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櫛羅 純米吟醸 山田錦 29BY

家飲み記録 櫛羅(くじら) 純米吟醸 山田錦 29BY

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 奈良県御所市のお酒です。
 同蔵のお酒としては2回目の登場になります。

 同蔵元の別ブランドには「篠峯」があります、「櫛羅」は蔵の住所にもある通り地域名(大字)で、そこで自作したお米で醸したお酒に飲みつける限定ブランドとのこと。
 篠峯の方は、以前「生もと」をいただいていますが、その時はなんとなくクセを感じてあまり楽しめなかった記憶が残っています。
 が、実はブログ開設前(2012年)に、篠峯八反純吟生と櫛羅純米生を家飲みしており、その時の印象は良好でした。
 今回はその辺りの確認のため、通販時に同梱した次第です。

 スペックは櫛羅産山田錦を50まで削った中取り無濾過生原酒とまさに王道を逝くもの、お値段は税抜2,000と少々お高めながら割高ではないでしょう。
 4月製造ですが、まあダレることはない銘柄だろうと、7月末まで引っ張ってからの開栓でした。

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 上立ち香はスッキリとした酸を感じる柑橘系果実の香りがそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの、ハッキリとした酸が中心にある芯のある旨味が力強く入ってきて、最後までキツさのない引き締まりを保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、酸・甘・旨がそれぞれ主張しながら、若干酸が優位を取る形でバッチリバランスが取れている、凝縮感と一種の透明感のあるもので、飲み応えはありながらグイグイ飲みたくなる印象のもの。
 後味は、やはり酸が爽やかに引き取って割と自然にキレます。

 最初から最後まで酸が主役を演じつつ、果実的な甘味としっかりと一体化して、実に自然な感じで旨味を楽しませてくれるハイレベルバランス酒でした。
 苦渋もあることはあるのですが、ヴェール越しというか、キツさがしっかり抑えられているのが見事ですね。
 当然のようにダレ感も皆無ですし、これは万人に強くオススメできるお酒と言えるでしょう、未飲の方は是非。
 櫛羅は篠峯と共に、今後も信頼できる銘柄として心にとどめておきたいと思います。

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名称:櫛羅 純米吟醸 山田錦 29BY
精米歩合:50%
使用米:山田錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:千代酒造株式会社
購入価格(税抜):2,000円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年11月29日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 29BY

家飲み記録 風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 29BY

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。
 簡易モード紹介記事の6本目、トリになります。

 この雄町純吟笊籬採りは、私が殿堂入りとしている、風の森の中でもダントツに好きなスペックです。
 裏ラベルに記載されている「風の森シリーズの中で最もスウィートな設計」という言葉に偽りはないでしょう。
 花陽浴に代表されるフレッシュ甘口酒が好みであれば、すべからく飲むべきお酒だと思っております(笊籬採りがベストですが、普通のしぼり華でも十分かと)。

 なお、先日も書きましたが、こちらは甘口日本酒オフ会に私が持ち込んだお酒の1本でもあります。
 (2本買っておいて1本自分で飲み、1本持ち込み)

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 上立ち香はサイダーの香りを濃厚にした感じのものがそこそこに。
 含むと、極めて濃厚でクリーミーな甘味を中心とした旨味がシュワシュワと入ってきて、若干裏に回った苦味と渋味で割とギッチリ引き締まりつつ、グワッと胃に流れ込んできます。
 味わいは、やはりクリームソーダ的な甘旨味が主役、そこに存在感のある、しかし柔らかめの苦渋が絡み、謎の甘しょっぱさも混じったような非常に賑やかかつ濃厚なもの。
 後味はほぼほぼ苦味が引き取る形で、力強くキレます。

 甘酸渋苦味がそれぞれ主張しつつも、やはり甘味がリーダーシップをとり、ガスでダレを防ぐ、オンリーワンのバランス酒でした。
 いやあやっぱりこの甘味の存在感は好きですね…、そしてこのガスの使いこなし感は流石の貫禄という雰囲気。
 ただ数年前の一升瓶時代と比べると、ちょっと軽い感じがするのと、苦味がちょっと立っちゃっている感じがマイナスに働いて、目が覚めるような旨さには思えなかったかも。

 やっぱり最近の風の森は全量四合瓶化に象徴されるように、軽めで万人向けの酒質を指向している気がしますね。
 それはマニアにとってはちょっと物足りない部分もありますが、仕方のないことなのかも…(個人的には笊籬採りだけでもあくまでマニア向けにして欲しいというのが本音ですが)。
 
 といいつつも、29BYの風の森を飲んで結局一番強く感じたのは「私はつくづく風の森が好きなんだなあ…」ということだったりします。
 多少の方針変更やロットのブレがあっても、その個性を形作る根底の部分がとことん好きなので、大体楽しめちゃうんですよね。
 そしてその経験を通じて「自分にあった個性のある銘柄を見つける」ことの重要性を再認識したような気がします。
 当ブログとしても、読者の皆様がそういう銘柄と出会う一助になることを目指したいと、改めて思いました。

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名称:風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 29BY
精米歩合:60%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2018年11月08日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 愛山 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 29BY

家飲み記録 風の森 愛山 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 29BY

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。
 簡易モード紹介記事の5本目。

 最近紹介した愛山80真中採りの笊籬採りバージョンという感じです。
 ただ、日本酒の場合原材料が同じでもロットやら搾り方やらでかなり味わいが変わってくるので、先入観は禁物と言えるでしょう。

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 上立ち香は甘さメインで、ガス・酸を伴ったフレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、凝縮感のある甘酸味がチリチリしたガス感を伴って力強く入ってきて、少々唾液腺を刺激する酸で輪郭を保ちつつ、最後まで存在感を保ったまま染み込んできます。
 味わいは、チェリー?ベリー?な果実感のある甘酸味が中心にあって、割と強めの苦渋が絡みつき、若干賑やかな印象と粉っぽさも感じる極めて濃厚な旨味の世界を感じますね。
 後味は苦酸が引き取る形で、強引ながらもしっかりとキレます。

 甘酸苦渋が少々のガスを伴い、それぞれ激しく主張して独特のバランスを保つ、個性派暴れん坊芳醇酒でした。
 酸の存在で飲みにくさは意外とあまり無いのですが、甘さとガスがちょっと弱いのは寂しいかも…、愛山スペックは他のお米と比べ、やっぱりまだ安定感に欠けるというか、ロットごとの落差が激しい気がしますね、しかも最初のしぼり華が一番好印象だったのはちょっと寂しいというかなんというか。
 ただ、他のお酒と同時に飲むとやはり物凄い個性と存在感が有ることが改めてわかるんですよ…、そしてその個性は私の嗜好とぴったし合う。
 結果として多少のブレは合っても個人的には凄く楽しめてしまう感じです。

 次回は連続掲載のラスト、個人的にもっとも思い入れのある風の森をご紹介します。

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名称:風の森 愛山 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 29BY
精米歩合:80%
使用米:愛山
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年11月07日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 ALPHA TYPE1 「夏の夜空」 29BY

家飲み記録 風の森 ALPHA TYPE1 「夏の夜空」 29BY

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。
 簡易モード連続掲載の4回目になります。

 当ブログは以前(5年も前だ…)に、「夏の夜空」の名が付けられた風の森をご紹介しています
 このお酒は発泡感を売りにした夏酒というコンセプトで出された製品でしたが、その後数年間見かけなかったんですよね。(500ml瓶は「プチ」シリーズに引き継がれたようですが)
 個人的には残念に思っていたのですが、今年またその名を冠する商品が出てきていたので、購入した次第です。
 ただ、今回出たのは「アルファ1」の亜種である夏酒という位置付けっぽいので、私が以前に飲んだものとは別物のようですね。
 その筋(笑)では結構話題になったお酒で、「日本酒と競馬ブログ」さんも記事に書かれていました、こちらは三ヶ月以上遅れですね…

 使用米が秋津穂の65%磨きで、当然無濾過生原酒というところは一緒ではあります。
 が、明確に違うのはアルコール度でしょう、今回は12%と、ハッキリ低アルコールとなっています(以前飲んだのは17度)。

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 上立ち香は…、うおこれ完全にクリームソーダだクリームソーダ!強さはそこそこ。
 含むと、かなり強めのガス感を伴ってシュワチリな印象の甘旨味が勢いよく入ってきて、最初から最後まで軽やかに喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やっぱりクリーム控えめのクリームソーダ(?)って感じの印象ですね、甘味はサイダー的でかなり強め、しかしガスと低アルでダレを防ぐ感じ、苦味は裏方に徹している印象で飲みにくさゼロ。
 後味は、やはりガスが引き取る形で爽やかにキレます。

 心地良い甘さをガス感と、独特の軽さでバッチリ引き上げる、シュワチリ旨甘酒でした。
 低アルで軽い夏酒と言うと薄い感じを想像してしまうかもしれませんが、そこは無濾過無加水の風の森らしく、味わい自体は相当濃いです。
 前の夏の夜空と比べると、ガス感は控えめながらハッキリ軽さが強調されてますね。
 低アルとはいえ、原酒でこの値段ですし、コスパも最強クラスでしょう。

 三日目ぐらいの、若干ガスが抜けてきた状態でもあくまで軽くて、ダレって感じは無いんですよね~
 いやいや、これは傑作スペックと言って良いんじゃないでしょうか、アイスブレーカーレベルの定番商品になり得るお酒かと思いますね。

 次は笊籬採りに参ります。

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■紹介:「日本酒と競馬ブログ」さんの同スペックの記事
http://pitarosake.blog.fc2.com/blog-entry-147.html



名称:風の森 ALPHA TYPE1 「夏の夜空」 29BY
精米歩合:65%
使用米:秋津穂
アルコール度:12%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,150円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2018年11月06日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

風の森 愛山 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY

家飲み記録 風の森 愛山 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。
 簡易モード紹介記事の3本目。

 今回は、最近ラインナップに加わった愛山80磨き、その真中採りです。
 以前飲んだ愛山80しぼり華は非常に好印象でしたが、今回はいかがでしょうか。

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 上立ち香は硬質な、ガス混じりのサイダー的な香りがそこそこに。
 含むと、結構甘酸っぱい感じの旨味がシュワシュワと入ってきて、少々硬い感じの苦味を伴いつつ、ジュワーっと染み込んできます。
 味わいは、アプリコット?的な甘酸っぱさがあるフレッシュな果実の旨味が主役、ちょっと最近の風の森にありがちな苦味が出ちゃってるのはマイナスですが、旨味自体のインパクトは有りますね。
 後味は、ちょっと苦味を感じさせつつ、酸でしっかりと切り上げる感じ。

 甘味サブ、酸メインという感じの押しの強い味わいが特徴的な、爽やか系芳醇酒でした。
 正直前回のしぼり華と比べると、甘旨味の存在感が薄く、苦味が出ている辺りに肩透かし感がありますね、ネット上でもそういう評を見た気がします。
 が、それでも私にとっては好きなラインの味わいなんですよね…、相変わらず80磨きとは思えないまとまりではありますし(値段もそこそこですが)、やっぱり今後にも期待できるスペックかと。

 真中採りを3本まとめ飲みして、やはり風の森の低精白純米シリーズの凄みのようなものを感じましたね。
 最近低精白は一つのトレンドのように感じていますが、なんだかんだで精米歩合80でこれだけの完成度のお酒を出せる蔵は相当限られるんじゃないかと思います(杜氏がこの油長酒造で修行していたらしい、若駒はその一つであろうとは思います)
 次は新商品(リニューアルというべきかも)のご紹介になります。



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名称:風の森 愛山 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY
精米歩合:80%
使用米:愛山
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年11月05日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 山田錦 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY

家飲み記録 風の森 山田錦 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。
 今回も簡易モードでもご紹介。

 前回の雄町に引き続き、精米歩合80%の低精白純米、真中採り≒中取りになります。

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 上立ち香はやっぱりサイダー的な甘さとガスのスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、濃厚かつ凝縮された感じの甘旨味がチリチリ感を伴って力強く入ってきて、ガスが飲みやすさ、渋味が奥深さを添えつつシュワシュワと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはりマスカットサイダー的な甘旨味が芯にあるのですが、結構強めの渋味と少々の苦味も相まって結構味が多い感じながら、ガスと酸がしっかり引き締めますね。
 後味は、若干苦味を表に出しつつも、低精白を感じさせない引き上げ方でキレます。

 低精白ならではの高濃度かつ複雑な味わいを、ガスの働きと全体のバランスでうるささを抑えている、個性派芳醇シュワ甘旨酒でした。
 実際80とは思えない纏まりなんですよね…、裏ラベルの記載を見るに、「超低温長期発酵」という部分にその秘訣があるのかなあ。
 後はやっぱりガスも重要でしょう、風の森は搾り方や瓶詰工程に無茶苦茶こだわりがあるらしいですし、色々な部分に「イズム」が宿ってるのだろうと思いますね。
 次も別のお米の低精白真中採りになります。



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名称:風の森 山田錦 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY
精米歩合:80%
使用米:山田錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2018年11月04日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY

家飲み記録 風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。

 風の森は29BYも結構な回数飲んではいるのですが、流石にここに書くネタが尽きてきました…
 ので、簡易モード連日更新ででがーっと紹介してしまおうと思います、どうぞご了承を。

 最初は雄町純米の真中採り、精米歩合は相変わらずの80%とかなりの低精白です。
 基本真中採り≒中取りと思ってよいでしょう、結構出荷数は限られていたかと。
 瓶にはブランド解説カードがかかっていましたが、マニアには周知のことでしょうね、ただ新規ファン開拓には必要なことなのだろうと思います。

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 上立ち香はバニラ感混じりの、ガスとセメダインを感じる香りがそこそこに。
 含むと、極めて濃厚な甘旨味が、苦味を伴って複雑さを感じさせつつ、ギリギリ感ありつつも重さを感じさせない感じで、最後までバランスを保ちつつ喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、セメダイン風味を伴ったメロンソーダ(?)的な青い感じの甘旨味が中心にあり、強めながらもあまりキツさのない渋味が奥深さを加えていますね、
 後味は、濃厚さをガスが力強く引き取る感じでちゃんと引き上げます。

 極めて高濃度の甘渋旨味を、ガスと酸の働きで危うくも見事なバランスで引き上げる、個性派今風芳醇旨酒でした。
 風の森は結構前から雄町、秋津穂、山田錦で精米歩合80%のお酒を出していますが(最近愛山が加わった)、やはり定番スペックとして安定感がありますね。
 最近色々なところで、モダン系低精白酒の良さが語られ始めている気がしますが、風の森はその辺り先駆者と言えるでしょう。
 次も低精白純米生をご紹介になります。



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名称:風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 真中採り 29BY
精米歩合:80%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2018年11月03日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

花巴 水もと×水もと 無濾過生原酒 

家飲み記録 花巴 水もと×水もと 無濾過生原酒 

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 奈良県吉野郡吉野町のお酒です。
 ブログでの登場は3回目。
 
 「全量酵母無添加」で、極めて個性的なお酒を連発している花巴ですが、このお酒も相当変わり種の製法です。
 要は、「仕込み水の代わりに水もと酒を使って醸した水もと酒」ということで、「水もと」という古来の製法を用いた貴醸酒という感じですね。

 実はこのお酒、先日(9/22)の甘口日本酒オフ会で、私が持ち込んだ4本の日本酒のうちの一本だったりします。
 ちなみに残りの三本は↓
 ・風の森 純米吟醸 雄町 笊籬採り
 ・而今 純米吟醸 山田錦 生酒 
 ・桃の里 純米吟醸
 若干下記の感想のネタバレになりますが、つまり、このお酒は甘口酒としてこの三本に引けを取らないぐらいに好みだったんですよね~
 甘口酒というと貴醸酒が思い浮かぶところではあるのですが、単なる貴醸酒だと他の人と被るだろうと思い、ちょっとひねってセレクトしたという事情もあります。
 
 お値段は税抜1,800円とちょいお高めですが、手間のかかる水もと、材料費のかかる貴醸酒であることを考えると妥当というか、むしろ良心的な値付けと言えるでしょう。
 1月出荷、7月開栓なので、そこそこ熟成期間を経ております。

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 注ぐと…うおっ古酒と見紛うばかりの黄金色ですね、むしろリンゴジュース(透明なやつ)レベル。

 上立ち香はまさかのチーズ的な乳酸の香りが若干控えめに。
 含むと、甘酸っぱくも柔らかい印象の旨味がトロリと入ってきて、一瞬後に出てくる渋味が味わいに深みを与えつつ、最後まで存在感を保ったまま染み込んできます。
 味わいは、乳酸飲料に蜂蜜を混ぜたような、極めて独特な甘酸が中心にあって、そこに木香を彷彿とさせる渋味が複雑さを添えて、まさにオンリーワンとしか言いようのない極彩色の世界を見せてくれます。
 後味は、そこそこ甘味を残しつつ酸が引き取る形で、思った以上にちゃんと引き上げます。

 極限的に濃厚な甘味と、強力ながらも柔らかい乳酸味、そして個性的な渋味が一体となった、まさにオンリーワンの世界を見せてくれる芳醇甘酸酒でした。
 日本酒としてはいわゆるイロモノ的な範疇に入るお酒ではありますが、製法を始め「日本酒の可能性」を見せてくれるという意味では、非常に真面目なお酒とも言えると思います。
 こういうお酒を飲むとまた日本酒の多様性にメロメロとなってしまうなあ、蔵の数も凄いわけだし、やっぱり私としては他のお酒を飲む暇が無いですね…
 花巴のチャレンジ精神に改めて感服させられた一本でした、

 ちなみに開栓後も全く落ちませんね。
 やっぱり古来の造り方は強いのかな…、まああまり関係ないかもしれませんが、良いことではあるかと。

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名称:花巴 水もと×水もと 無濾過生原酒 
精米歩合:70%
使用米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:美吉野醸造株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.6/9.0

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2018年10月24日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

百楽門 甘口 純米吟醸 生原酒

家飲み記録 百楽門 甘口 純米吟醸 生原酒

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 奈良県御所市のお酒です。
 ブログでは6回目の登場。

 このお酒は最近ご紹介した純米大吟醸生原酒と同時に購入したものです。
 杜氏さんの健康問題に伴う28BYの休造を経た、百楽門の現状を確認するためにもう一本買ってみたって感じですね。
 このお酒、購入先の「うのかわ酒店」さんの商品紹介ページにははっきり「甘口」という記載が有るのですが、ラベルにはどうやら書いていない様子。
 世の中には「辛口」を高らかに謳う日本酒が溢れている割に、「甘口」とラベルにハッキリ書くものは極めて少ないということに、甘口派としては常々心を痛めている(大げさ)ところなので、ここは是非ラベルに明記して欲しかったところです…

 スペックは雄町の60ということで、前回の純大と結構近い感じ。
 ただ銘柄名の箔押しがホログラム(?)になっているところが、ちょっとレギュラー品とは違うという雰囲気を醸し出しているように思えます。


 上立ち香は濃厚かつちょっと青い感じの果実の香りがそこそこに。
 含むと、甘酸渋が絡み合ったような旨味がググっと入ってきて、最後まで割と複雑な印象を保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、青さを残しつつも程よく熟した芳醇な甘渋味が最初から最後まで主役を演じる印象、酸や苦味も若干あって、わりと味わい的に賑やかな感じはありますね。
 後味は結構苦味が引き取るタイプですね、でもしっかり引き上げます。

 甘酸渋苦をそれぞれハッキリと感じる、芳醇そのものの、甘口というよりは濃い口という感じのお酒でした。
 個人的には、甘口を名乗るならもうちょっと甘味寄りでも良いかな~、若干味が多い印象もあるので、その辺りが収斂されてくると素晴らしいと思います。
 基本路線は踏襲している感じなので、後はどれだけ洗練できるかということでしょうか、それは一朝一夕ではいかないかもしれませんが、ぜひ応援していきたいところです。
 百楽門、今後も追い続けていこうと思いました。

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名称:百楽門 甘口 純米吟醸 生原酒
精米歩合:60%
使用米:雄町
アルコール度:16~17%
日本酒度:-1前後
蔵元情報:葛城酒造株式会社
購入価格(税抜):1,379円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年10月03日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

百楽門 純米大吟醸 中汲み生原酒 29BY

家飲み記録 百楽門 純米大吟醸 中汲み生原酒 29BY

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 奈良県御所市のお酒です。
 ブログでは5回目の登場ですね。

 私のお気に入り銘柄であるこの百楽門が、28BYは杜氏さんの体調不良により休造、29BYから蔵元杜氏が醸す新体制となったことは、前回の記事でも書きました
 おそらく杜氏さんの高齢化問題は今現在日本全国の酒蔵で顕在化してきているものなのだろうと思います。
 その中で、「蔵元杜氏への移行」っていうのは今の流れにも即していることですし、非常に有力な選択肢なんじゃないでしょうか。
 実際、一年の休造だけで復活してくれたのは、ファンとしてはありがたい限りです…

 今回いただくものは雄町の50磨きの中汲み、27BYは当ブログでは珍しく2本買ってしまったスペックです
 そうなるとやっぱり以前との味わいの違いに焦点を当てて飲んでしまいますね…
 スペック相応ではありますが、お値段もちょっとお高め。

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 上立ち香はバニラとセメダインを感じる濃いめの香りがそこそこに。
 含むと、割と複雑味を纏った濃厚な甘旨味がググっと力強く入ってきて、結構存在感のある渋味で引き締まりを保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、うーん甘渋という感じの独特なバランスで、ほどほど落ち着いた雰囲気ですね、濃さに加えてなんとなく粉っぽさも感じるような…、ただバランスは取れているので飲み飽き無さもある感じ。
 後味は、苦渋が引き取る形でガッツリ引き上げます。

 密度の高い甘味と渋味がガッツリと絡み合う、透明度低めの複雑系飲み応え満載酒でした。
 十分楽しく飲めるのですが、やはりこのスペック、この値段なら以前のような雑味の無さが欲しいかな…、あと個人的にはもっと甘くて良し(ワンパターンですが)。
 正直なところ、流石にいきなり前杜氏と同じレベルには行かないんだろうなあという印象でした、まあある意味当たり前ですね。
 ともあれ百楽門、今後に期待するとともに、応援していきたいと思います。

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名称:百楽門 純米大吟醸 中汲み生原酒 29BY
精米歩合:50%
使用米:雄町
アルコール度:16~17%
日本酒度:+-0前後
蔵元情報:葛城酒造株式会社
購入価格(税抜):1,850円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年09月09日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 ALPHA TYPE5 (ver.1)

家飲み記録 風の森 ALPHA TYPE5 (ver.1)

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 奈良県御所市のお酒です。
 言わずと知れた当ブログ殿堂入り銘柄。

 風の森のチャレンジの場という位置付けのアルファシリーズですが、今回のテーマは「燗SAKEの探求」とのこと。
 店長さんにお話を聞いてみると、蔵元の想いとして、所謂フルーティー系のお酒から、神亀に代表されるような燗向け銘柄への架け橋となるようなお酒となって欲しいということがあるようです。
 いやあ素晴らしい考えだと、私は思いますね。
 
 スペックは秋津穂の精米歩合65%、無濾過無加水「火入」酒となっています。
 (余談:ネットでは風の森を「全量無濾過生」としている記載が結構残ってますが、以前「TYPE3」が発売された時点で当てはまらなくなっているのでご注意を…)
 このお酒については蔵元ホームページに解説記事がありました、技術的なキーワードは「乳酸発酵の利用」「醞(しおり)方式の応用」とのこと。
 正直あまり細かい部分は良く分かりませんが、仕込み水の代わりに部分的に9年古酒を使っているというところが一番分かりやすいポイントでしょう。
 燗付けの目安として、35度で色が変わるシールが付属しているのも面白いですね。
 (なお、今は古酒に加えてこのTYPE5自体を仕込みに使っているver.2も売られているようです、私が飲んだのは1月の初期出荷分なのでご注意を)

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 注ぐと、確かに古酒っぽい感じで黄色(黄金)がかっていますね。
 折角なので今回はシールの色が変わる35度近辺まで、湯せんした上でいただきます。

 上立ち香は燗酒特有のアルコール感強め、しかし甘渋もあるちょっと複雑な香りがそこそこに。
 含むと、濃くかつ奥深さのある甘味が、舌先にチリチリと来るガス感と相まって、独特ながら柔らかみもある感触を感じさせつつもゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、洋梨を煮詰めたような濃い甘味がやはり主役、しかしガスの働きや仄かな渋味でダレを防ぎ、複雑さを添えることで逆に甘さをストレートに感じさせてくれます。
 後味は何気に渋味が仕事をしてちゃんと引き上げます。

 古酒ならではの奥深い甘旨味と、風の森らしいガス感が面白い感じで引き立て合う、超個性派燗向け酒でした。
 実は前々から風の森の燗をやっている人間からすると、この好相性自体にはあまり意外性はないんですけどね、通常スペックでもぬる燗は全然有りですし。
 ただ、このお酒の場合は特に完熟系の甘味にホッとするような癒し効果があって、より燗映えしているとは思います。
 「甘味」そのものが苦手な人以外には、初心者から玄人までオススメできますね。
 風の森、こういう新しいチャレンジを含め、引き続き追っていこうと思います。


 ちなみに冷酒でも普通に甘シュワ酒として私は好きですね。
 ただ確かに燗と比べると物足りない気がするのが不思議な所。

 びっくりなのは数日ぐらいじゃガス抜けないんですよ、風の森としても四合瓶でここまで残るのは珍しいんじゃないかしら。
 むしろちょっと前の風の森らしいといいますか…、最後までこの独特な感じを楽しめるという面では素敵なポイントですね、

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名称:風の森 ALPHA TYPE5 (ver.1)
精米歩合:65%
酒米:秋津穂
アルコール度:14%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2018年06月10日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ 29BY

家飲み記録 みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ 29BY

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 奈良県桜井市のお酒です。
 外では結構飲んでいますが、ブログでの登場は2回目。

 前回いただいたときは、はせがわ酒店、鈴傳が取り扱い開始したことが、購入の動機でした。
 で、今回はついに矢島酒店でも扱い開始ということで、改めて驚き、勢いで購入した次第です。
 いやあこういう銘柄の集中現象っていうのは何なんでしょうね、もちろん酒質が一定レベルを超えているということは前提条件なんでしょうけど、それにしたって偏り過ぎというか…
 買い手側しての立場からは、正直もう少しばらけてくれた方が有難いんですけどね、まあ売り手側としての事情もあるのでしょう。

 今回いただくスペックは山田錦の60磨きの無濾過生原酒、最近の新酒純米吟醸としてはスタンダードといえるでしょう。
 実はうっかり前回と同じようなスペックを選んでしまい(おりがらみという点は違いますが)、購入後、「どうせなら雄町とか露葉風にすればよかった…」と少し思ってしまいました。
 流石にこれだけ飲んでいると、全部覚えているというわけにはいきませんね。

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 上立ち香はセメダインとラムネ系のスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、やはり爽やかな印象の甘旨味が程よい苦味を伴って勢い良く入ってきて、最後まで引き締まりを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ラムネから砂糖をちょっと引いてマスカット果汁を足したようなスッキリかつちゃんと旨味のあるもので、非常にバランスが良いこともあってガンガン行ける感じですね。
 後味は苦味が表に出ずに仕事をして、見事なまでに自然に引き上げていきます。

 バッチリ今風にこなれた感じの、クセのない芳醇フレッシュ甘旨酒でした。
 なんというか、無茶苦茶旨い!とはならないのですが、しっかり楽しめて、かつガンガン飲めちゃうお酒でしたね。
 いわゆる初心者から玄人まで楽しめる味わいということなので、規模が大きめの地酒屋さんが取り扱うことに納得感はありました。(逆に言うと、マニア的には「もうちょっと個性が欲しい」という思いもありますが…)
 みむろ杉、次こそ別のスペックも試してみたいと思います。

 常温近くまでいってしまうと、ちょっと苦味が立ってきますね。
 冷やし過ぎは良くないですが、ほどほど冷やした感じで飲むのがオススメ。

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名称:みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ 29BY
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:今西酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2018年03月19日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

生もとのどぶ 生原酒 28BY

本日の家飲み 生もとのどぶ 生原酒 28BY

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 奈良県宇陀市のお酒です。
 確か外飲みは経験あったかと思いますが、家飲み、ブログでの登場は初めてですね。

 こちらの「どぶ」は、全国のにごり酒の中でも、圧倒的存在感と多数の固定ファンを持っているイメージがあります。
 ネーミングのインパクトも強烈ですが、やはりその味わいの個性と魅力が際立っているのでしょうね。
 そのことを端的に示すのが、その多彩な「飲まれ方」だと思います。
 少し調べただけでも、「ロック」「加水燗」はもとより、「炭酸水割り」「ソーダ割り」「梅酒割り」「ビール割り」など、出るわ出るわ。
 ちなみに、色々な飲み方を楽しむというのは蔵元も推奨しているみたいですね、マニア間で有名な銘柄は多々あれど、こういう方向性のお酒は珍しいのではないでしょうか。

 少し前に紹介した同蔵の「睡龍」同様火入れ熟成のイメージも強いどぶですが、今回は初家飲みということで、自分のスタンダードスペックである新酒生酒をセレクトしました。
 表記は無さそうですが純米、「おり」は大量、穴開き栓、にごり系では珍しい高さの日本酒度+10と、開ける前から只者ではないオーラを感じます。

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 上立ち香は見事なまでセメダインな香りがそこそこに。
 含むと、やはりケミカルな印象の苦味をまとったお米の旨味が、濃いにごりらしい少々粉っぽさのある口当たりでググっと入ってきて、強めの乳酸味も相まってガッチリと引き締まったまま流れ込んできます。
 味わいは、やはり独特な苦味が印象的ですね、濃い旨味と絡み合うことでオンリーワンの世界を演出しつつ、濃厚さに飲み飽きなさを添えています。
 後味は苦味で力強く引き上げる感じ。

 独自の世界観を持っている印象の、キッチリ引き締まった苦旨系濃厚にごり酒でした。
 吟醸系にありがちな嫌味の無い、この独特な苦味は睡龍にもあったので、この蔵独自のものと思われます。
 おそらくこの苦味が旨味の芯となっているからこそ、色々な飲み方に耐えられるんだろうなあというようなことを感じました。
 とりあえず「生もとのどぶ」「睡龍」について、次は熟成系もいただいてみたいと思いました。

 折角なので飛び切り燗にもチャレンジ。
 これは…旨辛苦い!でも良いですね、それぞれの要素が強烈に主張しあって、また違った面白さがあります。
 何より凄いのは、これだけインパクトがありながらガンガン飲めてしまうという謎の誘引力があることですね、18度でこれは危険すぎるかも…

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名称:生もとのどぶ 生原酒 28BY
精米歩合:65%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社久保本家酒造
購入価格(税抜):1,714円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年09月16日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY

本日の家飲み 風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY

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 奈良県御所市のお酒です。
 前回の山田錦純米吟醸と同時購入しました。

 この「雄町・純吟・笊籬採り」は、日本酒初心者だった23BYに初飲みして以来心酔しているスペックであり、24BYは当ブログの数少ない「マイ殿堂入り」にしています
 基本的には毎年購入していたのですが、27BYは全量四合瓶&上槽即出荷化に伴って出荷時期がずれていたこともあってうっかり買い逃し、外飲みで一口飲んで「ああ、買っておけばよかった…」と涙した記憶があります。
 というわけで今年は早々に確保しておきました、本当油断禁物ですね。

 さて、風の森の笊籬採りについては、上記の変更があった27BY以降はやはり酒質が変わった印象はありますね。
 しぼり華というか真中採りとの違いがあまり無くなったと言いますか…
 まあ、このスペックについては、甘味の質さえ変わっていなければ個人的にはOKですし、あまり先入観を抱かずにいただこうと思います。

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 上立ち香はマスカット果汁入りサイダー的な、ガスを感じる香りがそこそこに。
 含むと、芳醇そのものの甘旨味が強いガス感とほんのりとした苦味に引き締められつつ、力強くかつ複雑さを孕んで、最後まで濃度を保ちつつ喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、サイダーに甘めの白ワインを混ぜたような(?)、甘味とガス感の裏に酸苦渋をそれぞれ感じさせる、複雑さと分かりやすいインパクトの両方を感じるもの。
 後味はしっかり苦味が引き取って、芳醇さを忘れさせてキレます。

 いわばチューハイの気安さと、ワインの奥深さを兼ね備えたかのような、万人にオススメできるチリチリ芳醇甘旨酒でした。
 旨味の芯が甘味にあるので気負わずに楽しめますし、飲み方についても、温度は冷酒~常温でも全く大丈夫で、変化も開栓後一週間は余裕でOKだと思います。
 いやあやっぱり好きですね…風の森のこのスペック。
 ただやっぱり殿堂入り一升瓶のころに比べると明らかに「軽く」なっている(アルファに引っ張られてる?)気はしますね、それはちょっと寂しい感じもありますが、日本酒初心者にはより手軽に勧められるとも言えるかと。
 風の森は29BY以降も追っていきたいと決意を固めた一本でした。

 実は同じスペックをもう一本確保してあり、一年程度寝かす予定です。
 改めて感想も書きますのでご期待ください。

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名称:風の森 雄町 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY
精米歩合:60%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.8/9.0

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2017年08月29日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

風の森 山田錦 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY

本日の家飲み 風の森 山田錦 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY

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 奈良県御所市のお酒です。
 言わずと知れた当ブログ殿堂入り銘柄。

 風の森については、ほぼ全スペック家飲みできているはずですが、各お米のイメージを乱暴にまとめるとこんな感じだったりします。
 秋津穂…全ての基本。風の森味わいマップを作ったら、秋津穂純米がど真ん中にくるイメージ。
 山田錦…かなりドライで甘味控えめ。いわゆる辛口派にはオススメできるが、ちょっと割高。
 雄町…純米と純吟で全然違う印象。純吟の甘味は自分の中で別格。
 露葉風…結構個性、クセもある印象。ただ新発売の純大はクセをうまくこなれさせていた感じ。
 キヌヒカリ…雄町純吟に次ぐ甘口。何となく日本酒初心者に飲ませたい。

 というわけで、実は山田錦には個人的にはあまり良い印象が無いのですが、たまには良いかとセレクトしました。
 60磨きで1800円というのは昨今の地酒相場ではちとお高めだと思いますが、まあマニア向けスペックでしょうからね。
 むしろアキツホの純米とかアルファ1の値段がおかしいと考えるべきでしょう…

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 上立香はやはりマスカット混じりのサイダー的な香りがそこそこに。
 含むと、フレッシュな甘旨味がふわっと広がったと思うと、一瞬後に厳しく出てくる苦味辛さに強烈に締め上げられ、ピリピリ感をまとって喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはりサイダー的な風味のある旨味が芯にあるのですが、解説通りとにかくドライで、甘味は最初の一瞬面影を見せるだけ、全体としては苦辛で極めて引き締まった印象ですね。
 後味は、流石にその印象のまま見事にスパッとキレます。

 何となく「スーパードライ」という言葉が浮かぶ、極めて引き締まった微炭酸辛口酒でした。
 私は辛口派ではないので若干物足りない気もしますが、風の森の場合最初にフワッとくる旨味がとにかく自分の好みなので、全体としては前向きに楽しめてしまいます。
 まあガンガン飲めてしまうという、蔵元の狙いもはっきりわかるお酒なので、一度は試してみても良いと思いますね。
 次は同時に買ったもう一つの笊籬採りをご紹介します。

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名称:風の森 山田錦 純米吟醸 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年08月27日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

梅乃宿 生もと純米 奈良流 五段仕込 無濾過生原酒 26BY

本日の家飲み 梅乃宿 生もと純米 奈良流 五段仕込 無濾過生原酒 26BY

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 奈良県葛城市のお酒です。
 同蔵のブログ登場はこれで三回目。

 梅乃宿については、今まで限定シリーズ「風香」をスペック違いで2本いただいています、特に純米大吟醸の方は非常に美味しかった印象がありますね。
 同蔵には他にも「アンフィルタード・サケ」とか「LAB」とかのシリーズがある上、「あらごしみかん」といったリキュールもありラインナップは多岐にわたりますが、蔵元ホームページが非常に充実しているので、それで大体把握できると思います(素晴らしい!)。
 ただ、見た限り今回いただくお酒については載ってなさそうですね、どうやら奈良県の酒販店限定のようです。

 スペックは、一目見ればわかるレベルの「イロモノ」。
 そもそも「奈良流」が良く分かりませんね…、Wikipediaに記事はあるものの、詳細の記載はなさそうです。
 「五段仕込」については、詳細は割愛しますが、通常の日本酒は「三段仕込」で、たまに見かける「四段仕込」はどれも濃い味わいでしたから、「きっと非常に濃厚なんだろうなあ」と単純に想像してしまいます。
 ただ、購入先のうのかわ酒店さんの商品紹介によると、日本酒度-9.4、酸度1.8、アミノ酸度1.9なので、多分その想像は合ってますね。
 手間はかかってそうですが、お値段は安め。

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 上立香はチーズを彷彿させるような発酵食品的香りがそこそこに。
 含むと、かなり重い印象の超濃厚な甘旨味がドドドと入ってきて、最後の最後まで甘味が優勢なまま、息が長い感じで染み込んできます。
 味わいは、乳酸味をまとった強烈な甘味が完全に主役ですね、また熟感も強くてとにかく濃度が高いです、やはりシロップ的なトロミと濃さといった感じ。
 後味は甘味と酸味を口中に残しつつ、若干の苦味も出てきて引き上げます。

 強烈かつ重めの甘味を、酸がギリギリの線で下支えしてなんとか体の奥に運び込む、超個性派完熟芳醇酒でした。
 うーむ、鷹長の菩提もととタイプは似ていると思いますが、より振り切っちゃってますね、通常の日本酒とは別モノと考えるべきでしょう。
 まあさすがに量は飲めないタイプかと…、基本デザート酒ではないでしょうか。
 ただ、「面白く」かつ「ちゃんと飲める」お酒であることは言えると思います。
 梅乃宿、次はまた通常路線のスペックをいただいてみたいと思います。

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名称:梅乃宿 生もと純米 奈良流 五段仕込 無濾過生原酒 26BY
精米歩合:65%
使用米:ヒノヒカリ
アルコール度:18~19%
日本酒度:-9.4
蔵元情報:梅乃宿酒造株式会社
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 梅乃宿 生もと

2017年08月23日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

睡龍 特別純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 睡龍 特別純米 無濾過生原酒

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 奈良県宇陀市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲み経験は確かあったような…

 このお酒の特徴としてはまずはその「見た目」に触れざるを得ないでしょう。
 細いリボン状のラベルをぐるぐる巻きにしたこのデザインはまさにオンリーワン、これはもう勝ちですよ。
 大きめに「意匠登録」と記載してあるのにも納得ですね、蔵として誇るに相応しいアドバンテージかと…

 さて、睡龍といえば全国的には何といっても「生もとのどぶ」というにごり酒が有名だと認識しています。
 私も実はそちらの方が狙いだったのですが、せっかく通販で頼むんだからレギュラー品も飲んでみようと思い、同梱してみました。
 使用米は五百万石と日本晴らしいです、60磨きの新酒無濾過生原酒と、私にとっての定番スペックですね。

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 上立ち香は酸とセメダインが混じったスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、個性的な苦味をまとった旨味が力強く入ってきて、さらに酸味も加わることで濃度高めながらキッチリ引き締まった状態で、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、甘味控えめで、苦酸が絡んで少々ケミカルミネラルな印象のある旨味が最初から最後まで主役を演じる感じですね(少なくとも冷酒では)
 後味は、苦味が引き取ってしっかりキレます。

 ミネラル、緑臭さを感じる苦味が非常に面白い、超個性派キリキリ苦酸酒でした。
 本当に独特なお酒です、個人的にはこういう確固たる個性は、自分の好みとは別に応援したいですね。
 とりあえずは、あまり新酒生原酒開栓直後冷酒で飲むお酒ではないかなあというのは正直なところ感じました。
 睡龍、次は生もとのどぶをご紹介します。

 燗を付けてみると…、うおっ「草いきれ」的な緑っぽさがさらに増しましたね。
 ただ、甘味や旨味も出てきて、若干飲みやすくなるというか優しくなります、これは十分ありでしょう。

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名称:睡龍 特別純米 無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:五百万石・日本晴
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社久保本家酒造
購入価格(税抜):1,475円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.1/9.0

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タグ: 睡龍 特別純米

2017年08月11日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

百楽門 純米大吟醸 中汲み生原酒 27BY (1年生熟成)

本日の家飲み 百楽門 純米大吟醸 中汲み生原酒 27BY (1年生熟成)

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 奈良県御所市のお酒です。
 ブログでは既に3回登場していますが、全て「お気に入り」入りしている、マイフェイバリット銘柄になります。

 実はこの百楽門、28BYについては、杜氏さんの体調不良により、休造となってしまっていました。
 ファンとしては悲しむとともに、今後を非常に心配していたのですが、どうやら29BYからは蔵元社長が杜氏となる形で復活するようです、いやあ良かった良かった…
 この点については「日本酒感想日誌」さんが既に記事にされてますね、こちらはいつものタイムラグで出遅れました(笑)
 ちなみにこの状況下でも蔵元ホームページには動き無し、管理できないなら閉鎖したほうが良いんじゃないかしらと思ってしまいます…。

 というわけで、今回いただくのは27BYの在庫、(おそらく酒屋さん内で)1年以上生熟成されていたものになります。
 裏ラベル記載の情報は充実していて素晴らしいです、実は全く同じスペック・同じ出荷日のお酒を昨年飲んでいるので、1年ぶりでの再飲ということになりますね。
 日誌係さんは火入れの辛口酒をセレクトしていましたが、私はあえて甘口系の生酒に突っ込んでみました。

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 上立ち香はやはり熟した甘さを秘めていそうな香りがそこそこに。
 含むと、非常に丸い口当たりで、超濃厚な甘旨味がトロリと入ってきて、奥の奥に酸と苦味を感じさせつつも、最後まで柔らかさを維持したままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、前回に感じたリンゴ的な甘さが素直に熟して洋梨と化した(?)感じの甘さが、シロップ的な粘度を感じさせるような感触を纏って、とにもかくにも濃厚という印象。
 後味は、流石に口中に甘味の余韻を残しつつ、しかしほんのりとした苦味の面影もあり、思ったよりはしっかり引き上げます。

 濃く、丸く、優しい甘さが体中に染み渡る感じの、超芳醇完熟甘口酒でした。
 あまりの濃さに「甘ダレ一歩手前」的な危うさも感じますが、それでもバランスは崩れていないように思えましたね。
 とは言え、これを食中酒にできる人は限られるでしょう、単体で飲むか、デザート酒として楽しむのが相応しい印象です、そしてそれはいまだ私のストライクゾーンだったりします。
 百楽門、29BYに期待を込めるとともに、引き続き強く応援したいと思いました。

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名称:百楽門 純米大吟醸 中汲み生原酒 27BY (1年生熟成)
精米歩合:50%
使用米:雄町
アルコール度:16~17%
日本酒度:-1.5前後
蔵元情報:葛城酒造株式会社
購入価格(税抜):1,850円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年08月07日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

花巴 水もと 純米木桶仕込み 酵母無添加 生酒

本日の家飲み 花巴 水もと 純米木桶仕込み 酵母無添加 生酒

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 奈良県吉野郡吉野町のお酒です。
 ブログでの登場は2回目。

 前回は「弓絃葉(ゆずりは)」という割と大人しいスペックを飲みましたが、今回は奈良酒らしいバリバリの変態系(笑)です。
 今回も「日本酒感想日誌」さんイチオシスペックという理由でのセレクト。
 「水もと」はどうやら「菩提もと」と同じ意味なようです、ブログでは以前鷹長などを飲んでますね。(詳しい解説は例によってWikipediaをご参照ください)。
 そしてこのお酒については「木桶仕込」「酵母無添加」というところもポイントになるでしょうね、この辺りは最近新政が力を入れており、社長ブログにも異様に細かい話を書いてあったのが印象に残ってます。
 (実際は玉川や不老泉など、この分野での先行蔵は相当数存在するみたいですが)
 
 米の品種は福岡で誕生した酒米である「吟のさと」ですが、地元奈良県で栽培されたものを使っているようです、こだわりを感じさせる珍しいパターンですね。
 裏ラベルの「古代技術で醸した次世代のお酒」っていうフレーズが素敵。

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 上立ち香は鋭角で純度の高い酸の香りが鼻孔を刺しますね。
 含むと、意外にも口当たりは柔らかく旨味が入ってきて、そこから強烈な酸が、ハッキリとした樽の香りを伴って染み出してきて、唾液腺を刺激しながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やっぱり酸と木香がそれぞれ強く主張する完全に日本酒離れしたオンリーワンのもので、熟系とはまた違った意味で紹興酒的というか、漢方感があるというか、私の表現の手に余る個性がありますね。
 後味は、酸でがっつりとキレます。

 想像を超えるぐらいに極めて個性的な、樽香バリバリの旨酸っぱ酒でした。
 これはやっぱり樽、木の香りが好きかどうかが、気に入るかどうかに強く影響すると思いますね。
 残念ながら私はあまり好きではないのですが、それでもこの個性と一種のまとまりには惹かれるものがありました。
 花巴、また他のスペックも試してみたいと思います。

 そして熱燗にしてみたらやっぱり面白いですね、結構甘味がブーストされて、より力強い形でバランスを保つ印象。
 多分生熟成もいけるんじゃないかしら…、いやあ一筋縄ではいかないお酒だと思います。

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名称:花巴 水もと 純米木桶仕込み 酵母無添加
精米歩合:70%
使用米:吟のさと
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:美吉野醸造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 花巴 純米

2017年07月24日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

風の森 露葉風50 純米大吟醸しぼり華 無濾過無加水生酒

本日の家飲み 風の森 露葉風50 純米大吟醸しぼり華 無濾過無加水生酒

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 奈良県御所市のお酒です。
 言わずと知れた当ブログ殿堂入り銘柄。

 風の森は以前から、奈良の酒米である「露葉風」を使った純米酒(精米歩合70)を出していましたが、今回いただくこの純米大吟醸は28BY初登場の新製品になります。
 この辺りの経緯は奈良県の地酒屋「あべたや」さんの商品紹介ページに詳細が載っていましたので、興味がある方はご一読を…
 ポイントは、「露葉風の品質は生産農家の方々のご努力もあり、年々向上しており、本年のお米は高精米にも十分対応できる酒造好適米となってまいりました。」という部分でしょうか。
 酒蔵が農家としっかり連携して継続的・安定的に調達することの大切さが伝わってくる気がします。

 裏ラベルには相変わらず細かい情報の記載が有ります、超硬水の長期間発酵というのもいつも通りですね。
 白いラベルは見た目格好いいのですが、写真写りが良くないのがちょっと難点かも。

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 上立ち香は甘く濃厚な、プルーンのような香りがそこそこに。
 含むと、独特な奥深さのある濃厚な甘旨味が強めのガスを伴いチリチリジュワーッと入り込んできて、徐々に強まる渋味で輪郭を保ったまま、息が長く染み込んできます。
 味わいは、三○矢サイダーに半熟のメロン果汁を混ぜたようなガス甘をメインとしつつ酸も伴ってダレ感の無い、青く複雑味のある旨味が主役ですね、磨いている割には味わいたっぷりですが、しつこさが無いのは磨き相応という印象。 
 後味は、ガスと渋味で力強くキレます。

 個性及び濃度と上品さを兼ね備えた、完成度の高いチリチリ芳醇甘旨酒でした。
 50磨きでこれだけ味を出してくるのは風の森らしい感じですね、そしてそれとガスが相まって絶妙なバランスの飲み応えを与えているのもいつも通り。
 露葉風特有のクセのようなものも若干ありますが、全体としては新製品とはとても思えないような安定感のあるお酒だと思います、やっぱり各蔵が特定品種のお米にこだわりを持って、長期間造りの知見を集積するということは大事なことなんだなあと感じました。
 風の森は完全に自分にとって不可欠な銘柄になっていますね、今後味が変わらないことを切に願う今日この頃。

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紹介:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-45.html

名称:風の森 露葉風50 純米大吟醸しぼり華 無濾過無加水生酒
精米歩合:50%
使用米:露葉風
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年05月03日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

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