白糸 純米 「シライト70」
家飲み記録 白糸 純米 「シライト70」
福岡県糸島市のお酒です、同銘柄自体はは初飲み。
こちらも福岡出張時の住吉酒販(本店)での購入酒です。
こちらを醸す白糸酒造の他銘柄としては「田中六十五」があります、やはりこちらのほうが関東では有名ではないかと。
田中六十五も面白いラベルデザインでしたが、こちらはまたオシャレですねえ、最近のやまユ同様、写真写りとしては厳しいものがありますが(笑)
さらに蔵元ホームページが偉くシュッとしたデザインでして…地酒蔵とは思えない雰囲気を醸し出していますね。
蔵元にそっち系に強い方が居るのか、デザイナーが絡んでいるのかわかりませんが、地酒蔵が見た目にキッチリこだわるのは非常に良いことかと思います。
使用米は前回の美田同様、全量糸島産山田錦ですね、精米歩合も同じく70%で、お値段も税抜1,134円とやはりお安め。
あまり詳細なスペックは書いてないですが、アルコール度数15度と低めで要冷蔵表記ないので、多分加水火入は有りでしょう。
9月製造、11月開栓。
上立ち香は乳酸ぽさの奥にちょっとケミカル感のある割と個性的な香りが控えめに。
含むと、実に柔らかく、しかししっかりと存在感の有る、乳酸感を纏った甘旨味が実に自然な口当たりで入ってきて、終わり際にほんの少々裏方に苦味を感じさせつつ、最後まで摩擦なく喉奥に流れ込んできます。
味わいは、甘さはほどほどで、スッキリ感の強い乳酸菌飲料的な優しい旨味が中心、苦味も全くキツさはなく、どんな料理にでも合わせられそう、かつグイグイ飲めてしまいそうな万能感がありますね。
後味は、苦味の余韻を極小で残しつつ、あくまで柔らかくも見事に引き上げます。
飲みごたえのある乳酸味を感じさせつつ、見事なまでに飲みにくさが廃された、素晴らしい完成度のモダン食中酒でした。
いやこの値段でこの味わいはヤバいの一言ですよ、好みが濃醇生に振れている私でも、十二分に楽しませてもらえるバランス。
そういえば古臭い系の火入れっぽさは皆無でしたね~、やっぱり最近評価されている蔵は、火入れの仕方にも相当気を使っているのでしょう。
どうしても田中六十五が目立つ同蔵ですが、個人的にはこの白糸70をこそもっとガンガン売っていいんじゃないかしらと思いましたね、購入機会があったら、どんな好みの人にでも一回は買ってみて欲しいお酒です。
白糸酒造の実力をビンビンに感じさせてくれた一本でした。
名称:白糸 純米 「シライト70」
蔵元情報:有限会社白糸酒造
購入価格(税抜):1,134円/720ml
購入した酒屋さん:住吉酒販(福岡)
お気に入り度:8.5(値段も考慮に入れて)/9.0