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信濃鶴 「名田造」 純米吟醸 無濾過生原酒

家飲み記録 信濃鶴 「名田造」 純米吟醸 無濾過生原酒

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 長野県駒ケ根市のお酒です、外飲みは何度もしてますが、ブログでの登場は未だ2回目。

 自分としては信濃鶴は、大好きな銘柄ではありながら、「大長野酒祭り」で毎回飲んでいたことや、「旨いに決まってる」と鉄板過ぎたこと、そして製品ラインナップが非常にシンプルで新製品があまり出ないことから、ここ数年家飲みに至っていませんでした。
 が、今回、信濃鶴誕生100周年記念ということで満を持して新スペックであるこのお酒が登場したため、慌てて買いに走った次第です(正直このために銀座まで行きました)。
 このお酒については、水戸の「リカーショップ キナセ」という酒屋さんのブログに非常に詳しい説明がありました。
 それによると「名田造(なたぞう)」とは信濃鶴創業者の次男の名前とのことです、米の産地か何かだと思ってたので意外でした…

 さて、スペックは美山錦、精米歩合49%の無濾過生原酒ということで、いかにも長野って感じですね。
 四合瓶が割高…というか一升瓶が割安だったので、迷わず信頼の一升瓶買い。

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 上立ち香は若干甘く、程よく熟した感じのリンゴ系果実香がそこそこに。
 含むと、高濃度・高密度の甘旨味が力強くも自然な口当たりで、そして少々のトロミを伴って入ってきて、そこそこ強めながら浮いたところのない苦味でちょうどよい感じで輪郭を整えつつ、喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、やっぱり長野酒らしいリンゴ的な甘味が主役なのですが、それが実に高密度かつ奥深く、ハッキリとある苦味と見事に一体化して、
 後味は、苦味が引き取る形ながらも見事に自然に引き上げてくれます。

 長野酒らしいストレートな甘旨味を、高密度かつ優しいバランスで楽しませてくれる超お買い得酒でした。
 まず含んだときの甘味が素晴らしく好みで、その後の苦味が強めながらもしっかり甘味とバランスを取って嫌な感じじゃ無いのが良いんですよ…
 鍋島の風ラベルを彷彿とさせる、直球勝負かつ極めて完成度の高いお酒でしたね、そして一度飲んだ経験で比べてしまうと、個人的にはこちらの方が好み。
 信濃鶴への信頼度をぐーんと上げてくれた一本でした、今年も飲みたいです。

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名称:信濃鶴 「名田造」 純米吟醸 無濾過生原酒
蔵元情報:株式会社長生社
購入価格(税抜):3,200円/1,800ml
購入した酒屋さん:たつみ清酒堂
お気に入り度:8.7/9.0

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2020年03月08日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 七星 2019

家飲みプチ記録 栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 七星 2019

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 山形県鶴岡市のお酒です、当ブログ常連銘柄ですね。
 一応初飲みスペックですが、裏ラベルに情報がこれでもかと載っているので感想だけアップします。
 個人的には、日本酒度-13の純米大吟醸で、「お食事と幅広く合わせていただける」としているところがポイントかと思います。

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 上立ち香は甘く少々フレッシュさのある洋梨的な香りがそこそこに。
 含むと、強烈な存在感を放つ華やかな甘旨味が、わずかにトロミを感じさせる口当たりで入ってきて、少々の渋味でなんとかダレを防ぎつつ、最後まで存在感を保ったまま胃袋に落ちていきます。
 味わいは完全に洋梨風味の蜜的な甘味が主役、酸渋はあくまで脇役で単調になるのを防いでいる印象で、いやあ兎にも角にも甘味の魅力をこれでもかと味あわせてくれますね。
 後味は何だかんだで甘味が自然に引き上げて、ダレを感じさせないのが見事。

 無茶苦茶存在感の強いトロっとした甘味を、日本酒的な複雑味でコーティングする、極めて意欲的な夏の食中酒でした。
 いやあ、これぞ「アンチ淡麗辛口」の食中酒ですよ、MUNEMASAとか遊穂とか、そっち系の流れに属する感じですね。
 「料理を邪魔しない」なんて後ろ向きなスタイルではなく、マリアージュの様な細かい知識も不要で、料理とお酒、それぞれの美味しさを気楽に楽しめる、そんな力強さを感じますね。
 栄光冨士のこの姿勢、私は断然指示していきたいと思いました。

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名称:栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 七星 2019
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):1,658円/720ml
購入した酒屋さん:日本屋(柏)
お気に入り度:8.7/9.0

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2020年02月29日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

七賢 風凛美山 純米 生酒 

家飲み記録 七賢 風凛美山 純米 生酒 

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 山梨県北杜市(ほくとし)のお酒です、ブログでの登場は2回目。

 山梨を代表する銘柄の一つですね、当ブログでは以前「絹の味」という純大をご紹介しています。
 実はこの「風凛美山」(の火入れ)も宴会で飲んだことがあり、印象が良かったので今回生酒をセレクトしてみました。
 しかし、この裏ラベルの分かり易い情報公開は素晴らしいですね~、大手酒では結構見る形式ですが、やはり表やイラストがあるとスッと伝わります。
 
 このお酒の特徴はなんといってもそのお値段ですね、税抜1,019円と普通酒並みといっていいほど。
 使用米等の情報は裏ラベルにありませんでしたが、蔵元ホームページの商品紹介にありました。
 というかそのページには、印刷物からとったっぽい、凄く細かい解説があるので一読を是非オススメ。

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 上立ち香はほんのり熟しつつ割とキリッとした果実香が控えめに。
 含むと、柔らかく熟した印象の甘旨味が、トロリとスルリの間ぐらいの感触で入ってきて、酸も程よく感じさせつつ、最後までバランスを保ったまま染み込んできます。
 味わいは、蜜ありの青りんご的なスタンダードな甘酸味が中心なのですが、とんでもないレベルでバランスが良く、しっかり飲みごたえを感じさせつつ、粗さやクセを全く感じさせない印象。
 後味は、熟感と酸の余韻を残しつつ、自然かつ柔らかく引き上げていきます。

 モダン純米生酒のド真ん中を行きつつも、その完成度が個性にまで昇華している、超絶コスパ酒でした。
 個人的な経験として、1,500円近辺と1,000円近辺のお酒って明らかにジャンルが違うと思っているんですが、このお酒は正直2,000円ぐらいで売られていても全く違和感がない完成度だと思います、それだけバランス良好。
 普通この価格帯と精米歩合なら薄かったり、苦味や渋味やアルコールがキツかったりで、バランスが崩れがちなのですが…ヤバイですよこれは。
 もちろん高級酒って感じでは無いのですが、普段純米生酒を飲み慣れている方ならこのお酒の凄味は重々わかると思います。
 七賢の実力をこれでもかと見せつけてくれたお酒でした、今後も注目していきたいですね~

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名称:七賢 風凛美山 純米 生酒
蔵元情報:山梨銘醸株式会社
購入価格(税抜):1,019円/720ml
購入した酒屋さん:日本屋(柏)
お気に入り度:8.7(値段も考慮に入れて)/9.0

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2020年02月22日 山梨の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 01BY

新春家飲み速報 玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 01BY

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 入手性やお値段を考慮すると、「個人的ベストオブにごり酒」、それぐらいに気に入っているお酒です、当然毎年購入。
 気になるのは、前回まで五百万石100%使用だったのが、今回「やまだわら」なるお米を81%使用しているようなんですよね(多分掛米に使っている)。
 やまだわらは飯米のようですし、私としては今までの味わいが好きだったので、「変わってくれるなよ…」と祈るような気持ちで開栓しました。

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 今回購入時に酒屋さんが穴開き栓にセロハンテープを貼ってくれまして、その後半月ほど家で保存していたところ、開栓に相当時間がかかるぐらいに発泡の元気が良かったです。
 こりゃ多分密閉栓にしたら爆発する系ですね…

 上立ち香はカルピスとお米的なものが混じったフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、実にカッチリとした、しかしお米の優しい甘味を確かにまとった酸旨味が、強めのガス感とともに力強く入ってきて、新酒的な苦味を脇役に押しのけつつ、最後まで存在感を保ったまま胃の中に流れ込んできます。
 味わいは、優しい乳酸感を伴うお米の、厚みのある旨味が純然たる主役、苦味も結構あるのですが旨味の密度がハンパなく高いので全体のバランスは揺るがず、キツくないまま硬質に引き締まっている印象。
 後味は、物理的な粉をほんの少々残しつつも、見事に力強くキレます。

 お米由来の、優しい甘味と硬質な旨味を同時に楽しませてくれる、高密度シュワとろにごり酒でした。
 口当たりは確かにとろとろしているのですが、ガス感と酸味の働きで、属性としてはスッキリ系のにごりかなあと思います。
 ただ、甘味も確かにあるところが良いんですよええ(個人的にはもうちょっとだけ甘味があると嬉しいけど)、結果として単品でも食中でも、甘口派でも辛口派でもいけるお酒になっているかと…
 お米の違いによる味の変化も杞憂でしたね、多分初めてなのによくぞここまで再現してくれました。
 玉櫻とろとろにごり生、今年も激オススメ!

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名称:玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 01BY
蔵元情報:玉櫻酒造有限会社
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店(尾久)
お気に入り度:8.7/9.0

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2020年01月09日 島根の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

田酒 純米吟醸 生酒 「NEW YEARボトル 2020」

新春家飲み速報 田酒 純米吟醸 生酒 「NEW YEARボトル 2020」

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 私としては唯一毎年買っている干支ボトルがこの田酒です、お手頃な価格が有難し。
 今年はねずみ年ということで可愛らしさ押しって感じですね、裏ラベルの「田酒でチュウ~」というフレーズの脱力感がいい味だしているかと(笑)

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 上立ち香はフレッシュかつなんとなく米っぽい甘さを感じさせる香りがそこそこに。
 含むと、味わいはまさにフレッシュな果実の甘旨酸が柔らかい口当たりで入ってきて、苦味等の雑味を全く感じさせないまま、自然かつゆっくりと口中から染み入ってきます。
 味わいは、新酒らしい、ちょっとオレンジ的にフレッシュな甘酸味が芯にありますが、不思議なことにまろやかさもあり、苦味が抑えめなことも相まって、飲みごたえがありながらもついつい飲み進めてしまう感じ。
 後味は、とにかく自然に、ゆっくりと口溶けて消え去っていきます。

 新酒らしいフレッシュな、しかし極めてまとまりの良い甘酸味がとにかく心地よい、一種独特の完成形を見せるお酒でした。
 いや~良いですね、これだけフレッシュ甘旨酸で、かつ個性と飲み飽きなさがあるというのは素晴らしい。
 やはり、新酒らしさに田酒特有の落ち着いた米由来っぽい旨味が寄り添っているからこそ、このバランスなんだろうと思います。
 最近田酒は生酒含め色々変わり種も出してきていますが、このNEW YEARボトルは実に安定して旨いです!

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名称:田酒 純米吟醸 生酒 「NEW YEARボトル 2020」
蔵元情報:株式会社西田酒造店
購入価格(税抜):2,055円/720ml
お気に入り度:8.7/9.0

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2020年01月07日 青森の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

黒龍 垂れ口 本醸造 薄にごり生原酒 01BY

家飲み速報 黒龍 垂れ口 本醸造 薄にごり生原酒 01BY

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 毎年飲むお酒は、感想のみを早めにアップしようと思います。
 過去の感想記事は「黒龍」タグをご参照ください。

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 おりはそんなに濃くはなく、まさに「うすにごり」という風情。

 上立ち香は完全にメロン系の、青くフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、実に濃厚かつインパクトのある甘旨味が、しかしまろやかさも感じさせる口当たりで入ってきて、尻上がりに出てくる苦味で輪郭をしっかり保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、やはり皮混じりのメロンジュースに砂糖を加えたような、甘さ、青さ、苦味が拮抗しつつもバランスを保つもので、存在感と柔らかさを見事に両立させているのが素敵。
 後味は、苦味が引き取る形ながら、嫌らしさをしっかり抑えて見事にキレてくれます。

 極めて強い存在感のフレッシュな甘味を、柔らかく、そしてダレなく楽しませてくれる、超コスパ芳醇酒でした。
 正直苦味は結構あるので苦手な人も多いとも思います、が、私としてはこの甘味に、苦さを補うに余りある魅力を感じます。
 そしてコスパと、昨年と印象がほぼ被るという再現性に対する安心感、これは大きいですよ。
 こういうお酒が好きだと分かっている人が毎年楽しみにして購入し、その期待が裏切られることが無い、いやあ素晴らしいことかと。
 黒龍、やはり恐ろしいほどの実力派蔵であることを思い知らされた一本でした。

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名称:黒龍 垂れ口 本醸造 薄にごり生原酒 01BY
蔵元情報:黒龍酒造株式会社
購入価格(税抜):1,150円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.7/9.0

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2019年12月26日 福井の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

結ゆい(むすびゆい) 特別純米酒生酒 いちばんぼし 亀口直汲み

家飲み記録 結ゆい(むすびゆい) 特別純米酒生酒 いちばんぼし 亀口直汲み

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 茨城県結城市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目。

 今まで、このお酒の名称はラベル真ん中の「結」の一字で「ゆい」と読むものと思っていたのですが、どうやら正式名称はラベル下部の「結ゆい(むすびゆい)」のようです。
 わかりにくいというか何というか…蔵元ホームページにもなんかハッキリ書いていないので、どうにもモヤモヤが残りますね…
 ちなみに今回は、元々前にいただいていた雄町を使ったものが好印象だったうえに、最近この「いちばんぼし」を外飲みでいただき「これは旨い!」と思ったので頑張って購入しました。

 ちなみに「いちばんぼし」は、蔵の地元茨城県で開発された食用米らしいです。
 このお酒はそれを60%まで磨いて造っていて、お値段は税抜1,300円とお手頃に抑えられています(一般的に飯米は酒米より安い)、4月製造、7月開栓。
 ラベルの顔つきお星さまがワンポイントで可愛らしいですね。

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 上立ち香は青りんごっぽい甘くも爽やかな果実香がそこそこに。
 含むと、実に濃厚ながらも甘酸苦のバランスが取れたフレッシュな旨味が自然な口当たりで入ってきて、最後までそのバランスを保ったまま、スルスルと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、青りんごや洋梨を彷彿とさせる酸味のフレッシュさがありながらも、甘味が非常にハッキリとしていて、少々トロミも感じさせる実に濃厚なもの、苦味は裏方に回りつつも存在していて生酒らしいインパクトを添えています。
 後味は、苦酸味が必要十分な仕事をして、しっかりと引き上げてくれます。

 インパクトとバランスを見事に両立させた、ダレの無い超芳醇フレッシュ甘旨酒でした。
 いや、これはまさに私の好みドンピシャですわ、甘味旨味がひたすら心地良い!
 こんなお酒出されたら、やっぱり飯米の可能性を強く感じてしまいますね、むしろ地場産の飯米をしっかり使いこなしてくれるっていうのは、コスパ含めるとある意味理想的な展開なのでは…(鑑評会では評価されない系の良さですが)
 文句無しに、個人的上半期ベスト10入りです、素晴らしい出来。
 結ゆいの実力を改めて感じさせてくれた一本でした、今後さらに注目度を上げたいですね。

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名称:結ゆい(むすびゆい) 特別純米酒生酒 いちばんぼし 亀口直汲み
蔵元情報:結城酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:鈴傳
お気に入り度:8.7/9.0

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2019年12月17日 茨城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

戦勝政宗 「令和」元年初搾り 純米吟醸 生酒

家飲み記録 戦勝政宗 「令和」元年初搾り 純米吟醸 生酒

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 宮城県仙台市のお酒です。
 ブログでの登場は3回目と、以外に少な目ですね。

 勝山酒造と言えば、個人的には2019年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)で「チャンピオン・サケ」に輝いていたことが最近の印象に残っています。
 ただ、勝山の受賞歴ってそれだけじゃないんですよね…、2019年の蔵マスターでも最高賞取ってますし、サケコンペでは昔から常連ですし…、「献」の商品紹介でのメダル表示なんか凄いことになっています、まさに総ナメって感じ。

 鑑評会同様、こういう日本酒コンテストが銘柄セレクトの際参考になるかどうかについては賛否あると思いますが、ここまで圧倒的だと意識せざるを得ないと思いますね。

 さて、今回いただくのは、勝山のお酒のなかでも個人的に「コスパ」の点で図抜けていると思っている戦勝政宗、その改元記念限定酒になります。
 戦勝政宗の生酒って滅多に見ないんですよね~、今回はちょうどいい機会だと思ってセレクトした次第。
 首のラベルに「令和元年5月に搾ったお酒です」との記載がありますね、ちなみに開栓は7月。

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 上立ち香はフレッシュ、かつ若干甘さを感じる果実香が控えめに。
 含むと、濃厚かつインパクトのある甘酸味が力強く入ってきますが、一瞬後で出てくるアルコール的な辛さで割としっかりと引き締まりつつ、バランスを保ったまま入り込んできます。
 味わいは、結構味が乗ってきた感じの砂糖的な甘味や、柑橘系果実の酸をしっかりと感じさせつつ、辛さでダレを見事に防ぐ、飲みごたえと飲み飽きなさをしっかりとしたバランスで両立させたもの。
 後味は、辛さがなんというか完璧な感じで、力強くもキツさを抑えてキレます。

 濃厚な甘酸味をしっかりと楽しませてくれつつ、一切のダレを感じさせない、超絶バランスの芳醇酒でした。
 いやあ流石ですねえ…、火入れの戦勝政宗も好きですが、生酒でも全然イケるというか、むしろ生酒の魅力が加わることでより自分好みの方向になってくれた印象。
 高価格でもありませんし、期待通り、いやそれ以上の味わいだったと思いますね、実際この蔵の実力はとんでもないレベルですよええ。
 戦勝政宗、是非この生酒版も通常ラインナップに加えて欲しいと思わせてくれた一本でした。

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名称:戦勝政宗 「令和」元年初搾り 純米吟醸 生酒
蔵元情報:勝山酒造株式会社
購入価格(税抜):3,200円/1,800ml
購入した酒屋さん:いまでや(通販)
お気に入り度:8.7/9.0

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2019年11月28日 宮城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

鳳凰美田 荒押合併 「山田錦」 純米大吟醸酒 かすみ無濾過本生

家飲み記録 鳳凰美田 荒押合併 「山田錦」 純米大吟醸酒 かすみ無濾過本生

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 栃木県小山市のお酒です。
 当ブログでの登場は7回目と、なかなかの登場頻度。

 こちらのお酒は見るからに限定品のオーラを放っていますね、この文字びっしり感は完全にマニア受け狙いでしょう。
 実際鳳凰美田の荒押合併といえば知る人ぞ知るスペックかと思っています、取り扱いのある酒屋でも見かけることは割とまれでした。
 どういうお酒なのかということについては、まあ↓に載せた写真にガッツリ記載があるのでぜひご覧ください。
 なお、同じ荒押合併で見た目も似ていながら、実は色々な種類があることには注意ですね、大吟醸とか愛山とかもあったような(毎年出ているかは不明)。

 で、スペックですが、これは兵庫県産山田錦使用の精米歩合40%ということで、文句なしに高級酒レベルです。
 そして、一升瓶でお値段税抜3,200円というところが荒押合併の真骨頂でしょう(類似スペックの「赤判」は5,000円)。

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 上立ち香は意外にも控えめで、硬質な甘さの雰囲気を感じます。
 含むと、やはり純度の高い甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、意外にもアルコール的辛さが尻上がりに出てきて引き締め役を担いつつ、最後まで繊細なバランスを保ちつつ流れ込んできます。
 味わいは、やはり青りんご系の甘味が中心にありますね、ただ非常に上品で透明感を感じさせるのが素敵です、酸味はそこそこ、苦味は結構あるのですが甘味と拮抗して浮いた感じはありません。
 後味は、実に高精白らしい自然な引き上げ。

 極めて繊細で上品なバランスを保ちつつ、日本酒の甘味の魅力をしっかり楽しませてくれる、超絶コスパ酒でした。
 いやこれは良いですよ、しっかりと甘味がありつつ、出品酒を思わせるレベルのバランス、それがこのお値段、ヤバイとしか言いようがないですわ。
 正直この荒押合併については、マニアに対するご褒美って感じな印象ですね…、少なくともこの山田40かすみに関してはコスパ的にヤバイですよ(語彙力消失)
 鳳凰美田の実力をビンビンに感じさせてくれた一本でした、流石ですわ…、個人的2019年上半期ベスト10入り。

 何気ににこれはガンガンに冷やしても良いかと思います、苦味が抑えられるんですよね。
 あと、たまたまピザと一緒に飲んだらえらく苦くてダメでした…、まさに大吟醸としての飲み方で楽しむべきかと。
 でも、開栓後落ちる感じは無かったあたり、やはり完成度高し。

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名称:鳳凰美田 荒押合併 「山田錦」 純米大吟醸酒 かすみ無濾過本生
蔵元情報:小林酒造株式会社
購入価格(税抜):3,200円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.7/9.0

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2019年11月14日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

旭若松 純米 無濾過生原酒 雄町 (2018年3月製造)

家飲み記録 旭若松 純米 無濾過生原酒 雄町 (2018年3月製造)

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 徳島県那賀郡那賀町のお酒です。
 外飲みでは何度かいただいていますが、家飲みは初めて。

 旭若松は外飲みで好印象ながらどうも縁が無く家飲みできていなかった銘柄の一つです。
 確か生産量が相当少ないんですよね、今回ようやく人形町の「新川屋佐々木酒店」さんで出会えたので喜んで買いました。
 今まで飲んだ経験で印象に残っているのは、かの実力派居酒屋「鎮守の森」で、チーズの冷静スープとのペアリングでいただいたときの味わいですね。
 店長さんから口中で混ぜちゃって飲むのが良いと言われ、その芳醇な旨酸味に「こんなに力強い合わせ方があるのか!」と感銘を受けました。
 
 スペックは雄町利用、精米歩合は70%にとどめた無濾過生原酒、値段は若干お高めですね。
 製造年月を見るに少なくとも1年近くは生熟期間を経ているようです、2018年12月開栓(ちなみに大晦日に飲んでました)。

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 上立ち香は少々ツンとした感じの、ケミカルチックながらも心地よい香りがそこそこに。
 含むと、トロリとした甘味と落ち着いた酸味が相まった感じの旨味が極めて力強く入ってきて、最後までしっかりと濃度を保ちつつ、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、カラメル感をガッツリまとった超濃厚な甘味と、それに完全に一体化した印象の柔らかい酸味が厳然たる主役、渋味や酸は脇役ながらも個性と複雑さをしっかり添えています。
 後味は、主に酸が引き取って、見事なまでにバッチリキレます。

 生熟酒の方向として、一つをかなり突き詰めた感のある、超濃厚複雑生熟甘旨酒でした。
 こっち系のお酒としては非常に甘味が強いのが特徴的ですね、粉っぽさもある濃度で、貴醸酒の古酒に近いニュアンスといいますか…、ただダレ感は皆無(断言)
 いやあこういう世界観のあるお酒は良いですね~、何故かバニラ感もあるようで、実にオンリーワンの個性があります。
 旭若松、「我が道を往く」素晴らしい芳醇酒でした、早いうちにまた購入したいと思います。

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名称:旭若松 純米 無濾過生原酒 雄町 (2018年3月製造)
蔵元情報:那賀酒造有限会社
購入価格(税抜):1,850円/720ml
購入した酒屋さん:新川屋佐々木酒店(人形町)
お気に入り度:8.7/9.0

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2019年06月07日 徳島の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 30BY

家飲みプチ記録 玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 30BY

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 当ブログで28BY29BYと掲載した「にごり酒特集」において、文句無しでにMVPとしたお酒です、今年も当然リピート(まず2本買いました)
 前回の感想はこちら。
 
 なお、以下の感想は3月に開栓したときのものです。

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 注ぐと、いつも通りその名にそぐわず、高濃度に濁っています。

 上立ち香はシュワシュワとしたガスと米粉が混じった感じの香りがそこそこに。
 含むと、ガス感と甘味と少々の苦味が入り混じった旨味が力強く入ってきて、トロリとした濃度とガス感が良い感じでせめぎ合いつつ、最後まで密度を保ったまま流れ込んできます。
 味わいは、やはりお米的な旨味が主役ですね、ほんのりと甘くて濃度は高く飲みごたえはあるのですが、あくまで優しい酸苦で全体的には硬質かつ引き締まっている印象。
 後味は、流石に若干の粉っぽさを口中を残しつつも、味わい自体は酸メインで見事に引き上げます。

 お米の旨味というものを、食感含めてど濃厚かつストレート、そしてクセなく楽しませてくれるトロシュワ酒でした。
 甘味はあるんですが、ほぼフルーツ感が無いのがまた面白いんですよ、とにかく米、それこそご飯的な飽きない感じがあります。
 またガスだけじゃなくて酸が聞いているので、注いでガスが抜けてもキレるところが、ありがちな直汲み系と一線を隠している感じなんですよね、オンリーワンながらも万人にオススメできるバランスだと思います。
 玉櫻とろとろにごり、来年も必ず買おうと思わせてくれました、引き続き激オススメ。

 ちなみに4月末に我慢できずに2本目を空けてしまいました(平成最後の家飲み酒として)。
 これがまた穴開き栓なのに全然ダレないんですよね~
 酒屋さんによると、もっと後になるとより発酵が進んで甘さが減っていくとか…、どの時点で飲んでも良さそうなことを含め、本当に凄いお酒だと思います。

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■紹介:「日本酒感想日誌」さんの同スペック(開栓タイミング違い)の記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-2949.html

名称:玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 30BY
蔵元情報:玉櫻酒造有限会社
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店(尾久)
お気に入り度:8.7/9.0

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2019年05月18日 島根の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 酒未来 (2018年6月出荷)

家飲みプチ記録 栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 酒未来 (2018年6月出荷)

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 栄光冨士の中でも、個人的には最も「らしい」酒質だと思っているスペックです、こちらもリピート買い対象。
 なお、6月出荷、12月開栓なので結構生熟期間を経ています。
 前回(2017年)の感想はこちら。

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 上立ち香は甘味マシマシのリンゴ的香りがそこそこに。
 含むと、やはり極めて濃厚な甘旨味が若干のトロミを感じさせる口当たりで入ってきて、あくまで裏方に苦味や渋味などをほんのりと感じさせつつ、最後まで存在感を保ちつつ染み込んできます。
 味わいは、やはり完熟リンゴや洋梨を彷彿とさせる、わりと落ち着いた果実的な甘酸味が厳然たる主役、苦渋もけして弱くは無いと思うのですが、全体としては甘味が勝っている印象。
 後味は、なんとなく渋味の余韻を残しつつ、いやこれはびっくりするくらい見事にキレますね。

 極めて濃厚かつ賑やかな印象の、無濾過生原酒の魅力をど直球で感じさせてくれる芳醇甘旨酒でした。
 フレッシュさと熟感の両方があるって感じでしたね~、なかなか良いタイミングで飲めました。
 私は感想で「苦味はあくまで裏方で」っていう表現を良く使うのですが、それは、苦味自体がしっかり抑えられているパターンと、甘味や旨味の存在感の方が強くて相対的に裏に回っているパターンの2つがあると思っています。
 そして栄光冨士は完全に後者ですね、足し算の酒とでもいいましょうか、苦手な方も居るでしょうが私は大好き。
 栄光冨士は、この酒未来をはじめ、今後もちょくちょく飲んでいきたいと思います。

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名称:栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 酒未来 (2018年6月出荷)
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):1,800円/720ml
購入した酒屋さん:日本屋(柏)
お気に入り度:8.7/9.0

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2019年05月11日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

黒龍 垂れ口 本醸造 薄にごり生原酒

家飲み記録 黒龍 垂れ口 本醸造 薄にごり生原酒

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 福井県吉田郡永平寺町のお酒です。
 ブログでの登場は4回目。

 泣く子も黙る黒龍です、昨年は純吟の垂れ口をいただいています
 そのときにコメントで、「甘口派ならアル添の方がオススメ」という情報をもらったので、今年は忘れずに購入しました。
 このお酒の特徴はまずはなんと言ってもそのお値段でしょう、税抜き1,150円と、スーパーに売ってそうな額になってます。
 黒龍は最近「無二」で入札制度を導入したことが話題になっていましたが、同時に「いっちょらい」等の低価格ラインもしっかり維持してくれていることに凄く好感が持てますね、ありがたい限りです。

 五百万石を65%まで削った、アル添有りの生酒。
 ラベルに記載は見当たりませんでしたが、公式ホームページの商品紹介によると、本醸造クラスの原酒とのこと。
 この辺りを見ても実に良心的な値付けだと思いますね。


 上立ち香は甘いメロン&バナナ的な果実香が気持ち強めに。
 含むと、非常に濃厚な甘旨味がまろやかな口当たりでトロリと入ってきたかと思うと、時間差で出てくる苦味と辛さで力強く引き締められたまま、じんわりじんわりと染み込んできます。
 味わいは香りの印象通りのメロン&バナナのフレッシュな甘味が厳然たる主役、引き締め役の苦味は新酒らしさもありつつ浮いた感じはなく、アルコール的辛さも最小限で自分の仕事をしている感じ、全体として
 後味はそれでいて苦辛がバッチリひきとる感じでキレてくれます。

 極めて濃度の高いフレッシュかつトロリとした甘旨味と、程よい苦味や辛さがちゃんとバランスと保って一体化する、日本酒の玄妙さを魅せてくれるお酒でした。
 結構苦辛が立つので最初は若干ひるむ部分もあるのですが、飲み進めるとこれがクセになる感じといいますか…凄く上手くアル添しているんでしょうね。
 正直これを飲んで最初に頭に浮かんだのは「こんなん反則やん…」という言葉でした、この値段でこれを出されたら脱帽するしか無いです。
 あとこれが五百万石というのにもビックリ、やっぱりどの酒米でも造り方で甘味ってしっかり出せるんだなあと再認識しましたね。
 黒龍の実力をこれでもかと感じさせてくれた一本でした、【超】お気に入りに追加です。

 開栓後は若干ダレ感が出てきてちょっと下がる感じかな…
 と一瞬思ったのですが、飲み進めるとやっぱ良いです、ほんとこのバランスは凄い。

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名称:黒龍 垂れ口 本醸造 薄にごり生原酒
精米歩合:65%
使用米:五百万石
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:黒龍酒造株式会社
購入価格(税抜):1,150円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年12月30日 福井の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

甲子林檎 (きのえねアップル) 純米吟醸生

家飲み記録 甲子林檎 (きのえねアップル) 純米吟醸生

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 千葉県印旛郡酒々井町のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介は2回目ですね。

 こちらを醸す飯沼本家のメイン銘柄は「甲子正宗」、他に以前当ブログでも紹介している「一喜」というブランドを県外で売り出していましたが、立ち上げに深くかかわった杜氏さんの移籍に伴い、そちらは生産終了したようです。
 今回いただくのはその限定品というか変わり種系の商品ですね、77号酵母というリンゴ酸を多く出す酵母を使っているため、それっぽい味わいになるとか。
 実は柏の日本屋さんでがっつり試飲をさせてもらい、極めて好印象だったので購入しました。

 こちらのような日本酒離れした味と思われるお酒の場合、こういう分かりやすい見た目にするというのはユーザーフレンドリーで良いですね。
 ただ酵母以外のスペックについての記載は貧弱、精米歩合55%の生酒です。
 裏ラベルが透明なので、見た目は良いのですが写真写りは厳しい…

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 上立ち香はむしろ梨っぽい印象の爽やかな酸の香りがそこそこに。
 含むと、しっかりとした甘酸味が割と軽やかな口当たりで入ってきて、最後まで自然さと勢いを保ったまま、喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、確かに言われるとリンゴジュース的な、酸っぱいまで行かない感じの爽やかな甘酸味が主役、嫌な苦味等が皆無で透明感すら感じさせるまとまり・バランスがあります。
 後味は、酸が最後まで自然な感じで引き取って、爽やかに引き上げてくれます。

 コンセプト通りの林檎的甘酸味の魅力を、極めて高次元のバランスで楽しませてくれる、日本酒の新しい可能性をビンビンに感じさせてくれるお酒でした。
 いやこれはまさにいくらでも飲めちゃいますね…、甘酸は確かに魅力的なのですが、本質は雑味の無さにあるような気がします(その意味では花陽浴と似てるかも)
 色物と見せかけて、オーソドックスな部分で極めて完成度が高いお酒だと思います、そういう意味では同じリンゴ酸系でも三芳菊の対極にある印象。
 この甲子林檎は【超】お気に入りに追加ですね、来年も飲みたいなあと思わせてくれる一本でした。

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紹介①:「お酒ミライ 日本酒レビューブログ」さんの昨年同スペックの記事
http://www.osakemirai.com/archives/16570963.html

紹介②:「20代から始める日本酒生活」さんの昨年同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-83.html

名称:甲子林檎 (きのえねアップル) 純米吟醸生
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社飯沼本家
購入価格(税抜):レシート紛失…/720ml
購入した酒屋さん:日本屋(柏)
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年12月13日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

栄光冨士 「SURVIVAL 2018」 純米大吟醸 無濾過生原酒

家飲み記録 栄光冨士 「SURVIVAL 2018」 純米大吟醸 無濾過生原酒

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 山形県鶴岡市のお酒です。
 相変わらずかなりの頻度でご紹介していますね。

 栄光冨士はド派手なラベルが一つの特徴となっていますが、サバイバルはその中でも最たるものという感じですね。
 以前私が飲んだとき(2年前)から色が変わって、青色の迷彩柄というさらに良く分からない雰囲気になっています。
 裏ラベルも相変わらずごちゃごちゃしてますね~、ちっちゃく書いてある「episode:01」って一体なんやねん(新発売じゃないのに…、ロット?)。
 ただ、スペック情報については、ろくに情報公開しない蔵元よりは遥かに真摯だとも、個人的には思います。

 その裏ラベルにもあるように、サバイバルは山形の酒米「玉苗」を使用したお酒です、精米歩合は50%。
 これで初めて知りましたが、玉苗って山田錦と金紋錦を交配させた種なんですねえ、なかなかのサラブレッドかと。
 
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 上立ち香は非常に濃厚華やかなピーチ的果実香がかなり強めに。
 含むと、インパクトのある甘旨酸味が若干のトロミを纏いつつグーッと入り込んできて、時間差で出てくる苦味で強引に引き締まりを保ちつつ、最後まで高濃度のままで染み込んできます。
 味わいは、甘味の存在感がとにかく強く、含み香がプンプンする上に吟醸的苦味もかなりあり、さらに少々の薬臭さも感じる、一種の強烈さのあるものなのですが、意外なほどに一種のまとまりがあって、嫌味を感じないんですよね。
 後味は、やはり苦味が引き取る形ながら、割とちゃんと引き上げてくれます。

 「日本酒ネクター」という言葉が頭に浮かぶ、一種の完成形を見せてくれる超濃度甘旨酒でした。
 これは「下品」と感じる人も居るかも知れません…、が、私はやっぱり大好きですわ、少々の粗さを甘味の魅力でねじ伏せるこのストロングスタイル。
 これぞ無濾過生原酒って感じなんですよね、まさに今の世の中になって初めて現れることができたお酒の一態様と言えるでしょう。
 栄光冨士の魅力を改めて思い知った一本でした、今後も【超】お気に入り銘柄として不動の位置を占めそうです。

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名称:栄光冨士 「SURVIVAL 2018」 純米大吟醸 無濾過生原酒
精米歩合:50%
使用米:玉苗
アルコール度:16.5%
日本酒度:-2.0
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):1,656円/720ml
購入した酒屋さん:日本屋(柏)
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年12月11日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

土佐しらぎく 一年囲い 純米吟醸 吟の夢 生熟

家飲み記録 土佐しらぎく 一年囲い 純米吟醸 吟の夢 生熟

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 高知県安芸郡芸西村(あきぐんげいせいむら)のお酒です。
 ブログでの登場は…、意外にもまだ2回目でした、外飲み回数は多分2ケタいってるかと。

 コメントでいただいた情報を元に初来訪した、神楽坂「ぼっちりや」さんで購入しました、このスペックはそこの女性店長さんが蔵に希望して特別に寝かしてもらっているものだそうです。
 店頭で冷蔵庫を睨んでいると、その店長さんがかなり積極的に突っ込んだ説明をしてくれて、普段は避けがちな一升瓶の購入に踏み切った次第です(まあそもそも生熟好きですしね)。
 で、その時の会話の流れで「銀座の高知のアンテナショップってお酒充実してますよね~」みたいな話題を私から振ったところ、店長さんより「私そこの立ち上げスタッフの一人ですよ」という驚きの返答が。
 いやあ納得感ありますね、ああいうお店ができるのには、絶対裏に土佐酒が好きで好きでたまらない人が居たんだろうという気がしていましたが、目の前の店長さんからはまさにその「土佐酒愛」がビンビンに伝わってきていました。

 さて、スペック的には高知の酒米「吟の夢」を55まで削った純米吟醸生。
 「一年囲い」の名の通り、蔵元で1年生熟させているそうです、28BYということになるかと。
 
 ちなみにこのお酒の感想を既に「日本酒感想日誌」さんが上げてらっしゃいます(かなりの高評価)。
 いやあ一店舗しか扱ってないのに偶然って凄いなあと思ったのですが、どうやら私のtwitter情報を参考にしていただいたようで…、流石のアンテナの高さと行動力というべきでしょう。
 で、まさか先を越されると思っていなかった私は、泡を食って記事を仕上げておる次第です。

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 上立ち香はセメダイン混じりの柑橘系果実といった、熟成感をほぼ感じさせない香りがそこそこに。
 含むと、がっつりと味が乗った印象の甘旨味が力強く入ってきて、そこに尻上がりに強まる辛さが絡まることでバッチリ引き締まりつつ、最終的にはキリリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、非常に濃厚かつまろやかな、あえて言えばメロンクリーム的な甘旨味が最初に来るのですが、時間さで出てくるアルコール臭くない辛さがダレ感を完璧に抑えてくれます、なお雑味やカラメル的熟成香は皆無。
 後味はその辛さが濃厚さを嘘のように引き取って、バッチリキレます。

 生熟の最適解の一つを示してくれた感のある、ストレートに味が乗った甘旨味と、不思議なまでの飲み飽きなさを両立させた、極めて高次元の「土佐酒らしさ」を感じさせてくれたお酒でした。
 後味は一瞬私にはスパルタ過ぎるかなという感もあったのですが、でも杯が進んでしまうということは、やはりこれが最適バランスなのでしょう。
 以前安芸虎でも感じましたが、土佐酒の「辛さ」はしっかりと「甘旨味」と両立してくれる印象があって、日本酒は単に「甘口」「辛口」で語りきれるものでは無いということを実感として教えてくれますね。
 後、今回結構セメダインを感じたので新酒だと結構硬かったんじゃないかしら、こういう強いお酒を年単位で生熟させるセンス、いやあ本物だと思いましたね。
 土佐しらぎくの実力を再認識させるとともに、新たな側面も感じさせてくれた一本でした、来年もやろうかな…


 ちなみにこのお酒、開栓後三日目でも開けるときに栓が「ポンッ」と飛びました。
 どころか、四合瓶に移した最後の一杯分でも、ちょっと温度上げてから空けたら「プシュー」といい音が。
 昔(一升瓶)の風の森を思い出しますね…、いやあこれほど強いお酒は滅多に出会えないかと。
 (なお、飲んだ時のガス感自体はそんなに強くないです)

紹介:「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-2421.html

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名称:土佐しらぎく 一年囲い 純米吟醸 吟の夢 生熟
精米歩合:55%
酒米:吟の夢
アルコール度:15~16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仙頭酒造場
購入価格(税抜):3,240円/1,800ml
購入した酒屋さん:ぼっちりや(神楽坂)
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年07月12日 高知の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

楽器正宗 本醸造 中取り

家飲み記録 楽器正宗 本醸造 中取り 

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 福島県西白河郡矢吹町のお酒です。
 この銘柄はブログでの登場は初めてですが、外飲み経験等は有り、詳しくは後述します。
 
 同蔵の「自然郷 SEVEN」という銘柄は既に2回紹介しています、この楽器正宗は地元銘柄というやつですね。
 実はこのお酒は、先日参加させていただいた「第4回お酒ミライオフ会 闇鍋日本酒会」で出会ったお酒だったりします(正確には中取りでない通常品でしたが)。
 レポートにもあるように、このお酒は同会のブラインド投票で13本中2位に輝いています(なお、私は1位として投票しました)。
 いやあ恥を忍んで申し上げますと、私は一口飲んでメモに「而今か?」的な事を書いちゃいました…、冷静に考えると全然違う味なんですが、まあそのくらい印象が良かったんですよね。
  
 スペックは、精米歩合麹米60%、掛米70%、福島の酒米「夢の香」利用らしいです。
 アル添有の火入れ本醸造なのですが、無濾過無加水(原酒)であること、要冷蔵(多分一回火入れ)であることが要注目かと。
 また特筆すべきはその価格で、何と税抜1,056円!それこそスーパーの常温棚に置いてある本醸造レベルなんですよ…

 なお、6月出荷、6月開栓のフレッシュコンディションでいただいております。
 実は同スペックの記事を既に「20代から始める日本酒生活」さんと「日本酒感想日誌」さんが書かれており(お二人ともかなりの高評価)、私も乗り遅れてはならんと急いでアップした次第。

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 上立ち香はびっくりするぐらい濃く、かつ爽やかなグレープフルーツ的果実の香りが気持ち強めに。
 含むと、濃厚かつ複雑味のある甘渋味がほのかなガス感を纏いつつ力強く入ってきて、最後までその複雑さを保ちつつも、辛さが裏方で引き締まりを加え、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、甘酸渋味がいい感じで拮抗するぶどうジュース的な旨味が主役、アルコール的辛さがしっかり仕事をして引き締めている感じなのですが、旨味が濃いためにキツさは皆無。
 後味はやはりアルコールの辛さが引き取る形なのですが、キツさはバッチリ抑えられたままキレます。

 福島酒らしい非常に奥深い印象の旨味を、見事なまでに自然に楽しませてくれる、圧倒的な高コスパ酒でした。
 正直よくよく味わうと、ある程度の雑味らしい苦味や粉っぽさとかも感じるのですが、バランスが取れている上にアルコール的辛さがしっかり引き取るので、全体としては違和感皆無なんですよ。
 いやあこれはアル添酒の一つの理想形かもしれませんね…、個人的には辰泉こだま別誂を想起させるものがありました、何というかアル添である必然性をハッキリ感じるお酒だと思います。
 後個人的には、「要冷蔵」であることが結構重要なんじゃないかと思うんですよね…、こういうお酒が意識低い系酒屋(失礼)の冷蔵庫のビールやジュースを押しのけて入ってきて、「冷蔵庫に入っている日本酒は旨い」という共通認識が生まれていくことが、今後の日本酒市場の一つの理想的方向なんじゃないかなあと思ったりしています。
 ともかく、楽器正宗、自然郷と共に今後超要注目ですね。

 燗も試してみたいところでしたが、すすっと飲み干してしまいました…
 こりゃ一升瓶でも良かったなあ。

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名称:楽器正宗 本醸造 中取り
精米歩合: 麹:60% 掛:70%
使用米:夢の香
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:合名会社大木代吉本店
購入価格(税抜):1,056円/720ml
購入した酒屋さん:はせがわ酒店(グランスタ)
お気に入り度:8.7/9.0(値段も考慮に入れて)

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2018年07月06日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:6

美寿々 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒

家飲み記録 美寿々(みすず) 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒

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 長野県塩尻市のお酒です。
 ブログ開始前からの個人的お気に入り銘柄ですがブログ登場は意外にもまだ3回目、長野酒特集の11本目としてトリを飾ってもらいます。

 以前のブログで少し触れましたが、実は美寿々は、今や数十本に及ぶ私の出張先購入酒の第一弾だったりします。
 セレクト自体は偶然だったものの、実際飲んでみてあまりの旨さに衝撃を受けましたね、最近では「桃の里」で似た出会いをしていますが、美寿々との出会いはその後の出張時の積極的購入に繋がっているという意味で、私の日本酒ライフに、より強い影響を与えたと言えるでしょう。
 最近ちょっと購入タイミングが無かったのですが、先日長野酒に極めて強いブログ「長野県内外の美味しい“いっぽん(日本酒)”記録帳」さんに、新製品であるこの雄町純吟が掲載されているのを見て、居てもたっても居られず購入に走った次第です。
 ちなみに記事を見てすぐネットで情報を収集して、通販取扱のあった横内酒店さんに電話で在庫確認して、その日のうちに都内から北浦和まで電車で50分くらいかけて実店舗までいきましたからね…、日本酒が絡むと行動力の化身と化す私でございます。

 さて、スペックはその名の通り全量雄町、精米歩合は55、無濾過生原酒という直球勝負な感じ。
 ラベルはピンク…というか曙色ということらしいです、雄町のイメージと相まってついふくよかで甘い味わいを期待してしまいますね。

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 上立ち香は若干落ち着きとフレッシュさ両方感じる甘酸の果実香がそこそこに。
 含むと、香りの印象通りそこそこ落ち着いた甘酸旨味が自然な口当たりで入ってきて、透明感・上品さを感じさせつつ最後までバランスを保ったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、存在感のある甘旨味が主役ではあるのですが、透明感のある酸味とほんのりとした苦渋味が絶妙なバランスで絡み合って、いくらでも飲めてしまいそうな印象。
 後味は、ほんの少々の苦渋味を口中に彷彿とさせながら、極めて自然に引き上げてくれます。

 今風のフレッシュフルーティーな魅力と、飲みごたえのある奥深さ、そして何よりバランスによる上品さと透明感が素晴らしい芳醇バランス酒でした。
 何というか無茶苦茶杯が進んじゃうんですよね…、無濾過生原酒的な飲みごたえはバッチリあるのですが、後味の引き上げ方が非常に心地良い。
 また嫌な苦味が皆無なところが良いんですよ~、本当完成度が高いお酒だと思います、初スペックとはとても思えない纏まり。
 美寿々は全国区でもトップクラスの次元で戦える銘柄だということを、改めて感じさせてくれた一本でした。

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名称:美寿々 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:+-0
蔵元情報:美寿々酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:横内酒店(北浦和)
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年05月31日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 29BY

家飲み記録 玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 29BY

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 島根県邑智郡邑南町(おおちぐんおおなんちょう)のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね、にごり酒特集の4本目。

 こちらのお酒は私が昨年のにごり酒特集のダントツMVPとして選んだお酒です。
 「甘・旨・酸・ガス」が主張し合いつつもバランスを取るその味わいは、私がにごり酒に求めているものをそのまま体現したかのようで、自分の中では本当にとんでもない掘り出し物でした…
 (詳しい感想については昨年の記事をご参照ください
 当然今年も真っ先に確保した次第です、いわばにごり酒特集の中でのディフェンディングチャンピオンたるお酒になりますね。

 スペック的には…、おお、去年よりも裏ラベルが詳しくなってる!なんとなく感動。
 五百万石、精米歩合70、アルコール度数14度というのは昨年と同じですね、たぶん定番ものとして安定しているのでしょう。
 日本酒度は-30と、にごり系らしく極低ですが、酵母が7号系だったり、アミノ酸度が意外と低めなのには山陰系っぽいニュアンスを感じますね。
 なお、穴開き栓で、昨年12月出荷12月開栓です。
 
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 上立ち香は、カルピスソーダ的な、スッキリしつつクリーミーな香りがそこそこに。
 含むと、しっかりとしたお米的な甘旨味が強めのガス感を伴ってシュワシュワと入ってきて、最後まで存在感を保ったまま、ジュワーッと染み入ってきます。
 味わいは、やはりカルピスソーダ的な甘酸味に、お米由来の旨味、少々の粉っぽさとトロミが加わって、非常に飲み応えがありますね、それでいて嫌な苦味や重さは皆無。
 後味はこれがまたしっかり酸でキレるんですよ…、見事の一言。

 とろとろしつつ、キレもコクも見事に備えた、お米という穀物のポテンシャルをバリバリに引き出した印象の、甘旨しっかり系にごり酒でした。
 甘味も素敵なのですが、このお酒の主役はやっぱりガッチリ芯がしっかりした旨味と言えるでしょう、なかなか他にはないタイプだと思います。
 実は購入時に「出荷直後は甘いけど、数ヶ月経つと瓶内発酵が進んで甘さが抑えられてくる」というお店の人のコメントがありました。
 私としては甘味が減っちゃ困るので即開けしたわけですが、こうなると骨太旨味酒と化したこのお酒も飲んでみたい気もしてきました。
 ともかく、この玉櫻は、今年も現状雪だるま、花陽浴を抑えて暫定チャンピオン・ニゴリですね。

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名称:玉櫻 純米生 とろとろにごり酒 29BY
精米歩合:70%
使用米:五百万石
アルコール度:14%
日本酒度:-30
蔵元情報:玉櫻酒造有限会社
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店(尾久)
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年04月08日 島根の日本酒 トラックバック:1 コメント:0

にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY

家飲み記録 にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介は6本目、かなりのペースですね。

 今年からひらがな表記になった自然酒シリーズです、蔵元の商品紹介には記載の無い限定品ですね。
 ラベルにもあまり情報が無いのですが、どうやら私が大好きでありながら28BYを買い逃した、「純米直汲み」の後継品っぽいので、今回はバッチリキープした次第です。
 しかし何でひらがなにしたんだろう…、やっぱり他の銘柄(香取とか)との区別をわかりやすくしたんでんでしょうか。

 精米歩合はなんと80!27BYは70だったので、さらに低精白になっていますね。
 当ブログでも80となると、風の森の純米シリーズとか、三光「蛇形」とか、若駒亀の尾とか、相当数は限られます。
 ただ、個性派ながらも低精白「らしさ」にこだわった魅力的なお酒が多い印象ですね、今回も期待しつついただきます。

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 上立ち香は結構ガッツリとしたセメダイン系の青い香りがそこそこに。
 含むと、丸みを感じる非常に濃厚な甘旨味が、強めのガス感を纏うことでダレを防ぎつつ、最後までガッツリとした存在感を保ったままじんわりと染み込んできます。
 味わいは、お米のエキスを凝縮してバニラエッセンスを一滴垂らしたかのようなとにかく濃厚でインパクトのある甘旨味が厳然たる主役、そこにガスと柔らかな酸味が伴うことでギリギリバランスを保っている印象ですね。
 後味は、ほんのりと渋味を残しつつも、濃厚さ、低精白を全く感じさせないキレ。

 芳醇かつ個性的な非常に力強いお米の甘旨味を、ストレートに感じさせてくれるチリチリ芳醇旨酒でした。
 正直雑味的な渋味・キツさも少々感じるのですが、それをガッツリカバーしてくれる甘味旨味にメロメロになってしまいました。
 いやあやっぱり好きですね~、低精白・生もとであることをこれ以上なく活かしつつ、ガスをうまく使ってダレを防ぐ、一つの最適解としてのまとまりを感じます。(その意味では風の森の純米に近しいところがありますね)
 にいだしぜんしゅ、名前変更後もお世話になっていこうと思います。

 二日目の開栓でも「ポンッ」と音のなる生きの良さ、良いですね~
 で、燗をつけると…、うわあこりゃあ濃いわあ…
 渋味的なクセっぽさも増しますが、それをカバーして余りある甘旨味、これはハマる味わいかと。

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名称:にいだしぜんしゅ 生もと しぼり生 29BY
精米歩合:80%
使用米:トヨニシキ
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.7/9.0

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2018年03月21日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

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