福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY

家飲み記録 福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY

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 福井県福井市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 未飲銘柄ということでセレクトしてみました。
 蔵元ホームページによると、山廃に強いこだわりを持っているとのことです、「福井の山廃蔵」と名乗っているあたり、相当強い思い入れが伺えますね。
 気になる製法について商品紹介から引用してしまうと、「Sur Lie(シュール・リー) とはフランス語で【澱の上】という意味で、ワイン醸造法の一つです。新酒を搾った後すぐにろ過をせず、オリ(酵母)と一緒に熟成させ日本酒に豊かな味わいを造り出す製法です。」とのこと。
 うーむ、澱引きのタイミングをずらしているということなのかな…、なんとなく日本酒では普通にやっていること(生熟おりがらみとか)のようにも聞こえますが、如何せん素人なので良く分かりません(逃げ)。

 使用米は「越の雫」という福井発祥の酒米です、東京ではあまり見ないですね。
 製造年月が去年の5月で、開けたのが1月なので、結構な生熟コンディションでいただいています。

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 上立ち香は完熟果実の甘酸を感じる香りがそこそこに。
 含むと、米由来とは思えないぐらいに果実的な甘酸味が、存在感を放ちつつも割りと軽い感じでスルスルと入ってきて、酸でしっかり輪郭を保ちながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やはりどうしても白ワインを想起してしまう、透明感のある甘旨味が主役、ほんのりとした渋味や硬質なミネラル感(?)もあるのがさらにそれっぽいですね。
 後味は、酸がちゃんと引き取って、見事にキレます。

 日本酒離れした甘酸味と、不思議な軽さが魅力的な、オンリーワンの個性を持つお酒でした。
 いやあこれがお米から作られているというのは、本当に玄妙というか、日本酒という液体の素敵さを改めてしみじみ感じてしまいますね。
 何と言っても個性がありますし、相性によってはハマる人も多そうです、一度は飲んで見る価値があるお酒かと…
 福千歳、次はまた別のスペックもいただいてみたいと思いました。

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名称:福千歳 山廃純米吟醸 生 シュール・リー製法 28BY
精米歩合:60%
使用米:越の雫
アルコール度:16%
日本酒度:+1
蔵元情報:今西酒造株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:小山商店(人形町)
お気に入り度:8.3/9.0

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2018年03月25日 福井の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

辰泉 本醸造 「こだま別誂」 山廃生原酒 27BY

本日の家飲み 辰泉 本醸造 「こだま別誂」 山廃生原酒 27BY

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 福島県会津若松市のお酒です。
 以前には一度、「ふなまえ酒」という特別純米新酒生酒をご紹介しています

 地酒屋こだまさんでの購入酒が続きます。
 というよりこのお酒は「こだま別誂」というフレーズが示す通り、ここでのみ売られているスペックになります(詳しくはお店の商品紹介ページ参照)。
 こちらも、私が滅多に買わないアル添有りの本醸造ですね、以前モウカンさんのブログで前向きに紹介されていたのが印象に残っていて、試飲時の感触も非常に良かったのでセレクトしました。
 試飲可能な場合だと、普段自分では滅多に買わないようなスペックでも安心してセレクトできるのが嬉しいところです。
 
 精米歩合は65%、27BYということで、私が開栓した2018年12月の時点では2年近くの生熟成期間を経ているものと思われます。
 試飲の際に店長さんが「これはアル添する必要のあるお酒」と仰っていたのが印象に残っており、その言葉の意味を考えつついただいてみます。

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 上立ち香はまさに完熟果実といった感じの、複雑さのある甘い香りがそこそこに。
 含むと、しっかりと味が乗った感じの奥深い甘旨味がゆっくりと入ってきて、キツさを感じさせずに、かつダレ感も皆無で、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、完熟プルーンといった感じの、甘渋が絡み合うとても個性的かつじっくり楽しめるもので、熟成香のクセやアル添っぽい辛さキツさがちゃんと裏方に回っている印象。
 後味は、その辛さがようやく表に出てきて、かつほんのりとした苦味を舌先に残しつつ、見事にキレます。

 飲み飽きない複雑な甘旨味をガッツリと楽しませてくれながら、後味はアル添的辛さでしっかりと引き上げる、オンリーワンのバランスを保った芳醇旨酒でした。
 いやあ、「アル添する必要有り」というコメントに納得感がありますね、恐らく、これだけ存在感がある旨味を引き取るにはアルコールの辛さが必要なのでしょう。
 私は思想信条的なアル添否定派ではなく、経験上基本的に避けているだけなので、こういうアル添酒なら大歓迎です、前回に続き、本醸造酒3本目の「お気に入りに追加」ですね。
 辰泉は、銘柄的にも引き続き注目していきたいと思いました。

 ちなみに燗をつけると…、うおっさらに濃さがマシマシに!
 それでいてキツさはむしろ後退していて…いやあこれは素晴らしいですね、少なくとも私にとっては文句ない燗上がりでした。

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紹介:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペック(BY違い)の記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-400.html

名称:辰泉 本醸造 「こだま別誂」 山廃生原酒 27BY
精米歩合:65%
使用米: 麹:華吹雪 掛:コシヒカリ
アルコール度:18度
日本酒度:不明
蔵元情報:合資会社辰泉酒造
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.6/9.0(燗上がりも考慮に入れて)

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2018年01月20日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

居谷里 山廃純米生原酒

本日の家飲み 居谷里(いやり) 山廃純米生原酒

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 長野県大町市のお酒です。
 外飲み経験は何度かあり、家飲みについては後述。

 こちらを醸す北安醸造のお酒については、約4年前に「北安大國」ブランドのひやおろしをご紹介しています
 居谷里はどうやら山廃向けのブランドみたいですね、萩の鶴と日輪田みたいな関係でしょうか、やっぱり速醸と山廃系では味わいに差がでますし、整理としては納得。
 これも地酒屋こだまさんでの購入酒で、あまり東京で見かけない銘柄だとは思うのですが、同BY同スペックを「20代から始める日本酒生活」さんが既に紹介されていました
 偶然の出会いだったそうですが、初見銘柄でも恐れないというチャレンジング精神あってのセレクトでしょう、素晴らしいことかと思います…。

 スペック的には長野の酒米ひとごこちの歩合59%の山廃生原酒で、お値段は良心的。
 私が購入・開栓したのは昨年の秋なので、ちょうど一夏越えた状態の生熟酒だったはずです。

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 上立ち香は個性的な酸甘を感じるフレッシュ果実系の香りが結構強めに。
 含むと、しっかりしつつもあくまで柔らかい酸を纏った甘旨味がグッと入ってきて、最後まで濃厚さとダレなさを両立したまま、息が長い感じで染み込んできます。
 味わいは、凝縮感のある甘酸旨味を芯にしつつ、青さも感じる…いやあラベルのせいでどうしてもメロンを彷彿とする、かつ落ち着きもある印象の、腰が強い感じのもの。
 後味は酸が引き取って山廃純米生らしい優しいキレ。

 
 例によってこだま銘柄らしく、まだまだ上がりそうなポテンシャルを感じるお酒でもありました、実際店頭には確か前のBYのお酒も並んで置いてありましたし…(いやあ凄い売り方だ)
 この蔵のお酒は、甘味が魅力的な長野酒の中でも、私のような芳醇甘口派に特にピッタリはまる酒質だと思います。
 居谷里は、北安大國と共に、今後も注目していきたいと思いました。

 裏ラベル撮り忘れたかな…、スペック詳細はこだまさんホームページをご参照ください。

紹介:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-160.html

名称:居谷里 山廃純米生原酒
精米歩合:59%
使用米:ひとごこち
アルコール度:17度
日本酒度:-8
蔵元情報:北安醸造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.5/9.0

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2018年01月16日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

土田 山廃 純米吟醸 無濾過原酒

本日の家飲み 土田 山廃 純米吟醸 無濾過原酒

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 群馬県利根郡川場村のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらを醸す土田酒造の他銘柄には「譽國光(ほまれくにみつ)」があります、そちらの方は結構有名なんじゃないでしょうか。
 逆にこの「土田」ブランドのお酒は、今回通販サイトを物色して初めて出会いました、まあほぼ事前情報もないままでの衝動買いですね。
 ちなみに商品名でググるとかの「KURAND」の商品紹介ページが出てきました、恐らく首都圏、特に若年層向けに新規にブランドを作ったパターンでしょうね。

 そちらのページによると、使用米は青森の酒米「華吹雪」を使っているようです。
 一回火入れの山廃原酒ながら、アルコール度数が15度と低めなのは特筆すべきでしょう。
 また裏ラベルには簡単な商品紹介文がありますね、 「この強健なる酸味と旨みを、歯ぐきで味わいたい。」というフレーズはなかなかな面白いと思いました。

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 上立ち香は落ち着いた、アルコール混じりの乳酸飲料的香りが控えめに。
 含むと、インパクトのある酸を纏った旨味がガツンと入ってきて、最後まで酸が優勢でキッチリと引き締まりつつ、最後まで存在 感を保ったまま染み入ってきます。
 味わいは、甘さは控えめ、乳酸飲料的酸味が常に主役を演じますが、芯にはアミノ酸的な旨味がガッツリあって、奥にはキツさの無い仄かな苦味が複雑さを加える感じ。
 後味は酸が引き取る形で割りと優しく引き上げます。

 山廃らしい力強さを感じる旨味がありつつ、飲みにくさの無い、独自のバランスを感じる芳醇旨酸酒でした。
 事前情報が無い上に火入れだったので、正直なところあまり期待していなかったのですが(失礼!)、これはかなり満足度高かったです。
 いわゆるモダン系の山廃になると思うのですが、軽い感じではなく非常に飲み応えがあるのがよいですね、後味の優しさも◎。
 また度数の低さ含め洋食とのマッチングを強く意識していて、そしてそれが成功しているように感じます。
 土田酒造のお酒は、今後譽國光も含め注目していきたいと思いました。

 燗をつけると…、お、やっぱり甘味が出ますね、
 高温度だと辛さも強烈ですが、冷めてくると甘さだけ強調される感じで、個人的にはより好みの感じになりました。
 恐らく裏ラベルのとおり、ぬる燗が推奨温度帯かと思います。

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名称:土田 山廃 純米吟醸 無濾過原酒
精米歩合: 麹:50% 掛:60%
使用米:華吹雪
アルコール度:15%
日本酒度:-2
蔵元情報:土田酒造株式会社
購入価格(税抜):1,620円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2018年01月04日 群馬の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY

本日の家飲み 秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY

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 大阪府豊能郡能勢町のお酒です。
 外飲みでは何度もいただいていますが、家飲み・ブログ登場はなんと初めて。

 唐突ですが、「アンチひやおろし派(笑)」の自分としては、秋に飲むお酒のセレクトに若干特殊なところがあります。
 といいつつこの数年は家飲みに関しては割と充実した秋酒ライフを遅れているので、もはや季節外れながら今年の秋にいただいたお酒を、セレクトのコンセプトと共に何回かまとめて取り上げてみようと思います。
 (もはや完全に季節外れですが、まあゆるく見てもらって、来年以降の参考になれば…)

 第一回は秋鹿、セレクトコンセプトは「秋だから!」というとしょっぱなから「馬鹿にしてんのか」と思われそうですね(笑)
 実際は以下の通り。

 まるめち的秋酒アプローチその①…「年がら年中飲み頃である、数年熟成ものを選ぶ」

 まあこういうお酒はいつ開けても良いのですが、冬~春はやっぱり新酒メインでいきたいし、夏は燗酒しにくいし…みたいな発想で、秋が割とやりやすいんじゃないかと思うわけです。
 また、酸が効いているお酒が多いと思うので、サンマなんかにも良く合うんじゃないかと…

 で、今回いただくのは26BYなので三年近くの生熟もの。
 秋鹿といえば山廃熟成系が充実している代表格の銘柄だと思うので、コンセプト的にはぴったりかと。

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 注ぐと、見事なまでの黄金色ですね。

 上立ち香はだいたい想像通りの、酸と熟感が絡み合った感じの香りがそこそこに。
 含むと、やはり強めの酸味をまとった、しっかりと熟した旨味が力強く入ってきて、最後まで絶妙なバランスを保ったまま、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、甘味は控えめながら、お米をよく噛むと出てくるような甘さを若干感じて、柔らかな酸味と相まってバッチリコクとキレを両立させている旨味を演出してくれます。
 後味は酸味が引き取って、見事にキレます。

 熟成山廃生酒の王道を往く、物凄く芯の強、かつバランスがしっかりとれている芳醇旨酸酒でした。
 所謂日本酒中級者向けと言いますか、フレッシュフルーティー酒にちょっと飽きてきたようなタイミングで
 これはあと数年は余裕で持ちそうですね…、とりあえず冷蔵庫に置いておけば、「こういうお酒」を体が求めたときのために非常に心強い存在になってくれるでしょう。
 秋鹿はまさに評判通りの実力派銘柄だと、はっきり思い知らせてくれた一本でした。

 燗をつけると、酸味は変わらず強めですが、やはり口当たりが優しくなり、甘味の存在感も増して完熟果実感が出てきます。
 ちなみに飛び切り燗でも全然崩れませんね、むしろ飲みやすさまで感じます、この腰の強さは流石の一言。

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名称:秋鹿 山廃 純米 無濾過生原酒 7号酵母 山田錦 26BY
精米歩合:70%
使用米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:+6
蔵元情報:秋鹿酒造有限会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:登酒店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月21日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

不動 山廃 純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」

本日の家飲み 不動 山廃純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」

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 千葉県成田市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目。

 以前千葉市の「シマヤ酒店」さんでまとめ買いしたお酒の最後の一本がこちらになります、熟成系なので急がず飲みたいときに開けた感じですね。
 結果としてBYが2008年、製造年月(瓶詰日)が2015年12月、購入したのが2017年6月、開栓が2017年9月と、なかなか複雑というか面白い経過を辿ることになりました。
 ラベルにはハッキリと「シマヤ限定」の文字がありますね、同店は菊姫のビンテージがとんでもなく充実していますが、不動はその次ぐらいに豊富なラインナップだったかと思います(特に生)。

 スペック的には、何といっても約8年生熟成というところに目が行きますが、使用米が豊錦と珍しいこと、山廃造りの吊るし搾りと非常に手間がかかっていることなども特筆すべきかと。
 そして驚きなのはこれで四合1,500円!こんなん普通にやってたら蔵が潰れるでしょう(笑)、販売店限定品ならではの値付けといえるかと。
 外見的にも只者ではないオーラを纏っています…、恐らく不動明王でしょうね。

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 上立ち香はカラメル・チョコ的な熟成香に若干バニラが混ざったような香りが控えめに。
 含むと、極めて濃厚な熟れきった甘旨味がトロリと入ってきて、これまた存在感のある乳酸的な酸味に引き締められながら、最後まで濃度を保ったまま染み入ってきます。
 味わいは、こりゃまさにカラメルって感じの、熟感と甘さマシマシの旨味が主役、しかし熟成香が甘さや酸味と拮抗することでそれ一色にならず、独特な極彩色の味わいの世界を演出してくれます。
 後味は酸味が見事に引き取ってしっかりとキレます。

 熟成酒の魅力をストレートかつ素直に伝えてくれる、妖艶な超濃厚甘旨酸酒でした。
 いやこれは新酒には絶対に出せない味わいですね、そして火入れでも出せないでしょう、まさに長期生熟山廃ならでは。
 私は熟成系には詳しくはないのですが、このレベルの熟成古酒がこのお値段ってとんでもないことなんじゃないかな…
 不動の実力をビンビンに感じさせてくれた一本でした、シマヤさんに行く機会があれば是非一度はお試しください。

 熟成酒ということで燗をつけると…、いやあ意外と辛さマシマシですね。
 ピリピリ感がかなり強くなって、これはこれで面白い!ガンガンイケるようになりました。
 そして温度が下がってくると今度は甘さがしっかり復活、面白すぎますね…本当一本で何度でも楽しめます。

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名称:不動 山廃純米吟醸 吊るし搾り 20BY 「シマヤ限定」
精米歩合:60%
使用米:豊錦
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元:鍋店株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:シマヤ酒店(千葉)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年12月07日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

角太 山廃純米吟醸 生酒

本日の家飲み 角太(かくた) 山廃純米吟醸 生酒

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 秋田県由利本荘市のお酒です。
 飲み経験については後述。

 この角太、銘柄としてはあまり知られていないと思います、が、醸すのはあの「雪の茅舎」を醸す齋彌酒造。
 同蔵の地元銘柄は「由利正宗」なので、それとも違う限定品中の限定銘柄という感じの代物ですね。
 私はとある居酒屋さんで一度だけ飲んだことがあり(その店は写真web掲載禁止)、存在は知っていたのですが、まさか家飲みできるとは思っていませんでした。
 パッと検索する限り、少なくとも首都圏ではシマヤさんぐらいでしか買えないんじゃないかしら…。
 
 ラベルを見た時点でわかる人はわかるかもしれませんが、この「角太」というのは蔵の屋号らしいです(「やまユ」とか「カネナカ」と同じですね)、字の太さもあってなかなかのインパクト。
 裏ラベルの記載を見る限り、以前飲んだ「秘伝山廃」にスペック的には近いですね(同じかも)、この辺りの詳細は不明です。

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 上立ち香は割りと華やかな印象の乳酸的香りが気持ち強めに。
 含むと、非常に個性的かつ濃厚な甘旨味がまろやかな口当たりで入ってきますが、徐々に強まる苦味と酸味で若干キツめに引き締まりながらゆっくりと染み込んできます。
 味わいは、吟醸酒らしい華やかフルーティーな甘味と山廃らしい酸味がそれぞれハッキリと主張しながら絡み合う、オンリーワンかつ楽しい旨味が主役なのですが、うーむ苦味が邪魔しますねえ…
 後味はやはり乳酸と苦味が引き取って、そこそこ柔らかくキレます。

 かなり高レベルな上品かつ柔らかい旨味がありながら、何かにつけて苦味が邪魔をしてしまっている印象の、非常に勿体無いお酒でした。
 本来お値段以上の完成度がありそうなのに、苦味のノイズのせいでフルーティー系速醸酒にちょっと乳酸味が加わった感じで留まってしまっている印象ですね…
 これはズバリ「28BY問題」に当たっちゃった感じでしょう、このお酒のベストはこのロットではないように思えます。
 角太、機会があればまた他のBYでまた飲んでみたいと思いました。

 お、開栓二日目だとかなり苦味が引っ込んで、若干理想の感じに近づきました。
 ただ、やっぱり残ってはいるので、最後まで「勿体無い」感が残ります…

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名称:角太 山廃純米吟醸 生酒
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:+1.5
蔵元情報:株式会社齋彌酒造店
購入価格(税抜):1,762円/720ml
購入した酒屋さん:シマヤ酒店(千葉)
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年10月13日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

旦 山廃純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 旦(だん) 山廃純米 無濾過生原酒

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 山梨県大月市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 この「旦」については昨年、伊勢元酒店の店長さんオススメということで純米吟醸生原酒(速醸)をいただいています。
 その時は関東ではほとんど取扱い店舗が無いという状態だったと聞いていたのですが、最近あれよあれよと有力酒販店が取り扱いを始めてますね。
 ここらへん、もともと知名度と営業力のある酒造メーカーであることに加え、パーカーポイントが付いたことが大きいんじゃないかな…勝手な想像ですが。
 ともかく、初飲みの印象は非常に良かったため、今年もセレクトした次第です。

 スペック的には前回が速醸だったので今回は山廃にしてみました、ラベルに使用米の記載はありませんが、調べると山田錦と五百万石みたいですね。
 精米歩合は60、お値段は税抜1,300円台と良心的です。

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 上立ち香はいかにも今風山廃的な、セメダインと乳酸の混じったフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、結構刺激的な酸味がググっと入ってきて、最後まで唾液腺を刺激する酸っぱさが支配する味わいが続きます。
 初日は「あれこんなんだっけ」と思うぐらいに刺々しいですね、これはちょっと開栓後置いてみます。

 二日目の時点で、明らかに丸くなりました、甘味も出てきましたしこちらの方が断然良いです。
 これは注意書き必要なお酒だと思いますよ…、おそらく熟成耐性もバリバリあるでしょう。
 しかも三日目以降はさらにハッキリと甘味も出てきました、うーん面白い!

 さらに燗をつけると…、うおまた酸が復活してきましたね。
 ただ最初の刺々しい感じではなく、じっくりと飲める印象になっています。

 強烈な酸がみるみる落ち着いていく様子が楽しめる、山廃らしい力強さを感じるお酒でした。
 ちょっとびっくりしていつもの感想スタイルでは無くなってしまいましたね。
 最近こういう開栓後少し待つべきタイプのお酒を飲むことが増えてきたので、その場合の紹介の仕方はちょっと考える必要があるかもしれません…
 ともかく、旦は今後要注目銘柄かと思います、今後も追っていこうかと。

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名称:旦 山廃純米 無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦・五百万石
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:笹一酒造株式会社
購入価格(税抜):1,333円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.4/9.0(開栓直後は8.1)

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タグ: 山廃 純米

2017年08月13日 山梨の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

三光「蛇形」 山廃純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 三光「蛇形」(さんこうじゃがた) 山廃純米 無濾過生原酒 26BY

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 岡山県新見市のお酒です。
 銘柄的には、外飲み、家飲み含めて初めていただきます。

 こちらを醸す「三光正宗」さんのお酒としては、杜氏の名を冠した限定品「克正」を以前いただいています
 今回も迫力のあるラベルが目につきますが、注目すべきはやはり「販売店限定要説明手売専用品」の文言でしょう。
 ネット販売をはじめとする、購入へのハードルを下げる昨今の地酒の売り方とは真逆を行く、「わかってるやつが売り、わかったやつが買ってくれ」的なこだわりを感じますね。
 前から気になってはいたのですが、今年の熟成系チャレンジの一環としてセレクトしてみました。
 
 スペック的には「雄町」「磨き80」「山廃」「無濾過生原酒」と如何にも強そうな感じ、そして26BYかつ製造年月は29.3と蔵元で2年以上熟成を経ています。
 店頭には27BYが並んでいたのですが、購入時店長さんに相談したところ「26BYも有りますよ、まるめちさん(実際は本名)なら、多分どちらでもイケると思います」と言ってくれたので、せっかくだからと26BYを選びました。
 また、生酒なのに要冷蔵表記が無いのも特筆すべき点かと思います。


 上立ち香はセメダイン的ケミカルさがハッキリと出てくるくせの強いものがそこそこに。
 含むと、若干の甘さを彷彿とさせる芯の強い旨味が、非常に強い酸味を伴ってドドドと強烈な力強さで流れ込んできます。
 味わいは、やっぱりケミカルさは強めに感じますが、同時にレーズン的酸味混じりの熟した甘旨味を素直に感じられる独特のまとまりを感じます。
 後味は徹底的に酸味が引き取って見事にキレます。
 (ここまでは開栓直後の感想)

 で、私の感覚だと、開栓直後はちょっと酸味が強すぎる感じなのですが、開栓後酸が落ち着いてくると、どんどんまとまりがでてきて力強い旨味を素直に感じられるようになっていきました。
 ちょっとクセっぽいケミカルさも上手いこと全体に溶け出して、むしろ低精白とは思えないほど雑味の無い印象を受けるようになります。
 最終的に500mlの小瓶にちまちま移して、常温保存で一ヶ月ぐらいかけて飲んだのですが、ダレ・劣化は全然なく、このくらいなら上がりっぱなしですね。

 いやあ、とにもかくにも「力強い」という形容が浮かぶ、開栓後上がりまくりの超個性派完熟旨酸酒でした。
 生酒でこれは凄いことだと思いますね…、もはやフルーティー系冷蔵必須生酒とは完全に別ジャンルの飲みものかと思います。
 確かにこれは四合瓶で説明無しで売ったらその魅力の半分も発揮されないでしょう、保管が楽ということもありますし、これなら一升瓶限定でも納得できます。
 蛇形、日本酒特に生酒について、未経験の可能性を感じさせてくれた一本でした。

 そして開栓後数日経ってからの燗は…、いやあ見事に旨味が増して非常に良いですね。
 さらに燗冷ましになると、驚くべきことにキツさが霧消してジュース的な飲みやすさすら出てきます。
 こりゃ面白すぎですねえ、まさに玄妙という言葉が浮かぶ味わいの変化、一升瓶でも全く飽きずに飲み終えました。

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名称:三光「蛇形」 山廃純米 無濾過生原酒
精米歩合:80%
酒米:雄町
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:三光正宗株式会社
購入価格(税抜):2,805円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年08月09日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

媛一会 山廃仕込純米吟醸 無ろ過生原酒

本日の家飲み 媛一会(ひめいちえ) 山廃仕込純米吟醸 無ろ過生原酒

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 愛媛県西条市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらのお酒は全く前情報が無かったのですが、こだまさんの店頭でフィーリング衝動買いしました(次の予定があって試飲する時間が無かったのがくやまれますが)。
 結構ラベルが特徴的ですね、瓶を360度覆っており、デザイン化された銘柄名や、「かい入れ歌」の記載が目を引きます(詳しくは写真を拡大してご覧ください)。
 ただ、この全方位ラベル、お酒の残り量がわかりにくいという致命的な弱点があったりします(笑)、どうにか改善を求めたいですね…

 スペック的には、地元の酒米松山三井の60磨き、やはり山廃無濾過生というのがポイントでしょう。
 数値情報は結構詳細で、その中にしれっと「酸度2.5」という記載がありますが、これは異常値かと…(非常に高い)
 そして確か27BYだったかな、結構な期間熟成されているので、それで酸がどうなったか気になるところ。

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 上立ち香はハッキリと熟感がありつつ、酸も感じるスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、やはりかなりの熟成香を纏った、強烈な酸味が鋭角に舌に突き刺さってきて、唾液腺を強烈に刺激しながらもスルスルと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、カラメル的な熟感と、乳酸と柑橘果実の中間的な酸が主役を演じて甘さは控えめ、苦渋は皆無ながら、とにかく酸の主張が激しいために全体の印象は非常に引き締まっていますね。
 後味はそのまま酸味が受け持ってキリリとキレます。
 
 熟感と酸がそれぞれ強烈に主張する、極めて個性的な旨酢っぱ酒でした。
 前に舞美人を買ったときに似た印象を受けましたね、個人的にはここまで「酸っぱい」と、甘味が引っ込んでキツく感じて、ちょっと苦手だったりします。
 ただ、一つのお酒として荒は感じず、熟成や空気接触で丸くなれば伸びていきそうな予感もありますね。
 媛一会、次はまた別スペックもいただいてみたいと思いました。


 あーやっぱり、開栓後数日放置でちょっと刺々しさが和らぎますね、というか一週間以上放置しても全然OK。
 また、お店の商品紹介に従いかなり熱めに燗を付けると旨味が増して、さらにほっこりとした甘味も出てきます。
 相変わらず主役は酸ではあるのですが、甘旨派の私的には断然熱燗がオススメ。

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名称:媛一会 山廃仕込純米吟醸 無ろ過生原酒
精米歩合:60%
使用米:松山三井
アルコール度:17~18度
日本酒度:+1
蔵元情報:武田酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:地酒屋こだま(大塚)
お気に入り度:8.3/9.0(燗、変化も考慮に入れて)

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2017年06月20日 愛媛の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

本日の家飲み 木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも6回目と、かなりの頻度ですね。
 にごり酒特集の7本目。

 今回にごり酒をまとめ飲みして改めて思ったのは、通常のお酒以上に「にごり酒はベストコンディションで飲むのが難しい!」ということです。
 特に穴開き栓ものはやはり変化が激しいので、早飲みが基本になるでしょうね…、そういう意味では今回の繁桝にごり桃の里しろうまは良い勉強のネタになったと思います。
 「ガス感」の変化に関してはさらに繊細な問題になってきますが(ガスが強いのが好きかは好みによる)、基本一度抜けたガスを取り戻すのは難しいため、状況が許す限りにごり酒は密閉栓でだして欲しいと個人的には思います。
 密閉栓と穴開き栓の両方が出荷されるにごり酒に「金鼓 水もと濁酒」がありますが、私が飲んだ限りでは密閉栓の方が断然美味しく、楽しい酒だった記憶もありますしね(まあ4分の1ぐらい吹きこぼれましたが…)。
 
 閑話休題、今回いただくのは木戸泉のにごりということで、当然ながら高温山廃仕込みになります。
 米違いのものもあるようですが、これは山田錦利用バージョン。
 
 見てくださいよこのおりの量を!ちなみにガス感は穴開き栓だからかそこそこレベルで、開栓も余裕でした。
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 濃度はかなり高く、そうとう混ぜたつもりでもおりの塊がダマっぽく残っているように見えました。
 ただ注ぐと、意外にもいい具合の粘度になったかも…、塊が引っかかったりはしなかったです。

 上立ち香は典型的なガスとお米が混じり合ったような香りが仄かに。
 含むと、やはりお米感が強い旨味がトロリと、しかし酸味でかなり強めに引き締められつつ、最初から最後まで存在感を保ちながらグググッと入り込んできます。
 味わいは、やはりにごり系らしくお米っぽいクリーミーな旨味(甘さはそこそこ)があるのですが、そこに木戸泉らしい割りと鋭角な酸が伴って、独特な飲みやすさ(というか次を誘う感)を創り出します。
 後味は酸が引き取り、粉っぽさをあまり感じさせずにしっかりと引き上げます。

 にごり酒のなかでもかなり高めの密度と、しっかりとした旨味を、酸で力強く引き上げる、非常に押しの強いお酒でした。
 個人的にはもうちょっと甘味を求めたいところですが、まあ完全に好みですね、木戸泉は甘味より旨味と酸味が特長だと思うので、ブレなさは素敵だと思います。
 その上でさらにワガママを言ってしまうとこれ密閉栓で出して欲しいなあ…、物理的に無理なのかも知れませんが、やっぱりもうちょいガスが欲しい気がします。
 ただ、個性的な魅力があることは確かですね、単体でも良いですし、肉とか油ものとの相性も良好かと。
 次回はこのお酒に負けず劣らず…、というかそれ以上に個性的な千葉県産にごり酒をご紹介します。

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名称:木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年04月11日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

本日の家飲み 片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

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 大阪府交野市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目と、結構な回数になってきました。

 片野桜は今まで、雄町山廃生山田錦山廃生雄町速醸(かたの桜)と微妙にスペックをずらしつつ飲んできました。
 その中で一番雄町山廃生がインパクトのある味わいで印象に残っていたため、今回再セレクトした次第です。
 が、実はこのお酒、店長さん曰く27BYということで一夏越えの生熟酒でした、前回は4月出荷の新酒だったので結構味わいが違うことが予想されます。
 今回は店長さんの説明で買う前に納得できましたが、BYの違いって物凄く味わいに影響することなので、やっぱり本来はラベルに書くべきですよね。
 どの銘柄でもいえることですが、上槽日(搾った日)と出荷日(瓶詰日)を両方明記することが広がって欲しいなあと個人的には思います。

 裏ラベルには、かなり詳細なスペックの記載があります、昔は無かったので情報公開を押し進めたということなのでしょう、非常に良いことだと思います。
 日本酒度-3、酸度1.9も中々な数値ですが、やはり特筆すべきはアミノ酸度2.6でしょう、1.8とかでもかなり濃厚寄りであることを考えると、若干振り切れた数値と言えるかと。

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 注ぐと、うおっと思うぐらいに色づいてますね、まさに黄金色。

 上立ち香はちょっと熟成香混じりの、酸もある完熟果実の香りがそこそこに。
 含むと、キツめの酸を伴った旨味がグワワッと入ってきて、最後まで存在感を保つ酸味が唾液腺を刺激しながら、舌先にもピリピリ感を与えつつ塊のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ちょっと熟しすぎたような果実の甘旨味を芯に感じるものの、主役は乳酸が発酵したような(完全にイメージ表現)極めて強烈な酸が最初から最後まで受け持って、超個性的な味わいの世界を演出します。
 後味もその酸が引き取り、なんとか引き上げていきます。

 超弩級の酸が強烈に存在感を主張する、超個性派完熟濃厚甘酸酒でした。
 う~む、個人的にはこの濃厚さもアリなのですが、前に飲んだのと比べると主役が甘味から酸味に取って代わられてしまっているのが残念な印象。
 それが造りの変化に因るものなのか、熟成に因るものなのか、原因が分からないのも気になるところです…
 片野桜はまたいつか同スペックを飲んで確かめてみたいと思いました。

 何となく予感がしたので燗をつけてみると…、おお、ようやく甘味が共同主演ぐらいに存在感を発揮してきました。
 これなら良いなあ、個人的にはこのスペックについては断然燗がオススメ。
 熱燗の強烈に甘酸苦が主張する感じも好きですが、裏ラベルにあるぬる燗がバランスが取れていて口当たりが優しくてベストかも。
 熱燗から燗冷ましで色々な温度を味わうのも楽しいと思いました。

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名称:片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY
精米歩合:65%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:-3
蔵元情報:山野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.4(燗上がりも考慮に入れて)/9.0

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2017年03月18日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

田酒 純米吟醸 山廃

本日の家飲み 田酒 純米吟醸 山廃

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 青森県青森市のお酒です。
 ブログでの紹介は7本目となりました、何だかんだで結構飲んでますね。

 田酒はここ数年で色々な新スペックを出し始めていることはマニア間には周知の事実でしょう、私も白田酒雄町純米吟醸を既にいただいています。
 それに対する今の私のスタンスとしては、「ちょうど入手機会があって、気が向いたら買う」というぐらいの熱量だったりします(ただ、うちの母君が田酒好きなので、そのために購入することも多し)。
 今回いただく山廃純米吟醸もその流れの一つですね、丁度特約店への入荷時期に他のお酒を買う用事があり、その時に在庫を聞いたら出してくれました。

 スペック的には、精米歩合50と純米大吟醸を名乗れるレベルまで削っています、使用米は記載ありませんがググるとどうやら華吹雪みたいです。
 レギュラー商品である特別純米の山廃は華吹雪55なので、それだけ見ると大して変わらないようにも見えますね。
 が、こちらは日本酒度も-3程度で、かつ一回火入れと、それ以外の部分ではかなり差別化して造っているような雰囲気も感じますね、ラベルのカラーリングも今風に見えますし。


 上立ち香は柑橘系果実のフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、落ち着いた甘旨酸が自然な口当たりで入ってきて、最後までバランスを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいはやはり柑橘果実系の酸の効いた甘旨味が主役、苦渋はあまり感じませんが、酸の働きで味わいの濃さの割には軽快な印象です。
 後味はそのまま酸味が引き取って自然にキレます。

 今風のフルーティーな甘旨味を、程よく落ち着いて感じで、バランス良く楽しませてくれるお酒でした。
 母君様曰く、「田酒らしさは無いけど美味しい」とのこと、まあほぼ同感です。
 28BYはどうするのかな…、この方向で洗練させればかなりの旨酒になるとは思いますが、田酒ブランドでやる意味は微妙かも。
 ともかく、田酒のチャレンジ酒は今後も生暖かく見守っていこうと思いました。

 燗を付けると…、げ、香りが薬臭い感じでちょっとキツいですね。
 味わいも若干チグハグというか、バラバラな印象もあります、これは完全に冷酒向けかと…。

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紹介:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-519.html

名称:田酒 純米吟醸 山廃
精米歩合:50%
酒米:華吹雪
アルコール度:16度
日本酒度:-3
蔵元情報:株式会社西田酒造店
購入価格(税抜):1,648円/720ml
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年02月14日 青森の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒

本日の家飲み 春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒

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 奈良県奈良市のお酒です。
 前回とあわせ、同蔵のお酒の紹介は三回目になりますね。

 前回にも少し書きましたが、今回は「浅野日本酒店」さんで、気になったお酒をバッチリ試飲させていただいた上でのセレクトです。
 実は買って帰る際に、新幹線内で飲むための試飲用のカップを貰えないかと相談したのですが、何とサービスで大きめの「利き猪口」を貰ってしまいました(伊根満開の酒粕チーズケーキの容器として使っているため、余っていたらしい)。
 お酒に関する若干マニアックな質問にもしっかり応えてくれますし、「接客」という部分については理想的といっても過言ではないでしょう、残念ながら通うには遠過ぎますが応援したいお店です。

 さて、今回いただくお酒はデザインからして特別感が漂っていますね。
 キーワードは「木桶」「山廃」「生熟成」と言ったところでしょうか、ラベルに明記はされていませんが、公式ホームページを見ると前回の生熟成酒同様、「秋の熟成酒」という位置づけで、蔵元熟成を経た上で出荷されているようです。(ひやおろし一辺倒でないところがグッド)
 奈良の酒米「露葉風」使用で、歩合は70とあまり削ってないですね。
 四合瓶で税抜き2,000円に迫るお値段はちょっとネックかな…、手間がかかってそうなスペックではあるのですが。

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 上立ち香は蜜たっぷりの洋梨(なんじゃそりゃ)という趣の甘酸を感じる個性的な香りがそこそこに。
 含むと、シロップの用に濃厚な甘旨味がトロリと入ってきて、強めの酸味によりギリギリの線で輪郭を保ちながら、唾液腺も刺激しつつゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、強い甘味と酸味がせめぎ合う極めて濃厚な旨味が中心で、非常に複雑な印象があって強烈に飲み応えがありますね。
 後味はほんのりとした酸味と何となく木桶っぽい風味を残して引き上げていきます。
 
 極めて濃厚複雑な味わいの世界を形作る、オンリーワンの甘酢っぱ酒でした。
 あまりハッキリとした木香は感じませんでしたが、甘酸に絡みつく複雑味や後味にそれっぽさがあるのかも。
 あえていうなら鷹長菩提もととか昇龍蓬莱古式一段に似ているような気も…、ラベルには無いですが日本酒度はかなり低いんじゃないかしら。(後で公式通販サイトを見たら-9でした
 春鹿は大手蔵というイメージが強かったのですが、今回で結構チャレンジングなお酒も出していることがわかり、好感度が急上昇しました、また他のスペックも飲んでみたいと思います。

 これで大阪出張は終わり、次は札幌出張に移りたいと思います。

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名称:春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒
精米歩合:70%
使用米:露葉風
アルコール度:16.0~16.9%
日本酒度:-9
蔵元情報:株式会社今西清兵衛商店
購入価格(税抜):1,927円/720ml
購入した酒屋さん:浅野日本酒店(大阪市)
お気に入り度:8.3(値段も考慮に入れて)/9.0

・おまけ1:新幹線車内での贅沢(利き猪口の存在が気分的に大きかった…)
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・おまけ2:実は車内で飲み比べていたり(量はそんなに飲んでません)
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タグ: 春鹿 純米 山廃

2017年01月22日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

本日の家飲み 奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

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 兵庫県姫路市のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目となりました。

 引き続き、「秋の生酒」の紹介となります、大典白菊のひやおろし同様、蔵元で寝かした上ではっきりと「秋酒」として売り出されていますね。(こちらはひやおろしの表記は無し)
 前回は若干ひやおろしディスの趣が強い記事になってしまいましたが、個人的にはむしろ秋の生熟酒の魅力を強く主張したいというのがメインの想いだったりします。
 その立場からは、蔵元さんがこういうはっきりとした形で出してくれるのは心強いというか、我が意を得たりというか、とにかくうれしいものを感じますね。
 そんな想いもあって、見かけ次第速攻でセレクトした次第です。
 
 スペック的には、地元の酒米「兵庫夢錦」を利用していること、山廃の生であることあたりがポイントでしょうか。(ちなみに別商品で山田錦を使ったものもあるらしい)
 「播秋」とは「播州」と「晩秋」をかけたのかな…、ただ出荷は9月の初秋なので、単に「播州の秋」という意味合いかも。

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 上立ち香はいかにもな、力強く熟した、アルコール混じりのお米っぽい香りがそこそこに。
 含むと、非常に良い具合に熟した芯のある旨味がググっと入ってきて、ワンテンポ遅れて出て来る辛さにしっかりと引き締められながら、最後まで存在感を保ったまま染みこんできます。
 味わいは、甘さはそこそこながら、まろやかさと引き締まりを見事に両立した力強い旨味がとにかく心地よく、複雑な味を雑味と感じさせない完成度がありますね。
 後味はまさに辛口という感じで力強くキレます。

 芳醇辛口を地で行きつつ、古臭さ・クセを感じさせない、見事に生熟成の魅力を伝えてくれるお酒でした。
 いやあ…、これは旨いっすねえ…、辛口酒に一歩引く私でもこの芳醇な旨味には完全に悩殺されてしまいました。
 生熟が上手くいった辛口酒は、その辛さが若干丸くなった感じがして、より万人向けになるように思えます。
 奥播磨、引き続き注目していきたいと思いました。

 当然のように燗を付けてみると…、うーんなんというか非常に素直な感じで燗酒らしくなりますね。
 甘味酸味マシマシで強烈ではあるのですが、荒くはない。
 いやあ旨いっす。

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名称:奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦
精米歩合:55%
使用米:兵庫夢錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社下村酒造店
購入価格(税抜):1,521円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年12月01日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

岩の井 山廃純米山田錦 無濾過生原酒

本日の家飲み 岩の井 山廃純米山田錦 無濾過生原酒

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 千葉県夷隅郡御宿町のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 去る2016年9月、「パーカーポイント」の日本酒版が発表されたことは、マニアにはまだ記憶に新しいところかと思います。
 パーカーポイントとは、どうやら偉いソムリエのおじさんが雑誌上でワインに付けている評価点のことみたいですね、いわゆる「権威」の評価ということで、値段にもかなりの影響を与えているとか。
 で、今回いただく岩の井はそのパーカー氏が、「純米大吟醸 山廃」について、800種ぐらいのお酒の中で2番目の評価である95点を付けた銘柄なのです(得点一覧はオフィシャルより「日本酒ブログ(由紀の酒)」さんのこの記事の方が分かりやすいかと。)
 地元千葉県のお酒ということもあり、前回飲んだ印象も良かったので、今回セレクトしてみました。

 といいつつ、スペックは当然評価されたもの(上位リストは大体4合5千円近辺)よりお安い、山田錦58磨きの無濾過生原酒。
 ラベルデザインは、銘柄名が一見してわからない、私が嫌いなタイプですね。


 注ぐと、まさに黄金色といった感じで、黄色っぽく色づいています。

 上立ち香は酸っぱい系の酸と熟成香が混じりあった感じの香りがそこそこに。
 含むと、かなりの熟成感(紹興酒・カラメル的なアレ)をまとった野太い旨味がドドドと入ってきて、これまた強烈な酸と激しくせめぎ合いながら、最後まで力強く染み入ってきます。
 味わいは、熟しきった果実の旨味という感じで、熟感と酸味に加えて、少々の甘さと辛さが絡みつくことで、複雑な旨味の世界を演出していますね。
 後味は酸辛がしっかり引き取ってバッチリキレます。

 夏出荷の生酒の割には熟感が非常に強い、複雑さのある芳醇旨酸酒酒でした。
 BY書いていないのでわからないのですが、まさか一年熟成じゃないよなあ…、保存状態も気のなるところ。
 単純に私が熟成香が苦手なので、その分厳しいところがありますが、人によってはむしろハマる要素になるのかもしれません。
 岩の井、今後も色々と試して行きたいとおもいました。

 冷酒だと熟成感が表に出てしまいますが、常温だと旨甘味が勝つ感じがします。
 これは本来蔵元として適正温度をアピールすべきお酒のような…、これ初心者が冷酒で飲みきったら二度と岩の井飲む気しない感じになってもおかしくないかと。

 そして燗をつけると…、いやあ甘辛旨が表に出てきました、というか熟成香がどっかに行ってしまった。
 いやこれ絶対飲み方解説必要なお酒ですよ、個人的には温度高めが楽しいので熱燗がオススメ。

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名称:岩の井 山廃純米山田錦 無濾過生原酒
精米歩合:58%
酒米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元:岩瀬酒造株式会社
購入価格(税抜):1,650円/720ml
購入した酒屋さん:酒のひぐらし 日暮商店(松戸)
お気に入り度:8.1/9.0

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2016年11月23日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」

本日の家飲み 木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 ブログでの紹介は早くも5回目。

 私は千葉県出身ということもあり、木戸泉は強く応援している蔵の一つで、前々からもっと全国区で知られて欲しいと思っておりました。
 そんな中、グランドジャンプで連載中の日本酒マンガ「いっぽん!」に、当ブログでも以前にとりあげた超個性派酒「純米アフス生」が登場したという話を聞きました。
 いやあ流石というべきか目の付け所が素晴らしいですね、いっぽん!は初心者からマニアまで、広くオススメできる日本酒マンガだと思います(私は単行本を買って読んでます)。

 なお、このことは蔵元ホームページでも取り上げてますね
 そこではブログの記事で簡潔にメディアの掲載情報に触れリンクを張り、さらっと購入できる店・呑める店を紹介しています。
 このタイムリーかつ勘所を押さえた情報発信…、素晴らしいの一言です、他蔵も是非参考にして欲しいと思いました。

 今回いただくのは雄町を60まで削って醸したお酒で、当然高温山廃仕込みです。
 裏ラベルには原酒でアルコール度数16度に抑え、食中酒を志向している旨の解説がありますね。


 上立ち香は酸を感じるスッキリとした香りが控えめに。
 含むと、やはりしっかりとした酸味を伴う太い旨味がグググッと入ってきて、その酸味が若干唾液線を刺激しながら最後まで引き締まったままじわじわと染みこんできます。
 味わいは、やはり木戸泉らしい乳酸とアミノ酸が強烈に主張する旨酸味が主役、ただ全体的には酸の引き締まりの印象が強いですね。
 後味は若干酸っぱい感じを残しつつ、きっちりとキレます。

 木戸泉らしいしっかりとした酸で、けして薄くない旨味を洗い流す、飲み飽きない系のお酒でした。
 前回と比べると、少々酸っぱい系の酸が強くスッキリ感をより感じますね、食中酒的な方向性というのに納得感があります。
 個人的にはもっと濃厚な方が好きではありますが、これはこれで魅力的です、好きな人も多いでしょう。
 木戸泉は今後も色々なスペックを試していきたいところです。

 なお、温度が上がったほうが単純に口当たりが柔らかくなって良いですね。
 燗をつけると旨味も濃くなります。

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名称:木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」
精米歩合:60%
使用米:雄町
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1400円くらい(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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2016年10月02日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

菊鷹 ~雄飛~ 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 26BY

本日の家飲み 菊鷹 ~雄飛~ 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 26BY

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 愛知県稲沢市のお酒です、通販まとめ買い2本目。
 外飲みでは何度かいただいていますが、家飲みは初めて。

 こちらのお酒を醸す山本克明杜氏は、以前大阪の蔵で「天野酒」という銘柄の「山本SP」という商品を世に出していました。
 この方はその筋(笑)ではかなり有名らしく、移籍後のこのお酒もマニア間ではかなり注目されていた印象です。
 私も前から気にはなっていたのですが(実は天野酒も飲んだことあります)、どうも四合瓶が無いらしく年単位で二の足を踏んでおりました…
 が、今回日誌係さんがブログで激賞していたスペックが通販ラインナップで見つかったため、セレクトした次第です。

 3種のお米を60まで削った山廃純米吟醸無濾過生酒、恐らく加水して15度です。
 出荷から1年ちょっと寝かされているところがポイントですね。
 しっかり作られた山廃の生なら、きちんと保管されていれば1年ぐらいは過熟ということにはならないだろうと想定しています。

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 上立ち香は落ち着いているけど青さも感じる甘酸の果実香がそこそこに。
 含むと、まろやかな甘酸の旨味がグっと入ってきて、そこそこの苦味を伴いながら、じわじわと息が長く染みこんできます。
 味わいは、やはり今時の山廃らしい乳酸系の酸味に、青さを伴うメロン的甘旨味が絡みあうバランスの良いもので、さらに苦味が引き締まりを添えて複雑で飲み飽きない世界を創り出しています。
 後味はその酸と苦味が引き取り、最後まで崩れずにキレていきます。

 複雑な味わいがほどよく円熟した、万人にオススメできる山廃生酒でした。
 うーむ流石の味わいですね、注目されていることにとても納得しました。
 良い感じの熟し方でしたが、もともとはガス感もあったらしいので、その状態でも飲んでみたかったかも…
 一升瓶なのでなかなか手を伸ばしにくいのですが、菊鷹は是非またいただいてみたいと思いました。

 燗を付けてみると…、おお、やっぱり濃厚になりますね。
 そして若干アルコール感は増すもののあまり辛くもならず、酸の柔らかさを保っています、良いですね~

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの感想
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-982.html
「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの感想
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-326.html

名称:菊鷹 ~雄飛~ 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 26BY
精米歩合:60%
酒米:山田錦、夢吟香、五百万石
アルコール度:15%
日本酒度:+10
蔵元情報:藤一酒造株式会社
購入価格(税抜):3,200円/1,800ml
購入した酒屋さん:酒専門店 知多繁(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年08月19日 愛知の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 紺ラベル

本日の家飲み 都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 紺ラベル

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 兵庫県南あわじ市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 こちらのお酒が淡路島産であることや、「日がさ雨がさ」さんが推していたことなどは前回に書きました
 相変わらず私の行きつけの酒屋さんに取扱いがなく、またしばらく離れていたのですが、今回は日暮里の「山内屋」さんで出会い購入しました。
 同店は私の酒屋新規開拓の一環で訪ねたのですが、いかにも厳選された品揃えで、やっぱり地酒屋めぐりは楽しいなあと思わせてくれるようなお店でしたね。
 
 スペック的には、最近個人的に注目している山廃の無濾過生原酒というのがポイント。
 前回は白系のラベルでしたが、今回は紺ラベルです。


 上立ち香は濃厚な山廃らしい乳酸系の香りがそこそこに。
 含むと、奥深い印象の旨味が舌触りなめらかに入ってきて、遅れて出てくるアルコールの辛さ的刺激と若干の渋みで引き締まりつつ、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、やはり山廃っぽい乳酸味と甘味が併存する旨味が主役、そして濃厚かつ辛さも感じるのにキツさが無いのが見事ですね、とてもまとまりのあるお酒だと思います。
 後味はその辛さと渋みで力強くキレます。

 クセの無い、山廃らしい魅力をストレートに感じられる、今時の山廃無濾過生原酒でした。
 玉川、菊鷹、日輪田などなど、今風で魅力的な山廃酒を醸す蔵は多々ありますが、都美人も間違いなくそのトップグループに入っていると思いますね。
 都美人、今後も注目していきたいです。

 なお、燗を付けると…、うおっ無茶苦茶濃厚になりましたね、舌触りは相変わらずなめらかで、甘さと辛さマシマシ。
 いやあこれは良いです、かなり温度上げても対応する力強さもありますね。
 ちなみに燗冷ましになってくると戻ってきちゃう感じがするので、できればキープしつつちびちびやるのがベストかも。

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名称:都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 紺ラベル
精米歩合:60%
酒米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:+4
蔵元情報:都美人酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:山内屋(日暮里)
お気に入り度:8.5(燗上がりも考慮に入れて)/9.0

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2016年07月16日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

雪の茅舎 純米吟醸 秘伝山廃 生酒 27BY

本日の家飲み 雪の茅舎 純米吟醸 秘伝山廃 生酒 27BY

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 秋田県由利本荘市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目となりました、結構なペースですね。

 この「秘伝山廃」については結構前に火入れバージョン(24BY)をいただいて以来、「生も飲んでみたいなあ」と思っていたのですが、数が少ないのか今まで出会うことができず、今回通販でようやく入手した次第です。
 入手先は和歌山の「地さけや みゆきや」さん、こちらは地元産の銘柄を充実させつつ、全国の銘酒をとりそろえているお店で、全国のネットショップの中でもかなりオススメです。
 特に凄いと思うのは、購入時に物凄い量の「お酒の飲み方」を記載した、おそらく完全自作の資料を同梱してくれることですね。
 とりわけ飲む温度帯や合わせる食べ物については非常に詳細に、しかも実際の購入銘柄に応じて個別に編集した資料になっているのでとても参考になります。
 物凄い手間だと思いますが、そこに「美味しく飲んでもらうのも売り手の仕事」というプロとしての矜持を感じますね。

〇封筒にみっちり入る量です…、マニア以外の人が受け取ったら若干引きそうでちょっと心配(苦笑)
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 閑話休題、今回いただくのは山廃を得意とする雪の茅舎さんのラインナップの中でも、少し高価格帯の限定品です。
 なんとなく山廃は低精白が多いイメージがありますが、こちらは55%と結構削ってある純米吟醸。

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 上立ち香は乳酸とフレッシュさを感じる香りがそこそこに。
 含むと、濃厚な果実の甘旨味がなめらかに入ってきて、尻上がりに出てくる酸味に締め付けられながら、キリリと染みこんできます。
 味わいはマスカットを感じさせるような芳醇な甘酸が主役で、若干のフレッシュ感がありつつも荒さは僅少で、力強い旨味の世界を創り出します。
 後味は酸味がしっかりと、しかしキツくなく切り上げます。

 芳醇フレッシュフルーティーながら、高度なバランスが取れている、優しく上品な山廃生酒でした。
 山廃の酸味で、酸っぱさでなく「柔らかさ」を感じさせるところが良いですね…、貫禄を感じさせるというか。
 少々お高くはありますが、文句なしに「お値段以上」だと思います、火入れも良かったですが例によって生はより私好みですね。
 雪の茅舎の山廃に、さらなる信頼を感じさせてくれた一本でした。

 何となくぬる燗にしてみると…、おお甘味が凄くハッキリと出てきました。
 これは優しい甘味だなあ…、凄く濃いのに油断するとグイグイいってしまいそうです、素敵な燗映え。

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名称:雪の茅舎 純米吟醸 秘伝山廃 生酒 27BY
精米歩合:55%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社齋彌酒造店
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:みゆきや(和歌山・通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年04月12日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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