喜正 純米 生原酒
家飲み記録 喜正 純米 生原酒
東京都あきる野市のお酒です、家飲み、外飲み含め初めていただきます。
東京には酒どころのイメージは全くないと思いますが、実際には私が飲んだものだけでも屋守、澤乃井、多摩自慢、嘉泉、そして新顔の江戸開城と結構な数の銘柄が店頭には出てきていると思います。
それらに比べてもこの「喜正」は割と知られている銘柄なんじゃないでしょうか、個人的にはもっとクラシックなラベルで東京の居酒屋の店頭に並んでいるイメージがありますね。
今回、ふらりと立ち寄ったグランスタのはせがわ酒店でこの若干今風ラベルの「生原酒」を見かけたので、「おおこんなスペックも出してるのね」と購入した次第です。
ラベルの情報は貧弱で、精米歩合(60%)と、アルコール度数が18度でかなり高めということぐらいしか分かりませんね。
はせがわ酒店の商品紹介によると、新潟産五百万石使用とのことでした、そうすると結構良心的なお値段かと(税抜1,200円)。
なお、2019年12月製造のものを、2020年1月に飲んだ感想です…
上立ち香は割とハッキリメロン的なフレッシュ果実の香りがそこそこに。
含むと、極めて濃厚な甘旨味が力強い口当たりで入ってきたかと思うと、一瞬後に出てくる青い苦味で強烈に引き締まりつつ、ゆっくりと染み込んできます。
味わいは、露骨に新酒感のある、皮混じりのメロン的な甘旨味が主役ですね、それ自体は心地よく、かつ苦味やアルコール感で引き締まりのあるのですが、その引き締まりが非常にキツい印象がありますね。
後味は、苦辛が舌を刺激しながら強烈にキレます。
新酒らしい甘味やフレッシュさの魅力と、荒々しいキツさを素直に兼ね備えた、ド直球の新酒生酒でした。
いやあ、誤解を恐れずにいうと、普通のお酒を、とりあえず生原酒で絞ったんだろうなあと想像させるような味わいですね。
生酒にフォーカスを当てて仕上げてくる昨今の実力銘柄に比べると少々粗さが目立つかなあ、ただ「新酒らしさ」をお値ごろで十分楽しめるお酒だとも思います。
喜正、次はまた別のスペックをいただいてみたいと思いました。
名称:喜正 純米 生原酒
蔵元情報:野崎酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:はせがわ酒店(東京駅グランスタ)
お気に入り度:8.3(値段も考慮に入れて)/9.0