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仙禽 オーガニック ナチュール 2020 (W:kijoshu)

家飲み記録 仙禽 オーガニック ナチュール 2020 (W:kijoshu)

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 前回に引き続いての仙禽です。

 今回いただくのは、仙禽が結構前から出しているナチュールシリーズです、じっくりいただくのはこれが初めてですね。
 「W」とあるように同シリーズでも色々マイナーバージョンが有るはずですがどうにもわかりにくいんですよねえ(一応蔵元ホームページに商品紹介ありますが一種類しか載ってないという…)
 裏ラベルの解説文も、何か抽象的というか叙情的というか、私の読解力ではわかったようなわからんような…
 
 ただ、お酒単体のスペックとしては裏ラベル下にしっかり記載があるので助かります。
 「貴醸酒」「超古代製法」「蔵付酵母」「木桶」「生もと酒母」、さらに「精米歩合90%」と、強烈な属性てんこ盛りですね、細かい解説はとても書ききれないのでググってください…
 オーガニック日本酒の雄である寺田本家を思わせる徹底振りであまり味の想像ができませんが、SNSの評判が良かったのと、「貴醸酒だから甘いはず」という単純な考えでセレクトしました。
 お値段は2,000円越えでちょっとお高めですが、非常に手間がかかる造り方ですし良心的かと。

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 上立ち香は意外と結構ケミカルな雰囲気のある、甘い果実香がそこそこに。
 含むと、まさに貴醸酒らしい極めて強い甘味が、柔らかい感じの酸味を纏いつつトロリとした口当たりで入ってきて、最後までガッツリ存在感を保ちつつゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、蜂蜜的な甘味とヨーグルト的な酸味がそれぞれ強烈に主張しつつも、全体としては柔らかまろやかな雰囲気のあるもの、正直量は飲めない系ですが、満足感は凄い感じ。
 後味は、実際甘味の余韻をガッツリ残しつつ、嫌な感じではなく引き上げていきます。

 蜂蜜入りのヨーグルトを思わせる強い甘味と乳酸味が柔らかくせめぎ合う、極めてバランスの良い貴醸酒的甘酸酒でした。
 これは私は無茶苦茶好きなタイプっす…、複雑かつ超濃厚な甘味がとにかく心地よい。
 こういうお酒は確かに食中酒としては難しいかもですが、締めにナッツとかと一緒にやると良いんですよ、合わせようはいくらでもあるかと。
 ぱっと、昇龍蓬莱の古式一段を思い出しましたが、庭酒とか鷹長菩提もととも共通する部分が大いにあると思います、甘い系の古代製法は私のツボなのでしょうね。
 仙禽の実力とチャレンジ精神を感じた一本でした、やっぱり結構好きな銘柄ですねえ。

 最後の一杯は燗をつけてみました…、ああこれも良いですね。
 酸が強まるのか、後味のキレが寧ろ増してドンドン飲める感じ。
 何気に、全温度帯でイケるお酒だと思います、色々と試し楽しんでみるのも一興かと。

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名称:仙禽 オーガニック ナチュール 2020 (W:kijoshu)
蔵元情報:株式会社せんきん
購入価格(税抜):2,091円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.6/9.0

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2021年01月23日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

黒龍 貴醸酒

家飲み記録 黒龍 貴醸酒

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 福井県吉田郡永平寺町のお酒です、当ブログでも何度も登場してますね。

 泣く子も黙る黒龍ですね、今回は「貴醸酒」というかなり特殊な商品になっております。
 貴醸酒の詳細は省きますが、まあむっちゃ甘くなる製法と思って良いでしょう、バランスの良い黒龍がどうなるかが興味深いところ。
 なお、この黒龍の貴醸酒は「日本酒ブログ:酒と魚は生がいい!」のすんさんが以前から激推ししているお酒としても気になっていました。
 が、つい最近まで一合瓶しか出ておらず、私としてはどうしてもコスパ面で二の足を踏んでいたのが実情です(一日で飲んじゃいますからねえ)。
 今回、満を持して四合瓶が出たので、飛びついた次第。

 スペック的には、アルコール度が12度とかなり低いのが気になるところ。
 お値段は税抜き2,000円、どうしても高価になりがちな貴醸酒の中では、かなり抑えてくれている印象です。 


 上立ち香は甘さがありつつ柑橘系の爽やかさも感じる香りがそこそこに。
 含むと、濃厚ながらもクドくない甘味が極めて柔らかい口当たりでトローリと入ってきて、不思議なほどにダレないまま、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、うーむ、何らかの果実を砂糖漬けにしたような実に濃厚かつ甘味主体のものなのですが、恐らく奥の奥に酸を秘めることでダレを防ぎ、かつ兎にも角にも純度が高く柔らかいところが非常に魅力的。
 後味は、濃厚さが嘘のように、自然にデクレシェンド的に引き上げます。

 濃厚な甘味を極めて柔らかく、かつ高純度で楽しませてくれる、異次元のまとまりの甘口酒でした。
 いや~凄い!やっぱり黒龍の技術力はとんでもないなあ…、本当にマイナス要素の排除の仕方が本当に見事。
 まあ貴醸酒なので量飲むと甘さや渋味が若干もたれては来ますが、それが些事に思える程度に魅力的にまとまった味わい。
 いわゆるデザート酒とか、ナイトキャップとしての役割は完璧に果たしてくれると、私は思いました。
 黒龍への信頼度がさらに高まった一本でした、流石の一言ですねえ。

■「日本酒ブログ:酒と魚は生がいい!」さんの同スペック(BY違い)の記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-301.html

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名称:黒龍 貴醸酒
蔵元情報:黒龍酒造株式会社
購入価格(税抜):2,000円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.7/9.0

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2020年07月23日 福井の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

新政 陽乃鳥 貴醸酒 30BY

家飲み記録 新政 陽乃鳥 貴醸酒 30BY

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 秋田県秋田市のお酒です、何だかんだで新政は結構飲んでますが、この陽乃鳥(ひのとり)の家飲みは初めてですね。

 すっかり人気銘柄になった新政ですが、個人的には昔やまユ含めて十分飲んだという意識があり(イキり)、基本好みの方向性でもないので最近はあまり家飲みしてなかったりします。
 ただ、亜麻猫の甘いロットとか、「甘い新政」についてはかなり好印象があるので、今回セレクトした次第です。
 裏ラベルには10周年と記載がありますが、この「陽乃鳥」は油長酒造(風の森の蔵)が所有していた商標に引っかかり、一時期「茜孔雀」という名前になっていたことがあります。
 が、最近、油長酒造から許可が出たということで、晴れて元の名前に戻したという経緯があったとか…、まあ豆知識。

 詳細スペックは裏に記載の通り、BYや製造年月、出荷年月が明記されているのは素晴らしいですね。
 はっきり「貴醸酒」を名乗っているので、新政酒造も貴醸酒協会に入っているものと思われます。

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 上立ち香は…、なんか蒸留酒的なアルコール臭がしますね、これがオーク由来なのかしら、ただ強さは控えめ。
 含むと、かなり強めながら柔らかい印象の甘味が、これまた存在感のある乳酸味、そしてオーク由来っぽい渋味を纏いつつ、最後までまろやかさを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、やはり貴醸酒的っぽい、洋梨を煮詰めたような甘味が中心、そして酸味がやっぱり新政っぽいんだよなあ、渋味は意外と奥深さを添える程度って感じですね。
 後味は、ちょっと甘渋を口中に残しつつ、酸があくまで優しく引き取ります。

 貴醸酒らしい極めて濃厚な甘旨味と、酸味、渋味がトライアングル的なバランスを保つ、完成度の高い甘口酒でした。
 いやあ悔しいけど好きですよこれは(笑)鼻に抜ける香りがまさに新政特有、天蛙とかとも共通する乳酸風味のものなのですが、それと甘味とのバランスが非常に良いですね。
 ただ、流石に量を飲むのは厳しい感じではあります、日々の家飲みの最後に冷やして一杯やるというのが個人的にはオススメ。
 新政の魅力を再認識させられてしまった一本でした、貴醸酒の中でもかなりハイレベルな逸品かと…

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名称:新政 陽乃鳥 貴醸酒 30BY
蔵元情報:新政酒造株式会社
購入価格(税抜):1,759円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.6/9.0

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2020年04月07日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

Raifuku MELLOW

本日の家飲み Raifuku(来福) MELLOW

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 茨城県筑西市のお酒です。
 ブログでの紹介は意外にもまだ2回目ですが、外飲みを含めたら相当数飲んでいる銘柄です。

 こちらのお酒は、裏ラベルに「仕込み水の一部に純米酒を利用」との記載がある通り、いわゆる「貴醸酒」になります、当ブログ登場酒では新政「陽乃鳥」がそうですね。
 今回は貴醸酒という言葉はラベルに見当たりませんが、Wikipediaによるとこれは商標絡みの制限によるものっぽいです。(商標権は「華鳩」で知られる榎酒造が持っているとか)
 前回の記事(来福X)にも書いた通り、来福はいろいろと変わり種の日本酒を醸しており、この「MELLOW」もそのうちの一つという位置づけになるかと思います。

 ラベルデザインは通常品とは全く違った洒落た感じのものです、まあ味わいが全然違うので見た目での差別化も必要でしょう。
 裏ラベルを見ると、精米歩合の記載は無く、特定名称の記載もありません。
 原材料名に米・米麹に加えて清酒(純米酒/国産米)があるのが面白いですね、これが貴醸酒である証明と言えるかと。 


 上立ち香は濃ゆい甘い果実の香りがそこそこに。
 含むと、想像通りの超濃度の甘味が塊で飛び込んできて、最後まで存在感を保ちつつ、喉奥にどろり濃厚に流れ込んできます。
 味わいは、梨を砂糖漬けにして煮詰めたような強烈な甘味が主役、酸や苦味はあるかないかな感じで、甘味に完全敗北している印象ですね。
 後味は口中に甘味を残しつつも、意外にもあまりダレずに引き上げていきます。

 「貴醸酒」のイメージそのままの、圧倒的な甘味が一貫して主役を演じる、超濃厚甘口酒でした。
 裏ラベル記載のように、甘味とバランスを取れるほどの酸味は私は感じませんでした、が、後味のダレなさからして、裏方としてはしっかり仕事をしているのでしょう。
 ただ、やはり量は飲めない系のお酒ですので、基本食前か食後に少量いただく形が相応しいと思います。
 私は芳醇甘口派を自認していますが、やっぱり限度があるんだなあと、こういう振り切れたお酒を飲むと確認できますね。
 ある意味、酸味系のフルーツと合わせるのも面白いかも…
 来福、次はレギュラースペックのものもいただいてみたいと思いました。

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名称:Raifuku(来福) MELLOW
精米歩合:不明
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:来福酒造株式会社
購入価格(税抜):1,550円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 来福 貴醸酒

2017年03月04日 茨城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

陽乃鳥 純米仕込み 貴醸酒 火入れ

本日の家飲み 陽乃鳥(ひのとり) 純米仕込み 貴醸酒 火入れ

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 秋田県秋田市のお酒です。
 桃やまユに続き、連続での新政酒造のお酒紹介となりました。

 このお酒、商標の関係で前年まで「茜孔雀」という名前だったものを、商標保持者の許可を得て初期の名前「陽乃鳥」に戻したという経緯が裏ラベルに書いてあります。
 その商標保持者はなんと私の愛する「風の森」の蔵元さんとのこと。
 自分のお気に入り銘柄が面白いところで繋がっていたことに面白さを感じました。

 さて、このお酒の特徴は何といっても「貴醸酒(きじょうしゅ)」であることです。
 貴醸酒とはwikipediaの記載によると、まあざっくり言って水の代わりにお酒で仕込んだ酒らしいですね。
 私が飲んだことのある貴醸酒は笑四季酒造のモンスーンがありますが、甘口派の私でも閉口するぐらいの超甘口だった記憶が残っています。

 ちなみにこちらは桃やまユと共に酒屋さんの冷蔵庫に並んでいて、高価なこともありしばらく迷ったのですが、前行きつけの居酒屋さんに「今期の陽乃鳥はまるめちさんの好みかと思います」と言われたことを思いだし、結局両方買ってしまいました。
 陽乃鳥に関しては「オーク樽貯蔵」という面白いことをやっているものもあるのですが、こちらは普通の方ですね。 

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 上立ち香はやはり甘酸を感じる、しかしスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、濃厚かつ複雑で新しい旨みがググっときて、酸とほんの少々の辛苦さっぽい刺激で輪郭を整えたまま入ってきます。
 旨味は独特な甘味中心ながら、甘ったるさはあまり感じずむしろ酸味と辛苦さの切れの良さが印象的です。
 これは個性的ですね、そして結構こなれている完成度があると思います。
 後味は濃厚さが嘘のように見事に酸辛苦で力強くキレます。

 甘酸主役の個性的な旨味を、見事なまでに自然に引き締める、個性派旨酒でした。
 貴醸酒は鬼のような甘さが特徴と思っていたのですが、このお酒では全然そんなことは無かったですね。
 ただ、鬼のように濃厚ではあると思います、それだけにキレの良さが心地良い。
 ちょっとお高めなのはしょうがないとして、陽乃鳥も亜麻猫等同様ロングセラーになりそうな予感がします。

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(参考)「飲兵衛廃人の落書き帳」さんの同スペックの記事
http://blogs.yahoo.co.jp/kurinotoge/16992245.html

名称:陽乃鳥 純米仕込み 貴醸酒 火入れ
精米歩合: 麹米:40% 掛米:65%
酒米:美山錦
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:新政酒造株式会社
購入価格(税抜):1,759円/720ml
お気に入り度:8.4/9.0

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2014年11月10日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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