北の勝 鳳凰
家飲み記録 北の勝 鳳凰
北海道根室市のお酒です、家飲みでは初めていただきます。
吉池購入酒の三本目。
前回の亀の王の記事写真でネタバレしてしまっていたお酒ですね、見た目は昭和感あふれるレトロラベル。
首都圏ではあまり聞かない銘柄かと思いますが、同蔵の「搾りたて」は知る人ぞ知るプレミア酒らしく、発売直後に行列・完売する様子が毎年北海道のニュースになるレベルだとか。(私は日本酒感想日誌さんの記事で知りました)
実際検索するとメルカリやらオークションやらで高額転売されてますねえ、要冷蔵ですし転売屋の手元で数ヶ月経ってたらどういう味わいになっているやら…
閑話休題、今回いただくのは普通酒クラスの「鳳凰」、常温保存可能な二回火入れで、お値段は四合瓶で税抜1,000円を切ります。
こういうお酒がしれっと置いてあるというのが「吉池」の真骨頂かもしれませんねえ。
鶴の友もそうだったのですが、冷蔵庫陳列なのも個人的には安心できるポイントだったりします。
上立ち香はちょっとツンとくるアルコールとハーブ的な香りがそこそこに。
含むと、極めて柔らかい印象の甘味が若干の渋味と程よい辛さに寄り添われつつ落ち着いた口当たりで入ってきて、最後まで優しい印象のままじんわりじんわりと染み込んできます。
味わいは、生酒ではありえない優しさと、火入れに有りがちな古臭さを一切感じさせない、お米の甘味にほんのり塩っ気が寄り添うような一筋縄でいかない独特なもの、兎にも角にも粗さキツさを一切感じさせないのが凄い…
後味は、やはり優しく引き上げつつ、最後に辛さがピリっと引き取って完璧なキレ。
優しくも個性的かつ奥深い、晩酌酒として非の打ち所の無い、常温推奨超絶コスパ酒でした。
いやあ私はこっち系のお酒は経験が薄いので語り辛いのですが、素直に良いと思います、本当に。
鶴の友もそうですが、なんというか熟や熱の「臭み」が無いんですよ、そして「薄く」もない、これは今の私には語り切れぬお酒ですね…
こうなるとしぼりたても飲んでみたいんですけどね~、定価入手が絶望的なのが悲しい限り。
北の勝、これなら一升瓶でも飲んでみたいと思わせてくれた一本でした。
ちなみに開栓後も当たり前のように一切落ちないですね。
やっぱりこのレベルの二回火入れ酒は凄いなあ、こういうお酒が常温棚にある安心感たるや…、良いものですねえ。
名称:北の勝 鳳凰
蔵元情報:碓氷勝三郎商店
購入価格(税抜):970円/720ml
購入した酒屋さん:吉池(御徒町)
お気に入り度:8.6/9.0