飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 28BY

本日の家飲み 飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 28BY

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 福島県会津坂下町のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目ですね。

 年内最後の更新ということで、スペシャルなお酒のご紹介です。
 飛露喜については、最近特殊事情で買えた特別純米火入れ比較的入手しやすい特撰純吟(現純米大吟醸)を紹介しております。
 が、自分にとってのド本命であるこの特別純米無濾過生原酒については前回が24BYの時ですので、実に4年振り、悲願かなっての今回の家飲みとなりました。

 飛露喜については蔵元が頑なに一升瓶オンリー(一部高級品除く)の出荷を続けていることもあって、入手が本当に難しいんですよね…、加えて他の入手困難銘柄と比べて転売対策が甘い印象があり、そっち系の酒屋で大量にプレミア価格で売られてしまっているのも悲しいところ。
 ギャザリーのまとめでも書きましたが、保管状況もよくわからない転売プレミア酒に手を出すぐらいなら、ちゃんとした居酒屋さんでじっくりといただくことを、繰り返し強くオススメいたします!
(仕様により当ブログの広告バナーにたまに出てきてしまうのはご勘弁ください…)

 閑話休題、スペックは相変わらず精米歩合55%ですね、それ以外の情報はラベル上ではよくわかりません。
 特別純米火入れや泉川ふな口は最近ラベルのカラーリングが変わりましたが、この無濾過生原酒は白紙にスミの筆文字記載と相変わらず。
 佇まいにオーラを感じてしまうのは私の思い入れ故にでしょうか…


 上立ち香はスッキリフレッシュな酸と若干のバニラを感じる香りがそこそこに。
 含むと、フレッシュかつ程よい口当たりの旨味がゆっくりと入ってきて、少々遅れて裏方に顔を出す渋味で見事に輪郭を整えつつ、最後まで存在感を保ちつつ染みこんできます。
 味わいは、結構酸渋が立ちつつも、やはり芯に上品な甘旨味があって、芳醇ながら全体としては透明感も感じるほどにキレイにキチンとまとまっている印象を受けます。
 後味はその酸渋が、意外なほどに優しく引き取って、バッチリキレ。

 完成された一つの味わいの世界を感じさせてくれる、無濾過生原酒として極めて完成度の高いお酒でした。
 この銘柄・このスペックならではの魅力をビンビンに楽しめるものでしたね…、この味わいでこのお値段というのはやっぱり異次元のコスパです。
 「無濾過生原酒」というカテゴリの第一人者として、まだまだ他の銘柄が追いつけていない境地にあると思いますね…、やはり飛露喜の真骨頂はこのスペックにあるかと。
 本当はこのスペック増やしてほしいんですが、火入れこそ飲食店向けに安定供給しなくちゃいけないから、難しいんだろうなあ…、せめて四合瓶出してくれればなあ…。
 来年も飲みたいなあ…、飲めるかなあ…、祈るしかない今日この頃でした。


 開栓後は、一口目はちょっとインパクトが弱まって、甘味も引っ込んだかな…と思いきや、二口三口と飲み進めると、やっぱこのバランスがベストなんだな…、と思わせてくれる懐の深さを感じます。
 これは舌が飲み慣れるのと、若干の温度上昇も影響しているでしょうね、玄妙ともいえるバランスかと。
 (と、書いてから気が付いたのですが、4年前も似たようなコメントをしてました、このお酒の安定感を示していますね。後、私の感性もブレて無いことがわかってちょっと嬉しい。)
 ただ、流石に最後の1、2合になると生原酒なだけに若干崩れる(渋過ぎ)気もするんだよなあ、やっぱり個人向け四合瓶も出して欲しい気が致します…

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参考:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-31.html

名称:飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 28BY
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:17度
日本酒度:不明
蔵元情報:合資会社廣木酒造本店
購入価格(税抜):2,600円/1,800ml
お気に入り度:8.7/9.0

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2016年12月31日 福島の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

雪鶴 純米吟醸 無ろ過生原酒 袋しぼり

本日の家飲み 雪鶴 純米吟醸 無ろ過生原酒 袋しぼり

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 新潟県糸魚川市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 私の行く範囲の酒屋さんでは取り扱いが無く、外飲みでも一度も見かけたことのない銘柄ですが、日本酒感想日誌さんがちょろっと書いていた「全量袋しぼり」というフレーズがずっと引っかかっており、今回ようやく通販で在庫を見つけたのでセレクトしてみました。
 どの方法を採用するかに関わらず「しぼり方」にこだわっている酒蔵さんって、より品質重視なところが多いイメージがあるんですよね。(木槽天秤搾りの不老泉、笊籬採り・氷結採りの風の森などなど)
 かなりコストがかかる割に、山田錦!大吟醸!みたいに分かり易い訴求ポイントではないので、あえてそこを重視するところに職人気質を感じるといいますか…

 今回いただくお酒も、当然「袋しぼり」のお酒です。
 ただ、通販が到着して初めて気付いたのですが、製造年月は27年2月ということで、恐らく26BY、2年近く店頭熟成されたものでした。
 2本目3本目ならともかく、最初は出荷1年以内のものを飲みたかったなあ…

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 上立ち香はちょっと熟感のあるアルコールの香りが仄かに。
 含むと、やはり熟感がありつつ、非常に純度の高い旨味がスルリと入ってきて、時間差で出てくる辛さにしっかりと引き締められながら、力強く染みこんできます。
 旨味はなんというか、バランスの良い旨味がガッツリ熟した印象で、甘味は控えめ、ちょっと線が細い印象もあり、全体としてガッツリよりスッキリ感が強いですね。
 後味はその辛さがしっかりと引き取ってキレます。

 熟感が乗りつつもキレイな印象を残した、熟成系芳醇辛口酒といった感じのお酒でした。
 ただ上品な生酒が、ちょっと行き過ぎに熟し、枯れてしまったような趣が少々ありますね。
 やっぱり酒質によって、厳然として向き不向き(熟成適正)というものはあるように感じます。
 雪鶴、次は是非新酒をいただいてみたいと思いました。

 おや、開栓後数日立つと少し甘味が出てきました。
 ポテンシャルはもっとあったのかな…、いつかまた絶対家飲みしたいです。

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名称:雪鶴 純米吟醸 無ろ過生原酒 袋しぼり
精米歩合:58%
使用米:五百万石
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:田原酒造株式会社
購入価格(税抜):1,421円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 雪鶴 純米吟醸

2016年12月29日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

ゆきの美人 純米大吟醸 吟の精 生

本日の家飲み ゆきの美人 純米大吟醸 吟の精 生

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 秋田県秋田市のお酒です。
 ブログでの紹介は意外にもまだ2回目ですね。

 秋田の蔵元集団「NEXT5」の一員ということで知られるゆきの美人ですが、同時にマンションのフロアで酒を醸している「マンション蔵」としても、マニア間では有名かと思います。
 この蔵の設備については、日本酒ブログ「マイ日本酒探し」さんに非常に詳しい取材記事があるので、そちらもご参照ください。
 実際、昨今の傾向を考えると、こじんまりとしつつも空調が完備された設備で、飲み手のニーズに即したお酒(特定名称酒)を適切に醸し、出荷するというスタイルは小規模蔵の最適解の一つのように思えますね。

 今回いただくお酒も、その設備を活かして他蔵より早く出荷したものと思われる、28BYのお酒になります。
 (タイムラグがひどいですが、私が実際に飲んだのは10月)
 秋田県の酒造好適米である「吟の精」を半分削って作られた純米大吟醸生酒。
 酒屋さんのコメントとしては「いかにも純米大吟醸といった味わい」のとことですが、いかがでしょうか。

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 上立ち香はまさにフレッシュリンゴといった印象の吟醸酒らしい香りがほどほどに。
 含むと、ピチピチした感じながら芯のある甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、ほんのりとした苦味を裏に感じさせつつ、最後まで自然にジュワーッと染みこんできます。
 味わいは、リンゴとバナナの中間のような、フレッシュかつ香りより味に重みがある、まさに味吟醸のド真ん中を行くような旨味が主役、程々の酸味もありますが、雑味は皆無で旨味を純粋に楽しめます。
 後味はしっかりとした味わいが嘘のように自然に引き上げていきます。

 フレッシュさ、上品さをしっかり具備しつつ、ありがちな香り系にならなかった見事な味大吟醸でした。
 いやあいいですね、割と落ち着いた秋酒に囲まれることでより輝きが増している印象で、これはやっぱり10月出荷ということに強く意義があるお酒だと思います。
 NEXT5の中では派手なことをやる蔵が注目されがちですが、このゆきの美人(と春霞)の安定感も十分に素晴らしいものだと思います。
 ゆきの美人は今後もちょくちょくいただいていきたいと思いました。

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(参考)「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペック同BYの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-531.html

名称:ゆきの美人 純米大吟醸 吟の精 生
精米歩合:50%
使用米:吟の精
アルコール度:16%
日本酒度:+7
蔵元情報:秋田醸造株式会社
購入価格(税抜):1600円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年12月27日 秋田の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

越乃王紋 純米吟醸 生囲い

本日の家飲み 越乃王紋 純米吟醸 生囲い

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 (注意)今回、関係者や銘柄のファンが見ると不快に思うかもしれない内容となってしまいました、閲覧にはご注意ください。

 新潟県新発田市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 実はこのお酒は他の銘柄とのセット売り(通販)だったのですが、「飲んだこと無い銘柄だし、生酒なら良いか」と発注してみました。
 が、届いたお酒を見て愕然…、こりゃ「生貯蔵酒(出荷の際に一回火入れ)」ではないですか。
 どうやら「生囲い」(=生貯蔵酒)というフレーズを「生酒」と勘違いして発注してしまったようです、通販しかもセット売りならではのミスですね。
 まあ完全に自業自得ではあるのですが、ギャザリーでもちょっと書いたように、火入れ絡みの日本酒表示ルールは本当に分かりにくいんですよね…。

 個人的には生貯蔵酒には大手酒造が出している中途半端に生っぽいお酒のイメージが強く、自分からはほとんど手を出しません。(当ブログで取り上げている火入れ酒はほとんどが「生詰」)
 ラベルもいかにも地元向けっぽい情報が少ないもので、飲む前から若干テンションが下がり気味。

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 上立ち香は嫌な予感を漂わせる牛乳臭い熟成香(生老ね香?)がそこそこに。
含むと、その予感通りの老ね感そのものの味わいが口中に広がり、心地よい甘さ旨さが最後まで顔を出さないまま、イヤな匂いをまき散らしつつ流れ込んできます。
 味わいは、芯には古臭いながら普通の日本酒の旨味があるのですが、とにかく牛乳を拭いた後の雑巾のような含み香が全てを台無しにしています。
 後味は割と素直に引き上げますが、やはりイヤな匂いは残ります。

 淡麗辛口のお酒が老ねたらこうなるんだろうなあという、ある種お手本のようなお酒でした。 
 蔵かお店かはわかりませんが、これは完全に保管に問題があると思います。
 所謂火入れ熟成香とも違ったどうしようもないクセですね、これはダメですよ…、これをセット売りに入れるのはいくらなんでも良識を疑うレベル。
 あと、本当「生囲い」という名称はやめて…、これ以上不幸な人を増やしたく無いっす。
 不幸な出会いということはわかるのですが、流石に同蔵のお酒はもう飲む気しないですね…


 正直、単純に老ね気味なお酒は何度か経験はあるのですが、これほどひどいのは初めての経験です。
 しかし、世の中(主にスーパーの蛍光灯下の常温棚)にはこういう日本酒が恐らく腐るほどあるんですよね…
 そういうお酒や、それを好むこと自体を否定はしませんが、それらとこのブログでいつも取り上げているようなお酒(地酒屋目線で既に選別され、しっかりと保管管理されたお酒たち)が同じ「日本酒」という範疇で捉えられていることこそ、いまの日本酒業界の一番の問題点だと、改めて感じてしまいました。
 今回感想記事をアップするかどうか悩んだのですが、そういう問題意識の確認のため、あえて掲載しようと思います。

 ちなみに燗をつけると余計匂いが立って、私には無理でした…
 冷やして鼻をつまんでようやく、「酔いを得るため」だけに飲む液体として使えるレベル。
 この匂いだと料理酒にも使いたくないので、半分くらいは捨てるしかなかったです。

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名称:越乃王紋 純米吟醸 生囲い
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:市島酒造株式会社
購入価格(税抜):セット売りのため不明/720ml
お気に入り度:なし(5点付かない感じ)

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2016年12月25日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

坤滴 純米生原酒 特別栽培米「山田錦」

本日の家飲み 坤滴 純米生原酒 特別栽培米「山田錦」

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 京都府京都市伏見区のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらを醸すのは「東山酒造有限会社」、ネットで調べてみると同じ伏見にあるかの「黄桜」とつながりが深いみたいですね。
 (どうやら子会社っぽいのですが、公式ホームページが無いのであまり詳しくはわかりませんでした)
 この「坤滴」は、百貨店等でも、変わった形の瓶で売られているのを何度か見た気がします(参考:伏見酒造組合の製品紹介写真)。
 また、最近では日本酒漫画「いっぽん!」に登場していたのが印象に残っております。

 そんな感じで、いつか飲んでみたいと思っていたところに、ちょうど生酒のスペックが通販の在庫にあったのでセレクトしてみました。
 使い分けは良くわかりませんが、こちらは普通の瓶ですね。
 「特別栽培」とのことですが、どうやら鳥取県の「田中農場」産の山田錦を使用しているようです。


 上立ち香は若干熟感を感じるアルコール的な香りが仄かに。
 含むと、しっかりと熟した感じの存在感のある旨味がググっと入ってきて、苦味と渋みが程よく絡みつくことで複雑味を感じさせつつ、ゆっくり染みこんできます。
 味わいはまさに生熟といった趣の、ガッツリと乗り切ったお米と果実の中間のような旨味が確固として芯にあるため、苦渋がキツくなり過ぎずに味わいに奥深さを加えています。
 後味はその苦渋を少々舌先に残しつつ、しっかりとキレます。

 様々な味わいがそれぞれに主張しつつ、しっかりした旨味がそれをまとめあげる、芳醇旨熟酒でした。
 自分のボキャ貧もありますが、前回の超超久に若干似た感想となりましたね、実際同系統の「良い生熟感」を感じました(酒屋さんが同じなので、酒質も似ているのかも)
 こうなると「しぼりたて」も飲みたくなってしまうのが人情ですね…、いやあ気になるお酒が増えすぎて参ってしまいます。
 坤滴、知名度に違わない実力派のお酒だと思わせてくれました。

 ちなみに燗を付けると、素直に甘さ辛さが両方強まる感じですね。
 何気に燗冷ましの優しい口当たりと濃い旨味の両立状態が一番好きかも。
 色々な飲み方に耐えてくれる力強さのあるお酒だと思います。

(ラベルのスペック部分撮り忘れました…)

名称:坤滴 純米生原酒 特別栽培米「山田錦」
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:東山酒造有限会社
購入価格(税抜):1,520円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年12月23日 京都の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

義左衛門 純米吟醸生 Free run(中取り) 三重山田錦

本日の家飲み 義左衛門 純米吟醸 Free run(中取り) 三重山田錦

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 三重県伊賀市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みはあったようななかったような…

 伊勢志摩サミットで数々の三重酒にスポットライトが当たったのはまだ記憶に新しいところです。
 この義左衛門も、「純米吟醸 BLACK」というスペックがサミットの場で供されていたとのこと
 そのBLACKは、蔵元の商品紹介を見るに、地元産の山田錦を60まで削ったそんなに高級でないレギュラースペックのお酒のようです。

 で、今回いただくのは、恐らくそのお酒の「生」「中取り」バージョンということで、よりスペシャルなものといえるでしょう。
 日本においては、まあちょっと調べるだけでサミットで供されるような日本酒の限定バージョンを無理のないお値段で家飲みできるわけです。
 日本の酒飲みはすべからくこの幸せを噛みしめるべきですよ、うん。

 しかし洒落たデザインですね…、中取りを「Free run」(裏ラベルの解説を見るに、意味合いは「無加圧」の方が近いかな)と表現しているのもスカしているというかなんというか(笑)

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 上立ち香は程よく熟したアルコール混じりの果実香がそこそこに。
 含むと、非常に濃厚な完熟果実の甘旨味がトロリと入ってきて、尻上がりに出てくる苦味で輪郭を整えつつ、じんわりと染みこんできます。
 味わいは、しっかりと旨味の乗った果実(洋梨系?)の甘味が厳然たる主役、かつ苦味がちゃんと裏方に留まっていて、クセが無いのが素敵ですね。
 後味はあくまでキツくない苦味でキッチリキレます。

 濃度の高い完熟果実の旨味を、しっかり高純度で楽しめる直球勝負の生熟酒でした。
 まあ、出荷から4ヶ月は経っているので、蔵元本来の意図とは少しズレが生じているかもしれませんが…
 ただ、熟成に耐える生酒というのは、やはり芯がしっかりしていて、そもそものバランスが良いお酒だろうというのが、私の認識です。
 義左衛門、次は新酒もいただいてみたいと思いました。

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名称:義左衛門 純米吟醸 Free run(中取り) 三重山田錦
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:若戎酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年12月21日 三重の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY

本日の家飲み 超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY

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 和歌山県海南市のお酒です。
 前回紹介した紀伊国屋文左衛門と同じく、中野BC株式会社が醸しています。

 超超久については、以前に同じBYのものをいただいています(おそらく米違い)。
 そのお酒は自分にとってはかなり衝撃的な味わいで、「こんなにクセが無く旨味だけ増すとは!」と、「複数年氷温生熟成」の可能性をビンビンに感じさせてくれました。
 ある意味私が「生熟成」の魅力を初めて強く意識した銘柄かもしれません…、自分にとってはそれほどに印象に残る出会いでした。

 今回いただくのは、23BYのお酒なので、5年程度氷温で熟成されたものになります。
 全量雄町55磨きで、さらに保管費用もかかっていることを考えると、四合1,500円はまさに破格。
 こればっかりは中小の酒蔵には真似できないでしょうね…、「中野BC」という、日本酒醸造がある種「副業」となっている会社だからこそできることなんじゃないでしょうか。

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 注ぐと、意外にも色付きはそこそこですね。

 上立ち香はまさに熟しきった感じの濃い果実香がそこそこに、ただ老ね香は皆無で生っぽさも感じます。
 含むと、まろやかな印象の非常に濃厚な甘旨味がググっと入ってきて、裏方のほんのりとした苦味にしっかりと引き締められながら、じんわりと染みこんできます。
 味わいは、紹興酒的な熟成感は皆無で、とにかく素直に味が乗って、年月を経てむしろ丸くなった印象の熟れきった果実の旨味がしっかり主役を演じているおかげで、苦味等の複雑味が見事に雑味ではない魅力に転化しています。
 後味はその苦味をほんのりと残しつつ、自然に引き上げていきます。

 生熟成の魅力を、非常に力強く、かつストレートに感じさせてくれる完成度の高い芳醇旨酒でした。
 何といっても火入れ熟成にありがちな「熟成香」が無いところが驚くべき特長かと…、この超超久は、「生熟成とはなんたるか」ということを知るのに最適な銘柄だと改めて思いました。
 熟成酒が苦手な方にこそ一度飲んでみてほしい銘柄ですね、まあこれで合わなければ「生熟酒」から一度離れても良いんじゃないかと。
 中野BCの日本酒を2本続けて飲み、その酒蔵としての実力を感じた今日この頃でした。

 当然ながら燗も試してみたところ…、うーん優しい。
 若干辛さ(ピリピリ感)は増すのですが、口当たりは本当にまろやかになります、オススメ。
 
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名称:超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:中野BC株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年12月19日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

紀伊国屋文左衛門 純米酒 しぼりたて生 27BY

本日の家飲み 紀伊国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん) 純米酒 しぼりたて生 27BY

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 和歌山県海南市のお酒です。
 同じ蔵元が醸す、「超超久」というお酒を、以前に紹介していますね。

 蔵元の「中野BC」という会社については、超超久の記事をご参照ください
 その超超久が自分の中でも記憶に残る旨さであったため、他の銘柄も飲んでみたいと思いセレクトした次第です(ちなみに超超久も同時にまた買ったので、それは次回紹介します)。

 ところで、最近、「よえもん」、「ぎざえもん」と「えもん」が付く銘柄が連続していることに気が付きました。
 当ブログ紹介銘柄だけでも他に「かくえもん」「こざえもん」「じゅうろくだいくろうえもん」とホイホイ出てくるので、日本全国では相当数になるんじゃないでしょうか、そのあたり名前繋がりで飲み比べとかも面白そうですね。

 閑話休題、今回いただくお酒は「しぼりたて」の記載はあるものの、出荷は2015/12なので、酒屋で9~10ヶ月ほど寝かされた後に飲んだ形になります。
 いわば「できちゃった店頭生熟酒」ですね、「超超久」は蔵元熟成なので経緯は異なりますが、同じ蔵で酒質に共通する部分があるなら、きっとこれにも熟成適正があるだろうと購入に踏み切りました。

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 上立ち香はクリーム的な印象もある、少々熟した感じの香りがそこそこに。
 含むと、キッチリ味わいが乗った、老ね感を余り感じさせない旨味がググっと入ってきて、強めの苦味と辛さが絡みついて複雑化しつつ、ドドドと喉奥に流れ込んできます。
 味わいはがっつり熟した洋梨(?)的な複雑な旨味が主役で、甘味はそこそこ、かつ老ね感は皆無で素直にその旨味を楽しめますね。
 後味はほんのりとした苦辛さを口中に残しつつ、しっかりとキレます。

 生熟酒のインパクトをストレートに楽しませてくれる、複雑な味わいが魅力の芳醇旨酒でした。
 若干荒々しさもありますが、やっぱり良い感じで熟してくれた感じですね、個人的には好きなタイプですしコスパも◎。
 逆に言うと、日本酒慣れしていない人だとキツさを感じるかも…、しぼりたて時点での味わいも気になるところ。
 この次は、一年ぶりの購入となった超超久の感想に続きます。

 ちなみに開栓後数日経ったほうが、よりまろやかで良いですね。
 というか初日が嘘のようにバランスが取れてきました。
 燗付けする前に飲みきってしまったのは若干後悔、このお酒のポテンシャルはもっと高かったかも…

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名称:紀伊国屋文左衛門 純米酒 しぼりたて生 27BY
精米歩合: 麹米:58%、掛米:65%
使用米:山田錦・出羽燦々
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:中野BC株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年12月17日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

【お知らせ】ギャザリー掲載記事について

 DeNAが運営していた「WELQ」というサイトのでたらめ記事騒動に端を発した、キュレーションメディア(いわゆるまとめサイト)に関する昨今の批判・問題提起の盛り上がりを受けて、私が記事を作成しているリクルートライフスタイルの「ギャザリー」でも、大規模な記事の非公開化が行われているようです。
 (どうやら、約6万記事のうち、約1万6000記事が非公開になっているとか…)
 実際私が投稿した記事についても、全18記事のうち、以下の4記事が現在非公開になってしまっていました。

・「実用性重視!本当に美味しいお酒の選び方」
・【日本酒ルネサンス】NHKクローズアップ現代に登場した日本酒銘柄まとめ
・【自分用メモ】いつか家飲みしたい日本酒銘柄まとめ
・【日本酒】ハマればどっぷり!?「変態酒」のススメ

 NHKと変態酒はまあ多分なにかのNGルールに引っかかったんだろうなあという気がするのですが、他の2記事は本気で理由がわからないんですよね…
 一応非公開化は暫定措置らしく、「精査後」問題なければ復活するらしいのですが、そんな判断できるのかなあ。
 前回変態酒の記事紹介でギャザリーの日本酒記事の質の低下を嘆いたばかりだったので、今はある意味危惧していた通りの状況なのですが、まさか自分の記事がこんな適当に切られるとは…(しかもそこで挙げたダメ記事は普通に残ってるし)
 ともかく、現時点では当ブログの記事リンクが切れてしまっているので、その旨アナウンスしておこうと思い、この記事を作成した次第です。

 私個人としては、できるだけ「引用」ルールから外れず、単なるパクリの羅列記事にならないよう気を付けてきたつもりではあるので、現状はかなり不本意ではあります。
 (多分一旦は何かのフィルタリングルールで落としていると思うんですが…、もし上記記事がいつまで経っても復活しなかったら「ああ「精査」ってそんなもんなんだな」と思ってください)
 復活するかどうかはわからないので、リンク記事はとりあえずそのままにしておきます、ご了承ください。
 今後ともよろしくお願いいたします。



 …ここからはもうちょっと突っ込んだ本音を。
 上記の状況に気付いてすぐサポートに問い合わせたところ、いわゆるテンプレのゼロ回答だったので若干憤慨していたのですが、少し調べるとねとらぼどころか日経記事入りするレベルの大事になっているようで、「ああこりゃしばらくはまともな対応できないだろうなあ」と諦めることにしました。
 実際他のメディアは一旦サイトごと非公開というか、実質閉鎖状態のところも多いようですし…
 正直なところ、まとめサイトはSEO対策がえらくバッチリなこともあって、リンクを経由して当ブログのアクセス数にもかなり貢献しているので、無くなられても困る感じなんですよね。

 私はキュレーションメディア自体は①記事の信頼性②著作権絡みの問題、という大きな問題を抱えてはいるものの、記事内容によっては読者・まとめ作者・引用先全員に利益をもたらすものになり得ると思っています。
 ギャザリーには、私が依頼を受けたときに強調していた「質の高い記事を提供する」という当初理念に立ち返って、改善を進めて欲しいところ。
 なにより、①②ともに問題点を抱えつつ、このご時世でも全く自粛する気配のない某ラスボスまとめサイトが鎮座してますからね…
 ギャザリーが改善方向を誤らず、この界隈が今以上に「悪貨が良貨を駆逐する」ディストピアにならないことを祈るばかりです。

 (…なんか無茶苦茶上から目線になってしまいましたが、まあ古参(笑)キュレーターの愚痴ということで、ご勘弁ください…)

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タグ: ギャザリー

2016年12月16日 ギャザリーの記事 トラックバック:0 コメント:0

獺祭 等外 (火入れ版)

本日の家飲み 獺祭 等外 (火入れ版)

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 山口県岩国市のお酒です。
 ブログでの紹介は5回目、多いような少ないような…

 新政に続くのは、もはや「地酒」の枠を完全に飛び出した感のある「獺祭」です。
 生産量はとんでもない勢いで増えているみたいですね、それがどこまで行きつくのかは個人的にも興味があります。

 今回いただくのは、「等外米」を利用したお酒です、詳細は裏ラベルに解説がありますね。
 気になるのは「等外米を利用したお酒は劣化スピードが速い」という一文ですが、どういう原理なんだろうか…
 なお、獺祭等外には2割3分まで削ったお米を使った「生酒」バージョンもありますが(四合2,300円)、当然ながら火入れのお安い方をセレクトしました。

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 上立ち香は非常にわかりやすいフレッシュ青リンゴの香りが気持ち強めに。
 含むと、極めて透明度の高い旨味が摩擦ゼロで入ってきたかと思うと、尻上がりに出てくる苦味でギチギチに引き締められ、そのまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは高精白らしい透明感こそあるものの、旨味自体が皮を向いてないままの蜜が足りない青リンゴといった趣で、細い上に苦味が勝ち過ぎな印象。
 後味はその苦味を残してしっかりとキレます。

 獺祭らしい旨味を感じさせつつも、ひたすら細くて引き締まった感じの味わいに留まった、一歩下がった存在感のお酒でした。
 上品ではあると思うのですが、同時に私の忌み嫌う「淡麗辛口」的な面白みの無さを感じてしまいますね。
 獺祭はそういうお酒と一線を画したしっかりとした旨味が魅力と感じていたので、もし50や寒造早槽もこういうお酒になってしまうとちょっと…
 自分にとってこのお酒はスペックはともかく味わいでは、今まで飲んできた獺祭の「お値段以上」というイメージから離れた、「値段相応」のお酒でした。
 といいつつも、「お値段以下」では無いと思いますし、好きな人は居る&日本酒慣れしていない人には一度飲んでもらう価値はあるとも思います。
 獺祭、若干の不安を覚えつつ、次は原点の50か寒造早槽に戻ってみる予定です。

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 なんとなく記念写真。
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 新政・獺祭の2つを飲んで思ったことは、「やっぱり初心者向けを志向すると、尖った部分を丸くせざるを得ないのかなあ…」ということでした。
 ただ、これはむしろ自分の舌の変化なのかもしれません。
 当ブログの「お気に入り度」では昔よく7点代を付けてましたが、最近はほとんど付けなくなりました。
 それは各蔵の酒質上昇もあると思うのですが、それ以上に自分の「好みの幅」「味わいの許容範囲」が明らかに広がっていることが大きいと思っています。
 裏を返すと、日本酒初心者がマイナス要素と感じる味要素について鈍感になっている感もあるんですよね、これが高じると熟成酒とか変態酒フリークになるのかも…
 その分、そのマイナス要素を排していることが特長のお酒については、「つまらない」と感じてしまっているのでしょう。
 そんなことをつらつらと考えた、今回の初心者向け銘柄家飲みタイムでした。

名称:獺祭 等外 (火入れ版)
精米歩合:35%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:旭酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.0/9.0

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2016年12月15日 山口の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

新政 No.6 R-type「Essence」 純米生原酒

本日の家飲み 新政 No.6 R-type「Essence」 純米生原酒

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 秋田県秋田市のお酒です。
 なんだかんだで同蔵のお酒の紹介は10回目と、かなりの回数になっています。

 今をときめく新政になります。
 私と新政との関係としては、木桶になる前の「やまユ」の旨さに衝撃を受けて以来、色々と紆余曲折がありつつもスターダムをのし上がっていく様を、若干の距離を開けつつも面白く注目してきたという感じでした。
 まあここまで有名になってくるとあえて家飲みする機会が減ってくるのは、マニアの心情としてはありがちでしょう。
 今回はたまたま店頭で他のお酒にビビっとくるものがなくふらついていたところ、「そういやNo.6家飲みしたこと無いではないか」と気づき、一発じっくりやってみるかと購入した次第です。

 No.6は蔵元ホームページにもあるように、R、S、Xの三種類出ているのですが、私は迷わず一番安いRタイプをセレクト。(この名前はどうしても某シューティングを思い出す…)
 使用米の品種を書いていないのは謎ですが、麹40、掛60まで削っていて、度数は原酒で15度と低め。
 なお、「Essence」は無加圧分(中取りと同義?)を詰めた限定品らしく、通常品より少々お高くなっています。
 後、キャップに出荷年月と製造年月(瓶詰時期)を記載しているのは素晴らしい!

 裏ラベルには他にも色々と解説がありますが、下線を引いてまで「特約店で買うように」ということを強調しているのが目につきます。
 で、じゃあどこで買えるのかを蔵元ホームページを探したところ、なぜか「会社案内」のコーナーに「電話くれれば教えるよ」という記述がちょろっと
 私の感覚からすると今日日あり得ない殿様商売だと思うのですが、どうなのでしょうか(まあ別に新政だけの問題じゃないのですが)。
 こんな裏書するのなら、最低限特約店一覧をホームページで公開すべきだし、そうするのに支障があるならそれを解決する努力をすべきだというのが、私の一消費者としての意見ですね。(かの旭酒造は随分前からやっているはず)

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 上立ち香はフレッシュな果実香がわりと控えめに。
 含むと、やはり乳酸系の酸味を伴う柔らかい甘旨味が自然に入ってきて、少々唾液腺を刺激しつつ、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、いかにも最近の新政らしいマスカット風(?)の乳酸飲料の甘旨味が主役で、苦渋辛が皆無ながら酸味でキッチリ引き締めるモダンなもの。
 後味はその酸でお値段以上に上品に引き上げていきます。

 全体的に、丸く、優しく、ある程度の濃度を残しながら、非常に飲みやすいお酒でした。
 そこまでお高く無いのに、初心者が良く抱く日本酒の悪いイメージの部分(キツい、古臭い)を極限まで削り取った感じは見事。
 ただ、低アル感がちょっと私には物足りないんですよね、軽いというか薄いというか…何より面白味が無い感じで、キレイさ、透明感がそれに拍車をかけている気すらします。
 とりあえずNo.6に関しては、「人には勧めるけど自分からは飲まないお酒」というのが現状の認識となりました。

 温度が上がってくると、酸が強まってきて透明度は落ちますね。
 でも、これはこれで悪くは無い気がします、やはり通常の吟醸酒とくらべると芯は強い印象でした。

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名称:新政 No.6 R-type「Essence」 純米生原酒
精米歩合: 麹40% 掛60%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:新政酒造株式会社
購入価格(税抜):約1,500円(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 新政 純米

2016年12月13日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

酉与右衛門(よえもん) 「秋桜」 純米吟醸 無濾過瓶火入れ

本日の家飲み 酉与右衛門(よえもん) 「秋桜」 純米吟醸 無濾過瓶火入れ

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 岩手県花巻市のお酒です(本来「酉与」は一つの漢字)。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 前回の十ロ万に引き続き、秋の火入れ酒になります、今回は裏ラベルに「ひやおろし」と明記されてますね。
 セレクトした理由は「生酒と間違えた」ということ(ラベルには全く問題ないので純然たる私のミス)で、今秋購入した(確か)唯一の「ひやおろし」表記のある火入れ酒だったりします。
 我ながらどれだけひやおろしが嫌いなんだと思わないでもないですが、時期的に外飲みだと飲まざるを得ないような状態に追い込まれることもあるので、家飲みぐらいは好みの路線を貫こうかと思いまして…

 閑話休題、スペックは裏ラベルにかなり詳細に記載がある通り、岩手の酒米「吟ぎんが」の50%精米。
 個人的には、「加水している」ということをはっきりと書いているところに好感が持てますね、非マニアにはネガティブに捉えられかねない情報だと思うので、それを明示するところに誠実さを感じます。
 秋色にそまる冷蔵庫の中で、秋桜の仄かなピンク色で秋らしさを演出するセンスも素敵。


 上立ち香は落ち着いた、キリリとした感じのアルコールの香りが仄かに。
 含むと、程よく熟した、ほどほどの濃度の引き締まった旨味がスルリと入ってきて、裏方にほんのりと酸味を感じさせつつ、ゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、衒いのない、ほどほどに熟した果実の旨味が主役ですね、甘味は僅少で苦味もあまり無く、酸味がハッキリと引き締め役に回る感じですね。
 後味はその酸味でしっかりと引き上げます。

 「ひやおろし」として非常に納得感のある、バランスとキレの良い旨酸酒でした。
 いわゆる「食中酒」として万能感がありますね、脂ののったさんまの塩焼きとかと合うことでしょう。
 私は飲みスタイルが特殊(酒が主、食は従)なので、やはり少々物足りない感じがしてしまいますが、このお酒の方向性が好きな人は多いはず。
 というわけで酉与右衛門、私としては次はまた芳醇系の生酒スペックをいただきたいと思いました。

 まあ明らかにこれは燗向けだなと感じたので付けてみると…、うん、これこれという感じ。
 かなり温度を上げると、心地よい果実的な旨甘味が出てきます、個人的にはこれは熱燗がオススメ。

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名称:酉与右衛門(よえもん) 「秋桜」 純米吟醸 無濾過瓶火入れ
精米歩合:50%
酒米:吟ぎんが
アルコール度:15~16%
日本酒度:+5
蔵元情報:合資会社川村酒造店
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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2016年12月11日 岩手の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

十ロ万 純米吟醸 一回火入れ 27BY

本日の家飲み 十ロ万(とろまん) 純米吟醸 一回火入れ 27BY

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 福島県南会津郡のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目。

 ロ万については、「熟成生原酒 Version秋」という正に秋の生熟ど真ん中スペックのを三年前にいただいており、しかもそれは極めて自分好みのお酒でした(昔の記事も、今と言ってること大して変わってないですね…)。
 今回は、秋の時期を狙って出荷される一回火入れ酒ということで、「ひやおろし」的なお酒ですね(そう名乗っていないところがポイントかもしれませんが)。
 生熟酒を連続でいただいていたタイミングで、少しぐらい火入れのお酒も飲んでみるかとセレクトしました。
 ロ万には、濃厚甘口というイメージがあるので、普通のひやおろしよりは自分の好みからズレないんじゃないかなあという期待が裏にはあります。

 ロ万といえば、通常の造りである三段仕込みに加えて最後にもち米を投入するという「もち米四段仕込み」という若干特殊な製法を用いていることが特徴です。
 裏ラベルではその点に触れてはいませんが、お米の使用割合(精米歩合に非ず)が五百万石21%、夢の香71%、ヒメノモチ8%という複雑な数値になっていることが、それを表しているはず。
 ちなみに精米歩合は50で、結構削っている分お値段もそこそこですね。


 上立ち香は若干落ち着いたアルコールの香りが仄かに。
 含むと、トロミのある旨甘味がヌルググっと入ってきて、裏方ながら強めの苦味を感じさせつつ、ゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、あえて言うならフレッシュさを取り除いた巨峰的なまろやかな甘旨味が主役で、熟感を伴う苦味と最初から最後までバランスをとり、あまりトンガリがない印象。
 後味はその苦味をほんのりと残しつつキレます。

 苦味を伴いつつも丸い味わいが最初から最後まで続く、優しい印象の秋酒でした。
 ただ、火入れだからなのか、バランス重視だからなのか、濃厚好きな自分には若干薄いというかインパクト不足に感じてしまった部分があります。
 わりと高精白なところも影響しているのかな…、コスパ的には他のスペックの方が良いような。
 ロ万でこれだと、やっぱり私と秋酒を謳う火入れ酒とは相性が悪いのかなあと改めて思った一本でした。

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名称:十ロ万 純米吟醸 一回火入れ 27BY
精米歩合:50%
使用米:五百万石・夢の香・ヒメノモチ
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:花泉酒造合名会社
購入価格(税抜):1,685円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: ロ万 純米吟醸

2016年12月09日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

翠露 純米大吟醸 美山錦 磨き49 中汲み生酒

本日の家飲み 翠露 純米大吟醸 美山錦 磨き49 中汲み生酒

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 長野県諏訪市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 この「翠露」は特約店限定ブランドで、蔵元の通常銘柄は「信州舞姫」になります、その舞姫ブランドを巡るゴタゴタについては前回書きました
 そもそもその発端である商標更新漏れも、経営不振による組織整理中であったことが関係しているようですね、現在はどうやらそのあたりはひと段落しているようです。
 最近は「松の寿」の蔵元に関しても清算絡みのニュースがあって(しかも自分が記事更新した直後)大変ビビりましたが、こちらも良く見ると舞姫同様ばっちり事業譲渡はなされていて、安心したということがありました。
 色々とあったとはいえ、経営不振を乗り越えて銘柄が生き続けていってくれるのは一マニアとして嬉しいところです。
 (逆に銘柄・会社が存続していても、買う気が失せるようなげんなりする話が聞こえてくるところもありますが…、タ○ドラとか、き○てきとか、ろ○こんとか。やはり大事なのは「人」だということなんでしょうね)

 話がそれました…、今回いただくのは美山錦49磨きといういかにも長野スペックな純米大吟醸です。
 しかも「中汲み生酒」という贅沢品でありながら、お値段は一升3000円とお買い得。
 ただ、原酒表記がなくアルコール度数16度なので、加水はしているものと思われます。

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 上立ち香は程よく熟した感じの果実香が意外にもかなり控えめに。
 含むと、透明感のあるフルーティーな旨味がスルリと入ってきて、裏側にほんのりとした苦辛さを感じさせつつ、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、割りとスタンダードな青リンゴ系の旨酸味が主役で、香りは抑えめで兎にも角にもクリスタルな透明感のある旨味をじっくりと楽しめます。
 後味は酸味メインでスーッとキレます。

 純米大吟醸らしい透明感と上品さがありつつ、ありがちなキツさをしっかりと抑えた圧巻の高コスパ酒でした。
 ただ、個人的には加水っぽさを感じてしまうところが若干残念ではあります、もうちょっと高くても良いから原酒を飲みたかった。
 でも、これで16度っていうのも凄いなあ、まさに「水のように」飲めてしまうお酒なんですよね、それが狙いで、そのための最小限の加水と解釈すると納得感があるかも…
 翠露および信州舞姫、今後も注目していきたいと思いました。

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名称:翠露 純米大吟醸 美山錦 磨き49 中汲み生酒
精米歩合:49%
酒米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社舞姫
購入価格(税抜):3,000円/1,800ml
購入した酒屋さん:鈴傳(四ツ谷)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年12月07日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 山影純悦

本日の家飲み 正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 山影純悦

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 静岡県静岡市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 こちらのお酒がその名を冠している名杜氏、「山影純悦」氏については、前回少し紹介しました、また蔵元ホームページにも略歴が掲載されています
 お酒に杜氏の名前をつけるのは良くあるパターンですが、このお酒はさらに「別撰」というフレーズもあって、より気合が入っている感じですね。
 裏ラベルにも解説があります、それによると生酒で瓶詰め後低温熟成→火入れ後急冷→さらに低温熟成→出荷と、かなりこだわりを感じる品質管理をしている様子。
 (一応これで「生貯蔵酒」表記なんですねえ、「生詰」との中間みたいな感じですが)

 スペック的には全量山田錦の50磨きというド鉄板。
 それで一升3,500円未満ですから、有名蔵の割には良心的なお値段といえるでしょう。
 ちなみに今回は、四ツ谷の鈴傳さんの地下冷蔵庫の片隅に佇んでいたのを、引っ張り出して購入しました。

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 栓を開けようとすると…、げ、端っこがちょっと凹んでました。
 一応密閉はできてたみたいですが、若干バカになってますね…うーん酒質に影響が無ければ良いのですが。

 上立ち香は程よく落ち着いたバナナ的香りが控えめに。
 含むと、まろやかで濃厚な甘味と、辛さを伴った自然な苦味が順番に出てきて、柔らかさと引き締まりを不思議に両立させつつ、ゆっくり染みこんできます。
 味わいはクリーム的といいますか、いい意味で薄くヴェールがかかったようなバナナ的甘味が一方の主役で、そこに面白いほど自然に強めの苦辛が絡みついて飲み飽き無さを加えている感じ。
 後味はその苦辛が引き取って、芳醇な甘味を夢のごとく忘れさせてキレます。

 甘味と苦味がはっきりと時間差で現れてくる、日本酒の味わいの玄妙さをビンビンに感じさせてくれるお酒でした。
 このお酒に限らず、完成度の高い日本酒って、最初にふわっとした甘味があって、含んでいる内に苦味とか辛味が出てきてキレるっていうのが一つのセオリーなんですよね。
 そのセオリーにのっとりつつも、まとまりと柔らかさを非常に高レベルで実現しているあたりが、やはり実力ということなのでしょう。(私は派手好きなので、本当に理解するにはもうちょっと時間がかかりそうな気も)
 正雪、今後も継続的に注目していきたいと思いました。

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名称:正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 山影純悦
精米歩合:50%
酒米:山田錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:+-0
蔵元情報:株式会社神沢川酒造場
購入価格(税抜):3,334円/1,800ml
購入した酒屋さん:鈴傳(四谷)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 正雪 純米吟醸

2016年12月05日 静岡の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY

本日の家飲み 風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY

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 奈良県御所市(ごせし)のお酒です。
 当ブログ常連銘柄。

 期せずして「秋の生酒」特集といった感じの記事が続いています、そして自分にとって「秋の生酒」の極め付けといえる存在が、この風の森笊籬採りだったりします。
 マイ殿堂入りの雄町純吟で少し述べているように、基本的に笊籬採りは蔵元のタンクで生のままある程度の熟成期間を経て出荷されています。(もっとも、27BYからは、熟成期間もかなり変更されたようですが…)
 つまり「生熟酒」なわけで、最近私が生熟生熟騒いでいるのも何てことはない、もともと好きだった要素を最近強く自覚しただけなんですよね。
 実際ブログ始める前から、生酒不足の秋に出てくる笊籬採りに、何度も家飲み・外飲みのセレクトを助けられておりました。

 今回いただくのは、以前にも25BYを紹介している、雄町の80磨きになります。
 この27BYから笊籬採りは全スペックとも全出荷四合瓶になったみたいですね、買い易くなりましたし、これなら一人飲みでも飲み比べできるでしょう。
 (ただ、もちろんコスパは下がります。両方出してくれればいいのになぜこう極端なんだろう…)

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 上立ち香は濃厚でアルコール混じりのサイダーといった個性的な香りがそこそこに。
 含むと、濃厚かつ複雑味のある甘旨味がピリピリとしたガスを伴いつつ入ってきて、最後まで存在感を保ったまま、ジュワーッと染みこんできます。
 味わいは、三○矢サイダーを徹底的に濃厚かつ奥深い感じにした感じで、甘味とガスと渋味が非常に高次元で溶け合った楽しい感じの旨さがありますね。
 後味はガスと苦味でガッチリキレます。

 味わいの多さを、雑味と感じさせないようにまとめ上げつつガスでしっかりとキレ上げる、個性派芳醇酒でした。
 基本的には25BYから路線は変わってないと思います、特にドライ感の強さが特徴ですね(雄町純吟と全然違うのが面白い)。
 昨年までは、これからガスが抜けていくのをゆっくり楽しんでいたのですが、今回はすぐに飲み終わってしまったのは少し寂しいかも…
 といいつ、せっかくなので今期は笊籬採りをガンガンキープして飲み比べていきたいと思います。

 燗をつけると…、うーむやはり濃厚になりますね。
 流石にうるさく感じるかも…、ぬるいぐらいだとちょうどいい塩梅かも知れません。

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(参考)「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペック同BYの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-297.html

名称:風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY
精米歩合:80%
酒米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,550円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年12月03日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

本日の家飲み 奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

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 兵庫県姫路市のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目となりました。

 引き続き、「秋の生酒」の紹介となります、大典白菊のひやおろし同様、蔵元で寝かした上ではっきりと「秋酒」として売り出されていますね。(こちらはひやおろしの表記は無し)
 前回は若干ひやおろしディスの趣が強い記事になってしまいましたが、個人的にはむしろ秋の生熟酒の魅力を強く主張したいというのがメインの想いだったりします。
 その立場からは、蔵元さんがこういうはっきりとした形で出してくれるのは心強いというか、我が意を得たりというか、とにかくうれしいものを感じますね。
 そんな想いもあって、見かけ次第速攻でセレクトした次第です。
 
 スペック的には、地元の酒米「兵庫夢錦」を利用していること、山廃の生であることあたりがポイントでしょうか。(ちなみに別商品で山田錦を使ったものもあるらしい)
 「播秋」とは「播州」と「晩秋」をかけたのかな…、ただ出荷は9月の初秋なので、単に「播州の秋」という意味合いかも。

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 上立ち香はいかにもな、力強く熟した、アルコール混じりのお米っぽい香りがそこそこに。
 含むと、非常に良い具合に熟した芯のある旨味がググっと入ってきて、ワンテンポ遅れて出て来る辛さにしっかりと引き締められながら、最後まで存在感を保ったまま染みこんできます。
 味わいは、甘さはそこそこながら、まろやかさと引き締まりを見事に両立した力強い旨味がとにかく心地よく、複雑な味を雑味と感じさせない完成度がありますね。
 後味はまさに辛口という感じで力強くキレます。

 芳醇辛口を地で行きつつ、古臭さ・クセを感じさせない、見事に生熟成の魅力を伝えてくれるお酒でした。
 いやあ…、これは旨いっすねえ…、辛口酒に一歩引く私でもこの芳醇な旨味には完全に悩殺されてしまいました。
 生熟が上手くいった辛口酒は、その辛さが若干丸くなった感じがして、より万人向けになるように思えます。
 奥播磨、引き続き注目していきたいと思いました。

 当然のように燗を付けてみると…、うーんなんというか非常に素直な感じで燗酒らしくなりますね。
 甘味酸味マシマシで強烈ではあるのですが、荒くはない。
 いやあ旨いっす。

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名称:奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦
精米歩合:55%
使用米:兵庫夢錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社下村酒造店
購入価格(税抜):1,521円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年12月01日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

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