初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

本日の家飲み 初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

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 山形県酒田市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みはあったようななかったような…

 「初孫」という言葉には、めでたい印象はあるもののお酒の銘柄としては結構珍しい雰囲気というか、響きがあるように感じます。
 由来が気になったので、蔵元の「東北銘醸」のホームページを見に行くと、「昭和のはじめ、当家に長男が誕生したのを機に、みんなに愛され喜ばれるような酒にしたいと願いを込めて、酒名を「初孫」と改めました。」とのこと。
 いやあ思った以上にそのまんまでしたね(笑)、銘柄の由来というと「当時の大名が~」「芸術家の○○が~」「当地の歴史的事件にちなんで~」等々、割と大層な背景があるものが多い中、この「初孫」は何というか身近なものに感じます。
 うーんよほど嬉しかったんでしょうねえ、実際初孫誕生時の祝い酒としては決定版と言える銘柄なのではないでしょうか。
 
 米は先日の出羽桜でも使われていた「出羽の里」を55%まで磨いているようです。
 メモり忘れてしまいましたが、確か26BYだったような…、とにかく一年以上熟成された生原酒になります。
 ホームページによると、「初孫は生もと造り一筋」とのことなので、熟成に耐えうる力強い酒質であることに期待しつついただきます。

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 上立ち香はかなーり熟した、しかし熟成香ではない果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり熟した印象の甘旨味がキビキビと流れ込んできて、しっかりとした酸で最後まで濃厚さと引き締まりを両立させつつ、息が長い感じでじんわりと染み込んできます。
 味わいは、熟しきった梨のような非常に奥深く濃厚な甘味と酸味が絡み合った旨味が主役、苦味も一体化した感じであるのですがあくまで脇役ですね、
 ただ後味は、その酸と苦を舌先に残しつつ、力強くキレます。

 芯のある高濃度の旨味を甘酸でしっかり包み込んで素直にしっかりと楽しませてくれる、どちらかというとモダン的な生もと熟成生酒でした。
 冷酒状態だと、結構アルコール的なキツさと、生もと的な酸味のクセも若干感じるのですが、常温近くになってくるとそういう後ろ向きな部分も和らぐ感じ。
 やっぱり甘味がしっかりしていることが私には嬉しいですね…、結構磨いていることもバランスの良さに寄与している印象。
 古臭さは皆無ですし、「生もと」に苦手意識を持っている方にもオススメできるかと…、コスパも最高クラスですし。
 初孫、他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 これならば!と燗をつけると、だいたい想像通り、口当たりが柔らかくなると同時に濃度とインパクト(キツさ)も増す感じですね。
 常温とどちらが良いかは好みかな…、珍しく燗一択ではない生もと熟成酒だと思います。

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名称:初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒
精米歩合:55%
使用米:出羽の里
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元情報:東北銘醸株式会社
購入価格(税抜):1,240円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年04月20日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒

本日の家飲み 番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介はこれで4本目。

 「フルーティー」という言葉に象徴されるように、最近の日本酒は果物の味わいに例えられることが多い印象です。
 そんな中、最近「メロン」の味わいということを蔵元自ら謳っているお酒に、同時期に2本出会いましたので、面白いと思い飲み比べてみました。
 一本目は「金寶自然酒」のチャレンジ用ブランドのお酒です。
 暗めの黄緑を使ったラベルには「完熟舐瓜(メロン)的」というフレーズがあり、裏ラベルにも「完熟メロンのような香りと味わいを持ったジューシーな自然酒」とはっきりと記載されていますね。

 スペック的には、生もと仕込みというのが結構意外なポイントです、あまり生もと酒にフルーツ系の甘さのイメージが無いので…
 また、裏ラベルには「汲出し四段の配合を変えて」みたいな記載もありますね。
 詳細は不明ですが、濃厚甘口酒には麹歩合を増やしたお酒がたまに見られるので、そのあたりの調整でしょうか。

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 上立ち香は甘くフレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、うひやあこりゃ確かにメロンだわという感じの超甘々味がトロリと入ってきて、時間差で出てくる苦渋が弱々しく寄り添いつつ、じわじわと染みこんできます。
 旨味は完熟メロンシロップとしか言いようが無い煮詰めたように濃い甘旨味が主役で、苦渋が複雑さを添えてギリギリのところでダレを防いでいる印象。
 ただ後味はしっかり苦味が引き取ってちゃんとキレますね。

 そう滅多には出会えないレベルの超濃厚な甘味が魅力の、売り言葉通りの完熟メロン酒でした。
 最初の一口は「これはいくらなんでも甘ったるいのでは…」と思ったのですが、意外にも飲み進めると慣れてくるというか、他の味の要素とちゃんと調和が取れていることが伝わってきます。
 これがあるから今の甘口酒は好きなんですよね…、単なる砂糖の甘味では無い、独自の魅力が体中に染み渡ります。
 自然酒は番外品でもしっかりとした個性があるなあと感じた一本でした。

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名称:番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年09月24日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

麓井 生もと 純米吟醸

本日の家飲み 麓井 生もと 純米吟醸

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 山形県酒田市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みは何回かあったような気がします。

 この麓井というお酒は、実は私が日本酒を飲み始めたぐらいの時に居酒屋のメニューで見かけ気になったお酒であり、その後取扱い店に買いに行ったものの、在庫切れで買い逃したお酒でもあります。
 その後、なんとなく買うタイミングを逃し、今回なんと約5年越しでの購入となりました。
 いやあ、やっぱり日本酒との出会いは一期一会ですね…、偶然の出会いから懇ろの関係になる銘柄もあれば、一度のすれ違いから疎遠になる銘柄もある、なんとも趣深さを感じる今日この頃。

 閑話休題、今回いただくのは、私にしては珍しく火入れの生もと酒です。
 どうやら麓井は生もと造りにこだわりがあるようですね、あえて手間暇がかかる道を行くということは、確固たる蔵元の意思によるものなのでしょう。
 何気に精米歩合は50と、かなり磨いています。

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 上立ち香は乳酸系の優しい香りがそこそこに。
 含むと、濃いというより物凄くコクのある旨味がグググッと入ってきて、乳酸の酸味が辛さを添えつつ、最後までキリリと染みこんできます。
 味わいは若干伝統的な日本酒の旨味に乳酸が絡みつく奥深いもので、かつ雑味を感じさせないまとまりがありますね、柔らかさすら感じます。
 後味は酸で自然に引き上げていきます。

 生もとの悪いイメージを完全に払拭し、良い部分を凝縮したような、伝統を感じるお酒でした。
 伝統を感じさせながら古臭さが無いというのが良いですね、これからの日本酒が進むべき方向に合っているように感じます。
 麓井、今後も注目していきたい銘柄です。

 裏ラベルのオススメ通りぬる燗にしてみると…、おお、酸味が柔らかさを保ちつつ強くなりました。
 そして旨味もさらに濃厚になってますね、これは素敵。

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名称:麓井 生もと 純米吟醸
精米歩合:50%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:麓井酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年09月03日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

壱 純米吟醸 生もと

本日の家飲み 壱 純米吟醸 生もと

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 兵庫県神戸市の、いわゆる灘のお酒です、通販まとめ買い4本目。
 同蔵のお酒の紹介は2回目ですね、詳しくは後述。

 こちらを醸す神戸酒心館は、以前に紹介したノーベル賞晩餐会への提供酒「福寿」を醸す蔵でもあります。
 というかこの「壱」が特約店限定ブランドみたいですね、蔵元ホームページにも紹介コーナーがあり、取扱い店の一覧も載っています(素晴らしい!)。
 コンセプトは「最上の食中酒」とのことですが、「食事を邪魔しない」みたいに卑屈にならず、相乗効果を楽しんで欲しいという意図が伝わる感じなところがまた好印象ですね。
 
 スペックは兵庫の酒米夢錦を60%まで削った純米吟醸で、生もと造りなところがポイントでしょう。
 ブルーボトルに極太印字のラベルと、見た目にもインパクトがありますね。


 上立ち香はなんとなくウイスキー等蒸留酒を思い出す、穏やかなアルコール的な香りがほのかに。
 含むと、生もと系らしい乳酸っぽさをともなった旨味がゆっくりと入ってきて、最後までバランスを保ちながらじわじわと染みこんできます。
 味わいは、やはり乳酸的な旨味が主役ながら、ありがちな古臭さや引っ掛かりは無く、とにかく落ち着いて、優しく、透明感を感じさせるほどの上品さがあります。
 後味は酸味が自然に引き取ってキレます。

 とにかくバランスが良く、生もとの優しい部分だけを抽出したような、一種独特の魅力を持つ旨酒でした。
 やっぱりこの蔵は実力派だなあ…、まさに狙い通りの優しい食中酒ですね。
 神戸酒心館のお酒は、今後も注目していこうと思いました。

 なお、せっかくの生もとなので燗を付けてみると…、うーん意外にもやはり優しさを保っていますね。
 ただ、面白いことに印象は男酒というか、旨味が引き締まった印象になって、いくらでも飲めてしまいそうになりました。
 うーむ、やはり良い意味で一筋縄ではいかないお酒ですね。

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名称:壱 純米吟醸 生もと
精米歩合:60%
酒米:兵庫夢錦
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社神戸酒心館
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:酒専門店 知多繁(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年08月23日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

遊穂 生もと純米 無ろ過生原酒 「未確認浮遊酵母仕込」

本日の家飲み 遊穂 生もと純米 無ろ過生原酒 「未確認浮遊酵母仕込」

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 石川県羽咋市(はくいし)のお酒です。
 家飲み、外飲みともに何度かいただいており、ブログでの紹介は2回目。

 これまた特徴的なラベルのお酒です、そもそも「未確認浮遊酵母」という謎ワードが気になりますね。
 少し調べると、いわゆる「蔵付き酵母」のことを、遊穂の銘柄名の由来でもある「UFO」にかけてそう呼んでいるとか。
 確かに、酒蔵には住み着いた酵母菌がそこらじゅうに漂っているわけで(まさに「もやしもん」の世界ですね)、ふざけているようで意外と的確なネーミングなのかもしれません。
 ちなみになんでUFOかというと、羽咋市が「UFOのまち」として売り出しているからですね、このお酒のラベルにも宇宙人キャラの「サンダー君」が描かれております。(ゆるキャラかと思ってググってみたら、結構生生しいグレイ型でした…
  
 スペック的には、五百万石に加え、飯米の「能登ひかり」使用というのが珍しいですね、ただ歩合は60と55なので、結構削っています。
 いつもは「山おろし」を名乗っていますが、なぜか今回は生もと記載、数値的には酸度2.6(かなり高い)が目を引きます。
 相変わらず裏ラベルが充実していて、特にオススメの飲み方を書いてあるところはGOOD! 


 上立ち香は濃くて特徴的な、米のような果実のような、不思議な香りがそこそこに。
 含むと、やはり濃厚で個性的な旨味が塊で入ってきて、一拍置いて出てくる酸味と一体になって唾液線を刺激しつつ、ジュワッと染みこんできます。
 旨味は、極めてアミノ酸的な直球勝負の味わいで、そこに酸味がアクセントを付ける印象、ただ生もとの原酒ながら変なクセは無く、むしろ今風に思えます。
 後味はその酸がしっかり引き取ってキレます。

 未確認浮遊酵母の底力を感じるような、ド直球の芳醇旨酸酒でした。
 こりゃやっぱり「遊穂味」ですね、酸味がしっかりと利いた太い味わいです。
 こういうお酒にこそ、「無濾過生原酒」の醍醐味を感じますね、生らしさが重さを打ち消している印象。
 遊穂は確固たる個性を確立している銘柄として、今後も注目したいと思います。

 燗を付けると…、いやあ意外にも口当たりだけじゃなく味わいも優しくなる気がします。
 これはやはり酸味が柔らかくなってるのかな…、濃いのにぐいぐいいけてしまう、さらに素敵な味わいになりました。

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名称:遊穂 生もと純米 無ろ過生原酒 「未確認浮遊酵母仕込」
精米歩合:五百万石60%及び能登ひかり55%
使用米:五百万石24%+能登ひかり76%
アルコール度:17度
日本酒度:+6
蔵元情報:御祖酒造株式会社
購入価格(税抜):1,388円/720ml
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年02月04日 石川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

杉勇 純米吟醸 山卸生もと仕込み 雄町

本日の家飲み 杉勇(すぎいさみ) 純米吟醸 山卸生もと仕込み 雄町

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 山形県飽海郡遊佐町(あくみぐんゆざまち)のお酒です、この地名は読めない…。
 家飲み、外飲み共に確か初めて。

 個人的には、生もと(「もと」の漢字がやはり化けるので今後ひらがなで統一します)のお酒で、「これは!」と思ったお酒にまだ出会えていないと感じています、山廃だと結構有るのですが…。
 ただ、出会えていないからこそ買ってしまうんですよね、まだ諦めるような時間じゃないということで。

 こちらも以前いただいた遊穂同様、山卸をはっきり名乗って、アピールしている感がありますね。
 (山卸=生もとの理屈は遊穂の記事参照)
 裏ラベルの情報開示はシンプルながら必要十分で好感が持てます。

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 上立ち香は意外とスタンダードでちょいアルコール混じりのスッキリとした吟醸香がそこそこに。
 含むと、キリッとした筋肉質な旨味が若干の苦味と共に飛び込んできて、そのまま苦辛で引き締められながら染みこんできます。
 旨味は甘味皆無ながらそこまでキツい感じでもなく、贅肉を削ぎ落した印象でしっかりとした感じ。
 個人的にはちょっと薬臭いクセがあるのが気になるかな…。
 後味は若干の辛さを残しつつ、キレます。

 引き締まった旨味が特徴的な、存在感のある男酒でした。
 雄町50らしく、雑味がなく旨味に芯がありますね。
 ただ、甘味がないのと、生もとだからか少し含み香にクセを感じるのが自分の好みとは外れるかな、まあこれは本当に好みです。
 杉勇は、また居酒屋で出会ったら試してみたいと思いました。

 なお、燗をつけるとクセが和らいでかなり飲みやすくなりました。
 口当たりも良いですし、流石生もと酒、これは燗推奨です。

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名称:杉勇(すぎいさみ) 純米吟醸 山卸生もと仕込み 雄町
精米歩合:50%
酒米:雄町
アルコール度:15%
日本酒度:+2
蔵元情報:合資会社杉勇蕨岡酒造場
購入価格(税抜):1,450円/720ml
お気に入り度:7.8/9.0

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2014年11月16日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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