忠愛 中取り純米大吟醸 赤磐雄町 無濾過生原酒

本日の家飲み 忠愛(ちゅうあい) 中取り純米大吟醸 赤磐雄町 無濾過生原酒

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 栃木県矢板市のお酒です。
 家飲み、外飲みともに初めていただきます。

 もはや恒例となりつつありますが、通販でまとめ買いしたお酒の紹介がこれからしばらく続きます(四合瓶8本)。
 今回の酒屋さんは栃木県の「増田屋(ましだや)本店」さん、マニアならご存知の方も多いでしょうね。
 取り扱い銘柄の点では、地元栃木のお酒が非常に充実しているほか、全国の有名銘柄も目白押しであり、入手困難銘柄もちらほらあったりと、数ある日本酒通販サイトのなかでもかなりオススメできるお店です。

 今回は、自分として前々から欲しかった東京では中々入手しにくい銘柄狙いで、発注に踏み切りました。
 その一つがこの「忠愛」です、実際都内では居酒屋含め見かけたことすら無いですね…

 スペック的には雄町を50まで削ったうえ、「中取り」「無濾過生原酒」と、なかなか贅沢。
 使用している「M-310酵母」は、お隣茨城県の蔵元「明利酒類」で生まれた「協会10号酵母」の改良版のようです
 このあたり、北関東の蔵同士の横のつながりを感じます、最近同地域のお酒のレベル上昇が著しいのは、そのあたりに理由があるのかもしれませんね。

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 上立ち香は華やかな典型的吟醸酒のリンゴ系の香りがかなり強めに。
 含むと、トロミを感じる濃厚な甘旨味が独特な苦味を伴ってグワッと入ってきて、濃厚かつ華やかながら最後までキリリとした印象で、喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、一瞬いかにも大吟醸らしい派手派手しい含み香&甘味&苦味という感じかと思いきや、苦味に絶妙な個性があって、ありがちな飲み進めにくさが見事にカバーされている印象。
 後味は若干の苦味を口中に残しつつ、キレます。

 濃厚な旨味に伴う苦味が個性を形作る、香りと旨味をしっかりと両立させた純米大吟醸でした。
 単なる量産型香り系大吟醸でない奥深さがあると感じました。
 やっぱり、お取り寄せ酒でこういう個性に触れられると嬉しいですね。
 実は忠愛は今回もう一本いただいているので、次回はそちらを紹介したいと思います。

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名称:忠愛 中取り純米大吟醸 赤磐雄町 無濾過生原酒
精米歩合:50%
使用米:雄町
アルコール度:17~18%
日本酒度:+1
蔵元情報:株式会社富川酒造店
購入価格(税抜):1,704円/720ml
購入した酒屋さん:増田屋本店(通販)
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年10月30日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

あづまみね 純米吟醸 美山錦 生原酒 無濾過中取り

本日の家飲み あづまみね 純米吟醸 美山錦 生原酒 無濾過中取り

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 岩手県紫波郡紫波町のお酒です。
 家飲みは初めてで、外飲み経験も確かなかったような…

 このお酒の名前で検索すると、最近始まったアニメイトのyoutube企画、「かやのみ」に登場したということが出てきました。
 かやのみは、お酒好きで知られていた声優「茅野愛衣」さん(演じた役で有名なのは「あの花」の「めんま」かな)が、色々なシチュエーションでひたすら日本酒を飲み、お店や銘柄を紹介していくという若干狙いが謎(笑)の番組ですね。
 出てくるお酒もかなり本格的なのですが、そもそも訪問先のお店が「はせがわ酒店」「伊勢五本店」「ふくはら酒店」と、私もよくお邪魔する有名店が目白押しで、少なくとも企画側のスタッフに相当な日本酒マニアが居るであろうことを匂わせてくれるのが素敵。
 
 なお、番組で登場したのは「あづまみね 美山錦 純米吟醸 生」だそうです。
 今回私がいただくのも類似スペックですが、そこに「無濾過」「原酒」「中取り」あたりの属性がプラスされています、多分こちらの方が限定品でしょう。
 アルコール度は15~16ということで、原酒の割には低めというのが特徴ですね。


 上立ち香は甘さをほんのり感じる、スッキリフレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、意外にも軽やかな印象の甘旨味がクーっと入ってきて、時間差で強まる酸味でキリリとした感じを添えつつ、最後まで勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、まさに柑橘系果実の甘酸味が主役ですね、特に酸味が特徴的で若干の「酸っぱみ」を感じさせつつ、お酢っぽさは無い感じで、とにかく飲み安さ・飲み飽き無さを強めている印象。
 後味はその酸味でしっかりとキレます。

 クセのない上品な甘旨味に、酸味がアクセントと複雑さを添える、今風の飲み飽きなさのあるお酒でした。
 いやあ良いですね、個性と全体のまとまりをしっかり両立させている感じ。
 いわゆる、単体で飲んでも食中酒としても仕事をしてくれる万能佳酒かと思います。
 あづまみねは是非他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 何か二日目はレーズン的な熟感を感じますね…、酸味の存在感は相変わらずですが。
 私の体調もあるかもしれませんが、一筋縄ではいかない複雑さのあるお酒なのは確かでしょう。

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの「かやのみ」紹介記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1214.html

名称:あづまみね 純米吟醸 美山錦 生原酒 無濾過中取り
精米歩合:50%
酒米:美山錦
アルコール度:15~16%
日本酒度:+-0
蔵元情報:株式会社澄川酒造場
購入価格(税抜):1600円/720ml
購入した酒屋さん:鈴傳(四谷)
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年10月28日 岩手の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

東洋美人 限定大吟醸 地帆紅

本日の家飲み 東洋美人 限定大吟醸 地帆紅(じぱんぐ)

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 山口県萩市のお酒です。
 外飲みは何度もしていますが、ブログでの紹介はまだ2回目。

 このお酒は、かの「SAKE COMPETITION 2014」の、「Free Style Under 5000部門」で1位を取ったお酒です
 前から気になってはいたのですが、限定品であること、アル添酒であること、一升瓶しかないことから、つい購入機会を逃しておりました。
 
 スペック的には、山田錦を40まで磨いた堂々たる大吟醸ながら、お値段は税抜3,500円と極めて良心的。
 このあたり前回の「IPPO」愛山と同様、特別品という趣が強いものと思われます。
 また、これもIPPOと同様、蔵が甚大な被害を受けた水害の発生日2013/7/28の日付の記載がありますね。
 なお、どうやら生酒も存在する様なのですが、今回購入したのは火入れバージョンになります。


 上立ち香は硬質な青リンゴ系の香りが意外と控えめに。
 含むと、極めて純度と透明感の高い旨味が摩擦無しでスルスルと入ってきて、時間差で出てくる苦味にぎっちりと引き締められつつ、喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、吟醸酒のスタンダード的な青リンゴの旨味が主役なのですが、兎にも角にも上品ですね、正直ジュースのように抵抗なく飲めてしまいます。
 後味は苦味がかなり力強くキツ目に引き取ってキレます。

 お値段以上に上品で透明で、かつ物足りなく無い程度の味わいもある、まとまりのとれた美酒でした。
 実はこのお酒の一番凄いところは「アルコール感が無い」ということかもしれません、特に日本酒を飲み慣れていない人には衝撃的でしょう、このお酒も親戚の集いに持ち込んだのですが、えらい勢いで減ってました。
 ただ、矛盾する様な表現になりますが、私としては後味にアル添のキツさはハッキリ感じるんですよね…(思い込みかもしれませんが、このレベルの大吟醸クラスでも)。
 もちろんこれを「キレの良さ」と前向きに感じる人も多いと思いますが、これが苦手であるということが、私が純米ばかり買っている理由だったりします。
 ともかく、東洋美人の実力を感じた一本であるのは確かです、次はまた別スペックをいただいてみたいと思いました。

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名称:東洋美人 限定大吟醸 地帆紅
精米歩合:40%
酒米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社澄川酒造場
購入価格(税抜):3,500円/1,800ml
購入した酒屋さん:鈴傳(四谷)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年10月26日 山口の日本酒 トラックバック:1 コメント:0

【ギャザリー】「【日本酒】ハマればどっぷり!?「変態酒」のススメ」

 ひっさしぶりに「ギャザリー」の記事を更新しました、ようやっと18本目。
 今回のタイトルは以下の通り。

 【日本酒】ハマればどっぷり!?「変態酒」のススメ

 日本酒がらみで「キャッチー」なタイトルになるテーマってなんだろうなあと、検討した結果ではありますが、実は非常に難産な記事だったりします。

 理由は色々あるのですが、一つは編集方針のブレ。
 それぞれの変態要素(精米歩合とか)について、最初は適当にそれっぽいのを2本ぐらい紹介しようと思っていたのですが、途中からどうせならそれぞれ日本一のものを選ぶ方向に変えています。
 例えば、高日本酒度については、しばらくは刈穂が最高かなあと思っていたのですが、つい最近あの山法師の存在を知り、そちらに変更しました。
 (それぞれ、これ以上極端な数値のお酒(リキュールは除く)を知っている方は是非コメントで教えてください!)

 で、そこにこだわると家飲み未経験のお酒がどうしても混じってしまうのですよね、高精白のお酒なんてとても買える値段じゃないですし。
 ブロガーとしては、自分であまり飲んだことのないお酒を紹介するのに抵抗あったのですが、最終的には「まとめとはこういうもんだ」と開き直ってリンクを載せています。
 例によって、リンクを張らせていただいた各ブロガーさんには、この場を借りて御礼を申し上げます。

 まあ、若干とっちらかってはいますが、話のネタとしては結構優秀なんじゃないかなと自負している記事でもあります。
 ブログの読者の方々には、是非ご一読いただきたく、よろしくお願い致します!
 また、さらに厚かましいところではありますが、はてブのアカウント持っている方は是非登録をお願いいたします…
 あちらでバズると非常に大きいんですよね、割と読者レベルが高くて面白いコメントがつくのも嬉しいのです。


 で、最後に余計なことながら愚痴を…
 前にも書きましたが、基本的に「まとめサイト」の記事クオリティというものはかなり低いと感じています。
 日本酒記事についても例外ではないのですが、最近ギャザリーにおいてもダメ記事が散見される状況に…
 とある「高コスパ日本酒記事」での紹介銘柄なのですが、獺祭はまだわかるとして、久保田・八海山でイヤな予感がし、そこに九平治が来て、挙句の果てに飛露喜(しかも無濾過生原酒で、その記事によると720mlで1,500円ぐらいとのこと(失笑))が登場したところで、「おお、もう…」としか。
 こういう 「ああ、この編集者ろくに日本酒飲んでないな」ということが露骨にわかる記事がまとめサイトには溢れていて、しかもコメント欄等がないのでろくに修正もされず、万を超える回数人の目に触れるのですから恐ろしいです。
 某氏の名言を借りると、「うそはうそであると見抜ける人でないと(まとめサイトを使うのは)難しい」という感じですね、皆さまも粗悪記事にはご注意ください。

■おまけ(今回のまとめ内容に関連するお酒ギャラリー)
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 残響7、8飲み比べ写真(写り悪し)

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 山法師、爆雷辛口外飲み写真

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 玉川タイムマシンBY違い飲み比べ写真

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 新政九割四分(私が実際飲んだ中では、最低精白)外飲み写真

 こう調べてみると、大体飲んではいますね。
 後は「むすひ」と「寛文の雫」か…、紹介しておいて何ですが、家飲みするには勇気いるなあ(笑)

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タグ: ギャザリー

2016年10月25日 ギャザリーの記事 トラックバック:0 コメント:2

月中天 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 別囲い(53/60)

本日の家飲み 月中天(げっちゅうてん) 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 別囲い(53/60)

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 香川県仲多度郡琴平町のお酒です。
 家飲み、外飲み含めて初めていただきます。
 酒逢さんまとめ買い最後の5本目で、一升瓶の購入になります。

 このお酒を醸す蔵元の通常銘柄は「金陵」で、こちらの方が断然有名でしょうね、香川では最大シェアらしく都内百貨店でも見かけた覚えがあります。
 「月中天」は通常流通品とは一線を画した限定品で、蔵元ホームページの商品紹介にもほぼ記載は無しと、まあ地酒大手によくあるパターン。
 月中天という言葉自体は漢語由来の「壺中天」をもじったものだそうですが、意味合いはともかく響きはとても格好良く感じますし、造語なのでSEOの面でもバッチリと、見事なネーミングだと思います。

 今回いただくお酒の最大のポイントは、何といってもシリアルナンバー入りということでしょう。
 全国60本限定で、私が買ったのは53本目らしいです。
 (当然取り扱い店も僅少のはずですが、私は酒逢さんで買った後に伊勢元酒店さんでも見かけて、一人ニヤニヤしてしまいました。世間の狭さというか、同好の仲間意識を感じたというか…)
 スペック的には山田錦!精米歩合45!無濾過生原酒!おりがらみ!別囲い!とこれでもかとマニア心をくすぐるもので、それでいてお値段は一升税抜3,500円を切っているところが素晴らしい。
 ちなみにこのお酒は試飲を進められ、その勢いのまま買ってしまいました、さすが店長さんは客の嗜好を見分ける目がおありで…

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 上立ち香はフレッシュで自然なリンゴ系の香りが気持ち強めに。
 含むと、極めてバランスの良い上品かつ芳醇な旨味がスルっと入ってきて、徐々に出てくるオリの柔らかな苦味で輪郭を整えつつ、じーっくりと染み入ってきます。
 味わいはリンゴジュース的な、味のある純米大吟醸として典型的なものですが、雑味の無さと口当たりの上品さが非常に高レベルで、濃い旨味を素直にスイスイ楽しめます。
 後味は高精白らしく、とても自然に引き上げていきました。

 高精白の魅力をストレートに感じさせつつ、おりが優しくアクセントをつける、お値段以上の美酒でした。
 最初はインパクト不足かとも思ったのですが、飲み進める度に後を引くというか、いくらでも「飲める」という以上に「飲みたくなる」恐ろしいお酒でしたね。
 このお酒は話題性もあるので親戚の集いに持ち込んだのですが、やはり非常に評判は良く、減りが激速でした。
 月中天、ぜひ他のスペックも試していきたいと思います。

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名称:月中天 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 別囲い(53/60)
精米歩合:45%
使用米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:西野金陵株式会社
購入価格(税抜):3,400円/1,800ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.5/9.0

 最後に記念写真を一枚、どれも良い感じの佇まいですねえ…
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 酒逢さんには今後もお世話になると思います。

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2016年10月24日 香川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

かたの桜 特別純米無濾過生原酒 雄町

本日の家飲み かたの桜 特別純米無濾過生原酒 雄町

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 (今回瓶が汗をかいてしまい、ラベルの写真写りが悪いですね…、反省。)

 大阪府交野市のお酒です。
 結構飲んでいる印象があったのですが、意外にもブログでの紹介はまだ3回目でした。
 酒逢さん購入酒4本目。

 「片野桜」については、雄町山田錦の2スペックを紹介しています、そして今回いただくのはやはり雄町を使った「かたの桜」ですね。
 微妙に名前が違いますが、中身は何が違うかというと、漢字は山廃、ひらがなは速醸と、製法部分での違いになります。
 マニアならその違いが味わいに及ぼす重大さを重々承知しているでしょうが、一般の方には伝わりづらいですからね、「同じお酒を飲んだのに、前と全然味が違う!」みたいな誤解を防ぐため、はっきりと表記を区別しているのでしょう。
 漢字ラベルの男臭さ(笑)とどっしり濃厚な味わいはある種リンクしていたので、桜の花びらも舞う若干女性的なラベルからは軽やかな酒質が想起されますが、どうなんでしょうか。
 
 スペック的には、雄町を58%という微妙な割合まで削って醸した無濾過生原酒。
 ググると、結構58%精米のお酒が他蔵でもちらほらあるみたいなのですが、何か意味があるのでしょうか…謎です。

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 上立ち香は酸を感じる濃ゆい果実的な香りがそこそこに。
 含むと、酸でしっかりと引き締まった甘旨味がググっと入ってきて、さらに個性的な酸苦味がゆっくりと表に出て、キリリとしたまま染みこんできます。
 味わいは、酸の効いた柑橘系果実っぽい甘旨味が主役なのですが、単に軽くなく若干重みと芯のある印象で、濃縮されつつも飲み疲れない感じ。
 後味はその苦酸で力強くキレます。

 味の乗った旨味に、強めながらキツさの無い酸が並び立つ、食中酒でも単体でも楽しめる万能酒でした。
 山廃に比べると、若干甘味や濃度が控えめで、スッキリ感が増している印象です。
 個人的には「片野桜」の方が好みではありますが、この「かたの桜」の方がラベルのイメージ通り万人向けでしょうね。
 同蔵のお酒はまたいただきたいと思いました。

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名称:かたの桜 特別純米無濾過生原酒 雄町
精米歩合:58%
使用米:雄町
アルコール度:17~18%
日本酒度:+2
蔵元情報:山野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年10月22日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

豊能梅 純米吟醸 生酒 松山三井

本日の家飲み 豊能梅(とよのうめ) 純米吟醸 生酒 松山三井

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 高知県香南市のお酒です。
 外飲みは何度かありますが、家飲みは初めてですね。
 酒逢さんでの購入酒3本目。
 
 こちらのお酒は居酒屋の他、銀座にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」(結構日本酒が充実している)でも見かけたことがありますね。
 同蔵ではロシアの「ソユーズ」に乗って宇宙を旅したお米・酵母で「土佐宇宙酒」と名付けたお酒を醸すという、ユニークな試みもやっているようです。
 個人的に素晴らしいと思うのはこちらの蔵元ホームページですね。
 一見古臭くも見えるシンプルで軽いデザインながら、特約店・飲食店一覧、通販も兼ねた商品紹介、分かりやすいサイトマップ、そして十分な更新頻度と、無駄な労力をかけずにユーザーが必要とする情報を見事に提供しています。(敢えて言うならあまり更新の無いブログが残っているのが玉に瑕)
 小規模蔵の情報発信としては理想形の一つなんじゃないでしょうか、下手にSNSに手を出していない(多分)ところにもセンスを感じます。

 なお、ラベルでは「豊能梅」ですが、蔵元ホームページでは「豊の梅」表記も見られるので、おそらくどちらでも良いのでしょう。
 スペック的には、四国酒でよく見られる酒米「松山三井」を50まで削った純米吟醸生。
 店長さんいわく「超フルーティー酒」とのことでしたが、いかがでしょうか。

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 上立ち香は典型的なフレッシュリンゴの香りが強めに。
 含むと、これまた典型的な甘旨味がスルスルと入ってきて、時間差で出てくる苦味にギッチリと締め上げられながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいはフルーティーかつジューシーなリンゴ系旨味が主役、高精白的な上品さはあるのですが、苦味がキツく飲みづらさ・嫌らしさを感じさせるレベルですね…
 後味はその苦味を口中に残しつつ引き上げていきます。

 香り系フルーティー吟醸酒の良い所と悪いところを両方強烈に感じるお酒でした。
 一口目は良いのですが、飲み進めるとやはり苦味が浮いているように思えて…、典型的な「飲み飽きる香り系」酒かなあ、値段を考えるとコスパ的には悪くないのですが。
 逆に、いつも私が飲んでいるお酒のレベルの高さを感じさせてくれたようにも思えます。
 とりあえず豊能梅は、次は純米クラスも飲んでみたいと思いました。

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名称:豊能梅 純米吟醸 生酒 松山三井
精米歩合:50%
酒米:松山三井
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:高木酒造株式会社
購入価格(税抜):1,369円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.1/9.0

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2016年10月20日 高知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

澤乃井 純米吟醸 「奥の手」 無濾過生酒ささにごり

本日の家飲み 澤乃井 純米吟醸 「奥の手」 無濾過生酒ささにごり

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 東京都青梅市のお酒です。
 少なくとも家飲みに関しては、実は初めていただく銘柄です。
 酒逢さんでの購入酒2本目。

 「東京の地酒」というと、最近の日本酒マニアなら「屋守」を想起する人が多いと思いますが、一般の世界ではこの「澤乃井」を挙げる人が最も多いのではないでしょうか。
 スーパーの常温棚でもよく見かける銘柄であり、自分のスタンスとしてはあえて家飲みするお酒ではありませんでした。
 が、(準?)大手地酒蔵のご多分に漏れず、一部地酒屋向けの製品もやっぱり造ってましたね、その佇まいに惹かれて買ってしまいました。(ブログで紹介済みの真澄うすにごり一ノ蔵生原酒と位置付けは近いでしょう)

 スペック的にはマニア受けする無濾過生酒のうすにごり(洒落て「ささにごり」としてますが)で、蔵元ホームページによると、「瓶のまま冷蔵倉庫で低温熟成させ、落ち着いた7月に蔵出し。」というところがポイントのようですね。
 店長さんからも説明ありましたが、基本的に澤乃井取り扱い店の中でも「熟成酒」に関して理解のある酒屋グループで構成される「蔵守の会」限定商品らしいです。(会の構成店一覧を見ると、錚々たる顔ぶれですね)
 こちらは熟成酒とは言い難いので、中でも「生熟」という特殊な位置づけの商品なのだろうと思います。


 上立ち香はスッキリとした若干セメダインを感じるお米の香りがそこそこに。
 含むと、程よく熟した果実的な甘旨味がグっと入ってきて、オリの苦味をしっかり出しつつも口当たりは意外にヌルリと優しく、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、メロン的な青さのある甘さと苦味が拮抗していて、生酒らしいフレッシュ感と半年熟成の熟感も同居している、何とも複雑なもの。
 後味は苦味が引き取って力強くキレます。

 これぞ生熟!という感じの熟した果実の旨味を、さらに様々に複雑な味わいが彩る、初心者から玄人まで楽しめそうなお酒でした。
 うーん流石ですね…、こういう狙ったところに「ビシッ」と決まった感のあるお酒を飲むと、蔵元の実力をビンビンに感じざるを得ません。
 そして、こういう蔵が「生熟」をコンセプトにしたお酒を出してくれていることが個人的には心強いところです、もっと他の蔵も(ひやおろしなんて中途半端なお酒ばかり売り出してないで)生熟酒を出してくれればよいのに…
 澤乃井、今後もマニア向けのスペックを見かけたら購入したいと思いました。

 温度が上がってくると米っぽさが増してきますね。
 これはこれで良いのですが、個人的には冷やした時の果実感の方が好きかも。

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名称:澤乃井 純米吟醸 「奥の手」 無濾過生酒ささにごり
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:15~16%
日本酒度:不明
蔵元情報:小澤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月18日 東京の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

寿喜心 純米吟醸 吟風 生酒

本日の家飲み 寿喜心(すきごころ) 純米吟醸 吟風 生酒

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 愛媛県西条市のお酒です。
 ブログでの紹介は6回目の、私のお気に入り銘柄です。

 このお酒は葛飾区金町の「SAKEOH 酒逢」さんで購入しました。
 酒逢さんは以前寿喜心の取り扱い店をネットで探していた時に見つけたお店で、実は前回の山田錦生とか、同時期に飲んだ真野鶴なども同店での購入です。
 充実した内容のホームページで取り扱い銘柄を見れば、マニアなら「ただものではない」お店ということに気付くことでしょう。
 ブログ・SNSでの情報発信の他、店頭試飲銘柄を多く用意しつつ、試飲会も積極的に行っているようで、かなり志の高い酒屋さんであると、私は思っています。
 今回も、閉店間際に駆け込んだにも関わらず丁寧に接客していただき、試飲も勧められ、当初予定より多くまとめ買いししてしまいました(苦笑)、これから順次ご紹介しようと思います。

 閑話休題、今回いただくのは寿喜心の米違いシリーズの一つ、北海道で開発された酒米である「吟風」を使った生酒になります。
 確か店長さんのコメントでは「濃厚だが味に若干ざらつきがある」ということでしたが、個人的に濃厚好みであることと未飲であることからあえてセレクトしてみました。
 (このあたり、ネガティブ情報を伝えてくれる酒屋さんは信頼できるというのは、経験則から明言できますね)

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 上立ち香は濃厚で程よく熟した果実の香りがそこそこに。
 含むと、複雑ながら口当たりの良い旨味がスルっと入ってきますが、徐々に苦酸も出てきて賑やかな味わいの様相を帯びつつ、力強く染みこんできます。
 味わいはやはり半年寝かした生酒らしいレーズン的な果実の旨味が主役、確かに苦味など雑味的な味の多さもありますが、やはり根底には寿喜心らしい透明感も感じますね。
 後味はほんのりとした苦味を口中に残しつつ自然に引き上げていきます。

 複雑な味わいを自然に楽しませてくれる、なかなかに個性派の味の乗った芳醇旨酒でした。
 寿喜心のイメージ(透明感のある上品な旨味)とはズレがあるのは確かなので、最初に飲むならやはり山田錦・雄町・五百万石のどれかの方が良いでしょうね。
 ただ、お値段を含めて考えると決して買って損するようなお酒では無いと思います、後、出荷直後に飲んでたらまた違った感想だったかも。
 寿喜心、今後もちょくちょくいただいていきたいと思います。

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名称:寿喜心 純米吟醸 吟風 生酒
精米歩合:55%
酒米:吟風
アルコール度:16.0~16.9%
日本酒度:+2
蔵元情報:首藤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年10月16日 愛媛の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

奥の松 特別純米生原酒

本日の家飲み 奥の松 特別純米生原酒

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 福島県二本松市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みは確か何回かあったような気がします。

 実はこのお酒、つい先日閉店した「そごう柏店」で購入したお酒だったりします。
 私は同店には子供のころよく行っており、初代ゲームボーイをそこで買ったとか、色々と思い出のある場所ではありました。
 日本酒の品揃えについては、そもそも私が意識し始めたのがつい最近なのであまり詳しくはないのですが、何回か行った限りでは私の家飲み対象となるレベル(スカした言い方ですがかなり実際かなり高水準かと)のお酒もある程度探せたので、決して低くはなかったと思います。
 それに、とある地酒屋さんの店長のお話しによると、実は東京の西のほうにある超有名地酒屋とつながりがあって、安定して結構良いお酒を供給していたとか…
 日本酒漫画「いっぽん」でも描かれていますが、百貨店の日本酒バイヤーというのもなかなか奥深いお仕事なんでしょうね。

 閑話休題、奥の松は福島酒の中では、非マニアにも結構知られている類の銘柄という認識です。
 今回の購入酒も、百貨店向けっぽくスペック情報は最小限で、一般の人に訴求するようなパッケージですね。
 高級酒ではないのですが箱入りで、そこには銘柄の歴史やモンドセレクション金賞受賞(笑)など、びっしりとアピール文章が書きこまれていました。

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 上立ち香はなぜかレーズンを想起させる個性的な香りが控えめに。
 含むと、極めて濃厚かつ完熟した感じの甘旨味がグググッと入ってきて、時間差で出てくる強めのほろ苦さと拮抗しつつ最後まで力強く染みこんできます。
 味わいは、まさに完熟レーズンと言った趣の奥深さのある甘苦い旨味が最初から最後まで主役を演じる感じですね、ただ熟感はあっても老ねた感じではなく、生熟的なまろやかさもあります。
 後味は苦味が引き取って、しっかりキレます。

 「日本酒中級者向け」といった雰囲気の、芳醇で奥深い味わいの生熟酒でした。
 たまにこういうタイプのお酒には出会う気がしますね、今風の甘酸ジューシーな酒質とは異なりますが、個人的にはこちらも好きです。
 それにしても「老ね」と「熟」の違いって難しいなあ…、人によってそのラインは違うと思いますが、割と激しく味わいの印象に影響する部分なんですよね。
 個人的には常温保存した火入れ酒の熟感はとても苦手ですが、このお酒のような冷蔵保存の生酒の完熟果実感は好きなのだろうと思います。
 ともかく、奥の松、次は新酒もいただいてみたいと思いました。

 温度が上がってくると、口当たりが非常に柔らかくなりますね。
 キツい感じもしないので、個人的には常温がオススメかも(蔵元がどう考えているかが気になるなあ…)

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名称:奥の松 特別純米生原酒
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:奥の松酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:そごう柏店(閉店直前)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年10月14日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

山の井 60

本日の家飲み 山の井 60

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 福島県南会津郡南会津町のお酒です。
 ブログでの紹介は初めてですね、詳しくは後述。

 ネット情報によるとこの「山の井」ブランドは、「金紋会津」を醸す会津酒造の跡継ぎ息子が、蔵元杜氏として23BYから立ち上げたものらしいです。 
 で、実は私はブログの開設前、日本酒にハマり始めた最初期に、たまたまそのお酒を飲んでいました。
 福島出張に行った際に酒屋さんの勧めに従い購入したわけですが、その酒屋選びも含め、我ながら当時からなかなかのセンスを持っていたなあと自賛したいところ。

 そしてその23BY山の井の写真がこちらです、ラベル上の銘柄の文字はそのままですが、デザインは全く違いますね。
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 ちなみにその当時の感想メモでは、
 「かなり香り高いタイプだけど、含むと48まで削ってる割にはかなり濃い旨味。後味もスッキリで優等生的な旨酒。」とのこと。
 いやあ生意気ですね(笑)

 今回いただくのは60磨きの純米酒。
 どうやら割と最近、特定名称や詳細スペックの記載をやめたみたいですね、裏ラベルによると「感じるままに飲んでください」とのこと。
 嫌らしい言い方をすると仙禽フォロワーという感じでしょうか、歩合だけ書いている時点で村祐ほど徹底できてないですし。
 色々と試行錯誤中のブランドだとは思いますが、個人的には普通に情報公開して欲しいというのが本音です。


 上立ち香はフレッシュリンゴな典型的吟醸香がそこそこに。
 含むと、なめらかな口当たりの甘旨味がググっと入ってきて、時間差で出てくる苦味で輪郭を保ちつつ、スルリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいはリンゴというかマスカット的趣の、透明感のある甘酸による旨味が主役、苦味はあくまで裏方を演じる感じ。
 後味はその吟醸的苦味を若干口中に残しつつキレていきます。

 香りが勝ちすぎない、上品でクセの無い直球勝負の透明甘旨酒でした。
 味わい的には特別純米というより完全に純米吟醸という感じですね、むしろ純大のような趣すらあります。
 これでこのお値段というは素晴らしいなあ…、極めて良心的だと感じますね。
 23BYよりも確実に進歩していた山の井、今後要注目の銘柄だと思いました。

 なお、意外にも温度が上がってもあまり崩れません。
 若干キツさも増しますが、甘味濃厚になってむしろ良いかも。
 さらに開栓後数日経ってもバランスは崩れず、いい感じに落ち着いて芯の強さを感じさせます。

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名称:山の井 60
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:会津酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月12日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

辻善兵衛 純米吟醸 雄町 槽口直汲み 生酒

本日の家飲み 辻善兵衛(つじぜんべえ) 純米吟醸 雄町 槽口直汲み 生酒

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 栃木県真岡市(もおかし)のお酒です。
 外飲みは数え切れないほどしていますが、家飲みは初めて。
 実はこれも、練馬区のうえも商店さんでの購入です、以前まとめて感想上げたときにうっかり漏れてました…

 辻善兵衛自体は、結構前から知る人ぞ知る銘柄という印象で、都内の銘酒居酒屋でも良く見かけていました。
 実際飲んだ印象も良く、いつか家飲みしたいと思っていたのですが、通常巡っている酒屋さんにたまたま取扱いが無く、今になってしまったというよくあるパターンです。
 ちなみに同蔵の地元銘柄は「桜川」で蔵元ホームページもあるのですが、古色蒼然としたデザインで、ろくに情報が有りませんでした…

 スペック的には、雄町を56%という謎に刻んだ数字まで磨いており、「槽口直汲み生」という惹かれるポイントも有ります。
 個人的には、色違いラベルを採用している蔵は、「赤ラベル」には特に気合が入っている印象があるので(たかちよとか)、期待が高まってしまいますね。

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 上立ち香は、既にトロミを感じさせるような濃厚フレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの濃厚な甘旨味が少々の酸苦味を伴いつつググっと入ってきて、最後までバランスを保ったままゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、洋梨?マスカット?的な甘みたっぷりの果実の旨味が主役、華やかな含み香や若干の苦味がありつつも、旨味の濃さでキツさを抑えている印象。
 後味はほんのりとした苦味を残しつつ、しっかりキレます。

 旨甘味の存在感、モダンさ、個性、飲み飽き無さを兼ね備えた、極めて満足度の高いお酒でした。
 うーんこれは私好みですよ、まさにストライクゾーンど真ん中。
 いやあやっぱり栃木のレベルおかしいなあ、県として情報発信さえ上手くできれば、地酒界のダークホース(?)的存在として強い存在感を発揮できそうに思えます。
 ともかく、辻善兵衛は今後も追い続けていきたいと思いました。

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名称:辻善兵衛 純米吟醸 雄町 槽口直汲み 生酒
精米歩合:56%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社辻善兵衛商店
購入価格(税抜):1,571円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店(練馬)
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年10月10日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

萩の鶴 「メガネ専用」 特別純米酒

本日の家飲み 萩の鶴 「メガネ専用」 特別純米酒

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 宮城県栗原市のお酒です。
 同じ蔵の醸す別ブランド、「日輪田」については昨年、火入れ生酒と2回紹介しています。

 さて、このお酒の名前と見た目のインパクトは、流通する全日本酒の中でも五指に入るのではないでしょうか。
 表ラベルにも記載があるように、蔵人がたまたま全員メガネだったことから生まれたお酒だそうです。
 が、ここまでバッチリラベルをデザインして、「メガネの日(10-01)」かつ「日本酒の日」である10月1日に飲めるように出荷日を調整し、Facebookを利用した企画まで用意するという気合の入りっぷりは、まさに「誰がここまでやれと言った」の世界ですね。
 その気合が飲み手にも伝わったのか、販売を開始した昨年は一瞬で店頭から消えてしまい、私も買い逃したのですが、今年は9/30にお店の冷蔵庫に1本だけ残っていたものをゲットできました。

 ちなみに私は20年以上の年季が入ったメガネっ漢であり、筋金入りのメガネっ娘萌えなので、このお酒を飲む資格(笑)はもちろんあるでしょう。 (現在うちの鎮守府の眼鏡艦娘LVは136、133、130、127、127、126、96、89、88、54の平均110.6)

 スペックの記載はあまりありません、精米歩合60の一回火入れみたいですね。
 ボトルは透明で、白く見えるのはまさにお酒の濁りによります。

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 今年はなんとオマケにメガネふきもついてました。
 しかし「メガネ専用メガネふき」とは…、「当たり前やないかーい!」というツッコミ待ちか。
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 上立ち香はスッキリとした柑橘系果実の香りがそこそこに。
 含むと、火入れとは思えないぐらいにフレッシュで、やはりキリリとした印象の甘酸味が勢い良く入ってきて、バランスを保ったまま自然に染み込んできます。
 味わいは柑橘系果実の引き締まりのある甘酸味が厳然たる主役で、裏方にはほんのりと苦味も感じ、芳醇ながら飲み飽きずスイスイ言ってしまうような雰囲気がありますね。
 後味はその酸苦が引き取って見事にキレます。

 イロモノ的な見た目のイメージとはかけ離れた、現代的な日本酒の魅力を凝縮したような完成の度の高いお酒でした。
 個人的にはこれが火入れというのが信じられないですね…、余程丁寧に瓶燗したのだと感じました。
 また、ひやおろしをはじめある程度熟した感じのお酒があふれるこの時期に、これだけフレッシュなお酒を楽しめるということは、それ自体に価値があると思います。
 ちなみに 「花陽浴に伍する旨さ」というのは一緒に飲んだ母君(メガネ着用)の弁。
 萩の鶴の「本気のおふざけ」の凄みを感じたお酒でした、他のスペックもぜひ試していきたいですね。

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名称:萩の鶴 「メガネ専用」 特別純米酒
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:萩野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,550円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月08日 宮城の日本酒 トラックバック:1 コメント:0

飛露喜 特別純米

本日の家飲み 飛露喜 特別純米

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 福島県会津坂下町のお酒です。
 ブログでの紹介はようやく三回目。

 入手困難銘柄の一つ、飛露喜です。
 このお酒に関しては現状入手ルートを確保できておらず、数年買い逃していたのですが、たまたま今回その機会が巡ってきたので、迷わず購入しました。
 実をいうと、通販で他の銘柄を発注したときにお店側都合による欠品が生じて、その埋め合わせで入れてもらったものだったりします。
 酒屋さんと仲良くしておくとこういうときにお得ですね。

 ところで、当ブログでは最近購入先の酒屋さんを記載していますが、入手困難と私が思った銘柄に関しては伏せるつもりです。
 これは別に意地悪がしたいわけでなく、転売屋の情報源になることが嫌ということ、お店に問い合わせが行って負担になるのが怖いこと、できればあまり入手困難銘柄ばかりに飛びついて欲しくないこと、などが理由です、あしからずご了承ください。

 さて、スペックは通年商品の特別純米(恐らく生詰)、実は初めての家飲みです。
 無濾過生原酒はマイ殿堂入りとしているぐらいに惚れ込んでいる私ですが、実はこちらの生詰にはそんなに強い思い入れが無かったりします。
 外飲みで他のお酒と飲み比べると、どうしてもインパクト不足に感じるんですよね、飲むお酒に迷った時に鉄板酒として選ぶような存在かな(当然プレミア価格でない前提)。


 上立ち香は実は結構個性的だと思う、白ワイン的な果実香がそこそこに。
 含むと、、程よく落ち着いた感じの奥深い甘旨味が力強く入ってきて、ほんのりとした渋みを伴いバランスを保ちつつゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、マスカット的な透明感のある甘旨味が主役、そこに独特な渋みが絡みつくことでやっぱりワインを髣髴とさせる独自の世界を創り出します。
 後味はその渋みが引き取ってグっとキレます。

 強烈に主張するわけではないながら、はっきりとした「飛露喜イズム」という個性を感じる、高完成度のお酒でした。
 いやあやっぱり安定感ありますね、正直「無濾過生原酒に比べたらつまらないだろうなあ」という先入観をバリバリに持ったままいただいたのですが、家飲みでじっくりやると、なかなかどうして十分楽しめました。
 このお酒がこの値段というのはやはり破格でしょう、本当は4合瓶も出して少しでも家飲みし易くして欲しいなあ…
 飛露喜の実力を改めて感じた一本でした。

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名称:飛露喜 特別純米
精米歩合:55%
酒米:不明
アルコール度:16度
日本酒度:不明
蔵元情報:合資会社廣木酒造本店
購入価格(税抜):2,600円/1,800ml
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月06日 福島の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

栄光冨士 「SURVIVAL」 純米大吟醸 無濾過生原酒

本日の家飲み 栄光冨士 「SURVIVAL」 純米大吟醸 無濾過生原酒

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 山形県鶴岡市のお酒です。
 ブログでの紹介は8回目です、昨年出会った銘柄なのでかなりのペースですね。

 栄光冨士は米違いの純米大吟醸シリーズを結構数多く出しているのですが、個人的には少しお高いと感じていて(割高というわけでなく、安いスペックが十分美味しいのが理由)、発売時に毎回飛びつくという感じではない状態です。
 が、このお酒はなんとなく買ってしまいました、理由は何と言ってもその見た目です。
 どう見ても日本酒とは思えない迷彩柄のラベルに「SURVIVAL」の金文字、臆面も無く連呼される「超限定」という言葉、そして裏面にはびっしりとスペック等の情報記載と、マニア心をビンビンにくすぐってくるんですよね…
 いやあこんなの出されたらどんな味なのか気になるに決まってますよ、完全にホイホイと釣られました。

 スペック的には希少米である「玉苗」を使っているのがポイントのようです。
 山形発の酒米(別名:山酒4号)で、他にも同県の秀鳳などが使っているようですが、私としては初体験のお米ですね。

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 上立ち香は甘くフレッシュで濃い果実香が気持ち強めに。
 含むと、極めて濃厚な甘味がほんのりとした酸を伴ってトロリと入ってきて、尻上がりに出てくる苦味で引き締められながら、最後まで力強く染みこんできます。
 味わいはは極めて濃厚ながら柔らかさのある甘味が主役、結構苦味も強めなのですが、芯がぶれていないので安心して甘味を楽しめますね。
 後味は苦味を感じさせつつ甘味の優しさを残してキレます。

 存在感のある甘旨味を中心としつつ、苦味で飲み飽き無さとキレを添え、かつ全体としては優しさを感じさせるような味わいのお酒でした。
 苦味が若干薬臭いのが気になる感じですが、やっぱり甘味がばっちり芯として機能しているのでパランスが取れている感じ。
 見た目よりは普通でしたね(苦笑)、いつもの栄光冨士のライン上にあるお酒だと思います。
 今後も栄光冨士の純大は買っちゃいそうだなあ…

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名称:栄光冨士 「SURVIVAL」 純米大吟醸 無濾過生原酒
精米歩合:50%
使用米:玉苗
アルコール度:16~17%
日本酒度:+-0
蔵元情報:冨士酒造株式会社
購入価格(税抜):1,666円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月04日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」

本日の家飲み 木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 ブログでの紹介は早くも5回目。

 私は千葉県出身ということもあり、木戸泉は強く応援している蔵の一つで、前々からもっと全国区で知られて欲しいと思っておりました。
 そんな中、グランドジャンプで連載中の日本酒マンガ「いっぽん!」に、当ブログでも以前にとりあげた超個性派酒「純米アフス生」が登場したという話を聞きました。
 いやあ流石というべきか目の付け所が素晴らしいですね、いっぽん!は初心者からマニアまで、広くオススメできる日本酒マンガだと思います(私は単行本を買って読んでます)。

 なお、このことは蔵元ホームページでも取り上げてますね
 そこではブログの記事で簡潔にメディアの掲載情報に触れリンクを張り、さらっと購入できる店・呑める店を紹介しています。
 このタイムリーかつ勘所を押さえた情報発信…、素晴らしいの一言です、他蔵も是非参考にして欲しいと思いました。

 今回いただくのは雄町を60まで削って醸したお酒で、当然高温山廃仕込みです。
 裏ラベルには原酒でアルコール度数16度に抑え、食中酒を志向している旨の解説がありますね。


 上立ち香は酸を感じるスッキリとした香りが控えめに。
 含むと、やはりしっかりとした酸味を伴う太い旨味がグググッと入ってきて、その酸味が若干唾液線を刺激しながら最後まで引き締まったままじわじわと染みこんできます。
 味わいは、やはり木戸泉らしい乳酸とアミノ酸が強烈に主張する旨酸味が主役、ただ全体的には酸の引き締まりの印象が強いですね。
 後味は若干酸っぱい感じを残しつつ、きっちりとキレます。

 木戸泉らしいしっかりとした酸で、けして薄くない旨味を洗い流す、飲み飽きない系のお酒でした。
 前回と比べると、少々酸っぱい系の酸が強くスッキリ感をより感じますね、食中酒的な方向性というのに納得感があります。
 個人的にはもっと濃厚な方が好きではありますが、これはこれで魅力的です、好きな人も多いでしょう。
 木戸泉は今後も色々なスペックを試していきたいところです。

 なお、温度が上がったほうが単純に口当たりが柔らかくなって良いですね。
 燗をつけると旨味も濃くなります。

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名称:木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」
精米歩合:60%
使用米:雄町
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1400円くらい(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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2016年10月02日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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