花泉 上げ桶直詰め純米無濾過生原酒

本日の家飲み 花泉 上げ桶直詰め純米無濾過生原酒

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 福島県南会津郡南会津町のお酒です。
 銘柄としては初登場ですが、同蔵の「ロ万」シリーズについては既に3回ほど紹介しています。

 「花泉酒造」が醸すお酒は、首都圏ではやはりロ万シリーズの方がよく見かけますが、この「上げ桶直詰め」については結構多くのお店が取り扱っているようです。
 実は私もブログを始める前に一度いただいており、なかなか良い印象があったので、今回久しぶり(約5年ぶり)にセレクトしてみました。
 ちなみに、ググったところ「上げ桶」とは「お酒を搾る機械『ヤブタ』から流れてきたお酒を受けるタンク」のことをいうらしいです、このお酒はそこから直接瓶詰めしているとのこと。
 ただ、このお酒ぐらいになると「上げ桶直詰め」という言葉自体が一つのブランド化しているような印象を受けます、この蔵はそのあたりの売り方が上手いと思いますね。

 ラベルには細かい記載はありませんが、こちらもロ万シリーズ同様「もち米四段仕込み」で造られているようです(詳細は例によってググってください)。
 精米歩合は65%、アルコール度数は19度と結構高め。

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 上立ち香はガスとセメダインと甘さが混じったものがそこそこに。
 含むと、青さをまとった濃厚な甘旨味が、チリチリとしたガス感を伴いググっと入ってきて、かなりキツめの苦味で強烈に引き締められながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいはメロン的な高濃度の甘旨味が存在感を発揮するのですが、苦味も非常に強いために全体の印象は賑やかながら青くギリリと締まった感じ。
 後味はその苦味を口中に残す形で引き上げていきます。

 とにもかくにも濃く、青く、賑やかで、荒々しい、新酒の無濾過生原酒の長所短所が凝縮されたようなお酒でした。
 私はどちらかと言うと甘旨味がしっかりしていれば苦味や雑味はそんなに気にしないタイプだと思うのですが、流石にここまで行くと少々辟易するといいますか、飲み疲れるといいますか…
 ただ、外でいただいた時はもっと美味しかった記憶もあったりするんですよね、(酒か私の)コンディションに問題があった可能性もちょっとあるかも…
 ともかく、花泉はロ万と共に引き続き注目していきたいと思います。

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紹介:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-765.html

名称:花泉 上げ桶直詰め純米無濾過生原酒
精米歩合:65%
使用米:五百万石・ヒメノモチ
アルコール度:19%
日本酒度:不明
蔵元情報:花泉酒造合名会社
購入価格(税抜):1,543円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 花泉 純米

2017年04月24日 三重の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

本日の家飲み 初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

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 山形県酒田市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みはあったようななかったような…

 「初孫」という言葉には、めでたい印象はあるもののお酒の銘柄としては結構珍しい雰囲気というか、響きがあるように感じます。
 由来が気になったので、蔵元の「東北銘醸」のホームページを見に行くと、「昭和のはじめ、当家に長男が誕生したのを機に、みんなに愛され喜ばれるような酒にしたいと願いを込めて、酒名を「初孫」と改めました。」とのこと。
 いやあ思った以上にそのまんまでしたね(笑)、銘柄の由来というと「当時の大名が~」「芸術家の○○が~」「当地の歴史的事件にちなんで~」等々、割と大層な背景があるものが多い中、この「初孫」は何というか身近なものに感じます。
 うーんよほど嬉しかったんでしょうねえ、実際初孫誕生時の祝い酒としては決定版と言える銘柄なのではないでしょうか。
 
 米は先日の出羽桜でも使われていた「出羽の里」を55%まで磨いているようです。
 メモり忘れてしまいましたが、確か26BYだったような…、とにかく一年以上熟成された生原酒になります。
 ホームページによると、「初孫は生もと造り一筋」とのことなので、熟成に耐えうる力強い酒質であることに期待しつついただきます。

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 上立ち香はかなーり熟した、しかし熟成香ではない果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり熟した印象の甘旨味がキビキビと流れ込んできて、しっかりとした酸で最後まで濃厚さと引き締まりを両立させつつ、息が長い感じでじんわりと染み込んできます。
 味わいは、熟しきった梨のような非常に奥深く濃厚な甘味と酸味が絡み合った旨味が主役、苦味も一体化した感じであるのですがあくまで脇役ですね、
 ただ後味は、その酸と苦を舌先に残しつつ、力強くキレます。

 芯のある高濃度の旨味を甘酸でしっかり包み込んで素直にしっかりと楽しませてくれる、どちらかというとモダン的な生もと熟成生酒でした。
 冷酒状態だと、結構アルコール的なキツさと、生もと的な酸味のクセも若干感じるのですが、常温近くになってくるとそういう後ろ向きな部分も和らぐ感じ。
 やっぱり甘味がしっかりしていることが私には嬉しいですね…、結構磨いていることもバランスの良さに寄与している印象。
 古臭さは皆無ですし、「生もと」に苦手意識を持っている方にもオススメできるかと…、コスパも最高クラスですし。
 初孫、他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 これならば!と燗をつけると、だいたい想像通り、口当たりが柔らかくなると同時に濃度とインパクト(キツさ)も増す感じですね。
 常温とどちらが良いかは好みかな…、珍しく燗一択ではない生もと熟成酒だと思います。

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名称:初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒
精米歩合:55%
使用米:出羽の里
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元情報:東北銘醸株式会社
購入価格(税抜):1,240円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年04月20日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

玉櫻 純米生 とろとろにごり酒

本日の家飲み 玉櫻 純米生 とろとろにごり酒

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 島根県邑智郡邑南町(おおちぐんおおなんちょう)のお酒です、よ、読めない…。
 ブログでは初登場ですね、外飲み経験も確かなかったと思います。
 にごり酒特集の9本目、トリを飾るお酒であり、今回のMVPとしたい1本です。

 こちらは尾久の「伊勢元酒店」さんで購入したお酒になります。
 同店の店頭にはにごりだけでも数種類あったので、店番をしていた奥様にオススメを尋ねたところ、これを強く推してくれたので購入しました。
 最初は他の銘柄のにごりを指して「甘旨系のにごり酒を探しているんですが、これなんかどうでしょう?」と聞いたのですが、「それは酸が強くて違うと思います。甘旨系ならこっちの玉櫻が良く、どんどん飲めます。」という旨の助言を受け、セレクトした次第です。
 実際こういう風にハッキリと言ってくれると助かりますね、特にお酒の「マイナス情報」を伝えることを躊躇わないお店は良いお店という印象があります。
 
 しかもこのお酒は4合瓶で約1,200円とリーズナブル、高い酒を売りつけてやろうというようなお店とは全く違います。
 精米歩合は70で、度数は14度とにごり酒としては一般的な水準。
 なんというか、ネーミング、佇まいともにどこかの土産物屋にでも置いてありそうな無造作感があります。

 こちらも穴開き栓。
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 上立ち香はガス混じりの、お米の甘さを感じる香りがそこそこに。
 含むと、濃いオリでトロリとした旨味が、強めのガスと絶妙にせめぎ合って粉っぽさを打ち消しつつ、最後まで濃厚なまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、しっかりとしたお米の旨味に若干マスカット的な甘味もあって、非常に飲みごたえがあるのですが、強めのガスと裏方の酸苦がちゃんと仕事をして、グイグイイケてしまう危険さがありますね。
 後味は流石に少し粉っぽさはあるものの、ガスと酸でダレずに引き上げます。

 高級酒とはまた違った、あまり磨いていないお酒ならではの力強い甘旨味と、ガス・酸苦味・低アルコールによる良い意味での「飲みやすさ」をしっかり両立させた上で融合させたような、極めて完成度の高い甘旨系にごり酒でした。
 あまり評判を聞いたことがないお酒でしたが、私の中では而今のにごりに次ぐか、匹敵するレベルの当たり酒です、コスパについては超えるかも…
 甘さが本当に心地良いですね…、トロリとした口当たりとガス感がいい具合に引き立て合うベストコンディションで飲めたのも大きいと思います(穴開き栓なので今後そのあたりは心配ですが)
 玉櫻、とりあえずにごりは来年も買いたいですし、他のスペックも試してみたいと思いました。

 二日目、ガスが抜けたらどうなるかなあと思ったのですが、意外とダレませんね。
 今度は酸が表に出てしっかり引き締めます、いやあ良くできてますよ本当、脱帽です。

 今回のにごり酒特集については、明日簡単に振り返る記事を更新する予定です。

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名称:玉櫻 純米生 とろとろにごり酒
精米歩合:70%
使用米:五百万石
アルコール度:14%
日本酒度:不明
蔵元情報:玉櫻酒造有限会社
購入価格(税抜):1,203円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店(尾久)
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年04月15日 島根の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 純米生原酒

本日の家飲み 桃の里 純米生原酒

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目。

 毎年100を超える銘柄を家飲みしている私ですが、その中でも「衝撃を受ける」レベルの出会いは年に一回あるかないかだったりします、例えば24BYの「たかちよ」なんかがそうですね。
 実は昨年(27BY)においては、「桃の里 純米吟醸」との出会いに、まさにその数年来の衝撃を受けておりました
 どのくらいの衝撃だったかというと、未経験だった「蔵元直販による同銘柄まとめ買い」を思わず断行してしまうぐらいです、しかも四合瓶7本まとめて。
 私は色々な銘柄を飲み散らかすのが基本スタイルで、同シーズンで同銘柄の複数スペックを飲むのはかなり珍しく、それも7本まとめ買いは前代未聞レベルと言ってよいかと思います。
 
 まずは、自分の中で良く飲むスペックである、純米生(28BYの新酒)を開栓しました。
 地元産の朝日米を60まで削って醸した原酒になりますが、お値段はなんと税抜き1,000ぽっきり。
 まとめ買いしただけに、「口に合わなかったらどうしよう…」とビクビクしながらの開栓でした。

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 このお酒のラベルは結構雰囲気があって好きです。
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 上立ち香は若干硬さを感じる甘い独特な果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり複雑味のある甘旨味がトロリと入ってくるのですが、生酒らしい硬さを若干感じさせつつも最後まで荒さを出さずに、ゆっくりじんわりと身体の奥まで染み込んできます。
 味わいは、以前に洋梨と感じた「桃の里味」が確かにありますね、甘味の濃度は濃いめながら裏方の渋味(?)による複雑さの付与により、個性とダレなさをバッチリ感じさせてくれます。
 後味は不思議なほど自然にかつ柔らかく引き上げていきます。

 芳醇な甘旨味を、あくまで優しく、最後までじんわり感じるとともに、奥深さによるものと思われる謎の飲み飽き無さにより、どんどん飲み進んでしまうオンリーワンの個性を持ったお酒でした。
 こういう甘旨系のお酒は酸を効かせて引き締めるタイプが多いのですが、桃の里はあくまで低酸で優しい味わいの世界が最後まで続く感じ。
 何というか、私のストライクゾーン真ん中というより、自分でも気づいていなかった好みの幅を拡げられた感じです。
 そしてこれ1,000円ってほんとおかしいですよ…、採算が取れているのか心配になるレベル。
 桃の里、次のスペックの開栓が早くも楽しみな今日この頃でした。

 常温ぐらいにすると隠れていた苦味や渋味をある程度ハッキリ感じられるのですが、それでも旨甘味がしっかりしているのでバランスは崩れていない感があります。
 実は白状してしまいますと、このお酒、私の家飲み履歴で初めて、一日で四合瓶を空けてしまいました…(いつもは二合厳守)
 私との相性が良すぎて、止め時が見つからず…、この事実自体が私が受けた衝撃をある種象徴しているかと思います。

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名称:桃の里 純米生原酒
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,000円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.8/9.0

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2017年03月28日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:12

出羽桜 純米酒 出羽の里 しぼりたて生原酒

本日の家飲み 出羽桜 純米酒 出羽の里 しぼりたて生原酒

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 山形県天童市のお酒です。
 外飲みは相当回数ありますが、ブログでの紹介は何と初めて!

 私が(準)大手酒蔵のお酒をチョイスする時は大体理由がありますが、今回もそのパターン。
 マニアならタイトルでピンと来ているかもしれませんが、同スペックの火入れ版が直近のIWC(2016)で、「チャンピオン・サケ」に輝いており、それを受けた次第です。
 以前のIWCチャンピオン・サケは、ほぼ「大吟醸」部門で受賞したお酒から選ばれていたため、このお酒が比較的リーズナブルな「純米酒」部門から選ばれたことには、局所的にはなかなかインパクトがあったように当時のネット上の反応からは伺えましたね。(大吟醸部門でトップだった「陸奥八仙」の蔵元は受賞会場でガックリきてしまったとか…、ちょっと可哀想)
 最近IWCはコンテストで良評価を受けたお酒の中で、市販で四合瓶1,000円以下かつ10万本以上出回っているお酒に「グレートバリュー・サケ」という賞を用意しており、新酒鑑評会からの差別化を図り、より「家庭で入手できる」お酒を評価するという姿勢を強めてきたように感じます。

 スペック的には山形の酒造好適米「出羽の里」を60まで磨いた、新酒生原酒になります。
 裏ラベルの、ある種叙情的な解説文は必見。
 
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肩掛けラベルではちょっと浮かれ過ぎではと思うぐらいにアピールしてますね(笑)
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 上立ち香は新酒の割にはしっかりと熟した果実の香りがそこそこに。
 含むと、甘酸味と苦味が絡み合い非常に複雑味のある旨味が荒さと摩擦無しで入ってきて、最後までバランスを保ちながら勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、干しレーズンを思わせる落ち着いた甘酸の旨味が主役で、若干木香も感じるような…、とにかく複雑さと深みがあり、それでいてクセを感じさせないまとまりのあるもの。
 後味は酸苦を口中に若干残しつつ、力強くキレます。

 「しぼりたて生原酒」という看板からはちょっと想定しにくい、独特な熟感が魅力的な個性派生酒でした。
 いやあやっぱり完成度高いですね、最近で近いお酒を探すと「井の頭」がこういう新酒離れした複雑な旨味だったような…、わりと珍しいタイプだと思います。
 想像ですが、火入れでもあまり変わらない味わいだったんじゃないかなあ、埋もれない個性が有りながら万人受けしそうなあたり、受賞も納得といった感じです。
 出羽桜、今後も注目していきたいと思います。

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名称:出羽桜 純米酒 出羽の里 しぼりたて生原酒
精米歩合:60%
使用米:出羽の里
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:出羽桜酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年03月22日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

本日の家飲み 片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

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 大阪府交野市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目と、結構な回数になってきました。

 片野桜は今まで、雄町山廃生山田錦山廃生雄町速醸(かたの桜)と微妙にスペックをずらしつつ飲んできました。
 その中で一番雄町山廃生がインパクトのある味わいで印象に残っていたため、今回再セレクトした次第です。
 が、実はこのお酒、店長さん曰く27BYということで一夏越えの生熟酒でした、前回は4月出荷の新酒だったので結構味わいが違うことが予想されます。
 今回は店長さんの説明で買う前に納得できましたが、BYの違いって物凄く味わいに影響することなので、やっぱり本来はラベルに書くべきですよね。
 どの銘柄でもいえることですが、上槽日(搾った日)と出荷日(瓶詰日)を両方明記することが広がって欲しいなあと個人的には思います。

 裏ラベルには、かなり詳細なスペックの記載があります、昔は無かったので情報公開を押し進めたということなのでしょう、非常に良いことだと思います。
 日本酒度-3、酸度1.9も中々な数値ですが、やはり特筆すべきはアミノ酸度2.6でしょう、1.8とかでもかなり濃厚寄りであることを考えると、若干振り切れた数値と言えるかと。

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 注ぐと、うおっと思うぐらいに色づいてますね、まさに黄金色。

 上立ち香はちょっと熟成香混じりの、酸もある完熟果実の香りがそこそこに。
 含むと、キツめの酸を伴った旨味がグワワッと入ってきて、最後まで存在感を保つ酸味が唾液腺を刺激しながら、舌先にもピリピリ感を与えつつ塊のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ちょっと熟しすぎたような果実の甘旨味を芯に感じるものの、主役は乳酸が発酵したような(完全にイメージ表現)極めて強烈な酸が最初から最後まで受け持って、超個性的な味わいの世界を演出します。
 後味もその酸が引き取り、なんとか引き上げていきます。

 超弩級の酸が強烈に存在感を主張する、超個性派完熟濃厚甘酸酒でした。
 う~む、個人的にはこの濃厚さもアリなのですが、前に飲んだのと比べると主役が甘味から酸味に取って代わられてしまっているのが残念な印象。
 それが造りの変化に因るものなのか、熟成に因るものなのか、原因が分からないのも気になるところです…
 片野桜はまたいつか同スペックを飲んで確かめてみたいと思いました。

 何となく予感がしたので燗をつけてみると…、おお、ようやく甘味が共同主演ぐらいに存在感を発揮してきました。
 これなら良いなあ、個人的にはこのスペックについては断然燗がオススメ。
 熱燗の強烈に甘酸苦が主張する感じも好きですが、裏ラベルにあるぬる燗がバランスが取れていて口当たりが優しくてベストかも。
 熱燗から燗冷ましで色々な温度を味わうのも楽しいと思いました。

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名称:片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY
精米歩合:65%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:-3
蔵元情報:山野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.4(燗上がりも考慮に入れて)/9.0

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2017年03月18日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

日下無双 純米60 西都の雫 生酒

本日の家飲み 日下無双(ひのしたむそう) 純米60 西都の雫 生酒

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 山口県岩国市のお酒です。
 家飲みは初めてですが、外飲みでは確か何度かいただいたことがあります。

 こちらを醸す村重酒造の地元銘柄は「金冠黒松」、正直古臭い印象を受けてしまいますね、都市部向けなら別ブランドにするのは自然でしょう。
 で、「日下無双」については、ググってみると蔵元公式の「スペシャルサイト」なるページが出てきました(内容は普通の銘柄紹介ですが…)。
 それによると銘柄名の由来は、「世界、天下にならぶものがないほど優れている」という言葉の意味と、杜氏である「日下信次」 さんの名前を掛けたネーミングとのことでした。
 名前で大きく出つつも、「その名に恥じない酒造り」を目指すという姿勢には好感が持てますね。
 また、商品紹介にちゃんと日下無双が載っていて、特約店一覧があるのも◎(現状うえも商店さんが載ってないのが玉に瑕ですが…)

 見た目的には何といっても赤色のボトルが目を引きます。
 このボトルには数年前から惹かれていたのですが、近所に特約店が無く、今回うえもさんで見つけてようやくの家飲みとなりました。
 スペック的には山口の酒造好適米である「西都の雫」を60まで削っています。
 ラベルに明確な記載は見当たりませんが、確か27BYの一夏越え生酒だったような…
 

 上立ち香はちょっと熟感のある果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり程よく熟した感じの旨味がなめらかな口当たりで入ってきて、その濃度と落ち着きを保ったまま、ほんのりとした酸と渋味で輪郭を保ちつつ、じわじわと染み込んできます。
 味わいは、とても素直に生熟した、老ね感皆無かつしっかりと旨味の乗った完熟果実の甘旨味が主役で、とにかくまろやかな印象が強いですね。
 後味は、若干のピリピリ感がしれっと出てきてしっかりとキレます。

 とても良い具合の生熟感をストレートに楽しめる、優しい甘旨味が特長のお酒でした。
 銘柄名の勇ましさとは若干印象が異なりますが、個人的にはこういうソフトな口当たりのお酒は好みのラインです。
 一方で、熟成期間を経てもへこたれないということは骨太な面もあるということでしょう、そういう意味では男らしさも感じますね。
 日下無双、次はまた他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 案の定燗を付けると口当たりがさらにまろやかになり、旨甘味が濃厚になりますね。
 やっぱり骨格がしっかりしているからこその燗映えかと…

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名称:日下無双 純米60 西都の雫 生酒
精米歩合:60%
使用米:西都の雫
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:村重酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 日下無双 純米

2017年03月16日 山口の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

信濃鶴 純米 無濾過生酒 しぼりたて

本日の家飲み 信濃鶴 純米 無濾過生酒 しぼりたて

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 長野県駒ケ根市のお酒です。
 外では何度も頂いており、家飲み経験もありますが、ブログでの登場は初めて。

 最近紹介した澤の花同様、信濃鶴は大長野酒まつりで毎年のようにいただいており、しかも毎回好印象を受けている銘柄です。
 私は最近つい未飲銘柄に気を取られて自分の信頼する銘柄を後回しにしてしまう傾向があるのですが、このお酒はまさにその犠牲者(笑)ですね、特約店が近所に無いことも手伝って数年離れてしまいました…
 飲んだら自分好みであることがほぼ確実というのはスリルが無いといいますか、若干マニア的にこじらせた感じの理由もあるんですよね、何とも面倒くさい話です。

 さて、今回いただくのは純米のしぼりたてですが、精米歩合は60と結構削っています。
 お米はラベルには記載無いですが、ググったところどうやら美山錦のようです。


 上立ち香は濃厚フレッシュな果実の香りが気持ち強めに。
 含むと、バランスの良い甘旨酸味が力強く入ってきて、オリの柔らかな苦味で程よく引き締められながら、ゆっくりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、柑橘系果実的な酸味のきいた芳醇な甘味が主役、裏には木と麹を感じる複雑な苦味があり、全体として力強くバランスが取れた、完成度の高い旨味の世界を感じます。
 後味は酸苦で、しっかりとキレます。

 甘さ、フレッシュさ、柔らかさ、濃厚さ、複雑さを兼ね備えた、長野酒の良いところ(私が思うところの)を凝縮したようなお酒でした。
 いやあつい「うん!これこれ!」と頷いてしまうぐらいに期待通りでしたね、まさに私のストライクゾーンです。
 家飲みを後回しにしてしまっていたのを若干後悔してしまうぐらいに、私の本来の好みの味わいをじっくり楽しめましたね。
 信濃鶴、今後も外したくない時にセレクトしたいと、信頼を強めた今日この頃でした。

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名称:信濃鶴 純米 無濾過生酒 しぼりたて
精米歩合:60%
使用米:美山錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:酒造株式会社長生社
購入価格(税抜):1,436円/720ml
購入した酒屋さん:うえも酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年03月10日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

鏡山 純米酒 新酒搾りたて 28BY

本日の家飲み 鏡山 純米酒 新酒搾りたて 28BY

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 埼玉県川越市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目、前回は24BYだったので結構久しぶりですね。

 少し話はそれますが、少し前から主にネット上で「28BYの酒造りにおいては米が溶けにくく、各蔵元が苦労している」というような話を散見していました。
 最初は「へーそういうこともあるのね」、と軽い気持ちで聞いていたのですが、複数の蔵元からもその様な話が出てきたり、何より実際に花陽浴の28BY新酒を飲んだ印象から、「米の出来がこんなにはっきり味に影響するのか…」と改めて感じているところです。
 まあ、聞くところによるとワインなんかは造り方以上に年毎の「ブドウの出来」に寄るところが大きいようですし、銘柄ばかりが話題に上がりがちな日本酒界隈は、いわゆるヴィンテージを軽視し過ぎなのかもしれませんね。
 ちなみに何でこのお酒でそんな話をしているかというと、実際に飲んだ感想がそのあたりを想起するものだったからなんですね、詳しくは後述。

 スペック的には、60磨きの新酒しぼりたてであること意外はラベルからは読み取れません。
 その割に「生酒の為、必ず冷蔵保存」という文言だけが「要冷蔵(赤字)」の下に手書き風に記載されているのがほんのり面白く感じますね。

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 上立ち香は甘く濃厚な果実香がそこそこに。
 含むと、甘酸味と苦味が絡み合った感じの濃厚な旨味がグワッと入ってきて、徐々に苦味が強まることで引き締まりを維持し、ジュワーッと染みこんできます。
 味わいは、パイナップル的な甘酸味が真ん中にありつつ、キツくない苦味が複雑さを添える感じですね、何となく硬質な印象があるのは、濃度がほどほどで透明感があるからでしょうか。
 後味は、苦渋をほんのりと残して、しっかりとキレます。

 所謂フルーティーかつジューシーな甘旨酸味と、苦味がそれぞれ分をわきまえてバランスを取るクセの無いお酒でした。
 実は前回飲んだときは「飲み疲れる感」を感じたほどに濃厚な印象があったので、結構意外な味わいでしたね。
 まあスペック諸々違うので単純には言いにくいのですが、これが米の出来によるものと考えると「これはこれで有り」という感じがあります。
 同じ埼玉の花陽浴の記事では28BYについて残念と書きましたが、毎年飲んで固まったイメージとズレるのと、久しぶりに飲んでそれ単体で味わうのではやはり感じ方が全く違うのでしょう。
 とかくに日本酒の印象には色々な要素が絡み合うものだなあと感じた一本でした、鏡山は引き続き注目したいと思います。

 このお酒、実は諸事情で半分ぐらい残して一週間ぐらい間が空いてしまってから残りを飲んだのですが、意外なほどに味わいは崩れなかったです。
 これはかなり芯が強いですね…、もしかしたら燗も有りだったのかもしれませんが、タイミングを逃しました…

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名称:鏡山 純米酒 新酒搾りたて 28BY
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:小江戸鏡山酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:鈴傳
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 鏡山 純米

2017年03月08日 埼玉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

澤の花 純米 無濾過生原酒 俺ラベル

本日の家飲み 澤の花 純米 無濾過生原酒 俺ラベル

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 長野県佐久市のお酒です。
 家飲みは初めてでブログでも初登場ですが、外では何度かいただいています。

 澤の花については、イベント「大長野酒祭り」などで今までも結構色々なスペックをいただいています。
 有名なのは「Beau Michelle(ボー・ミッシェル)」でしょうね、松尾大社で行われるイベント「酒-1グランプリ」において、2015年の総合優勝を飾った、デザイン・味わいともに非常に今風かつ個性的なお酒です。(なんかTVにも出てたとか…)

 今回いただくお酒もデザイン的にはまあ個性的ですね…、造り手である伴野貴之氏の顔がプリントされております。
 かの「山本」の裏ラベルには造り手のシルエットが印刷されていましたが、こちらは単色とはいえ表情もはっきりわかる感じのプリント。
 センスについてはコメントを差し控えますが(笑)、インパクトは絶大かと思います。

 スペック的にはひとごこち60磨きの新酒無濾過生原酒、酵母も9号系ということで、割とスタンダードなものですね。
 製造年月と蔵出年月を併記しているところは個人的には◎。 

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 上立ち香はバニラとリンゴを感じるフレッシュな香りが気持ち強めに。
 含むと、良くも悪くも新酒らしい力強く荒々しい甘旨味がグワッと入ってきて、青い苦味で輪郭を維持しつつ、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは極めて長野っぽいリンゴ的な甘旨味が主役で酸もありますね、苦味も結構強いのですが、旨味の存在感ときっちり拮抗している印象です。
 後味はほんのりと苦酸を残しつつ、しっかりとキレます。

 ザ・長野酒!といった趣の、フレッシュリンゴの甘旨酸味をストレートに楽しめる、芳醇旨酒でした。
 いやあこれは私の好みのラインですね、このお酒はこの方向性を進んで欲しいところ。
 後はもうちっと苦味が引っ込んで、洗練された味わいになれば、こっち系のお酒の超激戦区である長野でも浮き上がることができそうに感じました。
 澤の花、今後注目度を上げていきたいと思います。

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名称:澤の花 純米 無濾過生原酒 俺ラベル
精米歩合:60%
使用米:ひとごこち
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:伴野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 澤の花 純米

2017年03月02日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

豊盃 純米しぼりたて 生酒

本日の家飲み 豊盃 純米しぼりたて 生酒

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 青森県弘前市のお酒です。
 ブログでの登場は二回目ですね、加えて何回か外飲みもしたような。

 お酒の話とはズレますが、今現在、「豊盃」でweb検索すると「http://www.houhai.jp/」なるドメインが有った事が確認できます。
 が、実際にアクセスしても404が出てくるだけ…、ちょっと気になったのでwebアーカイブで見てみたところ、昨年後半までは、わりと凝ったデザインのサイトが存在していたことが確認できました。
 はてさてこの状況は、あまり意味がないからサイトを閉鎖したのか、ドメインの更新忘れか…
 部外者からは想像しかできませんが、ネット経由での蔵元からの情報発信が途絶えているのは事実でしょう、地方蔵にありがちな、そのあたりについての意識の低さが透けて見えてしまうことに一抹の悲しさを感じたエピソードでした。
 (別に三浦酒造様にケチをつけるつもりは毛頭ないです、放置よりは閉鎖の方がマシと思いますし…。敢えて言うなら蔵元ホームページが無いと記事のネタに困るというのが少し問題ですが(笑))

 閑話休題、今回いただくのは新酒しぼりたて純米。
 ラベルに細かいスペックの記載はありませんが、取り扱い店の商品紹介によると(リンク先は「くるみや」さん)、使用米は地元産の華吹雪のようですね。

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 上立ち香はスタンダードなリンゴ的吟醸香がそこそこに。
 含むと、青さと苦味を伴ったフレッシュな甘旨味がググっと入ってきて、最初から最後まで苦味で引き締まったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、まさに青りんご的な青い果実の旨味が中心にありつつ、かなり苦味が強いのですが、香り系っぽいいやな苦味よりは若干奥深いほろ苦さのような感じなので、飲み疲れずに杯を重ねられる印象。
 後味はその苦味でぎっちりとキレます。

 独特の苦味が特徴的な、しぼりたてらしい若々しい旨味をじっくりと楽しめるお酒でした。
 この苦味については前回の豊盃米純米吟醸で感じた気がするので、銘柄の個性なのかも。
 私のストライクゾーンからは若干外れますが、なんとなく、5年後はもっと気に入りそうな奥深さも感じましたね。
 豊盃、またいつか家飲みしてみたいと思いました。

 また、開栓直後よりは二三日開けてからの方が素直に飲める感じだったかと。
 雰囲気的にまだ伸び代がありそうな感じの味わいだった気もします。

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名称:豊盃 純米しぼりたて 生酒
精米歩合: 麹米:55% 掛米:60%
使用米:華吹雪
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:三浦酒造株式会社
購入価格(税抜):1,429円/720ml
購入した酒屋さん:ふくはら酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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タグ: 豊盃 純米

2017年02月28日 青森の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 露葉風 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY

本日の家飲み 風の森 露葉風 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY

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 奈良県御所市のお酒です。
 前回に引き続き、限定品…というか特別品である「笊籬採り(いかきとり)」の紹介になります。

 前回の秋津穂は27BY、こちらのお酒は28BYになりますが、記載されている製造年月は両方とも2016年9月となっています。
 なんでこんなことになるかということを理解するためには、まずBYの定義を確認する必要がありますね、ちょっと探したところ有名地酒屋「山中酒の店」のコラムが分かりやすく解説していました。
 ポイントは「BYの始まりは7月1日であること」「BYは原則上槽日(もろみを搾った日)で判断されること」及び「製造年月は原則瓶詰め日が基準となること」でしょう。
 総合すると、秋津穂は6月以前に搾られてしばらく保存された後に、露葉風は7月以降に搾られてあまり間を空けず、それぞれ9月に瓶詰めされたものと思います。(タイミング的に、おそらく米は同年産でしょう)
 このあたり非常にややこしいですね、私の経験上居酒屋はおろか酒屋の店長でよくわかっていない人も居ました。
 (もちろん私も正確に理解できているかそんなに自信はありません。間違いあれば是非コメントでご指摘ください)

 さて、今回いただくのは露葉風を70まで磨いた純米スペックですが、以前には60まで磨いた純米吟醸の笊籬採りをいただいたこともありました。
 この辺り、露葉風についてはお米の出来などによっていろいろな歩合を試しているみたいですね、28BYには新製品として50まで磨いた純米大吟醸(しぼり華)も出てきたようです(というか買いました)。

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 上立ち香は濃厚な葡萄系っぽい甘さを感じる香がそこそこに。
 含むと、奥行きのある上品な甘旨味がガス感を伴いつつもゆっくりと入ってきて、あくまで奥の方で仕事をする渋味でより複雑さを感じさせつつ、じんわりと染みこんできます。
 味わいは、うーむバニラ的な甘旨味に渋味(?)が一体化して、独特な世界を創り出していますね、酸味も結構あって賑やかな印象もありますが、やっぱりガスの働きもあって飲み口は軽快。
 後味はその印象のまま自然にキレます。

 風の森の中でもかなり複雑味のある、個性派芳醇甘酸渋旨酒でした。
 なんというか、色々な味わいが併存するのではなく、一体化しているようで、非常に表現しづらい感じです。
 日本酒離れした感じではありますが、こんなワインも無いんじゃないかな…、個性としては他のスペック以上に感じましたね。

 次回も風の森の笊籬採りで、それもかなり特別な一品をご紹介します。

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参考:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-570.html

名称:風の森 露葉風 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 28BY
精米歩合:70%
使用米:露葉風
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年02月10日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

風の森 秋津穂 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY

本日の家飲み 風の森 秋津穂 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY

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 奈良県御所市のお酒です。
 言わずと知れた、当ブログ常連銘柄。

 もはや語ることもないぐらい頻繁に紹介している風の森です、その限定品である笊籬採りについては27BYから全量四合瓶出荷となっています。
 理由については確かなことは分かりませんが、一つ言えることは、今まで難しかった家での飲み比べ(所謂水平飲み)が格段にやりやすくなったということですね。
 複数スペックがお店に並んでいたので、早速立て続けに開栓して3本ほど飲み比べと洒落込んでみました。(実際飲んだのは昨年11月だったりしますが…)

 トップバッターは、風の森の中でも最もスタンダードなスペックという印象のある、秋津穂の純米です。
 秋津穂については「アルファシリーズ」でも積極的に使われていますね、酒屋さんの店長曰く、蔵元は相当前から地元の農家と話を詰め、このお米の安定供給に腐心していたとのこと。
 やはり日本酒の原料としてほとんどを占める、「お米」と「水」については、一年二年で質を確保できるものでは無いですからね…、先見の明があったということなのでしょう。

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 上立ち香はガス混じりかつ結構甘い感じのバニラ的香りがそこそこに。
 含むと、透明感のある上品な甘旨味がガス混じりで入ってきて、少しづつ強まっていくほどほどの苦味で輪郭を整えつつ、ジュワーッと染みこんできます。
 味わいは全体としての存在感を強烈に感じさせつつ、「クリスタル」という言葉がつい思い浮かぶような透明感とバランスを併せ持つもので、濃厚さと飲み飽き無さを見事に兼ね備えています。
 後味はキツくない苦味で自然かつしっかりとキレます。

 濃厚ながら非常に硬質かつ透明感のある味わいの、いくらでも飲めてしまいそうなチリチリ芳醇旨酒でした。
 やはり風の森の秋津穂らしい味わいですね、アルファ1にも近い印象があって、甘味は雄町純吟やキヌヒカリ純大と比べると控えめかと。
 風の森は花陽浴等に比べて各スペック間の味わいの違いが大きいと思っているので、一度飲んで口に合わなかったと思っても、是非もう1、2スペックぐらい試してみて欲しいですね。
 秋津穂の純米は優秀なコスパとバランス感の点で、最初に試すのに向いていると思います。

 燗をつけてみると、お、ここでセメダインが表に出てきましたね。
 旨味は濃厚に、透明感は若干後退するので、どっちが良いかは好みかな…

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(参考)「日本酒ブログ(由紀の酒)」さんの同スペックの記事
http://www.sakeblog.info/kazenomori-junmai-ikakidori/

名称:風の森 秋津穂 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY
精米歩合:65%
使用米:秋津穂
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,350円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年02月08日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

宙狐 かすみ純米 生原酒

本日の家飲み 宙狐(ちゅうこ) かすみ純米 生原酒

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 岡山県美作市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます、岡山市の「さかばやし」さん購入酒2本目。

 このお酒についてはコメントでの推薦もあり、以前からずーっと気になっていたのですが、今回ようやく出会いがありセレクトしました。
 いやあ見た目からして、いかにも特約店向け銘柄といった洒落たデザインですね、同蔵の地元銘柄「武蔵の里」とのギャップが実に「らしい」気がします。
 蔵元ホームページに商品紹介および取扱店一覧がちゃんと載っているのは非常にグッド。(内容が若干古いのが玉に瑕ですが…)

 「宙狐」という言葉の意味は、裏ラベルにも記載がある通り、「きつね火」という怪異現象の別称らしいです。
 私は知らなかったのですが、Wikipediaを見てみると日本全国(沖縄除く)で確認されている現象とのことで、なかなか面白い内容でした。
 
 スペックはあまり詳細な記載はありませんが、位置づけ的には「しぼりたて」として売られる季節限定品のようです。
 が、製造年月(2016.3)を見るに、私が買ったのは一年近く店頭熟成された状態のものですね、買ってから気づきました。

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 注ぐと、にごりかたはほんのうっすらという感じ。

 上立ち香はかなり酸の立つ、フレッシュな印象のセメダイン香がそこそこに。
 含むと、香りのイメージ通りの強めの酸を伴う旨味がググっと入ってきて、最後まで引き締まりを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいは、甘味控えめながら旨味は濃厚かつ芯がある感じで、苦味はあくまで裏方、主役はあくまで果実系の酸ですね。
 後味は、ほんのりとした苦味を口中に残しつつ、やっぱり酸でしっかりとキレます。

 しっかりとした旨味に、酸がほどほどの軽さを与える、飲み飽きない系のお酒でした。
 所謂熟成感はほぼなかったですね、酸があるのと旨味の骨格がへこたれないことから、新酒のようなフレッシュ感すらありました。
 最初は酸がキツいかなと思ったのですが、杯を進めると慣れ&温度上昇で少し柔らかさも出てきて、結構スイスイと飲んでしまいましたね。
 また、コスパは抜群。
 宙狐、またいつか別のスペック(それも新酒)もいただいてみたいと思いました。

 次回で出張酒特集も最終回になります、個人的に一番印象に残ったお酒をトリに持ってきました、乞うご期待。

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名称:宙狐 かすみ純米 生原酒
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社田中酒造場
購入価格(税抜):1,235円/720ml
購入した酒屋さん:さかばやし(岡山市)
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 宙狐 純米

2017年02月01日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

燦然 純米 雄町 しぼりたて生

本日の家飲み 燦然(さんぜん) 純米 雄町 しぼりたて生

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 岡山県倉敷市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。
 
 引き続き岡山出張時のお酒ですが、調達先は前回から移動して、岡山駅近くの「さかばやし」さんになります。
 このお店の特徴は、何といっても取り扱い銘柄が「岡山酒オンリー」であることでしょう。
 店内は地酒屋らしく壁一面にバーッと冷蔵庫が並ぶのですが、そこに並ぶのは見事なまでに岡山酒ばかり…、私も数々の地酒屋を見てきましたが、ここまで徹底したお店は初めてです。
 なお、角打ち(というか酒バー)併設で、試飲体制もかなり充実しているようです。
 
 ただ私がお邪魔したときはたまたま蔵元の会(ブログでも紹介している「嘉美心」)の日で、基本的に酒屋営業は休み、シャッターも半分降りていたのですが、お願いしてお酒だけ売ってもらいました。
 無理を言ってしまい申し訳ありませんでした…、またお忙しいところ丁寧なご対応ありがとうございました、この場を借りてお礼申し上げます。
 今度お邪魔する機会があれば、試飲&角打ちでじっくり楽しみたいなあ…
 
 というわけで、今回のセレクトは基本的にフィーリングです。
 この燦然はわりと土産物屋等で見かけて、地元なじみの銘柄っぽいと思い、その生スペックがあったので購入。
 岡山酒の真骨頂、地元産雄町米を65まで削った新酒しぼりたてです。


 上立ち香はセメダインと果実の中間といった、フレッシュな香りが控えめに。
 含むと、中程度の濃度で、かつ酸苦をまとった甘旨味がスルリと入ってきて、最後まで勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、フレッシュかつ甘酸苦がバランスを保って、かつ透明感を感じる、いかにもガンガンいってしまいそうな雰囲気の飲み飽きなさが有るもの。
 後味は酸苦がしっかり受け持って、バッチリキレます。

 甘味を含めて色々な味がしっかりと主張しながら、突出するものが無い結果としてスイスイ飲めてしまうお酒でした。
 これが17度って結構危ないなあ…、フルーティーの飲みやすさとはまた違う、透明感の飲みやすさを感じましたね。
 ちなみに一緒に飲んだ母君曰く「淡麗甘口」とのこと、このお酒については納得感のある表現かと思います。
 燦然、また出会えれば他のスペックもいただいてみたいと思いました。

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名称:燦然 純米 雄町 しぼりたて生
精米歩合:65%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:菊池酒造株式会社
購入価格(税抜):1,375円/720ml
購入した酒屋さん:さかばやし(岡山市)
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 燦然 純米

2017年01月30日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒

本日の家飲み 春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒

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 奈良県奈良市のお酒です。
 前回とあわせ、同蔵のお酒の紹介は三回目になりますね。

 前回にも少し書きましたが、今回は「浅野日本酒店」さんで、気になったお酒をバッチリ試飲させていただいた上でのセレクトです。
 実は買って帰る際に、新幹線内で飲むための試飲用のカップを貰えないかと相談したのですが、何とサービスで大きめの「利き猪口」を貰ってしまいました(伊根満開の酒粕チーズケーキの容器として使っているため、余っていたらしい)。
 お酒に関する若干マニアックな質問にもしっかり応えてくれますし、「接客」という部分については理想的といっても過言ではないでしょう、残念ながら通うには遠過ぎますが応援したいお店です。

 さて、今回いただくお酒はデザインからして特別感が漂っていますね。
 キーワードは「木桶」「山廃」「生熟成」と言ったところでしょうか、ラベルに明記はされていませんが、公式ホームページを見ると前回の生熟成酒同様、「秋の熟成酒」という位置づけで、蔵元熟成を経た上で出荷されているようです。(ひやおろし一辺倒でないところがグッド)
 奈良の酒米「露葉風」使用で、歩合は70とあまり削ってないですね。
 四合瓶で税抜き2,000円に迫るお値段はちょっとネックかな…、手間がかかってそうなスペックではあるのですが。

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 上立ち香は蜜たっぷりの洋梨(なんじゃそりゃ)という趣の甘酸を感じる個性的な香りがそこそこに。
 含むと、シロップの用に濃厚な甘旨味がトロリと入ってきて、強めの酸味によりギリギリの線で輪郭を保ちながら、唾液腺も刺激しつつゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、強い甘味と酸味がせめぎ合う極めて濃厚な旨味が中心で、非常に複雑な印象があって強烈に飲み応えがありますね。
 後味はほんのりとした酸味と何となく木桶っぽい風味を残して引き上げていきます。
 
 極めて濃厚複雑な味わいの世界を形作る、オンリーワンの甘酢っぱ酒でした。
 あまりハッキリとした木香は感じませんでしたが、甘酸に絡みつく複雑味や後味にそれっぽさがあるのかも。
 あえていうなら鷹長菩提もととか昇龍蓬莱古式一段に似ているような気も…、ラベルには無いですが日本酒度はかなり低いんじゃないかしら。(後で公式通販サイトを見たら-9でした
 春鹿は大手蔵というイメージが強かったのですが、今回で結構チャレンジングなお酒も出していることがわかり、好感度が急上昇しました、また他のスペックも飲んでみたいと思います。

 これで大阪出張は終わり、次は札幌出張に移りたいと思います。

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名称:春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒
精米歩合:70%
使用米:露葉風
アルコール度:16.0~16.9%
日本酒度:-9
蔵元情報:株式会社今西清兵衛商店
購入価格(税抜):1,927円/720ml
購入した酒屋さん:浅野日本酒店(大阪市)
お気に入り度:8.3(値段も考慮に入れて)/9.0

・おまけ1:新幹線車内での贅沢(利き猪口の存在が気分的に大きかった…)
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・おまけ2:実は車内で飲み比べていたり(量はそんなに飲んでません)
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タグ: 春鹿 純米 山廃

2017年01月22日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

山縣 純米無濾過生原酒 The Art Label

本日の家飲み 山縣 純米無濾過生原酒 The Art Label

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 山口県周南市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。
 名古屋出張時購入酒の三本目、ラストになりますね。

 この「山縣」については、最近各地の有力地酒屋さんが複数取り扱いを開始していた印象があって、かなり気になっていた銘柄でした。
 しばらく入手機会を伺っていたところ今回酒泉洞堀一さんの店頭に並んでいたため、愛知酒ではないながらセレクトしてみた次第です。
 しかし、アートラベルというだけに洒落た感じのデザインですね。
 山縣は前社長の娘さんが蔵を継いだ後に限定流通ブランドとして立ち上げたものらしいので、そのあたりがハッキリと通じるよう今風にしているのでしょう。(ちなみに地元銘柄はいかにもなラベルの「毛利公」だそうで)

 情報公開についても今どきの潮流に従い、スペックや推奨される飲み方について裏ラベルに詳細に記載されていますね。
 (蔵元ホームページに影も形もないのはどうかと思いますが)
 山口酒にはたまに見られる同県の酒造好適米「西都の雫」を、純米表記ながら60まで削っている無濾過生原酒です。

 瓶底にうっすらとおりが確認できます。
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 上立ち香はかなり個性的なバナナクリームのような香りが気持ち強めに。
 含むと、香りのイメージのままの濃厚な甘旨味が力強く入ってきて、時間差で出て来る苦酸味でしっかりと引き締められながら、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、甘さ控え目のバナナシェーキといった趣の旨味が主役、ただ苦味がかなり強めで、全体としては食中酒的な引き締まりを強く感じますね。
 後味はその苦味が引き取って力強くキレます。

 まろやかさを感じる芳醇な甘旨味を、苦酸味が強烈に引き締める、二面性が特徴のお酒でした。
 正直自分の好みとしては最初の甘味を最後まで素直に楽しませてくれた方が良いのですが…、まあこれは個人的感想。
 実際こういう落差のあるお酒は飲んでいて楽しいですし、単体でも料理と併せてもOKというある種の万能性も備えていると思います。
 山縣、流石に魅力を感じるお酒でした、今後超注目!

 うーん、開栓後数日たったらマスカットになった気が…
 酸渋もあるので、中口の白ワインといった趣ですね、いやあ面白いです。

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参考:「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1525.html

名称:山縣 純米無濾過生原酒 The Art Label
精米歩合:60%
使用米:西都の雫
アルコール度:17.5%
日本酒度:+3.0
蔵元情報:株式会社山縣本店
購入価格(税抜):1,417円/720ml
購入した酒屋さん:酒泉洞堀一(名古屋)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 山縣 純米

2017年01月18日 山口の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

米宗 仕込18号 純米酒 無濾過生原酒

本日の家飲み 米宗(こめそう) 仕込18号 純米酒 無濾過生原酒

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 愛知県愛西市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 唐突ですが、私は仕事の関係でここ数年、毎年数回地方出張をしています。
 その時は当然(?)現地のお酒を買って帰るわけで、昨年も、仙台大阪高松福岡出張の際に購入したお酒をパラパラとご紹介してきました。
 今年は、ブログ更新の遅れにより丁度その出張時購入酒の記事が溜まっている状態でして、折角なので一気に連載で紹介していこうと思います。
 (4ヶ所11本分と、当ブログとしては長期連載になる予定です、乞うご期待)

 最初にご紹介するこのお酒は、名古屋出張時にかの「酒泉洞堀一」さんにて購入したお酒です(同店については次回書く予定)。
 初見銘柄につき、店頭でスペックとラベルの雰囲気のみでセレクトしました。

 まあラベルに惹かれた理由は一目瞭然でしょう、たまに見かける、マニア向けの詳細スペックをびっしり記載したタイプのものです。
 各数値は写真をご参照ください、特筆すべきは酸度2.5という部分でしょうね、詳しくは割愛しますが2.0超えは相当高い数値であり、酸味が強いことを否応なく想起させるものかと思います。
 また、山廃にも力を入れているようで、わざわざ「速醸もと」という記載があるのも面白い気がします。(蔵元ホームページのアドレスがhttp://yamahai.co.jp/なんですよね、いち早くドメイン取得したあたり中々やり手かと)

 ちなみにこのお酒、我慢できずに帰りの新幹線車内で開け、紙コップで飲み始めてしまいました…
 我ながら若干イカれた所業だとは思いますが、ビールやカップ酒に妥協するより満足度は高かったかと。
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 上立ち香は酸とアルコールを感じる個性的な香りがそこそこに。
 含むと、やはり酸の立つ濃厚な旨味がググっと入ってきて、最後まで引き締まったまま、力強く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、酸が主役の辛口酒と言った趣ながら、いい感じで熟した旨味も存在感があり、濃厚かつ飲み飽きないタイプの世界を創り出します。
 後味は酸でしっかりとキレますね。

 力強く芯のある旨味と、かなり強めの酸味がせめぎ合う、程よく熟した芳醇辛口酒でした。
 生熟によって味わいが向上したように感じましたね、これ新酒のときは相当酸がきつかったんじゃないかしら。
 もちろん勝手な想像に過ぎないのですが、何となく熟成で角が取れて飲み頃になった系のお酒っぽく感じた次第です。
 そのあたりを確認するためにも、米宗はまた他のスペックもいただいてみたいですね。

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名称:米宗 仕込18号 純米酒 無濾過生原酒
精米歩合: 麹米:70% 掛米:60%
使用米: 麹米:山田錦 掛米:若水
アルコール度:18.3%
日本酒度:+6
蔵元情報:青木酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:酒泉洞堀一(名古屋)
お気に入り度:8.3/9.0

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タグ: 米宗 純米

2017年01月14日 愛知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

龍神丸 純米生原酒 瓶囲い 27BY

本日の家飲み 龍神丸 純米生原酒 瓶囲い 27BY

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 和歌山県有田郡有田川町のお酒です。
 前回に引き続き、高垣酒造のお酒になります。

 「龍神丸」とはなかなかインパクトのあるネーミングだと思いますね、由来は裏ラベルにも記載されている通り、高野山と龍神村を結ぶ「高野龍神スカイライン」道中にある護摩壇山から大空を飛翔する龍にちなんだ、空飛ぶ巨大船として名付けたものだとか。
 ただ、私と同世代ならどうしても「りゅーじんまるーっ!(CV:田中真弓)」の方を想起してしまうことでしょう…
 だからどうしたというわけではないのですが、偶然によるネーミングの一致って結構面白いという一例かと思いました。

 閑話休題、今回いただくのは純米スペックになります、が、純米とはいえ五百万石を60まで削っているので、特別純米とか純米吟醸を名乗っても良いクラスかと思われます。
 27BYで、28年7月出荷、実際に飲んだのは11月なので、熟成期間は1年に満たないくらいでしょう。
 これが長いか短いかは、酒質や保管状況にもよるので、非常に難しいところ。

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 上立ち香はわりと個性的な、コーヒー感のある熟した香りがそこそこに。
 含むと、シロップ感のある熟した濃い旨味がドロリと入ってきたかと思うと、すぐに熟感のある苦味が激しく纏わりつき、さらに酸味も加わって複雑さを演出しつつ、力強く染みこんできます。
 味わいは、熟した個性的な旨味と強めの苦・酸・渋がおりなす、コーヒーリキュール的な印象の個性的なもの。
 後味は、やはり酸苦で力強くキレます。

 非常に個性的かつ複雑な味わいの、一筋縄ではいかない
 正直、最初の一杯は「こりゃ渋すぎる…(甘味が足りない)」という印象しかなかったのですが、二杯目からはなかなかクセになりそうな個性がありました。
 やっぱりこのお酒についてはもう少し熟成を経た方が良いのかな、ただこのスペックについては「こういうお酒」であるという予感もします、人を選ぶ感じといいますか。
 次は、もう一本の龍神丸をご紹介する予定です。

 ちなみに、温度が上がってくると苦味より酸味が強く出てくる感じがします。
 燗を付けたときの印象も、酸が前に立つ辛口酒という感じでしたね。

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1320.html

名称:龍神丸 純米生原酒 瓶囲い 27BY
精米歩合:60%
使用米:五百万石
アルコール度:不明(メモ忘れ)
日本酒度:不明
蔵元情報:高垣酒造株式会社
購入価格(税抜):セット販売/720ml
お気に入り度:8.1/9.0

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タグ: 龍神丸 純米

2017年01月10日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

坤滴 純米生原酒 特別栽培米「山田錦」

本日の家飲み 坤滴 純米生原酒 特別栽培米「山田錦」

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 京都府京都市伏見区のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらを醸すのは「東山酒造有限会社」、ネットで調べてみると同じ伏見にあるかの「黄桜」とつながりが深いみたいですね。
 (どうやら子会社っぽいのですが、公式ホームページが無いのであまり詳しくはわかりませんでした)
 この「坤滴」は、百貨店等でも、変わった形の瓶で売られているのを何度か見た気がします(参考:伏見酒造組合の製品紹介写真)。
 また、最近では日本酒漫画「いっぽん!」に登場していたのが印象に残っております。

 そんな感じで、いつか飲んでみたいと思っていたところに、ちょうど生酒のスペックが通販の在庫にあったのでセレクトしてみました。
 使い分けは良くわかりませんが、こちらは普通の瓶ですね。
 「特別栽培」とのことですが、どうやら鳥取県の「田中農場」産の山田錦を使用しているようです。


 上立ち香は若干熟感を感じるアルコール的な香りが仄かに。
 含むと、しっかりと熟した感じの存在感のある旨味がググっと入ってきて、苦味と渋みが程よく絡みつくことで複雑味を感じさせつつ、ゆっくり染みこんできます。
 味わいはまさに生熟といった趣の、ガッツリと乗り切ったお米と果実の中間のような旨味が確固として芯にあるため、苦渋がキツくなり過ぎずに味わいに奥深さを加えています。
 後味はその苦渋を少々舌先に残しつつ、しっかりとキレます。

 様々な味わいがそれぞれに主張しつつ、しっかりした旨味がそれをまとめあげる、芳醇旨熟酒でした。
 自分のボキャ貧もありますが、前回の超超久に若干似た感想となりましたね、実際同系統の「良い生熟感」を感じました(酒屋さんが同じなので、酒質も似ているのかも)
 こうなると「しぼりたて」も飲みたくなってしまうのが人情ですね…、いやあ気になるお酒が増えすぎて参ってしまいます。
 坤滴、知名度に違わない実力派のお酒だと思わせてくれました。

 ちなみに燗を付けると、素直に甘さ辛さが両方強まる感じですね。
 何気に燗冷ましの優しい口当たりと濃い旨味の両立状態が一番好きかも。
 色々な飲み方に耐えてくれる力強さのあるお酒だと思います。

(ラベルのスペック部分撮り忘れました…)

名称:坤滴 純米生原酒 特別栽培米「山田錦」
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:東山酒造有限会社
購入価格(税抜):1,520円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年12月23日 京都の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

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