龍神丸 純米吟醸生原酒 瓶囲い 27BY

本日の家飲み 龍神丸 純米吟醸生原酒 瓶囲い 27BY

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 和歌山県有田郡有田川町のお酒です。
 まとめて買った高垣酒造のお酒の三本目になります。

 この龍神丸純米吟醸については、1年前の26BYのものを既に家飲みしています。
 その時はなかなの好印象だったので、買えるときに買っておくかと思い今回セレクトしました。
 後は、前回紹介した純米と合わせて買って、たまには同銘柄の飲み比べもいいかなという想いもあったりします。
 自分はまだまだ色々な銘柄を飲み散らかしている段階なので、なかなか同銘柄複数スペックの飲み比べ(いわゆる水平飲み)をする機会がないんですよね。

 今回のスペックは、昨年同様山田錦、50%精米、無濾過生原酒。
 前回の純米と比べると、使用米も精米歩合も異なっているので、かなり違った味わいが予想されるところです。

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 上立ち香はやっぱりコーヒー的ながら、クリーム的な甘さも混じったような香りがそこそこに。
 含むと、やはり完熟した感のあるまろやかな甘旨味がググっと入ってきて、そこにほろ苦さが絡みついて引き締まりつつ染みこんできます。
 味わいは、ちょい苦目のミルクコーヒーを思わせる個性的な旨味が完全に主役を演じる感じですね、今回は若干熟感もあるのでよりほろ苦さの奥深さを感じますね。
 後味は程よい苦味を口中に残しつつも自然にキレます。

 まろやかさとほろ苦さが同居する、非常に個性的かつ複雑な旨味が魅力の、芳醇旨酒でした。
 若干熟成が進んでいる他は、大体昨年に飲んだ時と同様の印象ですね、酒質が安定しているということなので良い傾向だと思います。
 純米と比べると、甘旨味がしっかりしている分、私は断然こちらのほうが好き。
 龍神丸は、今後も機会があればいただいてみたいですね。
 本当は「もやしもん」に登場した大吟醸も飲んでみたいのですが、値段も入手難易度も高いので悩ましいところです。

 ピピッときて、ぬる燗にしてみました、いやあ思った以上に優しい口当たりだ…
 苦味も若干裏方にまわり、非常に良いバランスです、これはぬる燗が個人的にはオススメ。

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 折角なので2スペック並べた記念写真
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名称:龍神丸 純米吟醸生原酒 瓶囲い 27BY
精米歩合:50%
使用米:山田錦
アルコール度:不明(メモ忘れ)
日本酒度:不明
蔵元情報:高垣酒造株式会社
購入価格(税抜):セット販売/720ml
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年01月12日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

龍神丸 純米生原酒 瓶囲い 27BY

本日の家飲み 龍神丸 純米生原酒 瓶囲い 27BY

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 和歌山県有田郡有田川町のお酒です。
 前回に引き続き、高垣酒造のお酒になります。

 「龍神丸」とはなかなかインパクトのあるネーミングだと思いますね、由来は裏ラベルにも記載されている通り、高野山と龍神村を結ぶ「高野龍神スカイライン」道中にある護摩壇山から大空を飛翔する龍にちなんだ、空飛ぶ巨大船として名付けたものだとか。
 ただ、私と同世代ならどうしても「りゅーじんまるーっ!(CV:田中真弓)」の方を想起してしまうことでしょう…
 だからどうしたというわけではないのですが、偶然によるネーミングの一致って結構面白いという一例かと思いました。

 閑話休題、今回いただくのは純米スペックになります、が、純米とはいえ五百万石を60まで削っているので、特別純米とか純米吟醸を名乗っても良いクラスかと思われます。
 27BYで、28年7月出荷、実際に飲んだのは11月なので、熟成期間は1年に満たないくらいでしょう。
 これが長いか短いかは、酒質や保管状況にもよるので、非常に難しいところ。

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 上立ち香はわりと個性的な、コーヒー感のある熟した香りがそこそこに。
 含むと、シロップ感のある熟した濃い旨味がドロリと入ってきたかと思うと、すぐに熟感のある苦味が激しく纏わりつき、さらに酸味も加わって複雑さを演出しつつ、力強く染みこんできます。
 味わいは、熟した個性的な旨味と強めの苦・酸・渋がおりなす、コーヒーリキュール的な印象の個性的なもの。
 後味は、やはり酸苦で力強くキレます。

 非常に個性的かつ複雑な味わいの、一筋縄ではいかない
 正直、最初の一杯は「こりゃ渋すぎる…(甘味が足りない)」という印象しかなかったのですが、二杯目からはなかなかクセになりそうな個性がありました。
 やっぱりこのお酒についてはもう少し熟成を経た方が良いのかな、ただこのスペックについては「こういうお酒」であるという予感もします、人を選ぶ感じといいますか。
 次は、もう一本の龍神丸をご紹介する予定です。

 ちなみに、温度が上がってくると苦味より酸味が強く出てくる感じがします。
 燗を付けたときの印象も、酸が前に立つ辛口酒という感じでしたね。

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1320.html

名称:龍神丸 純米生原酒 瓶囲い 27BY
精米歩合:60%
使用米:五百万石
アルコール度:不明(メモ忘れ)
日本酒度:不明
蔵元情報:高垣酒造株式会社
購入価格(税抜):セット販売/720ml
お気に入り度:8.1/9.0

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タグ: 龍神丸 純米

2017年01月10日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

里の花 吟醸 無濾過生原酒 中取り 25BY

本日の家飲み 里の花 吟醸 無濾過生原酒 中取り 25BY

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 (なぜか今回写真撮り忘れ多し…)

 和歌山県有田郡有田川町のお酒です。
 銘柄的には初飲みですが、同蔵のお酒は経験あり(詳しくは後述)。

 こちらを醸す「高垣酒造」は、当ブログでも紹介したことのある「龍神丸」を醸している蔵元です。
 同蔵は「もやしもん」登場で脚光を浴びた直後、8代目杜氏の高垣淳一氏が若くして急逝、その後奥様である任世様が蔵入りして酒造りを継ぐという、まさに激動の数年を経験されています。
 単なる一酒飲みとしては「大変な苦労の中、よくぞ酒造りを続けてくれました…」という想いが強いですね。
 だからというわけではないのですが、今回同蔵のお酒を三本ほどまとめ買いしましたので、続けて紹介したいと思います。

 今回いただくのは、恐らく地元銘柄だと思われる「里の花」の吟醸酒で、約3年の生熟成を経たものになります。
 私にしては珍しくアル添吟醸を買ってみました、どこかで「アル添のお酒は熟成するとアルコールが浮きがちであまりよろしくない」みたいな意見を見たことがあるので、その確認も兼ねております。
 ちなみに同蔵の生熟酒としては前杜氏作の「喜楽里」というお酒を外飲みして、良い意味で衝撃を受けたのも記憶残っていますね。
 (しかし、この蔵も銘柄名が多いんですよね…、使い分けも良く分からないし、正直混乱します。「紀ノ酒」なんてサケコンペで受賞もしてるのに、蔵と結びつけられる人がどれだけいるやら… ブランド的にとても勿体無いと思うなあ。)
 

 上立ち香は意外にもそこそこ熟感があるくらいの香りが仄かに。
 含むと、やはり熟しきった感じの複雑な甘旨味が、唾液腺を刺激する酸味とともにドドドと入ってきて、最後まで濃度を保ちつつ染みこんできます。
 味わいはまさに完熟果実(干しレーズン的?)の旨味が真ん中にあり、そこに強めの酸味と、落ち着いた甘味、ほんのりとした苦味が絡みつくことで、奥深い世界を形作っています。
 後味は若干の苦味を口中に残しつつも、酸味と相まってしっかりとキレます。

 生熟成の複雑な味わいの魅力を、じっくりと伝えてくれる芳醇旨酒でした。
 やっぱりこちらの蔵のお酒は熟成に向く酒質なんでしょうね、龍神丸以外でもそれは変わらないようです。
 アル添熟成ではありますが、アルコールが浮いている感じはそんなにはしなかったですね、むしろ基本純米派の私でも全然違和感無くいただくことができました。
 次回は同蔵の龍神丸をご紹介する予定です。

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名称:里の花 吟醸 無濾過生原酒 中取り 25BY
精米歩合:不明(メモ忘れ)
使用米:不明
アルコール度:不明(メモ忘れ)
日本酒度:不明
蔵元情報:高垣酒造株式会社
購入価格(税抜):セット販売/720ml
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 里の花 吟醸

2017年01月08日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY

本日の家飲み 超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY

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 和歌山県海南市のお酒です。
 前回紹介した紀伊国屋文左衛門と同じく、中野BC株式会社が醸しています。

 超超久については、以前に同じBYのものをいただいています(おそらく米違い)。
 そのお酒は自分にとってはかなり衝撃的な味わいで、「こんなにクセが無く旨味だけ増すとは!」と、「複数年氷温生熟成」の可能性をビンビンに感じさせてくれました。
 ある意味私が「生熟成」の魅力を初めて強く意識した銘柄かもしれません…、自分にとってはそれほどに印象に残る出会いでした。

 今回いただくのは、23BYのお酒なので、5年程度氷温で熟成されたものになります。
 全量雄町55磨きで、さらに保管費用もかかっていることを考えると、四合1,500円はまさに破格。
 こればっかりは中小の酒蔵には真似できないでしょうね…、「中野BC」という、日本酒醸造がある種「副業」となっている会社だからこそできることなんじゃないでしょうか。

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 注ぐと、意外にも色付きはそこそこですね。

 上立ち香はまさに熟しきった感じの濃い果実香がそこそこに、ただ老ね香は皆無で生っぽさも感じます。
 含むと、まろやかな印象の非常に濃厚な甘旨味がググっと入ってきて、裏方のほんのりとした苦味にしっかりと引き締められながら、じんわりと染みこんできます。
 味わいは、紹興酒的な熟成感は皆無で、とにかく素直に味が乗って、年月を経てむしろ丸くなった印象の熟れきった果実の旨味がしっかり主役を演じているおかげで、苦味等の複雑味が見事に雑味ではない魅力に転化しています。
 後味はその苦味をほんのりと残しつつ、自然に引き上げていきます。

 生熟成の魅力を、非常に力強く、かつストレートに感じさせてくれる完成度の高い芳醇旨酒でした。
 何といっても火入れ熟成にありがちな「熟成香」が無いところが驚くべき特長かと…、この超超久は、「生熟成とはなんたるか」ということを知るのに最適な銘柄だと改めて思いました。
 熟成酒が苦手な方にこそ一度飲んでみてほしい銘柄ですね、まあこれで合わなければ「生熟酒」から一度離れても良いんじゃないかと。
 中野BCの日本酒を2本続けて飲み、その酒蔵としての実力を感じた今日この頃でした。

 当然ながら燗も試してみたところ…、うーん優しい。
 若干辛さ(ピリピリ感)は増すのですが、口当たりは本当にまろやかになります、オススメ。
 
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名称:超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:中野BC株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年12月19日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

紀伊国屋文左衛門 純米酒 しぼりたて生 27BY

本日の家飲み 紀伊国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん) 純米酒 しぼりたて生 27BY

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 和歌山県海南市のお酒です。
 同じ蔵元が醸す、「超超久」というお酒を、以前に紹介していますね。

 蔵元の「中野BC」という会社については、超超久の記事をご参照ください
 その超超久が自分の中でも記憶に残る旨さであったため、他の銘柄も飲んでみたいと思いセレクトした次第です(ちなみに超超久も同時にまた買ったので、それは次回紹介します)。

 ところで、最近、「よえもん」、「ぎざえもん」と「えもん」が付く銘柄が連続していることに気が付きました。
 当ブログ紹介銘柄だけでも他に「かくえもん」「こざえもん」「じゅうろくだいくろうえもん」とホイホイ出てくるので、日本全国では相当数になるんじゃないでしょうか、そのあたり名前繋がりで飲み比べとかも面白そうですね。

 閑話休題、今回いただくお酒は「しぼりたて」の記載はあるものの、出荷は2015/12なので、酒屋で9~10ヶ月ほど寝かされた後に飲んだ形になります。
 いわば「できちゃった店頭生熟酒」ですね、「超超久」は蔵元熟成なので経緯は異なりますが、同じ蔵で酒質に共通する部分があるなら、きっとこれにも熟成適正があるだろうと購入に踏み切りました。

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 上立ち香はクリーム的な印象もある、少々熟した感じの香りがそこそこに。
 含むと、キッチリ味わいが乗った、老ね感を余り感じさせない旨味がググっと入ってきて、強めの苦味と辛さが絡みついて複雑化しつつ、ドドドと喉奥に流れ込んできます。
 味わいはがっつり熟した洋梨(?)的な複雑な旨味が主役で、甘味はそこそこ、かつ老ね感は皆無で素直にその旨味を楽しめますね。
 後味はほんのりとした苦辛さを口中に残しつつ、しっかりとキレます。

 生熟酒のインパクトをストレートに楽しませてくれる、複雑な味わいが魅力の芳醇旨酒でした。
 若干荒々しさもありますが、やっぱり良い感じで熟してくれた感じですね、個人的には好きなタイプですしコスパも◎。
 逆に言うと、日本酒慣れしていない人だとキツさを感じるかも…、しぼりたて時点での味わいも気になるところ。
 この次は、一年ぶりの購入となった超超久の感想に続きます。

 ちなみに開栓後数日経ったほうが、よりまろやかで良いですね。
 というか初日が嘘のようにバランスが取れてきました。
 燗付けする前に飲みきってしまったのは若干後悔、このお酒のポテンシャルはもっと高かったかも…

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名称:紀伊国屋文左衛門 純米酒 しぼりたて生 27BY
精米歩合: 麹米:58%、掛米:65%
使用米:山田錦・出羽燦々
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:中野BC株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年12月17日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

龍神丸 純米吟醸生原酒 26BY

本日の家飲み 龍神丸 純米吟醸生原酒 26BY

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 前回に引き続き和歌山県有田郡有田川町、高垣酒造のお酒です。
 ちなみに龍神丸に関しては、私は以前麹町市場さん(復活をお待ちしています)でいただいたことがあります

 「龍神丸」が農大マンガ「もやしもん」にとりあげられて脚光を浴びたということは何度も書きました(ちなみに登場したスペックは、「大吟醸生原酒」らしいです、さすがのセレクトですね)。
 同作といえば、「実家が酒蔵のゴスロリ女装男(ひどい表現ながら事実)」が語った酒屋論が印象に残っています。
 その内容は乱暴にまとめると「スーパーと同じ大手製ビール等ばかり売っていては価格面や便利さで絶対に勝てない。その酒屋ならではのお酒についてポップや試飲でしっかり情報提供しながら売るべし」といった感じのもの。
 いやあ「激しく同意(死語)」というやつですね、連載当時でこういう意見を載せているのはさすがです。

 が、当時から約10年経った今でも、町の酒屋さんの大部分が、冷蔵庫にビール&ジュースを満載し、日本酒は大手銘柄を常温棚に並べているだけという状況は変わっていないと思います。
 もちろん生酒系特定名称酒が全てではありませんが、そういう選択肢を消費者に提示できない酒屋は、正直なところ私にとっては無価値になってしまいますね。
 単なる一素人の感覚に過ぎませんが、これから普通酒晩酌派の飲み手が引退していく中で、こんな状態ではお先真っ暗だと思うのですが…
 「日本酒ブーム」が定着するかどうかに関しては、蔵元や飲み手以上に、売り手の意識改革が必要なのではないかと、先日地元の酒屋巡りをして感じた次第です。
 
 すみません、完全に話がずれました…、今回いただくのは山田錦を50まで削った純米吟醸生原酒。
 こちらも26BYということで、結構寝かされた後での購入になります。
 裏ラベルでは、弘法大師ゆかりの湧水「空海水」を用いていることも、強くアピールしていますね。

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 上立ち香はこれまた熟感をかなり感じるお米っぽい香りがそこそこに。
 含むと、やはり熟成した印象の旨味が固まりで入ってきて、ほどほどの苦味で引き締まりながら、しかし優しさも感じさせるようなバランスで、ゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、旨味がしっかり乗った印象の複雑なもので、果実のようなバニラのようなシロップのような甘さとほろ苦さが一体となって独特の世界を創り出します。
 後味は苦味が若干表に出つつ、あくまで優しくキレます。

 単純に最近の流行りを追った感じではない、ある種のこだわりと「イズム」を感じる、芳醇旨酒でした。
 一口目より二口目の方が断然旨いような、奥深い面白味がありますね、温度による変化も楽しい印象。
 やっぱり個性のある地酒は飲んでいて楽しいですね、そういう意味でとても「地酒らしい」銘柄だと思います。
 龍神丸は今後も入手機会があれば、是非いただいていきたいです。

 折角なので喜楽里と飲み比べてみましたが、やはり系統は似てますね。
 あえて言うと、喜楽里は酸味が立ってキレを出している感じがあるのに対し、龍神丸はあくまで全体のバランスを繊細に保ったまま、柔らかに引き上げていくのが一番の違いでしょうか。

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-867.html

名称:龍神丸 純米吟醸生原酒 26BY
精米歩合:50%
酒米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:高垣酒造株式会社
購入価格(税抜):セット販売/720ml
購入した酒屋さん:みゆきや(和歌山・通販)
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年04月18日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

喜楽里 純米 無濾過生原酒 中取り 26BY

本日の家飲み 喜楽里 純米 無濾過生原酒 中取り 26BY

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 和歌山県有田郡有田川町のお酒です。
 外飲み経験はあり、ブログでも紹介していますが、家飲みは初めて。

 以前に喜楽里の外飲み記事で書いた通り、こちらを醸す高垣酒造はかの「もやしもん」に登場したことで脚光を浴びた「龍神丸」の醸造元です。
 当時の杜氏である「高垣淳一」氏は不幸にも2010年に47歳という若さで亡くなられ、現在は奥様がメインで後を継ぎお酒を醸されているようです。
 唐突なバトンタッチではありましたが、その後のお酒は早くも鑑評会金賞の受賞や、「SAKE COMPETITION 2015」純米吟醸部門2位入賞など各所での高評価を得ており、しっかりと酒造りが受け継がれたことを証明し続けています。

 今回いただくのは典型的な無濾過生原酒スペックですが、26BYなのでかなりの期間生熟されていたことと思われます。
 少し話がずれますが、高垣酒造ではこの「喜楽里」、「龍神丸」、コンペ入賞の「紀ノ酒」をはじめ、「里の花」「紀勢鶴」「流霞」などの銘柄でお酒を出しているようですね(もっとあるかも)。
 個人的にはこれは多すぎのような気も…、せっかく賞をもらっても、同蔵他銘柄がすぐにわかる人は限られるでしょうし、勿体無いなあと思ってしまいます。
 
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 上立ち香は結構熟成した感じのアルコール香がそこそこに。
 含むと、やはり熟感のある複雑な甘旨味がググっと入ってきて、尻上がりに出てくる酸味が唾液線を刺激しつつ、ゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、レーズン系の濃厚な旨味が主役、甘味はほどほどながらしっかりと感じますね、酸味がかなり強めなのですが旨味と拮抗して崩れません。
 後味はその酸味がしっかりと引き上げてキレます。

 ほどよく熟した甘旨味に、柔らかさのある苦酸味が伴って飲み飽きない複雑さを形作る、一筋縄ではいかない旨酒でした。
 外飲みでいただいた時にも思いましたが、やはり生での熟成に耐えられる、芯のある旨味があるお酒なのでしょう。
 やはり、酒質はしっかり維持されたのだなあと思いました。
 次の記事では、同蔵の「あのお酒」をご紹介します。

 燗を付けると…、いやあ口当たりまろやか、甘味も増しますね。
 酸味も負けじと存在感を強め、より賑やかで楽しいお酒になった気がします。

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名称:喜楽里 純米 無濾過生原酒 中取り 26BY
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:高垣酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:みゆきや(和歌山・通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 喜楽里 純米

2016年04月16日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

南方 大吟醸 うすにごり 無濾過生酒

本日の家飲み 南方(みなかた) 大吟醸 うすにごり 無濾過生酒

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 和歌山県和歌山市のお酒です。
 確か外飲み経験はありますが、家飲みは初めてだったような。

 みゆきやさん購入酒というということで、和歌山の「世界一統(株)」が醸すお酒です。
 同蔵は結構な規模があるようでホームページも中々充実していますね、それによると創業者の「南方弥右衛門」氏はかの生物学者「南方熊楠」のお父さんだとか。
 裏ラベルにもその旨の記載があります、ちなみに「熊楠」という銘柄もあるみたいですね。
 割と露骨ですが、歴史ある日本酒蔵はこのくらいはっきりブランドストーリーを押し出して良いと個人的には思います(そこらへん控え目なところが多いので…)。

 スペック的には精米歩合50のアル添大吟醸です。
 お値段的にはかなり良心的ですが、アル添加水していると考えると、激安という感じでもないかな。 

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 上立ち香は吟醸香とお米の香りが混じって、意外にも控えめに。
 含むと、フルーティーな甘味とおりの苦味が程よい感じで交じり合いつつ、バランスを保ったまま染みこんできます。
 味わいは、大吟醸っぽい香り高さよりもむしろ果実の濃厚な甘旨味を直球で感じさせてくれる、今風の味吟醸といった趣。
 後味はおりの苦味がしっかりと引き上げてくれます。

 香り抑え目でうすにごりの濃厚な旨味を素直に楽しめる、バランスの良いお酒でした。
 華やかさもあるのですが、おりがしっかりと引き締めている感じで、飲み飽きない印象ですね、食中酒としても十分イケると思います。
 アル添っぽさはほぼ感じなかったですね…、あえて言うと後味にほんの少々アルコール的な辛さの片鱗がある気がしますが、誤差の範囲というか。
 世界一統のお酒はまたいただいてみたいと思いました。

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名称:南方 大吟醸 うすにごり 無濾過生酒
精米歩合:50%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:世界一統株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:みゆきや(和歌山・通販)
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 南方 大吟醸

2016年04月14日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

黒牛 純米吟醸 雄町

本日の家飲み 黒牛 純米吟醸 雄町

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 和歌山県海南市のお酒です。
 外飲みは確か何度かあったと思います、ただブログでの紹介は初めてですね。

 黒牛は和歌山のお酒のなかでは、かなり有名な銘柄ですね(日本酒物語では和歌山県ランキング1位)。
 銘柄名はちょっと珍しい響きがある気がします、蔵元ホームページには由来の記載が有りますね、万葉集にも詠まれた、黒い牛の形をした岩のある浜辺「黒牛潟」からとっているとのこと。
 今回いただくお酒のラベルにも牛の絵があります、こんな形の岩なのでしょうか。

 さて、スペック的には雄町を50まで磨いた結構贅沢な物で、比較的良心的なお値段。
 「瓶燗急冷」ということを強調しているのですが、火入れ回数は明記してませんね、要冷蔵と書いてないので二回でしょうか。
 個人的経験として、火入れ回数は正直米の品種や歩合に並ぶぐらい(あるいはそれ以上に)味わいに影響する重要な情報だと思うので、ラベルには明記して欲しいと切に思います。(書いてなければ基本二回火入れみたいな現状はわかりにく過ぎて…)

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 上立ち香は程よく落ち着いてバランスの良い印象の吟醸香がそこそこに。
 含むと、結構熟した印象の旨味が力強くかつ自然に入ってきて、少々のアルコール感と辛さで厳しく締め付けられながら、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、古臭くない程度に伝統的なお米の旨味が、雑味無く高純度に楽しめる印象。
後味は見事な程に自然に、ちょい辛でキレます。

 ザ・日本酒!といった印象の、伝統の味わいを突き詰めたような、まとまりのあるお酒でした。
 飲み飽きない旨味がある感じで、なんというか粗が見当たりません、が、瓶燗とはいえやはり火入れ感はある気がします。
 こういうお酒を飲むと、やはり生を飲んでみたいと私はどうしても思ってしまいますね、ちょっと野暮かもしれませんが…
 というわけで黒牛、次は生を買おうと思った今日この頃でした。

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名称:黒牛 純米吟醸 雄町
精米歩合:50%
使用米:雄町
アルコール度:16.5%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社名手酒造店
購入価格(税抜):1,429円/720ml
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 黒牛 純米吟醸

2016年03月03日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

超超久 純米吟醸 氷室貯蔵 生 23BY

本日の家飲み 超超久(ちょうちょうきゅう) 純米吟醸 氷室貯蔵 生 23BY

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 和歌山県海南市のお酒です。
 家飲み、外飲み共に確か初めてだったような…
 
 こちらのお酒を醸すのは「中野BC(株)」さんで、wikipediaによると「BCとは「Biochemical Creation」(生化学の創造)の略である。」とのこと。(なぜか公式解説が見つかりませんでした)
 日本酒(通常銘柄は「長久」)だけでなく梅酒などのリキュール類や健康食品も扱っており、一般の地酒蔵より規模は大きいようですね、ここらへん同じ和歌山の「雑賀」を彷彿とさせます。

 さて、今回いただくのはなんと3年以上熟成された「生酒」です。
 いわば「生きている」生酒は変質しやすく保管熟成は難しいと言われていますが、こちらのお酒は「氷室貯蔵」ということで、-5度の冷凍室で保存することによって、劣化を防ぎつつ緩やかに熟成させているようですね。
 数年冷凍室保管ともなると費用はかかりますし売上計上も伸びますので、小売価格にも響いてきてしかるべきなのですが、ありがたいことにそこまで割高でもありません。

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 上立ち香は老ねを感じない落ち着いたお米の香りがそこそこに。
 含むと、やはり熟成感というよりは良い感じに落ち着いて味の乗った印象の甘旨味が力強くかつまろやかに入ってきて、少々の辛さに引き締められつつゆっくりと染みこんできます。
 旨味はレーズン的な熟れた甘さが主役ですが、程良いほろ苦さも存在感があって、
 後味は若干の辛さでお手本のようにキレます。

 元々バランスの良い旨味に、熟成の良い所だけを積み重ねたような、お見事な生熟酒でした。
 いやあこれは良いです、氷温生熟成は数年単位でも老ねないまま旨味が載ってくるんだなあと、あらためて感服した次第です。
 ただ、こういうお酒をこのお値段で出せるのは、しっかりと設備が整って体力もある企業ならではかも…
 兎も角、超超久、今後も見かけたら買ってしまいそうだと思いました。

 そして燗も良いですね~、素直に甘さが増して口当たりまろやか。
 ちょっと辛さも強くなりますがやっぱり旨いです、これは冷酒・燗酒両対応でしょう。

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名称:超超久 純米吟醸 氷室貯蔵 生 23BY
精米歩合:55%
酒米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:中野BC株式会社
購入価格(税抜):1,440円/720ml
お気に入り度:8.7/9.0

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2015年09月04日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

(プチ感想)喜楽里 純米吟醸 蔵出し生原酒21BY

 このブログでは家飲み感想がメインコンテンツで、外飲みの感想はオマケ程度です。
 その理由として、お酒のコンディションがバラバラであることや、一種類の飲む量が少ないことなど、感想が家飲み時以上に参考にならないということがあります。
 (まあ一番大きいのは、外飲み終盤ではだいたい記憶が曖昧になってしまうことなのですが…)

 しかし、やっぱり語りたいお酒との出会いもあるわけで、試しにしばらく不定期でプチ感想を上げてみようと思います。
 基本ポジティブな印象で、紹介したいお酒を取り上げる予定。

 第一弾はこちらのお酒です。

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 名称:喜楽里 純米吟醸 蔵出し生原酒21BY
 飲んだ場所:麹町市場

 製造年月日が22年なので、おそらく21BYのお酒だと思います、約5年熟成の生酒ですね。
 立派な古酒の範疇に入っているものですが、口に含んでヒネ感の無さと極めて深みのある味わいに驚愕しました。
 熟成のクセをそぎ落とした状態で、ポジティブな味のノリだけが5年間積もっていったような、今まで飲んだことのない味わい。(近いのは一口だけ飲んだことがある梵の「夢は正夢」かな…、あっちは高いですが)
 これは元の酒質が余程しっかりしていてかつ熟成に向いていたことに加え、しっかりと保管されていたことによるものだと思います。
 私が基本好む路線とは違う方向から、強烈に感動を与えてくれた究極の生熟酒でした。

 ちなみにこのお酒は、「龍神丸」がもやしもんで取り上げられ脚光を浴びてから、あまり時をおかずに亡くなられた「高垣淳一」杜氏の手によるものです。
 うーん、もっと飲んでみたかったなあ…
 ただ、ご家族の手により「龍神丸」や「喜楽里」も復活したみたいですね、機会があればいただきたいと思います。

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2015年02月10日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

紀土 -KID- 純米大吟醸 山田錦

本日の家飲み 紀土 -KID- 純米大吟醸 山田錦

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 和歌山県海南市のお酒です。
 家飲み・ブログでの紹介は初めて。

 このお酒はふらと立ち寄った東京都駅地下グランスタの、はせがわ酒店での試飲販売で購入しました。
 ここでは百貨店のように日替わりで蔵元さんによる試飲販売が行われており、エキナカという立地もあって私はたまにのぞいてみるのです。

 この蔵元さんのお酒でまず目に付く特徴はその値段でしょう。
 このお酒は山田錦48%でなんと1,500円を切っています、これはある程度スケールメリットのある獺祭以上のコスパなわけで、並々ならぬ企業努力を感じさせます。
 実際このスペック以外のお酒も明らかに「相場」より安く、個人的に気になっていたのでその理由を蔵元さんに聞いてみました。
 すると返ってきたのは技術的な話ではなく、「飲み手の立場に立ち、お手頃な値段で良いお酒を届けることで、日本酒を盛り上げていきたい!(要約)」という熱い想いが伝わる言葉でした。

 私も「値段」をかなり重要視する飲み手なだけに、意気に感じて今回購入した次第です。
 蔵元さんのお話しによると、ラインナップの中では比較的甘口とのこと。

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 上立ち香は甘めでいかにもという感じの華やかな吟醸香が強めに。
 含むと、やはり華やかな含み香が印象的な甘旨味が派手に広がり、徐々にしぼんでいきます。
 旨味は典型的な純米大吟醸という感じの、完熟リンゴっぽいフルーティーなもの。
 ただ、ちょっと香りが強すぎて、飲み飽きる&食中酒として飲み難いという大吟醸の弱点もそのままあるかな。
 後味は、少々の香りと苦味を残しつつ、きちんとキレます。

 香り系大吟醸の良い所と悪いところをそれぞれ併せ持ったお酒でした。
 このお酒の魅力はやはりこのお値段でこういう方向のお酒を楽しめるということでしょう。
 値段をキープしながら少しずつでも酒質を上げていければ、確固たる地位を築くことも可能かと思いました。
 紀土は今後も注目していきたいと思います。

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名称:紀土 -KID- 純米大吟醸 山田錦
製法情報:
精米歩合:48%
酒米:山田錦
アルコール度:15~16%
酵母:9号系酵母
日本酒度:不明
蔵元情報:平和酒造株式会社(和歌山県海南市)
製造年月:2013/12(25BY)
購入価格(税込):1,575円/720ml
お気に入り度:7.8/9.0

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2014年01月17日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

鉄砲隊 純米吟醸 瓶囲い一つ火 22BY

本日の家飲み 鉄砲隊 純米吟醸 瓶囲い一つ火 22BY

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 「鉄砲隊」は「車坂」を醸す吉村秀雄商店さんの限定ブランドです。
 裏ラベルによると、戦国時代の和歌山(というか紀州)と鉄砲とのつながりにちなんだネーミングとのこと。
 色々な意味で「雑賀」と似た感じの由来ですね。

 ラインナップとしては、基本的に1年以上熟成したものを揃えているようです。
 今回買ったのは22BYの一回火入れです、氷温ではなく冷蔵で2年以上というのは相当な熟成感が予想されますね。
 製造年月が24年2月なので、1年は店舗熟成かなあ。
 自分としては普通買わないようなスペックなのですが、実は去年たまたま飲んで好印象だったので、今年も買ってみました。

 ちょっと気になるのは、表ラベルは「純米吟醸」表記なのに、裏ラベルには「醸造アルコール」の記載があるところですね。
 どっちかが間違っているのだと思いますが、これは良くないでしょう。

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 注ぐと、ちょっとたじろぐくらい黄色がかっております。

 上立ち香はアルコール混じりの、少し甘い熟した感じの果実香。
 含むと、クリームのように濃厚そのものといった甘旨味が、強いアルコールと伴ってグワッと来ます。
 甘旨味は、まさに熟しきった果実といった感じで、相当の熟成感がありますね。
 ただ、不思議なほど嫌なクセがなく、旨いことその濃厚な甘味と熟成感のバランスがとれている印象です。
 後味は少々のアルコール感と熟成香を残しつつ、その刺激でキレる感じ。

 濃厚で強烈な熟成感がありながら、嫌味のない甘旨味を楽しめるお酒です。
 いわゆる氷温熟成と違い露骨に熟成香はあるのですが、それに濃厚な甘旨味が負けていないためなんとも面白い印象を受けました。
 以前、元が淡麗系と思われる熟成酒を飲んで、完全に旨みが熟成香に負けているお酒を飲んで辟易した経験が
 鉄砲隊は熟成酒好きにも熟成酒嫌いにも、一度飲んでみることをオススメしたい1本です。

 今回も燗をつけてみましたが、元の味わいが強烈すぎてあまり印象は変わらないかも…。
 ただ、キツさがむしろ減退して少しやわらかい感じになるので、燗との相性はやはり良いようです。

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名称:鉄砲隊 純米吟醸 瓶囲い一つ火 22BY
製法情報:
精米歩合:58%
酒米:山田錦
アルコール度:17%~18%
酵母:不明
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社吉村秀雄商店(和歌山県岩出市)
製造年月:2012/2(22BY)
購入価格(税込):1,470円/720ml
お気に入り度:8.0/9.0

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2013年05月31日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

雑賀 純米吟醸 本生無濾過 おりがらみ

本日の家飲み 雑賀(さいか) 純米吟醸 本生無濾過 おりがらみ

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 和歌山のお酒、雑賀です。
 和歌山で雑賀とくれば、雑賀孫市に代表される雑賀衆を想起させますね。
 裏ラベルの記載や、蔵元のホームページの社長挨拶にもあるように、やっぱり社長はその末裔とのこと。
 日本酒の蔵元は流石に由緒正しいところが多く、歴史に直結するようなネーミング(川中島とか、秀よしとか)も多いので、そのあたりに思いを馳せながらいただくのも一興かと思います。

 注ぐと、にごっているというより、米の形が残ったままの滓が浮いています。
 この残り方は結構珍しいですね、どのように搾っているのかしら。

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 上立ち香は爽やかなセメダインぽい感じがほんの少々。
 含むと、フレッシュな酸味が先に立つ感じで、そこに旨味や甘味や渋味が寄りそう形です。
 甘さは控えめながら、生らしく味わい自体はしっかりしていて口当たりはきつい感じではないですが、おりがらみのわりにはまろやかさはあまりないかな。
 また、飲み進めるとさらに渋味が出て来ますが、それが意外と飲み飽きない感じで良い感じです。
 後味は少々の渋味を残しつつ、酸味のスッキリ感でキレていきます。

 酸味による爽やかさが特徴の味わいでした。
 甘党の自分としては正直完全に好みから外れるのですが、不思議なことにこのフレッシュな渋酸味は個性として前向きに感じられました。
 濃い味の料理にも負けない食中酒としてぐいぐいいってしまいそうな危険性があるお酒だと思います。

 ちなみに、飲んでるときは忘れてましたが、こちらを醸している(株)九重雑賀は日本酒よりむしろ食酢がメインの会社みたいですね。
 また、梅酒も有名とのこと。
 酸味をメインに据えてうまく個性を出している味わいに、とても納得がいった気がしました。

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名称:雑賀 純米吟醸 本生無濾過 おりがらみ
製法情報:無濾過生原酒 おりがらみ
精米歩合:麹55% 掛60%
酒米:麹米:山田錦 掛米:五百万石
アルコール度:16%
酵母:不明
日本酒度:+4.5
蔵元情報:株式会社九重雑賀(和歌山県岩出市)
製造年月:2012/11(23BY)
購入価格(税込):1,365円/720ml
お気に入り度:7.4/9.0

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タグ: 雑賀 純米吟醸

2013年03月23日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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