豊圀 純米吟醸 中取り本生

本日の家飲み 豊圀(とよくに) 純米吟醸 中取り本生

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 福島県河沼郡会津坂下町(あいづばんげまち)のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 肩掛けラベルには誇らしげに「全国新酒鑑評会9年連続金賞受賞」の文字が躍っています。
 新酒鑑評会については、Wikipediaにも載っているように、その意義についての批判もあります。(私も概ね同意。特に対象酒が「香り系高級吟醸」に偏っているという部分は大きいかと)
 ただ、安定して受賞しているということは酒造技術の高さを示しているのは確かだと思います、そして小規模蔵で9年連続金賞というのはとんでもないレベルと言えるでしょう(ソースは無いですが、たぶん全国でも数蔵なんじゃないかしら)。
 典型的な、「(東京では)知られざる実力蔵」といった趣きですね、こういうお酒をこそ地酒屋さんには見出して欲しいところです。

 蔵元ホームページには受賞歴等が記載されています、個人的には蔵元紹介に書いてある「普通酒から上級酒までふなしぼりで行なっております。」という記載に衝撃を受けましたね。
 ただ、今回のお酒のラベルには55磨きの中取り生ということしか記載なし。
 購入先のこだまさんのHPにはありがたいことに詳細な記載が有りました、使用米は福島の夢の香、日本酒度は少し低めの-2だそうです。

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 上立ち香は程よく落ち着いて濃厚な甘酸を感じる果実の香りが控えめに。
 含むと、やはり落ち着いた印象の甘旨味がゆっくりと入ってきて、そのまま自然な口当たりを維持しつつも、時間差で出てくる苦味が奥深さを添え、じわじわと染み込んできます。
 味わいは砂糖をまぶした洋梨(?)的な、荒さが皆無で優しい甘旨味がしっかりと芯にあり、そこに柔らかいほろ苦さが引き締まりと複雑さを添え、全体としてふくよかさと飲み飽きなさを両立させている印象。
 後味は苦味が引き取ってしっかりとキレます。

 非常に個性的かつ豊かな味わいながら、ダレを感じさせないまとまりと複雑さのあるお酒でした。
 苦味がいいんですよ…、新酒っぽい浮いた感じの苦味でなく、旨味と一体になって奥深さを演出してくれます。
 やっぱり蔵の実力を感じるお酒だと思いますねえ…、私が地酒に求めるものを高レベルで具備している印象(特に個性)。
 豊圀、近いうちに是非他のスペックもいただいてみたいと思いました。

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紹介:「日本酒感想日誌」さんの同銘柄の記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1644.html
(スペック違いですが、貴重な感想なのと、共通する部分がある気がするので参考までにリンク)

名称:豊圀 純米吟醸 中取り本生
精米歩合:55%
使用米:夢の香
アルコール度:16度
日本酒度:-2
蔵元情報:豊国酒造合資会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年05月31日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

Takachiyo CAPTER TWO AIYAMA JUNMAIGINJO

本日の家飲み Takachiyo CAPTER TWO AIYAMA JUNMAIGINJO

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 新潟県南魚沼市のお酒です。
 同蔵のお酒は当ブログで10回以上登場している常連組ですが、この「Takachiyo」は初家飲みになります。

 こちらは「たかちよ」を醸す蔵の新商品、「Takachiyo 59」シリーズのお酒です。
 今までの「たかちよ」というひらがなラベルと、「髙千代」という漢字ラベルに続く、第三シリーズ…のようですね。
 ひらがなはいわば「若者向け」、漢字は「(比較的)大人向け」、そしてこのアルファベットはその中間を狙っているようです。
 その他のコンセプトも含め、ブログ「ぽんしゅ歴」様の紹介記事に詳しく載せられていたので、興味がありましたらご参照ください。
 (というか細かいコンセプトがあるのに全然エンドユーザーに伝えれられる体制になってませんよね。酒販店にはアナウンスしてるはずなんだからその資料でも公開して欲しいところ)

 なお、このシリーズはスペック的には基本精米歩合59%(扁平精米)、協会酵母1801号利用の生原酒で統一し、米違いで出しているようです(一部例外もあるようですが)。
 今回いただいたのは愛山、シリーズ的には第二弾ですね(実は第一弾の一本〆は油断して買い逃しました…)。
 スタイリッシュな瓶は500mlサイズで、値段的には四合瓶に換算すると1,872円と愛山酒なだけに結構お高い感じです。

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 上立ち香はいつものたかちよラインの甘い果実香なのですが、若干濃度控えめな感じでそこそこに。
 含むと、いつものように甘旨味が塊となってぐっと入ってくるのですが、やはり濃度は若干控えめで裏方には苦味も感じさせつつ、ゆるゆると流れ込んできます。
 味わいは、うーむ個人的にはベリー系の甘味と若干の酸味が絡み合ったものがメインと感じますね、苦味もそこそこ存在感があってその甘酸と拮抗している印象。
 後味はわりと苦味が優勢になって力強くキレます。

 いつものたかちよ的甘旨味を、ヴェールでコーティングした上でちょっと薄めたような感じのお酒でした。
 うーむ、何というか大人しい分より重い感じがしてしまうかも…、これなら甘酸に振り切れている方が個人的には楽しいような。
 大体予想通りではありましたが、私にとっては基本的にはやっぱりひらがな「たかちよ」シリーズが一番合っているということを再認識した次第です。
 ただ、コンセプト通りではあるとは思いますね、ひらがなでは味が強すぎて、漢字では物足りないという人(果たして居るのか?)なら丁度良く楽しめるでしょう。
 まあ私としても、もう一本ぐらいはアルファベットシリーズも試してみようかな。

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紹介:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-736.html

名称:Takachiyo CAPTER TWO AIYAMA JUNMAIGINJO
精米歩合:59%
酒米:不明
アルコール度:16度
日本酒度:不明
蔵元情報:髙千代酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/500ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年05月29日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

くどき上手 純米大吟醸 しぼりたて 生酒

本日の家飲み くどき上手 純米大吟醸 しぼりたて 生酒

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 山形県鶴岡市のお酒です。
 外飲み経験はそれこそ数え切れないぐらいにありますが、驚くべきことに家飲みは初めてでした。

 くどき上手は既に銘酒居酒屋等で確固たる評価を得ている銘柄であり、基本的には「フルーティー」という言葉に象徴されるような、今風の吟醸酒という文脈で語られることが多い銘柄だと思います(超辛口酒「ばくれん」という例外的な商品もありますが)。
 精米歩合22%の「穀潰し」、超甘口の「ヒ蜜」、果てはチョコレート風味を謳う「ショコラ」みたいに、ユニークな商品ラインナップも特徴ですね。
 私が今まで家飲みを逃していたのは、いつも使っている酒屋さんで意外にも扱いなかったことと、四合瓶の流通量が明らかに少ないことに因っています。

 今回は、比較的スタンダードスペックの新酒純米大吟醸四合瓶を店頭で見かけたため、「そういや家で飲んだことなかったな」とセレクトしました。
 私が最近出羽桜でも出会った山形の酒造好適米「出羽の里」を48%まで削った、新酒第一弾の生酒とのこと。

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 上立ち香は見事に蜜たっぷりのリンゴといった趣の果実香がそこそこに。
 含むと、甘酸っぱい印象の旨味がスルスルと入ってきて、華やかめの含み香を振りまきつつ、唾液腺を刺激しながらそのままの勢いで喉奥に流れ込んでしまいます。
 味わいは、好ましい青リンゴ的な甘酸が中心にありながらその存在感は薄く、香り系吟醸酒にありがちな苦味もあって全体としては細くか弱い感じの印象。
 後味はその苦味を少々残しつつ、酸でキレます。

 高精白の良いところと悪いところがそれぞれギクシャクと共存している印象を受ける、線の細いお酒でした。
 決して薄くはないのですが、なんというか膨らみに欠けるといいますか、味わいが香りに負けている感じがありますね。
 もちろん普通に美味しく飲める上での話ですが、くどき上手に期待していた味わいとしてはちょっと残念かも…新酒第一弾ということもあって、28BYの米の出来に対応できてなかったのではないかという仮説を個人的には立てております。
 くどき上手、またあらためて他のスペックもいただきたいと思いました。

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名称:くどき上手 純米大吟醸 しぼりたて 生酒
精米歩合:48%
使用米:出羽の里
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:亀の井酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.2/9.0

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2017年05月27日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

奥能登の白菊 特別純米無濾過生原酒 そのまんま 28BY

本日の家飲み 奥能登の白菊 特別純米無濾過生原酒 そのまんま 28BY

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 石川県輪島市のお酒です。
 当ブログでの登場は3回目ですね。

 今回こちらのお酒をセレクトした理由は、もう完全に日誌係さんの純米吟醸27BYの感想記事に影響された結果だったりします。
 やっぱり「イチオシ」みたいにハッキリ書いてくれると、分かりやすくて個人的にはありがたいですね。
 なんといってもブログにおいて「分かりやすい」って正義だと思うのです、私がおこがましいとは思いつつも「お気に入り度」なんてものをつけているのもそれが理由ですし。
 
 ただ今回は、感想のあった純米吟醸ではなく純米を買ってしまったのは痛恨のミスでした、店頭にも並んでいたのに…
 正確にはミスというより、お金をケチっただけなのですが…(だって2,000円近くするんですもの)
 実際同銘柄でも別スペックでは全然味わい傾向が違うことはざらですし、純米生は前に飲んだということも忘れていました…新規開拓できなかったという意味でもこれはいかんですね。

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 上立ち香は程よくフレッシュで甘さ混じりな果実の香りが気持ち強めに。
含むと、かなり高濃度の甘旨味がしかし軽い感じで入ってきたかと思うと、すぐに出てくる苦味と辛さで強烈に締め上げられつつ、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、クリームを思わせるほどに濃厚かつ口当たりの柔らかい甘旨味が最初は主役を演じますが、一瞬後には非常に強めの苦辛酸に取って代わられてしまい、最後まで奥に引っ込んでしまいます。
 そんなわけで、後味はアルコール的辛さで強烈にキレます。

 甘辛の落差が激しい、日本酒の口中での味わい変化の玄妙さを改めて感じさせてくれるお酒でした。
 ただ後味の苦辛さが私にはスパルタ過ぎるんですよね…、もちろんキレを重視する方には好ましいと思います。
 旨味自体はとても魅力的なので、もう少しキレイに(というか優しく)なってくれれば嬉しいという予見もあります、やっぱ純米吟醸買えばよかった…
 奥能登の白菊、次は高いのを我慢してでも純米吟醸を買いたいと思います。

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名称:奥能登の白菊 特別純米無濾過生原酒 そのまんま 28BY
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社白藤酒造店
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.2/9.0

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2017年05月25日 石川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

播州一献 純米吟醸 「ののさん」 生

本日の家飲み 播州一献 純米吟醸 「ののさん」 生

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 兵庫県宍粟市(しそうし)のお酒です、よ、読めない…
 外飲み経験は何度かありますが、家飲みは確か始めて。

 聞きなれない言葉「ののさん」については裏レベルに解説がありますね。
 「観音様」という意味で、お酒自体は「観音様のように大らかで柔らかい酒質」であるとのこと。
 兵庫酒自体は「灘の男酒」に代表されるように辛口酒の印象が強く、播州一献自体も「超辛口」なる製品があるぐらいに、辛口で売られているお酒かと思います。
 個人的には優しいお酒が好きなので、ほぼ別ブラントとして方向性が違うことをはっきりアピールしてくれている、この「ののさん」をセレクトしました。

 ちなみに同蔵のホームページの商品紹介には、ののさんはおろか生酒系ラインナップの記載はろくにありません。
 また、取り扱い店コーナーがあるのは良いなあと思ったら、兵庫県内の記載だけでがっくり。
 商品展開に情報公開が追いついていない地酒蔵の典型的パターンですね、いろいろ事情はあるとは思いますが、数年間その状態を放置するのは、個人的には甘えた姿勢だと感じてしまいます。

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 上立ち香は程よく熟した甘い感じの果実の香りがそこそこに。
 含むと、確かに柔らかい印象で程よい濃度の甘旨味が柔らかい酸を伴って自然な口当たりで入ってきますが、時間差でほんのりとした苦味と渋味が出てきて、わりとキリリとしたまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、いかにも旨味系という感じの、含み香控えめかつ濃い目の濃度の洋梨(?)的な果実の甘酸旨味が厳然たる主役で、苦渋は裏方であるために全体の印象はあくまで柔らか。
 後味は酸と苦味が引き取ってバッチリキレます。

 裏ラベルの記載通りの印象の、柔らかくもキレのある、しっかりとした旨味が魅力のお酒でした。
 今どきのお酒が好きな人から、キレ重視の人まで、幅広いターゲットに支持されそうな味わいですね。
 だからこそ、蔵元からの情報発信もしっかりやってほしいなあと改めて思いました。
 播州一献、今後も注目していきたいです。

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名称:播州一献 純米吟醸 「ののさん」 生
精米歩合: 麹米:58% 掛米:60%
使用米: 山田錦:20% 兵庫夢錦:58%
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:山陽盃酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年05月23日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

花邑 純米吟醸 生酒 雄町

本日の家飲み 花邑(はなむら) 純米吟醸 生酒 雄町

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 秋田県湯沢市のお酒です。
 外飲みは何度か経験あり、家飲みは初めて。

 こちらを醸す両関酒造は所謂地場の大手酒造で、通常銘柄の「両関」はほぼ地元向け、この「花邑」は都市圏向けの特定名称酒ブランドというパターンですね。
 それだけなら良くあることなのですが、実はそこに「かの十四代を醸す高木顕統氏の技術指導を受けたお酒」という背景が加わることで、マニア達の注目度、入手難易度が跳ね上がったお酒だったりします。
 私も前から気になってはいたのですが近所に特約店が無く、その間にブログ仲間の日誌係さんやモウカンさんに先を越され、しかも自分好みっぽい感想を書かれてしまい…
 今年は何としてでも手に入れようと思い、川口市まで出張って入手した次第です。
 
 スペック的には雄町を50まで磨いた生酒で、アルコール度数は15度と低め(多分加水しているのかな)。
 そして裏ラベルには「味わい:芳醇甘口」の表記が!最近安易な辛口表記に物申していたいたところだったので、輝いて見えますね(笑)

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 上立ち香は何となく桃を思わせる上品な果実香がそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの上品かつ濃厚なな甘旨味が自然に入ってきて、時間差で出てくる柔らかな苦味にしっかりと引き締められつつ、非常にゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、透明感と存在感を兼ね備えた感じの、ピーチorベリー的な甘苦酸味が最初から最後まで続きつつ、しかし飲み進めると謎の辛さも感じるような、飲み飽きない複雑さも兼ね備えている印象。
 後味は酸苦辛を彷彿とさせつつも、キツさを感じさせずに見事にキレます。

 芳醇な甘味あり、程々の酸味あり、上品な透明感あり、それでいてキツさやクドさ無しの、全体として非常に完成度の高い今風のお酒でした。
 加水感は無かってです、そして何気にラベルのピンクの印象通りの味わいというのが非常に面白いですね(むしろそっちに引っ張られている可能性も高いのですが…)
 また言われてみれば十四代の生酒と系統は似ているような…、多分思い込みでしょうけど(ただ、私は十四代は火入れ(生詰)の方が好きなので、すなわち十四代の完成度には及んでいないという印象でもあります)。
 花邑、入手機会があれば来年もいただいてみたいと思いました。

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紹介1:「日本酒感想日誌」さんの同スペックBY違い(27BY)の記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1144.html

紹介2:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペック同BY(28BY)の記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-794.html

 (面白いのが、お二人とも「去年の方が良かった」という感想なんですよね。BYかタンクによって結構ブレるお酒なのかもしれません。)

名称:花邑 純米吟醸 生酒 雄町
精米歩合:50%
使用米:雄町
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:両関酒造株式会社
購入価格(税抜):3,094円/1,800ml
購入した酒屋さん:白鳥屋酒店(川口市)
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年05月21日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

豊香 辛口特別純米酒 しぼりたて無濾過生酒

本日の家飲み 豊香(ほうか) 辛口特別純米酒 しぼりたて無濾過生酒

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 長野県岡谷市のお酒です。
 外では何度もいただいていますが、家飲みは確か初めてですね。

 このお酒も前回さんざんディスった(笑)辛口標記のお酒ですね。
 ちなみにこれについても、「本当に辛口なんでしょうか」と聞いたところ、店長さん曰く「いわゆる辛口酒って感じではないと思う。おそらく日本酒度が高めなのでそういう表記にしているのではないか(要約)」とのこと。
 うーむ、蔵元の意図はともかく、世の一般ピープルの認識っていまだに「辛口≒淡麗辛口」だと思うんですよね、そういう相手に「日本酒度が高め」なお酒を安易に「辛口酒」と表して売ることは果たして適切なのかな…
 まあ「とりあえず辛口」派がまだまだ支配的である現状、売り文句としては間違っていないとも思うのですが、どこか釈然としないものがあります。
 (逆に「甘口」って明記して売り出しているお酒には、蔵元のある種の「覚悟」を感じるんですよね。)

 といいつつ、実はこのお酒については裏ラベルに「スピード感のある味わいとキレ」というワードの記載があるので、割と意図することは伝わるような気もします。
 アルコール度数15度と低め(多分加水あり)なことと合わせると、スッキリキリリ系の辛口酒であることを想像しますが、さていかがでしょうか。

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 上立ち香は酸を感じるフレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、軽やかながら存在感のある甘旨味が勢い良く入ってきて、しっかりとした酸と裏方の苦味で見事に引き締められつつ、最後までキリリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはり青リンゴ的なフレッシュフルーティーな甘旨味が芯にあり、それに強めの酸が伴うことで、濃厚さと軽さを見事に両立させていますね、そしてありがちな苦味や渋味は完全に裏に回っているのが素晴らしい。
 後味は酸が必要限度に引き取って、結構優しく引き上げてくれます。

 どんどんイケてしまいそうな良い意味の軽さと長野酒らしい優しい甘味を兼ね備えた、コンセプトのハッキリしたお酒でした。
 個人的には「スッキリキリリ感」よりも「優しい甘味」に惹かれるものがあるので「辛口」と標記することには賛同しかねますが、このお酒なら確かに「ああ辛口だね」と言う飲み手は多いのかもしれません。
 でも、同蔵のスペックの中、あるいは長野酒の中では比較的辛口だとしても、全国区で売るときにあえて辛口表記にする必要はあるのかなあ…(しつこい)
 ともかく、豊香の味わい自体は私の好むところであること自体ははっきりしました、他のスペックも是非いただいてみたいと思います。

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名称:豊香 辛口特別純米酒 しぼりたて無濾過生酒
精米歩合:59%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社カネタ玉田酒造店
購入価格(税抜):1,297円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 豊香 特別純米

2017年05月19日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

華一風 特別純米酒 生にごり 28BY

本日の家飲み 華一風 特別純米酒 生にごり 28BY

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 青森県弘前市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 同銘柄は27BYに特別純米生をいただいています、今回はそのうすにごりバージョンですね。
 前回がかなり好印象だったため、店頭で見かけたときは即決しようと思ったのですが、引っかかったのが裏ラベルの「辛口なお酒です。」という文言。
 店員さんに、「これ本当に辛口なんですか?そうなら買わないんですけど」と若干憎たらしい感じで聞いたところ、「え、そんなこと書いてあります?全然辛くないですよ」とのこと。
 内心「キエーッ!なんでこう蔵元が無頓着に辛口というワード使っちゃうかなあ!」と頭をかきむしりたくなるのを押さえつつ(笑)、安心してレジに運んだ次第です。
 前から主張していますが、軽く挙げるだけでも「スパッと辛口」「スッキリ辛口」「ドッシリ辛口」「ピリピリ辛口」のように(少なくともマニアには伝わる表現かと)、「辛口」というワードは現状表す味わいがあまりに多岐に及んでいるため、少なくともプロならそのあたりしっかり配慮して使うべき表現だと思っております。

 閑話休題、スペック情報についてですが、これまたラベルからは55磨きということぐらいしかわかりません。
 蔵元ホームページは無いようで、ググっても出てくるのは酒造組合の紹介ページだけ…。
 情報公開度は最低レベルですが、マニア的にはそういうお酒に惹かれるものがあるのも事実、まあ気を取り直していただきます。

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 上立ち香はおりの米らしさ、セメダイン、果実香が混じり合ったような香りがそこそこに。
 含むと、いわゆるフルーティーな印象の甘旨味が勢い良く入ってきて、クセにならないほどほどの苦味を伴ってバランスを保ちつつ、自然に喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、柑橘系果実(オレンジかなあ…)の甘酸旨味が厳然たる主役を演じて、おりが素直に濃度ブーストをかけ、かつクドさや重さのないまとまりのあるもの。
 後味は酸がバッチリ引き取って、見事にキレます。

 芳醇濃厚フレッシュな甘旨味を十分に楽しませてくれつつ、キツくならない苦味と酸味が飲み飽きなさも添える、非常に完成度の高いうすにごり酒でした。
 こういうお酒は苦味が立ちがちな気がするのですが、このお酒はそれが程々に留まっているのが良いですね…、非常にバランスが良いです。
 あえて言うなら、「スッキリ辛口」系のお酒でしょう、少なくとも完全発酵で甘味を絞った辛口酒等とはまったく違った系統のお酒です。
 そしてそれは私の好むところであり、その中でもかなりハイレベルなお酒だと思いますね。
 華一風はもっともっと知られるべきお酒だと改めて感じた一本でした。

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名称:華一風 特別純米酒 生にごり 28BY
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社カネタ玉田酒造店
購入価格(税抜):1,662円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年05月17日 青森の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

黒牛 純米 中取り 無濾過生原酒

本日の家飲み 黒牛 純米 中取り 無濾過生原酒

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 和歌山県海南市のお酒です。
 外飲みでは何回か飲んでおり、当ブログでは2回目の登場になります。

 前回は雄町の純米吟醸をいただいています、銘柄名の由来等も紹介しているので興味があればご参照ください。
 さらに前回は瓶燗火入れだったわけですが、一年中生酒(熟成酒含む)ばっかり飲んでいる急進的生酒派(笑)としては、やはり生酒版も一度は飲みたいと思い、今回セレクトしました。
 2016年春上槽(27BY)で、出荷が同年8月、飲んだのが今年の2月になりますので、生熟酒の範疇に入るでしょうね。
 そのお酒がどのくらいの生熟期間に耐えうるかというのは酒質・状態によって千差万別になるのでなかなか難しいところですが、1年以内ならしっかり保管すればまあほとんどのお酒が大丈夫なんじゃないかなあと思っております。
 
 スペックとしては全量山田錦で、麹・もと米を50まで、掛米を60まで削った無濾過生原酒と結構贅沢なものになっていますが、「純米」表記にとどめているところにこだわりを感じますね。
 お値段も1,400程度とかなり良心的。

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 上立ち香はアルコール混じりのお米っぽい香りが控えめに。
 含むと、落ち着いてかつ高濃度の旨味がググっと入ってきて、程よい酸味とアルコール的辛さでギッチリと輪郭を保ったまま、息が長くじわじわと染み込んできます。
 味わいはまさにコクのあるお米の旨味が中心で、酸辛の強さにより非常に筋肉質ながらも旨味の濃度が高いために飲んでいて非常に満足感がある感じ。
 後味はやはり酸辛が引き取って極めて力強くキレます。

 芳醇辛口を地で行くような、とても良い感じに味が載った、非常に完成度の高い男酒でした。
 私は露骨に甘口派ではありますが、こういうお酒には素直に黙らされてしまいますね。
 ご承知の通り私が「お気に入り」にするお酒は大部分が甘旨系のものなのですが、そんな中たまに入ってくる辛口酒は、基本的に万人にオススメできるハイレベルなものと思っています。
 そしてこの黒牛はまさにそういうレベルのお酒ですね、是非また他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 せっかくなので燗を付けてみると…、これは想像通り、辛さと旨さと甘味もマシマシです。
 上燗ぐらいが良さそうな雰囲気を感じますね、初っ端の口当たりの柔らかさと後半の辛さの落差が楽しいです。

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名称:黒牛 純米 中取り 無濾過生原酒
精米歩合: 麹・もと:50% 掛:60%
使用米:山田錦
アルコール度:18.5%
日本酒度:+4
蔵元情報:株式会社名手酒造店
購入価格(税抜):1,429円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年05月15日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

中島屋 純米 しぼりたて 生酒

本日の家飲み 中島屋 純米 しぼりたて 生酒

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 山口県周南市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みについては後述。

 こちらを醸す中島屋酒造場のお酒としては、「カネナカ」という別ブランドのお酒を以前に外飲みでいただいたことがあります。
 その時カネナカは燗酒でいただいたのですがかなり良い印象でした、今回同蔵の純米生という私向けスペック(笑)が出ていたので、セレクトした次第です。

 ちなみにその「カネナカ」の表記は、今回のお酒のラベルの背景にもある、屋号を用いたものになっています。
 最近紹介した「やまとしずく」や、「やまユ」「マル飛」もそうですが、屋号表記は今現在むしろモダンというか、洒落ているように見えますね、お酒の銘柄としてはもってこいのモチーフかと思います。

 ラベルからは60磨きのしぼりたて生ということ以外はほぼわかりません、裏ラベル自体無いですし。
 同やら蔵元ホームページも無いらしく、さっぱり情報が出てこないお酒ですね。
 

 上立ち香は、甘いセメダインといった印象の濃厚な香りがそこそこに。
 含むと、濃厚かつ青い印象の甘旨味が力強く入ってきたと思うと、そこに苦味や独特の渋味が絡みついて複雑な印象を感じさせつつ、ギチギチと染み込んできます。
 味わいは、甘苦渋をそれぞれ強く感じる極めて濃厚な旨味が主役、ほんの少々のガスが引き締まりを与えるものの、やはり全体的には賑やかで重い印象もあります。
 後味は強めの酸を舌先に残しつつ、苦渋も感じさせながら力強くキレます。

 フレッシュさを全面に出しつつも、非常に色々な味わいがそれぞれ競い合うように主張する、にぎやかフレッシュ酒でした。
 これは人によっては重いと感じるかもしれませんが、私としては好きなタイプですね、ガスもありますし。
 旨味の芯もあるような印象なので、もうちょっと落ち着くまで寝かせた方がより万人向けになりそうな予感もしました。
 中島屋は、カネナカと共に、今後も注目していきたいと思います。

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名称:中島屋 純米 しぼりたて 生酒
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社中島屋酒造場
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 中島屋 純米

2017年05月13日 山口の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

黒澤 純米直汲み生原酒 生もと Type-7

本日の家飲み 黒澤 純米直汲み生原酒 生もと Type-7

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 長野県南佐久郡佐久穂町のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みについては後述。

 私は長野酒が非常に好きで、家飲みに加え大長野酒祭りに毎年参加していることで、相当数を飲んでいるという自負があります。(ブログ掲載数も都道府県別で最多)
 今回は店頭での衝動買いセレクトです、最近飲んだ澤の花同様長野の未家飲み銘柄の純米生には飛びつく勢い。
 黒澤も外のどこかでは飲んでいたような気がしたのですが、過去のラベル写真を確認すると見当たりませんでした…、流石にこれだけ数が増えてくると記憶もあやふやになってきますね。
 そもそも長野は日本で二番目に酒蔵が多い県(参考リンク:KURANDの記事)ということもあり、これだけ飲んでも半分もカバーできていないという事実に若干打ちのめされるところがあります。

 スペックとしては、「生もと」「直汲」「生原酒」ということろがやぱりポイントかと。
 また、「Type-7」とは協会701酵母使用ということを示しているようです、これは風の森なども使っている7号酵母の「泡なし版」になりますね。
 まあ興味があればWikipediaの「協会系酵母」の項のご参照を…

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 上立ち香はフレッシュな酸を伴う果実の香りがほどほどに。
 含むと、芯のある甘酸が力強くググっと入ってきて、独特の渋味により複雑さと個性を纏わせながら、最後まで濃度を保ちつつゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、甘味控えめで酸味優勢なオレンジ(?)的柑橘系果実の旨味が主役を演じつつ、木香を彷彿とさせる渋味と乳酸の面影が裏方にあって、フレッシュながら非常に複雑な印象を受けますね。
 後味は、酸と少々の渋味で力強くキレます。

 濃厚かつ複雑かつ奥深い、酸の効いた個性派生もと酒でした。
 このお酒だけを飲んでいると余り感じなかったのですが、他のお酒と飲み比べると、そっちが断然薄く感じるんですよね、それだけ存在感があるわけですが、くどくは全くないあたり酸味の重要性がわかります。
 私はもう少し甘旨味が分かりやすい方が好みなのですが、十分完成度が高く、魅力のあるお酒だと思います。
 黒澤、次はまた他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 燗を付けると、やっぱり良いですね、素直に甘味が増してより私好みになりました。
 最近のお酒に関しては、生もと山廃系なら生酒だろうが吟醸だろうが一度は燗を試してみるべきだなと改めて感じました。

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紹介1:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-797.html

紹介2:「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1690.html

名称:黒澤 純米直汲み生原酒 生もと Type-7
精米歩合:65%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:黒澤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年05月11日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

やまとしずく 純米吟醸 直詰め生原酒

本日の家飲み やまとしずく 純米吟醸 直詰め生原酒

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 秋田県大仙市のお酒です。
 家飲み・外飲み含め確か初めていただきますが、同蔵の「刈穂」は既に一度紹介しています。

 このお酒の関連情報を探しに蔵元ホームページを見てみたのですが、個人的にはここ素晴らしいと思います。
 重すぎないスッキリとしたデザイン、更新頻度の高さを表すトップページの充実した新着情報、出羽鶴・やまとしずく・刈穂という3ブランドを整理し詳細スペックや飲用温度までしっかり記載した商品紹介(しかもページ下部から直接リンクを設置)、そしてやまとしずくが買える特約店一覧の記載と、情報の整理最適化が理想的。
 トップページから数クリックで、「三銘柄造ってるんだな」「それぞれこんな味わいのお酒なんだな」「このお店に行けば買えるんだな」という、買い手にとってもっとも重要な情報がストレートに伝わるこの構成、単純なようでなかなかできるものではないと思います。
 流石に小規模蔵が真似をするのは難しいかもしれませんが、ホームページ担当者を置けるような大手蔵には是非こちらを参考にして欲しいですね。

 今回のお酒についても、商品紹介ページに実に詳細な情報が載っているので是非ご参照を…、そしてブランドコンセプトについても解説がありますので興味があればこれまたご参照を…、ああ楽だ(笑)
 別スペックである「やまとしずく 生酛純米」はかの日本酒漫画「いっぽん」にも登場していましたね。
 また、遠心分離機にて搾った「ヤマトルネード」という製品もあり、そちらにも惹かれたのですが、まずは通常スペックだろうとこちらをセレクトしました。

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 上立ち香は典型的なフレッシュリンゴの香りがそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの素直に青い甘旨味が若干のガスを伴って勢い良く入ってきて、ほどほどの酸と苦味を裏方に感じさせつつ、最後まで存在感を保ちつつ染み込んできます。
 味わいは、まさに蜜たっぷりのフレッシュ青リンゴといった印象で、ガス・酸・苦を感じさせつつも、甘味がしっかりしているので全体のバランスがしっかり取れており、しかも雑味を感じさせない完成度があります。
 後味はガスと酸が引き取ってスッキリかつ上品にキレます。

 フレッシュ!甘旨!ジューシー!そしてガスと、今時の日本酒の魅力をガッツリとストレートに楽しませてくれるお酒でした。
 いやあ遠心分離じゃなくても十分キレイで、万人向けの美酒といった趣を感じましたね。
 後は個人的にはもう一歩個性や売りが欲しい感じかな…、まあある程度の慎み深さがあった方が良い面もあるので、このあたりは好みだとも思いますが。
 やまとしずく、次はやっぱり遠心分離もいただいてみたくなってしまいました。

 開栓後は少し苦味が強まってきますね。
 ここはセオリー通り早めに飲みきるのがオススメ。

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紹介:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-762.html

名称:やまとしずく 純米吟醸 直詰め生原酒
精米歩合:55%
使用米:秋田酒こまち
アルコール度:16%
日本酒度:-2
蔵元情報:秋田清酒株式会社
購入価格(税抜):1,429円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年05月09日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

志太泉 純米吟醸 無ろ過おりがらみ 生酒

本日の家飲み 志太泉(しだいずみ) 純米吟醸 無ろ過おりがらみ 生酒

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 静岡県藤枝市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みももしかしたら今まで縁がなかったかも…

 こちらのお酒についてググったところ、蔵元ホームページにも掲載されている商品紹介チラシのPDFが出てきました(26BYですが)。
 記載内容は結構細かく、もしかしたら基本的には酒屋さん向けなのかもしれませんが、買い手としては非常に参考になります。
 さらに同ホームページには「買える店」一覧がなんと蔵元コメント付きで掲載されています。
 個別スペックの味わい解説と、どこで買えるかの案内という、当たり前のことながらほとんどの蔵元ができていない情報公開をしっかりやっているところは素晴らしいと思いました。

 少々話はずれますが、一般的に日本酒蔵元の情報発信姿勢は酒販店向けと一般消費者向けで格差をつけすぎだと常々感じております。
 酒販店から細かい解説が消費者になされるのが理想なのでしょうけど、実際店頭で各銘柄各スペックについてそこまで詳細な説明なんてできませんからね。
 酒販店向けに商品案内を作ったりした場合、基本その抜粋版でも良いからホームページにも掲載して欲しいところです。
 (それとも見られちゃまずいことでも書いてあるんですかね…「このお酒は出来が悪いのでごまかして売ってください」とか(笑))

 閑話休題、今回いただくのは五百万石を55まで磨いた新酒おりがらみ生。
 真っ赤なラベルは非常にインパクトがありますね、酒質もそのような方向性なのでしょうか。
 
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 上立ち香はフレッシュな砂糖菓子(?)的な個性的な香りがそこそこに。
 含むと、濃厚複雑ながらバランスの良い印象の甘旨味がトロリと入ってきて、クリアな酸で輪郭を整えながら、ヌルヌルと柔らかく喉奥に流れ込んできます。
 味わいはアップルジュースにマスカット果汁をブレンドさせたような深みのある甘酸味が主役、そこにほんのりとした苦味がよりそって、柔らかさを損ねない程度にまとまりを演出していますね。
 後味は苦酸が丁度良い存在感を発揮してしっかり切れます。

 無濾過生の新酒らしい心地よい甘旨味を、クリアかつバランスよく楽しませてくれる、高次元の芳醇甘旨酒でした。
 いやあこれは旨いっす、いわゆる問題点が見つからないかつ、旨味がしっかりしているタイプですね、甘味嫌い以外の万人にオススメ。
 静岡のお酒はレベルが高いというのは重々感じているのですが、往々にして自分にとってはインパクト(甘味)不足で合わないなあと思うことも多い中、このお酒はドンピシャストライクでした。
 五百万石でこの味わいというのがまた凄いですね、コスパも文句無し。
 この味わいの方向性はやっぱりこのラベルならではなのかな…、それを確かめるためにも志太泉は今後他のスペックもいただいていこうと思います。

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名称:志太泉 純米吟醸 無ろ過おりがらみ 生酒
精米歩合:55%
使用米:五百万石
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社志太泉酒造
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店(練馬)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年05月07日 静岡の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

屋守 仕込九号 純米中取り 無調整生酒 28BY

本日の家飲み 屋守(おくのかみ) 仕込九号 純米中取り 無調整生酒 28BY

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 東京都東村山市のお酒です。
 当ブログでの登場は実に6回目、毎年いただいていますね。

 屋守は私が日本酒飲み始め以来のお気に入り銘柄でしたが、昨年(27BY)のおりがらみの味わいは、実のところファンとしてはハテナマークが浮かぶような方向性のものでした。
 最近28BY最初あたりの花陽浴を飲んだ時も思ったのですが、信頼している銘柄の味わいが予想外であったとき、私は失望感というより「あの味わいには二度と出会えないのでは…」という恐怖感を覚えます。(花陽浴はその後のスペックで戻ってきたのでほっとしました…)
 まあ日本酒は年によってある程度味わいにブレが出るのは当然とも言えるのですが、蔵の方針転換や人的要因での味の変化については取り返しがつかないですからね。(木桶じゃない「やまユ」なんてのはまさにこれ)

 今回は、前回抱いたその恐怖感を払拭するためセレクトした次第です。
 スペックはエキセントリックなラベルカラーのものではなく、当ブログでも以前紹介して「お気に入りに追加」している純米中取り。
 恐る恐る、ただできる限り先入観を排除して開栓してみます。

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 上立ち香は若干硬質なパイン系の香りが気持ち強めに。
 含むと、フレッシュな甘酸味に独特の苦渋味が絡み合った複雑な旨味が勢い良く入ってきて、尻上がりに強まる酸苦でギッチリと引き締められつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、なんとなく木香を感じるような、そこそこの甘さと酸味に青い渋味が伴う独特なもので、ほどほどに濃厚ながら飲み飽きない印象。
 後味は酸渋が表に出てきて、キッチリとキレます。

 中濃度の甘旨味とフレッシュ感、そして酸渋による奥深さが特徴の、杯が進みやすいお酒でした。
 なんとなく草っぽい、他の銘柄で恐縮ながら「山間」っぽい風味を個人的には感じましたね。
 去年のおりがらみよりは味も出てる感じで、私の思う「屋守らしさ」も結構あり、低レベルなお酒では無いと思います。
 が、私にはやっぱり甘旨味が足りない…、そして昔感じた楽しさや感動はこのお酒では味わえず、恐怖感を払拭するには至りませんでした。
 屋守、今後はニュートラルな視線で動向を追っていきたいと思います。

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名称:屋守 仕込九号 純米中取り 無調整生酒 28BY
精米歩合: 麹米:50% 掛米:55%
酒米:八反錦
アルコール度:16%
日本酒度:+2
蔵元情報:株式会社豊島屋酒造
購入価格(税抜):1,460円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 屋守 純米

2017年05月05日 東京の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 露葉風50 純米大吟醸しぼり華 無濾過無加水生酒

本日の家飲み 風の森 露葉風50 純米大吟醸しぼり華 無濾過無加水生酒

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 奈良県御所市のお酒です。
 言わずと知れた当ブログ殿堂入り銘柄。

 風の森は以前から、奈良の酒米である「露葉風」を使った純米酒(精米歩合70)を出していましたが、今回いただくこの純米大吟醸は28BY初登場の新製品になります。
 この辺りの経緯は奈良県の地酒屋「あべたや」さんの商品紹介ページに詳細が載っていましたので、興味がある方はご一読を…
 ポイントは、「露葉風の品質は生産農家の方々のご努力もあり、年々向上しており、本年のお米は高精米にも十分対応できる酒造好適米となってまいりました。」という部分でしょうか。
 酒蔵が農家としっかり連携して継続的・安定的に調達することの大切さが伝わってくる気がします。

 裏ラベルには相変わらず細かい情報の記載が有ります、超硬水の長期間発酵というのもいつも通りですね。
 白いラベルは見た目格好いいのですが、写真写りが良くないのがちょっと難点かも。

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 上立ち香は甘く濃厚な、プルーンのような香りがそこそこに。
 含むと、独特な奥深さのある濃厚な甘旨味が強めのガスを伴いチリチリジュワーッと入り込んできて、徐々に強まる渋味で輪郭を保ったまま、息が長く染み込んできます。
 味わいは、三○矢サイダーに半熟のメロン果汁を混ぜたようなガス甘をメインとしつつ酸も伴ってダレ感の無い、青く複雑味のある旨味が主役ですね、磨いている割には味わいたっぷりですが、しつこさが無いのは磨き相応という印象。 
 後味は、ガスと渋味で力強くキレます。

 個性及び濃度と上品さを兼ね備えた、完成度の高いチリチリ芳醇甘旨酒でした。
 50磨きでこれだけ味を出してくるのは風の森らしい感じですね、そしてそれとガスが相まって絶妙なバランスの飲み応えを与えているのもいつも通り。
 露葉風特有のクセのようなものも若干ありますが、全体としては新製品とはとても思えないような安定感のあるお酒だと思います、やっぱり各蔵が特定品種のお米にこだわりを持って、長期間造りの知見を集積するということは大事なことなんだなあと感じました。
 風の森は完全に自分にとって不可欠な銘柄になっていますね、今後味が変わらないことを切に願う今日この頃。

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紹介:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-45.html

名称:風の森 露葉風50 純米大吟醸しぼり華 無濾過無加水生酒
精米歩合:50%
使用米:露葉風
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年05月03日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

喜楽長 酒門 三方良し 純米吟醸 別註直汲み生原酒

本日の家飲み 喜楽長 酒門 三方良し 純米吟醸 別註直汲み生原酒

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 滋賀県東近江市のお酒です。
 外飲みでは何度かいただいたことがありますが、家飲みは初めて。
 
 こちらのお酒は名前にもある通り「酒門の会」取り扱い製品になります、同会については公式ホームページがしっかりしているので、詳しくはそちらをご参照ください。
 ポイントは、会員の酒販店が共同して会員酒蔵に「タンク契約で」製品開発と買い付けを発注しているというところでしょう、直接取引かつ一定のスケールメリットがあるため、流通部分でのコストは相当抑えられるものと考えられます。
 それを受けて、ホームページでは赤字で「酒門の会 推奨酒は各蔵元それぞれのオンリーワンを目指したコストパフォーマンスに溢れる作品揃いです。」と強調しています。
 こういう団体の中で、質だけでなく「コスパ」重視の姿勢を謳うところって少ないんじゃないでしょうか、個人的には非常に好感が持てますね。
 会員蔵は実力と実績を併せ持った錚々たるメンツ、なお当ブログでは同会の取り扱い酒としては「墨廼江 純米吟醸 中垂れ」を既にご紹介しています。

 今回いただくお酒も会のホームページに詳しいスペックを含めた紹介が有りますね。
 恐らく、通常の「三方良し」ブランドの限定スペックという位置づけでしょう。
 酒造好適米を60まで削った生原酒になりますが、お値段は通常品同様の税抜1,125円と破格の領域。


 上立ち香はメロン系の青く濃厚で甘さを感じる香りがそこそこに。
 含むと、その香りの印象通りの青臭さをまとった濃厚な甘旨味がグワッと入ってきて、これまた強めの苦味と拮抗して輪郭をギリギリで保ったまま、力強く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、いやあこれこそ芳醇系の生原酒の新酒といった印象の、荒々しい甘旨味が主役を演じつつ、苦味や酸味その他もろもろの賑やかなものながら、全体のバランスが取れている感じ。
 後味は、苦渋酸を感じさせつつ、力強くキレます。

 新酒らしい力強い甘旨味をストレートの剛速球で叩き込んでくれる、超絶コスパの芳醇旨口酒でした。
 流石にキレイ系の純吟と比べると荒っぽいところもありますが、旨甘味自体が好ましくかつ存在感があるため、個人的にはとても好きなタイプです。
 そしてやっぱりこのお値段は素晴らしいの一言でしょう、この価格帯でこのレベル、この系統の純吟生は他に思いつきません。
 喜楽長や酒門の会の実力を感じた一本でした、今後他のスペックもいただいてみたいと思います。

 なお、温度が上がってくるとちょっと雑味が目立ってきます。
 青臭さや苦味が浮く感じですね…、これはキリリと冷やしていただくのがオススメ。

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名称:喜楽長 酒門 三方良し 純米吟醸 別註直汲み生原酒
精米歩合: 麹米:50% 掛米:60%
使用米: 麹米:山田錦 掛米:滋賀渡船6号
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:喜多酒造株式会社
購入価格(税抜):1,125円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0(値段も考慮に入れて)

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2017年05月01日 滋賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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