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越後雪紅梅 純米 初しぼり 無濾過生原酒

家飲み記録 越後雪紅梅 純米 初しぼり 無濾過生原酒

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 新潟県長岡市のお酒です、家飲み外飲み含め初めていただきます。

 こちらは最近のマイスマッシュヒット銘柄である金鶴と同様、御徒町の吉池で購入しました。
 同店は新潟銘柄、それも東京の地酒屋ではほぼ見ないような銘柄がゴロゴロあり、もちろん定価で買える、いわゆる穴場だと思っております。
 基本的に日本酒が冷蔵陳列なのも良いですね、最近は生酒も増えてきた印象がありますし、他の階で肴も買えるという素敵な場所なので、お酒好きなら一度は覗いてみることをオススメします。

 閑話休題、今回は未飲銘柄の無濾過生原酒ということで衝動買いした一本になります。
 いかにも新潟酒らしいネーミングですねえ、というか正直なところ、三梅以外のこういう紛らわしい銘柄名にはあまり良い印象がなかったり…
 まあ、名前は名前、味は味ということで、なるべく先入観を廃していただきます。

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 上立ち香はフレッシュフルーティーなバナナ的香りがそこそこに。
 含むと、やはりフレッシュで生酒らしいインパクトのある甘旨味が力強く入ってきて、控えめな苦味と酸味で輪郭を整えつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、バナナやメロンを感じさせる新酒無濾過生原酒として割とスタンダードな印象の青く濃い甘味が主役、それでいて苦味やキツさがある程度抑えられているバランス系ですね。
 後味は、少々苦味の余韻を残しつつ、スッキリとキレます。

 新酒らしいインパクトの有る味わいが有りつつ、全体としてはバランス良くキレが良い感じのお酒でした。
 あまり個性的という感じでなく、いかにも新潟らしいまとまりって感じですね~
 個人的には甘味の面でちょっと物足りない感触ですが、キレ重視でフレッシュ感を楽しみたい方には強くオススメできるかと。
 越後雪紅梅、また機会があればいただいてみたいと思いました。

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名称:越後雪紅梅 純米 初しぼり 無濾過生原酒
蔵元情報:長谷川酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:吉池(御徒町)
お気に入り度:8.3/9.0

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2021年03月30日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

萬勝(ばんしょう) 純米酒 はねぎ搾り 生原酒

家飲み記録 萬勝(ばんしょう) 純米酒 はねぎ搾り 生原酒 

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 長崎県南島原市のお酒です、家飲み外飲み含め初めていただきます。
 引き続き鴨下酒店さんでの購入酒。

 これまた非常に小規模蔵で、東京での取扱店は極めて少ない銘柄かと思われます。
 ラベルにもある通りポイントは「はねぎ搾り」ということでしょう、以前都美人の記事で触れた通り、今ではほとんどの蔵が止めてしまった昔ながらの搾り方になります。
 この辺りは蔵元ホームページにも、「伝統を守り続けます」という文脈で紹介されていますね、蔵としてのこだわりが見て取れます。
 また同蔵の特徴としては「花酵母」を醸造に使用しているということがありますね。
 
 今回いただくのは五百万石利用の新酒生原酒。
 原酒ながらアルコール度数15%と低めなのが気になるところです。

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 上立ち香は木香に似た、若干ケミカルさもある個性的な香りが割と強めに。
 含むと、甘渋酸が一体化したようなフレッシュかつ個性的な味が割と力強く入ってきて、渋味がメインの引き締まり役を演じつつ、息が長い感じで染み込んできます。
 味わいは、甘さ控え目で、生酒らしくフレッシュながらも紅茶やキャラメルを彷彿とさせる個性的かつ複雑なもので、渋味が見事に芯になって、浮いた雑味を感じさせない極めて独特な纏まり方。
 後味はその渋味に酸味も加わって、極めてスッキリとキレます。

 キリリとしつつも、非常に個性的かつ飲みごたえをガッツリ感じる、クセになる系の旨渋酒でした。
 わかりやすく甘旨!ではないのですが、複雑で個性的な上に後ろ向きな部分が抑えられていて、ついつい飲んじゃいますね。
 いやあこれぞ地酒って感じですねえ、そして完成度としては東京の最前線で戦えるレベルだと思います、やっぱり日本酒って…、面白!
 萬勝、次は是非他のスペックもいただいてみたいと思いました。

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名称:萬勝(ばんしょう) 純米酒 はねぎ搾り 生原酒
蔵元情報:合資会社 吉田屋
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:鴨下酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 萬勝 純米

2021年03月19日 長崎の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

天穏 純米 無濾過 生原酒 02BY

家飲み記録 天穏 純米 無濾過 生原酒 02BY

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 島根県出雲市のお酒です、前回に引き続いての紹介で、ブログでの登場は3回目。

 天穏は前回、そのまとまりと燗上がりに唸ったお酒なわけですが、個人的には島根らしい火入れ燗向けで、生酒もあまり見かけないイメージがありました。
 が、先日通販するお酒を物色している際、この生酒を見つけ、その意外性に思わず即発注した次第です。
 実際、山陰の芳醇辛口系のお酒の「生」って好みのことが多いんですよね~、玉櫻、十旭日、ヤマサン正宗、千代むすびなどなど…
 いわゆるフレッシュフルーティー系に苦手意識がありつつ、熟成燗まではいかない日本酒飲みがハマる系統かと。

 スペックは裏ラベルにガッツリ書いてありますね~、個人的には7号酵母に好きなお酒が多いので期待が高まります。
 そして、公式ホームページの商品紹介がこれ以上に詳しく、テイスティングコメントまであります(しかもこのBY)、この情報発信姿勢は本当に素晴らしい!

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 上立ち香はなんというか穀物としか言いようがない個性的な香りがそこそこに。
 含むと、極めて存在感の強い甘旨味が複雑さを纏いつつトロリとした口当たりで入ってきて、最後まで味わいに色々な側面を感じさせながらじわりじわりと染み入ってきます。
 味わいは、穀物由来的な甘味、乳酸的な酸味、なんとなくワイン的な渋味、そして確固たる旨味がしっかりと溶け合って、個性的で奥深くも引っかかりを感じさせないバランスですねえ。
 後味は、酸がメインの働きで、不思議にパッと居なくなる素晴らしい引き上げ。

 個性的かつ複雑な甘酸渋旨味を、極めてバランスよく、キレよく楽しませてくれるお酒でした。
 上の感想書く前は公式テイスティングコメントを見なかったのですが、飲んだ後に見ると非常に納得がいきますね。
 「今までのこの五百万石の新酒生原で一番いい出来です。」とのコメントにも頷けます、燗向けだけではないんだぞということをビンビンに感じましたし、個人的にはこれが素晴らしく好み!
 天穏の実力を思い知らせてくれた一本でした。

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名称:天穏 純米 無濾過 生原酒 02BY
蔵元情報:板倉酒造有限会社
購入価格(税抜):1,380円/720ml
購入した酒屋さん:酒浪漫うちやま(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2021年02月27日 島根の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

金鶴 純米 活性にごり酒 風和(かぜやわらか)

家飲み記録 金鶴 純米 活性にごり酒 風和(かぜやわらか)

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 新潟県佐渡市のお酒です、ブログでの登場は2回目。

 本醸造しぼりたてがあまりに衝撃的に素晴らしかった金鶴です、興奮冷めやらぬうちに同時購入したこのお酒を開栓しました。
 その記事でも、日本酒ブロガーさんが絶賛していた旨を書きましたが、今回のお酒については「長野県内外の美味しい“いっぽん(日本酒)”記録帳」さんもまさに飲まれていて、高評価でしたねえ。
  臭い言い回しになりますが、ここまでくるとまさに「日本酒ブロガー絶賛!」というお酒になるでしょう。
 日本酒ブロガーというのは、それぞれの好みが有りつつ、大量の銘柄を家飲みしている存在なので、その推しがここまで一致するということはかなりのことだと個人的には思いますね。
 
 今回いただくのは純米の活性にごり、新酒の時期ならではのお酒ですね。
 「かぜやわらか」というネーミングと題字がなかなか特徴的。

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 上立ち香はオリ的な爽やかな香りにほんのりとセメダインが混じった感じで、控えめに。
 含むと、まずオリで濃度にブーストされたジューシーな甘旨味が、ほんのりとした苦味と強めのガスを伴いつつ、シュワシュワと力強い口当たりで入ってきて、最後までしっかりバランスを保ちつつ胃の中に流れ込んできます。
 味わいは、お米の旨味とブドウ的果実的甘酸味が一体化したような、満足感を十分にあたえつつ非常にスッキリ感のあるもので、サイダーかのようにグイグイいけてしまいます。
 後味は、あくまでキリリとした苦味が若干の余韻を残しつつ、しっかりとキレます。

 爽やかながらも高密度な旨味を、極めて整ったバランスで勢いよく楽しませてくれる、飲み過ぎ不可避の芳醇酒でした。
 飲んでるとちょっと苦いかなとか思うときもあるのですが、飲み進めると不思議とそれすら心地よく、どんどん飲んじゃいますね。
 いやあ、この旨味の存在感とキレのバランスのとり方は本醸造でも感じたものなので、まさに金鶴は「らしさ」を確立した銘柄なんでしょうねえ、素晴らしいの一言。
 金鶴、今後は超お気に入り銘柄として、ストーキングしていきたいと思いました。

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名称:金鶴 純米 活性にごり酒 風和(かぜやわらか)
蔵元情報:有限会社加藤酒造店
購入価格(税抜):1,297円/720ml
購入した酒屋さん:吉池(御徒町)
お気に入り度:8.7/9.0

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2021年02月06日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

君の井 純米 しぼりたて旬 無濾過生原酒

家飲み記録 君の井 純米 しぼりたて旬 無濾過生原酒

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 新潟県妙高市のお酒です、家飲み、外飲み含め始めていただきます。

 こちらは完全初見銘柄です、しぼりたて生という自分好みのスペックが吉池で並んでいたため、白龍と同様衝動買いですね。
 私はこちらをみて、「あれ、火事があった蔵だっけ」と思ったのですが、それは「加賀の井」でした。
 そして、「あれ、新潟にも同じ名前の銘柄なかったっけ」とも思ったのですが、それは「月の井」でした…
 他にも「松の井」「堀の井」もありますし、やっぱり伝統的な銘柄名だと似たものが多いですねえ、この場合は「井」戸という、酒造りに非常に関係深い文字というのも有るのでしょう。
 
 閑話休題、このお酒についてはちゃんと公式ホームページに商品紹介もありました。
 そちらによると使用米は王道の五百万石、蔵は山廃に力を入れているようですが、今回は速醸です。
 
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 上立ち香はスッキリフレッシュな柑橘系果実的香りがそこそこに。
 含むと、非常にキリリとした印象の酸旨味が割と勢いよく入ってきて、雑味をほぼ一切感じさせないまま、最後までスルスルと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、フレッシュながらもお米的な落ち着きのある酸旨味が厳然たる主役、甘味・苦味は僅少で万能食中酒といった趣ですね、飲み飽きとは真逆の筋肉質なまとまり。
 後味は、酸味が引き取る形で、とても無濾過生原酒とは思えない見事なキレ。

 フレッシュかつ非常に純度の高い旨酸味を最初から最後まで楽しめる、食中特化の淡麗旨口酒でした。
 同じ酸旨の白龍は甘味もあったのですが、こちらは本当にキリリな旨味で、食中に特化した感じですねえ、必然的に私の好みからは外れます・
 しかし実際無濾過生原酒でこの淡麗っぷりは物凄い技術だ思いますよええ、こっち系が好きな方にはぜひ飲んでみていただきたい逸品かと。
 君の井、別タイプのスペックがあれば是非いただいてみたいと思いました。

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名称:君の井 純米 しぼりたて旬 無濾過生原酒
蔵元情報:君の井酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:吉池(御徒町)
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 君の井 純米

2021年02月01日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 秋津穂657 扁平精米 純米 無濾過無加水生酒

家飲み記録 風の森 秋津穂657 扁平精米 純米 無濾過無加水生酒

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 奈良県御所市のお酒です、前回に引き続いてのご紹介。

 風の森の秋津穂純米(精米歩合65%)と言えば、まさに蔵を代表する、コスパと安定感抜群の定番酒だと思っております。
 (当ブログではその中取りバージョンの記事を8年前に書いてますね)
 今回はその「扁平精米」バージョンですね、個人的には扁平精米といえば「たかちよ」なんですが、一般的には「大七」がいちばん有名でしょう、最近ではかの新政も採用している注目技術かと。
 (ちなみに大七酒造のホームページに無茶苦茶詳しい解説があります、興味があればご一読を)

 最近の風の森は裏ラベルが充実しているので、他のスペック情報についてはそちらをご確認ください。
 気になるのは、味わい解説で「より複雑味のある味わい」とあるところですね、個人的には扁平精米だと味わいはキレイになるイメージなのですが…

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 上立ち香はいつもの風の森らしい濃いサイダー的な香りがそこそこに。
 含むと、そこそこ濃い目の甘渋味がわりとツルツルとした舌触りで勢いよく入ってきて、最後までその印象を保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、いつもの秋津穂らしいサイダー的風味ながら、甘さはほどほどでむしろ酸をメインに据えた、濃さの割には軽い印象のもので、キツくない渋味や苦味も手伝ってクイクイいっちゃいますね。
 後味は、苦味や渋味の余韻を残しつつも、しっかりとキレます。

 風の森らしからぬ酸味主体の味わいが特徴的な、濃厚ながらも自然に飲み進められるお酒でした。
 いわゆる飲みやすいお酒だとは思いますが、ちょっといつもと比べて薄っぺらい感じだったかなあ。
 ちなみにガス感は控えめでしたね、この味わいだとそれもちょっと寂しいところ。
 まあ、初めての扁平精米ということで、今後に期待!
 風の森の新しい試みに、今後も期待していこうと思います。

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名称:風の森 秋津穂657 扁平精米 純米 無濾過無加水生酒
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.4/9.0

■風の森ニューフェイス記念写真
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 今後の伸びしろがバリバリでありそうな二本でした!

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タグ: 風の森 純米

2021年01月17日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 秋津穂807 試験醸造 純米 無濾過無加水生酒

家飲み記録 風の森 秋津穂807 試験醸造 純米 無濾過無加水生酒

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。

 こちらのお酒は、風の森を象徴するお米といえる飯米「秋津穂」を、精米歩合80%にとどめて醸したお酒です。
 風の森は山田錦等の酒造好適米では精米歩合80のお酒をずっと定番シリーズとして出してましたが、秋津穂ではこれが初めてなんですよね。
 それだけ低精白の飯米で醸すのは難しいということなのでしょう、裏ラベル解説文の「ついに」という三文字に万感の思いがこめられているのではないかと…

 「試験醸造」とある通り、まだ公式ホームページにも載っていない限定品のようです。
 (いつの間にかホームページが凄く充実してますね、一見の価値あり)
 ちなみに、とある情報筋によると近々第二弾が出るらしいですよ。

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 上立ち香は実にケミカルな感じの、インキやセメダイン的な香りがそこそこに。
 含むと、非常に押し出しの強いフレッシュな甘渋味がぐわっと入ってきて、力強くバランスを保ちつつも、苦渋味が舌を刺激しながらじわじわと染み込んできます。
 味わいは、柑橘系の果実に砂糖を加えてから皮ごと齧ったような(?)、甘酸渋苦をそれぞれ強く感じるもの、いやあ飲みごたえ抜群ですねえ、正直苦渋は割とキツいのですが、それも含め独特の魅力がある感じ。
 後味は、賑やかな味わいの割には、酸苦の働きでしっかりとキレます。

 洗練されてきた最近の風の森とは一線を画する、五味がそれぞれワイルドな存在感を示す、超個性派芳醇フレッシュ酒でした。
 これは好き嫌い別れるでしょうね~、淡麗好きには濃すぎて飲めたもんじゃないかと。
 ただ、ガス感が控えめながらも後味がしつこくないのは特筆すべきかと…、硬水の風の森ならではバランスのとり方なんでしょうか。
 そして私はこの力強さ好きなんですよね~、店長さんはよくわかってらっしゃる。
 兎も角、風の森の可能性をあらためて感じた一本でした。

 ちなみに次回も風の森のニューフェイスをご紹介する予定です。

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名称:風の森 秋津穂807 試験醸造 純米 無濾過無加水生酒
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2021年01月15日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

喜正 純米 生原酒

家飲み記録 喜正 純米 生原酒

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 東京都あきる野市のお酒です、家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 東京には酒どころのイメージは全くないと思いますが、実際には私が飲んだものだけでも屋守、澤乃井、多摩自慢、嘉泉、そして新顔の江戸開城と結構な数の銘柄が店頭には出てきていると思います。
 それらに比べてもこの「喜正」は割と知られている銘柄なんじゃないでしょうか、個人的にはもっとクラシックなラベルで東京の居酒屋の店頭に並んでいるイメージがありますね。 
 今回、ふらりと立ち寄ったグランスタのはせがわ酒店でこの若干今風ラベルの「生原酒」を見かけたので、「おおこんなスペックも出してるのね」と購入した次第です。

 ラベルの情報は貧弱で、精米歩合(60%)と、アルコール度数が18度でかなり高めということぐらいしか分かりませんね。
 はせがわ酒店の商品紹介によると、新潟産五百万石使用とのことでした、そうすると結構良心的なお値段かと(税抜1,200円)。
 なお、2019年12月製造のものを、2020年1月に飲んだ感想です…

 上立ち香は割とハッキリメロン的なフレッシュ果実の香りがそこそこに。
 含むと、極めて濃厚な甘旨味が力強い口当たりで入ってきたかと思うと、一瞬後に出てくる青い苦味で強烈に引き締まりつつ、ゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、露骨に新酒感のある、皮混じりのメロン的な甘旨味が主役ですね、それ自体は心地よく、かつ苦味やアルコール感で引き締まりのあるのですが、その引き締まりが非常にキツい印象がありますね。
 後味は、苦辛が舌を刺激しながら強烈にキレます。

 新酒らしい甘味やフレッシュさの魅力と、荒々しいキツさを素直に兼ね備えた、ド直球の新酒生酒でした。
 いやあ、誤解を恐れずにいうと、普通のお酒を、とりあえず生原酒で絞ったんだろうなあと想像させるような味わいですね。 
 生酒にフォーカスを当てて仕上げてくる昨今の実力銘柄に比べると少々粗さが目立つかなあ、ただ「新酒らしさ」をお値ごろで十分楽しめるお酒だとも思います。
 喜正、次はまた別のスペックをいただいてみたいと思いました。

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名称:喜正 純米 生原酒
蔵元情報:野崎酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:はせがわ酒店(東京駅グランスタ)
お気に入り度:8.3(値段も考慮に入れて)/9.0

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タグ: 喜正 純米

2020年12月01日 東京の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

舟出(ふなだし) 純米 泡々にごり活性酒 

家飲み記録 舟出(ふなだし) 純米 泡々にごり活性酒 

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 福島県西白河郡矢吹町のお酒です、銘柄としては初紹介。

 こちらを醸す大木代吉本店の別銘柄には「自然郷」そして最近ブイブイいわせている(死語)「楽器正宗」があります。
 両銘柄とも印象はよく、今回見かけた「舟出」はあまり近場の酒屋さんで見たことが無いのでセレクトしてみました。
 白いラベルに赤いハンコ柄(篆書?)、そして水色ボトルという見た目はなかなか素敵に完成されていますね。
 
 蔵元ホームページの商品紹介によると、使用米は福島の酒米「夢の香」とのこと。
 12月製造、翌2月開栓です、穴開き栓のお酒としては若干間が空いちゃったかな…

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 上立ち香はちょっとラムネっぽい爽やかな香りがそこそこに。
 含むと、キリリとした印象の旨味がシュワシュワとした口当たりで入ってきて、オリ由来の苦味を伴って最後までスルスルと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、完全に甘さを抑えつつ、旨味は残したカルピスサワーやラムネ的な風味がありつつ、苦味や含み香が日本酒らしい複雑さを添える感じ、やっぱり飲み進め易さに振ってますね。
 後味は、苦味とガスが爽やかに引き取って、スッキリとキレます。

 甘味を抑えて、引き締まった旨味を勢いよく、お米由来の飲み応えも感じさせながら、楽しませてくれるお酒でした。
 個人的にはもうちょっと甘さが有った方が好みですが、ひとつのスッキリ系シュワシュワ酒として完成度は高いと思います。
 気になるのは、しぼりたてのときはどうだったかということですね、穴開き栓ですし発酵が進んで甘味が減った可能性もあるので…
 舟出、次は製造直後のものもいただいてみたいと思いました。

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名称:舟出(ふなだし) 純米 泡々にごり活性酒 
蔵元情報:合名会社大木代吉本店
購入価格(税抜):1,260円/720ml
購入した酒屋さん:酒の櫻屋(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2020年11月15日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

たかちよ 「タータンチェック青ラベル」 純米 無調整生原酒おりがらみ 雄町 30BY

家飲みプチ記録 たかちよ 「タータンチェック青ラベル」 純米 無調整生原酒おりがらみ 雄町 30BY

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 引き続きたかちよです。

 タータンチェックラベルは限定品扱いですね、たかちよは単色ラベルの「たかちよレンジャー」以外に結構色々出している印象があります。
 当ブログでは、2017年に同じ雄町米使用の赤ラベルをご紹介しています。
 6月製造・出荷を6月開栓。

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 上立ち香はほんの少々くぐもったような、甘い果実香りが控えめに。
 含むと、非常に高濃度な甘旨味が控えめな酸を伴ってグググッと入ってきて、若干重さを感じるぐらいの存在感を保ちつつ、少々の苦酸でなんとかダレずに染み込んできます。
 味わいは、若干過熟感のあるパイン的な甘酸味とオリ由来のお米的旨味の両方を感じる、非常に濃厚なもので、含み香も割と華やかなのであまり量は飲めないかも。
 後味は酸が甘味に負けつつゆるゆると引き上げます。

 熟しきった果実的な非常に濃厚な甘酸味が少々重い感じで入り込んでくる、食前食後向けのお酒でした。
 流石に製造月開栓なので瓶色は関係ないと思うのですが(しかもUVカットフィルム付き)、なんかそっち系のモッタリ感が有るんですよねえ。
 瓶詰め前に熟してしまったのか、保管・輸送時に何かあったのか、はたまたそういう系のお酒なのかは謎ですが、たかちよのなかではバランスが崩れ気味に感じました(それでも好きなタイプですが)。
 たかちよ、次はレギュラー品にまた回帰しようかな。

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名称:たかちよ 「タータンチェック青ラベル」 純米 無調整生原酒おりがらみ 雄町 30BY
蔵元情報:髙千代酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: たかちよ 純米

2020年10月27日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

鷹長 純米酒 菩提もと 生酒 01BY

家飲みプチ記録 鷹長 純米酒 菩提もと 生酒 01BY

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 風の森に続いて、同蔵の別銘柄である鷹長をご紹介します。

 こちらは「菩提もと」という特殊な造り方をしているお酒です、裏ラベルにも解説がありますね。
 私としては2016年に同じ商品を頂いております。
 前回は日本酒度-25でしたが、今回は-30とさらにぶっとんだ数値であることが目を引くところ。

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 上立ち香は濃い感じの甘さを感じる独特な果実香がそこそこに。
 含むと、激烈に濃厚な甘酸味が、少々のガス感でダレ感を防ぎつつ、極めて力強い感じで入ってきて、裏方に渋味の複雑味を感じさせながら、最後まで存在感を保ちつつ染み込んできます。
 味わいは、洋梨系というか三○矢サイダーをガッツリ煮詰めたような濃度の甘酸味が主役ながら、ガスでフレッシュ感もしっかりあって、ダレを感じる前にインパクトで納得させられる感じ。
 後味は、ガスと渋味でギリギリしつこくないレベルで引き上げていきます。
 
 超絶濃度の甘酸味に、ガスの働きと全体の複雑味が彩りを添える、オンリーワンの世界を感じさせる芳醇旨口酒でした。
 実際この甘さは普通の製法ではなし得ないレベルだと思いますね~、具体的なところでは、同じ奈良の花巴水もと×水もととか、昇龍蓬莱の古式一段仕込みとか、白鷺の城の庭酒を思い出します。
 言ってしまえばイロモノとか変態系なのですが、一種のワイルドさ含め、こういうのは自分の好みにハマるとたまらないんですよね。
 最近刺激が足りないと感じている日本酒飲みに強くオススメ!
 鷹長、今後も「これが飲みたい!」というときの為にキープしておきたいと思いました。

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名称:鷹長 純米酒 菩提もと 生酒 01BY
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,472円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.7/9.0

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2020年10月22日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 愛山807 純米 無濾過無加水生酒 01BY

家飲み記録 風の森 愛山807 純米 無濾過無加水生酒 01BY

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 続けての風の森です。

 以前は「愛山純米しぼり華」という名前で売られていたスペックですね。
 前回飲んだ時の感想はこちら。
 風の森の低精白スペックの中でも、私の印象・各所の評判共に上々で、ラインナップ刷新後にも生き残ったこともむべなるかなという印象があります。

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 上立ち香は甘くフレッシュな、あえて言えばベリー系の果実香が気持ち強めに。
 含むと、トロミすら感じさせるような濃厚な甘旨味がチリチリとしたガス感を伴って入ってきて、しっかりと抑えられた苦渋味に引き締まりと奥深さを与えられながら、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、やはりベリー系果実を思わせる、完全に甘味が中心のもの、酸味は寄り添う程度で、苦味はありつつ甘味が勝っていて、にぎやかながらも力強くバランスを保つ感じ。
 後味は、酸の働きなのか、これがまた不思議なほど自然かつ力強く引き上げてくれますね。

 賑やかな味わいを見事に収斂させている、風の森らしい直球勝負の甘旨フレッシュフルーティー酒でした。
 いやあやっぱりこのスペックは良いですね、雄町純吟亡き今、この愛山純米が一番「スウィートな設計」を引き継いでくれている印象があります。
 登場直後より安定してきた感じもありますし、新たな鉄板スペックとして認識しておこうと思います。
 風の森の愛山、今後もちょくちょくいただきたいと思いました。

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名称:風の森 愛山807 純米 無濾過無加水生酒 01BY
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店(尾久)
お気に入り度:8.6/9.0

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2020年10月21日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 「どぶろく」 純米 01BY

家飲み記録 桃の里 「どぶろく」 純米 01BY

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 まだまだ続く桃の里、今回はちょっと変わり種のどぶろくです。

 ぱっとの見た目は前回飲んだ時と変わらないですね、5合瓶にしっかり4合詰めてくれる良心的仕様もそのまま。
 ただスペックは前回が朝日米の精米歩合50の純米吟醸だったのに対し、今回は五百万石の精米歩合65の純米と、完全に別物っぽいですね。

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 上立ち香は、言われてみれば硫黄っぽさも感じるフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、ガスと渋みで独得な引き締まり方をした旨味がシュワシュワと入ってきて、オリのインパクトも感じさせつつ、割と軽い感じで喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、硫黄的な風味が若干ある、非常にスッキリ感の強い、しかしオリの旨味もガッツリ感じるもの、若干ガスに加えて辛さも感じさせる感じで、グイグイ飲んじゃいますね。
 後味は、その辛さと、最後に出てくる苦味でしっかりオリの濃度を引き取って引き上げてくれます。

 辛口系どぶろくって感じのスッキリさと、旨味の濃さをしっかり両立させたシュワシュワ芳醇酒でした。
 いやあ五百万石なだけあって、やはり甘さは控えめですね、ただ旨味の柔らかさに桃の里らしさはしっかり感じます。
 含み香が結構特徴的なのかな…、ちなみに今回の感想は酒の会で言われた「硫黄っぽい」というコメントに凄く引きずられております…(弱い私)
 後、やっぱり低アルのどぶろくなだけに、「お酒を飲んでる感」に乏しい感じはあります、裏を返せばあまり日本酒に飲み慣れてない層にもオススメできるかも。
 桃の里の面白さを感じた一本でした。

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名称:桃の里 「どぶろく」 純米 01BY
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2020年10月08日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 ふなくち純米生 01BY

家飲み記録 桃の里 ふなくち純米生 01BY

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 続いての桃の里です。

 昨年までは「ふな口一番」という名前で出ていたお酒のリニューアル版かと思われます。
 私にとっては「ふな口」といえば、菊水でも泉川でもなく桃の里の新酒なんですよええ。
 ちなみに、今まで同様、同じ「ふなくち」でも純米吟醸等複数のスペックがあるようです、今回いただくのは純米生。

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 上立ち香は柑橘系のフレッシュな甘酸の香りがそこそこに。
 含むと、しっかりとした甘酸味とオリ由来の苦味を力強くも感じさせつつも、ガス感と相まってシュワシュワグイグイと喉奥に入り込んできます。
 味わいは、キウイや梨を感じさせる実に爽やかかつみずみずしい甘酸味が中心、オリでブーストされた旨味と苦味でインパクトもありますね、浮いた苦味や低価格にありがちなモッタリ感は皆無。
 後味は、ほんの少々苦味の余韻を残しつつ、実に自然にしっかり引き上げていきます。

 甘味を伴った飲みごたえ、酸のスッキリフレッシュ感、苦味の引き締まりを見事に兼ね備えた、王道をいく甘旨フレッシュ酒でした。
 桃の里の中では甘さ控え目なのですが、普通にハイレベルといいますか、フレッシュかつまとまりが良い印象。
 いやあこれが1,100円で買えるのはおかしいですよ…、数本買えば余裕で送料の元が取れますね。
 桃の里の新種の魅力をキッチリ伝えてくれた一本でした。

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名称:桃の里 ふなくち純米生
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,100円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2020年10月05日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 雄町407 真中採り 純米無濾過無加水生酒

家飲み記録 風の森 雄町407 真中採り 純米無濾過無加水生酒

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 奈良県御所市のお酒です、当ブログ殿堂入り銘柄。

 以前、風の森のラインナップの中で私がもっとも愛する雄町の純米吟醸(精米歩合60%)が、終売となってしまった嘆きをその「FINAL EDITION」の紹介記事で書きました。
 これからは風の森の雄町は低精白の「80」だけになる予定のようですが、今回いただいたのは、その通常のラインナップとは外れた限定品になります。
 コンセプトは裏ラベルにありますね「challenge edition」ということで、今回一回限りのスペックになるそうです。
 (本当はこういうお酒は発売直後に即紹介しないと意味がないですよね…反省)

 スペック情報もしっかり裏ラベルにありますね、今回はより詳しいスタッフ情報が書いてあるのも素敵。
 ちなみに「407」という数字の意味は、精米歩合40、7号酵母使用ということみたいです。
 今回は「真中採り」ということで、限定品の中の限定品という感じですね、そのため四合瓶2,200円と結構良いお値段。

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 上立ち香はちょっとミルキーな甘さを感じる果実香がそこそこに。
 含むと、ガスを纏った実に濃厚かつ押し出しの強い甘味が、しかし若干の柔らかさも感じさせる口当たりで入ってきて、徐々に強まる渋味で輪郭をキッチリ保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、蜜たっぷりのベリー系(?)的な、非常に芳醇な甘味が主役、酸味は控えめで、少々の苦味と落ち着いた渋味が引き締め役ですね、結構にぎやかな印象ながら上品さというかまとまりが
 後味は、その味わいを苦味等でしっかり引き取って力強くキレます。

 しっかりスウィーティーで濃厚ながら、実に素直に飲める、甘い系風の森としてしっかりまとまったお酒でした。
 甘味にはミルキー感もあるかな…、甘さは露骨ながらも奥深い感じになっていることに風の森というか日本酒らしさを感じますね。
 いやあ、やっぱり雄町を磨いた風の森はオンリーワンの魅力がありますよほんと、今後も雄町純吟復活希望は叫び続けたいと思います。
 風の森、限定品も含め今後も追っていきたいですね。

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名称:風の森 雄町407 真中採り 純米無濾過無加水生酒
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):2,200円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2020年09月29日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

shamrock(シャムロック) 無濾過純米生原酒 (2020年1月製造)

家飲み記録 shamrock(シャムロック) 無濾過純米生原酒 (2020年1月製造)

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 宮城県加美郡加美町のお酒です、同蔵のお酒の紹介は三回目。

 最近「地獄杜氏」の異名でSNS等で話題をさらっている、盛川泰敬杜氏が醸すお酒です。
 「シャムロック」は同氏が以前より使っているブランドですね、以前に時計じかけのオレンジラベルをご紹介していますが、今回はスタンダードなラベル。
 なお、裏ラベルが特徴的で、フィルム表面に貼ってあるラベルを取り外すと、お酒とは全然関係ない内容のエッセイ的文章が出てきます。
 昔の射美を思い出してしまいますが、こういう遊び心は好きですね~

 以前火入れを店頭で見たことがあったのですが、個人的信念に基づき一旦スルーし、今回生酒を満を持してセレクトしました。
 特筆すべきは「ササニシキ」利用ということと、2.3というかなり高い酸度でしょうか。

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 上立ち香は果実系の酸を感じる爽やかな香りがそこそこに。
 含むと、純度の高い酸味を伴った旨味が勢いよく入ってきて、そこに強めの渋味が絡みつくことで最初から最後までしっかりと引き締まった印象のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、酸と渋味でキリリとした印象ながらも、旨味もしっかりとあるので絶妙なバランス、まさに飲みごたえと飲みやすさの両立をハイレベルで達成している印象ですね。
 後味は、渋味の余韻を残しつつも、印象としてはバッチリキレてくれます。

 純度の高い旨酸味を、渋味のアシストでエンドレスに楽しめてしまう、質実剛健の万能酒でした。
 味の方向性は果実系とお米系の中間といいますか、なかなか表現し難い個性的な感じだったと思います。
 実は開栓直後冷やしたままで飲もうとしたら渋すぎてちょっと閉口したんですよね。
 しかし、開栓後は伸びる伸びる、最終的には飲みごたえとキレ、両方を抜群に感じさせる素晴らしい味わいになってくれました。
 (だからこその一升瓶限定なんでしょうねえ…、ただやっぱり一升瓶の生酒はレマコム勢以外にはハードル高そう)
 シャムロック、今後もしっかりとチェックしていきたいと思いました。

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名称:shamrock(シャムロック) 無濾過純米生原酒 (2020年1月製造)
蔵元情報:株式会社田中酒造店
購入価格(税抜):3,500円/1,800ml
購入した酒屋さん:鈴木酒販(神田)
お気に入り度:8.6(開栓直後は8.2)/9.0

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2020年09月12日 宮城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

白鷺の城 庭酒 生もと純米酒 杵搗精米

家飲み記録 白鷺の城 庭酒 生もと純米酒 杵搗精米

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 兵庫県姫路市のお酒です、連続でのご紹介。

 前回はスタンダードな特別純米生酒でしたが、こちらはかなり特殊なお酒になります。
 裏ラベルに結構詳しめに説明があるのがありがたいですね、神社境内から酵母菌と麹菌を採取して、古来から伝わる製法で醸したお酒のようです。
「庭酒 兵庫」でググると出てきた産経新聞の記事によると、2015年に播磨7酒造が統一ブランドで製品化したものらしいですね。
 が、私としては初耳でした、というか日本酒マニアでもこのことを知っている人はどのくらい居るんでしょうか…、兵庫では有名なんですかねえ。

 スペック的にはやはり精米歩合90%が目を引きますね、特殊な製法も相まって変態系な雰囲気。
 また、「杵搗精米」というのも珍しいですねえ。
 味わいの解説にある「はっきりとした甘味・酸味が心地良い」という言葉には個人的には惹かれるものがあります。

 なお 「庭酒」や「杵搗精米」という言葉の説明は日本酒感想日誌さんが詳しく書かれていたのでそちらもご参照ください(サボり)。

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 注ぐと見事に黄金色ですね~
 上立ち香は…、おお意外にも控えめですね、なんとなくヨーグルトを彷彿させる発酵的な香り。
 含むと、柔らかい乳酸感を強く感じる濃厚な甘酸旨味が非常にバランスの良い感じで入ってきて、最後まで刺激を抑えつつ、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいはまさに飲むヨーグルト的な乳酸感と甘味を感じさせつつ、日本酒的な複雑味もしっかりあるもので、イロモノな感触がありながら非常にバランスが取れている印象。
 後味は、乳酸が柔らかくも、見事なまでにしっかりと引き取ります。

 日本酒離れした濃厚な甘酸味がありつつ、不思議なほどに良バランスの、乳酸系芳醇酒でした。
 いやあ風味はまさに飲むヨーグルトですね、そしてこれをお米から引き出すのが本当魔法的な凄さを感じます。
 そして、なんというか踏み止まり方が見事ですね~、変態系に振り切らないまとまりが逆にオンリーワンの魅力を放っている印象。
 方向性自体は、私が大好きな鷹長の菩提もと昇龍蓬莱の古式一段仕込みと近しいのですが、落ち着きの点で別物。
 白鷺の城の特長をハッキリと見せつけてくれた一本でした、今後追っていきたいと思います。

 推奨されている通り燗をつけると…、うおなんかハチミツみたいな上立ち香。
 含むと…これはもうハチミツガッツリ混ぜたヨーグルトって感じの甘~くかつ柔らかい感じですね。
 これも良いなあ、実は500mlじゃ足りんと思って2本買ったのですが、大正解ですね、むしろ一升瓶で買いたいお酒かも!

紹介:「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
https://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-3585.html

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名称:白鷺の城 庭酒 生もと純米酒 杵搗精米
蔵元情報:田中酒造場
購入価格(税抜):1,000円/500ml
購入した酒屋さん:新宿伊勢丹(イベント)
お気に入り度:8.6/9.0

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2020年09月01日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

楽の世 山廃純米 無濾過生原酒

家飲み記録 楽の世 山廃純米 無濾過生原酒

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 愛知県江南市のお酒です、家飲み外飲み含め初めていただきます。

 こちらの銘柄はネット上で最近ちらほらと名前を見る様になった印象です。
 来歴については「地酒屋こだま」さんの銘柄紹介が詳しいですね、以前長野の蔵で「今錦」を造っていた伊沢氏が、移籍後の蔵で現在造っている銘柄とのこと。
 ネット上の評判及び酒屋さんのコメントでは、「とにかく濃い」という感じのものが多く、芳醇酒好きな自分としては前から気になっていました。
 で、例によって日誌係さんに先を越され、歯噛みしながら購入した次第です。

 裏ラベルのスペック情報は貧弱ですね…
 山廃であること、「四段仕込」という、まあとにかく味が濃くなる製法を使っていることが特徴だと思います。

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 上立ち香はクリーム感のある濃い、アルコールも強く感じる香りがそこそこに。
 含むと、甘、旨、酸がそれぞれハッキリと主張する味の塊が若干のトロミを伴って入ってきて、尻上がりに強まる酸とアルコールの刺激で強力に締め上げられつつ、ドドドと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、濃く、甘く、かつ酸味と辛さもバリバリで感じる超インパクトの旨味って感じですね、まさに力技でバランスを取るタイプ、思いっきり濃いのに酸のパワフルさがダレを防いでいますね。
 後味は蒸留酒的なアルコールの余韻を残しつつ、酸と辛さでガッツリキレます。

 兎にも角にも濃厚で、かつ強烈なインパクトの味わいを素直に楽しませてくれる、超絶個性派酸味酒でした。
 このお酒を飲んで思い出したのは、個人的には「克正」ですね、比べるとこちらのほうが甘味が強い分とっつきやすいかも。
 芳醇好きの私ですら、このレベルのインパクトのお酒には滅多に出会えないなあ、栄光冨士みたいな濃さとはまた違う、菊姫とか蛇形とか、そっち系の野太い酸による濃さがあると思います。
 当然、そう簡単にヘタれないと思うので、夏とか秋に飲む生酒として選ぶのも良さそうですね。
 楽の世、早めに他のスペックもいただいてみたいと思いました。

■紹介:「ろっくのブログ」さんの同スペック(BY違い)の記事
https://ameblo.jp/melonsword/entry-12491978821.html

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名称:楽の世 山廃純米 無濾過生原酒
蔵元情報:丸井合名会社
購入価格(税抜):1500円くらい(メモ忘れ…)/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店(尾久)
お気に入り度:8.5/9.0

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2020年08月19日 愛知の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

松嶺の富士 純米77 出羽の里 にごりざけ生

家飲み記録 松嶺の富士 純米77 出羽の里 にごりざけ生

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 山形県酒田市のお酒です、ブログでの登場は2回目。

 この銘柄については「上喜元」の蔵との関係等諸々について、前回の記事に書きました、興味があれば是非そちらもご覧ください。
 その前回に飲んだお酒は「からくちの火入れ」という私が通常飲む方向性のものでは無いにも関わらず、悪い印象はなかったので、今回満を持して「にごりざけ生」というもろ自分向けのスペックをセレクトした次第です。
 ちなみに、このラベルは「家紋ラベル」というらしいですね、過去ご紹介した「真野鶴」「毛利」同様、インパクトがあって個人的には好き。

 お米は山形県の酒米としてはなんとなく出羽燦々に隠れている印象の「出羽の里」。
 精米歩合が77%と、かなりの低精白であることがポイントですね、そのためかお値段は税抜1,100円と非常にリーズナブル。

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 上立ち香はメロンとセメダインが混じった感じのフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、実にフレッシュな甘旨味が結構なガスを伴いシュワシュワと入ってきて、そこそこの酸味と裏方回った苦味で、しっかりと輪郭を保ちつつゆっくりと染み込んできます。
 味わいはまさにメロンソーダ的な青い感じの甘酸旨味が主役、酸味はちょっと乳酸的な感じですね、苦味もありますが全体的には精米歩合、値段からは考えられないようなまとまり。
 後味はガス感メイン、苦味サブで、見事にキレてくれます。

 フレッシュかつインパクトのある甘旨味と、ガスの勢いががっつり主張する、ド直球良コスパ生酒でした。
 なんというか、こういうのでいいんだよと言いたくなりますね、個性よりもまとまりや生酒らしい魅力をストレートに伝えることを重視している印象。
 苦味とか低精白らしい若干の重さを、ガスが見事に引き取っているのはポイントといえるでしょう、結果として風の森秋津穂的な、とんでもなくハイレベルなコスパ酒になっていると思いますね。
 松嶺の富士の確固たる実力を感じさせる、方向性のハッキリした一本でした、今後追っていこうかと思います。

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名称:松嶺の富士 純米77 出羽の里 にごりざけ生
蔵元情報:松山酒造株式会社
購入価格(税抜):1,100円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2020年08月11日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

三春駒 「SILKY DROP」 おりさげ純米酒

家飲み記録 三春駒 「SILKY DROP」 おりさげ純米酒

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 福島県田村郡三春町のお酒です、家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらのお酒は飲み仲間や日本酒ブログ仲間の方々が評価していて、味わいの方向性が私向きっぽいこともあり非常に気になったので購入しました。
 ただ、取扱店が全然見つからなくてですね…、結局福島の小規模蔵に非常に強い感じの「酒の櫻家」さんからお取り寄せしております。
 見た目や名前は完全にモダンな感じですね~、この純米の他に、特別純米と純米吟醸の3種類が出ていました(結局全部飲んだ)。

 造り方としてはなんと言っても「遠心分離」にて絞っているところがポイントでしょう、獺祭も高級品に使っているような、機器代が非常にかかる代わりに香味が上がるやり方です。
 おりの濃さも特徴的ですね、ちなみに「おりざけ」でなく「おりさげ」で有る点にご注意ください。
 (どういう意味なんだろう…、遠心分離してから若干おりさげしてるのかしら)

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 上立ち香はオリ由来の米っぽさ混じりの、スッキリとした果実香がそこそこに。
 含むと、オリで濃度マシマシの甘旨味が実にフレッシュに、しかし滑らかな口当たりで入ってきて、あくまで柔らかい苦味で輪郭を整えつつ、最後まで濃度を保ったまま染み込んできます。
 味わいは、洋梨やキウイを思わせる甘酸味に、お米・オリの旨味が合わさって、フルーティーかつ奥深く飲みごたえあり、そして何より全体的に優しいんですよ、これが遠心分離か…
 後味は、苦味が優しく引き取る形で引き上げていきます。

 兎にも角にも柔らか、かつしっかり飲みごたえのある、素晴らしいバランスの甘口おりがらみ酒でした。
 若干オリが濃すぎなのか、後味にちょっと苦味が残る感じがありますが、それ以外はほぼ完璧なバランスに思えました。
 遠心分離由来なのかキツさが皆無なのが素晴らしいですねえ~、でもこれは単に遠心分離だからといって出せるレベルではないでしょう、元のお酒の設計が優れていることの証左かと。
 三春駒、残り2本への期待をいや増してくれる一本でした。

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名称:三春駒 「SILKY DROP」 おりさげ純米酒
蔵元情報:佐藤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:酒の櫻家(通販)
お気に入り度:8.6/9.0

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2020年08月05日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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