家飲み記録 日乃出桃太郎 特別純米 無ろ過生原酒 01BY

高知県高岡郡四万十町のお酒です、同銘柄は2回目、同蔵のお酒は3回目のご紹介。
桃太郎は2018年に一度飲んでいましたね、そしてこのお酒は2020年1月出荷で、実際には2020年3月に飲んでいます。
以下のtwitterが目に留まったので、今回記事を上げてみました。
まあ正直、今年大変なのはどこの日本酒蔵でも同じなんでしょうが、特に小規模蔵は体力的に厳しいんでしょうねえ…
私個人は既に限界近くまで日本酒に偏ってアルコール消費をしており、後は少しでも日本酒人口が増えていくことを願いつつ、ブログを更新することぐらいしかできないので、愚直にやっていきます。
スペックは地元産の酒米、吟の夢を60%まで削っています。
無濾過生原酒は非常に数が少ないらしいですよ、土佐酒の例によって神楽坂のぼっちりやさんで購入。

上立ち香は濃厚な甘さを感じる柑橘系果実香がそこそこに。
含むと、非常に濃厚ながらも柔らかみもある甘旨味がトロリとした口当たりで入ってきて、少々の酸味と、完全に裏方に回った仄かな苦味でダレを防ぎつつ複雑味を添え、ゆっくりと染み込んできます。
味わいは、若干柑橘系な苦酸味を伴いつつも、あくまで甘旨味をメインに感じさせるもので、インパクトと飲み進め易さを両立させるバランスですね、
後味は、苦味の余韻と若干の辛さを感じさせて、見事にキレます。
割と直球勝負な、フレッシュフルーティーかつバランスがしっかりとれた、芳醇甘旨キレ良し酒でした。
いい意味でやっぱり高知っぽいなあ、この果実感とキレの良さを両立させた感じが土佐酒の真骨頂かと。
こういうお酒を飲むと、東京に出てこない小規模蔵のお酒にはまだまだ浪漫があるということを実感しますね。
桃太郎、引いては土佐酒のレベルの高さを改めて伝えてくれた一本でした。

名称:日乃出桃太郎 特別純米 無ろ過生原酒 01BY
蔵元情報:文本酒造株式会社
購入価格(税抜):レシート紛失…/720ml
購入した酒屋さん:ぼっちりや(神楽坂)
お気に入り度:8.5/9.0
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2020年12月23日 高知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0
家飲み記録 亀泉 純米吟醸生原酒 「CEL-24」 うすにごり 01BY

高知県土佐市のお酒です、ブログでの登場は3回目。
亀泉の人気商品であるCEL24のうすにごりバージョンです。
一見単に「うすにごり」と名前に付いただけですが、前回CEL24を飲んだときにちらと書いた通り、このお酒は通常個人向けには出回らず、特定の居酒屋でしか飲めない超限定品だったりします。
が、蔵元さんのツイートで、今季限定で出回るという情報が出たため、それを見て興奮し10分ぐらいでお取り寄せ発注した次第です。
私としては、
約6年前に串駒で飲んで以来家飲みしたい一本だったので、まさに念願かなったという感じですね。
ちなみにその時、このお酒を個人売りできない理由の一つに「非常に噴き出しやすいから」ということがあると話を聞いた覚えがあります。
で、折角なので今回開栓動画を撮ってみた様子がこちら。
いやあ、レマコム出庫直後でこれですよ、噴き出しはしませんでしたが、栓は止めていた部品ごと天井に激突!
これは危険物ですねえ…、ただ、前似たような状況で手を切ったことがあるので、栓を止める部品がプラスチックなのは非常にありがたかったです。

上立ち香はまさに完熟パイン系の甘酸っぱい香りがそこそこに。
含むと、インパクト抜群ながらも意外と抑えも効いた印象の甘酸味がシュワシュワと入ってきて、オリ由来の苦味を纏っていい感じに輪郭を整えつつ、ゆっくりと口中に広がります。
味わいは、やはりパイン系のハッキリした甘酸味を中心にしつつ、ガスの刺激やオリの苦味の奥深さが一体化した感じのもので、全体として見事にバランスが取れていて、無限に飲める感じ。
後味は、酸味と苦味によるものと思うのですが、これがまた不思議なほど自然に引き上げてくれます。
甘味、酸味、苦味、ガス感、フレッシュ感、そしてオリ由来の米的旨味が繊細かつ力強くハーモニーを奏でる芳醇超絶バランス酒でした。
いやあ素晴らしい、普通のCEL-24と比べても、酸味が酸っぱいまでいかなくて上品というか、バランス良い気がするんですよねえ…。(何か特別なことやってたり、良いタンクを選んでたり、裏に「別誂」的な秘密がある気がします。)
それぞれの要素が主張しつつも一種の抑えも効いていて、ほんとマイナス要素が無いです。
銘酒居酒屋でこのお酒が最初の一杯として出てくる理由が改めてわかりましたね、食前食中としても万能で、他のお酒とも喧嘩しないでしょう。
正直、このお酒があるときは毎日若干二日酔い気味なぐらいに飲み過ぎてしまいました。
亀泉、そしてCEL-24に対するイメージを超絶に上げてくれた一本でした。
蔵元様、今季限定と言わず、なんとか来年も個人向けに出してください…、何卒何卒…
ちなみにガスが抜けても全然ダレないんですよねえ。
なんというか、ガスに頼らない甘酸苦のバランスがしっかり有った上でのシュワシュワ感なのでしょう。
一升瓶、飲み切りに寂寥感を覚える程に、最後まで楽しませていただきました。(二升目購入検討中)

■紹介「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
https://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-3490.html名称:亀泉 純米吟醸生原酒 「CEL-24」 うすにごり 01BY
蔵元情報:亀泉酒造株式会社
購入価格(税抜):3,318円/1,800ml
購入した酒屋さん:山崎酒店(高知)
お気に入り度:8.9/9.0
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2020年07月06日 高知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0
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