津島屋 外伝 純米酒 the ancient vintage1995
本日の家飲み 津島屋 外伝 純米酒 the ancient vintage1995
岐阜県美濃加茂市のお酒です。
家でも外でも何度かいただいています、ブログでの紹介は2回目ですね。
芳醇フレッシュ派の私の場合、新酒の時期はどうしても無濾過生原酒にセレクトが偏ってしまい、どれだけ高次元なお酒でも流石に若干飲み疲れを感じるときがあります。
そこで今年は、思いっきり逆に振る形で、あえて数年熟成の火入れ酒を何本か購入してみました。
実際は新酒の合間に時期をバラして買っているのですが、比較の意味もこめて、これから集中的に紹介してみようと思います。
トップバッターは津島屋、実力は折り紙つきの蔵ですね。
しかも、なんと06BY、約20年熟成の1回火入れ熟成酒というかなり珍しいスペックです。
値段は流石に新酒と比べるとお高めですが、この年数の熟成酒では破格と言ってよいレベルでしょう。
上立ち香は割と露骨な熟成香がそこそこに。
含むと、いわゆるナッツ的な、思いっきり熟成系の旨味がストレートに入ってきて、勢いを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
味わいは、まさに熟成日本酒の王道を行くようなナッツ・カラメルの旨味が主役ですね、良く良く転がすとトロリとした甘味に熟した苦渋味が絡みついているようにも感じます。
後味は口中に若干の苦味を残しつつ引き上げていきます。
思いっきり熟成された旨味を素直に楽しめる、そう滅多には味わえないであろうレア感のあるお酒でした。
実際冷蔵保管のコスト面を考えると、このレベルの大古酒がこのお値段というのはとんでもないことだとは思います。
津島屋、今後も色々なスペックをいただいてみたいなと感じました。
燗を付けると…、おお見事にクセが和らぎますね。
これは好みによって、かなり高い温度帯も楽しいと思います、ぬる燗は逆に物足りないかも。
名称:津島屋 純米 山田錦 無濾過生原酒
精米歩合:60%
酒米:美山錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:御代桜醸造株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.0/9.0(燗上がりも考慮に入れて)