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2018年「今年の私的ベスト日本酒10選」

 twitterの日本酒クラスタで、「#今年の私的ベスト日本酒10選」タグが去年以上に流行っているようです。
 ので、便乗ついでに今までサボっていた今年振り返り記事を作成してみました。
 まあうちの場合ほとんど「【超】お気に入り」タグを見ればわかるようにしているので若干今更ではありますが、参考になれば幸いです。

ちなみに私の昨年のツイートはこちら。




 今年度分は以下の通りです、基本的に飲んだ順で掲載。
 銘柄名から個別紹介記事にリンクしてますので、興味あればご参照ください。
 なお、而今にごり、花陽浴純大、たかちよレッド、黒村祐については今年も飲んでますが、マイ殿堂入り酒として除外しました。

田酒 純米吟醸 生酒 「NEW YEARボトル 2018」
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 田酒の中で一番好きな商品ですね、正直この方向で通常品出して欲しいレベル。

にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY
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 ラベルリニューアル後も変わらず素晴らしい甘旨。精米歩合80でこれは凄すぎる。

美寿々 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒
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 雄町初チャレンジにして、米のポテンシャルを見事に引き出した印象。隠れた実力派。

楽器正宗 本醸造 中取り
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 その筋では今年一番ブレイクした銘柄なんじゃないかしら。この味でこの値段はヤバいとしか言い様無し。

土佐しらぎく 一年囲い 純米吟醸 吟の夢 生熟
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 神楽坂ぼっちりや限定。一升瓶でも足りなくなる、生熟酒の魅力とはこれよ!

射美 WHITE 16
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 正直射美は当たり外れ激しいと思うけど、これは大当たり。甘さと白麹の酸との相性抜群。

栄光冨士 「SURVIVAL 2018」 純米大吟醸 無濾過生原酒
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 実に栄光冨士らしい、足し算のお酒。「賑やかな味わい」という表現が相応しい。

甲子林檎 (きのえねアップル) 純米吟醸生
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 色物と見せかけて非常に完成度の高い、高純度の甘酸に魅せられるお酒。

黒龍 垂れ口 本醸造 薄にごり生原酒
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 楽器とはまた違った、アル添生酒のお手本のような完成度のお酒。コスパ限界突破。


 以上がMVP以外の9本になります、いつもの銘柄も入っていますが、ニューフェイスもちらほら。
 ある意味一番のトピックは「アル添酒の魅力の再発見」というところでしょうか。
 楽器正宗は今の所プレ銘柄除けばこのタグで最も登場している銘柄の一つのように思いますが、実に納得の完成度でした。
 個人的には下期に飲んだ黒龍垂れ口がまた違う方向で良くて、併せて印象に残りましたね。
 後は土佐しらぎくが良かったなあ…、ちゃんとした経験則に裏打ちされた生熟酒の可能性は無限大と言えるでしょう。


 そして今年のダントツMVPのお酒はこちら!

桃の里 純米吟醸 無濾過生原酒 「ふな口一番」 29BY
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 どうですかこの今までのお酒と一線を隠した素朴なラベルは(笑)
 極上の甘味を素敵な鮮度で、かつ奥深さを纏わせて染み込ませてくれる。オンリーワンのお酒でした。
 桃の里との出会いは私の日本酒人生(?)の一ページに深く刻まれた一事だと思います。

 自分と相性抜群のお酒を新規開拓できたときの喜びは、プレ酒入手時の何倍にもなると、個人的には思いますね。
 皆さんがそういうお酒に出会えることを祈りつつ、このブログがほんの少しでもその助けになれば幸せの極みです。

■おまけ:結合画像
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タグ: 桃の里

2018年12月31日 日本酒関連の雑記 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 大吟醸

家飲み記録 桃の里 大吟醸

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログ殿堂入り銘柄の一つ。

 年初に蔵元さんからまとめて取り寄せた分のラスト一本になります。
 基本的には買わない価格帯なのですが、まあ一本ぐらいはいいかなあと…
 ちなみに通常品でもっと高いやつもあるそうなのですが、身分不相応ということで止めておきました。

 スペックは山田錦精米歩合40のアル添大吟醸ということで、いかにもって感じですね。
 見た目的にも百貨店の贈答品用常温棚に並んでそうな雰囲気を放っているかと。
 29BYで、ラベルに明記はないのですが生を送ってもらったと思います、9月開栓なので、製造からはかなり時間は経っていますね。

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 上立ち香は何とも甘い、むしろ完熟パイン系の香りがそこそこに。
 含むと、濃厚ながらもバランスの取れた甘旨味がトロリと入ってきて、奥深い渋味を伴ってダレを防ぎつつ、高精白らしい上品さも感じさせながらじわじわと染み込んできます。
 味わいは、やはり桃の里味とでも言うべき、甘味が断然メイン、渋味がサブを演じる味わいが中心にありつつ、ちょっと薬臭さ的なものもありながらも、全体としてはやはり柔らかく優しい印象。
 後味はアル添らしさを感じさせないまま、高精白らしく自然に引き上げる感じ。

 桃の里の高級酒ラインとして非常に納得感のある、上品で優しい甘さが特長のお酒でした。
 いやあ実に桃の里的な味わいですね~、朝日米以外でもこういう味になるというのが実に面白いと思います。
 逆に私にとっては、純吟で十分なのでは?という疑問も生じるのですが…
 ただあえて言うなら、より安定感を感じる気がします、多分常温保存ながら半年では変な熟感無いですし、多少温度が上がってもあまり印象が変わらない感じ。
 桃の里、甘口好きならやっぱり一度は飲んでみるべき銘柄だと強く思います。

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名称:桃の里 大吟醸
精米歩合:40%
使用米:山田錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):3,000円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.5(値段も考慮に入れても)/9.0

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2018年12月21日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

桃の里 純米吟醸 「ふり向けばゆり」 28BY

家飲み記録 桃の里 純米吟醸 「ふり向けばゆり」 28BY

 岡山県赤磐市のお酒です。
 前回に引き続き写真撮り忘れによる簡易版記事となります。

 蔵元ホームページの商品紹介はこちらです。
 それによると「甘い香りと清らかな味わい」が特徴とのこと。
 どう考えても前回の「凛と咲け花」とセットで登場したのと思うのですが、コンセプトとかの解説が皆無なのでその辺りは謎です。

 で、なぜかこれだけ情報がやけに細かく、朝日米:使用割合65%精米歩合50%、五百万石:使用割合35%精米歩合60%とのことでした。
 これまたお値段は破格の税抜1,200円、28BYを今年5月開栓です。

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 今回は左から2本目ですね。

 上立ち香はバナナっぽい感じの果実の香りがそこそこに。
 含むと、まろやかな甘味が柔らかい口当たりで入ってきて、奥深さを与える少々の渋みとともに、最後まで程よい感じのバランスを保ったまま、ゆるゆると染み込んできます。
 味わいは、やっぱりバナナ系に感じるまろやかな甘旨味が主役、濃度はちょい濃い目ぐらいで、程よい渋みが引き締まりと奥深さを添え、割りとスルスルといけてしまう
 後味は渋味のほかほんのちょっと辛さも出てきて見事にキレます。

 柔らかい甘味という桃の里らしさをハッキリ出しつつも、一歩引いた感じで好ましいバランスを保つ、万人向け甘口酒でした。
 これは原酒なのかな…、もうちょっと濃い方が自分的には好みなのですが、まあそんなことをいう人間の方が少数派でしょう。
 ただ、間違い無く、コスパは恐ろしく高いと思いますね、これまた値付けまちがっているとしか…
 もちろん凛と咲け花と比べるとこちらが断然好みの味わいでした。
 桃の里は火入れ熟成コンディションでも、方向性によっては全然自分好みだということを確認させてくれた一本でした。

 開栓後はなぜか熟感が目立ってきましたね…
 出荷直後どうだったかはわかりませんが、どちらかというと早飲み推奨なのかも。

名称:桃の里 純米吟醸 「凛と咲け花」 28BY
精米歩合: 朝日米50% 五百万石60%
使用米: 朝日米65% 五百万石35%
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年10月22日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 純米吟醸 「凛と咲け花」 28BY

家飲み記録 桃の里 純米吟醸 「凛と咲け花」 28BY

 岡山県赤磐市のお酒です。
 実はこのお酒ともう一本、うっかり写真を取り逃していつものテンプレ記事が書けない状況です…
 なので、遺憾ながら簡易モードでご紹介しようと思います。

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 蔵元から直接まとめ買いした中の一本だったりします、左から三本目ですね。

 蔵元ホームページの商品紹介によると、「辛口純米酒」とのこと、名前通りって感じではありますが、桃の里で辛口とはなかなか想像が難しい…
 どうやら最近登場したスペックのようです、詳細は分かりませんが精米歩合は60、税抜1,200円と極めて良心的なお値段。
 火入れですが、年明け購入の28BYのお酒を5月に開栓なので、結構寝かせちゃってますね。


 上立ち香は熟したクリーム(?)的な甘い香りがそこそこに。
 含むと、やはりちょい熟感のある旨味が自然な口当たりで入ってきて、ほんの少々の渋味を彷彿とさせながら、最初から最後まである程度引き締まったままで喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはり柔らかい感じの甘旨味(完熟バナナ的?)が主役ではあるのですが、濃度は中程度、最小限の渋味に加えほんのりとアルコール的辛さもあるかな、後ちょっと薬っぽいクセも。
 後味は、渋辛があくまで優しく引き取ってちゃんとキレます。

 辛さと引き締まりがありながら、全体としては何となく柔らかい印象も受ける、桃の里の辛口酒として納得感のあるお酒でした。
 桃の里としては薄めだと思いますが、日本酒全体からみると「芳醇辛口酒」に入るんじゃないかしら。
 ただ、何となく甘口系銘柄が無理に(?)辛口を目指した時特有のクセを感じるような…、アル添の射美に似てる感じと言いますか。
 やっぱり蔵としては色々な系統のラインナップ揃えたくなるんですかね…、個人的には花陽浴みたいに割り切っちゃっていいじゃんと思ってしまうのですが、まあそれは色々と事情があるのでしょう。
 次回は写真左隣のお酒の紹介です。

名称:桃の里 純米吟醸 「凛と咲け花」 28BY
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年10月21日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 純米吟醸 28BY (1年熟成バージョン)

家飲み記録 桃の里 純米吟醸 28BY (1年熟成バージョン)

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は9回目。

 桃の里は個人的には超お気に入りであるとともに、ちょくちょく後ろ向きな「老ね(ひね)」的なものを感じる銘柄でもあります。
 先日の「日本酒薄青瓶問題」の時にも考えたのですが、いわゆる「老ね香」自体を悪役(オフフレーバー)と断じるのは実は早計なのかもしれません、それが好みの方も多いようですし(主に熟成上等の方々)。
 が、やっぱりお酒のもともとの味わいとの「相性」っていうのはあると思うんですよね、フレッシュさや果実的な甘さがメインにあるお酒においては、基本老ね香はその魅力に水を差すものになると感じています。
 特に私などは、そもそもそういう熟感や老ね感が苦手だから偏執的生酒派になっている面があり(最近少し変わってきてますが)、やはり蔵・お店に対してはできる限り抑える保管をして欲しいというのが素直な希望ですね。

 で、今回いただくのは、既に紹介済みの純米吟醸、蔵元さんによると28BYとのことなので、いわば1年熟成バージョンです。
 出荷月はH30.1となってますので、蔵元で1年間ほど寝かされた状態のお酒だと思われます。
 桃の里は先ほど書いた甘さメインのお酒であり、かつこのスペックは一回火入れ原酒ということで、私としては常々保存状態を心配しているお酒の筆頭だったりするわけですが、さあいかがでしょうか。

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 上立ち香は、甘く、そして…うーん若干の老ねっぽい雰囲気がありますね。
 含むと、濃厚で甘くトロリとした感じの旨味がゆっくりと入ってきて、やはりちょっと熟しすぎたニュアンスの風味を伴いながらも、最後まで柔らかさを保ったまま染み入って来ます。
 味わいは、もはや毎回言ってますが熟した洋梨的な濃い甘旨味が中心にあって、ほんのりとした渋味が奥深みを加えながらダレを防ぐ感じのもの、ただやっぱり老ね的なクセが伴いますね…
 後味は若干熟感を残しつつ、渋味でキレる感じ。

 明らかに過熟ではあるものの、中心の甘旨味の存在感の強さで、そんなには違和感なく飲める芳醇甘口酒でした。
 あと、一緒に飲んだ母君はあまり気にならなかったらしいので、これは生ばかり飲んでる私の過剰反応の可能性もあります、私も飲み進めると慣れてきましたしね。
 ただ、もともとのバランスが好きであればあるほど、どうにも勿体無い気がしてしまうのも事実、難しい問題じゃよね…
 桃の里、来年はより時期に気を付けて購入したいと思いました。
 
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名称:桃の里 純米吟醸 28BY (1年熟成バージョン)
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年07月26日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

桃の里 純米吟醸 無濾過生原酒 「ふな口一番」 29BY

家飲み記録 桃の里 純米吟醸 無濾過生原酒 「ふな口一番」 29BY

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも8回目、而今花陽浴並みのペースで飲んでますね。

 前回まで出張時購入酒をまとめて取り上げてきたわけですが、そもそも自分がここまで積極的に未飲の地方銘柄に手を出すようになったのは、この桃の里との出会いが大きな要因だったりします。
 岡山市の「さかばやし」さんでたまたま手に取った、正直あまり味わいには期待していなかった垢抜けないラベル(失礼!)の火入れ酒には、私のその後の酒飲みとしての姿勢に変化を及ぼすほどのインパクトが確かにありました。
 正直、以降それほどの出会いは今のところないのですが、言わば手当たり次第に地方ならではの銘柄を試していくというのは、それ自体楽しい体験だと思えます。
 なんだかんだで首都圏の酒屋さんでの取り扱い銘柄なんて、地酒の中ではほんの一握りですからね…(その分選りすぐられているとも言えるのですが)。
 ブログやってる自分が言うのも何なのですが、ネットによる銘柄情報が簡単に手に入る今だからこそ、「知らない銘柄に手を出す勇気」というのが、地酒を楽しむ上で重要なんじゃないか、そんなことを思ったりしました。

 完全に話が逸れました、今回いただくのは、今年も蔵元から直で取り寄せた、朝日米使用の純米吟醸新酒生になります。
 去年の同スペックのお酒は開栓前に若干寝かせてしまったので、今回はフレッシュなうちに開栓した次第です。
 なお、今期の同名のお酒を「20代から始める日本酒生活」さんが既に紹介されていますが、こちらは五百万石利用のアル添酒ということで全く違うものですので、ご注意ください(こういう紛らわしい名付けやめましょうよ…)。

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 上立ち香は甘く濃厚でちょっとトロピカル感もある果実香が気持ち強めに。
 含むと、濃厚そのものながらダレない甘旨味がトロリと入ってきて、裏方にほんの少々の渋味を感じさせつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、やはり桃の里味という印象の洋梨を煮詰めたような、でもいつもよりフレッシュな甘味が紛うことなき主役、そして特筆すべきは全体的にマイナス要素を全く感じないところですね、苦味はまさにゼロ、アルコールのキツさも無く、渋味はあくまで深みを添える役割に徹して、非常に柔らかく優しい味わいの世界を創り出しています。
 後味は渋味をほんのりと口中に残しつつ、自然に引き上げていきます。

 存在感や濃度と、ほっとする優しさを兼ね備えた甘味がたまらなく心地良い、一つの完成型を感じさせる個性派甘口酒でした。
 正直な所、凄く花陽浴に近い系統の味わいかと思います、それも良いときの。(ちなみに火入れは射美っぽいと個人的には思ってます)
 違いは酸の代わりに渋味が引き締め役を演じているところですね、それもキツさは無いので渋味というか奥深味というか。
 このバランスはしぼりたてを蔵元直送で入手して、即開栓したという環境も大きく寄与しているでしょう、なかなかハードルは高いかと。
 ただ、やっぱりモノ自体も素晴らしいですよこれは、今期の新酒は既に而今花陽浴飛露喜含め結構飲んでますが、その中でも抜群にお気に入りです。
 
 なお、開栓後二日ぐらいで、ちょっと渋味が勝ってきちゃうかな…、と思ったら飲み進めるとちょっと慣れてきました。
 そして一度慣れるとガンガンいってしまう…、これなら一升瓶買うか、四合瓶2本買えば良かったなあ。

 いやあこんなに相性の良い銘柄と巡り合えたことに、改めて感謝の念を抱いてしまいます。
 「純米系」かつ「劣化していなければ」、自分にとってハズレは無いですね。
 このお酒をもって、「桃の里」を「マイ殿堂入り」銘柄にしたいと思います(現在8銘柄目)。

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名称:桃の里 純米吟醸 無濾過生原酒 「ふな口一番」 29BY
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:9.0/9.0(マイ殿堂入り)

■おまけ:蔵元から着いたお酒の記念写真
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2018年03月07日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

桃の里 本醸造 16年熟成古酒

本日の家飲み 桃の里 本醸造 16年熟成古酒

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも7回目。

 2017年も当ブログをご愛顧いただきありがとうございました。
 季節感の無いブログではありますが、大晦日更新分ぐらい、それに相応しい銘柄を載せようということで、こちらの「桃の里」を選びました。(まあ飲んだのは数か月前なんですが…)
 こちらは、年頭に蔵元からまとめ買いしたものの最後の1本です、約一年かけて飲んできたことになりますね、ちなみに来年もこれから発注予定です。
 これだけまとめ飲みした立場から、あえて繰り返し言いますが、「桃の里」は(保管さえちゃんとやれば)東京の地酒最前線で十二分に通用する、オンリーワンの魅力がある甘口酒だと思っています。
 いつかは東京の地酒屋で普通に購入できるようになって欲しいですね…
 
 閑話休題、今回いただくのは私が滅多にセレクトしない火入れの長期熟成酒、しかも16年物になります。
 アル添の本醸造酒ながら、そのお値段のあまりの安さ(税抜1,000円)に驚愕し、つい同梱してしまいました。

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いい色だったのでいろいろ記念写真(下のカップはohmineのもの)
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 上立ち香は露骨なカラメル的熟成香がそこそこに。
 含むと、やはり典型的な熟成酒の旨味がググっと入ってきて、唾液腺を刺激的する強めの酸味とせめぎ合いながら、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、熟成系の旨味が最初から最後まで主役で、甘味はなんとなく面影を感じる程度、ただアル添的なキツさもなく、全体的にはしっかりバランスは取れている印象。
 後味はほんのり熟感を残しつつ酸味でキレます。

 16年という時を経て素直に枯れてきた感じの、熟成酒らしさのあるお酒でした。
  大体裏ラベルに記載されている通りの味わいかと…
 糖分が分解されつくした感があると言いますか、桃の里らしい甘さは完全に影を潜めちゃってますね、自分にとってはやっぱりそれは残念。
 といいつつ、正直古酒経験の薄い自分には評価不能のお酒という印象です、もし通常の古酒と遜色ないなら、コスパはとんでもないことになっているかと。
 実際、蔵元さんの狙いが良く分からないお酒でもありますね、採算とれるのだろうか…
 まあこれはもう買わないとは思いますが、来年も桃の里には大注目していきたいと思った今日この頃でした。

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名称:桃の里 本醸造 16年熟成古酒
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,000円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.1/9.0

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タグ: 桃の里 本醸造

2017年12月31日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

桃の里 純米吟醸 「山桃花」

本日の家飲み 桃の里 純米吟醸 「山桃花」(さんとうか)

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は6回目。

 ある意味私の中で今一番ホットな銘柄である桃の里です、今年の初めごろに蔵元直販で購入したお酒のうちの一本ですね。
 名前でググると「おかやま「雄町と地酒の祭典」2016」に参加した方のブログが出てきました、そちらによるとこの「山桃花」は「平成28年度 岡山県清酒品評会」岡山県知事賞を取っていたとか。
 このあたり、十分アピールできることだと思うのですが、蔵元ホームページには当たり前のように記載がありません。
 そもそも岡山県酒造組合のページがひどいんですよ、特集記事更新が2010年どまりで、受賞酒リストPDFですら掲載されてない年度があるという…、個人的には「福島県を見習え」と言いたいところです。
 
 ちなみにスペック情報も、ラベル記載の精米歩合60%、アルコール度数15%ということ以外はほとんどわかりません。
 酒質「ほんのり甘口」という記載だけはちょっと面白いかも…

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 上立ち香は完熟洋梨的な甘い果実的が気持ち強めに。
 含むと、そこそこの濃度ながらしっかりとした甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、心地よい程度の酸とほんのりとした渋味を纏って、最後までバランスを保ったまま染み込んできます。
 味わいは、いつもの「桃の里味」的甘旨を根底に感じさせつつ、落ち着いた酸が結構表に出てきますね、全体としてはむしろ万人受けしそうなバランスの良さと飲み飽きなさがあります。
 後味は、酸が働く感じで、あくまで優しく自然にキレます。

 甘味と酸味が共に落ち着いた状態で混じり合う、バランス系甘口酒でした。
 桃の里は「低酸」というのが一つの特徴だと思っているのですが、このお酒は例外のようです。
 そのためか他のスペックのような甘味のインパクトは抑えられていますが、代わりにいくらでも飲めそうなまとまりがありますね。
 お値段も例によって超良心的ですし、桃の里入門としてオススメできる一本だと思います。

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名称:桃の里 純米吟醸 「山桃花」
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年11月25日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 純米吟醸無濾過生酒 「ふな口一番」

本日の家飲み 桃の里 純米吟醸無濾過生酒 「ふな口一番」

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも5回目。

 最近の当ブログイチオシ銘柄である桃の里ですが、前回紹介したブログ「日本酒のカルテ」さんに続き、「20代から始める日本酒生活」さんが、「封切原酒(アル添吟醸)」、「純米吟醸カップ酒」と、立て続けに紹介記事を書いてくれました、嬉しい限りです。
 ちなみにこちらも「とっとり・おかやま新橋館」での購入とのことなので、都内での購入ルートは現状ここしか見つかってない感じですね…
 常温棚陳列ではあるようですが、基本火入れではあるので出荷年月が最近であることだけチェックすれば、まあ味わいに問題はないようです、ご興味があれば是非。

 しかし、こんな特徴的かつハイレベルな味わいのお酒が、未だに都内の地酒屋さんで売られていないことには切歯扼腕する思いです。
 実際都内有力地酒屋さんといっても割と取り扱い銘柄って被りがちですからね…、もう有名店は「営業を受ける側」になってしまっていて、蔵元に営業力の無い(けど味は凄い)ガチの「埋もれた銘柄」を常に探している印象のお店は本当に数えるくらいしかないという印象を最近受けております(まあ単純に蔵元が東京で売る気が無ければどうしようもないんですが…)。

 閑話休題、今回いただくのも蔵元から直接取り寄せたものになります、レギュラーの純米吟醸の生酒版ですね。
 上でリンク張った「封切原酒」もそうなのですが、ラベルの手作り感が凄いです(笑)、多分出荷量が少ない限定品に貼られるのでしょう、自分の中では「手作りラベルシリーズ」と勝手に名付けていたりして。 
 製造年月は2月ですが、開栓は5月と、若干間が開きました。

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 上立ち香はやはり甘さと複雑さを感じる果実の香りが仄かに。
 含むと、柔らかくて自然な口当たりで濃厚な甘味が入り込んできて、キツさのない渋味が複雑さを添えつつ、ゆ~っくりと染み込んできます。
 味わいは、やっぱり「桃の里味」ですね、ちょっと熟した感じの非常に高濃度かつ奥深い甘味が厳然たる主役なのですが、独特な渋味と相まってオンリーワンの、強烈な存在感がありながら柔らかみのある旨味の世界を演出します。
 後味は、複雑さが甘さを引き取って、しっかりと引き上げます。

 甘く複雑な「桃の里」味が息が長く続きつつも、最後にはしっかりと引き上げてくれる完成度の高い芳醇甘旨酒でした。
 三ヶ月寝かせている間に若干生熟感が出てきた感もありますね、これはこれで良いのですが、本来は速攻開栓してピチピチ感を楽しむのが、本来のコンセプトだったようにも思えます。
 恐らく来期も取り寄せすると思うので、次はそうしようかと。
 どちらにしろやっぱり桃の里は旨いです、首都圏での入手手段が増えることを切に願うばかりですね。

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名称:桃の里 純米吟醸無濾過生酒 「ふな口一番」
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年08月01日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:8

桃の里 純米吟醸 28BY

本日の家飲み 桃の里 純米吟醸 28BY

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも4回目。

 こちらは岡山出張時に購入して衝撃を受けた、私と桃の里との出会いのスペックの28BY新酒バージョンになります。
 その記事ではコメントで色々と情報をいただきまして、非常に参考になりました。
 なかでも、読者様がアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」でこの純米吟醸のカップ酒を発見して、レポしてくれたのが非常に嬉しかったですね。
 そしてさらに、そのコメント情報を見てあろすさんがご自分のブログ「日本酒のカルテ」で購入・感想記事をあげてくれました。
 オススメのお酒を実際に買ってくれた方に反応貰って、その情報が広がっていく手ごたえを感じられるということは、ブロガー冥利につきますね…まさに感無量です。

 ちなみに、このお酒を取り寄せる際に、気になっていた加水の有無と火入れ回数を聞いたのですが、「加水無し・一回火入れ」とのことでした。
 「キエーッ!だったらそう書いてくださいよぉ!」と頭を掻き毟りましたね…、少なくともマニアなら50磨きの一回火入れ原酒で15度という数値を見た時点で、土産物屋に普通に並んでいるような酒とは一線を画したスペックということは読み取れるはず。
 まあ自分としても、この味わいで加水二回火入れとはとても思えないと感じていたので、その意味では納得です。(「要冷蔵にしなくて大丈夫かなあ」という別の心配は生まれましたが)


 上立ち香は少々甘さを感じる果実の香りが仄かに。
 含むと、個性的で濃厚な甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、独特の渋味で輪郭を保ちつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいはやはり桃の里味としか言いようのない熟した果実の甘旨味が主役で、伴うのは草や木っぽいこれまた個性的な渋味。
 後味は複雑味の余韻を残しつつも、濃厚さをしっかりと引き上げてキレます。

 確固とした「桃の里味」を感じさせる、オンリーワンの奥深さがある芳醇甘口酒でした。
 前回(27BY)に比べると若干甘味以外の要素が増した感はありますが、誤差の範囲内という印象ですね、比較的安定感のあるスペックだと思います。
 実は自分以外の感想も聞きたかったのでわざわざ実家に持って帰って母上にも飲んでもらったのですが、やはり高評価でした。
 桃の里、芳醇甘口派(特に村裕の黒・常盤が好きな人)にはとにもかくにも一回は飲んでみてほしい銘柄です。

 今回初めて開栓後数日経ったものを飲んだのですが、若干渋味が勝ってきて、開栓直後に比べると若干バランスが悪くなった印象があります。
 やはり本質的には結構繊細なお酒かなあと思います、一回火入れとはいえ常温保存は心配だなあ…

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名称:桃の里 純米吟醸 28BY
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年06月12日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

桃の里 「しろうま」 純米吟醸しぼりたて生

本日の家飲み 桃の里 「しろうま」 純米吟醸しぼりたて生

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 (いつものラベルどアップ写真を撮り忘れました…)

 岡山県赤磐市のお酒です。
 前回に引き続き、蔵元からまとめて取り寄せたお酒の1本になります。
 にごり酒特集の5本目。

 「しろうま」という名前に何となく聞き覚えがあったので、ちょっとググってみたところ、結構な数の蔵が「しろうま」と銘打ったにごり酒を出していることが分かりました。
 検索結果で見つかった菊水酒造(新潟ではなく高知)のブログによると、「「しろうま」の語源は「白くて旨い」という意味で、「どぶろく」などと並ぶにごり酒の呼び名のひとつです。」とのこと、つまりは特定商品名ではなく一般名詞ということですね。
 ちなみに「コトバンク(ニッポニカ)」によると、「どぶろく」の異名の一つとして「白馬(しろうま)」を挙げています、この辺りは厳密な定義があるというよりは慣習的な呼び名が今も残っているという感じなのでしょう。

 スペック的には、五百万石使用の精米歩合60%ということで、同じ純米吟醸でも前回のどぶろくとは異なったものになっています。
 ただ、度数は12~13度と、どぶろく同様相当低め。

 注ぐとこんな感じで、どぶろくのような粒は残っていません。
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 楽しみにしつつ栓を捻ったのですが、げ、明らかに栓が緩んでる…
 スクリューキャップなのに軽く下のリングごと外れてしまいました、こりゃ穴開きとかのレベルでなく密閉されてないですね、漏れてないのが不思議なレベル。

 上立ち香はガスとお米が混じりあったスッキリとした香りが控えめに。
 含むと、思った以上に強めのガスを伴った甘酸旨味が勢い良く入ってきたかと思うと、途端に勢いを失い若干重い感じで口中を徘徊します。
 味わいは、やっぱり個性的な甘味を感じるのですが、ガスがあるのにちょっとしつこい感じで、米が発酵したような(当たり前)クセのある旨味も感じるもの。
 後味は特にキレる要素もなく、そのまま引き上げていきます。
 
 好ましい甘旨味とガスがありながらも、爽快感が失われてしまって重さが足を引っ張る、濃淳甘口酒でした。
 うーん、こりゃダレてますね、生老ね気味かも…、瓶詰めから二ヶ月で普通こうはならないんじゃないかしら。
 穴開き栓+栓ゆるみ+低アルコール+にごり生という四要素が相まって、異様な速度でダレてしまったものと私は推測しています。
 私が好む甘さ自体は残っているので飲めるレベルではあるのですが、全体のバランスは明らかに崩れてますね。
 蔵元直送でこれはアカンでしょう、たまたまであることを願いますが、コメント等の情報を見るに、どうも「保管(品質保持)」に関して蔵の意識がちょっと低そうなんですよね…、もちろん人手や設備等の事情もあると思うのですが、ちょっとお酒が可哀想というかなんというか。
 桃の里の、酒質以外の部分にやきもきしたものを感じてしまった一本でした。

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名称:桃の里 「しろうま」 純米吟醸しぼりたて生
精米歩合:60%
使用米:五百万石
アルコール度:12~13%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.0/9.0(この状態でも)

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2017年04月07日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 「どぶろく」 純米吟醸

本日の家飲み 桃の里 「どぶろく」 純米吟醸

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 現在当ブログでの最注目銘柄であり、登場は早くも3回目。
 にごり酒特集の4本目となります。

 「にごり酒」カテゴリを語る上では、やはり「どぶろく」の存在を避けては通れないでしょう。
 (ちなみに当ブログでは「ふき」「黒どぶ」を既に紹介しております)
 両者の定義上の違いについては、日本酒ブログ「日本酒好きのおっちゃんが何か言うとるわ」さんが詳細かつ分かりやすく取り上げていましたので、そちらもご参照ください。
 ポイントは酒造りの最後辺りで「こす(搾る)」という工程を経ていれば清酒である「にごり酒」、こしていなければ「どぶろく」になるというのが原則ということかと思います。
 が、その「こす」やり方については法律上も厳格な指定はなかったはずで、非常に目の粗いざる等でこした場合には、その両者の品質上の違いは限りなく小さくなるということかと。

 で、こちらのお酒は裏ラベルにもあるように「荒い網」で一応こしているため、いわば「どぶろく的な清酒」であるようです。
 なので特定名称の記載もありますね、通常の純米吟醸と同スペックなので、多分こし方だけ変えているのでしょう。
 どぶろくについては安全に詰めるために瓶詰め量を減らす蔵が多いなか、わざわざ大きい瓶を使って愚直に720ml詰めてますね、しかもお値段は1,200円ぽっきり。
 但し度数は12度と低めです、ちなみに穴開き栓。
 
 結構強い開栓注意がありますが、ガッチリ冷やしてから開けたら余裕で大丈夫でした。
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 ただ、注いでからちょっと目を離したら大変なことに…、まさに「生きてます」。
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 上立ち香は桃の里らしい甘い果実香に露骨に米の香りが混ざったものがそこそこに。
 含むと、やはり深みのある甘旨味が、程々のガス感と、少々の粉っぽさ、そして乳酸飲料的な濃い酸をまといつつ、ドロリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、いかにもどぶろく的な甘酒っぽい米の旨味と乳酸味ががっつりあるのですが、程よく落ち着いた果実の甘味を芯に感じて、やはり桃の里の個性がしっかり出ていますね。
 後味は酸を感じさせつつも、驚くほど自然に引き上げていきます。

 「どぶろくらしさ」を十分に楽しめるとともに、桃の里らしい奥深い甘旨味も感じられる、独特な魅力のあるお酒でした。
 やっぱり度数が低い分一種の「軽さ」があるのと、甘酒的な風味があまり好きじゃないことがあって、個人的には通常スペックほど好みではなかったのですが、全体の印象としては十分美味しかったですね。
 逆にこの2要素を前向きに受け入れられて、かつ甘口日本酒がお好きならかなり気に入るかと思います。
 実はもう一本桃の里のにごりを取り寄せているので、次回はそれをご紹介します。
 
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名称:桃の里 「どぶろく」 純米吟醸
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:12%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年04月05日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 純米生原酒

本日の家飲み 桃の里 純米生原酒

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目。

 毎年100を超える銘柄を家飲みしている私ですが、その中でも「衝撃を受ける」レベルの出会いは年に一回あるかないかだったりします、例えば24BYの「たかちよ」なんかがそうですね。
 実は昨年(27BY)においては、「桃の里 純米吟醸」との出会いに、まさにその数年来の衝撃を受けておりました
 どのくらいの衝撃だったかというと、未経験だった「蔵元直販による同銘柄まとめ買い」を思わず断行してしまうぐらいです、しかも四合瓶7本まとめて。
 私は色々な銘柄を飲み散らかすのが基本スタイルで、同シーズンで同銘柄の複数スペックを飲むのはかなり珍しく、それも7本まとめ買いは前代未聞レベルと言ってよいかと思います。
 
 まずは、自分の中で良く飲むスペックである、純米生(28BYの新酒)を開栓しました。
 地元産の朝日米を60まで削って醸した原酒になりますが、お値段はなんと税抜き1,000ぽっきり。
 まとめ買いしただけに、「口に合わなかったらどうしよう…」とビクビクしながらの開栓でした。

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 このお酒のラベルは結構雰囲気があって好きです。
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 上立ち香は若干硬さを感じる甘い独特な果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり複雑味のある甘旨味がトロリと入ってくるのですが、生酒らしい硬さを若干感じさせつつも最後まで荒さを出さずに、ゆっくりじんわりと身体の奥まで染み込んできます。
 味わいは、以前に洋梨と感じた「桃の里味」が確かにありますね、甘味の濃度は濃いめながら裏方の渋味(?)による複雑さの付与により、個性とダレなさをバッチリ感じさせてくれます。
 後味は不思議なほど自然にかつ柔らかく引き上げていきます。

 芳醇な甘旨味を、あくまで優しく、最後までじんわり感じるとともに、奥深さによるものと思われる謎の飲み飽き無さにより、どんどん飲み進んでしまうオンリーワンの個性を持ったお酒でした。
 こういう甘旨系のお酒は酸を効かせて引き締めるタイプが多いのですが、桃の里はあくまで低酸で優しい味わいの世界が最後まで続く感じ。
 何というか、私のストライクゾーン真ん中というより、自分でも気づいていなかった好みの幅を拡げられた感じです。
 そしてこれ1,000円ってほんとおかしいですよ…、採算が取れているのか心配になるレベル。
 桃の里、次のスペックの開栓が早くも楽しみな今日この頃でした。

 常温ぐらいにすると隠れていた苦味や渋味をある程度ハッキリ感じられるのですが、それでも旨甘味がしっかりしているのでバランスは崩れていない感があります。
 実は白状してしまいますと、このお酒、私の家飲み履歴で初めて、一日で四合瓶を空けてしまいました…(いつもは二合厳守)
 私との相性が良すぎて、止め時が見つからず…、この事実自体が私が受けた衝撃をある種象徴しているかと思います。

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名称:桃の里 純米生原酒
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,000円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.8/9.0

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2017年03月28日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:12

桃の里 純米吟醸

本日の家飲み 桃の里 純米吟醸

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。
 岡山酒4本目、さかばやしさんでの購入酒3本目、そして出張先購入酒連載のトリを飾る10本目になります。
 (連載の最初の記事はこちら

 この桃の里については、どこかでオススメコメントを見たというふわっとした記憶と、口コミサイト日本酒物語での高評価(実は結構参考にしてます、特に首都圏であまり見ない銘柄について貴重な情報源かと)ぐらいしか事前情報はありませんでした。
 見た目的には、レトロなラベルかつ裏ラベルの情報も貧弱と、正直惹かれる要素は皆無。

 スペック的にも、火入れ有り、度数15度なのでおそらく加水も有りと、私がいつも買うものからはかけ離れたものとなっています。
 蔵元ホームページの商品紹介によると、使用米は地元赤磐産の「朝日」みたいですね。
 実際のところ購入はかなり迷ったのですが、ここで買わなければ一生買う機会が無いかもという予感と、新幹線車内で開けるなら酒質が安定している火入れ酒も良いかなと思いもあってセレクトしました。


 上立ち香は、火入れらしく落ち着いた、しかし個性的な甘さを感じる香りがそこそこに。
 含むと、香りのイメージ通りの落ち着いてトロリとした甘旨味が優しい口当たりで入ってきて、最後まで甘さを主役にしながらもダレずにゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、桃というより梨を煮詰めたような(?)芳醇な甘味が絶対的な主役を演じて、かつありがちな酸味や苦味をほとんど感じさせず、しかし心地よい果実感を与えてくれるという、若干私の理解の範疇を超える深みがあるもの。
 後味は、ようやくほんのすこし出てきた苦渋の印象を舌に残して、しっかりとキレます。

 火入れっぽい熟感に近い風味をほんのり感じさせつつ、甘味が野太い上にその風味と喧嘩せずに前向きの落ち着きを感じさせてくれる、極めて珍しいタイプの芳醇甘口酒でした。
 いやあ驚愕しましたね、フレッシュでもジューシーでもないのにフルーツなんですよ、これは本当に初めての経験。
 今まで飲んだお酒の中では雪中梅の純米が一番近いと思うのですが、それよりも更に濃厚かつ複雑味があって、かの黒村祐に近しいものすら感じます。
 詳細はわかりませんが。これが加水有りで二回火入れのお酒だとしたら、今まで私が学んできたスペック知識が根本から崩れてしまうという危険も孕んだお酒ですね。
 これは甘口派なら一度は絶対飲むべき!私にしては珍しく断言します。
(ちょっと気になるのは、私が飲んだのはきっちり冷蔵保存されてたんですよね。これが蛍光灯下の常温棚という過酷な環境で味わいを保てるかまではわかりません…)
 ともかく、桃の里は早急に他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 これだけ濃厚なのに、アルコール度が低め(というか一般的には普通)だからか、ガンガンいってしまいました。
 新幹線社内でここまで飲んでしまうとは…(なお、家で飲んだ残りも旨かったです)
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 写真が全体的にブレ気味なのは車内撮影ならではの「味」ということで…
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 さて、10回にも及んだ出張先購入酒連載も最後となりました。
 それぞれハイレベルなお酒だったと思いますが、自分の中では若干桃の里が持って行った感がありますね、それほど衝撃的でした。
 こういうスペック、ラベルのお酒にも未だ知らぬ美酒が日本全国で私を待っているかと思うと、夢が膨らむと同時に限りある人生と肝機能と経済力に若干絶望しますね(笑)
 まあ焦っても仕方がないので、今後もじっくりマイペースに楽しませてもらおうと思います、全国の蔵元さんに改めて感謝を…

名称:桃の里 純米吟醸
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:さかばやし(岡山市)
お気に入り度:8.7/9.0

・おまけ:社内のつまみ用に駅ビルのスーパーで購入
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 日本酒的には実に不吉なネーミング(笑)ながら、相性は良くて車内でやっつけてしまいました。

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2017年02月03日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:10

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