三光「蛇形」 山廃純米 無濾過生原酒

本日の家飲み 三光「蛇形」(さんこうじゃがた) 山廃純米 無濾過生原酒 26BY

20170724163717162.jpg  20170724163727721.jpg

 岡山県新見市のお酒です。
 銘柄的には、外飲み、家飲み含めて初めていただきます。

 こちらを醸す「三光正宗」さんのお酒としては、杜氏の名を冠した限定品「克正」を以前いただいています
 今回も迫力のあるラベルが目につきますが、注目すべきはやはり「販売店限定要説明手売専用品」の文言でしょう。
 ネット販売をはじめとする、購入へのハードルを下げる昨今の地酒の売り方とは真逆を行く、「わかってるやつが売り、わかったやつが買ってくれ」的なこだわりを感じますね。
 前から気になってはいたのですが、今年の熟成系チャレンジの一環としてセレクトしてみました。
 
 スペック的には「雄町」「磨き80」「山廃」「無濾過生原酒」と如何にも強そうな感じ、そして26BYかつ製造年月は29.3と蔵元で2年以上熟成を経ています。
 店頭には27BYが並んでいたのですが、購入時店長さんに相談したところ「26BYも有りますよ、まるめちさん(実際は本名)なら、多分どちらでもイケると思います」と言ってくれたので、せっかくだからと26BYを選びました。
 また、生酒なのに要冷蔵表記が無いのも特筆すべき点かと思います。


 上立ち香はセメダイン的ケミカルさがハッキリと出てくるくせの強いものがそこそこに。
 含むと、若干の甘さを彷彿とさせる芯の強い旨味が、非常に強い酸味を伴ってドドドと強烈な力強さで流れ込んできます。
 味わいは、やっぱりケミカルさは強めに感じますが、同時にレーズン的酸味混じりの熟した甘旨味を素直に感じられる独特のまとまりを感じます。
 後味は徹底的に酸味が引き取って見事にキレます。
 (ここまでは開栓直後の感想)

 で、私の感覚だと、開栓直後はちょっと酸味が強すぎる感じなのですが、開栓後酸が落ち着いてくると、どんどんまとまりがでてきて力強い旨味を素直に感じられるようになっていきました。
 ちょっとクセっぽいケミカルさも上手いこと全体に溶け出して、むしろ低精白とは思えないほど雑味の無い印象を受けるようになります。
 最終的に500mlの小瓶にちまちま移して、常温保存で一ヶ月ぐらいかけて飲んだのですが、ダレ・劣化は全然なく、このくらいなら上がりっぱなしですね。

 いやあ、とにもかくにも「力強い」という形容が浮かぶ、開栓後上がりまくりの超個性派完熟旨酸酒でした。
 生酒でこれは凄いことだと思いますね…、もはやフルーティー系冷蔵必須生酒とは完全に別ジャンルの飲みものかと思います。
 確かにこれは四合瓶で説明無しで売ったらその魅力の半分も発揮されないでしょう、保管が楽ということもありますし、これなら一升瓶限定でも納得できます。
 蛇形、日本酒特に生酒について、未経験の可能性を感じさせてくれた一本でした。

 そして開栓後数日経ってからの燗は…、いやあ見事に旨味が増して非常に良いですね。
 さらに燗冷ましになると、驚くべきことにキツさが霧消してジュース的な飲みやすさすら出てきます。
 こりゃ面白すぎですねえ、まさに玄妙という言葉が浮かぶ味わいの変化、一升瓶でも全く飽きずに飲み終えました。

20170724163737379.jpg  20170724163747890.jpg

名称:三光「蛇形」 山廃純米 無濾過生原酒
精米歩合:80%
酒米:雄町
アルコール度:18%
日本酒度:不明
蔵元情報:三光正宗株式会社
購入価格(税抜):2,805円/1,800ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

拍手・コメント大歓迎。こちらも是非クリックお願いします!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ

 

2017年08月09日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

| 酔いどれオタクの日本酒感想記TOP |