十八盛 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 限定直汲み
本日の家飲み 十八盛 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 限定直汲み
岡山県倉敷市のお酒です。
同蔵のお酒は、山廃の「青螺姫」、限定ブランドの「多賀冶」に続いて三回目の紹介になります。
出張(時に買って帰った)酒特集もついに7回目、最後の出張先の岡山酒にたどり着きました。
このお酒を買ったのは「ワインと地酒 武田」さんの岡山幸町店。
入店直後、冷蔵庫がほとんど無いのを見て「げ!」と一瞬思ったのですが、実はディスプレイには空き瓶が並び、実物は全て店奥に保管されているというタイプのお店でした。
この店舗を見た限りでは、岡山酒重視というよりは、全国レベルの通用する銘柄を地域にこだわらず取り扱っている印象でしたね、まあ「王祿」を扱っている時点でただものではないということは伝わります。
今回は前回感想メモ紛失という失態をやらかした、多賀冶の記事に関するリベンジという意味合いもこめたセレクトです。
地元銘柄ながら、「純米大吟醸」「無濾過生原酒」「限定直汲み」という、マニア向けのフレーズがならぶスペックには否応なしに惹かれますね。
使用米である「朝日」については、以前の「和心」の記事で若干解説しています。
岡山(とくに赤磐市)については雄町が非常に有名ですが、朝日も結構使われているようですね。
上立ち香はフレッシュで硬質な印象の、甘いセメダイン的な個性的な果実の香りがそこそこに。
含むと、ガスをしっかりとまとったフレッシュな甘旨味が力強く入ってきて、ほんのりとした苦味を裏方に感じさせつつ、最後まで存在感を保ちながら喉奥に流れ込んできます。
味わいは、ある意味ラベルの印象通りのベリー系の甘酸旨味が主役で、新酒らしくもキツ過ぎない苦味がしっかりと引き締まりと飲み飽きなさを添える、典型的ながらも理想的な新酒らしい魅力にあふれるもの。
後味は酸苦味がちゃんと表に出てきて、しっかりとキレます。
存在感のある甘旨味を、ガスと仄かな苦味が引き締めつつも素直に楽しませてくれる完成度の高い芳醇フレッシュ酒でした。
スタンダードなフレッシュフルーティー酒ではあるのですが、味わいの芯が非常にしっかりとしていて、飲み進めるほどに旨味がより染み出してくるように感じましたね。
やっぱりこの蔵は実力派なのでしょう、この地酒戦国時代で浮き上がってくるだけのことはあります。
次はまた多賀冶もいただいてみたいと思いました。
名称:十八盛 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 限定直汲み
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:十八盛酒造株式会社
購入価格(税抜):約1400円(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:ワインと地酒 武田(岡山幸町店)
お気に入り度:8.5/9.0