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漕ぎ出せ大洋! 山廃仕込 純米吟醸

家飲み記録 漕ぎ出せ大洋! 山廃仕込 純米吟醸

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 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町のお酒です。
 同蔵のお酒のブログへの登場は2回目。

 こちらを醸す尾崎酒造のお酒としては、以前に「鰺ケ沢」をいただいています(知られている銘柄は「安東水軍」)。
 そちらの記事にも書きましたがここは本当にブランド乱立させる傾向ですねえ。
 で、今回は正直ラベルに釣られました(笑)、ファミコン世代ですしね(スク○ニに怒られないか心配ですが…)。
 個人的には、こういうラベルで惹きつける系なら酒質もイロモノで突き抜けるか、意外の完成度で魅せて欲しいと思っています、これで普通の味わいだったら肩透かしですからね、そういう意味ではハードルは上がるかも。

 スペック情報は精米歩合(60%)とアルコール度(17%)ぐらいしか記載なし。
 どうやら生原酒らしいのですが、その辺りの記載が無いっぽいのはいかがなものか…
 ラベルに凝るのは良いとして、情報もしっかり載せて欲しいと個人的には思いますね。

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 上立ち香はりんごにちょっとケミカル感が混じったような香りが気持ち強めに。
 含むと、なんともフルーティーな印象の甘旨味がグワッと入ってきて、結構強めの含み香と意外にも控えめな柔らかい酸味を伴いつつ、ゆるゆると喉奥に入り込んできます。
 味わいは、やはり青りんご系の甘苦味が中心にありますね、柔らかさと強めの飲み応えを両立させている感じは良いのですが、香り系にありがちな苦味や飲み疲れ感が若干キツいかも。
 後味は苦味が引き取る形ながら、少々甘味が残る印象。

 香り系吟醸酒としてありがちな味わいの雰囲気と、山廃生的な柔らかさのある芳醇甘苦酒でした。
 うーん、甘味があるのと柔らかな雰囲気は良いのですが、旨味自体に個性が無いのと、私でも感じる全体の重さと苦味がなんとも厳しい感じ。
 甘味は素敵なんですよほんと…、逆説的に、私が好む甘口銘柄の完成度を再認識させてくれたような気がします(酸味・ガス感の使い方とか、苦味の抑え方とか)。
 来年以降も出るのかは不明ですが、今後に期待したいと思いました。

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名称:鯵ヶ澤 純米吟醸 無濾過生原酒
蔵元情報:尾崎酒造株式会社
購入価格(税抜):1,560円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.2/9.0

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2019年09月10日 青森の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

不老泉 山廃純米吟醸 総の舞 無濾過生原酒

家飲み記録 不老泉 山廃純米吟醸 総の舞 無濾過生原酒

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 滋賀県高島市のお酒です。
 同蔵のお酒のブログでの登場は4回目。

 2年ほど前には同蔵の「杣の天狗」という、ある意味不老泉の通常ラインから外れた速醸、新酒のお酒を紹介しています。
 が、今回は山廃、3年熟成、酵母無添加というごりごりの「不老泉らしい」スペックをセレクトしてみました、こちらは5年前に飲んだものにむしろ近い感じかと思います。
 その時の感想では「必ずしも自分の好みではない」とありますね、むべなるかなという気がします。
 表現の仕方は難しいのですが、やっぱり日本酒は「初心者向け」と「玄人向け」ってジャンルがあると思うんですよね~、不老泉は明らかに後者に入るお酒でしょう。

 裏ラベルには非常に詳しいスペック情報がありますね、色々なスペックがある銘柄なだけにこれはありがたいところ。
 酒母にのみ山田錦を使い、それ以外は千葉県の酒米「総の舞」を使っているのが面白いと思いますね、県外では珍しいと思うのですが、蔵の造りと相性が良いんでしょうか。

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 上立ち香は酸と熟と草感のある香りがそこそこに。
 含むと、やはり酸を強く感じる独特な風味を纏った味が意外にも一種軽い感じで入ってきて、少々のケミカル感も引き締まりを強めながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、当然のように甘味は僅少でちょい枯れ気味な熟感がありますね、紅茶というよりはちょっとクセのあるハーブティー的な風味があるようなないような(?)…、そしてその中心にあるのは力強い酸。
 後味は、やはり酸メインで力強くキレます。

 ちなみに、これは義務だろうなと思い燗をつけると…、ああこれは全然違いますね、明らかにこっちが良いです。
 甘味と旨味がいい感じに増して、独特の風味としっかりバランスがとれてきます。

 冷酒だと若干クセっぽかった風味が、燗付けでプラスの個性にいい感じに転化する、独特の熟成を感じるお酒でした。
 これは断然燗ですね~、むしろ冷酒で飲んじゃったら勿体無すぎる系のお酒でしょう。
 正直まだまだ私には早い銘柄という印象ですが、昔に比べると良さもちゃんと感じられるようになってきたと思います。
 不老泉、末永く付き合っていきたい銘柄だと思いました。

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名称:不老泉 山廃純米吟醸 総の舞 無濾過生原酒
蔵元情報:上原酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円ぐらい(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.2(燗つけ後は8.4)/9.0

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2019年08月15日 滋賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

土田 はつしぼり山廃生 「Brewing number1.」

家飲み記録 土田 はつしぼり山廃生 「Brewing number1.」

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 群馬県利根郡川場村のお酒です。
 ブログでの登場は2回目。

 土田は以前火入れ純米吟醸をいただいています、その時からラベルは一新されているようですね、実にモダンな雰囲気になりました。
 蔵元ホームページを見ると、方針に「菌と人との酒造り」というフレーズがあるのが目につきます、ラインナップも山廃系に力を入れているようですし自然派な雰囲気が見て取れますね。
 また、個人的には「麹九割九分」とか「菩提もと×山廃もと」といった、非常に変わった製法のお酒を出しているところも気になっています。
 今の日本酒の面白いところは「多様性」だと思っているので、変わり種はどんどん出てきてほしいんですよね。

 さて、今回いただくのは30BY第一弾の山廃生、原酒でアルコール度数16度は結構低めですね。
 特定名称の記載はしていないようですが、純米。
 また品種は不明ですが、地元のお米を使っているようです。


 上立ち香は、乳酸感のあるまろやかな香りがそこそこに。
 含むと、ほどほどの濃度の乳酸系の酸味を纏った旨味が割と軽やかに入ってきて、しっかりと純度を保ったままゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、甘味はかなり控えめで、今風系の山廃のド王道という感じの柔らかな旨酸味が中心にある感じ、けして薄くないのですが後ろ向きの雑味が皆無なので、スルスルいっちゃいますね。
 後味は、酸メインながら、割と自然かつしっかりと引き上げます。

 最初から最後まで実に柔らかい感じの、薄くはないけどスッキリのめる、バランスの良い旨酸酒でした。
 これは食中酒志向という印象ですね~、ただ浮いた苦味が無くて、良い意味で初心者向けでもあると思います。
 そういう意味では新政にも似てるのかもなあ…、まあ滅多なことは言えませんが、「モダン系生もと山廃酒」という大きなくくりでは共通部分があるかと。
 何気にはつしぼりでこの完成度というのも凄いことだと思います、30BY後半ならもっと良くなってたんじゃないかな…
 土田、今後の可能性を強く感じさせてくれた一本でした、次は変わり種もやってみたいですね。

 燗をつけると…、やっぱり酸メインというのは変わらないですね。
 甘さはあくまで控えめながら、口当たりが柔らかくなりつつ押し出しが強くなる印象、これはこれで良いんじゃないでしょうか。

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名称:土田 はつしぼり山廃生 「Brewing number1.」
蔵元情報:土田酒造株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:鈴傳
お気に入り度:8.4/9.0

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2019年06月27日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

六歓 あお 山廃吟醸酒 生貯蔵酒

家飲み記録 六歓 あお 山廃吟醸酒 生貯蔵酒

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 京都府福知山市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらはふくはら酒店さんでいつの間にか取扱が始まっていたことと、日誌係さんの感想が気になってセレクトしてみました。
 通常銘柄は「福知三萬二千石」みたいですね、福知山市唯一の酒蔵だとか…
 蔵元ホームページは微妙なタイミングで更新止まっていますが、FBの方には最新の案内があるようです。
 手が足りない蔵は背伸びせずに、情報発信についてSNSに特化するというのも一つの手ですよね。

 さて、今回いただくのは精米歩合60の山廃純米吟醸、地元産のようですが米の品種の記載は無し。
 私としては珍しく生貯蔵酒になります(たまたまそれしかなかった)。


 上立ち香はちょっと乳酸を感じる落ち着いた香りがそこそこに。
 含むと、柔らかい酸を纏った甘旨味がゆっくりと入ってきて、その雑味のない印象のままほんのりと熟感も感じさせつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、乳酸味と甘味が中心にありつつも完熟果実感もありますね、苦味は皆無なのですが、わりと奥深さも感じさせる不思議な印象のお酒です、なんとなく薬臭いクセを感じるのが個人的には残念かも…
 後味は、やはり酸が引き取る形ながら優しく引き上げてくれます。

 山廃の柔らかさが表に出てきた感じの、そこそこに熟した乳酸系旨味酒でした。
 全体的に掴みどころがないというか、面白い個性があると思います、私では表現が難しいな…
 どうも熟し方に不自然さというかクセを感じるのが玉に瑕かなあ、なんとなく生貯蔵酒にこういう雰囲気を感じることが多い気がするかも(まあ気のせいかも知れませんが)。
 六歓、次はまた別スペックもいただいてみたいと思いました。

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紹介:「日本酒感想日誌」さんの同スペック(BY違い)の記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1822.html

名称:六歓 あお 山廃吟醸酒 生貯蔵酒
蔵元情報:秋田醸造株式会社
購入価格(税抜):1,425円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2019年05月06日 京都の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

众(ぎん) 山廃70 純米無濾過生原酒

家飲み記録 众(ぎん) 山廃70 純米無濾過生原酒

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 愛知県岡崎市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらを醸す柴田酒造場には、「考の司」という銘柄もあるそうです、が、目立つのはやっぱりこっちの众ですよね。
 生もと・山廃系のお酒が众と名付けられるようです、この辺りの由来やこだわりに関しては、蔵元ホームページの銘柄紹介に実にしっかり書いてあるので、興味があればそちらをご参照ください。
 やっぱり、地酒蔵が県外でお酒を売ろうとするなら、この蔵みたいにホームページを充実させるのって重要だと思うんですよね…、銘柄にまつわるストーリーや想いを積極的に出してくれると買い手側としてありがたいです。

 で、裏ラベルの情報も実に豊富ですし、杜氏の名前入りメッセージがあるのも良いですね~(実際新政が売れた理由の一つですしね)
 この情報公開の仕方は、まさに地酒蔵の範となるべき姿勢だと言えると、私は思います。
 そのコメントを見る限り、山廃であることに加え、「蒸米四段」という極めて特徴的な造りをしているところがポイントかと。

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 上立ち香は濃厚な感じのレーズンっぽい個性的な香りが控えめに。
 含むと、極めて濃厚かつ複雑な印象の旨味が割と柔らかい口当たりで入ってきて、苦味・酸味・渋味と絡み合いつつ、最後まで存在感を保ったまま染み込んできます。
 味わいは、うーむ甘さと渋さと酸とオイル感のあるレーズンクリーム的な旨味を中心に感じつつ、アルコール的辛さやほんのりとした苦味もある、兎にも角にも複雑、ただそれでいてまとまりもある極めて個性的な世界観を感じるもの。
 後味は、酸辛がメインの働きで、少々苦渋の余韻を残しつつも、わりとしっかり引き上げます。

 非常に賑やかな味わいながら、一つの味わいの世界がしっかり構築されている、オンリーワンの芳醇旨口酒でした。
 いやあ芳醇酒ばっかり買っている私でさえ、これほど存在感のある味わいのお酒には滅多に出会えないですよ。
 製法も相当個性的のようですし、どんな好みの方でも一度は飲んでみるべき銘柄と言えるんじゃないでしょうか。
 众、次は是非他のスペックもいただいてみたいと思いました。

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名称:众(ぎん) 山廃70 純米無濾過生原酒
蔵元情報:合資会社柴田酒造場
購入価格(税抜):1,530円/720ml
購入した酒屋さん:いまでや銀座(GINZA SIX)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 山廃 純米

2019年03月26日 愛知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

酒屋八兵衛 山廃純米 無濾過生原酒 28BY

家飲み記録 酒屋八兵衛 山廃純米 無濾過生原酒 28BY

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 三重県多気郡大台町のお酒です。
 ブログでの紹介は三回目。

 酒屋八兵衛は今まで速醸のお酒を二回やってますが、そもそもは割と山廃のイメージが強い銘柄だったので、今回はある意味念願の家飲みとなります。
 蔵元ホームページを覗いてみると、今風のデザインで積極的に更新があり、SNSも活用しているということで、実にしっかりと情報発信をしている印象を持ちました(何より販売店一覧があるのが素晴らしい!)。
 記載内容も「テロワール」という言葉があったり、英語ページも用意していたり、実に先進的ですね
 個人的には地酒蔵こそ、この方面での努力が重要なんじゃないかと思っています、他蔵も是非見習ってほしいなあ…

 ラベルに記載ありませんが使用米は山田錦と五百万石、精米歩合60の無濾過生原酒です、アルコール度数は18~19度とかなり高め。
 製造年月がH29年4月で、開栓H30年9月と、少なくとも一年半近くの生熟期間を経たコンディションになってます。

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 上立ち香はガッチリアルコールが絡まった洋梨(?)的な香りがそこそこに。
 含むと、うおっというぐらいにアルコール臭くて口中が痛くなるような酸辛が暴れまわる感じですね、当然のように最後まで存在感があって、グワっと胃に染みこんできます。
 味わいは極めてインパクトの強い酸旨味が中心にあるのですが、若干アルコールの強さに隠れてしまっている印象すらありますね。
 後味はまあ酸辛がガッチリ引き取る形で、見事にキレます。

 う~ん、私も相当日本酒飲み慣れてきたつもりですが、これほどキツさを感じるお酒と出会ったのは久しぶりですね、飲みにくさマックスというべきか…
 ただ、一年以上寝ていてこの強さは驚きです。
 で、どう考えても開栓後ダレずに落ち着いてくるタイプだと思ったので、数日常温放置したらかなりこなれてきました。
 このレベルだと旨味を割と素直に楽しめますし、甘味も感じられるようになってきて、かなり好みになりましたね。
 酒屋八兵衛、日本酒の複雑さをある種の驚きと共に与えてくれた一本でした。

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名称:酒屋八兵衛 山廃純米 無濾過生原酒 28BY
精米歩合:60%
使用米: 山田錦・五百万石
アルコール度:18~19%
日本酒度:+5
蔵元情報:元坂酒造株式会社
購入価格(税抜):1,333円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.4(開栓直後は8.2)/9.0

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2019年01月19日 三重の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

天狗舞 純米原酒 山廃仕込 生酒

家飲み記録 天狗舞 純米原酒 山廃仕込 生酒

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 石川県白山市のお酒です。
 同蔵のブログへの登場は2回目。

 こちらも「IMADEYA千葉エキナカ店」で購入しました、これで3本目ですね。
 車多酒造のお酒としては以前に限定銘柄である五凛をいただいています、代表銘柄である天狗舞の家飲みはこれが初。
 天狗舞といえば、菊姫と並ぶ北陸山廃蔵の雄というイメージがありますね、能登杜氏四天王の一人である「中三郎」杜氏が長年造っていたお酒でもあります。
 以前菊姫を飲んで感じた様に、個人的に伝統的銘柄の山廃でも生酒ならイケると予想したこと及び、五凛の印象も良かったことから、今回セレクトしました。

 ラベルには精米歩合は60%、山廃純米生原酒であることぐらいしか情報ないですね。
 季節限定品ながら蔵元ホームページにも載っていましたが、やはり情報は乏しく、この点はちょっと残念。
 12月出荷のものを翌年5月開栓ですのでかなり生熟期間を経ています(まあ余裕でしょう)。


 上立ち香は乳酸にちょっとセメダインが混じる感じのスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、やはり酸の立つ旨味が、しかしまろやかな口当たりで入ってきて、ほんの少しずつさらに酸が強まる形でキューッと引き締められつつも、最後まで柔らかさも纏いつつ染み込んできます。
 味わいは、山廃らしい酸味とお米的旨味ををガッツリと感じる酸旨が厳然たる主役、甘味はあくまで旨味と一体化してる感じですね、そして苦味などのマイナス要素は皆無と言って良いでしょう。
 後味はやはり酸がしっかり引き取って力強くキレます。

 旨い山廃生ってこんな感じだよなあと、非常に納得感のある、お米的旨味と乳酸の存在感をガッツリ感じる芳醇旨酸酒でした。
 なんというかパワフルという言葉が浮かぶんですよね~、でも生酒らしく古臭さは無くてジューシー感があるといいますか。
 生だろうとこれは数年レベルの熟成にも耐えるでしょうね、好事家なら常温開栓保管とかにも踏み切りそうな趣き。
 菊姫の生と比べるとお安いのが個人的にはありがたいところでもあります。
 天狗舞の山廃酒の実力をこれでもかと見せつけてくれた一本でした、またやりたいですね。

 そして燗をつけると…、グワーッ!口の中が酸でピリピリしますね。
 でも不思議とキツさが無いんですよね、いやあ伝統的山廃の生酒特有のバランス、良いですわ…

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名称:天狗舞 純米原酒 山廃仕込 生酒
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社車多酒造
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:IMADEYA千葉エキナカ店
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年07月22日 石川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

旦 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 28BY

家飲み記録 旦(だん) 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 28BY

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 山梨県大月市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目、結構なペースで飲んでますね。

 前回に引き続き山廃を選んでみました。
 蔵元ホームページを見ると、ブランド的にも山廃造りを重視しているみたいですね。
 新政が典型例だと思いますが、最近は生もと・山廃造りを「伝統的」と位置付け、そこへの回帰を指向する蔵も増えてきているように感じます。
 同ページの 「醸造アルコールと醸造乳酸に頼り切った現代の酒造りを安易に踏襲せず、」というフレーズには若干引っかかるところもありますが…、まあ意気込みと取るべきでしょうね。

 今回のスペックは、雄町を55まで磨いた
 値段は税抜1,800と若干お高めですが、雄町55、山廃、生原酒でこれなら割高ではないでしょう。
 実は、私が旦を初めて試飲して好印象を持ったスペックがこれだったりします。
 なお、2017年5月出荷で、2018年2月開栓なので、1年近くの生熟を経ていますね。

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 上立ち香は濃い甘酸を感じる熟した果実的な香りがそこそこに。
 含むと、強烈に濃厚かつ芯のある甘旨味が、唾液腺を刺激する強めの酸味と拮抗しつつドドドと入り込んできて、最後の最後まで濃度を保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、まさに完熟果実の杏?的な甘酸味が主役、濃厚すぎてちょっと粉感も感じるレベルですね、ただ単調ではなくて渋味による奥深さを酸が引き取る形でバランスが取れている印象。
 後味は濃厚さを酸がしっかり引き取って力強くキレます。

 濃厚芳醇を地で行くような、味わいたっぷりの完熟甘旨酸味酒でした。
 淡麗の真逆という感じなのですが、酸の働きでそこまで飲みにくいわけではなく、個人的にはむしろ飲み飽きなさすら感じましたね。
 ただ、全体的にはまだ伸び代がありそうな気もしました、この酒質なら蔵元さんには是非積極的に(生)熟成にチャレンジして、その辺りの知見を深めていって欲しいところです。
 旦、やはり注目すべき銘柄だと思います、次やるときはまた別スペックですね。

 初日より二日目の方が良かったので、開栓後の伸びもあるタイプでしょうね。
 前回もそうでしたし、旦は本来は一升瓶で買ってちびちびやるべきお酒なのかもしれません。

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名称:旦 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 28BY
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:笹一酒造株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2018年06月22日 山梨の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY

家飲み記録 福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY

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 福井県福井市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 未飲銘柄ということでセレクトしてみました。
 蔵元ホームページによると、山廃に強いこだわりを持っているとのことです、「福井の山廃蔵」と名乗っているあたり、相当強い思い入れが伺えますね。
 気になる製法について商品紹介から引用してしまうと、「Sur Lie(シュール・リー) とはフランス語で【澱の上】という意味で、ワイン醸造法の一つです。新酒を搾った後すぐにろ過をせず、オリ(酵母)と一緒に熟成させ日本酒に豊かな味わいを造り出す製法です。」とのこと。
 うーむ、澱引きのタイミングをずらしているということなのかな…、なんとなく日本酒では普通にやっていること(生熟おりがらみとか)のようにも聞こえますが、如何せん素人なので良く分かりません(逃げ)。

 使用米は「越の雫」という福井発祥の酒米です、東京ではあまり見ないですね。
 製造年月が去年の5月で、開けたのが1月なので、結構な生熟コンディションでいただいています。

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 上立ち香は完熟果実の甘酸を感じる香りがそこそこに。
 含むと、米由来とは思えないぐらいに果実的な甘酸味が、存在感を放ちつつも割りと軽い感じでスルスルと入ってきて、酸でしっかり輪郭を保ちながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはりどうしても白ワインを想起してしまう、透明感のある甘旨味が主役、ほんのりとした渋味や硬質なミネラル感(?)もあるのがさらにそれっぽいですね。
 後味は、酸がちゃんと引き取って、見事にキレます。

 日本酒離れした甘酸味と、不思議な軽さが魅力的な、オンリーワンの個性を持つお酒でした。
 いやあこれがお米から作られているというのは、本当に玄妙というか、日本酒という液体の素敵さを改めてしみじみ感じてしまいますね。
 何と言っても個性がありますし、相性によってはハマる人も多そうです、一度は飲んで見る価値があるお酒かと…
 福千歳、次はまた別のスペックもいただいてみたいと思いました。

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名称:福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY
精米歩合:60%
使用米:越の雫
アルコール度:16%
日本酒度:+1
蔵元情報:今西酒造株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:小山商店(人形町)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年03月25日 福井の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

辰泉 本醸造 「こだま別誂」 山廃生原酒 27BY

本日の家飲み 辰泉 本醸造 「こだま別誂」 山廃生原酒 27BY

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 福島県会津若松市のお酒です。
 以前には一度、「ふなまえ酒」という特別純米新酒生酒をご紹介しています

 地酒屋こだまさんでの購入酒が続きます。
 というよりこのお酒は「こだま別誂」というフレーズが示す通り、ここでのみ売られているスペックになります(詳しくはお店の商品紹介ページ参照)。
 こちらも、私が滅多に買わないアル添有りの本醸造ですね、以前モウカンさんのブログで前向きに紹介されていたのが印象に残っていて、試飲時の感触も非常に良かったのでセレクトしました。
 試飲可能な場合だと、普段自分では滅多に買わないようなスペックでも安心してセレクトできるのが嬉しいところです。
 
 精米歩合は65%、27BYということで、私が開栓した2018年12月の時点では2年近くの生熟成期間を経ているものと思われます。
 試飲の際に店長さんが「これはアル添する必要のあるお酒」と仰っていたのが印象に残っており、その言葉の意味を考えつついただいてみます。

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 上立ち香はまさに完熟果実といった感じの、複雑さのある甘い香りがそこそこに。
 含むと、しっかりと味が乗った感じの奥深い甘旨味がゆっくりと入ってきて、キツさを感じさせずに、かつダレ感も皆無で、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、完熟プルーンといった感じの、甘渋が絡み合うとても個性的かつじっくり楽しめるもので、熟成香のクセやアル添っぽい辛さキツさがちゃんと裏方に回っている印象。
 後味は、その辛さがようやく表に出てきて、かつほんのりとした苦味を舌先に残しつつ、見事にキレます。

 飲み飽きない複雑な甘旨味をガッツリと楽しませてくれながら、後味はアル添的辛さでしっかりと引き上げる、オンリーワンのバランスを保った芳醇旨酒でした。
 いやあ、「アル添する必要有り」というコメントに納得感がありますね、恐らく、これだけ存在感がある旨味を引き取るにはアルコールの辛さが必要なのでしょう。
 私は思想信条的なアル添否定派ではなく、経験上基本的に避けているだけなので、こういうアル添酒なら大歓迎です、前回に続き、本醸造酒3本目の「お気に入りに追加」ですね。
 辰泉は、銘柄的にも引き続き注目していきたいと思いました。

 ちなみに燗をつけると…、うおっさらに濃さがマシマシに!
 それでいてキツさはむしろ後退していて…いやあこれは素晴らしいですね、少なくとも私にとっては文句ない燗上がりでした。

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紹介:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペック(BY違い)の記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-400.html

名称:辰泉 本醸造 「こだま別誂」 山廃生原酒 27BY
精米歩合:65%
使用米: 麹:華吹雪 掛:コシヒカリ
アルコール度:18度
日本酒度:不明
蔵元情報:合資会社辰泉酒造
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.6/9.0(燗上がりも考慮に入れて)

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2018年01月20日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

居谷里 山廃純米生原酒

本日の家飲み 居谷里(いやり) 山廃純米生原酒

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 長野県大町市のお酒です。
 外飲み経験は何度かあり、家飲みについては後述。

 こちらを醸す北安醸造のお酒については、約4年前に「北安大國」ブランドのひやおろしをご紹介しています
 居谷里はどうやら山廃向けのブランドみたいですね、萩の鶴と日輪田みたいな関係でしょうか、やっぱり速醸と山廃系では味わいに差がでますし、整理としては納得。
 これも地酒屋こだまさんでの購入酒で、あまり東京で見かけない銘柄だとは思うのですが、同BY同スペックを「20代から始める日本酒生活」さんが既に紹介されていました
 偶然の出会いだったそうですが、初見銘柄でも恐れないというチャレンジング精神あってのセレクトでしょう、素晴らしいことかと思います…。

 スペック的には長野の酒米ひとごこちの歩合59%の山廃生原酒で、お値段は良心的。
 私が購入・開栓したのは昨年の秋なので、ちょうど一夏越えた状態の生熟酒だったはずです。

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 上立ち香は個性的な酸甘を感じるフレッシュ果実系の香りが結構強めに。
 含むと、しっかりしつつもあくまで柔らかい酸を纏った甘旨味がグッと入ってきて、最後まで濃厚さとダレなさを両立したまま、息が長い感じで染み込んできます。
 味わいは、凝縮感のある甘酸旨味を芯にしつつ、青さも感じる…いやあラベルのせいでどうしてもメロンを彷彿とする、かつ落ち着きもある印象の、腰が強い感じのもの。
 後味は酸が引き取って山廃純米生らしい優しいキレ。

 
 例によってこだま銘柄らしく、まだまだ上がりそうなポテンシャルを感じるお酒でもありました、実際店頭には確か前のBYのお酒も並んで置いてありましたし…(いやあ凄い売り方だ)
 この蔵のお酒は、甘味が魅力的な長野酒の中でも、私のような芳醇甘口派に特にピッタリはまる酒質だと思います。
 居谷里は、北安大國と共に、今後も注目していきたいと思いました。

 裏ラベル撮り忘れたかな…、スペック詳細はこだまさんホームページをご参照ください。

紹介:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-160.html

名称:居谷里 山廃純米生原酒
精米歩合:59%
使用米:ひとごこち
アルコール度:17度
日本酒度:-8
蔵元情報:北安醸造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年01月16日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

土田 山廃 純米吟醸 無濾過原酒

本日の家飲み 土田 山廃 純米吟醸 無濾過原酒

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 群馬県利根郡川場村のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらを醸す土田酒造の他銘柄には「譽國光(ほまれくにみつ)」があります、そちらの方は結構有名なんじゃないでしょうか。
 逆にこの「土田」ブランドのお酒は、今回通販サイトを物色して初めて出会いました、まあほぼ事前情報もないままでの衝動買いですね。
 ちなみに商品名でググるとかの「KURAND」の商品紹介ページが出てきました、恐らく首都圏、特に若年層向けに新規にブランドを作ったパターンでしょうね。

 そちらのページによると、使用米は青森の酒米「華吹雪」を使っているようです。
 一回火入れの山廃原酒ながら、アルコール度数が15度と低めなのは特筆すべきでしょう。
 また裏ラベルには簡単な商品紹介文がありますね、 「この強健なる酸味と旨みを、歯ぐきで味わいたい。」というフレーズはなかなかな面白いと思いました。

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 上立ち香は落ち着いた、アルコール混じりの乳酸飲料的香りが控えめに。
 含むと、インパクトのある酸を纏った旨味がガツンと入ってきて、最後まで酸が優勢でキッチリと引き締まりつつ、最後まで存在 感を保ったまま染み入ってきます。
 味わいは、甘さは控えめ、乳酸飲料的酸味が常に主役を演じますが、芯にはアミノ酸的な旨味がガッツリあって、奥にはキツさの無い仄かな苦味が複雑さを加える感じ。
 後味は酸が引き取る形で割りと優しく引き上げます。

 山廃らしい力強さを感じる旨味がありつつ、飲みにくさの無い、独自のバランスを感じる芳醇旨酸酒でした。
 事前情報が無い上に火入れだったので、正直なところあまり期待していなかったのですが(失礼!)、これはかなり満足度高かったです。
 いわゆるモダン系の山廃になると思うのですが、軽い感じではなく非常に飲み応えがあるのがよいですね、後味の優しさも◎。
 また度数の低さ含め洋食とのマッチングを強く意識していて、そしてそれが成功しているように感じます。
 土田酒造のお酒は、今後譽國光も含め注目していきたいと思いました。

 燗をつけると…、お、やっぱり甘味が出ますね、
 高温度だと辛さも強烈ですが、冷めてくると甘さだけ強調される感じで、個人的にはより好みの感じになりました。
 恐らく裏ラベルのとおり、ぬる燗が推奨温度帯かと思います。

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名称:土田 山廃 純米吟醸 無濾過原酒
精米歩合: 麹:50% 掛:60%
使用米:華吹雪
アルコール度:15%
日本酒度:-2
蔵元情報:土田酒造株式会社
購入価格(税抜):1,620円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2018年01月04日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY

本日の家飲み 秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY

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 大阪府豊能郡能勢町のお酒です。
 外飲みでは何度もいただいていますが、家飲み・ブログ登場はなんと初めて。

 唐突ですが、「アンチひやおろし派(笑)」の自分としては、秋に飲むお酒のセレクトに若干特殊なところがあります。
 といいつつこの数年は家飲みに関しては割と充実した秋酒ライフを遅れているので、もはや季節外れながら今年の秋にいただいたお酒を、セレクトのコンセプトと共に何回かまとめて取り上げてみようと思います。
 (もはや完全に季節外れですが、まあゆるく見てもらって、来年以降の参考になれば…)

 第一回は秋鹿、セレクトコンセプトは「秋だから!」というとしょっぱなから「馬鹿にしてんのか」と思われそうですね(笑)
 実際は以下の通り。

 まるめち的秋酒アプローチその①…「年がら年中飲み頃である、数年熟成ものを選ぶ」

 まあこういうお酒はいつ開けても良いのですが、冬~春はやっぱり新酒メインでいきたいし、夏は燗酒しにくいし…みたいな発想で、秋が割とやりやすいんじゃないかと思うわけです。
 また、酸が効いているお酒が多いと思うので、サンマなんかにも良く合うんじゃないかと…

 で、今回いただくのは26BYなので三年近くの生熟もの。
 秋鹿といえば山廃熟成系が充実している代表格の銘柄だと思うので、コンセプト的にはぴったりかと。

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 注ぐと、見事なまでの黄金色ですね。

 上立ち香はだいたい想像通りの、酸と熟感が絡み合った感じの香りがそこそこに。
 含むと、やはり強めの酸味をまとった、しっかりと熟した旨味が力強く入ってきて、最後まで絶妙なバランスを保ったまま、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、甘味は控えめながら、お米をよく噛むと出てくるような甘さを若干感じて、柔らかな酸味と相まってバッチリコクとキレを両立させている旨味を演出してくれます。
 後味は酸味が引き取って、見事にキレます。

 熟成山廃生酒の王道を往く、物凄く芯の強、かつバランスがしっかりとれている芳醇旨酸酒でした。
 所謂日本酒中級者向けと言いますか、フレッシュフルーティー酒にちょっと飽きてきたようなタイミングで
 これはあと数年は余裕で持ちそうですね…、とりあえず冷蔵庫に置いておけば、「こういうお酒」を体が求めたときのために非常に心強い存在になってくれるでしょう。
 秋鹿はまさに評判通りの実力派銘柄だと、はっきり思い知らせてくれた一本でした。

 燗をつけると、酸味は変わらず強めですが、やはり口当たりが優しくなり、甘味の存在感も増して完熟果実感が出てきます。
 ちなみに飛び切り燗でも全然崩れませんね、むしろ飲みやすさまで感じます、この腰の強さは流石の一言。

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名称:秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY
精米歩合:70%
使用米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:+6
蔵元情報:秋鹿酒造有限会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月21日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

不動 山廃 純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」

本日の家飲み 不動 山廃純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」

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 千葉県成田市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目。

 以前千葉市の「シマヤ酒店」さんでまとめ買いしたお酒の最後の一本がこちらになります、熟成系なので急がず飲みたいときに開けた感じですね。
 結果としてBYが2008年、製造年月(瓶詰日)が2015年12月、購入したのが2017年6月、開栓が2017年9月と、なかなか複雑というか面白い経過を辿ることになりました。
 ラベルにはハッキリと「シマヤ限定」の文字がありますね、同店は菊姫のビンテージがとんでもなく充実していますが、不動はその次ぐらいに豊富なラインナップだったかと思います(特に生)。

 スペック的には、何といっても約8年生熟成というところに目が行きますが、使用米が豊錦と珍しいこと、山廃造りの吊るし搾りと非常に手間がかかっていることなども特筆すべきかと。
 そして驚きなのはこれで四合1,500円!こんなん普通にやってたら蔵が潰れるでしょう(笑)、販売店限定品ならではの値付けといえるかと。
 外見的にも只者ではないオーラを纏っています…、恐らく不動明王でしょうね。

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 上立ち香はカラメル・チョコ的な熟成香に若干バニラが混ざったような香りが控えめに。
 含むと、極めて濃厚な熟れきった甘旨味がトロリと入ってきて、これまた存在感のある乳酸的な酸味に引き締められながら、最後まで濃度を保ったまま染み入ってきます。
 味わいは、こりゃまさにカラメルって感じの、熟感と甘さマシマシの旨味が主役、しかし熟成香が甘さや酸味と拮抗することでそれ一色にならず、独特な極彩色の味わいの世界を演出してくれます。
 後味は酸味が見事に引き取ってしっかりとキレます。

 熟成酒の魅力をストレートかつ素直に伝えてくれる、妖艶な超濃厚甘旨酸酒でした。
 いやこれは新酒には絶対に出せない味わいですね、そして火入れでも出せないでしょう、まさに長期生熟山廃ならでは。
 私は熟成系には詳しくはないのですが、このレベルの熟成古酒がこのお値段ってとんでもないことなんじゃないかな…
 不動の実力をビンビンに感じさせてくれた一本でした、シマヤさんに行く機会があれば是非一度はお試しください。

 熟成酒ということで燗をつけると…、いやあ意外と辛さマシマシですね。
 ピリピリ感がかなり強くなって、これはこれで面白い!ガンガンイケるようになりました。
 そして温度が下がってくると今度は甘さがしっかり復活、面白すぎますね…本当一本で何度でも楽しめます。

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名称:不動 山廃純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」
精米歩合:60%
使用米:豊錦
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元:鍋店株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:シマヤ酒店(千葉)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月07日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

角太 山廃純米吟醸 生酒

本日の家飲み 角太(かくた) 山廃純米吟醸 生酒

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 秋田県由利本荘市のお酒です。
 飲み経験については後述。

 この角太、銘柄としてはあまり知られていないと思います、が、醸すのはあの「雪の茅舎」を醸す齋彌酒造。
 同蔵の地元銘柄は「由利正宗」なので、それとも違う限定品中の限定銘柄という感じの代物ですね。
 私はとある居酒屋さんで一度だけ飲んだことがあり(その店は写真web掲載禁止)、存在は知っていたのですが、まさか家飲みできるとは思っていませんでした。
 パッと検索する限り、少なくとも首都圏ではシマヤさんぐらいでしか買えないんじゃないかしら…。
 
 ラベルを見た時点でわかる人はわかるかもしれませんが、この「角太」というのは蔵の屋号らしいです(「やまユ」とか「カネナカ」と同じですね)、字の太さもあってなかなかのインパクト。
 裏ラベルの記載を見る限り、以前飲んだ「秘伝山廃」にスペック的には近いですね(同じかも)、この辺りの詳細は不明です。

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 上立ち香は割りと華やかな印象の乳酸的香りが気持ち強めに。
 含むと、非常に個性的かつ濃厚な甘旨味がまろやかな口当たりで入ってきますが、徐々に強まる苦味と酸味で若干キツめに引き締まりながらゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、吟醸酒らしい華やかフルーティーな甘味と山廃らしい酸味がそれぞれハッキリと主張しながら絡み合う、オンリーワンかつ楽しい旨味が主役なのですが、うーむ苦味が邪魔しますねえ…
 後味はやはり乳酸と苦味が引き取って、そこそこ柔らかくキレます。

 かなり高レベルな上品かつ柔らかい旨味がありながら、何かにつけて苦味が邪魔をしてしまっている印象の、非常に勿体無いお酒でした。
 本来お値段以上の完成度がありそうなのに、苦味のノイズのせいでフルーティー系速醸酒にちょっと乳酸味が加わった感じで留まってしまっている印象ですね…
 これはズバリ「28BY問題」に当たっちゃった感じでしょう、このお酒のベストはこのロットではないように思えます。
 角太、機会があればまた他のBYでまた飲んでみたいと思いました。

 お、開栓二日目だとかなり苦味が引っ込んで、若干理想の感じに近づきました。
 ただ、やっぱり残ってはいるので、最後まで「勿体無い」感が残ります…

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名称:角太 山廃純米吟醸 生酒
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:+1.5
蔵元情報:株式会社齋彌酒造店
購入価格(税抜):1,762円/720ml
購入した酒屋さん:シマヤ酒店(千葉)
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年10月13日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

旦 山廃純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 旦(だん) 山廃純米 無濾過生原酒

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 山梨県大月市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 この「旦」については昨年、伊勢元酒店の店長さんオススメということで純米吟醸生原酒(速醸)をいただいています。
 その時は関東ではほとんど取扱い店舗が無いという状態だったと聞いていたのですが、最近あれよあれよと有力酒販店が取り扱いを始めてますね。
 ここらへん、もともと知名度と営業力のある酒造メーカーであることに加え、パーカーポイントが付いたことが大きいんじゃないかな…勝手な想像ですが。
 ともかく、初飲みの印象は非常に良かったため、今年もセレクトした次第です。

 スペック的には前回が速醸だったので今回は山廃にしてみました、ラベルに使用米の記載はありませんが、調べると山田錦と五百万石みたいですね。
 精米歩合は60、お値段は税抜1,300円台と良心的です。

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 上立ち香はいかにも今風山廃的な、セメダインと乳酸の混じったフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、結構刺激的な酸味がググっと入ってきて、最後まで唾液腺を刺激する酸っぱさが支配する味わいが続きます。
 初日は「あれこんなんだっけ」と思うぐらいに刺々しいですね、これはちょっと開栓後置いてみます。

 二日目の時点で、明らかに丸くなりました、甘味も出てきましたしこちらの方が断然良いです。
 これは注意書き必要なお酒だと思いますよ…、おそらく熟成耐性もバリバリあるでしょう。
 しかも三日目以降はさらにハッキリと甘味も出てきました、うーん面白い!

 さらに燗をつけると…、うおまた酸が復活してきましたね。
 ただ最初の刺々しい感じではなく、じっくりと飲める印象になっています。

 強烈な酸がみるみる落ち着いていく様子が楽しめる、山廃らしい力強さを感じるお酒でした。
 ちょっとびっくりしていつもの感想スタイルでは無くなってしまいましたね。
 最近こういう開栓後少し待つべきタイプのお酒を飲むことが増えてきたので、その場合の紹介の仕方はちょっと考える必要があるかもしれません…
 ともかく、旦は今後要注目銘柄かと思います、今後も追っていこうかと。

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名称:旦 山廃純米 無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦・五百万石
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:笹一酒造株式会社
購入価格(税抜):1,333円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.4/9.0(開栓直後は8.1)

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タグ: 山廃 純米

2017年08月13日 山梨の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

三光「蛇形」 山廃純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 三光「蛇形」(さんこうじゃがた) 山廃純米 無濾過生原酒 26BY

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 岡山県新見市のお酒です。
 銘柄的には、外飲み、家飲み含めて初めていただきます。

 こちらを醸す「三光正宗」さんのお酒としては、杜氏の名を冠した限定品「克正」を以前いただいています
 今回も迫力のあるラベルが目につきますが、注目すべきはやはり「販売店限定要説明手売専用品」の文言でしょう。
 ネット販売をはじめとする、購入へのハードルを下げる昨今の地酒の売り方とは真逆を行く、「わかってるやつが売り、わかったやつが買ってくれ」的なこだわりを感じますね。
 前から気になってはいたのですが、今年の熟成系チャレンジの一環としてセレクトしてみました。
 
 スペック的には「雄町」「磨き80」「山廃」「無濾過生原酒」と如何にも強そうな感じ、そして26BYかつ製造年月は29.3と蔵元で2年以上熟成を経ています。
 店頭には27BYが並んでいたのですが、購入時店長さんに相談したところ「26BYも有りますよ、まるめちさん(実際は本名)なら、多分どちらでもイケると思います」と言ってくれたので、せっかくだからと26BYを選びました。
 また、生酒なのに要冷蔵表記が無いのも特筆すべき点かと思います。


 上立ち香はセメダイン的ケミカルさがハッキリと出てくるくせの強いものがそこそこに。
 含むと、若干の甘さを彷彿とさせる芯の強い旨味が、非常に強い酸味を伴ってドドドと強烈な力強さで流れ込んできます。
 味わいは、やっぱりケミカルさは強めに感じますが、同時にレーズン的酸味混じりの熟した甘旨味を素直に感じられる独特のまとまりを感じます。
 後味は徹底的に酸味が引き取って見事にキレます。
 (ここまでは開栓直後の感想)

 で、私の感覚だと、開栓直後はちょっと酸味が強すぎる感じなのですが、開栓後酸が落ち着いてくると、どんどんまとまりがでてきて力強い旨味を素直に感じられるようになっていきました。
 ちょっとクセっぽいケミカルさも上手いこと全体に溶け出して、むしろ低精白とは思えないほど雑味の無い印象を受けるようになります。
 最終的に500mlの小瓶にちまちま移して、常温保存で一ヶ月ぐらいかけて飲んだのですが、ダレ・劣化は全然なく、このくらいなら上がりっぱなしですね。

 いやあ、とにもかくにも「力強い」という形容が浮かぶ、開栓後上がりまくりの超個性派完熟旨酸酒でした。
 生酒でこれは凄いことだと思いますね…、もはやフルーティー系冷蔵必須生酒とは完全に別ジャンルの飲みものかと思います。
 確かにこれは四合瓶で説明無しで売ったらその魅力の半分も発揮されないでしょう、保管が楽ということもありますし、これなら一升瓶限定でも納得できます。
 蛇形、日本酒特に生酒について、未経験の可能性を感じさせてくれた一本でした。

 そして開栓後数日経ってからの燗は…、いやあ見事に旨味が増して非常に良いですね。
 さらに燗冷ましになると、驚くべきことにキツさが霧消してジュース的な飲みやすさすら出てきます。
 こりゃ面白すぎですねえ、まさに玄妙という言葉が浮かぶ味わいの変化、一升瓶でも全く飽きずに飲み終えました。

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名称:三光「蛇形」 山廃純米 無濾過生原酒
精米歩合:80%
酒米:雄町
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:三光正宗株式会社
購入価格(税抜):2,805円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年08月09日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

媛一会 山廃仕込純米吟醸 無ろ過生原酒

本日の家飲み 媛一会(ひめいちえ) 山廃仕込純米吟醸 無ろ過生原酒

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 愛媛県西条市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらのお酒は全く前情報が無かったのですが、こだまさんの店頭でフィーリング衝動買いしました(次の予定があって試飲する時間が無かったのがくやまれますが)。
 結構ラベルが特徴的ですね、瓶を360度覆っており、デザイン化された銘柄名や、「かい入れ歌」の記載が目を引きます(詳しくは写真を拡大してご覧ください)。
 ただ、この全方位ラベル、お酒の残り量がわかりにくいという致命的な弱点があったりします(笑)、どうにか改善を求めたいですね…

 スペック的には、地元の酒米松山三井の60磨き、やはり山廃無濾過生というのがポイントでしょう。
 数値情報は結構詳細で、その中にしれっと「酸度2.5」という記載がありますが、これは異常値かと…(非常に高い)
 そして確か27BYだったかな、結構な期間熟成されているので、それで酸がどうなったか気になるところ。

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 上立ち香はハッキリと熟感がありつつ、酸も感じるスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、やはりかなりの熟成香を纏った、強烈な酸味が鋭角に舌に突き刺さってきて、唾液腺を強烈に刺激しながらもスルスルと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、カラメル的な熟感と、乳酸と柑橘果実の中間的な酸が主役を演じて甘さは控えめ、苦渋は皆無ながら、とにかく酸の主張が激しいために全体の印象は非常に引き締まっていますね。
 後味はそのまま酸味が受け持ってキリリとキレます。
 
 熟感と酸がそれぞれ強烈に主張する、極めて個性的な旨酢っぱ酒でした。
 前に舞美人を買ったときに似た印象を受けましたね、個人的にはここまで「酸っぱい」と、甘味が引っ込んでキツく感じて、ちょっと苦手だったりします。
 ただ、一つのお酒として荒は感じず、熟成や空気接触で丸くなれば伸びていきそうな予感もありますね。
 媛一会、次はまた別スペックもいただいてみたいと思いました。


 あーやっぱり、開栓後数日放置でちょっと刺々しさが和らぎますね、というか一週間以上放置しても全然OK。
 また、お店の商品紹介に従いかなり熱めに燗を付けると旨味が増して、さらにほっこりとした甘味も出てきます。
 相変わらず主役は酸ではあるのですが、甘旨派の私的には断然熱燗がオススメ。

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名称:媛一会 山廃仕込純米吟醸 無ろ過生原酒
精米歩合:60%
使用米:松山三井
アルコール度:17~18度
日本酒度:+1
蔵元情報:武田酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.3/9.0(燗、変化も考慮に入れて)

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2017年06月20日 愛媛の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

本日の家飲み 木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも6回目と、かなりの頻度ですね。
 にごり酒特集の7本目。

 今回にごり酒をまとめ飲みして改めて思ったのは、通常のお酒以上に「にごり酒はベストコンディションで飲むのが難しい!」ということです。
 特に穴開き栓ものはやはり変化が激しいので、早飲みが基本になるでしょうね…、そういう意味では今回の繁桝にごり桃の里しろうまは良い勉強のネタになったと思います。
 「ガス感」の変化に関してはさらに繊細な問題になってきますが(ガスが強いのが好きかは好みによる)、基本一度抜けたガスを取り戻すのは難しいため、状況が許す限りにごり酒は密閉栓でだして欲しいと個人的には思います。
 密閉栓と穴開き栓の両方が出荷されるにごり酒に「金鼓 水もと濁酒」がありますが、私が飲んだ限りでは密閉栓の方が断然美味しく、楽しい酒だった記憶もありますしね(まあ4分の1ぐらい吹きこぼれましたが…)。
 
 閑話休題、今回いただくのは木戸泉のにごりということで、当然ながら高温山廃仕込みになります。
 米違いのものもあるようですが、これは山田錦利用バージョン。
 
 見てくださいよこのおりの量を!ちなみにガス感は穴開き栓だからかそこそこレベルで、開栓も余裕でした。
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 濃度はかなり高く、そうとう混ぜたつもりでもおりの塊がダマっぽく残っているように見えました。
 ただ注ぐと、意外にもいい具合の粘度になったかも…、塊が引っかかったりはしなかったです。

 上立ち香は典型的なガスとお米が混じり合ったような香りが仄かに。
 含むと、やはりお米感が強い旨味がトロリと、しかし酸味でかなり強めに引き締められつつ、最初から最後まで存在感を保ちながらグググッと入り込んできます。
 味わいは、やはりにごり系らしくお米っぽいクリーミーな旨味(甘さはそこそこ)があるのですが、そこに木戸泉らしい割りと鋭角な酸が伴って、独特な飲みやすさ(というか次を誘う感)を創り出します。
 後味は酸が引き取り、粉っぽさをあまり感じさせずにしっかりと引き上げます。

 にごり酒のなかでもかなり高めの密度と、しっかりとした旨味を、酸で力強く引き上げる、非常に押しの強いお酒でした。
 個人的にはもうちょっと甘味を求めたいところですが、まあ完全に好みですね、木戸泉は甘味より旨味と酸味が特長だと思うので、ブレなさは素敵だと思います。
 その上でさらにワガママを言ってしまうとこれ密閉栓で出して欲しいなあ…、物理的に無理なのかも知れませんが、やっぱりもうちょいガスが欲しい気がします。
 ただ、個性的な魅力があることは確かですね、単体でも良いですし、肉とか油ものとの相性も良好かと。
 次回はこのお酒に負けず劣らず…、というかそれ以上に個性的な千葉県産にごり酒をご紹介します。

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名称:木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年04月11日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

本日の家飲み 片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

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 大阪府交野市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目と、結構な回数になってきました。

 片野桜は今まで、雄町山廃生山田錦山廃生雄町速醸(かたの桜)と微妙にスペックをずらしつつ飲んできました。
 その中で一番雄町山廃生がインパクトのある味わいで印象に残っていたため、今回再セレクトした次第です。
 が、実はこのお酒、店長さん曰く27BYということで一夏越えの生熟酒でした、前回は4月出荷の新酒だったので結構味わいが違うことが予想されます。
 今回は店長さんの説明で買う前に納得できましたが、BYの違いって物凄く味わいに影響することなので、やっぱり本来はラベルに書くべきですよね。
 どの銘柄でもいえることですが、上槽日(搾った日)と出荷日(瓶詰日)を両方明記することが広がって欲しいなあと個人的には思います。

 裏ラベルには、かなり詳細なスペックの記載があります、昔は無かったので情報公開を押し進めたということなのでしょう、非常に良いことだと思います。
 日本酒度-3、酸度1.9も中々な数値ですが、やはり特筆すべきはアミノ酸度2.6でしょう、1.8とかでもかなり濃厚寄りであることを考えると、若干振り切れた数値と言えるかと。

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 注ぐと、うおっと思うぐらいに色づいてますね、まさに黄金色。

 上立ち香はちょっと熟成香混じりの、酸もある完熟果実の香りがそこそこに。
 含むと、キツめの酸を伴った旨味がグワワッと入ってきて、最後まで存在感を保つ酸味が唾液腺を刺激しながら、舌先にもピリピリ感を与えつつ塊のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ちょっと熟しすぎたような果実の甘旨味を芯に感じるものの、主役は乳酸が発酵したような(完全にイメージ表現)極めて強烈な酸が最初から最後まで受け持って、超個性的な味わいの世界を演出します。
 後味もその酸が引き取り、なんとか引き上げていきます。

 超弩級の酸が強烈に存在感を主張する、超個性派完熟濃厚甘酸酒でした。
 う~む、個人的にはこの濃厚さもアリなのですが、前に飲んだのと比べると主役が甘味から酸味に取って代わられてしまっているのが残念な印象。
 それが造りの変化に因るものなのか、熟成に因るものなのか、原因が分からないのも気になるところです…
 片野桜はまたいつか同スペックを飲んで確かめてみたいと思いました。

 何となく予感がしたので燗をつけてみると…、おお、ようやく甘味が共同主演ぐらいに存在感を発揮してきました。
 これなら良いなあ、個人的にはこのスペックについては断然燗がオススメ。
 熱燗の強烈に甘酸苦が主張する感じも好きですが、裏ラベルにあるぬる燗がバランスが取れていて口当たりが優しくてベストかも。
 熱燗から燗冷ましで色々な温度を味わうのも楽しいと思いました。

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名称:片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY
精米歩合:65%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:-3
蔵元情報:山野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.4(燗上がりも考慮に入れて)/9.0

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2017年03月18日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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