桃の里 純米吟醸無濾過生酒 「ふな口一番」

本日の家飲み 桃の里 純米吟醸無濾過生酒 「ふな口一番」

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも5回目。

 最近の当ブログイチオシ銘柄である桃の里ですが、前回紹介したブログ「日本酒のカルテ」さんに続き、「20代から始める日本酒生活」さんが、「封切原酒(アル添吟醸)」、「純米吟醸カップ酒」と、立て続けに紹介記事を書いてくれました、嬉しい限りです。
 ちなみにこちらも「とっとり・おかやま新橋館」での購入とのことなので、都内での購入ルートは現状ここしか見つかってない感じですね…
 常温棚陳列ではあるようですが、基本火入れではあるので出荷年月が最近であることだけチェックすれば、まあ味わいに問題はないようです、ご興味があれば是非。

 しかし、こんな特徴的かつハイレベルな味わいのお酒が、未だに都内の地酒屋さんで売られていないことには切歯扼腕する思いです。
 実際都内有力地酒屋さんといっても割と取り扱い銘柄って被りがちですからね…、もう有名店は「営業を受ける側」になってしまっていて、蔵元に営業力の無い(けど味は凄い)ガチの「埋もれた銘柄」を常に探している印象のお店は本当に数えるくらいしかないという印象を最近受けております(まあ単純に蔵元が東京で売る気が無ければどうしようもないんですが…)。

 閑話休題、今回いただくのも蔵元から直接取り寄せたものになります、レギュラーの純米吟醸の生酒版ですね。
 上でリンク張った「封切原酒」もそうなのですが、ラベルの手作り感が凄いです(笑)、多分出荷量が少ない限定品に貼られるのでしょう、自分の中では「手作りラベルシリーズ」と勝手に名付けていたりして。 
 製造年月は2月ですが、開栓は5月と、若干間が開きました。

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 上立ち香はやはり甘さと複雑さを感じる果実の香りが仄かに。
 含むと、柔らかくて自然な口当たりで濃厚な甘味が入り込んできて、キツさのない渋味が複雑さを添えつつ、ゆ~っくりと染み込んできます。
 味わいは、やっぱり「桃の里味」ですね、ちょっと熟した感じの非常に高濃度かつ奥深い甘味が厳然たる主役なのですが、独特な渋味と相まってオンリーワンの、強烈な存在感がありながら柔らかみのある旨味の世界を演出します。
 後味は、複雑さが甘さを引き取って、しっかりと引き上げます。

 甘く複雑な「桃の里」味が息が長く続きつつも、最後にはしっかりと引き上げてくれる完成度の高い芳醇甘旨酒でした。
 三ヶ月寝かせている間に若干生熟感が出てきた感もありますね、これはこれで良いのですが、本来は速攻開栓してピチピチ感を楽しむのが、本来のコンセプトだったようにも思えます。
 恐らく来期も取り寄せすると思うので、次はそうしようかと。
 どちらにしろやっぱり桃の里は旨いです、首都圏での入手手段が増えることを切に願うばかりですね。

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名称:桃の里 純米吟醸無濾過生酒 「ふな口一番」
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年08月01日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:8

桃の里 純米吟醸 28BY

本日の家飲み 桃の里 純米吟醸 28BY

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも4回目。

 こちらは岡山出張時に購入して衝撃を受けた、私と桃の里との出会いのスペックの28BY新酒バージョンになります。
 その記事ではコメントで色々と情報をいただきまして、非常に参考になりました。
 なかでも、読者様がアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」でこの純米吟醸のカップ酒を発見して、レポしてくれたのが非常に嬉しかったですね。
 そしてさらに、そのコメント情報を見てあろすさんがご自分のブログ「日本酒のカルテ」で購入・感想記事をあげてくれました。
 オススメのお酒を実際に買ってくれた方に反応貰って、その情報が広がっていく手ごたえを感じられるということは、ブロガー冥利につきますね…まさに感無量です。

 ちなみに、このお酒を取り寄せる際に、気になっていた加水の有無と火入れ回数を聞いたのですが、「加水無し・一回火入れ」とのことでした。
 「キエーッ!だったらそう書いてくださいよぉ!」と頭を掻き毟りましたね…、少なくともマニアなら50磨きの一回火入れ原酒で15度という数値を見た時点で、土産物屋に普通に並んでいるような酒とは一線を画したスペックということは読み取れるはず。
 まあ自分としても、この味わいで加水二回火入れとはとても思えないと感じていたので、その意味では納得です。(「要冷蔵にしなくて大丈夫かなあ」という別の心配は生まれましたが)


 上立ち香は少々甘さを感じる果実の香りが仄かに。
 含むと、個性的で濃厚な甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、独特の渋味で輪郭を保ちつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいはやはり桃の里味としか言いようのない熟した果実の甘旨味が主役で、伴うのは草や木っぽいこれまた個性的な渋味。
 後味は複雑味の余韻を残しつつも、濃厚さをしっかりと引き上げてキレます。

 確固とした「桃の里味」を感じさせる、オンリーワンの奥深さがある芳醇甘口酒でした。
 前回(27BY)に比べると若干甘味以外の要素が増した感はありますが、誤差の範囲内という印象ですね、比較的安定感のあるスペックだと思います。
 実は自分以外の感想も聞きたかったのでわざわざ実家に持って帰って母上にも飲んでもらったのですが、やはり高評価でした。
 桃の里、芳醇甘口派(特に村裕の黒・常盤が好きな人)にはとにもかくにも一回は飲んでみてほしい銘柄です。

 今回初めて開栓後数日経ったものを飲んだのですが、若干渋味が勝ってきて、開栓直後に比べると若干バランスが悪くなった印象があります。
 やはり本質的には結構繊細なお酒かなあと思います、一回火入れとはいえ常温保存は心配だなあ…

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名称:桃の里 純米吟醸 28BY
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年06月12日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

桃の里 「しろうま」 純米吟醸しぼりたて生

本日の家飲み 桃の里 「しろうま」 純米吟醸しぼりたて生

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 (いつものラベルどアップ写真を撮り忘れました…)

 岡山県赤磐市のお酒です。
 前回に引き続き、蔵元からまとめて取り寄せたお酒の1本になります。
 にごり酒特集の5本目。

 「しろうま」という名前に何となく聞き覚えがあったので、ちょっとググってみたところ、結構な数の蔵が「しろうま」と銘打ったにごり酒を出していることが分かりました。
 検索結果で見つかった菊水酒造(新潟ではなく高知)のブログによると、「「しろうま」の語源は「白くて旨い」という意味で、「どぶろく」などと並ぶにごり酒の呼び名のひとつです。」とのこと、つまりは特定商品名ではなく一般名詞ということですね。
 ちなみに「コトバンク(ニッポニカ)」によると、「どぶろく」の異名の一つとして「白馬(しろうま)」を挙げています、この辺りは厳密な定義があるというよりは慣習的な呼び名が今も残っているという感じなのでしょう。

 スペック的には、五百万石使用の精米歩合60%ということで、同じ純米吟醸でも前回のどぶろくとは異なったものになっています。
 ただ、度数は12~13度と、どぶろく同様相当低め。

 注ぐとこんな感じで、どぶろくのような粒は残っていません。
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 楽しみにしつつ栓を捻ったのですが、げ、明らかに栓が緩んでる…
 スクリューキャップなのに軽く下のリングごと外れてしまいました、こりゃ穴開きとかのレベルでなく密閉されてないですね、漏れてないのが不思議なレベル。

 上立ち香はガスとお米が混じりあったスッキリとした香りが控えめに。
 含むと、思った以上に強めのガスを伴った甘酸旨味が勢い良く入ってきたかと思うと、途端に勢いを失い若干重い感じで口中を徘徊します。
 味わいは、やっぱり個性的な甘味を感じるのですが、ガスがあるのにちょっとしつこい感じで、米が発酵したような(当たり前)クセのある旨味も感じるもの。
 後味は特にキレる要素もなく、そのまま引き上げていきます。
 
 好ましい甘旨味とガスがありながらも、爽快感が失われてしまって重さが足を引っ張る、濃淳甘口酒でした。
 うーん、こりゃダレてますね、生老ね気味かも…、瓶詰めから二ヶ月で普通こうはならないんじゃないかしら。
 穴開き栓+栓ゆるみ+低アルコール+にごり生という四要素が相まって、異様な速度でダレてしまったものと私は推測しています。
 私が好む甘さ自体は残っているので飲めるレベルではあるのですが、全体のバランスは明らかに崩れてますね。
 蔵元直送でこれはアカンでしょう、たまたまであることを願いますが、コメント等の情報を見るに、どうも「保管(品質保持)」に関して蔵の意識がちょっと低そうなんですよね…、もちろん人手や設備等の事情もあると思うのですが、ちょっとお酒が可哀想というかなんというか。
 桃の里の、酒質以外の部分にやきもきしたものを感じてしまった一本でした。

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名称:桃の里 「しろうま」 純米吟醸しぼりたて生
精米歩合:60%
使用米:五百万石
アルコール度:12~13%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.0/9.0(この状態でも)

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2017年04月07日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 「どぶろく」 純米吟醸

本日の家飲み 桃の里 「どぶろく」 純米吟醸

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 現在当ブログでの最注目銘柄であり、登場は早くも3回目。
 にごり酒特集の4本目となります。

 「にごり酒」カテゴリを語る上では、やはり「どぶろく」の存在を避けては通れないでしょう。
 (ちなみに当ブログでは「ふき」「黒どぶ」を既に紹介しております)
 両者の定義上の違いについては、日本酒ブログ「日本酒好きのおっちゃんが何か言うとるわ」さんが詳細かつ分かりやすく取り上げていましたので、そちらもご参照ください。
 ポイントは酒造りの最後辺りで「こす(搾る)」という工程を経ていれば清酒である「にごり酒」、こしていなければ「どぶろく」になるというのが原則ということかと思います。
 が、その「こす」やり方については法律上も厳格な指定はなかったはずで、非常に目の粗いざる等でこした場合には、その両者の品質上の違いは限りなく小さくなるということかと。

 で、こちらのお酒は裏ラベルにもあるように「荒い網」で一応こしているため、いわば「どぶろく的な清酒」であるようです。
 なので特定名称の記載もありますね、通常の純米吟醸と同スペックなので、多分こし方だけ変えているのでしょう。
 どぶろくについては安全に詰めるために瓶詰め量を減らす蔵が多いなか、わざわざ大きい瓶を使って愚直に720ml詰めてますね、しかもお値段は1,200円ぽっきり。
 但し度数は12度と低めです、ちなみに穴開き栓。
 
 結構強い開栓注意がありますが、ガッチリ冷やしてから開けたら余裕で大丈夫でした。
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 ただ、注いでからちょっと目を離したら大変なことに…、まさに「生きてます」。
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 上立ち香は桃の里らしい甘い果実香に露骨に米の香りが混ざったものがそこそこに。
 含むと、やはり深みのある甘旨味が、程々のガス感と、少々の粉っぽさ、そして乳酸飲料的な濃い酸をまといつつ、ドロリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、いかにもどぶろく的な甘酒っぽい米の旨味と乳酸味ががっつりあるのですが、程よく落ち着いた果実の甘味を芯に感じて、やはり桃の里の個性がしっかり出ていますね。
 後味は酸を感じさせつつも、驚くほど自然に引き上げていきます。

 「どぶろくらしさ」を十分に楽しめるとともに、桃の里らしい奥深い甘旨味も感じられる、独特な魅力のあるお酒でした。
 やっぱり度数が低い分一種の「軽さ」があるのと、甘酒的な風味があまり好きじゃないことがあって、個人的には通常スペックほど好みではなかったのですが、全体の印象としては十分美味しかったですね。
 逆にこの2要素を前向きに受け入れられて、かつ甘口日本酒がお好きならかなり気に入るかと思います。
 実はもう一本桃の里のにごりを取り寄せているので、次回はそれをご紹介します。
 
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名称:桃の里 「どぶろく」 純米吟醸
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:12%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年04月05日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 純米生原酒

本日の家飲み 桃の里 純米生原酒

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目。

 毎年100を超える銘柄を家飲みしている私ですが、その中でも「衝撃を受ける」レベルの出会いは年に一回あるかないかだったりします、例えば24BYの「たかちよ」なんかがそうですね。
 実は昨年(27BY)においては、「桃の里 純米吟醸」との出会いに、まさにその数年来の衝撃を受けておりました
 どのくらいの衝撃だったかというと、未経験だった「蔵元直販による同銘柄まとめ買い」を思わず断行してしまうぐらいです、しかも四合瓶7本まとめて。
 私は色々な銘柄を飲み散らかすのが基本スタイルで、同シーズンで同銘柄の複数スペックを飲むのはかなり珍しく、それも7本まとめ買いは前代未聞レベルと言ってよいかと思います。
 
 まずは、自分の中で良く飲むスペックである、純米生(28BYの新酒)を開栓しました。
 地元産の朝日米を60まで削って醸した原酒になりますが、お値段はなんと税抜き1,000ぽっきり。
 まとめ買いしただけに、「口に合わなかったらどうしよう…」とビクビクしながらの開栓でした。

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 このお酒のラベルは結構雰囲気があって好きです。
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 上立ち香は若干硬さを感じる甘い独特な果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり複雑味のある甘旨味がトロリと入ってくるのですが、生酒らしい硬さを若干感じさせつつも最後まで荒さを出さずに、ゆっくりじんわりと身体の奥まで染み込んできます。
 味わいは、以前に洋梨と感じた「桃の里味」が確かにありますね、甘味の濃度は濃いめながら裏方の渋味(?)による複雑さの付与により、個性とダレなさをバッチリ感じさせてくれます。
 後味は不思議なほど自然にかつ柔らかく引き上げていきます。

 芳醇な甘旨味を、あくまで優しく、最後までじんわり感じるとともに、奥深さによるものと思われる謎の飲み飽き無さにより、どんどん飲み進んでしまうオンリーワンの個性を持ったお酒でした。
 こういう甘旨系のお酒は酸を効かせて引き締めるタイプが多いのですが、桃の里はあくまで低酸で優しい味わいの世界が最後まで続く感じ。
 何というか、私のストライクゾーン真ん中というより、自分でも気づいていなかった好みの幅を拡げられた感じです。
 そしてこれ1,000円ってほんとおかしいですよ…、採算が取れているのか心配になるレベル。
 桃の里、次のスペックの開栓が早くも楽しみな今日この頃でした。

 常温ぐらいにすると隠れていた苦味や渋味をある程度ハッキリ感じられるのですが、それでも旨甘味がしっかりしているのでバランスは崩れていない感があります。
 実は白状してしまいますと、このお酒、私の家飲み履歴で初めて、一日で四合瓶を空けてしまいました…(いつもは二合厳守)
 私との相性が良すぎて、止め時が見つからず…、この事実自体が私が受けた衝撃をある種象徴しているかと思います。

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名称:桃の里 純米生原酒
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,000円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.8/9.0

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2017年03月28日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:12

桃の里 純米吟醸

本日の家飲み 桃の里 純米吟醸

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。
 岡山酒4本目、さかばやしさんでの購入酒3本目、そして出張先購入酒連載のトリを飾る10本目になります。
 (連載の最初の記事はこちら

 この桃の里については、どこかでオススメコメントを見たというふわっとした記憶と、口コミサイト日本酒物語での高評価(実は結構参考にしてます、特に首都圏であまり見ない銘柄について貴重な情報源かと)ぐらいしか事前情報はありませんでした。
 見た目的には、レトロなラベルかつ裏ラベルの情報も貧弱と、正直惹かれる要素は皆無。

 スペック的にも、火入れ有り、度数15度なのでおそらく加水も有りと、私がいつも買うものからはかけ離れたものとなっています。
 蔵元ホームページの商品紹介によると、使用米は地元赤磐産の「朝日」みたいですね。
 実際のところ購入はかなり迷ったのですが、ここで買わなければ一生買う機会が無いかもという予感と、新幹線車内で開けるなら酒質が安定している火入れ酒も良いかなと思いもあってセレクトしました。


 上立ち香は、火入れらしく落ち着いた、しかし個性的な甘さを感じる香りがそこそこに。
 含むと、香りのイメージ通りの落ち着いてトロリとした甘旨味が優しい口当たりで入ってきて、最後まで甘さを主役にしながらもダレずにゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、桃というより梨を煮詰めたような(?)芳醇な甘味が絶対的な主役を演じて、かつありがちな酸味や苦味をほとんど感じさせず、しかし心地よい果実感を与えてくれるという、若干私の理解の範疇を超える深みがあるもの。
 後味は、ようやくほんのすこし出てきた苦渋の印象を舌に残して、しっかりとキレます。

 火入れっぽい熟感に近い風味をほんのり感じさせつつ、甘味が野太い上にその風味と喧嘩せずに前向きの落ち着きを感じさせてくれる、極めて珍しいタイプの芳醇甘口酒でした。
 いやあ驚愕しましたね、フレッシュでもジューシーでもないのにフルーツなんですよ、これは本当に初めての経験。
 今まで飲んだお酒の中では雪中梅の純米が一番近いと思うのですが、それよりも更に濃厚かつ複雑味があって、かの黒村祐に近しいものすら感じます。
 詳細はわかりませんが。これが加水有りで二回火入れのお酒だとしたら、今まで私が学んできたスペック知識が根本から崩れてしまうという危険も孕んだお酒ですね。
 これは甘口派なら一度は絶対飲むべき!私にしては珍しく断言します。
(ちょっと気になるのは、私が飲んだのはきっちり冷蔵保存されてたんですよね。これが蛍光灯下の常温棚という過酷な環境で味わいを保てるかまではわかりません…)
 ともかく、桃の里は早急に他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 これだけ濃厚なのに、アルコール度が低め(というか一般的には普通)だからか、ガンガンいってしまいました。
 新幹線社内でここまで飲んでしまうとは…(なお、家で飲んだ残りも旨かったです)
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 写真が全体的にブレ気味なのは車内撮影ならではの「味」ということで…
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 さて、10回にも及んだ出張先購入酒連載も最後となりました。
 それぞれハイレベルなお酒だったと思いますが、自分の中では若干桃の里が持って行った感がありますね、それほど衝撃的でした。
 こういうスペック、ラベルのお酒にも未だ知らぬ美酒が日本全国で私を待っているかと思うと、夢が膨らむと同時に限りある人生と肝機能と経済力に若干絶望しますね(笑)
 まあ焦っても仕方がないので、今後もじっくりマイペースに楽しませてもらおうと思います、全国の蔵元さんに改めて感謝を…

名称:桃の里 純米吟醸
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:さかばやし(岡山市)
お気に入り度:8.7/9.0

・おまけ:社内のつまみ用に駅ビルのスーパーで購入
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 日本酒的には実に不吉なネーミング(笑)ながら、相性は良くて車内でやっつけてしまいました。

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2017年02月03日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:10

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