江戸開城 純米どぶろく

本日の家飲み 江戸開城 純米どぶろく

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 東京都港区のお酒です。
 ブログでは初登場ですね、外飲み経験については後述。
 にごり酒特集の6本目。

 こちらを醸す「東京港醸造」は、明治時代に廃業した酒蔵の子孫が約100年ぶりに酒造免許を取得し、開業の地である港区芝で営業を再開させた蔵らしいです(非常に立派なホームページがあるので関連情報はそちらも参照)。
 ちょっと前までは赤羽の小山酒造(丸真正宗)が23区唯一の酒蔵だったと思うので、二つ目ということになるのでしょう。
 (ちなみに小山酒造のホームページは現在「23区で唯一100年以上清酒を製造し続ける酒蔵」という表現になってます
 Wikipediaによると、酒造免許を得たのが2010年、「清酒」製造免許を得たのが2016年ということで、その間はリキュールやどぶろく等を醸していたようです。
 製品ラインナップにもその名残があるようで、どぶろくだけで3種類出していますね。

 店頭には原材料名に「スピリッツ」が混ざっている白ラベルのどぶろくと、この純米どぶろくが並んでいましたが、店員のお兄さんに「どっちの方が甘いですかねえ」ということを中心に、味わいの特徴を教えてもらって、こちらをセレクトしました。
 が、実はこのお酒、アルコール度数が5~6度と極めて低いものであるということに、飲む直前になって気づきました。
 これには「お兄さんその情報重要だよ…」とがっくしきてしまいましたが、ラベルに明記されている以上悪いのは私でしょう。
 分類は「その他醸造酒」ということで、おそらく「こして」いない狭義のどぶろくですね、お値段は「700」mlで税抜き1,800円と、私にとってはちょっと高級品。

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 上立ち香はお米っぽい香りがほんの少々。
 含むと、ドロドロとしながらも、粒があっさりと砕けていくように引っかかりの無い口当たりで、スッキリとした甘味が最後まで勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、非常に軽い感じながら日本酒的な旨甘味は確かにあって、同時に甘酒的な風味の旨酸味を裏方に感じさせる、極めて面白い個性的なもの。
 後味は見事なまでにスッキリと引き上げます。

 粉っぽさが皆無なで、飲むヨーグルト的な乳酸の風味も感じるような、とにかくオンリーワンでゴクゴク飲めてしまう系のどぶろくでした。
 これはこれで楽しいのですが…、私にとってはお酒として軽すぎて、絶望的なコスパになってしまうのが厳しい(正直1日で余裕で飲み切れてしまう)。
 度数換算では黒村裕以上の高級酒になってしまいますからね…、日本酒ブログの中でもコスパにうるさいと自負しておる当ブログとしては、ちょっとリピートする気にはなれないのが正直なところ。
 江戸開城については、お値ごろな生酒を出してきたら、購入を検討してみたいと思います。

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名称:江戸開城 純米どぶろく
精米歩合:不明
使用米:不明
アルコール度:5~6%
日本酒度:不明
蔵元情報:東京港醸造
購入価格(税抜):1,800円/700ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:7.7/9.0

 ここからは少し蛇足。
 江戸開城については、外飲みで純米吟醸原酒をいただいたことがあるのですが、火入れだったこともあってあまり印象には残りませんでした。
 というかせっかく東京のど真ん中にあるのに、何で生酒を出荷しないのかなあというのが、生酒偏重派としての私の素直な疑問ではあります。
 なんというか、都内有力地酒屋がこぞって取り扱いを開始しているのもちょっと釈然としないんですよね。
 全体的に値段が割高なのは、地代やら諸経費の関係で仕方ないのかもしれませんが、一飲み手としては「ストーリー」だけではなく、「酒質」でしっかりと付加価値を付けていって欲しいというのが正直な気持ちです。
 (わざわざこんなことを言う理由としては、「酒質」は文句ないのに「売り方」が下手な地方蔵とのギャップがどうにも歯がゆいということがありまして… 私としてはそちらを応援したいと強く思った今日この頃でした)

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2017年04月09日 東京の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

桃の里 「どぶろく」 純米吟醸

本日の家飲み 桃の里 「どぶろく」 純米吟醸

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 岡山県赤磐市のお酒です。
 現在当ブログでの最注目銘柄であり、登場は早くも3回目。
 にごり酒特集の4本目となります。

 「にごり酒」カテゴリを語る上では、やはり「どぶろく」の存在を避けては通れないでしょう。
 (ちなみに当ブログでは「ふき」「黒どぶ」を既に紹介しております)
 両者の定義上の違いについては、日本酒ブログ「日本酒好きのおっちゃんが何か言うとるわ」さんが詳細かつ分かりやすく取り上げていましたので、そちらもご参照ください。
 ポイントは酒造りの最後辺りで「こす(搾る)」という工程を経ていれば清酒である「にごり酒」、こしていなければ「どぶろく」になるというのが原則ということかと思います。
 が、その「こす」やり方については法律上も厳格な指定はなかったはずで、非常に目の粗いざる等でこした場合には、その両者の品質上の違いは限りなく小さくなるということかと。

 で、こちらのお酒は裏ラベルにもあるように「荒い網」で一応こしているため、いわば「どぶろく的な清酒」であるようです。
 なので特定名称の記載もありますね、通常の純米吟醸と同スペックなので、多分こし方だけ変えているのでしょう。
 どぶろくについては安全に詰めるために瓶詰め量を減らす蔵が多いなか、わざわざ大きい瓶を使って愚直に720ml詰めてますね、しかもお値段は1,200円ぽっきり。
 但し度数は12度と低めです、ちなみに穴開き栓。
 
 結構強い開栓注意がありますが、ガッチリ冷やしてから開けたら余裕で大丈夫でした。
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 ただ、注いでからちょっと目を離したら大変なことに…、まさに「生きてます」。
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 上立ち香は桃の里らしい甘い果実香に露骨に米の香りが混ざったものがそこそこに。
 含むと、やはり深みのある甘旨味が、程々のガス感と、少々の粉っぽさ、そして乳酸飲料的な濃い酸をまといつつ、ドロリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、いかにもどぶろく的な甘酒っぽい米の旨味と乳酸味ががっつりあるのですが、程よく落ち着いた果実の甘味を芯に感じて、やはり桃の里の個性がしっかり出ていますね。
 後味は酸を感じさせつつも、驚くほど自然に引き上げていきます。

 「どぶろくらしさ」を十分に楽しめるとともに、桃の里らしい奥深い甘旨味も感じられる、独特な魅力のあるお酒でした。
 やっぱり度数が低い分一種の「軽さ」があるのと、甘酒的な風味があまり好きじゃないことがあって、個人的には通常スペックほど好みではなかったのですが、全体の印象としては十分美味しかったですね。
 逆にこの2要素を前向きに受け入れられて、かつ甘口日本酒がお好きならかなり気に入るかと思います。
 実はもう一本桃の里のにごりを取り寄せているので、次回はそれをご紹介します。
 
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名称:桃の里 「どぶろく」 純米吟醸
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:12%
日本酒度:不明
蔵元情報:赤磐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
購入した酒屋さん:赤磐酒造(蔵元直接通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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2017年04月05日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

どぶろく 「黒どぶ」 

本日の家飲み どぶろく 「黒どぶ」 

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 山形県飽海郡遊佐町のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 前回の菊盛同様、通販で衝動的にセレクトしたお酒です。
 蔵元ホームページの会社概要を見ると、2006年創業ということで、業界中では極めて新しい会社だと思います。
 会社沿革での2006年「創業 地酒専門店の木川屋商店を息子に譲り、代表取締役を退任、ボケ防止の為にどぶろく製造を立ち上げる」との記載が、ストレート過ぎて笑ってしまいました…

 裏ラベルには結構詳細なスペック情報や、開け方、飲み方に関する記載があり、ユーザーフレンドリーな印象。
 酒造好適米出羽の里を70まで磨いた本格スペックですが、清酒の感覚では非常に割高でしょう。
 度数も低いし、どぶろくのイメージに反して、普段使いには厳しい高級品ですね。


 最初開けた時は全然吹き出しそうに無かったので、少し混ぜてから無造作に開栓したら、見事に爆発しました…
 いやあ油断大敵ですね…、みなさんもにごりの開栓はとくにお気を付けください。

 上立ち香は強く酸の立つアルコール混じりのお米の香りが強めに。
 含むと、強烈な酸味を伴った旨味がシュワシュワと入ってきて、ごろごろとしたお米を噛砕した時の旨味と共に、胃の方までなだれ込んできます。
 味わいは、うーむ私には全体的に酸っぱさが前面に感じれられてしまい、旨味が奥に引っ込んでしまっている印象です、食感はまさにドロドロ。
 後味はコメを残しつつ酸っぱ酸っぱで引き上げます。

 つぶつぶドロドロのお米の旨味を、酸味が強烈に締め上げる旨酸っぱ酒でした。
 なんとなく、どぶろくのイメージそのままの味わいのお酒だったと思います、これ酸度はどのくらいなんだろう…
 後、やっぱり高いなあ…、手間がかかるのかどぶろく系は高くなりがちですね(その点、以前いただいた「ふき」は良心的でしたが)。
 酸っぱいお酒が好きな方は一度試してみても良いかもしれません。

 二日目でガスが抜けてくると…、うーむ酸っぱい、私には酸っぱ過ぎる…
 ただ、揚げ物には合いますね、単独で飲むより濃い目の味の料理と一緒にいただくのがオススメ。

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名称:どぶろく 「黒どぶ」 
精米歩合:70%
酒米:出羽の里
アルコール度:12%
日本酒度:-20
蔵元情報:酒田醗酵株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
購入した酒屋さん:仲沢酒店(通販)
お気に入り度:7.6(値段も考慮に入れて)/9.0

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2016年06月21日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

土佐三原 どぶろく 「ふき」

本日の家飲み 土佐三原 どぶろく 「ふき」 

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 高知県幡多郡三原村のお酒です。
 家飲み、外飲み含め、当然初めていただきます。

 こちらは日本酒(清酒)ではなく「どぶろく」になります、実際の銘柄名は写真の通りで、2文字目は「七」が三つの「喜」の異体字です(私にとってはすきごころの「き」ですね)。
 前の会社でお世話になった方から、お遍路土産ということでいただきました、日本酒マニアの私にとって、定跡から少し外した素敵なセレクトと感動…。
 さて、「どぶろく」というお酒の定義・位置づけはwikipediaに詳しく載っています(「どぶろく裁判」なんかは私のような法学部卒には懐かしい話かも)。
 そちらに記載があるとおり、現行法では各地の伝統に基づく「どぶろく特区」での生産・販売について特別な扱いがあるようです、今回のお酒も特区産ですね。

 このお酒を醸すのは「農家食堂・民宿 風車」さん(こちらに商品紹介ページがありました)。
 原材料は「米・米麹」ということで、いわば「純米」、糖添で甘くしたようなお酒と一線を画す本格派です。
 アルコール度は14~15度で、イメージより高め、手書きで数値が書き込まれたラベルが微笑ましいですね。
 ちなみに穴開き栓でした。


 上立ち香はやはり炭酸混じりのお米の香りがそこそこに。
 含むと、意外にガス感は控えめで、バランスの良い甘酸っぱい旨味が素直に入ってきて、そのまま喉奥に流れ込んできます。
 旨味はやはり残った米の感触がググっと来る独特なもので、甘酸が主役なのですが米の旨味も濃厚に感じて、苦味渋味はほぼ皆無。
 後味は酸味を少々残しつつ、しっかりと引き上げます。

 「どぶろく」という言葉で想像されるワイルドさよりも、むしろ丁寧に造られたことを感じさせる、本格的濁り酒でした。
 やっぱり特徴はお米の旨味ですね、最後らへんはほぼ米粒を「食べる」感じになり、それがまた面白い。
 というか、実際このレベルならしっかり濾しても勝負できるんじゃないかなあ…、と思ってしまうほどのレベルでした。
 う~む、どぶろく特区の本格派どぶろくには、今後目を向けても良いかもしれません。

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名称:土佐三原 どぶろく 「ふき」
精米歩合:不明
酒米:不明
アルコール度:14~15%
日本酒度:-
蔵元情報:農家食堂・民宿 風車
購入価格(税抜):もらいもの
お気に入り度:もらいもの&比較不能

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タグ: ふき どぶろく

2015年10月15日 高知の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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