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十旭日(じゅうじあさひ) 純米生原酒 改良雄町70 27BY

家飲み記録 十旭日(じゅうじあさひ) 純米生原酒 改良雄町70 27BY

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 島根県出雲市のお酒です、ブログ初登場、本間酒店さんでの購入酒のトリになります。

 私には、前から家飲みしたいと思っていつつ、特約店に巡り合えずに数年ごしで飲み逃している銘柄がいくつかあります。
 この十旭日もその一つで、そもそも取り扱い店が少なくて…(蔵元ホームページの「取り扱い店」一覧は痛恨の準備中…)、今回買えたのは嬉しかったです。
 山陰は芳醇辛口酒のメッカというイメージがありますね、当ブログでもそういったお酒を多数ご紹介しております。

 島根特有の酒米、改良雄町の70%精米の生原酒、27BYなので3年以上の生熟を経ていますね。
 裏ラベルに詳細スペックありますが、蔵付き酵母の生もと、アルコール度19度超、日本酒度+11の酸度2.2ともうこれでもかって感じの辛口寄り。
 詳しい解説文も読み応えありますね。

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 注ぐと素敵な黄金色!

 上立ち香はチョコ感と酸が絡み合う濃厚な香りがそこそこに。
 含むと、しっかり熟した感じで、かつ酸が効いている極めて濃厚な旨味が、しかし結構柔らかさも感じさせる口当たりで入ってきて、見事なまでに濃度を保ったままゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、杏的(?)な酸味がしっかりとある、高密度の旨味が中心、チョコ的な熟感や若干の渋味もあるのですが枯れた感じは皆無で、ひたすらに押し出しが強い印象。
 後味は、酸渋が引き取る形ながらキツさが無いまましっかりとキレます。

 かなり強めの熟感がありつつも、それに全く負けない生酒的インパクトの旨酸が楽しい、個性派超芳醇辛口酒でした。
 いやあ、色々飲んでわかりましたが、甘口酒派の私でも、こっち系の芳醇辛口酒は全然好きですね。
 ポイントは「旨味」の濃さでしょう、若干苦手な要素があったとしてもそれを拭い去ってくれる「足し算の酒」であることは、濃厚系甘旨酒に通じるところがあります。
 十旭日、山陰辛口酒の真髄を見せてくれた一本でした。

 開栓放置しつつ常温で飲んでみると、随分乳酸感が増しましたね、結構印象変わるなあ…
 当然ながらダレは皆無で、非常に優しい感じになりました

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名称:十旭日(じゅうじあさひ) 純米生原酒 改良雄町70 27BY
蔵元情報:旭日酒造合名会社
購入価格(税抜):メモ忘れ…/720ml
購入した酒屋さん:本間酒店(笹塚)
お気に入り度:8.6(開栓後変化も含めて)/9.0

■おまけギャラリー:本間酒店さん購入酒記念写真
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 いやーどれも旨かった!
 ちなみに旭若松は自家熟成中だったりします…

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2020年02月09日 島根の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

酒一筋 生もと 純米吟醸生原酒 27BY

家飲み記録 酒一筋 生もと 純米吟醸生原酒 27BY

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 岡山県赤磐市のお酒です、ブログでの登場は三回目。

 生熟酒が続きます。
 複数年生熟酒は現状なかなか市民権を得ているとは言い難く、地酒屋でも基本あまり見かけないと思います。
 が、あるところにはあるといいますか、力を入れている酒屋さんには大量にあるんですよね。
 私が知っている所では、尾久の伊勢元酒店、大塚の地酒屋こだま、鶴見の遠州屋酒店、この辺りは皆さんそれぞれ個性豊かなセレクトで、生熟酒だけでも目移りしてしまうレベルです。
 ただ、こと「特化」ということでいうと、やはり笹塚の「本間酒店」を外せないでしょう。
 今回同店に初訪問してまとめ買いしたので、しばらく続けて紹介していきます。

 まずはこの酒一筋、生もとの生原酒で、2015ということは恐らく4年程度の生熟成ですね、
 製造年月日は2019年なので、蔵元熟成でしょう、2019年8月開栓。

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 上立ち香は野太い感じの熟成香がかなり控えめに。
 含むと、やはりどっしりとした旨味が熟成香を纏いつつドドドと入ってくるのですが、とんがったところがなく、むしろまろやかさも感じさせる口当たりでじわじわと染み入ってきます。
 味わいは、チョコと言うかココアを彷彿とさせる、芯のある落ち着いた旨味が中心、甘味は旨味と一体化している印象で、酸味は抑えめながら裏方としてしっかり引き締め役はこなしていて、全体として独特のバランスを保っている感じ。
 後味は、ほんのりと熟感と酸の余韻を残しつつも、割と自然に引き上げていきます。

 ハッキリと熟成感がありつつ、枯れない旨味の魅力を素直に感じさせる、まろやか系しっかり旨口酒でした。
 これも個性より完成度で勝負するタイプのお酒ですね、熟感・酸・旨味のバランスが非常に良い感じ。
 何気に値段も特筆すべきかと…、明らかに手間も費用もかかっているのに極めて良心的だと思います。
 酒一筋、実に本格派というイメージがさらに強まった一本でした。

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名称:酒一筋 生もと 純米吟醸生原酒 27BY
蔵元情報:利守酒造株式会社
購入価格(税抜):1,575円/720ml
購入した酒屋さん:本間酒店(笹塚)
お気に入り度:8.4/9.0

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2020年02月03日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

春心 生もと造り純米酒 生酒

家飲み記録 春心 生もと造り純米酒 生酒

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 石川県小松市のお酒です、ブログ登場は2回目。
 
 こちらの春心については「dancyu」の記事がwebでも公開されておりまして、それによると蔵元杜氏はかの農口尚彦氏が杜氏を務めていた鹿野酒造で酒造りを学んだとのこと。
 となると、しっかりした生もと山廃系のお酒になるのはまあ必然と言えるんでしょうね。
 50石の小規模蔵で、地元産の米を使い、手造りにこだわるという、ある意味では時代に逆行する様な、むしろこの時代にこそ合っているような、スタンスを固めた酒造りであるようです。

 今回いただくのも、掛け米に地元産コシヒカリ使用で、手間のかかる生もと造りのなかでも特に難しいらしい酵母無添加型で造ったお酒になっています。
 前に山廃をいただいた時にも思いましたが、裏ラベルに酒造りの方針やオススメの飲み方をしっかり記載しているのは良いですね、この辺りは今風かと。

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 上立ち香はバッチリ酸を感じる爽やかな香りがそこそこに。
 含むと、やはり酸メインのしっかり引き締まった旨味が力強く入ってきて、かなり強めの渋味も相まって極めて筋肉質な印象を保ったまま、グイグイと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、かなり草っぽい、ケミカル感もある酸旨味が中心なのですが、変に浮いた感じはせず、全体として一種のまとまりがある感じで、一種の個性をしっかり確立させている印象。
 後味はもう渋味の雰囲気だけ残しながら酸味がガッチリ引き取って、素晴らしくキッチリキレます。

 存在感の強い酸味やハーブっぽい風味が、飲みごたえとキレの良さを両立させる個性派旨味酒でした。
 いかんせん甘味控えめかつ草感が若干クセっぽいので、人は選ぶと思いますが、ハマる人は絶対いると思います。
 なぜかしじみ汁というか、貝的な旨味のニュアンスを感じたのは私だけだろうか…まあとにかく個性とキレの良さは素敵かと。
 春心、今後の動向にも注目していきたいと思いました。

 ちなみに、裏ラベルの記載に従って、開栓後放置していくとどんどんケミカル感が旨味に溶け込んで、こなれた味わいになっています。
 常温の良さも相まって非常に良いですね、生酒ながら冬場なら室温放置で全然イケる、実に強いお酒でした。

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名称:春心 生もと造り純米酒 生酒
蔵元情報:合同会社西出酒造
購入価格(税抜):レシート紛失…/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.3(変化後は8.4)/9.0

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2020年02月01日 石川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

大七 純米生もと 生原酒

家飲み記録 大七 純米生もと 生原酒 

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 福島県二本松市のお酒です。
 ブログでの登場はまだ二回目。

 色々な蔵のお酒を飲み、「積極的に東京に出てくる地酒大手蔵のお酒のレベルの高さ」を最近強く感じています。
 地酒大手という言い方が正しいか微妙ですが、月桂冠みたいな超大手ではなく、梵、勝山、真澄みたいな、ちょっと日本酒に詳しい人なら大体知っているぐらいの規模のところですね。
 この辺りの蔵は実力に加え、商品ラインナップと情報公開が充実しているので、自分のストライクに入るようなお酒を探しやすいのも良いんですよ、梵初雪戦勝政宗の生MIYASAKAのCOREなんかは、明らかに自分向けのスペックで、実際素晴らしく好みでした。
 自分の中では大七もそのカテゴリに入るのですが、前回はなぜか「CLASSIC(火入れ)」を買ってしまい、「ああ、生を買うんだった」とずっと後悔しておりました…
 今回思いがけず銀座の三越でこの生原酒を見つけたので、リベンジということで飛びついた次第です。

 スペックの記載は貧弱ですが、ポイントは「扁平精米」で69%まで米を削っているというところでしょう。
 最近かの新政が扁平精米を採用したそうですが、大七はその先駆者として、ホームページに詳細な解説ページを作るこだわりようです。(個人的には扁平精米と言えば「たかちよ」ですが)
 6月製造、9月開栓。

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 上立ち香はフレッシュかつ若干酸を感じる爽やか系の香りが控えめに。
 含むと、濃厚かつ柔らかい感じの甘酸味が芯がある感じで入ってきて、最後まで雑味無しで見事に纏まったままな感じで、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、純度の高いマスカット的甘旨味が中心にあって、渋味が寄り添って奥深さを添える感じ、フレッシュ感は強めながら苦味がバッチリ抑えられているのが素晴らしいですね~
 後味は、酸が力強く引き取る形でしっかりキレます。

 生酒らしい力強い甘旨味を、生もと的な酸味でしっかり包み込む、お手本のような芳醇旨口酒でした。
 乳酸味、特にバニラ感も若干あるかな~、とにかく濃厚ながらしっかりバランスが取れているのが流石。
 これぞ大手の本気生原酒だよなあ、まさに期待通りで、前回クラシックなんて自分の好みから外れたセレクトをしてしまったことが申し訳なくなります。
 私に好みが似ている方ならやっぱまずこの生原酒をオススメしますね。
 大七への注目度を上げていきたいと思わせてくれた一本でした。

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名称:大七 純米生もと 生原酒
蔵元情報:大七酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円ぐらい(メモ忘れ…)/720ml
購入した酒屋さん:三越(銀座)
お気に入り度:8.5/9.0

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2020年01月16日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

天穏 無濾過純米酒 改良雄町 生もと

家飲み記録 天穏 無濾過純米酒 改良雄町 生もと

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 島根県出雲市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 これまた未飲銘柄というだけで衝動買いしました。
 ただ、山陰の、いかにも燗に向く系のお酒を出している蔵として、何となく頭には残っていた気がします。
 蔵元ホームページにはオンラインショップがあり、このお酒もしっかり載っていました。

 そこにある、味わいと香りのマトリックス図は良いですね、やはり分かりやすいと思います、このお酒は香低めで味は濃い方とのこと。

 スペックもしっかり裏ラベルに記載がありますね、使用米は山陰らしく「改良雄町」、磨きは70%に留めています。
 酵母無添加生もとで、無濾過、加水火入れということで、もうド直球の燗向け山陰スペックという印象。


 上立ち香はほんのりセメダイン風味のキリリとした香りがそこそこに。
 含むと、酸の働きで引き締まった旨味がスルスルと入ってきて、苦味をほんのりと奥に感じさせつつ、最後までカッチリとした印象のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、セメダイン感と酸のある、非常に硬質かつ透明感すら感じさせるバランスの良い旨味が中心、辛さの刺激も若干あって、とにかく引き締まりが印象に残りますね。
 後味は、酸メインで見事なまでにスッキリキレてくれます。

 骨太ながらも古臭さが無い、食中向けの硬質なモダン系旨酸辛口酒でした。
 これからまだまだ熟成が出来そうな印象ですが、この若い硬質さも中々魅力的だと思いますね。
 如何せん甘味が少なく原酒的な濃さも無いので、自分向けではありませんでしたが、キレ重視の方にはハッキリオススメできますね。
 天穏、生があるならまたいただいてみたいと思いました。

 で、もちろん燗付け必須だろうと思い付けてみると…
 香りは割と露骨に燗酒らしいアルコールがぐっと来る感じですね、最初の口当たりは非常に柔らかくなりますが、やはり後から辛さがやってきます。
 いやあこれはやっぱり山陰らしいなあ…、私にはちょっと早かったかも。

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名称:天穏 無濾過純米酒 改良雄町 生もと
蔵元情報:板倉酒造有限会社
購入価格(税抜):1,400円ぐらい(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:鈴木酒販(神田)
お気に入り度:8.3/9.0

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2019年12月15日 島根の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

フモトヰ 山田錦 きもと 純米吟醸

家飲み記録 フモトヰ 山田錦 きもと 純米吟醸

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 山形県酒田市のお酒です。
 銘柄としては外飲みは何度かありますが、家飲みは初めてですね。

 「麓井」自体は結構有名なんじゃないでしょうか、居酒屋でも結構な頻度で見かける気がします(漢字とカタカナの違いは謎)。
 今回こちらをセレクトしたのは、肩掛けラベルに誇らしくあるように、IWC2018で純米吟醸トロフィーをとっていたからですね。
 IWC2018は山形県開催ということで、地元の蔵として激戦区の純米吟醸部門のトップを取れたことはきっと凄く誇らしいことだったでしょう(ちなみに、審査はもちろんブラインドのテイスティングで行われています)。

 スペックは、山田錦の精米歩合50の生もとと、なかなか豪華。
 私にしては珍しく火入れです、まあたまにはということで…
 裏ラベルに、簡単ながら味わいや温度帯に関するコメントがあるのは好印象。

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 上立ち香は、落ち着いた、しかし砂糖的な甘さを感じさせる香りがそこそこに。
 含むと、やはり落ち着いた甘味が非常に柔らかい口当たりで入ってきて、乳酸的な風味と仄かな渋味?で奥深さを添えつつ、最後まで刺激なしで染み込んできます。
 味わいは、濃度は高めながら全体的に優しい印象の、米と果実の中間的な甘旨味と乳酸味が一体になったものが中心、柔らかい辛さみたいものもあるかなあ。
 後味はその辛さが受け持つ感じでゆったりと、しかししっかりキレます。

 甘味の存在感を発揮しつつ、最初から最後まで柔らかさと優しさを感じさせてくれる、癒し系のお酒でした。
 なんとなくバ○ァリンのCMを思い出しましたね(笑)、半分ぐらい優しさで出来ている感じ。
 実は飲む前は伝統的な辛口を想像していたのですが、むしろモダンな印象でしたね、普段使いに極めて優秀でしょう。
 麓井、是非他のスペックも飲んでみたいと思いました。

 温度が微妙に変わることでかなり印象が変わるようにも感じますね…実に奥深い。
 ラベルオススメのぬる燗だと、柔らか味マックス!といった感じで、長所がより伸びているように思えました。

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名称:フモトヰ 山田錦 きもと 純米吟醸
蔵元情報:麓井酒造株式会社
購入価格(税抜):1,650円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2019年05月26日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

三光天賦 生もと純米 無濾過生原酒 雄町 28BY

家飲み記録 三光天賦 生もと純米 無濾過生原酒 雄町 28BY

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 岡山県新見市のお酒です。
 銘柄的には初ですが、同蔵のお酒の紹介は3回目になります。

 今まで飲んだ同蔵のお酒は「克正」「蛇形」という限定品で、両方とも高垣克正杜氏の手によるものでした。
 このお酒は同杜氏の引退に伴い、後を引き継いだ「山上道広」杜氏が醸したものだそうです、その辺りも含めラベルに詳細な記載があるのは、個人的にはありがたいところ。
 克正や蛇形はとんでもなくパワフルなお酒で、「克正イズム」のようなものを強く感じる味わいでしたので、その辺りがどう受け継がれているかを気にしつついただきたいと思います。

 スペックは雄町を65%まで磨いた生もとの無濾過生原酒ということで、やはりいかにも力強そうな感じ。
 28BYと明記があり、製造年月29年10月のところを30年8月に開栓ですので、1年半以上生熟期間を経たものだと思われます。

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 上立ち香はかなり強めの熟感と酸を感じる濃厚な香りがそこそこに。
 含むと、やはり強烈な旨酸がドドドと入ってきて、唾液腺を強く刺激しつつ、最後までその存在感を保ったままグググと胃に入り込んできます。
 味わいは、強烈ながらもどこか柔らかみのある乳酸系の酸味が中心にあって、そこに熟感を纏ったカラメル的甘味が絡みついている感じですね、辛さというかアルコールの刺激感も有って、全体的にはガッチリと引き締まっています。
 後味は当然のように酸辛が引き取って力強くキレます。

 お酒としての「パワー」をビンビンに感じるような、それでいて優しい側面もある芳醇旨酸辛酒でした。
 やっぱり明らかに克正や蛇形と同系統のお酒ですね~、山陰の芳醇辛口酒にも近いと思いますが、より酸味寄りで濃厚という印象。
 克正イズムがしっかりと受け継がれたことは間違いないと思います、「こういう酒」が飲みたいときにしっかり応えてくれる銘柄と言えるのではないでしょうか。
 三光天賦、今後も体がこれ系を求めたときに是非いただきたいと思いました。

 ちなみに開栓後常温保存にしましたが、一週間程度ではヘタれる気配すらしませんね。
 酸が落ち着いて、これまた克正や蛇形と同タイプの上がり方を魅せてくれます。
 そして当然のように燗も良いです、面白いのが甘味が表に出てくるところですね、実に私好み。

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名称:三光天賦 生もと純米 無濾過生原酒 雄町 28BY
精米歩合:65%
酒米:雄町
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:三光正宗株式会社
購入価格(税抜):1,750円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年12月17日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

田村 生もと純米吟醸 うすにごり生

家飲み記録 田村 生もと純米吟醸 うすにごり生

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介は7本目。

 こちらを醸す仁井田本家のお酒としては最近「にいだしぜんしゅ」とリニューアルされた(旧名:金寶自然酒)シリーズが知られていますね、他のブランドとしてこの「田村」と、他に「穏」があります。
 田村はその3つの中では、一番、所謂「辛口」に寄せた、キレを重視したお酒みたいですね。
 もともと仁井田本家のお酒は好きなのですが、最近飲んだにいだしぜんしゅも極めて印象が良く、これは他の2ブランドも最新状況を確認するかと思いセレクトした次第です(次回で「穏」も紹介します)。
 ちなみに私は、2014年に福島酒の試飲イベントに参加した際、仁井田本家のお酒が最も気に入って、3ブランドの飲み比べなんかもやっています。
 
 スペックは精米歩合60%ということで、しぜんしゅより削ってますね、値段も若干お高めの税抜1,900円。
 ラベルに、上槽日だけでなく「初添え日」の記載が有るのは非常に珍しいですね、なぜ書いたのだろう…
 ちなみに開栓は8月なので、数ヶ月寝かせた状態でいただきました。

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 上立ち香はほんのりセメダイン混じりのフレッシュなお米の香りがそこそこに。
 含むと、しっかりと酸を伴った凝縮感のある旨味が力強く入ってきて、最後までしっかりと輪郭を保ったまま、グググッと喉奥に入り込んできます。
 味わいは、グレープフルーツ的な甘酸苦がせめぎ合う味を感じるのですが、そこにお米的なコクが伴って、独特かつ実に引き締まった印象があります。
 後味は、苦酸が引き取る形でしっかりキレます。

 飲み応えとキレを独特なバランスで両立させている、辛口純米生として一つのあり方を見せてくれるようなお酒でした。
 辛口といっても、刺激的というよりは酸苦でしっかりキレあげる感じですね、味わい自体には一種の柔らかさも有るような。
 アル添辛口とも、石鎚みたいなフルーティー辛口とも違うのが実に面白いと思います、しぜんしゅが甘すぎるという方には是非オススメしたいところ。
 田村、甘口派の私でも十分に楽しませてくれました、次は「穏」をご紹介します。

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名称:田村 生もと純米吟醸 うすにごり生
精米歩合:60%
使用米:トヨニシキ
アルコール度:16.5%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):1,900円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0(値段も考慮に入れて)

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2018年12月03日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY

家飲み記録 にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介は6本目、かなりのペースですね。

 今年からひらがな表記になった自然酒シリーズです、蔵元の商品紹介には記載の無い限定品ですね。
 ラベルにもあまり情報が無いのですが、どうやら私が大好きでありながら28BYを買い逃した、「純米直汲み」の後継品っぽいので、今回はバッチリキープした次第です。
 しかし何でひらがなにしたんだろう…、やっぱり他の銘柄(香取とか)との区別をわかりやすくしたんでんでしょうか。

 精米歩合はなんと80!27BYは70だったので、さらに低精白になっていますね。
 当ブログでも80となると、風の森の純米シリーズとか、三光「蛇形」とか、若駒亀の尾とか、相当数は限られます。
 ただ、個性派ながらも低精白「らしさ」にこだわった魅力的なお酒が多い印象ですね、今回も期待しつついただきます。

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 上立ち香は結構ガッツリとしたセメダイン系の青い香りがそこそこに。
 含むと、丸みを感じる非常に濃厚な甘旨味が、強めのガス感を纏うことでダレを防ぎつつ、最後までガッツリとした存在感を保ったままじんわりと染み込んできます。
 味わいは、お米のエキスを凝縮してバニラエッセンスを一滴垂らしたかのようなとにかく濃厚でインパクトのある甘旨味が厳然たる主役、そこにガスと柔らかな酸味が伴うことでギリギリバランスを保っている印象ですね。
 後味は、ほんのりと渋味を残しつつも、濃厚さ、低精白を全く感じさせないキレ。

 芳醇かつ個性的な非常に力強いお米の甘旨味を、ストレートに感じさせてくれるチリチリ芳醇旨酒でした。
 正直雑味的な渋味・キツさも少々感じるのですが、それをガッツリカバーしてくれる甘味旨味にメロメロになってしまいました。
 いやあやっぱり好きですね~、低精白・生もとであることをこれ以上なく活かしつつ、ガスをうまく使ってダレを防ぐ、一つの最適解としてのまとまりを感じます。(その意味では風の森の純米に近しいところがありますね)
 にいだしぜんしゅ、名前変更後もお世話になっていこうと思います。

 二日目の開栓でも「ポンッ」と音のなる生きの良さ、良いですね~
 で、燗をつけると…、うわあこりゃあ濃いわあ…
 渋味的なクセっぽさも増しますが、それをカバーして余りある甘旨味、これはハマる味わいかと。

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名称:にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY
精米歩合:80%
使用米:トヨニシキ
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年03月21日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

仁井田本家 特約店限定 生もと 純米大吟醸熟成酒 26BY

本日の家飲み 仁井田本家 特約店限定 生もと 純米大吟醸熟成酒 26BY

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の登場は5本目ですね、詳しくは後述。

 こちらを醸す仁井田本家のお酒は、甘みの主役の「(金寶)自然酒」、キレと辛さが特徴の「田村」、その中間の味わいに設定した「穏(おだやか)」と3つのブランドに分かれているということは、以前の記事で書きました。
 (ちなみに自然酒については今期から「しぜんしゅ」とひらがなになったみたいです
 が、このお酒にはどれも書いてないんですよね、どうやら全国の特約店のうちでも数店舗しか扱われていない、限定品中の限定ものだとか…

 スペックは、当然有機栽培米利用で、精米歩合は50、裏ラベルによると仁井田本家初の純米大吟醸だとか…
 それを生もと、約2年熟成で出すんですから、やっぱり目の付け所が普通の蔵とは違っていますね、お値段も一升3,000円程度と非常に良心的。
 見た目的にはインパクトがあるというか、謎感(?)がある感じですね、カエルがチャームポイントかしら。
 
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 上立ち香は熟成香までいかない熟したクリーム的(?)な香りがそこそこに。
 含むと、透明感のある旨味が水のように入ってきて、そこそこの熟感やほんのりとした辛さを纏いながら、程よい引き締まりを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、うーむバナナクリーム的なまろやかな感じの甘旨味がありつつ、熟感で雰囲気は落ち着ききった印象で、とにかく素直に飲み進められる印象ですね。
 後味は、ちょっと辛さも出てきてしっかりキレます。

 結構正統派という印象の、ほどよくバランスのとれたまろやか系熟成酒でした。
 熟成香はほとんどありませんでしたが、この落ち着きは新酒では出ないだろうと納得感があります。
 が、逆に特別感もあまりなかったかも…、晩酌的にじっくりやりたい人向けですね、私の好む自然酒直汲みとはやはり違う路線ではありました。
 ともかく、仁井田本家のお酒は今後も注目していきたいと思います。


 当然燗もイケるだろうとつけると…、む、熟感と辛さは増しましたが、あまり甘くならないなあ。
 何か薬臭さも出てきたような…、意外にも私にとって燗は鬼門だったかも。

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名称:仁井田本家 特約店限定 生もと 純米大吟醸熟成酒 26BY
精米歩合:50%
使用米:不明
アルコール度:15.5%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):3,000円ぐらい(レシート紛失…)/1,800ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年02月01日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

大七 純米 生もと 「CLASSIC」

本日の家飲み 大七 純米 生もと 「CLASSIC」

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 福島県二本松市のお酒です。
 家飲みは初めて、下手したら外飲み経験も無いかも…

 福島地酒の雄、大七です。
 地酒とはいえここまで大手になると、あまり購入対象にはならないのですが、今回は通販の同梱酒としてセレクトしてみました。
 同蔵は大手とはいえ、「扁平精米」や「生もとへのこだわり」など、着眼点が大手らしくないというか職人気質的な印象がありますね。
 そしてその辺りの理念についてはしっかりとホームページに記載が有りました、これは中々読み応えがありますね~、しょっぱなから、『日本酒について語るという時「この酒は酒造りに最高の原料である山田錦を○%まで磨きました」といっても酒について何ら語ったことにはなりません。』と剛速球投げてきてますし(笑)、興味があれば是非ご一読を…

 今回いただいたのは、精米歩合69%(扁平精米)で、当然生もと、火入れということで、「古典的な格調」のあるお酒とのこと。
 本当は生が良かったのですが、在庫の関係上こちらにしました。
 見た目的には新旧混在という印象ですね、キャップ廻りのチェッカーフラッグ柄が目を引きます。

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 上立ち香は、うーんまさにクラシカルな昭和の火入れ酒的な香りがそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの伝統的な火入れ香をまとった米の旨味が、強めの乳酸味とともに入ってきて、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、ドッシリとした米の旨味を芯にしつつ、酸によって重さを感じさせない形にし、飲み進みやすさと飲みごたえを両立させている印象。
  後味は酸が引き取る形でしっかりとキレます。

 良く言えばクラシカル、悪く言えば古臭い味わいの、ドッシリ系酸旨酒でした。
 この昭和感、私はやっぱり苦手なんですよね…、私が生酒派なのは、この火入れ酒特有の香・雰囲気がどうしても受け入れられないということが大きいのです。
 とはいえ、まあ鍋島とか仙禽の「クラシック」ならともかく、そりゃああの「大七」の「クラシック」ならこうなりますよね…、これは完全に私のセレクトの問題でしょう。
 大七、次に機会があったら「現代向け」スペック(とりあえず生)をセレクトしたいと思います。

 燗をつけると、うーむ全体的に柔らかというか豊かな印象になりますね。
 味の方向性は変わりませんが、蔵元推奨なだけあって、このお酒の良いところが増幅されている感じがしました。

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名称:大七 純米 生もと 「CLASSIC」
精米歩合:69%
酒米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:大七酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.1/9.0

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2017年12月13日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

DATE SEVEN 「EpisodeⅢ」  純米大吟醸 生もと ~美酒なないろに輝いて~

本日の家飲み DATE SEVEN 「EpisodeⅢ」  純米大吟醸 生もと ~美酒なないろに輝いて~

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 こちらは、宮城県の7つの蔵元が協力して醸した、いわゆる「企画もの」のお酒です。
 (各蔵の代表銘柄は萩の鶴、勝山、墨廼江、伯楽星、山和、宮寒梅、橘屋。)
 当ブログでは、初年度の紹介記事を書いています、2年ぶりの家飲みになります。

 初年度は蔵の華33%、次年度は蔵の華55%のスパークリングだったようですが(一応これも外飲みしました)、今年度は美山錦33%の「生もと」造りとなっています。
 この「生もと」というのが今回のポイントでしょうね、この辺りの詳細はSAKETIMESの特集に詳しく載っていたので、興味があればご参照を。
 今回リーダーを担う「萩野酒造」は、モダン山廃系として人気のある「日輪田」を醸している蔵であり、そのあたりの技術がどう活かされているかが見所(飲みどころ?)かと思います。

 ちなみにお値段がちょっとお高めということもあって、今回も買うつもりはなかったのですが、他の銘柄目当てで初訪問した「朝日屋酒店」さんでたまたま置いていたので、つい買ってしまった次第です。
 この辺り、話題の銘柄に飛びつくまいとしつつも、ミーハー心を捨てきれない自分としての葛藤を感じましたね…
 

 上立ち香は上品な印象ながら存在感のある乳酸的香りがそこそこに。
 含むと、透明感のある乳酸味と程々の甘味がスルスルと流れ込んできて、最後までその純度とバランスを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、とても柔らかく、雑味が無く、上品なまとまりのある、バカスカ飲んでしまいそうな飲みやすさのあるアルコール入り乳酸飲料的なもの。
 後味は酸味が優しく引き取って自然に引き上げていきます。

 モダン山廃の極北と言った趣の、極めて「飲みやすい」、高精白生もととしての意義を感じるお酒でした。
 裏ラベルの「現代的な爽やかさの中に生もとらしい深みを秘めたその味わい」という表現は割と当たっているように感じました。
 値段も方向性も以前にいただいた新政のジェイドを思い出させる感じでしたね。
 私にはちょっと上品&大人しすぎるかなとは思います(値段もちょい高いし)が、日本酒初心者から玄人までこれを嫌いという人はあまりいないことでしょう。
 伊達セブンは今後の展開にも注目していきたいと思いました。

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名称:DATE SEVEN 純米大吟醸 ~美酒なないろに輝いて~
精米歩合:33%
使用米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:(7蔵合同)
購入価格(税抜):2,038円/720ml
お気に入り度:8.4/9.0(値段も考慮に入れて)

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2017年10月07日 宮城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

瑞冠 山田錦 純米 生もと 生原酒 27BY (蔵内1年熟成)

本日の家飲み 瑞冠 山田錦 純米 生もと 生原酒 27BY (蔵内1年熟成)

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 広島県三次市(みよしし)のお酒です。
 家飲み、ブログでの登場は初めてですが、外飲み経験はあったようななかったような…(呆)

 この瑞冠については、割と以前から有名地酒屋さんの取り扱いもあり、その筋では知られた銘柄という認識があります。
 私も以前より目は付けていたのですが、タイミングが合わずようやくの家飲みとなりました。
 記事のネタ探しに蔵元ホームページも見たのですが、最終更新が2015だったりいろいろと残念な感じでした…
 (ブログの最新日付はなんと2006だったり、「杜氏のブログ近日公開」みたいに書いておきつつ放置だったり、こういうの見ると何というかさみしくなるんですよね…無理するぐらいなら閉鎖しても良いのに…)

 スペック的には、山田錦で精米を70にとどめた、日本酒度+10の生もと生原酒という、いかにも力強そうなもの。
 蔵元で1年程度生熟後出荷というのも惹かれるポイントですね。
 手間がかかっていそうなわりには、お手頃価格なのも嬉しいところ。

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 上立ち香は熟したヤクルト(笑)的な、落ち着いた乳酸系の香りがそこそこに。
 含むと、やはり若干熟成感のある太い旨味がググっと入ってきて、強めの苦辛をまといつつも口当たりは柔らかな印象のまま、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、熟したかつ引き締まった印象の米の旨味がしっかりと芯にあって、そこに強めの乳酸味が絡んで奥深さを添えつつ、苦辛も参加しながら最後までバランスを保つ質実剛健な感じ。
 後味は酸苦辛が引き取って力強くキレます。

 「骨太」という言葉が真っ先に浮かぶような、生もとらしい芯の強さが魅力の、芳醇旨辛酒でした。
 私は基本的には苦辛が強いお酒は苦手なものが多いのですが、これだけ旨味がしっかりしていると、それも前向きに感じられるようになるのが素敵ですね。
 フルーティー酒の合間にこういうお酒を飲むと、また日本酒の奥深さをしみじみと感じられて良いです。
 瑞冠、近いうちに他のスペックも試してみたいと思います。

 温度が上がってくると、苦味が良い感じで引っ込みますね、こちらは冷やしすぎ注意。
 うっかり燗つけをするのを忘れてしまったのは痛恨事です…

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名称:瑞冠 山田錦 純米 生もと 生原酒 27BY (蔵内1年熟成)
精米歩合:70%
使用米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:+10
蔵元情報:山岡酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年09月21日 広島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

生もとのどぶ 生原酒 28BY

本日の家飲み 生もとのどぶ 生原酒 28BY

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 奈良県宇陀市のお酒です。
 確か外飲みは経験あったかと思いますが、家飲み、ブログでの登場は初めてですね。

 こちらの「どぶ」は、全国のにごり酒の中でも、圧倒的存在感と多数の固定ファンを持っているイメージがあります。
 ネーミングのインパクトも強烈ですが、やはりその味わいの個性と魅力が際立っているのでしょうね。
 そのことを端的に示すのが、その多彩な「飲まれ方」だと思います。
 少し調べただけでも、「ロック」「加水燗」はもとより、「炭酸水割り」「ソーダ割り」「梅酒割り」「ビール割り」など、出るわ出るわ。
 ちなみに、色々な飲み方を楽しむというのは蔵元も推奨しているみたいですね、マニア間で有名な銘柄は多々あれど、こういう方向性のお酒は珍しいのではないでしょうか。

 少し前に紹介した同蔵の「睡龍」同様火入れ熟成のイメージも強いどぶですが、今回は初家飲みということで、自分のスタンダードスペックである新酒生酒をセレクトしました。
 表記は無さそうですが純米、「おり」は大量、穴開き栓、にごり系では珍しい高さの日本酒度+10と、開ける前から只者ではないオーラを感じます。

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 上立ち香は見事なまでセメダインな香りがそこそこに。
 含むと、やはりケミカルな印象の苦味をまとったお米の旨味が、濃いにごりらしい少々粉っぽさのある口当たりでググっと入ってきて、強めの乳酸味も相まってガッチリと引き締まったまま流れ込んできます。
 味わいは、やはり独特な苦味が印象的ですね、濃い旨味と絡み合うことでオンリーワンの世界を演出しつつ、濃厚さに飲み飽きなさを添えています。
 後味は苦味で力強く引き上げる感じ。

 独自の世界観を持っている印象の、キッチリ引き締まった苦旨系濃厚にごり酒でした。
 吟醸系にありがちな嫌味の無い、この独特な苦味は睡龍にもあったので、この蔵独自のものと思われます。
 おそらくこの苦味が旨味の芯となっているからこそ、色々な飲み方に耐えられるんだろうなあというようなことを感じました。
 とりあえず「生もとのどぶ」「睡龍」について、次は熟成系もいただいてみたいと思いました。

 折角なので飛び切り燗にもチャレンジ。
 これは…旨辛苦い!でも良いですね、それぞれの要素が強烈に主張しあって、また違った面白さがあります。
 何より凄いのは、これだけインパクトがありながらガンガン飲めてしまうという謎の誘引力があることですね、18度でこれは危険すぎるかも…

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名称:生もとのどぶ 生原酒 28BY
精米歩合:65%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社久保本家酒造
購入価格(税抜):1,714円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年09月16日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

開春 純米生もと仕込 西田 生原酒

本日の家飲み 開春 純米生もと仕込 西田(にした) 生原酒

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 島根県大田市温泉津町のお酒です
 家飲みは初めてですが、外飲みは確かあったような…

 開春については、「お酒ミライ Tシャツ屋のお酒ブログ」さんが以前アップしている、「寛文の雫」という超イロモノ酒のレビューが印象深く残っています。
 非常にリアリティのある表現で興味はそそられるのですが、一升瓶を買う勇気は私にはありませんでした…(笑)
 というか個人売りする気があるならこういうイロモノ系で一升瓶オンリーはちょっといかがなものかとおもいますね、個人的には木戸泉が「アフス」を500ml瓶で売っていることこそ正しい(消費者目線の)姿勢だと思っております。

 というわけで、今回セレクトしたのは非変態系(笑)の純米生もと生原酒、といいつつ酵母無添加なんでありきたりなスペックではないですね。
 西田というのは、使用米の生産地区(大田市温泉津町西田地区)の名前で、蔵のすぐ近くのようです。
 裏ラベルには生産者名の記載もあり、お米の調達に関する意識の高さを感じさせます。

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 上立ち香はいかにも生もと的なクリームチーズ的発酵食品の香りがそこそこに。
 含むと、酸と辛さでしっかりと引き締まった印象の旨味が、しかしキツくない丸みのある口当たりで入ってきて、最後まで引き締まりを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、酸味にコーティングされた米の旨味といった趣の、まろやかさとピリリ感を両立させた感じの複雑なもので、全体としてはやっぱり男酒的な筋肉質な印象が残ります。
 後味は辛さが引き取ってガッツリしっかりとキレます。

 甘さ控えめで酸が主張しながらも、どこかお米の優しさも感じさせるような、懐の深いお酒でした。
 この引き締まり方はいかにも山陰の生もと酒って感じですね。
 こういうお酒こそ、万能食中酒といえるのじゃないでしょうか、正直淡麗辛口などより料理を選ばない晩酌向けのお酒かと思います。
 開春、次はまた別スペックをいただいてみたいと思います(寛文の雫は四合瓶が出たら検討)。

 燗をつけると…いやあ想像通りピリピリ感は増しますね…、ただ旨味も太くなっていい感じで拮抗しています。
 このお酒は正直冷酒・常温・燗、どれでも楽しめるので、自分の好みの温度を探すのも面白いと思いました。

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名称:開春 純米生もと仕込 西田 生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:17%
日本酒度:+5
蔵元情報:若林酒造有限会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年08月31日 島根の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

梅乃宿 生もと純米 奈良流 五段仕込 無濾過生原酒 26BY

本日の家飲み 梅乃宿 生もと純米 奈良流 五段仕込 無濾過生原酒 26BY

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 奈良県葛城市のお酒です。
 同蔵のブログ登場はこれで三回目。

 梅乃宿については、今まで限定シリーズ「風香」をスペック違いで2本いただいています、特に純米大吟醸の方は非常に美味しかった印象がありますね。
 同蔵には他にも「アンフィルタード・サケ」とか「LAB」とかのシリーズがある上、「あらごしみかん」といったリキュールもありラインナップは多岐にわたりますが、蔵元ホームページが非常に充実しているので、それで大体把握できると思います(素晴らしい!)。
 ただ、見た限り今回いただくお酒については載ってなさそうですね、どうやら奈良県の酒販店限定のようです。

 スペックは、一目見ればわかるレベルの「イロモノ」。
 そもそも「奈良流」が良く分かりませんね…、Wikipediaに記事はあるものの、詳細の記載はなさそうです。
 「五段仕込」については、詳細は割愛しますが、通常の日本酒は「三段仕込」で、たまに見かける「四段仕込」はどれも濃い味わいでしたから、「きっと非常に濃厚なんだろうなあ」と単純に想像してしまいます。
 ただ、購入先のうのかわ酒店さんの商品紹介によると、日本酒度-9.4、酸度1.8、アミノ酸度1.9なので、多分その想像は合ってますね。
 手間はかかってそうですが、お値段は安め。

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 上立香はチーズを彷彿させるような発酵食品的香りがそこそこに。
 含むと、かなり重い印象の超濃厚な甘旨味がドドドと入ってきて、最後の最後まで甘味が優勢なまま、息が長い感じで染み込んできます。
 味わいは、乳酸味をまとった強烈な甘味が完全に主役ですね、また熟感も強くてとにかく濃度が高いです、やはりシロップ的なトロミと濃さといった感じ。
 後味は甘味と酸味を口中に残しつつ、若干の苦味も出てきて引き上げます。

 強烈かつ重めの甘味を、酸がギリギリの線で下支えしてなんとか体の奥に運び込む、超個性派完熟芳醇酒でした。
 うーむ、鷹長の菩提もととタイプは似ていると思いますが、より振り切っちゃってますね、通常の日本酒とは別モノと考えるべきでしょう。
 まあさすがに量は飲めないタイプかと…、基本デザート酒ではないでしょうか。
 ただ、「面白く」かつ「ちゃんと飲める」お酒であることは言えると思います。
 梅乃宿、次はまた通常路線のスペックをいただいてみたいと思います。

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名称:梅乃宿 生もと純米 奈良流 五段仕込 無濾過生原酒 26BY
精米歩合:65%
使用米:ヒノヒカリ
アルコール度:18~19%
日本酒度:-9.4
蔵元情報:梅乃宿酒造株式会社
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 梅乃宿 生もと

2017年08月23日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

黒澤 純米直汲み生原酒 生もと Type-7

本日の家飲み 黒澤 純米直汲み生原酒 生もと Type-7

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 長野県南佐久郡佐久穂町のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みについては後述。

 私は長野酒が非常に好きで、家飲みに加え大長野酒祭りに毎年参加していることで、相当数を飲んでいるという自負があります。(ブログ掲載数も都道府県別で最多)
 今回は店頭での衝動買いセレクトです、最近飲んだ澤の花同様長野の未家飲み銘柄の純米生には飛びつく勢い。
 黒澤も外のどこかでは飲んでいたような気がしたのですが、過去のラベル写真を確認すると見当たりませんでした…、流石にこれだけ数が増えてくると記憶もあやふやになってきますね。
 そもそも長野は日本で二番目に酒蔵が多い県(参考リンク:KURANDの記事)ということもあり、これだけ飲んでも半分もカバーできていないという事実に若干打ちのめされるところがあります。

 スペックとしては、「生もと」「直汲」「生原酒」ということろがやぱりポイントかと。
 また、「Type-7」とは協会701酵母使用ということを示しているようです、これは風の森なども使っている7号酵母の「泡なし版」になりますね。
 まあ興味があればWikipediaの「協会系酵母」の項のご参照を…

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 上立ち香はフレッシュな酸を伴う果実の香りがほどほどに。
 含むと、芯のある甘酸が力強くググっと入ってきて、独特の渋味により複雑さと個性を纏わせながら、最後まで濃度を保ちつつゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、甘味控えめで酸味優勢なオレンジ(?)的柑橘系果実の旨味が主役を演じつつ、木香を彷彿とさせる渋味と乳酸の面影が裏方にあって、フレッシュながら非常に複雑な印象を受けますね。
 後味は、酸と少々の渋味で力強くキレます。

 濃厚かつ複雑かつ奥深い、酸の効いた個性派生もと酒でした。
 このお酒だけを飲んでいると余り感じなかったのですが、他のお酒と飲み比べると、そっちが断然薄く感じるんですよね、それだけ存在感があるわけですが、くどくは全くないあたり酸味の重要性がわかります。
 私はもう少し甘旨味が分かりやすい方が好みなのですが、十分完成度が高く、魅力のあるお酒だと思います。
 黒澤、次はまた他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 燗を付けると、やっぱり良いですね、素直に甘味が増してより私好みになりました。
 最近のお酒に関しては、生もと山廃系なら生酒だろうが吟醸だろうが一度は燗を試してみるべきだなと改めて感じました。

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紹介1:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-797.html

紹介2:「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1690.html

名称:黒澤 純米直汲み生原酒 生もと Type-7
精米歩合:65%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:黒澤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年05月11日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

本日の家飲み 初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

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 山形県酒田市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みはあったようななかったような…

 「初孫」という言葉には、めでたい印象はあるもののお酒の銘柄としては結構珍しい雰囲気というか、響きがあるように感じます。
 由来が気になったので、蔵元の「東北銘醸」のホームページを見に行くと、「昭和のはじめ、当家に長男が誕生したのを機に、みんなに愛され喜ばれるような酒にしたいと願いを込めて、酒名を「初孫」と改めました。」とのこと。
 いやあ思った以上にそのまんまでしたね(笑)、銘柄の由来というと「当時の大名が~」「芸術家の○○が~」「当地の歴史的事件にちなんで~」等々、割と大層な背景があるものが多い中、この「初孫」は何というか身近なものに感じます。
 うーんよほど嬉しかったんでしょうねえ、実際初孫誕生時の祝い酒としては決定版と言える銘柄なのではないでしょうか。
 
 米は先日の出羽桜でも使われていた「出羽の里」を55%まで磨いているようです。
 メモり忘れてしまいましたが、確か26BYだったような…、とにかく一年以上熟成された生原酒になります。
 ホームページによると、「初孫は生もと造り一筋」とのことなので、熟成に耐えうる力強い酒質であることに期待しつついただきます。

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 上立ち香はかなーり熟した、しかし熟成香ではない果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり熟した印象の甘旨味がキビキビと流れ込んできて、しっかりとした酸で最後まで濃厚さと引き締まりを両立させつつ、息が長い感じでじんわりと染み込んできます。
 味わいは、熟しきった梨のような非常に奥深く濃厚な甘味と酸味が絡み合った旨味が主役、苦味も一体化した感じであるのですがあくまで脇役ですね、
 ただ後味は、その酸と苦を舌先に残しつつ、力強くキレます。

 芯のある高濃度の旨味を甘酸でしっかり包み込んで素直にしっかりと楽しませてくれる、どちらかというとモダン的な生もと熟成生酒でした。
 冷酒状態だと、結構アルコール的なキツさと、生もと的な酸味のクセも若干感じるのですが、常温近くになってくるとそういう後ろ向きな部分も和らぐ感じ。
 やっぱり甘味がしっかりしていることが私には嬉しいですね…、結構磨いていることもバランスの良さに寄与している印象。
 古臭さは皆無ですし、「生もと」に苦手意識を持っている方にもオススメできるかと…、コスパも最高クラスですし。
 初孫、他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 これならば!と燗をつけると、だいたい想像通り、口当たりが柔らかくなると同時に濃度とインパクト(キツさ)も増す感じですね。
 常温とどちらが良いかは好みかな…、珍しく燗一択ではない生もと熟成酒だと思います。

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名称:初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒
精米歩合:55%
使用米:出羽の里
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元情報:東北銘醸株式会社
購入価格(税抜):1,240円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年04月20日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒

本日の家飲み 番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介はこれで4本目。

 「フルーティー」という言葉に象徴されるように、最近の日本酒は果物の味わいに例えられることが多い印象です。
 そんな中、最近「メロン」の味わいということを蔵元自ら謳っているお酒に、同時期に2本出会いましたので、面白いと思い飲み比べてみました。
 一本目は「金寶自然酒」のチャレンジ用ブランドのお酒です。
 暗めの黄緑を使ったラベルには「完熟舐瓜(メロン)的」というフレーズがあり、裏ラベルにも「完熟メロンのような香りと味わいを持ったジューシーな自然酒」とはっきりと記載されていますね。

 スペック的には、生もと仕込みというのが結構意外なポイントです、あまり生もと酒にフルーツ系の甘さのイメージが無いので…
 また、裏ラベルには「汲出し四段の配合を変えて」みたいな記載もありますね。
 詳細は不明ですが、濃厚甘口酒には麹歩合を増やしたお酒がたまに見られるので、そのあたりの調整でしょうか。

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 上立ち香は甘くフレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、うひやあこりゃ確かにメロンだわという感じの超甘々味がトロリと入ってきて、時間差で出てくる苦渋が弱々しく寄り添いつつ、じわじわと染みこんできます。
 旨味は完熟メロンシロップとしか言いようが無い煮詰めたように濃い甘旨味が主役で、苦渋が複雑さを添えてギリギリのところでダレを防いでいる印象。
 ただ後味はしっかり苦味が引き取ってちゃんとキレますね。

 そう滅多には出会えないレベルの超濃厚な甘味が魅力の、売り言葉通りの完熟メロン酒でした。
 最初の一口は「これはいくらなんでも甘ったるいのでは…」と思ったのですが、意外にも飲み進めると慣れてくるというか、他の味の要素とちゃんと調和が取れていることが伝わってきます。
 これがあるから今の甘口酒は好きなんですよね…、単なる砂糖の甘味では無い、独自の魅力が体中に染み渡ります。
 自然酒は番外品でもしっかりとした個性があるなあと感じた一本でした。

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名称:番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年09月24日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

麓井 生もと 純米吟醸

本日の家飲み 麓井 生もと 純米吟醸

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 山形県酒田市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みは何回かあったような気がします。

 この麓井というお酒は、実は私が日本酒を飲み始めたぐらいの時に居酒屋のメニューで見かけ気になったお酒であり、その後取扱い店に買いに行ったものの、在庫切れで買い逃したお酒でもあります。
 その後、なんとなく買うタイミングを逃し、今回なんと約5年越しでの購入となりました。
 いやあ、やっぱり日本酒との出会いは一期一会ですね…、偶然の出会いから懇ろの関係になる銘柄もあれば、一度のすれ違いから疎遠になる銘柄もある、なんとも趣深さを感じる今日この頃。

 閑話休題、今回いただくのは、私にしては珍しく火入れの生もと酒です。
 どうやら麓井は生もと造りにこだわりがあるようですね、あえて手間暇がかかる道を行くということは、確固たる蔵元の意思によるものなのでしょう。
 何気に精米歩合は50と、かなり磨いています。

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 上立ち香は乳酸系の優しい香りがそこそこに。
 含むと、濃いというより物凄くコクのある旨味がグググッと入ってきて、乳酸の酸味が辛さを添えつつ、最後までキリリと染みこんできます。
 味わいは若干伝統的な日本酒の旨味に乳酸が絡みつく奥深いもので、かつ雑味を感じさせないまとまりがありますね、柔らかさすら感じます。
 後味は酸で自然に引き上げていきます。

 生もとの悪いイメージを完全に払拭し、良い部分を凝縮したような、伝統を感じるお酒でした。
 伝統を感じさせながら古臭さが無いというのが良いですね、これからの日本酒が進むべき方向に合っているように感じます。
 麓井、今後も注目していきたい銘柄です。

 裏ラベルのオススメ通りぬる燗にしてみると…、おお、酸味が柔らかさを保ちつつ強くなりました。
 そして旨味もさらに濃厚になってますね、これは素敵。

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名称:麓井 生もと 純米吟醸
精米歩合:50%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:麓井酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年09月03日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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