木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

本日の家飲み 木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 当ブログでの登場は早くも6回目と、かなりの頻度ですね。
 にごり酒特集の7本目。

 今回にごり酒をまとめ飲みして改めて思ったのは、通常のお酒以上に「にごり酒はベストコンディションで飲むのが難しい!」ということです。
 特に穴開き栓ものはやはり変化が激しいので、早飲みが基本になるでしょうね…、そういう意味では今回の繁桝にごり桃の里しろうまは良い勉強のネタになったと思います。
 「ガス感」の変化に関してはさらに繊細な問題になってきますが(ガスが強いのが好きかは好みによる)、基本一度抜けたガスを取り戻すのは難しいため、状況が許す限りにごり酒は密閉栓でだして欲しいと個人的には思います。
 密閉栓と穴開き栓の両方が出荷されるにごり酒に「金鼓 水もと濁酒」がありますが、私が飲んだ限りでは密閉栓の方が断然美味しく、楽しい酒だった記憶もありますしね(まあ4分の1ぐらい吹きこぼれましたが…)。
 
 閑話休題、今回いただくのは木戸泉のにごりということで、当然ながら高温山廃仕込みになります。
 米違いのものもあるようですが、これは山田錦利用バージョン。
 
 見てくださいよこのおりの量を!ちなみにガス感は穴開き栓だからかそこそこレベルで、開栓も余裕でした。
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 濃度はかなり高く、そうとう混ぜたつもりでもおりの塊がダマっぽく残っているように見えました。
 ただ注ぐと、意外にもいい具合の粘度になったかも…、塊が引っかかったりはしなかったです。

 上立ち香は典型的なガスとお米が混じり合ったような香りが仄かに。
 含むと、やはりお米感が強い旨味がトロリと、しかし酸味でかなり強めに引き締められつつ、最初から最後まで存在感を保ちながらグググッと入り込んできます。
 味わいは、やはりにごり系らしくお米っぽいクリーミーな旨味(甘さはそこそこ)があるのですが、そこに木戸泉らしい割りと鋭角な酸が伴って、独特な飲みやすさ(というか次を誘う感)を創り出します。
 後味は酸が引き取り、粉っぽさをあまり感じさせずにしっかりと引き上げます。

 にごり酒のなかでもかなり高めの密度と、しっかりとした旨味を、酸で力強く引き上げる、非常に押しの強いお酒でした。
 個人的にはもうちょっと甘味を求めたいところですが、まあ完全に好みですね、木戸泉は甘味より旨味と酸味が特長だと思うので、ブレなさは素敵だと思います。
 その上でさらにワガママを言ってしまうとこれ密閉栓で出して欲しいなあ…、物理的に無理なのかも知れませんが、やっぱりもうちょいガスが欲しい気がします。
 ただ、個性的な魅力があることは確かですね、単体でも良いですし、肉とか油ものとの相性も良好かと。
 次回はこのお酒に負けず劣らず…、というかそれ以上に個性的な千葉県産にごり酒をご紹介します。

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名称:木戸泉 純米にごり 別誂 山田錦 特別純米生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年04月11日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

本日の家飲み 片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY

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 大阪府交野市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目と、結構な回数になってきました。

 片野桜は今まで、雄町山廃生山田錦山廃生雄町速醸(かたの桜)と微妙にスペックをずらしつつ飲んできました。
 その中で一番雄町山廃生がインパクトのある味わいで印象に残っていたため、今回再セレクトした次第です。
 が、実はこのお酒、店長さん曰く27BYということで一夏越えの生熟酒でした、前回は4月出荷の新酒だったので結構味わいが違うことが予想されます。
 今回は店長さんの説明で買う前に納得できましたが、BYの違いって物凄く味わいに影響することなので、やっぱり本来はラベルに書くべきですよね。
 どの銘柄でもいえることですが、上槽日(搾った日)と出荷日(瓶詰日)を両方明記することが広がって欲しいなあと個人的には思います。

 裏ラベルには、かなり詳細なスペックの記載があります、昔は無かったので情報公開を押し進めたということなのでしょう、非常に良いことだと思います。
 日本酒度-3、酸度1.9も中々な数値ですが、やはり特筆すべきはアミノ酸度2.6でしょう、1.8とかでもかなり濃厚寄りであることを考えると、若干振り切れた数値と言えるかと。

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 注ぐと、うおっと思うぐらいに色づいてますね、まさに黄金色。

 上立ち香はちょっと熟成香混じりの、酸もある完熟果実の香りがそこそこに。
 含むと、キツめの酸を伴った旨味がグワワッと入ってきて、最後まで存在感を保つ酸味が唾液腺を刺激しながら、舌先にもピリピリ感を与えつつ塊のまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ちょっと熟しすぎたような果実の甘旨味を芯に感じるものの、主役は乳酸が発酵したような(完全にイメージ表現)極めて強烈な酸が最初から最後まで受け持って、超個性的な味わいの世界を演出します。
 後味もその酸が引き取り、なんとか引き上げていきます。

 超弩級の酸が強烈に存在感を主張する、超個性派完熟濃厚甘酸酒でした。
 う~む、個人的にはこの濃厚さもアリなのですが、前に飲んだのと比べると主役が甘味から酸味に取って代わられてしまっているのが残念な印象。
 それが造りの変化に因るものなのか、熟成に因るものなのか、原因が分からないのも気になるところです…
 片野桜はまたいつか同スペックを飲んで確かめてみたいと思いました。

 何となく予感がしたので燗をつけてみると…、おお、ようやく甘味が共同主演ぐらいに存在感を発揮してきました。
 これなら良いなあ、個人的にはこのスペックについては断然燗がオススメ。
 熱燗の強烈に甘酸苦が主張する感じも好きですが、裏ラベルにあるぬる燗がバランスが取れていて口当たりが優しくてベストかも。
 熱燗から燗冷ましで色々な温度を味わうのも楽しいと思いました。

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名称:片野桜 山廃純米酒 無濾過生原酒 雄町 27BY
精米歩合:65%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:-3
蔵元情報:山野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.4(燗上がりも考慮に入れて)/9.0

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2017年03月18日 大阪の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

田酒 純米吟醸 山廃

本日の家飲み 田酒 純米吟醸 山廃

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 青森県青森市のお酒です。
 ブログでの紹介は7本目となりました、何だかんだで結構飲んでますね。

 田酒はここ数年で色々な新スペックを出し始めていることはマニア間には周知の事実でしょう、私も白田酒雄町純米吟醸を既にいただいています。
 それに対する今の私のスタンスとしては、「ちょうど入手機会があって、気が向いたら買う」というぐらいの熱量だったりします(ただ、うちの母君が田酒好きなので、そのために購入することも多し)。
 今回いただく山廃純米吟醸もその流れの一つですね、丁度特約店への入荷時期に他のお酒を買う用事があり、その時に在庫を聞いたら出してくれました。

 スペック的には、精米歩合50と純米大吟醸を名乗れるレベルまで削っています、使用米は記載ありませんがググるとどうやら華吹雪みたいです。
 レギュラー商品である特別純米の山廃は華吹雪55なので、それだけ見ると大して変わらないようにも見えますね。
 が、こちらは日本酒度も-3程度で、かつ一回火入れと、それ以外の部分ではかなり差別化して造っているような雰囲気も感じますね、ラベルのカラーリングも今風に見えますし。


 上立ち香は柑橘系果実のフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、落ち着いた甘旨酸が自然な口当たりで入ってきて、最後までバランスを保ったままじわじわと染み込んできます。
 味わいはやはり柑橘果実系の酸の効いた甘旨味が主役、苦渋はあまり感じませんが、酸の働きで味わいの濃さの割には軽快な印象です。
 後味はそのまま酸味が引き取って自然にキレます。

 今風のフルーティーな甘旨味を、程よく落ち着いて感じで、バランス良く楽しませてくれるお酒でした。
 母君様曰く、「田酒らしさは無いけど美味しい」とのこと、まあほぼ同感です。
 28BYはどうするのかな…、この方向で洗練させればかなりの旨酒になるとは思いますが、田酒ブランドでやる意味は微妙かも。
 ともかく、田酒のチャレンジ酒は今後も生暖かく見守っていこうと思いました。

 燗を付けると…、げ、香りが薬臭い感じでちょっとキツいですね。
 味わいも若干チグハグというか、バラバラな印象もあります、これは完全に冷酒向けかと…。

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紹介:「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-519.html

名称:田酒 純米吟醸 山廃
精米歩合:50%
酒米:華吹雪
アルコール度:16度
日本酒度:-3
蔵元情報:株式会社西田酒造店
購入価格(税抜):1,648円/720ml
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年02月14日 青森の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒

本日の家飲み 春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒

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 奈良県奈良市のお酒です。
 前回とあわせ、同蔵のお酒の紹介は三回目になりますね。

 前回にも少し書きましたが、今回は「浅野日本酒店」さんで、気になったお酒をバッチリ試飲させていただいた上でのセレクトです。
 実は買って帰る際に、新幹線内で飲むための試飲用のカップを貰えないかと相談したのですが、何とサービスで大きめの「利き猪口」を貰ってしまいました(伊根満開の酒粕チーズケーキの容器として使っているため、余っていたらしい)。
 お酒に関する若干マニアックな質問にもしっかり応えてくれますし、「接客」という部分については理想的といっても過言ではないでしょう、残念ながら通うには遠過ぎますが応援したいお店です。

 さて、今回いただくお酒はデザインからして特別感が漂っていますね。
 キーワードは「木桶」「山廃」「生熟成」と言ったところでしょうか、ラベルに明記はされていませんが、公式ホームページを見ると前回の生熟成酒同様、「秋の熟成酒」という位置づけで、蔵元熟成を経た上で出荷されているようです。(ひやおろし一辺倒でないところがグッド)
 奈良の酒米「露葉風」使用で、歩合は70とあまり削ってないですね。
 四合瓶で税抜き2,000円に迫るお値段はちょっとネックかな…、手間がかかってそうなスペックではあるのですが。

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 上立ち香は蜜たっぷりの洋梨(なんじゃそりゃ)という趣の甘酸を感じる個性的な香りがそこそこに。
 含むと、シロップの用に濃厚な甘旨味がトロリと入ってきて、強めの酸味によりギリギリの線で輪郭を保ちながら、唾液腺も刺激しつつゆっくりと染み入ってきます。
 味わいは、強い甘味と酸味がせめぎ合う極めて濃厚な旨味が中心で、非常に複雑な印象があって強烈に飲み応えがありますね。
 後味はほんのりとした酸味と何となく木桶っぽい風味を残して引き上げていきます。
 
 極めて濃厚複雑な味わいの世界を形作る、オンリーワンの甘酢っぱ酒でした。
 あまりハッキリとした木香は感じませんでしたが、甘酸に絡みつく複雑味や後味にそれっぽさがあるのかも。
 あえていうなら鷹長菩提もととか昇龍蓬莱古式一段に似ているような気も…、ラベルには無いですが日本酒度はかなり低いんじゃないかしら。(後で公式通販サイトを見たら-9でした
 春鹿は大手蔵というイメージが強かったのですが、今回で結構チャレンジングなお酒も出していることがわかり、好感度が急上昇しました、また他のスペックも飲んでみたいと思います。

 これで大阪出張は終わり、次は札幌出張に移りたいと思います。

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名称:春鹿 Kioke-Sake 山廃純米生原酒
精米歩合:70%
使用米:露葉風
アルコール度:16.0~16.9%
日本酒度:-9
蔵元情報:株式会社今西清兵衛商店
購入価格(税抜):1,927円/720ml
購入した酒屋さん:浅野日本酒店(大阪市)
お気に入り度:8.3(値段も考慮に入れて)/9.0

・おまけ1:新幹線車内での贅沢(利き猪口の存在が気分的に大きかった…)
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・おまけ2:実は車内で飲み比べていたり(量はそんなに飲んでません)
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タグ: 春鹿 純米 山廃

2017年01月22日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

本日の家飲み 奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

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 兵庫県姫路市のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目となりました。

 引き続き、「秋の生酒」の紹介となります、大典白菊のひやおろし同様、蔵元で寝かした上ではっきりと「秋酒」として売り出されていますね。(こちらはひやおろしの表記は無し)
 前回は若干ひやおろしディスの趣が強い記事になってしまいましたが、個人的にはむしろ秋の生熟酒の魅力を強く主張したいというのがメインの想いだったりします。
 その立場からは、蔵元さんがこういうはっきりとした形で出してくれるのは心強いというか、我が意を得たりというか、とにかくうれしいものを感じますね。
 そんな想いもあって、見かけ次第速攻でセレクトした次第です。
 
 スペック的には、地元の酒米「兵庫夢錦」を利用していること、山廃の生であることあたりがポイントでしょうか。(ちなみに別商品で山田錦を使ったものもあるらしい)
 「播秋」とは「播州」と「晩秋」をかけたのかな…、ただ出荷は9月の初秋なので、単に「播州の秋」という意味合いかも。

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 上立ち香はいかにもな、力強く熟した、アルコール混じりのお米っぽい香りがそこそこに。
 含むと、非常に良い具合に熟した芯のある旨味がググっと入ってきて、ワンテンポ遅れて出て来る辛さにしっかりと引き締められながら、最後まで存在感を保ったまま染みこんできます。
 味わいは、甘さはそこそこながら、まろやかさと引き締まりを見事に両立した力強い旨味がとにかく心地よく、複雑な味を雑味と感じさせない完成度がありますね。
 後味はまさに辛口という感じで力強くキレます。

 芳醇辛口を地で行きつつ、古臭さ・クセを感じさせない、見事に生熟成の魅力を伝えてくれるお酒でした。
 いやあ…、これは旨いっすねえ…、辛口酒に一歩引く私でもこの芳醇な旨味には完全に悩殺されてしまいました。
 生熟が上手くいった辛口酒は、その辛さが若干丸くなった感じがして、より万人向けになるように思えます。
 奥播磨、引き続き注目していきたいと思いました。

 当然のように燗を付けてみると…、うーんなんというか非常に素直な感じで燗酒らしくなりますね。
 甘味酸味マシマシで強烈ではあるのですが、荒くはない。
 いやあ旨いっす。

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名称:奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦
精米歩合:55%
使用米:兵庫夢錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社下村酒造店
購入価格(税抜):1,521円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年12月01日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

岩の井 山廃純米山田錦 無濾過生原酒

本日の家飲み 岩の井 山廃純米山田錦 無濾過生原酒

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 千葉県夷隅郡御宿町のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 去る2016年9月、「パーカーポイント」の日本酒版が発表されたことは、マニアにはまだ記憶に新しいところかと思います。
 パーカーポイントとは、どうやら偉いソムリエのおじさんが雑誌上でワインに付けている評価点のことみたいですね、いわゆる「権威」の評価ということで、値段にもかなりの影響を与えているとか。
 で、今回いただく岩の井はそのパーカー氏が、「純米大吟醸 山廃」について、800種ぐらいのお酒の中で2番目の評価である95点を付けた銘柄なのです(得点一覧はオフィシャルより「日本酒ブログ(由紀の酒)」さんのこの記事の方が分かりやすいかと。)
 地元千葉県のお酒ということもあり、前回飲んだ印象も良かったので、今回セレクトしてみました。

 といいつつ、スペックは当然評価されたもの(上位リストは大体4合5千円近辺)よりお安い、山田錦58磨きの無濾過生原酒。
 ラベルデザインは、銘柄名が一見してわからない、私が嫌いなタイプですね。


 注ぐと、まさに黄金色といった感じで、黄色っぽく色づいています。

 上立ち香は酸っぱい系の酸と熟成香が混じりあった感じの香りがそこそこに。
 含むと、かなりの熟成感(紹興酒・カラメル的なアレ)をまとった野太い旨味がドドドと入ってきて、これまた強烈な酸と激しくせめぎ合いながら、最後まで力強く染み入ってきます。
 味わいは、熟しきった果実の旨味という感じで、熟感と酸味に加えて、少々の甘さと辛さが絡みつくことで、複雑な旨味の世界を演出していますね。
 後味は酸辛がしっかり引き取ってバッチリキレます。

 夏出荷の生酒の割には熟感が非常に強い、複雑さのある芳醇旨酸酒酒でした。
 BY書いていないのでわからないのですが、まさか一年熟成じゃないよなあ…、保存状態も気のなるところ。
 単純に私が熟成香が苦手なので、その分厳しいところがありますが、人によってはむしろハマる要素になるのかもしれません。
 岩の井、今後も色々と試して行きたいとおもいました。

 冷酒だと熟成感が表に出てしまいますが、常温だと旨甘味が勝つ感じがします。
 これは本来蔵元として適正温度をアピールすべきお酒のような…、これ初心者が冷酒で飲みきったら二度と岩の井飲む気しない感じになってもおかしくないかと。

 そして燗をつけると…、いやあ甘辛旨が表に出てきました、というか熟成香がどっかに行ってしまった。
 いやこれ絶対飲み方解説必要なお酒ですよ、個人的には温度高めが楽しいので熱燗がオススメ。

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名称:岩の井 山廃純米山田錦 無濾過生原酒
精米歩合:58%
酒米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元:岩瀬酒造株式会社
購入価格(税抜):1,650円/720ml
購入した酒屋さん:酒のひぐらし 日暮商店(松戸)
お気に入り度:8.1/9.0

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2016年11月23日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」

本日の家飲み 木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 ブログでの紹介は早くも5回目。

 私は千葉県出身ということもあり、木戸泉は強く応援している蔵の一つで、前々からもっと全国区で知られて欲しいと思っておりました。
 そんな中、グランドジャンプで連載中の日本酒マンガ「いっぽん!」に、当ブログでも以前にとりあげた超個性派酒「純米アフス生」が登場したという話を聞きました。
 いやあ流石というべきか目の付け所が素晴らしいですね、いっぽん!は初心者からマニアまで、広くオススメできる日本酒マンガだと思います(私は単行本を買って読んでます)。

 なお、このことは蔵元ホームページでも取り上げてますね
 そこではブログの記事で簡潔にメディアの掲載情報に触れリンクを張り、さらっと購入できる店・呑める店を紹介しています。
 このタイムリーかつ勘所を押さえた情報発信…、素晴らしいの一言です、他蔵も是非参考にして欲しいと思いました。

 今回いただくのは雄町を60まで削って醸したお酒で、当然高温山廃仕込みです。
 裏ラベルには原酒でアルコール度数16度に抑え、食中酒を志向している旨の解説がありますね。


 上立ち香は酸を感じるスッキリとした香りが控えめに。
 含むと、やはりしっかりとした酸味を伴う太い旨味がグググッと入ってきて、その酸味が若干唾液線を刺激しながら最後まで引き締まったままじわじわと染みこんできます。
 味わいは、やはり木戸泉らしい乳酸とアミノ酸が強烈に主張する旨酸味が主役、ただ全体的には酸の引き締まりの印象が強いですね。
 後味は若干酸っぱい感じを残しつつ、きっちりとキレます。

 木戸泉らしいしっかりとした酸で、けして薄くない旨味を洗い流す、飲み飽きない系のお酒でした。
 前回と比べると、少々酸っぱい系の酸が強くスッキリ感をより感じますね、食中酒的な方向性というのに納得感があります。
 個人的にはもっと濃厚な方が好きではありますが、これはこれで魅力的です、好きな人も多いでしょう。
 木戸泉は今後も色々なスペックを試していきたいところです。

 なお、温度が上がったほうが単純に口当たりが柔らかくなって良いですね。
 燗をつけると旨味も濃くなります。

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名称:木戸泉 特別純米 雄町 無濾過生原酒 「PURE PURPLE」
精米歩合:60%
使用米:雄町
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1400円くらい(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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2016年10月02日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

菊鷹 ~雄飛~ 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 26BY

本日の家飲み 菊鷹 ~雄飛~ 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 26BY

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 愛知県稲沢市のお酒です、通販まとめ買い2本目。
 外飲みでは何度かいただいていますが、家飲みは初めて。

 こちらのお酒を醸す山本克明杜氏は、以前大阪の蔵で「天野酒」という銘柄の「山本SP」という商品を世に出していました。
 この方はその筋(笑)ではかなり有名らしく、移籍後のこのお酒もマニア間ではかなり注目されていた印象です。
 私も前から気にはなっていたのですが(実は天野酒も飲んだことあります)、どうも四合瓶が無いらしく年単位で二の足を踏んでおりました…
 が、今回日誌係さんがブログで激賞していたスペックが通販ラインナップで見つかったため、セレクトした次第です。

 3種のお米を60まで削った山廃純米吟醸無濾過生酒、恐らく加水して15度です。
 出荷から1年ちょっと寝かされているところがポイントですね。
 しっかり作られた山廃の生なら、きちんと保管されていれば1年ぐらいは過熟ということにはならないだろうと想定しています。

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 上立ち香は落ち着いているけど青さも感じる甘酸の果実香がそこそこに。
 含むと、まろやかな甘酸の旨味がグっと入ってきて、そこそこの苦味を伴いながら、じわじわと息が長く染みこんできます。
 味わいは、やはり今時の山廃らしい乳酸系の酸味に、青さを伴うメロン的甘旨味が絡みあうバランスの良いもので、さらに苦味が引き締まりを添えて複雑で飲み飽きない世界を創り出しています。
 後味はその酸と苦味が引き取り、最後まで崩れずにキレていきます。

 複雑な味わいがほどよく円熟した、万人にオススメできる山廃生酒でした。
 うーむ流石の味わいですね、注目されていることにとても納得しました。
 良い感じの熟し方でしたが、もともとはガス感もあったらしいので、その状態でも飲んでみたかったかも…
 一升瓶なのでなかなか手を伸ばしにくいのですが、菊鷹は是非またいただいてみたいと思いました。

 燗を付けてみると…、おお、やっぱり濃厚になりますね。
 そして若干アルコール感は増すもののあまり辛くもならず、酸の柔らかさを保っています、良いですね~

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの感想
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-982.html
「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの感想
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-326.html

名称:菊鷹 ~雄飛~ 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 26BY
精米歩合:60%
酒米:山田錦、夢吟香、五百万石
アルコール度:15%
日本酒度:+10
蔵元情報:藤一酒造株式会社
購入価格(税抜):3,200円/1,800ml
購入した酒屋さん:酒専門店 知多繁(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年08月19日 愛知の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 紺ラベル

本日の家飲み 都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 紺ラベル

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 兵庫県南あわじ市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 こちらのお酒が淡路島産であることや、「日がさ雨がさ」さんが推していたことなどは前回に書きました
 相変わらず私の行きつけの酒屋さんに取扱いがなく、またしばらく離れていたのですが、今回は日暮里の「山内屋」さんで出会い購入しました。
 同店は私の酒屋新規開拓の一環で訪ねたのですが、いかにも厳選された品揃えで、やっぱり地酒屋めぐりは楽しいなあと思わせてくれるようなお店でしたね。
 
 スペック的には、最近個人的に注目している山廃の無濾過生原酒というのがポイント。
 前回は白系のラベルでしたが、今回は紺ラベルです。


 上立ち香は濃厚な山廃らしい乳酸系の香りがそこそこに。
 含むと、奥深い印象の旨味が舌触りなめらかに入ってきて、遅れて出てくるアルコールの辛さ的刺激と若干の渋みで引き締まりつつ、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、やはり山廃っぽい乳酸味と甘味が併存する旨味が主役、そして濃厚かつ辛さも感じるのにキツさが無いのが見事ですね、とてもまとまりのあるお酒だと思います。
 後味はその辛さと渋みで力強くキレます。

 クセの無い、山廃らしい魅力をストレートに感じられる、今時の山廃無濾過生原酒でした。
 玉川、菊鷹、日輪田などなど、今風で魅力的な山廃酒を醸す蔵は多々ありますが、都美人も間違いなくそのトップグループに入っていると思いますね。
 都美人、今後も注目していきたいです。

 なお、燗を付けると…、うおっ無茶苦茶濃厚になりましたね、舌触りは相変わらずなめらかで、甘さと辛さマシマシ。
 いやあこれは良いです、かなり温度上げても対応する力強さもありますね。
 ちなみに燗冷ましになってくると戻ってきちゃう感じがするので、できればキープしつつちびちびやるのがベストかも。

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名称:都美人 山廃特別純米 無濾過生原酒 紺ラベル
精米歩合:60%
酒米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:+4
蔵元情報:都美人酒造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:山内屋(日暮里)
お気に入り度:8.5(燗上がりも考慮に入れて)/9.0

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2016年07月16日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

雪の茅舎 純米吟醸 秘伝山廃 生酒 27BY

本日の家飲み 雪の茅舎 純米吟醸 秘伝山廃 生酒 27BY

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 秋田県由利本荘市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目となりました、結構なペースですね。

 この「秘伝山廃」については結構前に火入れバージョン(24BY)をいただいて以来、「生も飲んでみたいなあ」と思っていたのですが、数が少ないのか今まで出会うことができず、今回通販でようやく入手した次第です。
 入手先は和歌山の「地さけや みゆきや」さん、こちらは地元産の銘柄を充実させつつ、全国の銘酒をとりそろえているお店で、全国のネットショップの中でもかなりオススメです。
 特に凄いと思うのは、購入時に物凄い量の「お酒の飲み方」を記載した、おそらく完全自作の資料を同梱してくれることですね。
 とりわけ飲む温度帯や合わせる食べ物については非常に詳細に、しかも実際の購入銘柄に応じて個別に編集した資料になっているのでとても参考になります。
 物凄い手間だと思いますが、そこに「美味しく飲んでもらうのも売り手の仕事」というプロとしての矜持を感じますね。

〇封筒にみっちり入る量です…、マニア以外の人が受け取ったら若干引きそうでちょっと心配(苦笑)
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 閑話休題、今回いただくのは山廃を得意とする雪の茅舎さんのラインナップの中でも、少し高価格帯の限定品です。
 なんとなく山廃は低精白が多いイメージがありますが、こちらは55%と結構削ってある純米吟醸。

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 上立ち香は乳酸とフレッシュさを感じる香りがそこそこに。
 含むと、濃厚な果実の甘旨味がなめらかに入ってきて、尻上がりに出てくる酸味に締め付けられながら、キリリと染みこんできます。
 味わいはマスカットを感じさせるような芳醇な甘酸が主役で、若干のフレッシュ感がありつつも荒さは僅少で、力強い旨味の世界を創り出します。
 後味は酸味がしっかりと、しかしキツくなく切り上げます。

 芳醇フレッシュフルーティーながら、高度なバランスが取れている、優しく上品な山廃生酒でした。
 山廃の酸味で、酸っぱさでなく「柔らかさ」を感じさせるところが良いですね…、貫禄を感じさせるというか。
 少々お高くはありますが、文句なしに「お値段以上」だと思います、火入れも良かったですが例によって生はより私好みですね。
 雪の茅舎の山廃に、さらなる信頼を感じさせてくれた一本でした。

 何となくぬる燗にしてみると…、おお甘味が凄くハッキリと出てきました。
 これは優しい甘味だなあ…、凄く濃いのに油断するとグイグイいってしまいそうです、素敵な燗映え。

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名称:雪の茅舎 純米吟醸 秘伝山廃 生酒 27BY
精米歩合:55%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社齋彌酒造店
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:みゆきや(和歌山・通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年04月12日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

木戸泉 特別純米 無濾過生原酒 山田錦 別誂

本日の家飲み 木戸泉 特別純米 無濾過生原酒 山田錦 別誂

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 主に家飲みで何度もいただいている、私のお気に入り銘柄の一つ。

 木戸泉は私のギャザリーまとめ記事「「もっと評価されるべき!」強くオススメしたい知られざる日本酒+購入できる酒屋さん紹介」で、取り上げている銘柄の一つです。(この記事はかなり思い入れがある記事なので、是非アクセスをお願いします!)
 自分が「お気に入りに追加」するには、ほぼ「芳醇な旨味がありながらバランスが取れていること」と「確固たる個性があること」の両方を備えていることが条件になっています。
 技術が洗練されてきて流行りの傾向がハッキリしてきた現状、前者の条件を満たす銘柄は多いのですが、後者はやはりそう簡単には出会わない気がします、そして木戸泉はその「確固たる個性」という点で特筆すべき銘柄だと考えます。

 今回いただくのも、その個性を生み出す最大の土壌であろう「高温山廃仕込」によるものです。
 今まで意識しませんでしたが酵母は7号系なんですね、私の好きな銘柄は7号使いが多い気がします(筆頭は風の森)。
 使用米は山田錦、「矢島酒店」さんの別誂(PB)品です。

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 上立ち香は濃い感じの酸が立つ山廃っぽい香りがそこそこに。
 含むと、やはり野太い旨味の固まりがググッと入ってきて、強めの酸味で輪郭を保ちつつ、じわじわと染みこんできます。
 旨味は、アミノ酸的な直球勝負の、まさに「旨味」としか表現できない味わいが主で、兎に角濃厚かつ引き締まった個性的なもの。
 後味は酸辛で舌に刺激を与えつつ、力強くキレます。

 木戸泉らしさをしっかりと感じさせる、極めて力強い旨酸が楽しめるお酒でした。
 うーむ、やっぱり木戸泉にはハッキリとした「木戸泉味」がありますね、これは一度ハマると抜け出せない魅力があります。
 このお酒は特に、裏ラベルにもあるように、食中酒としても使えるような「酸による力強いキレ」が特長でした。
 木戸泉、今後もお気に入り銘柄としてちょくちょく頂きたいと思います。

 燗を付けると…、いやあ甘味が増してきますね…とても良いです。
 口当たりも優しくなりますし…、これはもっと早く燗付けを始めるべきだったなあ。
 木戸泉の燗、オススメです。

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名称:木戸泉 特別純米 無濾過生原酒 山田錦 別誂
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
お気に入り度:8.5/9.0(燗上がりも考慮に入れて)

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2016年02月06日 千葉の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

克正 山廃純米 無濾過生原酒 雄町 

本日の家飲み 克正(かつまさ) 山廃純米 無濾過生原酒 雄町 

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 岡山県新見市のお酒です。
 外飲み、家飲み含め初めていただきます。

 こちらは、通常銘柄「三光正宗」を醸す蔵元の、杜氏「高垣克正」氏の名を冠した限定品です。
 杜氏の名前からネーミングされたお酒は多くありますが(「山本」「智則「農口」などなど)、こちらもその一つですね。
 ラベルに豪快に大書されたその文字は、インパクトがあって格好いいと個人的には思います。
 ちなみに、未飲銘柄ということもあり、店頭で衝動買いしました。

 スペックは岡山という地を生かし地元の雄町を全量使用しています。
 肩掛けラベルに詳細情報が書いてあるのは珍しいパターンですね、ただ日本酒度や酸度などの数値はあえて記載なし、ここらへんには造り手のこだわりを感じます。
 酒屋さんのコメントによると、「とにかくインパクトのある酸味が特徴で、玄人向けというか好みが分かれるかも」とのこと。

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 上立ち香はいかにも山廃といった、酸を感じる香りがそこそこに。
 含むと、いがいにもまろやかさすら感じる旨味が塊で入ってきて、強めの酸味が唾液線を刺激しつつ、力強く染みこんできます。
 旨味はまさに「山廃純米生!」という感じの、強めの乳酸味が主役かつ米の旨味もバリバリに感じる野太い味わい。
 後味は、その味わいを酸味でしっかりキレあげます。

 かなり強い酸味がありつつ、旨味の力強さとうまいことバランスが取れている、超濃厚酒でした。
 やっぱり私の場合は、生だとこういう個性酒でも古臭さとかクセみたいなマイナス要素をあまり感じずにガンガン飲める気がします。(逆に言うと火入れだとその要素でメゲてしまうこと多し)
 克正、三光正宗と共に今後注目していきたいと思います。

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名称:克正 山廃純米 無濾過生原酒 雄町
精米歩合:65%
酒米:雄町
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:三光正宗株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 克正 純米 山廃

2015年12月01日 岡山の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

玉川 山廃雑酒 無濾過生原酒 26BY

本日の家飲み 玉川 山廃雑酒 無濾過生原酒

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 京都府京丹後市のお酒です。
 家飲み、外飲みともにかなりの回数をいただいています。
 
 さて、このお酒についてはまず、なぜ「雑酒」を名乗っているかについて語らないわけにはいかないでしょう。
 (長くなります、というか制限なしで書き始めたら全くまとまらず、数か月記事を寝かしてしまいました…。マイルールって大事。)

 玉川のラインナップの一つであるこの「白ラベル」は、アル添無しでありながら非常に高アルコール度を実現していることが特徴で、蔵元さん的にもある意味「発酵の限界」を目指しているシリーズらしいです。
 毎年コンスタントに20度越えしている時点で凄いのですが、26BYはなんと一部のタンクでアルコール度22度を超えたお酒ができてしまいました。
 こちらのお酒、もちろんちゃんとした日本酒の製法(蔵付き酵母を利用した山廃造り)で醸された正真正銘の「日本酒」なのですが、実は法律上では「清酒」を名乗ることができないのです。

 というのは、「清酒」の定義を定める酒税法第3条第7号に「次に掲げる酒類でアルコール分が22度未満のものをいう。」という文言がある通り、22度超えのこのお酒は「清酒」にあたらないことになります。
 いわゆる「特定名称」は前提として「清酒」でなければ名乗れないため、このお酒はアル添もしていないのに「純米」とすら名乗れません。
 さらには、造り方自体は混ぜ物なしの日本酒の造りであるため、「合成清酒」や「リキュール」などの定義にも当てはまらないのです。
 かくしてこのお酒は「いずれにも該当しない酒類」というその他枠のお酒である「雑酒」となってしまいました。

 ここらへん、アルコール度1度の違いだけで扱いがガラリと変わってしまうというのには、法の硬直性のようなものを感じます。
 ただまあ、これに関しては法に不備があるというよりは、このお酒がそれだけ規格外の代物なのだと考えるべきでしょう。
 この度数制限の理由を調べてみたところ、特殊な製法で高度数のお酒にする「鳴門鯛 霧造り」の紹介ページに少し記載がありました、どうやら当時アル添で25度ぐらいまで上げた清酒が出てきたことを、国税庁が問題視したようです。
 確かに、そういうお酒は紛い物感が漂いますね…、普通に飲んじゃうと飲み過ぎそうですし、どこかに線引きは必要なのでしょうね。

 そもそも普通の日本酒の製法では、発酵が進んでアルコール度が高くなると、そのアルコールによって酵母自体が死んでしまうので(いわゆるアルコール殺菌ですね)、加水無しで20度ぐらいが限界と言われているようです。
 ただ、20度という度数は世界の醸造酒の中では日本酒のみがたどり着けるものみたいですね、「並行複発酵」等高度な醸造技術の賜物だとか。
 そして、その限界すら超えたこのお酒…、蔵元さんの技術の高さに加えて利用している「蔵付き酵母」がよほど元気なんでしょうね。

 立法事実を飛び越してしまったともいえるお酒ですが、嫌味な意味でなく、国税庁の見解を聞いてみたい気もします、本当「まさか」という感じなんじゃないでしょうか。
 ちなみに、「雑酒」扱いだと税金が上乗せされるらしく、通常の白ラベルよりも少々値段が高いようですね。
 単純にちょっと加水すれば安くできるので、蔵元さんも少し迷ったそうですが、やはりせっかくだからと原酒での出荷に踏み切ったとのこと。
 個人的には英断だと思います、マニアなら絶対「雑酒」という言葉には反応するでしょうし、オンリーワンの個性を薄めるのはもったいない!

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 注ぐと、いい感じに色が付いていますね。

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 上立ち香はクリームのような甘い感じにアルコールが絡む独特の香りが気持ち強めに。
 含むと、とろみと酸の両方を感じる旨味が極めて力強く入ってきて、徐々に強まる酸辛に引き締めながら染みこんできます。
 旨味は、かなり強めの酸と辛さが主役ではあるのですが、意外にもアルコールのキツさは控えめ、かつ旨味の柔らかさもしっかり感じます。
 後味は酸辛を少々残しつつ、グッとキレます。

 イメージ通りの非常に力強い味わいと、意外な柔らかさを兼ね備えた芳醇旨辛酒でした。
 やっぱり純米らしいほっこり感はあるんですよね…、日本酒の奥深さをビンビンに感じさせてくれます。
 このお酒は上記の特殊性で日本酒史上に残るべき価値があると思うのですが、味わいの面でも十分個性的でも魅力的でした。
 玉川、やっぱり凄い銘柄だと思います。


 開栓後も全くヘタれませんね、これは熟成にも向きそうな予感。
 そして燗を付けると…、やっぱり辛い!でも旨い!
 ビリビリくる強烈な辛さがありつつスッキリというよりはしっかりした旨味、これは山廃純米でも感じた玉川ならではの燗上がりです。
 ただ比べるとちょっと甘さ控えめかな、恐らく糖分が食いつくされてしまった結果なのでしょうね。

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名称:玉川 自然仕込み 純米酒 山廃 無ろ過生原酒
精米歩合:66%
酒米:北錦
アルコール度:22~23%
日本酒度:不明
蔵元情報:木下酒造有限会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
お気に入り度:8.3/9.0(燗上がりも考慮に入れて)

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タグ: 玉川 山廃 雑酒

2015年11月28日 京都の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風が吹く 山廃純米吟醸生酒 緑ラベル

本日の家飲み 風が吹く 山廃純米吟醸生酒 緑ラベル

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 福島県大沼郡会津美里町のお酒です。
 家飲み外飲み共に何度かあり、ブログでの紹介は2回目ですね。

 個人的には、こちらを含む福島のお酒の最近の躍進ぶりには目覚ましいものがあると感じています。
 直近でも、「平成26酒造年度全国新酒鑑評会金賞受賞蔵数 日本一(三年連続)」、「仙台 日本酒サミット2015トップ3独占(一位は会津中将)」、「IWC2015チャンピオン・サケ輩出(会津ほまれ)」、「SAKE COMPETITION 2015純米大吟醸部門1位輩出(会津中将)」と、受賞実績の枚挙にいとまがありません。
 まだまだ残る風評被害を吹き飛ばす勢いという印象ですね、蔵元さんたちの努力には頭が下がる思いです。

 さて、今回いただくのは、会津産の五百万石を50まで削った山廃純米吟醸生。
 前回いただいた山廃純米生は私には少し辛すぎたので、もう少し華やかな味わいを期待してしまいます。

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 上立ち香はスッキリ、フレッシュな果実っぽい香りが仄かに。
 含むと、濃厚な甘酸の旨味が程よい軽さで入ってきて、時間差で出てくる苦味に引き締められながら喉奥に流れ込んできます。
 旨味は、いかにもフレッシュな果実といった甘酸味が主役、そして酸味が山廃らしく乳酸を感じさせるもので、さらに心地よい 苦味が加わることで味わいに奥深さが出ていますね。
 後味はその酸と苦味がキッチリ引き取って、スッキリとした印象を残して引き上げます。

 今風の山廃生酒らしい、果実風の甘旨酸味をストレートに感じられる、華やか旨酸酒でした。
 いやあ今回は見事なまでに自分の想定があたりましたね…、満足です。
 福島酒は本当、全体的なレベルがとんでもなく上がっているように感じます。
 風が吹く、今後も追っていこうと思いました。

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名称:風が吹く 山廃純米吟醸生酒 緑ラベル
精米歩合:50%
酒米:五百万石
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元情報:合資会社白井酒造店
購入価格(税抜):1,450円/720ml
お気に入り度:8.2/9.0

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2015年10月26日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

不老泉 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 滋賀渡船 25BY

本日の家飲み 不老泉 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 滋賀渡船 25BY

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 滋賀県高島市のお酒です。
 外飲みは何度かありますが、家飲みは確か初めて。

 日本酒の好みは様々に分かれますが、特に大きな傾向として「フレッシュ生酒派」or「じっくり火入れ熟成派」という大きな分類はあるように感じています。
 完全に寄るかはともかくとして、大体の日本酒飲みはどちらかに軸足は置いているのではないでしょうか(自分はもちろん前者)。
 そして今回いただく不老泉は後者の日本酒飲みに確固たる支持を受けている銘柄というイメージがありますね。
 「酵母無添加山廃」「木槽天秤絞り」という手間を厭わず造られたお酒を、大部分一年以上熟成させて出荷するそのスタイルには、コスト重視経営とは真逆の信念を感じます。
 (このあたりは蔵元さんの旧ホームページに結構詳しく載っています

 今回いただくのも一年以上蔵元熟成されたお酒です、但し生酒。
 裏ラベルにはびっしりとスペックの記載があるのが個人的には楽しいですね。
 また、もろみに酒米「渡船」を使っているのは珍しいでしょう、私としては「渡舟」以来の出会いです

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 上立ち香はほんのり熟感と甘さを感じる香りが控えめに。
 含むと、かなり強烈な甘酸っぱい旨味が、思ったよりは控えめな熟感を伴ってドドドっと流れ込んできます。
 旨味はいかにも山廃らしい甘酸旨味を極限まで煮詰めたような超濃厚かつ個性的なもの、しかし後ろ向きな老ねのクセや臭さなどは感じません。
 後味はその酸味が唾液線を刺激しつつ、若干酸っぱさを舌先に残して引き上げます。

 山廃の酸味を伴う旨味が、熟成により個性的にしかし素直に濃縮された、超芳醇酒でした。
 個人的には、山廃の熟成酒は結構クセが強くて難しいお酒という印象があるのですが、こちらはストレートに楽しめました。
 やっぱり、生酒というのも大きい気がしますね…、生熟成はもっと確立されてよいジャンルのお酒だと思います。
 不老泉、評判に違わぬ実力を感じる蔵として、今後も注目していきたいですね。

 開栓後、数日経ってからのほうが印象が丸くなる気がします。
 また、その状態で燗をつけると、開栓直後の酸っぱさがかなり引っ込んで、野太い旨味をストレートに感じられるようになりました。
 いやあこれは、色々な変化を楽しむべきお酒でしょうね、外飲みでも映えそう。

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名称:不老泉 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 滋賀渡船 25BY
精米歩合:55%
酒米:酒母が山田錦(6%) もろみが渡船6号(94%)
アルコール度:17~18%
日本酒度:+5
蔵元情報:上原酒造株式会社
購入価格(税抜):約1600円(レシート紛失…)/720ml
お気に入り度:8.3(燗上がり、変化を考慮に入れて)/9.0

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2015年10月21日 滋賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

農口 山廃純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 農口(のぐち) 山廃純米 無濾過生原酒

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 石川県能美市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらは、「能登杜氏四天王」の一人として、おそらく日本で最も有名な杜氏の一人であろう「農口尚彦」杜氏の醸したお酒です。
 氏の来歴については、47ニュース掲載のこの記事がまとまっていますね。
 「菊姫」「上きげん」と、地酒界の一線級銘柄のお酒を50年以上に亘って造り続け、2012年に80歳で円満引退と思いきや1年ぐらいで復帰しちゃうというのには、お酒造りへの計り知れない愛を感じます。
 
 スペック的には山廃純米の無濾過生原酒ということで、なんとなく以前にいただいた菊姫を想起させます。
 裏ラベルによると「酒通好みの味」とのことですが、言葉だけではよくわかりませんね…、できるだけ先入観無しでいただきます。

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 上立ち香は若干の酸を感じるセメダイン系っぽい香りがそこそこに。
 含むと、意外にも綺麗な印象の旨味がツルリと入ってくるのですが、そこから時間差で濃厚かつ複雑な旨酸味が染み出してきて、力強く広がっていきます。
 旨味は山廃らしい乳酸味が主役で、濃厚ながら辛さとスッキリ感も強烈に来る面白い味わいの世界。
 後味はそのまま辛さで見事にキレます。
 
 まさに飲み飽きない芳醇酒という印象の、個性派山廃生酒でした。
 これだけ個性的ながら臭さとかクセとかを感じさせないところに貫禄を感じますね…。
 本当に、杯を進めるほどに魅力が増していく感じです、同じ無濾過生原酒でもフルーティー系とは一線を画す味わい。
 農口、今後とも動向に注目していきたいと思います。

 開栓後、数日ぐらいではまったくヘタれないというか変わらない感じ。
 年単位での熟成に余裕で耐えそうですね。
 そして燗を付けてみたところ…、こりゃ旨い!
 甘さが出てきてよりバランスが取れ、更に濃厚さが増します。
 ああ、こんなことならもっと早く燗つけるべきだった…、半分以上冷やで飲んでしまったことに後悔。

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名称:農口 山廃純米 無濾過生原酒
精米歩合:65%
使用米:不明
アルコール度:18~19%
日本酒度:不明
蔵元情報:農口酒造株式会社
購入価格(税抜):1,750円/720ml
お気に入り度:8.5/9.0(燗上がりを考慮に入れて)

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2015年08月11日 石川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

○飛(マルヒ) 山廃純米 No.24

本日の家飲み ○飛(マルヒ) 山廃純米 No.24

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 秋田県にかほ市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 こちらを醸す飛良泉本舗はなんと創業1487年!室町時代になります。
 AllAboutの記事では、以前紹介した須藤本家に次いで日本二番目に古い酒蔵として紹介されていますね。
 通常銘柄は「飛良泉」ですが、今回いただくのは限定品。
 ここでは○飛と記述していますが、実際はラベル写真の通り、○の中に飛という字が入るデザインです、非常にインパクトがありますね。
 
 スペック的にも試験的なところがあるようで、裏ラベルによると「本来は吟醸用の酵母「No.24」をあえて山廃純米に使用しました」とのこと。
 そのことがどう酒質に表れるのかはちょっと想像の域を超えますが、酸度2.0を見る限り、個性的な味わいが期待できそうです。 


 上立ち香はスッキリ爽やかな酸を感じる果実系の香りが控えめに。
 含むと、落ち着いた印象の旨酸味がほどよい軽さで入ってきて、後にさらに強く出てくる酸味に引き締められつつじんわりと染み込みます。
 旨味は確かに柑橘系の果実といった、ほどほどの甘味と力強い酸味が主役、そしてその酸味はやはり山廃らしく乳酸っぽさも感じますね。
 後味はちょっと酸っぱいレベルで酸でキレる感じ。

 山廃のイメージを良い意味で裏切ってくれる、スイスイ飲める軽さのある旨酸酒でした。
 山廃に飲みにくいイメージを持っている方には是非試してみて欲しいですね。
 確固たる歴史と実績があるからこそ冒険できる、そんな矜持を感じた一本でした。
 ○飛と飛良泉は記憶にとどめておこうと思います。

 燗をつけると、口当たりは軽めのまま甘さも出てきて、バナナっぽい旨味が酸でキレる感じの味わいになったような。
 全体的に印象も柔らかくなって、これは良いですね。
 山廃らしい素敵な燗上がりを見せてくれました。

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名称:○飛(マルヒ) 山廃純米 No.24
精米歩合:60%
使用米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:+1
蔵元情報:株式会社飛良泉本舗
購入価格(税抜):1,500円/720ml
お気に入り度:8.2/9.0

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2015年06月13日 秋田の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

日輪田 山廃 純米生原酒 しぼりたて

本日の家飲み 日輪田 山廃 純米生原酒 しぼりたて

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 宮城県栗原市のお酒です。
 今年、類似スペックの火入れ酒を既にいただいており、二回目の紹介になります。

 前回も書きました通り、「日輪田」は、通常銘柄「萩の鶴」を醸す蔵元の限定流通品です、名前の由来は裏ラベル参照。
 こちらのラベルを見ると、「山廃」表記の大きさが目を引きますね。
 伝統的な造りを指向しているはずの日輪田ブランドとして、乳酸を添加しない山廃造りへのこだわりの強さが表れているのだろうと想像します。

 スペックとしては歩合65の山廃生酒。
 使用米をはじめ、裏ラベルの情報量はもう少し多くして欲しいなあ…

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 にごり系の表記はありませんでしたが、そそぐと結構白濁していますね。

 上立香はガスを強く感じるスッキリとしたセメダイン系の香りがそこそこに。
 含むと、濃厚なうすにごりらしい米の旨味が力強く入ってきて、山廃らしい柔らかな乳酸味と共にじわじわと染みこんできます。
 旨味はまさに今風の山廃生酒のど真ん中を行くような、臭みが無くバランスのよい乳酸系の味わいがしっかりとした存在感を持つ飲みごたえのある味わい。
 そして後味はその乳酸味と若干の苦味でグッとキレる感じ。

 極めて濃厚な旨味、クセのない乳酸味、にごりらしい苦味が三位一体となった、とても力強い旨酒でした。
 かつまろやかさも感じますね…、これは完成度高いなあ。
 ちなみに予想通り私としては、火入れより生のほうがより美味しくいただけたと思います。
 日輪田、やっぱり只者ではないお酒と思いました。

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名称:日輪田 山廃 純米生原酒 しぼりたて
精米歩合:65%
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:萩野酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
お気に入り度:8.5/9.0

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2015年05月15日 宮城の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

菊姫 山廃純米生原酒 無濾過k-7

本日の家飲み 菊姫 山廃純米生原酒 無濾過k-7

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 石川県白山市のお酒です。
 家飲み、外飲み共に経験あり。

 実は、私が日本酒の家飲みを始めてから一番最初に購入した「山廃」のお酒が、菊姫の山廃純米(火入れ)でした。
 まあ最初は有名どころと思ってセレクトしたわけですが、実際に飲んだ印象は正直最悪でした。
 老ねているとしか思えない香りが完全にダメで、料理酒にするか相当迷いつつ何とか飲み切る有様…。
 その後飲み経験が増えるに従い、山廃自体のイメージは徐々に上がっていたのですが、菊姫自体は跨いできたというのが実情です。

 しかし、先日外飲みでなんとなくいただいてみたこの生原酒が、前のイメージとは全然異なって旨かったのです。
 私の好みが変わったのか、生と火入れとの違いなのか…、兎も角試してみようと購入した次第。
 スペックは山田錦の70磨き、特A地区産とはいえ、やっぱりちょっと割高ですね。
 それにしても、菊姫ともあろうものが生原酒の裏ラベルに「生詰」とか書いちゃいかんでしょ…、飲み手を混乱させるだけかと。

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 上立ち香はフレッシュかつ甘さを感じる香りが気持ち強めに。
 含むと、濃醇そのものの密度の濃い旨味が強い酸味に締め付けられながら入ってきて、唾液腺を刺激しつつ力強く染みこんできます。
 旨味はアミノ酸を感じるようなド直球の旨味で、フレッシュな甘味、山廃の王道らしい酸味も強く出てくる奥深い味わい。
 後味は当然のように酸味が引き上げて、食中酒としてもOKな感じで引き上げます。

 いわゆるフルーティーな味わいとは完全に一線を画す、極めて存在感の強い旨味濃厚の甘酸酒でした。
 やっぱり特筆すべきはこれぞ山廃!という感じの酸味ですね、日本酒が発酵食品だということを思い起こさせてくれるような、個性的で楽しい味わいです。
 生の場合この酸味がフレッシュな甘味と拮抗してくれるから良いのですが、火入れで甘味が減退すると自分にとってはクセを強く感じてしまうのかもしれません。
 菊姫はやっぱり凄い蔵だと思いました、純米はちと高いのが難点ですが、一発普通酒も飲んでみようかなあ…。

 ちなみに燗を付けると面白いように甘味が増しました、酸味も。
 これいいなあ、菊姫の生酒燗、十分アリだと思います。

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名称:菊姫 山廃純米生原酒 無濾過k-7
精米歩合:70%
使用米:山田錦
アルコール度:19%
日本酒度:不明
蔵元情報:菊姫合資会社
購入価格(税抜):1,850円/720ml
お気に入り度:8.3/9.0 (値段も考慮)

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タグ: 菊姫 純米 山廃

2015年04月20日 石川の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

木戸泉 白玉香 山廃純米無濾過生原酒

本日の家飲み 木戸泉 白玉香(はくぎょくこう) 山廃純米無濾過生原酒

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 千葉県いすみ市のお酒です。
 このブログで取り上げるのは三回目。

 木戸泉は最近個人的にとても注目している銘柄です、ギャザリーでも、もっと評価されるべき銘柄の一つとして紹介させていただきました。
 少し前までは三増酒が幅を利かせ、今ではフルーティーな吟醸酒が好まれるようになってきた地酒業界で、常に「高温山廃造り」による旨味指向を貫くその姿勢、哲学を感じる蔵だと思います。

 今回いただく「白玉香」は山田錦を60まで磨いた、山廃無濾過生原酒です。
 ちなみに購入先の矢島酒店さんは、タツミムックの「新しい日本酒の楽しみ方」でこのお酒をオススメしていました。
 期待を込めていただきます。

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 上立ち香はちょっとだけ熟した感じの落ち着いた甘酸の香りがそこそこに。
 含むと、やはり落ち着いた印象の濃厚な甘旨味が、不思議なことにピリピリくる辛さと同居しながら入り込んできて、濃度を保ちながら染み入ってきます。
 旨味はやっぱりアミノ酸を感じる野太いもので、山廃(の生)っぽさを感じるとともに、完熟フルーツ的な後を引く飲みやすい甘酸も有り。
 後味はしっかり酸が引き取ってキレます。

 いわゆるフルボディという言葉を想起させる、個性的で太い旨味が特長の甘旨辛酒でした。
 やっぱり木戸泉はオンリーワンの旨味を与えてくれる蔵です。
 千葉県出身として非常に頼もしい!今後も強く応援したいと思いました。

 冷やが旨すぎたので、残り一杯ぐらいを慌てて燗。
 いやあ酸が出ますね、辛さも出てきてクセになりそうな独特な味わい。
 個人的には冷やしたほうがまとまりがあって好きですが、これはこれでGOOD。

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-786.html

名称:木戸泉 白玉香 山廃純米無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造株式会社
購入価格(税抜):1,574円/720ml
お気に入り度:8.6/9.0

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2015年04月11日 千葉の日本酒 トラックバック:1 コメント:0

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