一博 純米 うすにごり 生酒

本日の家飲み 一博(かずひろ) 純米 うすにごり 生酒

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 滋賀県東近江市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 最近いただいた「克正(かつまさ)」などと同様、造り手の名を冠したお酒になりますね。
 ラベル記載の製造元である「中澤酒造」は近年酒造りを休業されていたそうなのですが、蔵元の息子さんである「中澤一洋」さんは酒造りを諦めたくなかったようで、近くの「畑酒造」で修業しつつ設備を借りてこのお酒を醸したそうです。
 (畑酒造は、私も以前にいただいた「大治郎」を醸す蔵ですね)
 名前と銘柄で漢字が一字違いますが、これは一洋さんが酒造りを教わった二人の杜氏さんの名前から一字ずつもらって名づけたからとのこと。

 スペック的には、滋賀県の酒米「吟吹雪」を60まで磨いた純米生酒。
 お値段は歩合の割に非常に良心的です。
 また出荷が10月なので、おそらく蔵元でひと夏越させたものと思われます。

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 上立ち香はスッキリとしたセメダイン系の香りがそこそこに。
 含むと、濃厚フレッシュながら一夏越えた落ち着きも感じるバランスの良い旨味が自然に入ってきて、上品な苦味で輪郭を保ちつつじっくりと染みこんできます。
 旨味は奇を衒わない程よく熟した果実の甘味が主役、雑味は皆無で、澱による自然な苦味を含め、とても調和の取れた印象の味わい。
 後味は苦酸が裏方で仕事をしつつ、高級酒の如く自然に引き上げていきます。

 素直に落ち着いた甘さの魅力と、高級酒を思わせる全体のバランスを兼ね備えた、極めて完成度の高いうすにごり酒でした。
 うーむ、なんというか説明しづらいのですが、濃厚な甘味をにごりがしっかり引き締めて、かつクセを全く感じないんですよね。
 このお酒がこのお値段というのは…とんでもないことですよええ。
 一洋さん、ぜひともお酒造りを続けて、スターダムにのし上がって欲しいと思いました。

(追記)
 どうやら、27BYは自分の蔵での酒造りを始められたみたいですね。
 読売新聞の地方版記事に「15年ぶり「復活」 念願「一博」で新たなスタート」ということで掲載されています。
 一飲み手として応援していきたいと思いました。

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名称:一博 純米 うすにごり 生酒
精米歩合:60%
酒米:吟吹雪
アルコール度:16.8%
日本酒度:+3
蔵元情報:中澤酒造有限会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
お気に入り度:8.6/9.0(値段も考慮に入れて)

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2016年01月12日 滋賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

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こんにちは。
一博はお気に入りの一つでたまに飲んでます。
味良しコスパ良しですね。
ここの種類は少ないですがどれも美味しくいただけると思いますよ。

名前の由来はたしか、増本藤兵衛酒造場と畑酒造で酒造りを学んだ師匠2人の名前から1文字ずつ「一」「博」をとり、自分の名前「一洋」を掛けて命名されたものだったと思います。中澤さんは信念と優しさを持った方だと聞いております。

それにしても日本酒業界ってライバルになる人物に指導したり、自分の蔵の中の一部を貸して別のお酒と作るのを許したりっていうのがいいなぁと思う。こういう良い伝統が日本的かなぁ。ライバル蹴落とし業績重視ってのは短絡的には良いが長続きしないんでしょうね。

2016年01月13日 シンパク URL 編集

>シンパク様、コメントありがとうございます。

いやあ本当に美味しかったです!
しかし、酒米の60%でこのお値段というのは大丈夫なのかと心配になるレベルですね…
今後は他のスペックもいただいていこうと思います。

名前の由来について、ご教授ありがとうございます。元記事には間違った部分が多かったので、早速直しました。
特に、人の名前を間違えるとは失礼でした…、調べた(ググった)つもりなのですが、なんでこんな間違いしたかなあ。

競業他社同士の助け合いの件、おっしゃる通りだと思います。
今回追記した上記読売の記事によると、畑酒造だけでなく、笑四季酒造、喜多酒造からも援助があっての復活のようです。うーん、「ライバルであり仲間」って認識が伝わってくる、いい話だと思います…
まさにこういう「困ったときはお互い様」の互助の精神が、長続きのポイントなんでしょうね。

2016年01月13日 まるめち URL 編集












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