山川光男 2017 ふゆ 生

本日の家飲み 山川光男 2017 ふゆ 生

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 山形県天童市のお酒です。
 銘柄自体は初めていただきます、詳しくは後述。

 全体的に奇天烈な雰囲気を醸し出すお酒ですが、実態は山形県の4つの日本酒銘柄、「山」形正宗、楯野「川」、「東」光、羽陽「男」山から一字ずつ取って名付けた、4蔵の共同ユニット・ブランドになります。(まあNEXT5やらDATE7と類似の試みかと)
 公式ホームページまで作成する力の入れようですが、ここを見てもあまりブランドの位置づけとか背景は良く分からないですね…、特に買える店の記載がないのは痛い。
 同ユニットについてはむしろSAKETIMESの紹介記事が、グループ結成の経緯や各蔵元のコメント等、充実した内容になっていると思うので、興味があればご一読をオススメします(流石有名日本酒ブロガーさんの執筆記事ですね)。
 酒質の上で重要な部分は「酒造りを担当する酒蔵が麹や仕込み水、酒米などを他の蔵からもらって醸す、という変則的な共同醸造をしています。」というところでしょう。
 今回の「2017ふゆ」は山形正宗を醸す「水戸部酒造」が製造担当のようです。

 このプロジェクトの特長はやっぱりキャラを作った事でしょうね、杜氏の擬人化といいますか。
 日本酒ラベルとしては異端なラベルにはなっていますが、個人的にはこの絵柄は今日日インパクト不足な気もします。
 せっかくシュールなデザインなんだから、枯れ専向け乙女ゲー的なダンディキャラ(参考リンク:制服の王子様(オジサマ))にでもこの恰好させれば、話題にもなりそうな気がするのですが、いかがでしょう。(まあ、流石にそこまでイロモノに徹するつもりはないんでしょうけど…)

 スペック的には精米歩合60の生酒ということ以外に詳しい表記はないですね、特定名称の表記もないっぽいです。

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 上立ち香はわりと落ち着いたバナナ的な果実の香りがそこそこに。
 含むと、強めの酸に引き締められた旨味がググっと入ってきて、最後まで存在感を示す酸味が唾液腺を刺激しつつ、スルスルと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、程々の濃度のバナナ的な甘旨味に、かなり強めながらキツさのない酸味が伴うことで、飲み飽きなさと食事との万能相性を演出するもの。
 後味はその酸でスッキリキリリとキレます。

 かなり酸味寄りながら、全体としてしっかりバランスが取れている、今風の食中酒でした。
 最初は甘味が足りないかな…、と思ったのですが、飲み進めるほどに上がるタイプのお酒でしたね。
 何というか、見た目のわりには渋い魅力のお酒でしたね…、実に正統派で、フレッシュではありますがやっぱりダンディ的な印象。
 山川光男については、今後の展開の方向性が気になるところです。

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名称:山川光男 2017 ふゆ 生
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:不明
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社水戸部酒造
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年04月28日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

モダン仙禽 無垢 2017 無濾過生原酒

本日の家飲み モダン仙禽 無垢 2017 無濾過生原酒

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 栃木県さくら市のお酒です。
 外飲みではかなりの回数いただいていますが、ブログでの登場はまだ3回目。

 仙禽についてはブログ開設前にも家飲み経験があるのですが(しかも愛山)、その時の印象は「酸味が強すぎる。しかも硬く感じる」というもので、実はその後しばらく苦手意識を持っていました。
 先日飲んだ「クラシック仙禽」については、火入れであることやコンセプト的に落ち着いた味わいが予想されたため、大丈夫だろうとセレクトしたのですが、このモダンなラベルの製品については二の足を踏んでいたのが正直なところです。
 が、最近各所日本酒ブログの皆さんの感想をみるに、どうやら最近は通常スペックについては万人向けの甘旨酒にシフトしてきている傾向にあるようなので、今回思い切って久しぶりに購入してみました。

 仙禽は最近「ドメーヌ化」ということで、全量地元産のお米を使用するようになりましたので、このお酒もさくら市産山田錦で醸されています。
 裏ラベルには主にドメーヌ化に関した解説がありますが、英語版と何とフランス語版が併記されています、いやあスカしてますね(笑)
 精米歩合は麹を40%、掛米も50%まで削っているので、おそらく「純米大吟醸」を名乗れるものと思われますが、蔵元の方針により特定名称の記載は無し、お値段はこのスペックとしては破格の税抜き1,250円でした。

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 上立ち香は甘さと酸が混じったフルーツの香りが気持ち強めに。
 含むと、バランスのよいフレッシュな甘酸味が柔らかい口当たりで入ってきて、ゆるやかに強まる酸味と少々の苦味で輪郭を整えつつ、じんわりと染み込んできます。
 味わいは、柑橘果実系ながら柔らかさの有る甘酸味が主役で、裏にバニラ的な風味を感じさせる奥深さも有り、さらに雑味を感じさせないまとまりがあります。
 後味は酸を舌先にピリっと残して、しっかりとキレます。

 甘味の整い方と濃度、口当たりの上品さ、酸味による優しいキレ、そしてしっかりと存在する味わいの個性、それぞれが非常にハイレベルでまとまった圧巻のコスパ酒でした。
 うーむ、正直有名銘柄にこういうことを言うのも悔しいのですが、私には若干酸味が強い以外は非の打ち所が無いレベルかも…
 このお値段でこの完成度、まとまりの良さは他に類を見ないものだと思います、まさに「モダン」なお酒を好む人であれば、すべからく一度飲んで見るべきお酒かと。
 仙禽が定番スペックでこれを出してきたことには衝撃を受けましたね、今後の動向は刮目して見ていこうと思います。

 開栓後はちょっと甘さが酸味に押されてくる感じで、個人的には口開け直後がベストかな。
 ただ、これが好きな人も多いでしょうし、バランスが崩れる感じではないので、やっぱり完成度は高いと思いますね、脱帽です。

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紹介:「20代から始める日本酒生活」さんの同スペックの記事
http://sakepana.blog.fc2.com/blog-entry-37.html

名称:モダン仙禽 無垢 2017 無濾過生原酒
精米歩合: 麹米:40% 掛米:50%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社せんきん
購入価格(税抜):1,250円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.7/9.0

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2017年04月26日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

獺祭 等外 (火入れ版)

本日の家飲み 獺祭 等外 (火入れ版)

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 山口県岩国市のお酒です。
 ブログでの紹介は5回目、多いような少ないような…

 新政に続くのは、もはや「地酒」の枠を完全に飛び出した感のある「獺祭」です。
 生産量はとんでもない勢いで増えているみたいですね、それがどこまで行きつくのかは個人的にも興味があります。

 今回いただくのは、「等外米」を利用したお酒です、詳細は裏ラベルに解説がありますね。
 気になるのは「等外米を利用したお酒は劣化スピードが速い」という一文ですが、どういう原理なんだろうか…
 なお、獺祭等外には2割3分まで削ったお米を使った「生酒」バージョンもありますが(四合2,300円)、当然ながら火入れのお安い方をセレクトしました。

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 上立ち香は非常にわかりやすいフレッシュ青リンゴの香りが気持ち強めに。
 含むと、極めて透明度の高い旨味が摩擦ゼロで入ってきたかと思うと、尻上がりに出てくる苦味でギチギチに引き締められ、そのまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは高精白らしい透明感こそあるものの、旨味自体が皮を向いてないままの蜜が足りない青リンゴといった趣で、細い上に苦味が勝ち過ぎな印象。
 後味はその苦味を残してしっかりとキレます。

 獺祭らしい旨味を感じさせつつも、ひたすら細くて引き締まった感じの味わいに留まった、一歩下がった存在感のお酒でした。
 上品ではあると思うのですが、同時に私の忌み嫌う「淡麗辛口」的な面白みの無さを感じてしまいますね。
 獺祭はそういうお酒と一線を画したしっかりとした旨味が魅力と感じていたので、もし50や寒造早槽もこういうお酒になってしまうとちょっと…
 自分にとってこのお酒はスペックはともかく味わいでは、今まで飲んできた獺祭の「お値段以上」というイメージから離れた、「値段相応」のお酒でした。
 といいつつも、「お値段以下」では無いと思いますし、好きな人は居る&日本酒慣れしていない人には一度飲んでもらう価値はあるとも思います。
 獺祭、若干の不安を覚えつつ、次は原点の50か寒造早槽に戻ってみる予定です。

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 なんとなく記念写真。
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 新政・獺祭の2つを飲んで思ったことは、「やっぱり初心者向けを志向すると、尖った部分を丸くせざるを得ないのかなあ…」ということでした。
 ただ、これはむしろ自分の舌の変化なのかもしれません。
 当ブログの「お気に入り度」では昔よく7点代を付けてましたが、最近はほとんど付けなくなりました。
 それは各蔵の酒質上昇もあると思うのですが、それ以上に自分の「好みの幅」「味わいの許容範囲」が明らかに広がっていることが大きいと思っています。
 裏を返すと、日本酒初心者がマイナス要素と感じる味要素について鈍感になっている感もあるんですよね、これが高じると熟成酒とか変態酒フリークになるのかも…
 その分、そのマイナス要素を排していることが特長のお酒については、「つまらない」と感じてしまっているのでしょう。
 そんなことをつらつらと考えた、今回の初心者向け銘柄家飲みタイムでした。

名称:獺祭 等外 (火入れ版)
精米歩合:35%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:旭酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.0/9.0

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2016年12月15日 山口の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

村祐 常盤ラベル 本生 27BY (H28.9出荷版)

本日の家飲み 村祐 常盤ラベル 本生 27BY (H28.9出荷版)

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 新潟県新潟市のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目。

 前回に引き続き、こちらも9月出荷の生酒ということで、普通の「ひやおろし」とは一線を画した秋酒となっています。
 どうも個人的には「ひやおろし」にはあまり良いイメージが無いんですよね…、新酒のフレッシュ感のような魅力は無いし、長期熟成酒のような振り切った個性も無いので、どうにも中途半端といいますか。
 昔は冷蔵技術が発達していなかったため、「一回火入れの常温保存で、風味を損なわない(老ねない)程度に熟成した」お酒としてまさに「秋しか飲めない」お酒だったのでしょうが、今は一年中生酒が老ねずに飲める時代ですからね…
 そりゃあガチガチの2回火入れ酒に比べたら風味は好ましいでしょうが、「秋といえばこれ」みたいな存在としては、もはや(ブランディングを除いた酒質上では)実体的な価値を失っているんじゃないかしらと思うわけです。

 まあ理屈をこねましたが、実際は生酒偏愛派の自分が、秋の時期の酒屋&居酒屋での選択肢がひやおろしで占拠されている様子を見て、いわば私怨を抱いているためにこんなことを書いてしまった次第です。
 個人的には、冷蔵保存が一般化した昨今なら、ちょうど旨味が乗ってきた生熟酒こそ秋酒として評価されて欲しい!

 閑話休題、今回いただいたのは、ブログでは既に紹介済みの常盤ラベル、ただ前回が1月出荷の新酒だったのに比べ、今回はいわば生熟版です。
 村祐特有の、「清酒 要冷蔵 本生」というそっけない記載がこれだけ心強く思えるのは秋特有ですね、一面秋色ラベルに枯れた酒屋さんの冷蔵庫の中、青々と聳える常盤色の佇まいも素敵。
 

 上立ち香は甘酸っぱい超個性的な香りがそこそこに。
 含むと、トロトロに熟した甘旨味がググっと入ってきて、結構強めの酸味及び奥底に感じる苦渋味と拮抗しながら、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、干した完熟果実といった高濃度かつ複雑味のある甘旨味が純然たる主役を演じ、強めながら落ち着いた酸味がしっかりと引き締めるまとまりのあるもの。
 後味は甘味が嘘のように苦渋味が見事に引き取ってキレます。

 確かな個性のある濃厚な甘旨味が程よい感じで熟した、いい意味で存在感の濃い秋酒でした。
 なんというか村祐の生熟酒として非常に納得感がありますね、やはり甘味に芯があって全然ダレ感が無いのが素晴らしい。
 村祐への信頼感をより深くしてくれた一本でした、次は未飲の紺瑠璃ラベルを狙いたいと思います。

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名称:村祐 常盤ラベル 本生 27BY (H28.9出荷版)
精米歩合:不明
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:村祐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年11月29日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

GOZENSHU9(NINE) スパークリング

本日の家飲み GOZENSHU9(NINE) スパークリング

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 岡山県真庭市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 最近紹介した鷹長と同じく、こちらも「菩提もと」のお酒となります。
 裏ラベルに解説がありますが、この「NINE」は、9人の蔵人によって醸される、新しい世代の日本酒を志向したブランドのようです。
 蔵元ホームページによると、スパーリング以外にも色々なバージョンがあるみたいですね、先入観にとらわれない日本酒離れしたスタイリッシュなデザインに踏み切っているあたりは、やはり女性杜氏の面目躍如といったところでしょうか。

 パッと見、ラベルに特定名称の記載はありませんが、アル添はされていないので純米酒相当かと思われます。(ガス注入してるかもしれませんが)
 岡山酒らしく全量雄町利用で、精米歩合は65%、加水の有無は不明ですが、アルコール度数は11度とかなり低めです。
 この時点で狙っている酒質はある程度想像がつきますね、以前に紹介した一滴千山TAKE3を思い出しました。
 こういう個性に振ったお酒は飲み手との相性が強く出るので、500の小ボトルというのは嬉しいところ。
 
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 開栓時には、何回か噴き出し防止でガスを逃す必要がありました。
 裏ラベルにはやり方が載っているのは初心者に優しくて良いですね。

 上立ち香は…、うーんガスが強くてほとんど感じません。
 含むと、極めて個性的な甘酸旨味が、思いっきりシュワシュワとしたまま、少々の苦味を伴いつつ喉奥に流れ込んできます。
 味わいは炊きたての御飯っぽい甘酸旨味にほろ苦さが寄り添う濃厚なもので、酸味には乳酸的な雰囲気を感じますね。
 後味はガスと苦酸が引き取って引き上げていきます。

 個性的な甘旨味がガスと共に流れ込んでくる、まさに新世代の日本酒といった趣の超個性派酒でした。
 なかなか面白いお酒だとは思うのですが、こっち系のお酒にありがちな、ガスが強い時は旨味をゆっくり楽しめず、ガスが抜けてくると甘さと苦味が若干クドいというアンビバレンツも感じます。
 ただ、オンリーワンであることは間違いないですね、一度は飲んで見る価値はあるかと。
 御前酒、今度はスパーリング以外のものも試してみたいと思いました。

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名称:GOZENSHU9(NINE) スパークリング
精米歩合:65%
酒米:雄町
アルコール度:11%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社辻本店
購入価格(税抜):1,000円/500ml
購入した酒屋さん:酒のひぐらし 日暮商店(松戸)
お気に入り度:8.1/9.0

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2016年11月21日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

山の井 60

本日の家飲み 山の井 60

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 福島県南会津郡南会津町のお酒です。
 ブログでの紹介は初めてですね、詳しくは後述。

 ネット情報によるとこの「山の井」ブランドは、「金紋会津」を醸す会津酒造の跡継ぎ息子が、蔵元杜氏として23BYから立ち上げたものらしいです。 
 で、実は私はブログの開設前、日本酒にハマり始めた最初期に、たまたまそのお酒を飲んでいました。
 福島出張に行った際に酒屋さんの勧めに従い購入したわけですが、その酒屋選びも含め、我ながら当時からなかなかのセンスを持っていたなあと自賛したいところ。

 そしてその23BY山の井の写真がこちらです、ラベル上の銘柄の文字はそのままですが、デザインは全く違いますね。
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 ちなみにその当時の感想メモでは、
 「かなり香り高いタイプだけど、含むと48まで削ってる割にはかなり濃い旨味。後味もスッキリで優等生的な旨酒。」とのこと。
 いやあ生意気ですね(笑)

 今回いただくのは60磨きの純米酒。
 どうやら割と最近、特定名称や詳細スペックの記載をやめたみたいですね、裏ラベルによると「感じるままに飲んでください」とのこと。
 嫌らしい言い方をすると仙禽フォロワーという感じでしょうか、歩合だけ書いている時点で村祐ほど徹底できてないですし。
 色々と試行錯誤中のブランドだとは思いますが、個人的には普通に情報公開して欲しいというのが本音です。


 上立ち香はフレッシュリンゴな典型的吟醸香がそこそこに。
 含むと、なめらかな口当たりの甘旨味がググっと入ってきて、時間差で出てくる苦味で輪郭を保ちつつ、スルリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいはリンゴというかマスカット的趣の、透明感のある甘酸による旨味が主役、苦味はあくまで裏方を演じる感じ。
 後味はその吟醸的苦味を若干口中に残しつつキレていきます。

 香りが勝ちすぎない、上品でクセの無い直球勝負の透明甘旨酒でした。
 味わい的には特別純米というより完全に純米吟醸という感じですね、むしろ純大のような趣すらあります。
 これでこのお値段というは素晴らしいなあ…、極めて良心的だと感じますね。
 23BYよりも確実に進歩していた山の井、今後要注目の銘柄だと思いました。

 なお、意外にも温度が上がってもあまり崩れません。
 若干キツさも増しますが、甘味濃厚になってむしろ良いかも。
 さらに開栓後数日経ってもバランスは崩れず、いい感じに落ち着いて芯の強さを感じさせます。

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名称:山の井 60
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:会津酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月12日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

珠韻

本日の家飲み 珠韻 (しゅいん)

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 山形県山形市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介は2回目ですね、詳しくは後述。

 こちらのお酒は以前当ブログで3割3分磨きのコスパ酒を紹介した「秀鳳」を醸す秀鳳酒造が、今期初めて発売した限定ブランドになります。
 全国で取り扱っているのは5店舗しか無いらしく、試験醸造扱いで製造量自体相当少ないようですね、まさに超限定。
 
 スペックは基本非公開で、特定名称の記載もありませんが、ネット情報だとかなりの高精白純米大吟醸らしいです(少なくとも3割程度まで削っているとか…)
 それでいて、1本で税抜1,500円を切るというのは正直意味が分からないですね、17度ということはそんなに加水もしてないでしょうし。
 邪推するに、スペック非公開なのは他のレギュラー商品群と整合性が取れなくなるという部分もあるんじゃないかしら…、それくらい破格です。
 また、一応試験醸造なので安めの設定にしているらしいですね、消費者の立場からするとありがたい限り。(手間と費用がかかる分、試験醸造酒は割高にしている蔵が多いイメージがあるので)


 上立ち香は華やかかつ若干落ち着いた感じの、干し果実的な香りが強めに。
 含むと、やはり落ち着いた印象の、極めて純度と透明度の高い旨味が自然に入ってきて、最後まで優しくかつ力強くかつ摩擦無しで喉奥に流れ込んできます。
 味わいは非常に濃厚ながらクドさは皆無、苦酸は拮抗しているというよりはそっと寄り添い、ひたすら旨味の純度と透明感を高めている印象ですね。
 後味はほんのりとした苦味を口中に残しつつ、ゆっくりと引き上げていきます。

 極めて高レベルでまとまっている、高精白酒の良いところを凝縮したような美酒でした。
 このお酒がこのお値段というのはとんでもないことですよ…、実際2~3倍以上の価格の高級酒でも、このレベルの完成度のものは少ないんじゃないでしょうか。
 私の通常好むインパクト重視の路線とは少しズレがありますが、それでもビンビンに魅力を感じさせてくれるところが素晴らしい!
 これは万人にオススメできるタイプのお酒ですね、見かけたら即飲んでみるべきかと。
 秀鳳のコスパは現状頭一つ二つ抜けていることを改めて思い知らせてくれたお酒でした。

 ちなみに開栓後数日経っても味は落ちず、むしろ旨味が濃くなってきた感じ。
 結局すぐに飲み切ってしまいましたが、このお酒は綺麗なのに線が細くないですね、相当手間暇かけて造りこんでいそうに思える酒質でした。

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(参考)「スナフキンの日本酒時々日常」さんの同じお酒の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/book_sunafukin/68270084.html

(参考)「飲兵衛廃人の落書き帳」さんの同じお酒の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/kurinotoge/18747848.html

名称:珠韻
精米歩合:不明
酒米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社秀鳳酒造場
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年09月30日 山形の日本酒 トラックバック:1 コメント:4

南部美人 映画「KAMPAI!」特注酒 木桶仕込 六号酵母

本日の家飲み 南部美人 映画「KAMPAI!」特注酒 木桶仕込 六号酵母

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 岩手県二戸市のお酒です。
 南部美人をブログで取り上げるのは二回目ですね。

 こちらは日本酒に関するドキュメンタリー映画、【KAMPAI世界が恋する日本酒】の制作を記念して発売されたお酒とのことです。
 購入先の矢島酒店さんのブログには、より詳しい記載がありますね、かの「GEM by moto」の千葉麻里絵店主が、造りに深く関わっているとか。
 私はあまり映画(特に実写)を見ない性質なのであまり感覚が掴めませんが、そのような映画が成り立つぐらいに、日本酒への関心が高まっているということなのでしょうか。

 スペック的には、南部美人蔵が初めて6号酵母を利用して醸したものであることと、木桶を用いているということがポイント。
 うーむ、某蔵を思い出しますね…とぼかすまでもなく、新政を意識した造りであることは間違いないでしょう。
 ちなみに速醸なのか生もと系なのかはハッキリとはわかりませんでした


 上立ち香は乳酸感を感じるスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、あまり木香は感じず、柔らかな印象の旨味がじわりと入り込んできて、尻上がりに強まる酸味がキリリと引き締め、じわじわと染み込んできます。
 味わいはやはり乳酸系の旨味が主役なのですが、面白いことに青さのあるメロン的甘味もありますね、裏方には苦味もあって結構個性的。
 後味は酸苦がしっかり表に出てきてキレます。

 フルーツ乳酸系飲料という感じの、柔らかい甘酸旨味をじっくりと楽しめる個性派酒でした。
 イメージ通り今風ですね~、あまりこういうこと言うのもアレなのですが、やはり最近の新政に近い味わいだと思います(思い込みも多分にありますが)。
 ただ、やっぱり割高かなあ、レギュラー化したときの値段は気になるところです。
 兎も角、初めての試みでこのレベルに仕上げてくるところに、南部美人の実力を感じた一本でした。

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名称:南部美人 映画「KAMPAI!」特注酒 木桶仕込 六号酵母
精米歩合:55%
使用米:ぎんおとめ
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社南部美人
購入価格(税抜):1,750円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年09月18日 岩手の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

仙禽一聲

本日の家飲み 仙禽一聲(せんきんいっせい)

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 栃木県さくら市のお酒です。
 外飲みはちょくちょく、ブログでの紹介はクラシック仙禽に続き2回目ですね。

 栃木の誇る個性派人気蔵の、比較的高価格品になります。
 基本的には私の家飲みの対象外のランクなのですが、今回とあるイベントの余りものにありつけました。
 実際ラベルを含めただものではない雰囲気を放っていますね、仙禽のデザインは今風ながら単にワインをなぞった感じではないところが素敵だと思います。

 ラベルを見ても特定名称の表記はありませんでした。
 が、裏ラベルには結構細かい情報がありますね、35%という高精白で瓶囲い瓶火入れという、お値段以上の高級スペックです。
 アルコール度は原酒ながら15度と低めです、低アル原酒の範疇に入るでしょう。

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 上立ち香はほんのりと甘い果実香が控えめに。
 含むと、非常に透明感の高い上品な甘旨味がスーッと入ってきて、ゆっくりと出てくる酸味でしっかりと輪郭を整えつつ、最後まで全く崩れずに染みこんできます。
 味わいは、うーむとにかく高級な洋梨というか柑橘系果実というか、そんな感じの上品な甘酸味が主役で、いくらでも飲めてしまいそうな自然さがあります。
 後味はその酸が引取り、極めて自然にキレていきます。

 お値段以上の上品さのある、モダンな感じの半透明日本酒でした。
 「上品で落ち着いた甘さ」ということではかの黒村祐に方向性は似てるかも、ただ比べるとこちらは甘さの濃度が格段に低く酸を強く感じます。
 いやあ、こういうお酒が同価格帯のワイン代わりにホテルやら百貨店の高級品棚に並ぶようになれば、それだけで日本酒のシェアは爆発的に拡大すると思うんですけどね…
 仙禽、今後の動きにも注目していきたいと思います。

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参考:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-186.html

名称:仙禽一聲
精米歩合:35%
使用米:山田錦
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社せんきん
購入価格(税抜):5,000円/1,800ml
購入した酒屋さん:矢島酒店(通販)
お気に入り度:値段と飲んだ経緯が特殊なので付けません/9.0

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2016年07月20日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

ソガペール エ フィス 「ヌメロ シス」 サケ エロティック 生もと

本日の家飲み ソガペール エ フィス 「ヌメロ シス」 サケ エロティック 生もと
          (Sogga pere et fils 「NUMERO SIX」)

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 長野県上高井郡小布施町のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目で、ちょくちょくいただいている感じですね。

 信州小布施のワイナリーが醸す異色の日本酒であることで有名なソガペールエフィスですが、マニア的には様々な酵母を使っていることでも知られていると感じています。
 当ブログで1回目に紹介したものは9号酵母の「ヌフ」2回目はレア中のレアものである1号酵母の「アン」、そして今回は6号酵母で醸されたお酒です。
 6号酵母は今をときめく「新政」蔵で分離された酵母で、実質的に現在現役の協会酵母の中で、最も古い種類となっています。
 Wikipediaによると分離は昭和5年とのこと、うーむ私の2.5倍以上の時を経て酒造りの最前線で生き残っているんですね…、畏敬の念すら覚えてしまいます。

 さて、裏ラベルには相変わらずびっしりとお酒の情報があります、酒造りへのこだわりとか「エロティック」の命名理由とか面白いことも書いてありますのでご一読をオススメします(下の写真をクリック後、拡大すれば読めるはず)。
 スペックはいかにも長野っぽい美山錦の59%磨き、相変わらずワイン瓶に王冠栓という出で立ちです。


 上立ち香は酸の効いたフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、しっかりと酸の立つ、がっつりと密度の高い旨味がググっと入ってきて、最後までぎっちりと引き締まったままじわじわと染みこんできます。
 味わいは、若干アミノ酸を感じる甘み控えめながら芯の太い旨味を乳酸系の酸が引き締める、フレッシュさと落ち着きを同居させたようなもの。
 後味はやはり酸味で力強くキレます。

 濃厚で落ち着いた旨味を力強い酸がしっかりとまとめあげる、今風な柄個性派の芳醇旨酸酒でした。
 正直先入観はあると思うのですが、6号生もとということで、やっぱり新政に似ている味わいという気がしますね(というか最近の新政がこちらに近づいたのでしょう)。
 割と誰が飲んでも美味しいタイプのお酒で、かつハマる人にはとてもハマりそうな印象。
 ソガペールエフィス、今後も末永く出荷を続けて欲しいです。

 開栓後は2日目の方がまとまっていて断然良いですね。
 これは熟成も効くんじゃないかなあ…、であれば、やっぱり栓はどうにかならないものか。

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名称:ソガペール エ フィス 「ヌメロ シス」 サケ エロティック 生もと
精米歩合:59%
酒米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:小布施酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.2/9.0

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2016年05月22日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

村祐 黒 本生

本日の家飲み 村祐 黒 本生

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 新潟県新潟市のお酒です。
 自分としては内外問わず結構飲んでいる印象ですが、以外にもブログでの家飲み紹介は2回目。

 漆黒の曇り硝子瓶に、ピンクの箔押しラベルが一種異様な存在感を放つこのお酒、当ブログでは以前に今は亡き(?)酒徒庵さんでの外飲み時にプチ感想記事を書いています。
 あまりに印象に残りすぎて、去年酒屋さんに並んでいるのをしばらく見つめ、売り切れ後も忘れられず、ついに今期早々に一升瓶で購入してしまいました。
 まあ、そんなにほいほい買えるお値段のお酒ではありませんが、1年に1回ぐらいは許されると思いたい…

 裏ラベルには当然のように特定名称の記載はなく、「清酒 本生」と大きく書いてあります。
 ネットでかき集めた情報によると、どうやら高精白純米大吟醸の無濾過生原酒らしいですね、その割にはアルコール度数は低めの15度。
 また、日本酒度はかなりマイナスに振れているようで、このお酒、飲んでいるとお猪口が机にペタペタ張り付きました。
 昔の安酒で、糖添し過ぎてそうなるものがあるとは聞いたことあったのですが、私が飲んでいるような純米酒でこれは初めての経験です。

(店員さんが気を利かせて箱もつけてくれました、これがまた格好良い!)
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 上立ち香は干しぶどうの砂糖漬けのような、極めて個性的な甘い感じの香りが強めに。
 含むと、その香りのイメージどおりの濃厚な甘旨味が、まさに雑味ゼロで入ってきて、その濃度と透明感をを保持したままトロリと染みこんできます。
 味わいは、やはり巨峰orレーズン的な果実を、砂糖漬けにしてかつ煮詰めたような超濃厚の甘旨味が主役、それでいて甘ったるさを微塵も感じさせないような上品な純度が最後まで続きます。
 後味は酸も辛も苦もほとんど感じさせずに、しかし完璧に自然に引き上げます。

 贅沢なスペックと蔵元の技術の粋を、全て「村祐」という銘柄の魅力を磨き上げることにぶち込んだような、超個性派高級酒でした。
 なんというか、洗練された甘旨味であれば、とことん濃厚にしてもクドくならないということを見事に証明してくれた感じです。
 ただ、流石に飲み手は選ぶでしょうね、一般的な高精白酒とは対照的に、激しく好き嫌いが別れそうなお酒ではないかと。
 そして私は大好きです…、お値段的に他のお酒と比べにくいのですが、「究極の甘口酒」という位置づけで「マイ殿堂入り」にしたいと思います。
 村祐、今後もその姿勢を貫いて欲しいと、一飲み手として切に願います。

 なお、勿体無くて2週間以上かけて飲みましたが、バランスは全然崩れませんでした。
 若干インパクトが薄れて、まろやかになった気もしますね、どっちも良いです。

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名称:村祐 黒 本生
精米歩合:不明
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:村祐酒造株式会社
購入価格(税抜):8,000円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.9/9.0(価格を考慮に入れて)

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2016年05月20日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

金鼓 水もと仕込み 濁酒 生(密閉栓)

本日の家飲み 金鼓(きんこ) 水もと仕込み 濁酒(だくしゅ) 生(密閉栓)

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 奈良県香芝市(かしばし)のお酒です。
 こちらは、紹介済みの「大倉」「彩葉」を醸す蔵の別銘柄になります。

 「金鼓」は大倉本家の地元銘柄のようですね、関東圏で見かけるのはほぼこの「濁酒」だけかなあと思います。
 このお酒は、製法、数値、飲み心地、そして味わいにいたるまで、特殊なこと尽くしであって、正直ここでは書ききれません…
 差し当たり裏ラベルにはかなり詳細にそのあたりのことが書いてあるので、ご一読をオススメします。
 ちなみに、古典的な日本酒製法である「水もと仕込み」は「菩提もと仕込み」と同じ意味のようですね、全国でも珍しい技術のようですが、同じ奈良県で数蔵採用しているところがありますね(鷹長・百楽門・花巴など)、さすがは日本酒発祥の地。

 ちなみにこちらのお酒、瓶詰後も発酵が進むタイプのようで、通常の密閉栓の他に、瓶内からガスを逃す穴開き栓バージョンもあるようです。
 実は、実際開栓時に中身の4分の1ぐらい吹きこぼしてしまったんですよね…、少しずつ開栓しても全然ガスが止まらないので、少し大目に開けたら一瞬でした。
 今まで開栓注意のお酒は何度も飲んできましたが、盛大にこぼしたのは初めてなのでショックでした…(流しでやったので、福次被害は無し)、やっぱりこういうときはアイスピック必須ですね。

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 写真撮り忘れたのが残念ですが、注ぐと、お米の形が半固形でそのまま残った状態でドロドロと出てくるのが面白いですね。
 しかもシュワシュワ泡も出てくるので、一種異様な雰囲気があります。

 上立ち香はガス混じりのお米の香りがそこそこに。
 含むと、ドロリとした半固体のおかゆのようなものが口に入って、噛みしだくと更に濃厚なお米の旨味が溶け出してきます。
 味わいは、お米らしい甘さと苦味がしっかりと拮抗して、食べるような独特な食感ながらスッキリとした旨味を感じさせてくれます。
 後味は、流石に口中に米粒が残りますが、味自体はガスと苦味でバッチリキレます。

 ドロリとしたオンリーワンの食感がありつつ、味わいとしてのバランスもしっかり取れている、完成されたにごり酒でした。
 何気に凄いのが、お酒を飲んでいる感じが薄く凄い勢いで飲んでしまうことですね、低めとはいえ13度あるので極めて危険なお酒かも。
 これは固定ファンが付きそうなお酒だ…、ちなみに一緒に飲んだ母上は素晴らしく気に入ったらしいです。
 この「濁酒」、好みはともあれ一度は試してみて欲しいお酒だと思いました。

 二日目でガスが抜けると、若干飲みづらくなり、苦味も増してきたような。
 うーむ、これは開栓直後が一番楽しいお酒ですね、穴開き栓だとそれが楽しめないのは痛いなあ。
 でも密封栓だと吹きこぼれが勿体無いという…、うーむアンビバレンツな感じですね、とりあえず次の購入時までにはアイスピックを用意しようと思います。

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名称:金鼓 水もと仕込み 濁酒 生(密閉栓)
精米歩合:70%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:-50前後
蔵元情報:株式会社大倉本家
購入価格(税抜):1,388円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年05月02日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

十九 Trifoglio 生酒

本日の家飲み 十九 Trifoglio (トリフォリオ)  生酒

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 長野県長野市のお酒です。
 外では何度もいただいていますが、家飲みは初めて。

 こちらのお酒でまず目に付くのはやはりその外観でしょう。
 十九は他にもこういう独創的なラベルのお酒を出しているようです、内部にデザイナーさんでも居るのかしら。
 ラベルだけでは「三つ葉のクローバー」ということしかわからないのですが、蔵元さんのブログに解説がありました
 "十九はまだまだ成長段階。"としてこれからも頑張るという意気を込めているようです。

 スペック的なことはラベルにほとんど記載がありません。
 どうやら、等外米(ざっくりいうと法定検査を通っていない米)を使っているため、特定名称を名乗れないお酒みたいですね。
 ただ、それがお酒の品質が低いということには直結しません、私は何回か等外米使用のお酒をいただいていますが、むしろお米が安い分コスパに優れるお酒が多い印象です。
 このお酒も歩合を考えると割安でしょう。
 ただ、そこらあたりのことがラベルに全く書いていないのはちょっとどうかなという気もしますね、デザイン的にごちゃごちゃ書けないなら、せめて「続きはwebで」的な記載が欲しいところです。

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 上立ち香はメロンっぽさが混じる吟醸香が強めに。
 含むと、やはり無濾過生原酒っぽい濃厚フレッシュな甘旨味が固まりで入ってきて、程々の酸味で輪郭を保ちつつ染みこんできます。
 旨味は少々の青臭さのあるメロンっぽい甘旨味が主役で、酸味と苦味が裏方でダレるのを防いでいる感じ。
 雑味は皆無で、無濾過生原酒の魅力をストレートに楽しめます。
 後味はその裏方の酸味と苦味が仕事をして、自然にキレます。

 無濾過生原酒のお手本のような芳醇甘旨酒でした。
 今回は秋にいただいたので、生酒が少ない時期で希少価値があるし、丁度味も乗っているし、コスパも言うこと無いし、いい感じで楽しめました。
 十九はなかなか面白いスペック分けをしていて興味もあるので、少しずつ色々試していきたいと思います。

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名称:十九 Trifoglio (トリフォリオ)  生酒
精米歩合:50%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:尾澤酒造場
購入価格(税抜):1,350円/720ml
お気に入り度:8.3/9.0

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2014年11月18日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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