南部関 ヒカリノミチ 花巻農業高校産米使用 純米無濾過生原酒
家飲み記録 南部関 ヒカリノミチ 花巻農業高校産米使用 純米無濾過生原酒
岩手県花巻市のお酒です、同蔵のお酒の紹介は3回目。
同蔵の県外向け別ブランドとしては酉与右衛門(よえもん)があり、そちらは何度かいただいております。
通常ブランドは南部関、この「ヒカリノミチ」はその中でも花巻農業高校産米を使用したお酒に付けられるようです。
ヒカリノミチとは、ラベル記載の通り、宮沢賢治が花巻農学校の教員時代に生徒の意識高揚のために作った精神歌の一節にある言葉で、生徒達が歩む未来を表しているとのこと。
岩手酒には宮沢賢治由来の銘柄は結構あったように思えますが(銀河鉄道の夜とか)、ここまで由来とスペックが密接に関わっているお酒そうはないんじゃないでしょうか。
裏ラベルには詳細なスペックの記載が有りますね、特筆すべきは有名な飯米「ひとめぼれ」使用ということでしょう。
ちなみに、以前神奈川建一さんが加水火入れスペックの記事を上げていらっしゃいますが、私は当然のように生原酒をセレクトしております。
上立ち香は割とハッキリセメダインを感じるスッキリとした香りがそこそこに。
含むと、酸味をしっかりと纏った力強い旨味が勢いの良い口当たりで入ってきて、そのまま酸がしっかりと引き締め役をこなしつつ、胃の中に流れ込んできます。
味わいは、フレッシュ系の旨酸酒としての王道を行くような、甘味僅少で果実というよりはお米由来っぽい、若干ケミカル感を纏ったクドさ皆無の旨酸味が最初から最後まで主役を演じつつ、雑味を感じさせない食中万能的なバランス。
後味は、やはり酸とケミカル感が引き取って見事にキレます。
フレッシュなお米らしい旨酸味をケミカル感が更に引き締める、質実剛健的キリリ酒でした。
これは確かによえもんらしいというか、そっち系のまとまりかたですねえ~。
私のストライクではありませんが、やはり個性がしっかりしているのと、どんな料理にもあいそうというところは素敵だなあと思います。
フレッシュかつキリリとしたお酒が好きな方には是非オススメ。
名称:南部関 ヒカリノミチ 花巻農業高校産米使用 純米無濾過生原酒
蔵元情報:合資会社川村酒造店
購入価格(税抜):1,327円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.3/9.0