久礼 特別純米 手詰直汲み 無濾過生原酒 28BY

本日の家飲み 久礼(くれ) 特別純米 手詰直汲み 無濾過生原酒 28BY

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 高知県高岡郡中土佐町久礼のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 基本的に私は以前に飲んだ銘柄を再購入するときは別のスペックを試してみることを心がけています。
 が、今回は松山三井の60磨きの高知酵母ということで、うっかり前回(26BY)と全く同スペックのお酒を買ってしまいました…
 ただまあ、いわゆる垂直飲みといいますか、同スペック酒のBY違いを数年越しにいただくのも、前回の味わいを何とか思い出そうとしたり、自分の好みの変化を自覚したり、それはそれで面白さはあるとは思います。

 ちなみに、蔵元ホームページは素朴なデザインながら、個人的には特約店一覧が載っている時点で手放しで賞賛したいところです(礼によってうのかわさん載ってないみたいですが…)
 久礼はやっぱり特約店限定ブランドみたいですね。

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 上立香は砂糖混じりのセメダインといったキリリとした香が仄かに。
 含むと、やはりどこか辛味を纏ったような旨甘味が力強く入ってきて、尻上がりに出てくる苦味でしっかりと輪郭を保ちつつ、ゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、やはりセメダイン系の苦味辛味と生酒的なフレッシュ感のある果実の甘旨味が絡みついた感じで、わりと味の多い印象を受けるもの。
 後味は苦味が受け持ちつつ、舌先に辛さを残してしっかりとキレます。

 高めの日本酒度からなかなか想像できない、複雑系芳醇旨味酒でした。
 割と前回と似たような感想だった気がします、ただ私の方が昔よりは複雑な味わいのお酒への順応ができてきている関係で、印象はより良いですね。
 ちょっと大人になった自覚を意識した一本でした。
 久礼、次は今度こそ違うスペックを飲んでみたいと思います。

 ちなみに、開栓後数日経ったあとのほうが、味にまとまりが出てきていい感じです。
 後、冷やしすぎには要注意ですね、常温に近いほうが、色々な味わいのせめぎ合いをストレートに楽しめると思います。

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名称:久礼 特別純米 手詰直汲み 無濾過生原酒 28BY
精米歩合:60%
使用米:松山三井
アルコール度:18%
日本酒度:+5
蔵元情報:有限会社西岡酒造店
購入価格(税抜):1,385円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 久礼 特別純米

2017年08月25日 高知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

万齢 特別純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 万齢 特別純米 無濾過生原酒

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 佐賀県唐津市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 前回は山田錦の68というあまり磨いていない純米酒をいただきましたが、一度もっとスタンダード(私的に)なスペックも試してみたいなと思い、こちらの特別純米をセレクトしました。
 精米歩合は55、麹米が山田錦というのは一般的と思いますが、掛米の「西海(さいかい)」というのは初めて見ました。
 ググってみると、まさに佐賀県で開発された酒米みたいですね、他では「天山」という銘柄(not天吹)が使っているようですが、かなりレアなのではないでしょうか。

 ところで、私としては万齢は前回記事でも触れたように、食中酒ガチバトルイベント「九州S1グランプリ」関連で知った銘柄でした。
 しかしググった限り、どうも2015年以降の結果が見当たらないんですよね…、コンセプト含め陰ながら応援していたイベントなだけに、無くなってしまったのなら残念です…

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 上立ち香はキリリとしたセメダインっぽい香りが仄かに。
 含むと、フレッシュな甘酸苦が非常に良いバランスで絡み合った旨味がしっかりと入ってきて、徐々に酸辛を優勢にしつつ、キリリかつ自然に流れ込んできます。
 味わいは、うーむ洋梨的なフレッシュかつ深みのある甘旨味が主役ですが、酸苦辛も存在感があってわりと賑やかな感じ、ただ全体はしっかりとまとまっています。
 後味は苦辛が引き取ってバッチリキレます。

 「無濾過生原酒らしさ」を割と素直に楽しめる、濃厚フレッシュフルーティー酒でした。
 つい「うん、これこれ」と言いたくなる、私の好みのラインの味ですね~、ただ個性というよりはまとまりで勝負する味わいに思えます。
 後は何か一つ「武器」が欲しい気もしますが、バランスが崩れたら元も子もないので、なかなか難しいところです。
 ともかく、万齢、またいつか他のスペックも試してみたいと思います。

 温度があがるとちょっと賑やかすぎる感じかな。
 ある程度は冷やしていただくのが個人的にはオススメ。

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名称:万齢 特別純米 無濾過生原酒
精米歩合:55%
使用米: 麹米:山田錦 掛米:五百万石
アルコール度:17%
日本酒度:+4
蔵元情報:小松酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 万齢 特別純米

2017年08月15日 佐賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

睡龍 特別純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 睡龍 特別純米 無濾過生原酒

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 奈良県宇陀市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲み経験は確かあったような…

 このお酒の特徴としてはまずはその「見た目」に触れざるを得ないでしょう。
 細いリボン状のラベルをぐるぐる巻きにしたこのデザインはまさにオンリーワン、これはもう勝ちですよ。
 大きめに「意匠登録」と記載してあるのにも納得ですね、蔵として誇るに相応しいアドバンテージかと…

 さて、睡龍といえば全国的には何といっても「生もとのどぶ」というにごり酒が有名だと認識しています。
 私も実はそちらの方が狙いだったのですが、せっかく通販で頼むんだからレギュラー品も飲んでみようと思い、同梱してみました。
 使用米は五百万石と日本晴らしいです、60磨きの新酒無濾過生原酒と、私にとっての定番スペックですね。

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 上立ち香は酸とセメダインが混じったスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、個性的な苦味をまとった旨味が力強く入ってきて、さらに酸味も加わることで濃度高めながらキッチリ引き締まった状態で、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、甘味控えめで、苦酸が絡んで少々ケミカルミネラルな印象のある旨味が最初から最後まで主役を演じる感じですね(少なくとも冷酒では)
 後味は、苦味が引き取ってしっかりキレます。

 ミネラル、緑臭さを感じる苦味が非常に面白い、超個性派キリキリ苦酸酒でした。
 本当に独特なお酒です、個人的にはこういう確固たる個性は、自分の好みとは別に応援したいですね。
 とりあえずは、あまり新酒生原酒開栓直後冷酒で飲むお酒ではないかなあというのは正直なところ感じました。
 睡龍、次は生もとのどぶをご紹介します。

 燗を付けてみると…、うおっ「草いきれ」的な緑っぽさがさらに増しましたね。
 ただ、甘味や旨味も出てきて、若干飲みやすくなるというか優しくなります、これは十分ありでしょう。

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名称:睡龍 特別純米 無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:五百万石・日本晴
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社久保本家酒造
購入価格(税抜):1,475円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.1/9.0

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タグ: 睡龍 特別純米

2017年08月11日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

富久長 特別純米 しぼりたて 無濾過本生 淡くおりからみ

本日の家飲み 富久長 特別純米 しぼりたて 無濾過本生 淡くおりからみ

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 広島県東広島市のお酒です。
 外では何度かいただいていますが、家飲みは初めて。

 富久長は「海風土(シーフード)」という魚介類向け食中酒を出していたり、なんとなく今風の蔵というイメージがあります。
 ホームページを見ると、一見地味なデザインながら、特約店一覧や通販ページなど、消費者が求めるものはしっかり備えている印象を受けました。
 特に特約店一覧を載せるにあたり、取扱店自体は他にもあること、蔵元直販との関係、小売価格が一定でないことなど、お酒の販売について結構センシティブな話題についてもしっかり蔵元としての説明を記載しているところは、素晴らしいの一言だと思います。
 さらに一覧コーナー名を「酒販店は蔵の宝」としているところも素敵。
 この辺りについては一買い手として上から目線で何十回でも繰り返しますが、ホームページに特約店のリストを載せないで「お問い合わせください」みたいな扱いにしている閉鎖的なところは、同蔵のホームページを100回ぐらい見て深く反省して欲しいところですね。

 完全に話が逸れました…、今回いただくのは広島の代表的酒米八反錦を60%まで削って醸した新酒になります。
 「淡くおりからみ」という表記は面白いですね、実際にごり方は薄目でうっすらという感じ。
 
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 上立ち香はセメダインとガスが混じった、ラムネ的な爽やかさのある香りがそこそこに。
 含むと、イメージ通りのシュワシュワした甘旨酸味が、これまた新酒らしい苦渋味で引き締められつつ、最初から最後まで勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはりサイダー的な甘味とガスが中心にあるのですが、渋味が仕事をしてそこそこの奥深さを演出していますね、苦味はちょっと甘味と喧嘩している気も…
 後味は、少々渋味を口中に残しつつ、ガス酸で引き上げていきます。

 フレッシュ感と青さと苦味がそれぞれストレートに主張する、今どきの新酒しぼりたての典型のようなお酒でした。
 私がたまに出会う「プラスアルファが欲しい」という想いを抱かせるタイプのお酒ですね、より洗練させる方向でも個性を伸ばす方向でもどちらでも良いのですが。
 ただ、苦味に関しては今期特有の可能性もあるので、一本で印象を決めてしまうのは早計とも思います。
 富久長、次はまた別のスペックも試してみたいと思います。

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名称:富久長 特別純米 しぼりたて 無濾過本生 淡くおりからみ
精米歩合:60%
使用米:八反錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社今田酒造本店
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:鈴木酒販(神田)
お気に入り度:8.2/9.0

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2017年07月22日 広島の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

松みどり 特別純米酒 生原酒

本日の家飲み 松みどり 特別純米酒 生原酒

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 神奈川県足柄上郡松田町のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みに関しては後述します。

 松みどりについては数年前に一度外飲み経験があるのですが、実はその時一杯飲んだ印象は正直あまり良くありませんでした。
 そんなこともあってしばらくは見かけてもスルーしていたのですが、今年あの矢島酒店さんの店頭に並んでいるのを見つけ、気になったので店長さんにコメントを貰ったわけです。
 曰く「前から試飲はしている、今期は良かった」とのことだったので、じゃあ買ってみるかとセレクトしました。
 
 造り手の中澤酒造については、「しーたかの日本酒アーカイブ」さんが詳細な蔵元訪問記事を載せられていました
 スペック的には麹米山田錦50、掛米美山錦55というコスパを意識したもので、実際お値段も税抜き1,300円以内とかなりお安くなっていますね。
 三日どころか三年以上間が開いているので、刮目しつついただきたいと思います。

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 上立ち香はフレッシュで、洋梨的な甘さを感じる香りがそこそこに。
 含むと、濃厚な甘旨味が新酒らしい力強さで入ってきて、これまた新酒っぽい苦味と程々の酸味で輪郭を整えつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいはメロン的果実系のもので、太い甘味、強めの青さ、そこそこの酸味が絡み合った、ある種の粗さを旨味の勢いで洗い流す力強いものですね。
 後味は甘さをほんのりと残しつつ、青い酸で引き上げていきます。

 今風の新酒無濾過生原酒のど真ん中を行くような、甘く、青く、若干荒く、酸もたった、フレッシュ芳醇酒でした。
 良く言えば素直、悪くいえば有りがちな趣ですが、発展途上の通過点としては上々でしょう。
 既に地酒激戦区のスタートラインを若干超えた位置まで来ていると思いますが、本格的に人気を得られるかはこれからが本当の勝負になると思います。
 松みどり、今後のさらなる発展に期待しつつ、注目していきたいと思います。

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名称:松みどり 特別純米酒 生原酒
精米歩合: 麹米:50% 掛米:55%
使用米: 麹米:山田錦 掛米:美山錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元:中澤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,288円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年07月12日 神奈川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

巖 特別純米 しぼりたて生酒 華吹雪

本日の家飲み 巖(いわお) 特別純米 しぼりたて生酒 華吹雪

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 群馬県藤岡市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目。

 前回いただいたお酒(美山錦+五百万石)がかなり好みだったためセレクトしました、青森酒以外では珍しい、酒米「華吹雪」を使ったお酒です。
 ところで、皆さんは酒米(酒造好適米)というと、何種類ぐらいが思いつくでしょうか。
 私はこの前バーっと書き出してみたところ、大体50種類になりました。(ちなみに「高木酒造シリーズ」「八反シリーズ」あたりで数は稼げますね、どうでもいい話ですが(笑))
 その後Wikipediaで答え合わせしたら知ってる米が結構漏れていたので、もう少し頑張れば60ぐらいは思いついたかもしれません。
 ちなみに、酒米でないけど酒造りに使われている品種も10ぐらいは浮かびます、そして逆に、酒造好適米と思いこんでいた「亀の尾」「松山三井」が一般米だったことにはびっくりしましたね。
 まあ一人遊びとしては結構面白かったです、マニアなら一度試してみてはいかがでしょう。

 完全に銘柄から話がずれましたね、巖に関してはモウカンさんのところで知った、「一途で不器用な男:巌 高井幹人──偏差値エリート4人の酒づくり」という、男性向け雑誌の記事が印象に残っています。
 慶大商学部から京大文学部に転学したとか…、これだけで高学歴なだけでなく変人の匂いもしますね(笑)、ご興味があればご一読をオススメします。
 (よくみたら「いっぽん!!」の原作者さんの記事ですね、流石)


 上立ち香はセメダインメインの硬質かつフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの硬質な旨味が、程よい甘味と苦渋味と一体となって、独特の引き締まりを保ちつつじわじわと染み込んできます。
 味わいは、なんというかやはり銘柄のイメージ通りの男らしいというか、ガツンと来ながらキレは良く、かつ旨味の芯の周辺に今風の甘味もしっかりと具備している独特のもの。
 後味は、苦渋味をうっすらと口中に残しつつ、力強くキレます。

 味わいのインパクト、心地良い甘味がありながら、全体の印象はあくまで引き締まり硬質な、様々な魅力を内包した男酒でした。
 いやあやっぱりレベル高いですね巖、凡百に埋もれないまとまりと個性を両立させた酒質だと思います。
 そしてなんとなくまだまだ「これから」の伸びしろも感じますね、素直に洗練させていけば、そのまま人気銘柄になりそうな予感。
 巖、今後要注目の銘柄の一つだと思います。

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名称:巖 特別純米酒 701号 本生
精米歩合:55%
使用米:華吹雪
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:高井株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(奈良・通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年07月10日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

ささまさむね 特別純米 生酒

本日の家飲み ささまさむね 特別純米 生酒

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 福島県喜多方市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め、確か初めていただきます。

 福島のお酒といえば、先日「全国新酒鑑評会金賞受賞蔵数 五年連続日本一」という快挙を成し遂げたということが記憶に新しいところです(リンク先は同県の酒造組合ホームページ)。
 実際私としても、飛露喜や写楽などのメジャー銘柄はもちろん、豊圀、山の井、会津中将、自然郷などなどまだあまり東京に出てきていない銘柄についても、極めてハイレベルな福島酒との出会いを最近多く経験しています。

 さて、これはちょっと危ないというか、無責任な言説になりますが、ここ最近の福島酒の躍進には、あの原発事故も関係しているんじゃないかと、個人的には思っております。
 復興に対する並々ならぬ意気込みに加え、「放射性物質が検出されたら一巻の終わり」という危機感が、蔵内の衛生環境に前向きな影響を与えている部分があるのではないかと。
 聞くところによると、うまい酒を醸すためには、「蔵内が清潔であること」は非常に大きいらしいですしね。
 もちろん大前提として蔵の実力が無いと金賞なんて取れませんし、例えこの仮説に正しい面があったとしても、それが蔵元さん達の大変な努力によるものであることは変わりません、本当に頭が下がる思いです。

 完全に話がそれましたが、このささまさむねについては前情報皆無のフィーリング買いだったもので、ネタが思いつかず…
 裏ラベルには割と叙情的な解説文がありますね、「ささまさむね」は2014年からの新ブランドとのこと(通常銘柄は笹正宗)。

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 上立ち香は硬質なマスカット的?甘酸の香りが仄かに。
 含むと、濃厚かつ奥深い印象の甘旨味がグググッと入ってきて、少々の酸味と時間差で奥から滲み出てくる渋味によって複雑さを感じさせたまま、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、マスカットというか、新酒なのにレーズン的な味乗りを感じさせる個性的な甘酸渋味が旨味を演出します、逆に新酒に有りがちな苦味は皆無で、しっかりとした旨味を自然に楽しませてくれます。
 後味は渋味をほんのりと口中に残しつつも、芳醇さをしっかりと引き取ってキレます。

 複雑さと落ち着きが魅力の、個性派芳醇甘旨酒でした。
 たまにこういう新酒らしくない新酒に出会いますね、フレッシュ感があまり無い分粗さも無く、じっくりと楽しめるお酒かと思います。
 特に新酒の時期にこういうお酒と出会えると、家飲みにバリエーションが出て非常にお得な気分になれますね。
 ささまさむね、また他のスペックもいただきたいとお思いました。

 開栓後はやっぱり濃厚甘味系らしくちょっとダレてくるかな…
 こちらは早めに飲みきるのが、個人的にはオススメ。

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名称:ささまさむね 特別純米 生酒
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元:笹正宗酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年07月08日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

笹の譽 特別純米 初しぼり ひとごこち おりがらみ生

本日の家飲み 笹の譽 特別純米 初しぼり ひとごこち おりがらみ生

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 長野県松本市のお酒です。
 外飲み、家飲み経験については後述。

 前回の本金に引き続き、またも「大長野酒祭り」登場銘柄になりました、ただ実はこちらは家飲み経験ありです。
 私の大長野酒祭り初参加は確か第2回の2012年で、その時印象的だった銘柄のうち、この「笹の譽」と「勢正宗」をイベント後間をおかずにこだまさんのところに買いに行った覚えがありますね。
 その時に飲んだのは「笹の譽純米吟醸 中汲み三割麹」で、当時の感想メモによると「上立ち香からあまーい感じ。含むといかにも長野酒といった濃い甘旨味が一杯になる。後味はきっちり苦酸味が締めるが、新酒っぽい癖を多少感じる気もする。」とのこと。
  偉そうに書いてますが今思うと、8月購入酒に「新酒っぽい」っていうのもどうかと思いますね(笑)、まあ素直な感想ではあるのでしょう、今も基本姿勢は変わっていないと思います。

 閑話休題、こちらも本金同様ひとごこちの55%精米の新酒生酒です、日本酒度が-1と低めなのが特徴でしょうか。
 今年(28BY)の傾向として、「初しぼり」という文言に若干の不安もありますが…、先入観を排していただきます。

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 注ぐと全く濁ってないですね、若干うたい文句に偽りありかな(笑)

 上立ち香はわりと酸を感じる果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり酸の効いた旨味がググっと入ってきて、奥に独特の渋味を感じさせることで複雑さを添えながら、唾液腺を刺激しつつじわじわと染み込んできます。
 味わいは、強めの酸と甘味がせめぎ合う感じの甘酸っぱい系の果実の旨味が主役、渋味はあくまで程々の脇役で、やっぱり中でも酸の印象が強いですね。
 後味は少々苦味を残しつつも酸で力強くキレます。

 最初から最後まで柑橘系果実の酸が主役を演じ続ける、フレッシュ甘酢っぱ酒でした。
 以前家飲みした記憶ではかなりの甘口酒という印象だったのですが、それは「三割麹」というちょっと特殊なスペックのお酒だったからで、もしかしたらこちらがスタンダードな笹の誉の傾向なのかもしれません。
 もしくはこのBYの特徴なのか…、まだ材料が少ないのでなんとも言えませんね。
 笹の譽、次はまた別のスペックを試してみたいと思います。

 開栓後、二日ぐらいたったらさらに甘味が引っ込んじゃったなあ…
 何とか濃くしようと思って燗を付けても、やっぱり強まるのは酸。
 これはあくまで酸味酒好きな人向けのお酒だと、個人的には思いました。
 (しかし、一体この記事で私は何回「酸」という言葉を使ったんでしょうか(笑))

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名称:笹の譽 特別純米 初しぼり ひとごこち おりがらみ生
精米歩合:55%
使用米:ひとごこち
アルコール度:16度
日本酒度:-1
蔵元情報:豊国酒造合資会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.2/9.0

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2017年06月08日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

徳次郎 特別純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 徳次郎(とくじろう) 特別純米 無濾過生原酒

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 京都府城陽市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらは私にとって完全初見銘柄です、店頭でちょうど「特別純米 無濾過生原酒」という私向けスペック(笑)が出ていたので衝動買いした次第。
 蔵元ホームページを覗くと通常銘柄は「城陽」みたいですね、そして珍しく特約店限定銘柄であるこの「徳次郎」の解説コーナーもあります
 しかし個人的に気になるのは「多くのお客様から問い合わせをいただきまして」紹介コーナーを作ったかのような書きぶりです、そんなんだったら最初から掲載しましょうよ…
 実際特約店限定銘柄が蔵元公式ホームページに載っていないことが多いこの地酒業界の慣習は、今日日異常なものだと当ブログとしては繰り返し主張したいと思います。

 ちなみにこの徳次郎の紹介コーナーは、ブランドコンセプトや個別スペックの紹介も無く情報量としてはイマイチ。
 販売店一覧があるのは素晴らしいと思いますが、私が買ったお店が載ってない…、たぶんあまり更新されていないのでしょう。
 スペック的には、五百万石55磨きの無濾過生原酒と、最近の新酒スタンダードの範疇内になっております。


 上立ち香は酸を感じるフレッシュな果実の香りがそこそこに。
 含むと、かなり引き締まった旨味が、伴う酸で舌を少々刺激しつつスルスルと入ってきて、時間差で出てくる苦味で最後までキリリとしたまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはりフレッシュな柑橘系果実という印象の酸が効いた旨味が主役、甘味や苦味がそこに寄り添って、ある程度の「飲みがい」を加えている印象。
 後味は苦酸が引き取って、見事にキレます。

 存在感はありつつも極めて引き締まった味わいが特長の、飲みごたえと飲み飽きなさを兼ね備えたお酒でした。
 最近で飲んだ中では一代弥山に似たような方向性を感じますね、酸でキレるタイプの今風食中酒という趣。
 徳次郎、また機会があれば他のスペックもいただいてみたいと思います。

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名称:徳次郎 特別純米 無濾過生原酒
精米歩合:55%
使用米:五百万石
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:城陽酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.2/9.0

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2017年06月02日 京都の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

豊香 辛口特別純米酒 しぼりたて無濾過生酒

本日の家飲み 豊香(ほうか) 辛口特別純米酒 しぼりたて無濾過生酒

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 長野県岡谷市のお酒です。
 外では何度もいただいていますが、家飲みは確か初めてですね。

 このお酒も前回さんざんディスった(笑)辛口標記のお酒ですね。
 ちなみにこれについても、「本当に辛口なんでしょうか」と聞いたところ、店長さん曰く「いわゆる辛口酒って感じではないと思う。おそらく日本酒度が高めなのでそういう表記にしているのではないか(要約)」とのこと。
 うーむ、蔵元の意図はともかく、世の一般ピープルの認識っていまだに「辛口≒淡麗辛口」だと思うんですよね、そういう相手に「日本酒度が高め」なお酒を安易に「辛口酒」と表して売ることは果たして適切なのかな…
 まあ「とりあえず辛口」派がまだまだ支配的である現状、売り文句としては間違っていないとも思うのですが、どこか釈然としないものがあります。
 (逆に「甘口」って明記して売り出しているお酒には、蔵元のある種の「覚悟」を感じるんですよね。)

 といいつつ、実はこのお酒については裏ラベルに「スピード感のある味わいとキレ」というワードの記載があるので、割と意図することは伝わるような気もします。
 アルコール度数15度と低め(多分加水あり)なことと合わせると、スッキリキリリ系の辛口酒であることを想像しますが、さていかがでしょうか。

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 上立ち香は酸を感じるフレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、軽やかながら存在感のある甘旨味が勢い良く入ってきて、しっかりとした酸と裏方の苦味で見事に引き締められつつ、最後までキリリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはり青リンゴ的なフレッシュフルーティーな甘旨味が芯にあり、それに強めの酸が伴うことで、濃厚さと軽さを見事に両立させていますね、そしてありがちな苦味や渋味は完全に裏に回っているのが素晴らしい。
 後味は酸が必要限度に引き取って、結構優しく引き上げてくれます。

 どんどんイケてしまいそうな良い意味の軽さと長野酒らしい優しい甘味を兼ね備えた、コンセプトのハッキリしたお酒でした。
 個人的には「スッキリキリリ感」よりも「優しい甘味」に惹かれるものがあるので「辛口」と標記することには賛同しかねますが、このお酒なら確かに「ああ辛口だね」と言う飲み手は多いのかもしれません。
 でも、同蔵のスペックの中、あるいは長野酒の中では比較的辛口だとしても、全国区で売るときにあえて辛口表記にする必要はあるのかなあ…(しつこい)
 ともかく、豊香の味わい自体は私の好むところであること自体ははっきりしました、他のスペックも是非いただいてみたいと思います。

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名称:豊香 辛口特別純米酒 しぼりたて無濾過生酒
精米歩合:59%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社カネタ玉田酒造店
購入価格(税抜):1,297円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 豊香 特別純米

2017年05月19日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

華一風 特別純米酒 生にごり 28BY

本日の家飲み 華一風 特別純米酒 生にごり 28BY

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 青森県弘前市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 同銘柄は27BYに特別純米生をいただいています、今回はそのうすにごりバージョンですね。
 前回がかなり好印象だったため、店頭で見かけたときは即決しようと思ったのですが、引っかかったのが裏ラベルの「辛口なお酒です。」という文言。
 店員さんに、「これ本当に辛口なんですか?そうなら買わないんですけど」と若干憎たらしい感じで聞いたところ、「え、そんなこと書いてあります?全然辛くないですよ」とのこと。
 内心「キエーッ!なんでこう蔵元が無頓着に辛口というワード使っちゃうかなあ!」と頭をかきむしりたくなるのを押さえつつ(笑)、安心してレジに運んだ次第です。
 前から主張していますが、軽く挙げるだけでも「スパッと辛口」「スッキリ辛口」「ドッシリ辛口」「ピリピリ辛口」のように(少なくともマニアには伝わる表現かと)、「辛口」というワードは現状表す味わいがあまりに多岐に及んでいるため、少なくともプロならそのあたりしっかり配慮して使うべき表現だと思っております。

 閑話休題、スペック情報についてですが、これまたラベルからは55磨きということぐらいしかわかりません。
 蔵元ホームページは無いようで、ググっても出てくるのは酒造組合の紹介ページだけ…。
 情報公開度は最低レベルですが、マニア的にはそういうお酒に惹かれるものがあるのも事実、まあ気を取り直していただきます。

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 上立ち香はおりの米らしさ、セメダイン、果実香が混じり合ったような香りがそこそこに。
 含むと、いわゆるフルーティーな印象の甘旨味が勢い良く入ってきて、クセにならないほどほどの苦味を伴ってバランスを保ちつつ、自然に喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、柑橘系果実(オレンジかなあ…)の甘酸旨味が厳然たる主役を演じて、おりが素直に濃度ブーストをかけ、かつクドさや重さのないまとまりのあるもの。
 後味は酸がバッチリ引き取って、見事にキレます。

 芳醇濃厚フレッシュな甘旨味を十分に楽しませてくれつつ、キツくならない苦味と酸味が飲み飽きなさも添える、非常に完成度の高いうすにごり酒でした。
 こういうお酒は苦味が立ちがちな気がするのですが、このお酒はそれが程々に留まっているのが良いですね…、非常にバランスが良いです。
 あえて言うなら、「スッキリ辛口」系のお酒でしょう、少なくとも完全発酵で甘味を絞った辛口酒等とはまったく違った系統のお酒です。
 そしてそれは私の好むところであり、その中でもかなりハイレベルなお酒だと思いますね。
 華一風はもっともっと知られるべきお酒だと改めて感じた一本でした。

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名称:華一風 特別純米酒 生にごり 28BY
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社カネタ玉田酒造店
購入価格(税抜):1,662円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年05月17日 青森の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

而今 特別純米 無濾過生 28BY

本日の家飲み 而今 特別純米 無濾過生 28BY

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 三重県名張市のお酒です。
 当ブログ定番銘柄の一つ。

 而今ほどの有名銘柄ともなると、基本的に酒イベントへの露出も少なくなるようですが、最近例の「CRAFT SAKE WEEK」で、「チーム十四代の日」に参加していたようですね。
 同イベントの公式ホームページには「日本酒の魅力を知り尽くした中田英寿が全国から選んだ選りすぐりの酒蔵100蔵」として参加蔵が列挙されています。
 私の脳内データベースから漏れていたのは「大賀」「名倉山」かな…、それ以外で飲んだことが無いのは大七くらいかしら(笑)、正確にカウントはしていませんが、銘柄単位なら8割程度は当ブログでカバーできているかと。
 ということはすなわち、まあ大体「東京でも買える」有名どころということですね、それを100集めたということは素直に凄いと思いますが、私のような一般リーマンでも数少ない出張の度に「桃の里」とか「勇心」とか「清鶴」とか、素敵な銘柄と出会えているのだから、折角蔵めぐりしているならもう少しオリジナリティを出してもらってもいいような。(というか、後ろで手配しているお店が透けて見える感じが…)

 と、マニアらしくついイヤミから入ってしまいましたが、基本的にはこういうイベントで日本酒ファンを増やしてくれるのはありがたいことだと思っております。
 いわゆる日本酒業界の「パイを増やす」系のイベントでしょうからね、しかも適当に萌え系やデザイン系のラベル貼ったりするのでなく、ちゃんと「味」を伝えようとしていますし。
 ワイン派の金持ちやチューハイ派の若い衆が少しでも日本酒派になってくれれば言うことないかと。
 
 …流石に而今についてはネタ切れなので、ズレた話を語ってしまいましたが(しかも超上から目線)、そろそろお酒の話に戻ります。
 今回は定番スペックの特別純米生、五百万石の60磨きというのもいつも通りですね。
 値段もほぼ据え置きなのはありがたいところ。

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 上立ち香は中々に濃厚で程よく熟した柑橘果実の香りがそこそこに。
 含むと、程よい濃度の甘酸旨味がスルスルと入ってきて、仄かな苦味で輪郭を整えつつ、最後までその程よさを保ったまま、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、いつものラインのパイン的而今味の甘酸旨があるのですが、濃度はわりと控えめで、酸の働きもあってスイスイと飲めてしまうような飲みやすさがあります。
 後味は苦酸がはっきり出てきて、力強くキレます。

 いつもの柑橘系果実の甘酸の旨味をほどほどの濃度で感じさせる、ちょっと一歩引いた感じの食中酒的な而今でした。
 而今の生でこの濃度は個人的にはちょっと物足りないかな…、これが方向性の転換なのか、いわゆる28BYの米の出来問題に由来するものなのかが分からないのが辛いところです。
 まあ而今については基本的に純吟スペックか、にごりやおりがらみの方が自分の好みであることを再認識しましたね。
 而今は、今期も後2~3スペックやる予定です。

 開栓後二日目は結構もろもろが濃くなって、なかなか良いかも。
 いや、でも苦味も増すなあ…、やっぱり甘さが細いのが私としては残念(あくまで而今としてはですが)

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名称:而今 特別純米 無濾過生 28BY
精米歩合:60%
使用米:五百万石
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木屋正酒蔵合資会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 而今 特別純米

2017年04月22日 三重の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

本日の家飲み 木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも6回目と、かなりの頻度ですね。
 にごり酒特集の7本目。

 今回にごり酒をまとめ飲みして改めて思ったのは、通常のお酒以上に「にごり酒はベストコンディションで飲むのが難しい!」ということです。
 特に穴開き栓ものはやはり変化が激しいので、早飲みが基本になるでしょうね…、そういう意味では今回の繁桝にごり桃の里しろうまは良い勉強のネタになったと思います。
 「ガス感」の変化に関してはさらに繊細な問題になってきますが(ガスが強いのが好きかは好みによる)、基本一度抜けたガスを取り戻すのは難しいため、状況が許す限りにごり酒は密閉栓でだして欲しいと個人的には思います。
 密閉栓と穴開き栓の両方が出荷されるにごり酒に「金鼓 水もと濁酒」がありますが、私が飲んだ限りでは密閉栓の方が断然美味しく、楽しい酒だった記憶もありますしね(まあ4分の1ぐらい吹きこぼれましたが…)。
 
 閑話休題、今回いただくのは木戸泉のにごりということで、当然ながら高温山廃仕込みになります。
 米違いのものもあるようですが、これは山田錦利用バージョン。
 
 見てくださいよこのおりの量を!ちなみにガス感は穴開き栓だからかそこそこレベルで、開栓も余裕でした。
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 濃度はかなり高く、そうとう混ぜたつもりでもおりの塊がダマっぽく残っているように見えました。
 ただ注ぐと、意外にもいい具合の粘度になったかも…、塊が引っかかったりはしなかったです。

 上立ち香は典型的なガスとお米が混じり合ったような香りが仄かに。
 含むと、やはりお米感が強い旨味がトロリと、しかし酸味でかなり強めに引き締められつつ、最初から最後まで存在感を保ちながらグググッと入り込んできます。
 味わいは、やはりにごり系らしくお米っぽいクリーミーな旨味(甘さはそこそこ)があるのですが、そこに木戸泉らしい割りと鋭角な酸が伴って、独特な飲みやすさ(というか次を誘う感)を創り出します。
 後味は酸が引き取り、粉っぽさをあまり感じさせずにしっかりと引き上げます。

 にごり酒のなかでもかなり高めの密度と、しっかりとした旨味を、酸で力強く引き上げる、非常に押しの強いお酒でした。
 個人的にはもうちょっと甘味を求めたいところですが、まあ完全に好みですね、木戸泉は甘味より旨味と酸味が特長だと思うので、ブレなさは素敵だと思います。
 その上でさらにワガママを言ってしまうとこれ密閉栓で出して欲しいなあ…、物理的に無理なのかも知れませんが、やっぱりもうちょいガスが欲しい気がします。
 ただ、個性的な魅力があることは確かですね、単体でも良いですし、肉とか油ものとの相性も良好かと。
 次回はこのお酒に負けず劣らず…、というかそれ以上に個性的な千葉県産にごり酒をご紹介します。

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名称:木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年04月11日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

山間 H27BY 5号 中採り直詰め 無濾過生原酒

本日の家飲み 山間(やんま) H27BY 5号 中採り直詰め 無濾過生原酒

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 新潟県上越市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目と、なかなかな登場回数です。

 山間というと、数年前は入手困難銘柄に片足を突っ込んだぐらいのレベルで入荷即完売状態だった覚えがありますが、最近は割と普通に購入できる印象があります。
 理由としては、生産量関連とか、23BYのヤブタ問題(参考:「いとう酒店」ブログ)が尾を引いているとか、色々と考えられますが、買う側としては非常にありがたい話ではあります、むしろこうあるべきと言いますか。

 そもそも、これだけ地酒全体のレベルが上がってきている今、特定銘柄に人気が集中するのはある意味不自然なことだといえるでしょう。
 最初に有名どころから入るのはある意味当然ですが、ある程度飲めば好みの方向性はつかめるし、そうなれば日本酒ブログなり酒屋コメントなりから自分なりのお気に入り銘柄を探し出すことは決して難しくないはず。
 入手困難銘柄を家飲みするのにそんなに血道を上げる必要は本来はないのです!
 …と、ここまで書いて、説得力の無さ(というか自分に嘘をついている感)に我ながら愕然としましたね、やっぱりそれらを(定価で)手に入れる喜び、優越感というのはそれ自体蠱惑的なものがありますし、その上で飲むとやっぱり旨いんですよね…地酒飲みの業は深い。

 完全に話がズレました、今回いただくのは27BYの無濾過生原酒ということで、やはり一年程度の生熟期間を経てから出荷されたものです。
 その上中取りですからね、個人的に気になる要素が多いスペックだったので、今回久しぶりにセレクトしてみました。

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 上立ち香は山間的な独特な木香っぽい香りがそこそこに。
 含むと、やはり個性的な旨味がググっと入ってきて、落ち着いた酸味と苦味で輪郭を整えつつ、じんわりと染みこんできます。
 味わいは、山間味としか言いようがない濃厚な旨味がとても素直に熟した感じで、高濃度かつ落ち着きとバランスをを保っている印象。
 後味は若干の苦渋で見事にキレます。

 野太い旨味と苦味がせめぎ合う、超芳醇個性派酒でした。
 やっぱり旨味に前と変わらないオンリーワンの複雑さがありますね…、私は木(樽)っぽいと思っているのですが、言っているのが私だけなので、ズレているかも。
 実は個人的にはこの山間の味はあまり好みではないのですが、それでもこのお酒のまとまりは感じますので、相性が合えばきっと素晴らしくハマると思いますね。
 山間は引き続き情勢を注目したい銘柄です。

 冷酒だと個性が際立つ感じですが、温度が上がってくるとちょっと丸くなって素直に飲めます。
 個人的には常温が断然好き。

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名称:山間 H27BY 5号 中採り直詰め 無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:たかね錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:新潟第一酒造株式会社
購入価格(税抜):1,482円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 山間 特別純米

2017年02月24日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

而今 特別純米 にごりざけ生 28BY

本日の家飲み 而今 特別純米 にごりざけ生 28BY

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 三重県名張市のお酒です。
 言わずと知れた当ブログ定番銘柄の一つ。

 新年一発目は、24BY25BY26BY27BYに続き、なんと5年連続で元旦にいただいている、而今のにごり酒生としました。
 今回も数ヶ月前から入手に動いていて、ようやく家飲みできる体制を整えることができました。
 いやあやっぱりこのお酒好きなんですよ、意外と日本酒(特定名称付き)のにごり酒って、「(安物のべた甘と差別化させた)スッキリ系」のお酒や強炭酸系が多く、このお酒のように心地良い甘さをじっくり味わえるものって少ない気がしています。
 
 スペック的には、実は昨年いただいたものと使用しているお米が若干異なり、五百万石だけでなく山田錦も使っているようです。
 酒屋さん曰く、而今は最近味わいがスッキリしてきた傾向があるので、このにごりについては原点回帰して旨味をしっかり出すという蔵元さんの意向があったとのことでした。
 個人的には非常に喜ばしいお話ですね、さていかがでしょうか。

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 上立ち香はガスと米と甘さを感じるスッキリととした香りがそこそこに。
 含むと、やはりガス苦甘酸が一体となった旨味が荒々しいほどに力強く入ってきて、しかし見事なまでバランスを保ったままゆっくりと流れ込んできます。
 味わいはやっぱり大人のカルピスソーダというべき甘味と乳酸味による濃厚な旨味が厳然たる主役を演じ、ただガス感と苦味も若干強めで、意外とキリリとした感じですね。
 後味は苦味を舌先に残して、ジュワっとキレます。

 日本酒的な複雑味のあるカルピスソーダといった趣の、シュワシュワ甘旨乳酸酒でした。
 まあいつもの而今にごりラインの味わいですね、ただ若干苦味が強いような…、あまり山田錦効果はわかりませんでした。
 といいつつ、やっぱり旨味はしっかりしているので、飲んでいて心地良いのには変わりないです。
 私としては、「これでばっちり新年が始められる!」という気分になりますね。
 而今にごり、来年も是非いただきたいなあ…

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名称:而今 特別純米 にごりざけ生 28BY
精米歩合:60%
使用米: 山田錦:34% 五百万石:66%
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木屋正酒蔵合資会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年01月02日 三重の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 28BY

本日の家飲み 飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 28BY

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 福島県会津坂下町のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目ですね。

 年内最後の更新ということで、スペシャルなお酒のご紹介です。
 飛露喜については、最近特殊事情で買えた特別純米火入れ比較的入手しやすい特撰純吟(現純米大吟醸)を紹介しております。
 が、自分にとってのド本命であるこの特別純米無濾過生原酒については前回が24BYの時ですので、実に4年振り、悲願かなっての今回の家飲みとなりました。

 飛露喜については蔵元が頑なに一升瓶オンリー(一部高級品除く)の出荷を続けていることもあって、入手が本当に難しいんですよね…、加えて他の入手困難銘柄と比べて転売対策が甘い印象があり、そっち系の酒屋で大量にプレミア価格で売られてしまっているのも悲しいところ。
 ギャザリーのまとめでも書きましたが、保管状況もよくわからない転売プレミア酒に手を出すぐらいなら、ちゃんとした居酒屋さんでじっくりといただくことを、繰り返し強くオススメいたします!
(仕様により当ブログの広告バナーにたまに出てきてしまうのはご勘弁ください…)

 閑話休題、スペックは相変わらず精米歩合55%ですね、それ以外の情報はラベル上ではよくわかりません。
 特別純米火入れや泉川ふな口は最近ラベルのカラーリングが変わりましたが、この無濾過生原酒は白紙にスミの筆文字記載と相変わらず。
 佇まいにオーラを感じてしまうのは私の思い入れ故にでしょうか…


 上立ち香はスッキリフレッシュな酸と若干のバニラを感じる香りがそこそこに。
 含むと、フレッシュかつ程よい口当たりの旨味がゆっくりと入ってきて、少々遅れて裏方に顔を出す渋味で見事に輪郭を整えつつ、最後まで存在感を保ちつつ染みこんできます。
 味わいは、結構酸渋が立ちつつも、やはり芯に上品な甘旨味があって、芳醇ながら全体としては透明感も感じるほどにキレイにキチンとまとまっている印象を受けます。
 後味はその酸渋が、意外なほどに優しく引き取って、バッチリキレ。

 完成された一つの味わいの世界を感じさせてくれる、無濾過生原酒として極めて完成度の高いお酒でした。
 この銘柄・このスペックならではの魅力をビンビンに楽しめるものでしたね…、この味わいでこのお値段というのはやっぱり異次元のコスパです。
 「無濾過生原酒」というカテゴリの第一人者として、まだまだ他の銘柄が追いつけていない境地にあると思いますね…、やはり飛露喜の真骨頂はこのスペックにあるかと。
 本当はこのスペック増やしてほしいんですが、火入れこそ飲食店向けに安定供給しなくちゃいけないから、難しいんだろうなあ…、せめて四合瓶出してくれればなあ…。
 来年も飲みたいなあ…、飲めるかなあ…、祈るしかない今日この頃でした。


 開栓後は、一口目はちょっとインパクトが弱まって、甘味も引っ込んだかな…と思いきや、二口三口と飲み進めると、やっぱこのバランスがベストなんだな…、と思わせてくれる懐の深さを感じます。
 これは舌が飲み慣れるのと、若干の温度上昇も影響しているでしょうね、玄妙ともいえるバランスかと。
 (と、書いてから気が付いたのですが、4年前も似たようなコメントをしてました、このお酒の安定感を示していますね。後、私の感性もブレて無いことがわかってちょっと嬉しい。)
 ただ、流石に最後の1、2合になると生原酒なだけに若干崩れる(渋過ぎ)気もするんだよなあ、やっぱり個人向け四合瓶も出して欲しい気が致します…

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参考:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-31.html

名称:飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 28BY
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:17度
日本酒度:不明
蔵元情報:合資会社廣木酒造本店
購入価格(税抜):2,600円/1,800ml
お気に入り度:8.7/9.0

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2016年12月31日 福島の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

忠愛 中取り特別純米 五百万石 無濾過生原酒

本日の家飲み 忠愛 中取り特別純米 五百万石 無濾過生原酒

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 栃木県矢板市のお酒です。
 前回に続く、ましだやさん購入酒の2本目。

 このお酒を醸す富川酒造は「忠愛」と「富美川」の二枚看板ブランドを有しています。
 「忠愛」とはインパクトのある銘柄名ですが、そもそもの由来はなんと「忠君愛国」から来ているとのこと。
 蔵としては大正2年にその「忠愛」を売り出したのが始まりで、最近、首都圏向けブランドとして蔵名をもじった「富美川」ブランドを追加したという経緯のようです。
 個人的には、一周回って「忠愛」の方がむしろ今風のネーミングのように思えますね、ラベルで「愛」を強調しているのが中々素敵かと。
 ましだやホームページによると、今は女性社長が蔵元トップのようですし、元々の語源は一旦おいて、「愛」のあるお酒という方向で売り出すというのは正解のように思えます。

 今回いただくのは、五百万石を55まで磨いた特別純米酒。
 前回紹介したお酒で利用していたM-310酵母のオリジナル(変異前)にあたる「明利酵母(協会10号)」で醸されたお酒です。

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 上立ち香は濃厚フレッシュで若干バニラも感じる香りが気持ち強めに。
 含むと、塊のように濃厚な旨味がググっと入ってきて、少々の酸味・存在感のある苦味と拮抗しながら、最後まで濃度を維持しつつゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、果実のような爽やかさとクリーム的な濃度・粘性を兼ね備えたような存在感のある甘旨味が主役、そこに個性的な苦酸味が個性と複雑さを添えます。
 後味は当然のように苦酸がしっかり引き取ってキレます。

 濃度の高い甘旨味に苦味が絡み合い、独特な味わいの世界を見せてくれる、完成度の高いお酒でした。
 いやあこれは旨い…、五百万石でこの濃度の旨味を出せるのには感服しましたね、コスパも抜群ですし。
 しかしやはり私は吟醸的なお酒より、個性が良く出る純米的なお酒の方が好きなんだなあ…、あえて蔵元が「特別純米」と名前をつけるお酒がまさにストライクゾーンなんだと思います。
 こちらを読んでくれている皆様におかれましても、値段とか風評にあまり惑わされず、ご自分の舌に合うお酒を見つけてほしいと、切に願います。
 ともかく、忠愛は今後要チェックの銘柄だなあと思わせてくれた2本でした。

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名称:忠愛 中取り特別純米 五百万石 無濾過生原酒
精米歩合:55%
使用米:五百万石
アルコール度:17~18%
日本酒度:+3.5
蔵元情報:株式会社富川酒造店
購入価格(税抜):1,343円/720ml
購入した酒屋さん:増田屋本店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年11月01日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

かたの桜 特別純米無濾過生原酒 雄町

本日の家飲み かたの桜 特別純米無濾過生原酒 雄町

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 (今回瓶が汗をかいてしまい、ラベルの写真写りが悪いですね…、反省。)

 大阪府交野市のお酒です。
 結構飲んでいる印象があったのですが、意外にもブログでの紹介はまだ3回目でした。
 酒逢さん購入酒4本目。

 「片野桜」については、雄町山田錦の2スペックを紹介しています、そして今回いただくのはやはり雄町を使った「かたの桜」ですね。
 微妙に名前が違いますが、中身は何が違うかというと、漢字は山廃、ひらがなは速醸と、製法部分での違いになります。
 マニアならその違いが味わいに及ぼす重大さを重々承知しているでしょうが、一般の方には伝わりづらいですからね、「同じお酒を飲んだのに、前と全然味が違う!」みたいな誤解を防ぐため、はっきりと表記を区別しているのでしょう。
 漢字ラベルの男臭さ(笑)とどっしり濃厚な味わいはある種リンクしていたので、桜の花びらも舞う若干女性的なラベルからは軽やかな酒質が想起されますが、どうなんでしょうか。
 
 スペック的には、雄町を58%という微妙な割合まで削って醸した無濾過生原酒。
 ググると、結構58%精米のお酒が他蔵でもちらほらあるみたいなのですが、何か意味があるのでしょうか…謎です。

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 上立ち香は酸を感じる濃ゆい果実的な香りがそこそこに。
 含むと、酸でしっかりと引き締まった甘旨味がググっと入ってきて、さらに個性的な酸苦味がゆっくりと表に出て、キリリとしたまま染みこんできます。
 味わいは、酸の効いた柑橘系果実っぽい甘旨味が主役なのですが、単に軽くなく若干重みと芯のある印象で、濃縮されつつも飲み疲れない感じ。
 後味はその苦酸で力強くキレます。

 味の乗った旨味に、強めながらキツさの無い酸が並び立つ、食中酒でも単体でも楽しめる万能酒でした。
 山廃に比べると、若干甘味や濃度が控えめで、スッキリ感が増している印象です。
 個人的には「片野桜」の方が好みではありますが、この「かたの桜」の方がラベルのイメージ通り万人向けでしょうね。
 同蔵のお酒はまたいただきたいと思いました。

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名称:かたの桜 特別純米無濾過生原酒 雄町
精米歩合:58%
使用米:雄町
アルコール度:17~18%
日本酒度:+2
蔵元情報:山野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年10月22日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

奥の松 特別純米生原酒

本日の家飲み 奥の松 特別純米生原酒

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 福島県二本松市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みは確か何回かあったような気がします。

 実はこのお酒、つい先日閉店した「そごう柏店」で購入したお酒だったりします。
 私は同店には子供のころよく行っており、初代ゲームボーイをそこで買ったとか、色々と思い出のある場所ではありました。
 日本酒の品揃えについては、そもそも私が意識し始めたのがつい最近なのであまり詳しくはないのですが、何回か行った限りでは私の家飲み対象となるレベル(スカした言い方ですがかなり実際かなり高水準かと)のお酒もある程度探せたので、決して低くはなかったと思います。
 それに、とある地酒屋さんの店長のお話しによると、実は東京の西のほうにある超有名地酒屋とつながりがあって、安定して結構良いお酒を供給していたとか…
 日本酒漫画「いっぽん」でも描かれていますが、百貨店の日本酒バイヤーというのもなかなか奥深いお仕事なんでしょうね。

 閑話休題、奥の松は福島酒の中では、非マニアにも結構知られている類の銘柄という認識です。
 今回の購入酒も、百貨店向けっぽくスペック情報は最小限で、一般の人に訴求するようなパッケージですね。
 高級酒ではないのですが箱入りで、そこには銘柄の歴史やモンドセレクション金賞受賞(笑)など、びっしりとアピール文章が書きこまれていました。

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 上立ち香はなぜかレーズンを想起させる個性的な香りが控えめに。
 含むと、極めて濃厚かつ完熟した感じの甘旨味がグググッと入ってきて、時間差で出てくる強めのほろ苦さと拮抗しつつ最後まで力強く染みこんできます。
 味わいは、まさに完熟レーズンと言った趣の奥深さのある甘苦い旨味が最初から最後まで主役を演じる感じですね、ただ熟感はあっても老ねた感じではなく、生熟的なまろやかさもあります。
 後味は苦味が引き取って、しっかりキレます。

 「日本酒中級者向け」といった雰囲気の、芳醇で奥深い味わいの生熟酒でした。
 たまにこういうタイプのお酒には出会う気がしますね、今風の甘酸ジューシーな酒質とは異なりますが、個人的にはこちらも好きです。
 それにしても「老ね」と「熟」の違いって難しいなあ…、人によってそのラインは違うと思いますが、割と激しく味わいの印象に影響する部分なんですよね。
 個人的には常温保存した火入れ酒の熟感はとても苦手ですが、このお酒のような冷蔵保存の生酒の完熟果実感は好きなのだろうと思います。
 ともかく、奥の松、次は新酒もいただいてみたいと思いました。

 温度が上がってくると、口当たりが非常に柔らかくなりますね。
 キツい感じもしないので、個人的には常温がオススメかも(蔵元がどう考えているかが気になるなあ…)

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名称:奥の松 特別純米生原酒
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:奥の松酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:そごう柏店(閉店直前)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年10月14日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

萩の鶴 「メガネ専用」 特別純米酒

本日の家飲み 萩の鶴 「メガネ専用」 特別純米酒

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 宮城県栗原市のお酒です。
 同じ蔵の醸す別ブランド、「日輪田」については昨年、火入れ生酒と2回紹介しています。

 さて、このお酒の名前と見た目のインパクトは、流通する全日本酒の中でも五指に入るのではないでしょうか。
 表ラベルにも記載があるように、蔵人がたまたま全員メガネだったことから生まれたお酒だそうです。
 が、ここまでバッチリラベルをデザインして、「メガネの日(10-01)」かつ「日本酒の日」である10月1日に飲めるように出荷日を調整し、Facebookを利用した企画まで用意するという気合の入りっぷりは、まさに「誰がここまでやれと言った」の世界ですね。
 その気合が飲み手にも伝わったのか、販売を開始した昨年は一瞬で店頭から消えてしまい、私も買い逃したのですが、今年は9/30にお店の冷蔵庫に1本だけ残っていたものをゲットできました。

 ちなみに私は20年以上の年季が入ったメガネっ漢であり、筋金入りのメガネっ娘萌えなので、このお酒を飲む資格(笑)はもちろんあるでしょう。 (現在うちの鎮守府の眼鏡艦娘LVは136、133、130、127、127、126、96、89、88、54の平均110.6)

 スペックの記載はあまりありません、精米歩合60の一回火入れみたいですね。
 ボトルは透明で、白く見えるのはまさにお酒の濁りによります。

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 今年はなんとオマケにメガネふきもついてました。
 しかし「メガネ専用メガネふき」とは…、「当たり前やないかーい!」というツッコミ待ちか。
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 上立ち香はスッキリとした柑橘系果実の香りがそこそこに。
 含むと、火入れとは思えないぐらいにフレッシュで、やはりキリリとした印象の甘酸味が勢い良く入ってきて、バランスを保ったまま自然に染み込んできます。
 味わいは柑橘系果実の引き締まりのある甘酸味が厳然たる主役で、裏方にはほんのりと苦味も感じ、芳醇ながら飲み飽きずスイスイ言ってしまうような雰囲気がありますね。
 後味はその酸苦が引き取って見事にキレます。

 イロモノ的な見た目のイメージとはかけ離れた、現代的な日本酒の魅力を凝縮したような完成の度の高いお酒でした。
 個人的にはこれが火入れというのが信じられないですね…、余程丁寧に瓶燗したのだと感じました。
 また、ひやおろしをはじめある程度熟した感じのお酒があふれるこの時期に、これだけフレッシュなお酒を楽しめるということは、それ自体に価値があると思います。
 ちなみに 「花陽浴に伍する旨さ」というのは一緒に飲んだ母君(メガネ着用)の弁。
 萩の鶴の「本気のおふざけ」の凄みを感じたお酒でした、他のスペックもぜひ試していきたいですね。

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名称:萩の鶴 「メガネ専用」 特別純米酒
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:萩野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,550円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月08日 宮城の日本酒 トラックバック:1 コメント:0

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