銀盤 純米吟醸 しぼりたて生原酒 「すーっ ふわっ」
家飲み記録 銀盤 純米吟醸 しぼりたて生原酒 「すーっ ふわっ」
富山県黒部市のお酒です、家飲みは初めてですね。
こちらは大阪出張時、阪神百貨店でやっていた試飲販売にて購入しました。
銀盤は富山酒の中でも知られているブランドなんじゃないでしょうか、個人的には明らかに辛口酒指向のイメージを持っています。
ただ、やはりこのご時世経営は厳しいようで、Wikipediaによると、2016年に阪神酒販に全株式を譲渡したと思ったら、翌2017年からは盛田株式会社の子会社になっているとか。
銀盤ぐらいのブランド価値があると、しっかりと買い手が付くということだとは思いますが、完全にM&Aの荒波にもまれている感がありますねえ、地方大手蔵にはよく有りそうなお話だと思いました。
公式ホームページの商品紹介によると、使用米は「てんたかく」という飯米らしいです。
原酒ですが、アルコール度数は16度と低めですね。
上立ち香はまさにスッキリフレッシュで、ほんのりと甘さやセメダインのある香りがそこそこに。
含むと、全面に酸を感じさせる軽い味がスルスルと入ってきて、アルコールの辛さやほんのりとした苦味でさらに引き締まりを増しつつ、そのまま喉奥に流れ込んできます。
味わいは、まさにわかりやすくスッキリ系の酸味主体の旨味が中心、甘味は本当にほんのりある程度で、新酒らしいフレッシュ感や苦味が強く、辛さもあるのでとにかく
後味はほんのりとした辛さの余韻を残しつつ、ガッツリキレます。
フレッシュかつキリリ、そしてスルスルという感じの、引き締まり特化の辛口生酒でした。
すーはともかく甘味が少な過ぎて…、まあどっしり系と比べたらギリギリ旨味はふわっとは感じるかも。
これこそ銀盤らしさなんでしょうね、新酒生酒ですら完全に食中酒志向と言いますか、わかりやすく辛口。
銀盤の個性をハッキリと感じた一本でした。
しかし、最近ご紹介した羅生門、福正宗、国士無双とある意味「キレ重視」という点で共通するものを感じますねえ。
東京ではともかく、まだまだ日本酒全体としては「辛口信仰」が絶対的な多数派であることを肌で感じたような気がします。
フレッシュフルーティーなんて、まだまだ少数派ですわ本当に。
名称:銀盤 純米吟醸 しぼりたて生原酒 「すーっ ふわっ」
蔵元情報:銀盤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:阪神百貨店(大阪)
お気に入り度:8.2/9.0