお酒と関係ない話題になってしまいましたが、蔵元ホームページも無いし、どうにもネタを探せなかったのでご勘弁を…
 スペックは、昨年同様、前回飲んだピンクラベルから精米歩合が3%だけ増えた、美山錦の58の純吟直汲み生原酒です。
 なお、こちらを空けたのは10月なので、前回からさらに一ヶ月ほど経っております。
 
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 上立ち香は心地よく熟したマスカットの香りがそこそこに。
 含むと、落ち着いた印象の深みのある旨味が力強くかつ自然に入ってきて、ほどほど渋味で硬質な印象を添えつつ、最後までバランスを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、完熟洋梨の甘旨味に渋味が奥行きを与えている感じの、複雑さがありながらぐいぐいイケてしまうタイプのもので、雑味の無さ、ガスの残滓がその飲み進め易さをさらに加速させます。
 後味は、ほんのりとした苦渋を舌先に残しつつ、力強くキレます。

 甘旨味を芯にしつつ、嫌らしくない苦渋を高密度に纏うことで、濃厚さと飲み飽き無さを見事に両立させたお酒でした。
 いやあ、こちらはあまり苦味が立っていなくて、とても美味しく飲めました、どこに違いがあるのかは分からないのですが…
 昨年と全く同じ2スペックを今回買ったわけですが、昨年同様こちらのあらばしりじゃない方が好みでしたね。
 咲耶美、29BYは是非とも新酒を買いたいと思わせてくれた一本でした。

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名称:咲耶美 純米吟醸 直汲み生原酒 28BY
精米歩合:58%
使用米:美山錦
アルコール度:15~16%
日本酒度:-2
蔵元情報:貴娘酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月17日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:8

咲耶美 純米吟醸 直汲み荒ばしり酒 生原酒 28BY

本日の家飲み 咲耶美(さくやび) 純米吟醸 直汲み荒ばしり酒 生原酒 28BY

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 群馬県吾妻郡中之条町のお酒です。
 ブログでの登場は3回目ですね。

 咲耶美は昨年出会った銘柄なのですが、まさに自分の好みドンピシャな酒質で、強烈に印象に刻まれることになりました。
 そのインパクトは、まだ2本しか飲んでいないのにブログ右側→のプロフィール欄のお気に入り銘柄に(桃の里、井の頭と同列で)追加してしまうほどのものがありました。
 まあその2銘柄と並べるのはちょっと早かったかもしれませんが、都内であまり買えないこともあり、応援の意味もこめておるところです。
 28BYも購入しようと心に決めていたのですが、現状通販しか手段が無く、家の冷蔵庫の空きとの兼ね合いで結局飲んだのは9月になってしまいました…

 ちなみに昨年同様2本同時購入で、先に開けたのがこのピンクラベルになります。
 スペック的にはほぼ昨年同様の美山錦の精米歩合55ですが、製造年月が8月になっているため、恐らく蔵元で数か月生熟成を経ているのが大きな違いでしょう。

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 上立ち香はかなり熟した印象の洋梨っぽい香りがそこそこに。
 含むと、落ち着いた甘旨味がグッと入ってきますが、すぐに強めの苦味がやってきて、ガッチリ引き締められた印象のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、好ましくバランスの取れた完熟果実の甘味が芯にありつつ、うーむ兎にも角にも苦味がキツいですね…、ただ完全にバランスが崩れているまではいかず、一種の飲み飽きなさを与えている側面もあるような。
 後味は、やはり苦味を舌先に残す形でしっかりとキレます。

 良い感じの甘旨味の魅力を、強めの苦味が減退させてしまう、28BYの象徴のようなお酒でした。
 例によってこの苦味は去年は無かったんですよねえ…、いやあここまでハッキリ感じてしまうとは…(自分の思い込みもあるかもですが)
 また、直汲み荒ばしり的なガス・荒々しさは皆無でしたね、このお酒としてはその辺りも魅力だったので、その意味でも少々残念。
 とりあえず、同時に買ったもう一本に望みをつなぐ今日この頃でした。

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名称:咲耶美 純米吟醸 直汲み荒ばしり酒 生原酒 28BY
精米歩合:55%
使用米:美山錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:+2
蔵元情報:貴娘酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年12月15日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

大七 純米 生もと 「CLASSIC」

本日の家飲み 大七 純米 生もと 「CLASSIC」

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 福島県二本松市のお酒です。
 家飲みは初めて、下手したら外飲み経験も無いかも…

 福島地酒の雄、大七です。
 地酒とはいえここまで大手になると、あまり購入対象にはならないのですが、今回は通販の同梱酒としてセレクトしてみました。
 同蔵は大手とはいえ、「扁平精米」や「生もとへのこだわり」など、着眼点が大手らしくないというか職人気質的な印象がありますね。
 そしてその辺りの理念についてはしっかりとホームページに記載が有りました、これは中々読み応えがありますね~、しょっぱなから、『日本酒について語るという時「この酒は酒造りに最高の原料である山田錦を○%まで磨きました」といっても酒について何ら語ったことにはなりません。』と剛速球投げてきてますし(笑)、興味があれば是非ご一読を…

 今回いただいたのは、精米歩合69%(扁平精米)で、当然生もと、火入れということで、「古典的な格調」のあるお酒とのこと。
 本当は生が良かったのですが、在庫の関係上こちらにしました。
 見た目的には新旧混在という印象ですね、キャップ廻りのチェッカーフラッグ柄が目を引きます。

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 上立ち香は、うーんまさにクラシカルな昭和の火入れ酒的な香りがそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの伝統的な火入れ香をまとった米の旨味が、強めの乳酸味とともに入ってきて、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、ドッシリとした米の旨味を芯にしつつ、酸によって重さを感じさせない形にし、飲み進みやすさと飲みごたえを両立させている印象。
  後味は酸が引き取る形でしっかりとキレます。

 良く言えばクラシカル、悪く言えば古臭い味わいの、ドッシリ系酸旨酒でした。
 この昭和感、私はやっぱり苦手なんですよね…、私が生酒派なのは、この火入れ酒特有の香・雰囲気がどうしても受け入れられないということが大きいのです。
 とはいえ、まあ鍋島とか仙禽の「クラシック」ならともかく、そりゃああの「大七」の「クラシック」ならこうなりますよね…、これは完全に私のセレクトの問題でしょう。
 大七、次に機会があったら「現代向け」スペック(とりあえず生)をセレクトしたいと思います。

 燗をつけると、うーむ全体的に柔らかというか豊かな印象になりますね。
 味の方向性は変わりませんが、蔵元推奨なだけあって、このお酒の良いところが増幅されている感じがしました。

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名称:大七 純米 生もと 「CLASSIC」
精米歩合:69%
酒米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:大七酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.1/9.0

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2017年12月13日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 愛山 28BY

本日の家飲み 栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 愛山 28BY

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 山形県鶴岡市のお酒です。
 当ブログでの登場は11回目、少なくともトップ10には入る定番銘柄になっていますね。

 今回いただく愛山純大は、裏ラベルにも記載がある通り2016年に発表された「パーカーポイント」高評価酒の中に入っており、92点を獲得しているスペックです。
 このことについて早速裏ラベルにでかでかと「92」と書いてしまうフットワークの軽さとギラギラしたアピール姿勢、日本酒業界では結構嫌う人も多そうですが、個人的には嫌いじゃないです。
 というより、むしろ多くの蔵元は見習うべきなんじゃないかな…、顔になる表ラベルはともかく、裏ラベルが十年一日のごとく変わらないのは、情報公開の面ではやっぱりマイナスのような気がします。

 スペックは愛山の50磨き、詳細はせっかくなので下記裏ラベル参照のこと。
 ちなみに肩ラベルにもあるように「らぶまん」という愛称らしいです、この辺りを自称しちゃうのも面白いですね。
 製造年月は2017/3となっていますが、店頭に並んだのは9月ごろでした、「弐號」とあるように、あえての蔵元生熟成のようです。

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 上立ち香は濃厚な、何となくピーチっぽい(ラベルイメージ先行の)果実の香りが気持ち強めに。
 含むと、インパクトのある濃厚な甘旨味がググっと入ってきて、そこそこの苦味を伴いつつ、若干刺激的な辛さ?も感じさせながらゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、うーむベリー系に感じる甘優勢の濃ゆい甘酸味が主役で、青さは無くなりつつ熟成香も皆無、なぜかやっぱりスパイシーな印象もあり、落ち着きと複雑さを両立させている面白いもの。
 後味は、若干苦味を口中に残しつつ、弱めの酸で何とか引き上げていく印象です。

 独特の芳醇酒が、独特の方向に生熟していった感じの、摩訶不思議な印象を受ける派手&賑やか酒でした。
 栄光冨士は基本味わいが多い印象を受けますが、このお酒はそれに輪をかけている感じですね、これは愛山らしいとも言えるかも。
 個人的にはやっぱり好みなのですが、このお酒に高評価をつけるというのは、パーカー氏もなかなか懐が深い気がしますね…、少なくとも鑑評会で評価される酒質からは離れているかと。
 栄光冨士はこれからもちょくちょくいただいていこうと思います。

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名称:栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 愛山 28BY
精米歩合:50%
使用米:愛山
アルコール度:16.7%
日本酒度:-3.0
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):3,685円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月11日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

緑川 純米吟醸 雪洞貯蔵酒 緑「生」

本日の家飲み 緑川 純米吟醸 雪洞貯蔵酒 緑「生」

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 新潟県魚沼市のお酒です。
 実は家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 緑川については、少なくとも地元では有名で、全国区でもちらほらと名前を聞くような銘柄という印象が有ります、口コミサイト「日本酒物語」でも新潟県ランキングトップ10に入ってますしね
 が、今回びっくりしたのは、ちょっとググった限りでは、蔵元ホームページが見当たらなかったことです。
 確かに小規模蔵には無いところも多いのですが、この知名度で作らないっていうのは今日日なかなか思い切った選択かと…
 まあ確かに、かの十四代の高木酒造も無いですし、ターゲット層に十分な知名度が既にあるなら、それもアリなのかもしれません。(ただ、ブログ書きとしてはネタに困りますね…)

 さて、今回いただくのは、限定品である雪洞貯蔵酒「緑」の、さらに限定品である生酒バージョンとなっています。
 商品コンセプト自体は裏ラベルにしっかり記載されていますね、ただ使用米等のスペック情報は少な目。


 上立ち香は爽やかな落ち着いた印象の香りがそこそこに。
 含むと、まろやかな印象の旨味が自然な口当たりで入ってきて、ほどほどの甘さを感じさせつつも、優しい酸味でしっかりと輪郭を保ちつつゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、いわゆる熟成香は皆無で、まさに新酒が素直に落ち着いた印象の、若干爽やかさも残った甘酸が主役、そしてマイナスになるような苦味等は皆無で、最初から最後までその味わいを純粋に楽しめます。
 後味は、酸味が引き取る形で力強いキレ。

 まろやかさとキレをしっかり両立させつつ、雑味が全くないいくらでも飲めてしまいそうな完成度の高いお酒でした。
 うーん、これはまさに、「嫌いという人がほとんどいないであろう系」のお酒ですね…。
 とんがった個性を排し、生熟の魅力の優しい部分を磨き上げたような、とても丁寧に設計された印象の味わいです。
 緑川の実力を感じた一本でした、今後も限定品と出会えたら買ってみたいところです。

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名称:緑川 純米吟醸 雪洞貯蔵酒 緑「生」
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:15.5%
日本酒度:不明
蔵元情報:緑川酒造株式会社
購入価格(税抜):1,650円/720ml
購入した酒屋さん:大阪屋酒店(吉祥寺)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 緑川 純米吟醸

2017年12月09日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

不動 山廃 純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」

本日の家飲み 不動 山廃純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」

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 千葉県成田市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目。

 以前千葉市の「シマヤ酒店」さんでまとめ買いしたお酒の最後の一本がこちらになります、熟成系なので急がず飲みたいときに開けた感じですね。
 結果としてBYが2008年、製造年月(瓶詰日)が2015年12月、購入したのが2017年6月、開栓が2017年9月と、なかなか複雑というか面白い経過を辿ることになりました。
 ラベルにはハッキリと「シマヤ限定」の文字がありますね、同店は菊姫のビンテージがとんでもなく充実していますが、不動はその次ぐらいに豊富なラインナップだったかと思います(特に生)。

 スペック的には、何といっても約8年生熟成というところに目が行きますが、使用米が豊錦と珍しいこと、山廃造りの吊るし搾りと非常に手間がかかっていることなども特筆すべきかと。
 そして驚きなのはこれで四合1,500円!こんなん普通にやってたら蔵が潰れるでしょう(笑)、販売店限定品ならではの値付けといえるかと。
 外見的にも只者ではないオーラを纏っています…、恐らく不動明王でしょうね。

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 上立ち香はカラメル・チョコ的な熟成香に若干バニラが混ざったような香りが控えめに。
 含むと、極めて濃厚な熟れきった甘旨味がトロリと入ってきて、これまた存在感のある乳酸的な酸味に引き締められながら、最後まで濃度を保ったまま染み入ってきます。
 味わいは、こりゃまさにカラメルって感じの、熟感と甘さマシマシの旨味が主役、しかし熟成香が甘さや酸味と拮抗することでそれ一色にならず、独特な極彩色の味わいの世界を演出してくれます。
 後味は酸味が見事に引き取ってしっかりとキレます。

 熟成酒の魅力をストレートかつ素直に伝えてくれる、妖艶な超濃厚甘旨酸酒でした。
 いやこれは新酒には絶対に出せない味わいですね、そして火入れでも出せないでしょう、まさに長期生熟山廃ならでは。
 私は熟成系には詳しくはないのですが、このレベルの熟成古酒がこのお値段ってとんでもないことなんじゃないかな…
 不動の実力をビンビンに感じさせてくれた一本でした、シマヤさんに行く機会があれば是非一度はお試しください。

 熟成酒ということで燗をつけると…、いやあ意外と辛さマシマシですね。
 ピリピリ感がかなり強くなって、これはこれで面白い!ガンガンイケるようになりました。
 そして温度が下がってくると今度は甘さがしっかり復活、面白すぎますね…本当一本で何度でも楽しめます。

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名称:不動 山廃純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」
精米歩合:60%
使用米:豊錦
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元:鍋店株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:シマヤ酒店(千葉)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月07日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

あべ 純米吟醸 生酒 五百万石 新潟G9

本日の家飲み あべ 純米吟醸 生酒 五百万石 新潟G9

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 新潟県柏崎市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目と、去年から飲みだした割にはなかなかのペース。

 このお酒は前回の「FOMALHAUT」と同時に、吉祥寺の「大阪屋酒店」さんで購入したものです。
 「新潟G9」とは新潟で開発された酵母のことですね、ちなみに同時に「協会9号酵母」を使ったお酒も出荷していたらしく、飲み比べも推奨していたようです。
 が、致命的なのはほとんど一升瓶しか出て無いみたいなんですよこれ、個人的には「新商品を一度に2升買って飲み比べしろとか、どれだけ傲慢なの…」とドン引きしてしまいました。
 前にも書いた気がしますが、新スペックやら飲み比べやらのお酒(特に生酒)を一升瓶メインで出荷するというのは、個人宛てに売る気がないと思われても仕方ないことだと、売り手には自覚して欲しいと強く思います。

 スペック的には五百万石55磨きと、酵母含め純新潟といった感じ。
 裏ラベルにはいつも通り味わいの特徴や、オススメ温度帯及びシーンの記載がありますね、これはとても素晴らしいと思います。
  
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 上立ち香は酸の効いたスッキリとみずみずしい果実の香りがそこそこに。
 含むと、心地よい程度の酸苦を纏った旨味がスルスルと入ってきて、ほんのりとした渋味が味わいに奥行きを与えつつ、最後まで勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、酸・苦・渋を感じさせる甘さ控えめのものながら、全体の印象としてはしっかり旨味がある、やはりオンリーワンのもので、兎にも角にも「飲み飽きない」という状態を超えた後引きがあります。
 後味は酸メインで引き取ってバッチリキレます。

 個性的なしっかりした旨味と、グイグイいけてしまう飲みやすさを見事に両立した、単体でも十分飲める食中酒といったお酒でした。
 やはりスターシリーズよりも日本酒らしい味わいというか、魅力を感じますね、3本飲んだ中ではこれが一番好きです。
 実を言うとつい初日に3合以上飲んでしまい、そのまま寝落ちという失態を演じてしまいました…、それだけ量を飲んでしまいがちな味わいなのです。
 あべ、とにかくスターシリーズ以外の定番スペックのラインナップ整理をしっかりやって欲しいと思いました。
 (とりあえず「あべ 純米吟醸 生酒 720ml」みたいに普通の感じで出してくれれば良いんですよほんと…)

 温度が上がってくるとブランデー的な奥深さも感じられてさらに個性的に…
 さらに、開栓後一週間位経つと、かなり甘味が出てきました。
 いわゆる甘ダレ状態っぽいのですが、個人的にはこれはアリですね、最後まで楽しませていただきました。

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名称:あべ 純米吟醸 生酒 五百万石 新潟G9
精米歩合:55%
使用米:五百万石
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:阿部酒造株式会社
購入価格(税抜):3,000円/1,800ml
購入した酒屋さん:大阪屋酒店(吉祥寺)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月05日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 美山錦 29BY

本日の家飲み 花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 美山錦 29BY

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 埼玉県羽生市のお酒です。
 当ブログでの登場はついに30回を越えました。

 花陽浴はブログを始める前からのお気に入りであり、「芳醇甘口派」を自認する私にとって、ある意味象徴的な意味を持つ銘柄です。
 その銘柄のトップバッターというべきスペックがこの美山錦純吟なのですが、昨年の味わいは極めて「らしくない」ものであり、28BYの出来自体にかなり不安を感じたものでした。
 後半は結構持ち直したものの、さて29BYはどうだろうというのは当然前から気になっており、早速セレクトした次第です。
 実はこれより先に飲んだお酒はまだ大量にあるのですが、「20代から始める日本酒生活」さんを初め、他のブロガーさんに先を越されていくのが花陽浴フリークとして若干悔しいので(笑)、優先的に取り上げることにしました。

 スペックはいつも通りの美山錦55%、無濾過生原酒。
 今年からラベルが変わってますね、が、各所の評判はあまり良くない気がします(笑)、私も前の方が好き。
 ただ、今風かつ華やか(というか派手)な味わいのイメージ的には、こちらの方が合っているのかもしれません。


 上立ち香は花陽浴香とでも言うべき、熟れすぎて悪くなりかけてる(笑)パインの香りがぷんぷんと。
 含むと、むせ返る程の甘酸味がグワッと、しかしなめらかな口当たりで入ってきて、奥の方に苦味を想起させつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、甘味と酸味が最大限に主張する超濃厚な旨味の世界を演出しつつ、その酸の働きと、あくまで裏方に徹する苦味により、不思議なほどにダレない独特のバランスを保つもの。
 後味も酸がメイン苦味がサブで働いて、袋吊りの真骨頂的に、自然に引き上げていきます。

 強烈ともいえるインパクトの甘旨酸味を、オンリーワンのバランスと自然な後口で楽しませてくれる、しっかりと「花陽浴らしい」お酒でした。
 飲んだ後に思わず「うん!これこれ!」とひとりごちてしまうような一杯でしたね…
 花陽浴としては、これより完成度の高いもの(ロット)は多くあったと思いますが、少なくともこのお酒には28BYと違って、しっかりと「らしさ」がありました、ファンとしてはこれほど安心し、喜べることはありません。
 花陽浴、今期の出来には強く期待を寄せていきたいと思います。

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紹介:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-145.html

名称:花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 美山錦 29BY
精米歩合:55%
使用米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:南陽醸造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年12月03日 埼玉の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

自然酒 和醸 特別純米 袋吊り無濾過生原酒

本日の家飲み 自然酒 和醸 特別純米 袋吊り無濾過生原酒

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 福岡県京都郡みやこ町のお酒です。
 銘柄的には初登場ですが、同蔵のお酒の紹介は5回目になります。

 こちらは以前より紹介している「残心」「名声超十方」を醸す林龍平酒造場の、無農薬栽培米を使用したお酒についての新ブランドとのことです。
 限定ブランドについてもホームページにしっかり掲載しているのは素晴らしいと思いますが、個人的にはちょっと限定ブランド乱立させ過ぎのような気がしますね…
 それぞれにウリがあるというのはわかるのですが、買う側からしたらハッキリ言って分かりにくいと、個人的には思います。(自然酒というと福島を思い出しちゃいますし…)

 スペックはその無農薬栽培の山田錦を60まで磨いた袋吊り無濾過生原酒、その割にはお値段は良心的かと。
 ちなみに4月出荷のものを8月開栓なので、ちょっと寝かせた状態です。
 また今回も「うのかわ酒店」さんの通販で購入しています、本当は取り扱い店もっと増えるべき酒蔵だと思うんですけどね…

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 上立ち香はブランデー的な、なかなか個性的な香りがそこそこに。
 含むと、高密度かつ良い感じに熟して落ち着いた甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、心地よいほろ苦さやほんのりとした渋味が複雑な味わいの世界を創り出しつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、やはり甘旨渋苦がそれぞれ主張する、古酒と見紛うばかりの複雑さと、それでいて飲み疲れないバランスが絶妙の一言。
 後味は、その複雑味の余韻を残しつつ、自然に引き上げます。

 「大人の味わい」というフレーズが浮かぶような、複雑かつ落ち着きのある味わいの、芳醇完熟旨味酒でした。
 結構ポイントになるのが「苦味」ですね、香り系に有りがちなげんなりする苦味でなく、奥深さや飲み飽きなさを演出するほろ苦さがこのお酒にはあります。
 いやあこれは良いですよ、流行りの酒質とは全く違いますが、個性も魅力も群を抜いています。
 同蔵の中でも個人的には今のところこれがベストでしたし、「【超】お気に入りに追加」ですね。
 何度でも言いますが、林龍平酒造場のお酒は全国レベルでもっと売り出されるべきだと思いました。

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名称:自然酒 和醸 特別純米 袋吊り無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:+6
蔵元情報:林龍平酒造場
購入価格(税抜):1,660円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年12月01日 福岡の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

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