天穏 純米 無濾過 生原酒 02BY
家飲み記録 天穏 純米 無濾過 生原酒 02BY
島根県出雲市のお酒です、前回に引き続いての紹介で、ブログでの登場は3回目。
天穏は前回、そのまとまりと燗上がりに唸ったお酒なわけですが、個人的には島根らしい火入れ燗向けで、生酒もあまり見かけないイメージがありました。
が、先日通販するお酒を物色している際、この生酒を見つけ、その意外性に思わず即発注した次第です。
実際、山陰の芳醇辛口系のお酒の「生」って好みのことが多いんですよね~、玉櫻、十旭日、ヤマサン正宗、千代むすびなどなど…
いわゆるフレッシュフルーティー系に苦手意識がありつつ、熟成燗まではいかない日本酒飲みがハマる系統かと。
スペックは裏ラベルにガッツリ書いてありますね~、個人的には7号酵母に好きなお酒が多いので期待が高まります。
そして、公式ホームページの商品紹介がこれ以上に詳しく、テイスティングコメントまであります(しかもこのBY)、この情報発信姿勢は本当に素晴らしい!
上立ち香はなんというか穀物としか言いようがない個性的な香りがそこそこに。
含むと、極めて存在感の強い甘旨味が複雑さを纏いつつトロリとした口当たりで入ってきて、最後まで味わいに色々な側面を感じさせながらじわりじわりと染み入ってきます。
味わいは、穀物由来的な甘味、乳酸的な酸味、なんとなくワイン的な渋味、そして確固たる旨味がしっかりと溶け合って、個性的で奥深くも引っかかりを感じさせないバランスですねえ。
後味は、酸がメインの働きで、不思議にパッと居なくなる素晴らしい引き上げ。
個性的かつ複雑な甘酸渋旨味を、極めてバランスよく、キレよく楽しませてくれるお酒でした。
上の感想書く前は公式テイスティングコメントを見なかったのですが、飲んだ後に見ると非常に納得がいきますね。
「今までのこの五百万石の新酒生原で一番いい出来です。」とのコメントにも頷けます、燗向けだけではないんだぞということをビンビンに感じましたし、個人的にはこれが素晴らしく好み!
天穏の実力を思い知らせてくれた一本でした。
名称:天穏 純米 無濾過 生原酒 02BY
蔵元情報:板倉酒造有限会社
購入価格(税抜):1,380円/720ml
購入した酒屋さん:酒浪漫うちやま(通販)
お気に入り度:8.5/9.0