桃の里 純米生原酒
本日の家飲み 桃の里 純米生原酒
岡山県赤磐市のお酒です。
ブログでの紹介は2回目。
毎年100を超える銘柄を家飲みしている私ですが、その中でも「衝撃を受ける」レベルの出会いは年に一回あるかないかだったりします、例えば24BYの「たかちよ」なんかがそうですね。
実は昨年(27BY)においては、「桃の里 純米吟醸」との出会いに、まさにその数年来の衝撃を受けておりました。
どのくらいの衝撃だったかというと、未経験だった「蔵元直販による同銘柄まとめ買い」を思わず断行してしまうぐらいです、しかも四合瓶7本まとめて。
私は色々な銘柄を飲み散らかすのが基本スタイルで、同シーズンで同銘柄の複数スペックを飲むのはかなり珍しく、それも7本まとめ買いは前代未聞レベルと言ってよいかと思います。
まずは、自分の中で良く飲むスペックである、純米生(28BYの新酒)を開栓しました。
地元産の朝日米を60まで削って醸した原酒になりますが、お値段はなんと税抜き1,000ぽっきり。
まとめ買いしただけに、「口に合わなかったらどうしよう…」とビクビクしながらの開栓でした。
このお酒のラベルは結構雰囲気があって好きです。
上立ち香は若干硬さを感じる甘い独特な果実の香りがそこそこに。
含むと、やはり複雑味のある甘旨味がトロリと入ってくるのですが、生酒らしい硬さを若干感じさせつつも最後まで荒さを出さずに、ゆっくりじんわりと身体の奥まで染み込んできます。
味わいは、以前に洋梨と感じた「桃の里味」が確かにありますね、甘味の濃度は濃いめながら裏方の渋味(?)による複雑さの付与により、個性とダレなさをバッチリ感じさせてくれます。
後味は不思議なほど自然にかつ柔らかく引き上げていきます。
芳醇な甘旨味を、あくまで優しく、最後までじんわり感じるとともに、奥深さによるものと思われる謎の飲み飽き無さにより、どんどん飲み進んでしまうオンリーワンの個性を持ったお酒でした。
こういう甘旨系のお酒は酸を効かせて引き締めるタイプが多いのですが、桃の里はあくまで低酸で優しい味わいの世界が最後まで続く感じ。
何というか、私のストライクゾーン真ん中というより、自分でも気づいていなかった好みの幅を拡げられた感じです。
そしてこれ1,000円ってほんとおかしいですよ…、採算が取れているのか心配になるレベル。
桃の里、次のスペックの開栓が早くも楽しみな今日この頃でした。
常温ぐらいにすると隠れていた苦味や渋味をある程度ハッキリ感じられるのですが、それでも旨甘味がしっかりしているのでバランスは崩れていない感があります。
実は白状してしまいますと、このお酒、私の家飲み履歴で初めて、一日で四合瓶を空けてしまいました…(いつもは二合厳守)
私との相性が良すぎて、止め時が見つからず…、この事実自体が私が受けた衝撃をある種象徴しているかと思います。
名称:桃の里 純米生原酒
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,000円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.8/9.0
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