初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

本日の家飲み 初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒

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 山形県酒田市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲みはあったようななかったような…

 「初孫」という言葉には、めでたい印象はあるもののお酒の銘柄としては結構珍しい雰囲気というか、響きがあるように感じます。
 由来が気になったので、蔵元の「東北銘醸」のホームページを見に行くと、「昭和のはじめ、当家に長男が誕生したのを機に、みんなに愛され喜ばれるような酒にしたいと願いを込めて、酒名を「初孫」と改めました。」とのこと。
 いやあ思った以上にそのまんまでしたね(笑)、銘柄の由来というと「当時の大名が~」「芸術家の○○が~」「当地の歴史的事件にちなんで~」等々、割と大層な背景があるものが多い中、この「初孫」は何というか身近なものに感じます。
 うーんよほど嬉しかったんでしょうねえ、実際初孫誕生時の祝い酒としては決定版と言える銘柄なのではないでしょうか。
 
 米は先日の出羽桜でも使われていた「出羽の里」を55%まで磨いているようです。
 メモり忘れてしまいましたが、確か26BYだったような…、とにかく一年以上熟成された生原酒になります。
 ホームページによると、「初孫は生もと造り一筋」とのことなので、熟成に耐えうる力強い酒質であることに期待しつついただきます。

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 上立ち香はかなーり熟した、しかし熟成香ではない果実の香りがそこそこに。
 含むと、やはり熟した印象の甘旨味がキビキビと流れ込んできて、しっかりとした酸で最後まで濃厚さと引き締まりを両立させつつ、息が長い感じでじんわりと染み込んできます。
 味わいは、熟しきった梨のような非常に奥深く濃厚な甘味と酸味が絡み合った旨味が主役、苦味も一体化した感じであるのですがあくまで脇役ですね、
 ただ後味は、その酸と苦を舌先に残しつつ、力強くキレます。

 芯のある高濃度の旨味を甘酸でしっかり包み込んで素直にしっかりと楽しませてくれる、どちらかというとモダン的な生もと熟成生酒でした。
 冷酒状態だと、結構アルコール的なキツさと、生もと的な酸味のクセも若干感じるのですが、常温近くになってくるとそういう後ろ向きな部分も和らぐ感じ。
 やっぱり甘味がしっかりしていることが私には嬉しいですね…、結構磨いていることもバランスの良さに寄与している印象。
 古臭さは皆無ですし、「生もと」に苦手意識を持っている方にもオススメできるかと…、コスパも最高クラスですし。
 初孫、他のスペックもいただいてみたいと思いました。

 これならば!と燗をつけると、だいたい想像通り、口当たりが柔らかくなると同時に濃度とインパクト(キツさ)も増す感じですね。
 常温とどちらが良いかは好みかな…、珍しく燗一択ではない生もと熟成酒だと思います。

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名称:初孫 生もと純米原酒 出羽の里 生酒
精米歩合:55%
使用米:出羽の里
アルコール度:17%
日本酒度:+3
蔵元情報:東北銘醸株式会社
購入価格(税抜):1,240円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年04月20日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

出羽桜 純米酒 出羽の里 しぼりたて生原酒

本日の家飲み 出羽桜 純米酒 出羽の里 しぼりたて生原酒

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 山形県天童市のお酒です。
 外飲みは相当回数ありますが、ブログでの紹介は何と初めて!

 私が(準)大手酒蔵のお酒をチョイスする時は大体理由がありますが、今回もそのパターン。
 マニアならタイトルでピンと来ているかもしれませんが、同スペックの火入れ版が直近のIWC(2016)で、「チャンピオン・サケ」に輝いており、それを受けた次第です。
 以前のIWCチャンピオン・サケは、ほぼ「大吟醸」部門で受賞したお酒から選ばれていたため、このお酒が比較的リーズナブルな「純米酒」部門から選ばれたことには、局所的にはなかなかインパクトがあったように当時のネット上の反応からは伺えましたね。(大吟醸部門でトップだった「陸奥八仙」の蔵元は受賞会場でガックリきてしまったとか…、ちょっと可哀想)
 最近IWCはコンテストで良評価を受けたお酒の中で、市販で四合瓶1,000円以下かつ10万本以上出回っているお酒に「グレートバリュー・サケ」という賞を用意しており、新酒鑑評会からの差別化を図り、より「家庭で入手できる」お酒を評価するという姿勢を強めてきたように感じます。

 スペック的には山形の酒造好適米「出羽の里」を60まで磨いた、新酒生原酒になります。
 裏ラベルの、ある種叙情的な解説文は必見。
 
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肩掛けラベルではちょっと浮かれ過ぎではと思うぐらいにアピールしてますね(笑)
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 上立ち香は新酒の割にはしっかりと熟した果実の香りがそこそこに。
 含むと、甘酸味と苦味が絡み合い非常に複雑味のある旨味が荒さと摩擦無しで入ってきて、最後までバランスを保ちながら勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、干しレーズンを思わせる落ち着いた甘酸の旨味が主役で、若干木香も感じるような…、とにかく複雑さと深みがあり、それでいてクセを感じさせないまとまりのあるもの。
 後味は酸苦を口中に若干残しつつ、力強くキレます。

 「しぼりたて生原酒」という看板からはちょっと想定しにくい、独特な熟感が魅力的な個性派生酒でした。
 いやあやっぱり完成度高いですね、最近で近いお酒を探すと「井の頭」がこういう新酒離れした複雑な旨味だったような…、わりと珍しいタイプだと思います。
 想像ですが、火入れでもあまり変わらない味わいだったんじゃないかなあ、埋もれない個性が有りながら万人受けしそうなあたり、受賞も納得といった感じです。
 出羽桜、今後も注目していきたいと思います。

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名称:出羽桜 純米酒 出羽の里 しぼりたて生原酒
精米歩合:60%
使用米:出羽の里
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:出羽桜酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年03月22日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

五十嵐 純米吟醸直汲み 無濾過生原酒

本日の家飲み 五十嵐 純米吟醸直汲み 無濾過生原酒

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 埼玉県飯能市のお酒です。
 ブログでの紹介は三回目ですね。

 前回前々回と、一升瓶で購入していた五十嵐ですが、今回は四合瓶になります。
 五十嵐はいわばチャレンジブランドということで、最初は一升瓶だけだったのですが、恐らく売れ行きが安定したんでしょうね、最近ようやく四合瓶も出してくるようになりました。
 が、個人的にはこのやり方、非常に不合理に感じます、個人の買い手からしたら味わいが予想できない新規銘柄こそ「まず小瓶で」買いたいと思うのが自然なんじゃないでしょうか。
 直汲み無濾過生原酒みたいな冷蔵必須のお酒を一升瓶限定で売るなんて所業は、冷蔵スペースに限りのある個人客を完全に無視しているものであると個人的には前から思ってますし…
 勿論設備の問題とか、まず飲食店重視とか、色々と売り手側の事情はあると思うのですが…、日本酒業界のこの一升瓶に対する旧態依然の感覚は消費者感覚からはやはりズレていると、繰り返し主張したいと思います。
 (まあ新政や笊籬採りみたいに全て四合瓶出荷になっちゃうとそれはそれで面倒な部分もあるんですけどね。要は買い手に選択肢を与えることが重要なんじゃないかと)
 
 閑話休題、今回いただくスペックは恐らく前回いただいたものと同じものですね、使用米等は明記されて無いので変わっているかもしれませんが。
 最近ラベルの色を変えた米違いとかも出てきていてそれも気になったのですが、今回はなんとなく安定のレギュラースペックをセレクトしました。


 上立ち香は洋梨系(?)のフレッシュフルーティーな香りがそこそこに。
 含むと、高濃度かつ割りと引き締まった印象の甘旨味がググっと入ってきて、少々のガスでチリチリとしながら、酸味と苦渋も感じさせつつ、最後まで濃度を保って染み込んできます。
 味わいは、フレッシュフルーティーな甘旨味が芯にありつつ、全体としては五味がそれぞれしっかりと主張して、インパクトがありながら飲み飽きない複雑な旨味の世界を創り出していますね。
 後味は、苦味がガッチリと引き取って力強くキレます。

 いかにも無濾過生原酒直汲みといった印象の、にぎやかながらギリギリのところでしっかりまとまっている、飲み応えのあるお酒でした。
 新酒らしい荒さもあるのですが、旨味に個性があり、ガス感も含め、私のストライクゾーンであるため、飲んでて楽しいです。
 一杯目は苦味が強めかな…と思ったのですが、飲み進めると中々どうしてこれはこれでクセになるものがありますね。
 やっぱり私はこの「五十嵐味」好きだなあ…
 五十嵐、今後は色々なスペックを試していきたいと思いました。

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名称:五十嵐 純米吟醸直汲み 無濾過生原酒
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:五十嵐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年03月14日 埼玉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

信濃鶴 純米 無濾過生酒 しぼりたて

本日の家飲み 信濃鶴 純米 無濾過生酒 しぼりたて

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 長野県駒ケ根市のお酒です。
 外では何度も頂いており、家飲み経験もありますが、ブログでの登場は初めて。

 最近紹介した澤の花同様、信濃鶴は大長野酒まつりで毎年のようにいただいており、しかも毎回好印象を受けている銘柄です。
 私は最近つい未飲銘柄に気を取られて自分の信頼する銘柄を後回しにしてしまう傾向があるのですが、このお酒はまさにその犠牲者(笑)ですね、特約店が近所に無いことも手伝って数年離れてしまいました…
 飲んだら自分好みであることがほぼ確実というのはスリルが無いといいますか、若干マニア的にこじらせた感じの理由もあるんですよね、何とも面倒くさい話です。

 さて、今回いただくのは純米のしぼりたてですが、精米歩合は60と結構削っています。
 お米はラベルには記載無いですが、ググったところどうやら美山錦のようです。


 上立ち香は濃厚フレッシュな果実の香りが気持ち強めに。
 含むと、バランスの良い甘旨酸味が力強く入ってきて、オリの柔らかな苦味で程よく引き締められながら、ゆっくりじんわりと染み込んできます。
 味わいは、柑橘系果実的な酸味のきいた芳醇な甘味が主役、裏には木と麹を感じる複雑な苦味があり、全体として力強くバランスが取れた、完成度の高い旨味の世界を感じます。
 後味は酸苦で、しっかりとキレます。

 甘さ、フレッシュさ、柔らかさ、濃厚さ、複雑さを兼ね備えた、長野酒の良いところ(私が思うところの)を凝縮したようなお酒でした。
 いやあつい「うん!これこれ!」と頷いてしまうぐらいに期待通りでしたね、まさに私のストライクゾーンです。
 家飲みを後回しにしてしまっていたのを若干後悔してしまうぐらいに、私の本来の好みの味わいをじっくり楽しめましたね。
 信濃鶴、今後も外したくない時にセレクトしたいと、信頼を強めた今日この頃でした。

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名称:信濃鶴 純米 無濾過生酒 しぼりたて
精米歩合:60%
使用米:美山錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:酒造株式会社長生社
購入価格(税抜):1,436円/720ml
購入した酒屋さん:うえも酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年03月10日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

十八盛 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 限定直汲み

本日の家飲み 十八盛 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 限定直汲み

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 岡山県倉敷市のお酒です。
 同蔵のお酒は、山廃の「青螺姫」限定ブランドの「多賀冶」に続いて三回目の紹介になります。

 出張(時に買って帰った)酒特集もついに7回目、最後の出張先の岡山酒にたどり着きました。
 このお酒を買ったのは「ワインと地酒 武田」さんの岡山幸町店。
 入店直後、冷蔵庫がほとんど無いのを見て「げ!」と一瞬思ったのですが、実はディスプレイには空き瓶が並び、実物は全て店奥に保管されているというタイプのお店でした。
 この店舗を見た限りでは、岡山酒重視というよりは、全国レベルの通用する銘柄を地域にこだわらず取り扱っている印象でしたね、まあ「王祿」を扱っている時点でただものではないということは伝わります。

 今回は前回感想メモ紛失という失態をやらかした、多賀冶の記事に関するリベンジという意味合いもこめたセレクトです。
 地元銘柄ながら、「純米大吟醸」「無濾過生原酒」「限定直汲み」という、マニア向けのフレーズがならぶスペックには否応なしに惹かれますね。
 使用米である「朝日」については、以前の「和心」の記事で若干解説しています
 岡山(とくに赤磐市)については雄町が非常に有名ですが、朝日も結構使われているようですね。

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 上立ち香はフレッシュで硬質な印象の、甘いセメダイン的な個性的な果実の香りがそこそこに。
 含むと、ガスをしっかりとまとったフレッシュな甘旨味が力強く入ってきて、ほんのりとした苦味を裏方に感じさせつつ、最後まで存在感を保ちながら喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、ある意味ラベルの印象通りのベリー系の甘酸旨味が主役で、新酒らしくもキツ過ぎない苦味がしっかりと引き締まりと飲み飽きなさを添える、典型的ながらも理想的な新酒らしい魅力にあふれるもの。
 後味は酸苦味がちゃんと表に出てきて、しっかりとキレます。

 存在感のある甘旨味を、ガスと仄かな苦味が引き締めつつも素直に楽しませてくれる完成度の高い芳醇フレッシュ酒でした。
 スタンダードなフレッシュフルーティー酒ではあるのですが、味わいの芯が非常にしっかりとしていて、飲み進めるほどに旨味がより染み出してくるように感じましたね。
 やっぱりこの蔵は実力派なのでしょう、この地酒戦国時代で浮き上がってくるだけのことはあります。
 次はまた多賀冶もいただいてみたいと思いました。

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名称:十八盛 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 限定直汲み
精米歩合:50%
使用米:朝日
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:十八盛酒造株式会社
購入価格(税抜):約1400円(レシート紛失…)/720ml
購入した酒屋さん:ワインと地酒 武田(岡山幸町店)
お気に入り度:8.5/9.0

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2017年01月28日 岡山の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

鍋島 「New Moon」 しぼりたて 純米吟醸 無濾過生原酒 28BY

本日の家飲み 鍋島 「New Moon」 しぼりたて 純米吟醸 無濾過生原酒 28BY

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 佐賀県鹿島市のお酒です。
 これまた昨年も頂いたお酒ですね、年末年始酒の5本目。
 (実はこちらが年末年始飲みのトリを飾るお酒となります。予告記事で主役と書いてしまった而今の大吟醸には、肝臓と胃の関係でたどり着きませんでした…というか3人いても2日で6本は無謀でしたね。)
 
 鍋島については、IWCチャンピオン・サケ受賞以来の人気上昇に対応して、設備増強・増石をかなり積極的にやってきているようなのですが、入手難易度は劇的には下がってこないなあという印象があります。
 最近は「ネット販売の制限」みたいなこともやっているみたいですね、多分転売対策だとは思うのですが効果はあるのかしら…
 ちなみに、今回のニュームーンは昨年に引き続き、特約店の近くに在住の同僚に入手してもらったものです(お礼は別のお酒で…、まさに蛇の道は蛇ですね)。

 スペックは見る限りでは去年と全く同じですね。
 

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 上立ち香は割りと甘味が強めな果実系の香りが仄かに。
 含むと、濃厚な果実の甘旨味が塊で入ってきて、そこからじんわりと旨味が溶け出し、最後まで自然に喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、桃缶的な濃厚な甘味が完全に主役を演じますね、酸味を含め他の味の要素は控えめながら、濃厚さがクドさでなくまろやかさを演出するのは流石で、お値段以上の上品さとまとまりがあります。
 後味は、ほんのりと甘味を残しつつ、自然に引き上げていきます。

 ザ!現代日本酒!といった感じの、果実的甘味を直球かつ素直に楽しませてくれるお酒でした。
 これだけ濃厚な甘口ながらスイスイイケてしまう時点で、完全に私の好みのラインですね(逆に言うと、辛口派には辛いかも)。
 昨年と比べると、インパクトは薄くなりつつ、甘味と優しさが増したイメージかな…、なんだかんだでここまでストレートかつ高純度に甘味を楽しませてくれるお酒って少ないので(そもそもアルコールは基本キツさを内包するものですし)、やっぱり魅かれるものがありますね。
 鍋島は引き続き色々なスペックを試していきたいと思いました(買えればの話ですが)。

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 上にも書いた通り、これで一旦今回の年末年始酒の紹介は終わりになります。
 いやあやっぱりどれも旨かったですね…、やはり人気銘柄には人気銘柄となるだけの実力はあると改めて思いました。
 (花陽浴の記事では若干後ろ向きなことも書きましたが、それは自分内のハードルが高い故のことで、基本飲んで旨いお酒ではあるかと…)
 貧乏性故に最後に残してしまった而今大吟醸についても早めに飲んで感想書きたいですね。
 繰り返しになりますが、本年度も当ブログを引き続きよろしくお願い申し上げます!

名称:鍋島 「New Moon」 しぼりたて 純米吟醸 無濾過生原酒 28BY
精米歩合:50%
使用米:雄山錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:富久千代酒造株式会社
購入価格(税抜):1,454円/720ml
お気に入り度:8.6/9.0

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2017年01月06日 佐賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

ゆきの美人 純米大吟醸 吟の精 生

本日の家飲み ゆきの美人 純米大吟醸 吟の精 生

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 秋田県秋田市のお酒です。
 ブログでの紹介は意外にもまだ2回目ですね。

 秋田の蔵元集団「NEXT5」の一員ということで知られるゆきの美人ですが、同時にマンションのフロアで酒を醸している「マンション蔵」としても、マニア間では有名かと思います。
 この蔵の設備については、日本酒ブログ「マイ日本酒探し」さんに非常に詳しい取材記事があるので、そちらもご参照ください。
 実際、昨今の傾向を考えると、こじんまりとしつつも空調が完備された設備で、飲み手のニーズに即したお酒(特定名称酒)を適切に醸し、出荷するというスタイルは小規模蔵の最適解の一つのように思えますね。

 今回いただくお酒も、その設備を活かして他蔵より早く出荷したものと思われる、28BYのお酒になります。
 (タイムラグがひどいですが、私が実際に飲んだのは10月)
 秋田県の酒造好適米である「吟の精」を半分削って作られた純米大吟醸生酒。
 酒屋さんのコメントとしては「いかにも純米大吟醸といった味わい」のとことですが、いかがでしょうか。

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 上立ち香はまさにフレッシュリンゴといった印象の吟醸酒らしい香りがほどほどに。
 含むと、ピチピチした感じながら芯のある甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、ほんのりとした苦味を裏に感じさせつつ、最後まで自然にジュワーッと染みこんできます。
 味わいは、リンゴとバナナの中間のような、フレッシュかつ香りより味に重みがある、まさに味吟醸のド真ん中を行くような旨味が主役、程々の酸味もありますが、雑味は皆無で旨味を純粋に楽しめます。
 後味はしっかりとした味わいが嘘のように自然に引き上げていきます。

 フレッシュさ、上品さをしっかり具備しつつ、ありがちな香り系にならなかった見事な味大吟醸でした。
 いやあいいですね、割と落ち着いた秋酒に囲まれることでより輝きが増している印象で、これはやっぱり10月出荷ということに強く意義があるお酒だと思います。
 NEXT5の中では派手なことをやる蔵が注目されがちですが、このゆきの美人(と春霞)の安定感も十分に素晴らしいものだと思います。
 ゆきの美人は今後もちょくちょくいただいていきたいと思いました。

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(参考)「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペック同BYの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-531.html

名称:ゆきの美人 純米大吟醸 吟の精 生
精米歩合:50%
使用米:吟の精
アルコール度:16%
日本酒度:+7
蔵元情報:秋田醸造株式会社
購入価格(税抜):1600円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年12月27日 秋田の日本酒 トラックバック:1 コメント:2

超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY

本日の家飲み 超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY

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 和歌山県海南市のお酒です。
 前回紹介した紀伊国屋文左衛門と同じく、中野BC株式会社が醸しています。

 超超久については、以前に同じBYのものをいただいています(おそらく米違い)。
 そのお酒は自分にとってはかなり衝撃的な味わいで、「こんなにクセが無く旨味だけ増すとは!」と、「複数年氷温生熟成」の可能性をビンビンに感じさせてくれました。
 ある意味私が「生熟成」の魅力を初めて強く意識した銘柄かもしれません…、自分にとってはそれほどに印象に残る出会いでした。

 今回いただくのは、23BYのお酒なので、5年程度氷温で熟成されたものになります。
 全量雄町55磨きで、さらに保管費用もかかっていることを考えると、四合1,500円はまさに破格。
 こればっかりは中小の酒蔵には真似できないでしょうね…、「中野BC」という、日本酒醸造がある種「副業」となっている会社だからこそできることなんじゃないでしょうか。

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 注ぐと、意外にも色付きはそこそこですね。

 上立ち香はまさに熟しきった感じの濃い果実香がそこそこに、ただ老ね香は皆無で生っぽさも感じます。
 含むと、まろやかな印象の非常に濃厚な甘旨味がググっと入ってきて、裏方のほんのりとした苦味にしっかりと引き締められながら、じんわりと染みこんできます。
 味わいは、紹興酒的な熟成感は皆無で、とにかく素直に味が乗って、年月を経てむしろ丸くなった印象の熟れきった果実の旨味がしっかり主役を演じているおかげで、苦味等の複雑味が見事に雑味ではない魅力に転化しています。
 後味はその苦味をほんのりと残しつつ、自然に引き上げていきます。

 生熟成の魅力を、非常に力強く、かつストレートに感じさせてくれる完成度の高い芳醇旨酒でした。
 何といっても火入れ熟成にありがちな「熟成香」が無いところが驚くべき特長かと…、この超超久は、「生熟成とはなんたるか」ということを知るのに最適な銘柄だと改めて思いました。
 熟成酒が苦手な方にこそ一度飲んでみてほしい銘柄ですね、まあこれで合わなければ「生熟酒」から一度離れても良いんじゃないかと。
 中野BCの日本酒を2本続けて飲み、その酒蔵としての実力を感じた今日この頃でした。

 当然ながら燗も試してみたところ…、うーん優しい。
 若干辛さ(ピリピリ感)は増すのですが、口当たりは本当にまろやかになります、オススメ。
 
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名称:超超久 純米吟醸 備前雄町 生 23BY
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:中野BC株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:地酒 みゆきや(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年12月19日 和歌山の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

本日の家飲み 奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

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 兵庫県姫路市のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目となりました。

 引き続き、「秋の生酒」の紹介となります、大典白菊のひやおろし同様、蔵元で寝かした上ではっきりと「秋酒」として売り出されていますね。(こちらはひやおろしの表記は無し)
 前回は若干ひやおろしディスの趣が強い記事になってしまいましたが、個人的にはむしろ秋の生熟酒の魅力を強く主張したいというのがメインの想いだったりします。
 その立場からは、蔵元さんがこういうはっきりとした形で出してくれるのは心強いというか、我が意を得たりというか、とにかくうれしいものを感じますね。
 そんな想いもあって、見かけ次第速攻でセレクトした次第です。
 
 スペック的には、地元の酒米「兵庫夢錦」を利用していること、山廃の生であることあたりがポイントでしょうか。(ちなみに別商品で山田錦を使ったものもあるらしい)
 「播秋」とは「播州」と「晩秋」をかけたのかな…、ただ出荷は9月の初秋なので、単に「播州の秋」という意味合いかも。

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 上立ち香はいかにもな、力強く熟した、アルコール混じりのお米っぽい香りがそこそこに。
 含むと、非常に良い具合に熟した芯のある旨味がググっと入ってきて、ワンテンポ遅れて出て来る辛さにしっかりと引き締められながら、最後まで存在感を保ったまま染みこんできます。
 味わいは、甘さはそこそこながら、まろやかさと引き締まりを見事に両立した力強い旨味がとにかく心地よく、複雑な味を雑味と感じさせない完成度がありますね。
 後味はまさに辛口という感じで力強くキレます。

 芳醇辛口を地で行きつつ、古臭さ・クセを感じさせない、見事に生熟成の魅力を伝えてくれるお酒でした。
 いやあ…、これは旨いっすねえ…、辛口酒に一歩引く私でもこの芳醇な旨味には完全に悩殺されてしまいました。
 生熟が上手くいった辛口酒は、その辛さが若干丸くなった感じがして、より万人向けになるように思えます。
 奥播磨、引き続き注目していきたいと思いました。

 当然のように燗を付けてみると…、うーんなんというか非常に素直な感じで燗酒らしくなりますね。
 甘味酸味マシマシで強烈ではあるのですが、荒くはない。
 いやあ旨いっす。

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名称:奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦
精米歩合:55%
使用米:兵庫夢錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社下村酒造店
購入価格(税抜):1,521円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年12月01日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

大典白菊 純米吟醸 雄町 生酒 ひやおろし

本日の家飲み 大典白菊 純米吟醸 雄町 生酒 ひやおろし

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 岡山県高梁市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 時期的にはもう冬ですが、掲載までのタイムラグの関係で、これからしばらく私が秋に飲んだお酒の紹介が続きます。
 そして秋酒といえば「ひやおろし」、秋の酒屋ではいやというほど目にすることかと思います。
 ただ、これだけ使われている言葉なのに、「ひやおろし」に法的な定義はないんですよね、国税局の告示には影も形もありません(話はズレますが「生貯蔵酒」の定義があって「生詰酒」の定義が無いのが意外でした)。
 一般的には、「冬に絞ったお酒を一度火入れした上で秋まで熟成させて、二度目の火入れ無し(生詰)で出荷したお酒」をいうことが多いようですが(詳しくは日本名門酒会のサイト参照)、実際には各蔵の独断で謳っているのが現状のようです。

 で、今回いただくお酒は「生酒」なので、上記の定義からは外れています。(詳しい人ならこの記事タイトルを見た時点で違和感を感じることでしょう)
 というか、裏ラベルの解説もまんま生酒のものなので、「これ生酒にひやおろしシール貼っただけじゃねえか!」とツッコミを入れたくなりますね(笑)
 ただ、出荷時期はちゃんと9月なので、蔵元で生の状態で熟成されたものになります。
 まあ生酒派の自分としては普通のひやおろしより、蔵元が狙って生熟成させたお酒のほうが断然好みなので、今回あえてセレクトしました。

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 縦に並んだ二つのシールの、「生酒でひやおろしを名乗って何が悪い!」という風情が男らしい(笑)

 上立ち香は酸の立つ、セメダイン混じりの個性的な香りがそこそこに。
 含むと、バッチリ味が載った感じの旨味がトロリと入ってきたかと思うと、すぐに強まる酸味が唾液腺を刺激しつつ全体を引き締め、力強くゆっくりと染みこんできます。
 味わいは熟成香無しで程よく熟した感じの果実の甘旨味が主役、酸味がかなり強いので柑橘系っぽくもあるのですが、むしろメロン的な濃厚さも感じますね。
 後味は酸と辛さっぽい刺激が見事に引き取ってキレます。

 程よく熟した旨味を、存在感はあるが心地よい酸味が引き締め個性付ける、完成度の高い生熟酒でした。
 勧めてくれた店員さんが「菊鷹がイケるならこれも大丈夫」みたいなマニアックなことを言っていましたが、凄く納得です。(酸の使い方が似ている感じ)
 ひやおろしの魅力を「ひと夏超えた味の乗り」と考えるならば、このお酒はまさにそれを名乗るにふさわしいと思いました。
 大典白菊、今後も注目していきたいと思います。
 

 燗をつけると…、グワーッ!凄いインパクトというか、酸辛が強烈に来ます。
 が、やっぱり旨味がしっかりしているので、口当たりはキツくないんですよね…、本当しっかりしたお酒だと思いました。

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名称:大典白菊 純米吟醸 雄町 生酒 ひやおろし
精米歩合:55%
酒米:雄町
アルコール度:16.0~16.9%
日本酒度:+1
蔵元情報:白菊酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年11月27日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

旦 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦

本日の家飲み 旦(だん) 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦

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 山梨県大月市のお酒です。
 家飲み、外飲み含め初めていただきます。

 前回の岩の井に引き続き、パーカーポイント関連銘柄になります、しかも今回は評価対象と完全同スペック。
 今回パーカーポイントで90点以上ついたお酒は、ほとんどが高級品の純米大吟醸ですが、ちょろちょろとお値ごろな純米吟醸が含まれています。
 これは、値段で弾かずブラインドで評価することによる妙味でしょうね、wikipediaにも少々記載がある通り、高級酒に匹敵する日常酒を見つけられることこそ、パーカーポイントの真骨頂なのかもしれません。
 実際、今回リストに「純米吟醸」スペックで入っている銘柄を列挙すると…、萩の鶴御慶事玉川、悦凱陣、ちえびじん仙禽、金滴、勝駒、瀧自慢、早瀬浦、そしてこの旦と、錚々たる顔ぶれです(ブログ登場銘柄には内部リンク貼ってみました。後、金滴はBYが気になるところ…)。

 なお、この「旦」というお酒は、山梨の大手酒造「笹一酒造」の特約店限定ブランドです。
 普通酒・土産ものに力を入れていた地域密着型大手酒造の若い跡取りが、先行きに危うさを感じて県外向けに高品質のお酒を造るという、まあ良くあるパターンのようですね。

 スペックは山田錦55の無濾過生原酒ながら、四合瓶約1500円と良心的な値付け。
 また今回は2月出荷分を秋にいただいたので、お店でひと夏超えた生熟成状態での感想になります。
 
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 上立ち香はスタンダードなリンゴ系のフレッシュな香りがそこそこに。
 含むと、若干トロミを感じるレベルで濃厚な甘旨味が自然な口当たりで入ってきて、しっかりとした酸味と拮抗しながら、最後まで濃厚にじわじわと染みこんできます。
 味わいはまさに程よく熟した洋梨?系果実の甘酸旨味が主役なのですが、兎に角濃度が高くかつダレ感は皆無、複雑さも相まって濃厚なのに飲み飽きない感じがたまりませんね。
 後味は酸味が引き取って力強くキレます。

 程よい熟感が果実系の甘旨味を濃縮し、かつしっかり純度を保たせている、極めて完成度の高い旨酒でした。
 これは出荷後の熟成期間でより良い感じになっていますね…、裏を返せばそれだけ芯が強いということでしょう。
 このお酒に高評価を付けていることをもって、パーカー氏の評価も捨てたもんじゃないな(笑)と感じた今日このごろでした。
 ともかく、旦は今後色々なスペックを試していきたいと思います。

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名称:旦 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦
精米歩合:55%
酒米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:笹一酒造株式会社
購入価格(税抜):1,527円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年11月25日 山梨の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

杣の天狗 純米吟醸 木槽天秤しぼり生原酒

本日の家飲み 杣の天狗(そまのてんぐ) 純米吟醸 木槽天秤しぼり生原酒

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 滋賀県高島市のお酒です。
 同名称のお酒をいただくのは初めて、ただ「同蔵のお酒の紹介は2回目ですね。

 このお酒を醸す上原酒造は、以前に紹介した「不老泉」を醸す蔵です、ラベルにも小さくロゴがありますね。
 不老泉は基本的に山廃仕込みで、かなり熟成させてから出荷することが多い銘柄ですが、この杣の天狗は速醸かつ絞ってからあまり間をおかずに店頭に並ぶことが大きな特徴のようです。
 これのように、いつもの蔵の基本ラインからズレるお酒のブランディングって難しいでしょうね…、「いつもと味が違う!」みたいなクレームって結構ありそうですし。
 
 というわけで、スペックとしては山田錦を59まで磨いた生原酒ということで、私が基本的に好むラインになっています。
 不老泉同様、「木槽天秤しぼり」という機械によらない絞り方を採っていることも大きな特徴。
 ちなみに、「杣」とはwikipediaによると「古代・中世の日本で国家・権門が所有した山林のこと。」という意味だそうです。(他にも意味があるので、興味があればリンク先をご確認ください)

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 注ぐとかなり濁っていますね、しかも黄色がかっていて、なんとも通好みな趣があります。

 上立ち香はセメダイン的なスッキリとした香りが控えめに。
 含むと、酸を強めに感じる個性的な旨味がググっと入ってきて、オリの柔らかな苦味と絡み合いつつ、最後まで濃度を保ちながらじわじわと染みこんできます。
 味わいはグレープフルーツっぽい柑橘系果実的苦酸が強めなのですが、旨味が兎に角濃厚、かつ最初の口当たりが柔らかくかつ雑味を感じさせないため、全体の印象としてしっかりとまとまりがあります。
 後味はその苦酸をほんのりと残しつつ、力強くキレます。

 旨酸が極めて濃厚で個性的な味わいの世界を、たっぷりなボリューム感かつ高純度で楽しませてくれるお酒でした。
 この雑味の無さ、柔らかさに天秤搾りの真価をストレートに感じる気がします。
 熱狂的な(人が多い気がする)不老泉ファンには怒られるかもしれませんが、私はやっぱりこっち路線の方が好きですね。
 ただ、肩ラベルには「発泡性があります」という記載がありましたが、私はあまりガスは感じませんでした。
 杣の天狗、不老泉とともに引き続き注目していきたいと思います。

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名称:杣の天狗 純米吟醸 木槽天秤しぼり生原酒
精米歩合:59%
酒米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:上原酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年11月19日 滋賀の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

[菊] premium 純米 雄町 生酒

本日の家飲み [菊] premium 純米 雄町 生酒

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 前回に引き続き、栃木県宇都宮市のお酒です。
 ましだやさんまとめ買いシリーズのトリを飾る、8本目のお酒となります。

 こちらのお酒ですが、やはりかなり洒落た印象のラベルですね。
 何気に「377/767」というシリアルナンバーもあります、こう書いてある以上全量四合瓶出荷なのかな。
 日本酒度-23という「イロモノ」カテゴリーに入るお酒だけに、小分けにして売るというのは正解のように思えます。
 ここらへん、全体的に虎屋本店さんってかなり先進的な意識を持っているような印象を受けますね、もっと東京でも売れてほしいなあ。

 スペック的には前回同様雄町を55まで磨いた生酒ですが、麹歩合が全く違うようです(「当社比2.5倍」とのこと)。
 あまり理屈は良くわかりませんが、経験上「5割麹」とか「全麹」みたいに麹歩合を増やしたお酒は芳醇甘口であったと思うので、このお酒もそうなのでしょう。


 上立ち香は完全に熟したカラメル的な甘さを感じる香りがそこそこに。
 含むと、極めて濃厚かつ個性的な甘旨味がドドドと入ってきて、強めながら柔らかい酸味と苦味で輪郭を整えつつ、力強く染みこんできます。
 味わいは、果実を煮詰めたシロップのような甘味が単独で主役を演じつつも、苦酸などの複雑な味わいが絡みついて、なんとも複雑で楽しい旨味の世界を創り出します。
 後味は、やっぱり不思議な程にしっかりとキレます。

 ラベル通りのインパクトがある、既存の日本酒の枠から飛び出したような個性派超芳醇甘口酒でした。
 味わい的には鷹長菩提もとや昇龍蓬莱古式同様、個性的ながら一種のまとまりのある甘旨味ですね。
 ある程度強烈な甘さにしようとすると似通ってくるのかな…やはり麹歩合がミソっぽいですね、ともかく甘口酒好きにはたまらないものがあります。
 今回いただいた虎屋本店さんのお酒は二本とも非常に私好みでした、「七水」「菊」そして「虹の井」、今後激しく注目したいと思います。


 さて、まとめ買いとして8本紹介したものを少し振り返ってみますと、ましだやさん購入なだけに6本が栃木酒でした。
 そこで改めて感じたのは最近の栃木酒のレベルの高さです。
 今回いただいた忠愛、惣誉、松の寿、七水、既に首都圏での評価を確立している感のある鳳凰美田、仙禽、姿、他にも辻善兵衛、澤姫、若駒や最近登場の望、朝日榮などなど…、実力派銘柄の枚挙に暇がありません。
 地理的条件にも恵まれてますし、ブランディングさえ上手くやれば一気に認知も上がるんじゃないかなあ。
 イメージ戦略的にはこの虎屋本店の路線が、栃木酒のモダンな酒質に合っている気がしますね(一番やり方が上手いのはやはり「仙禽」でしょう)。
 ともかく今後栃木には、マニアとしてより熱い視線を向けていきたいと思います。

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名称:[菊] premium 純米 雄町 生酒
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:16%
日本酒度:-23
蔵元情報:株式会社虎屋本店
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:増田屋本店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年11月13日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

七水 純米吟醸55 雄町 生原酒

本日の家飲み 七水 純米吟醸55 雄町 生原酒

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 栃木県宇都宮市のお酒です。
 家飲みは初めてで、外飲みについては後述。
 ましだやさん購入酒7本目。
 
 こちらを醸すのは「虎屋本店」さん、たぶん羊羹は関係ないでしょう。
 蔵元ホームページを見るに、「七水」「菊」「虹乃井」の3ブランドで売り出しているようですね、パッと見たぐらいではそれぞれの位置づけは不明。
 私はこのお酒を他の日本酒ブログさんの感想で見ていたほか、かなり昔に今は亡き「酒徒庵」でいただいたことが確かあったりします。(記憶はあるのですが写真が行方不明…まさかアルコールが見せた幻想?と思ったのですが見つかりました)
 実はそもそも今回通販に踏み切った理由が、東京であまり見かけない「忠愛」と、このお酒を飲んでみたかったからだったりします。

 ラベルデザインは実に今風ですね、割とよく見る精米歩合55を「Go Go」と、洒落ております。
 雄町の生原酒と、自分としてはつい期待してしまう好みのスペック。

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(おまけ)2013年6月に酒徒庵さんでいただいたときの写真、このときはレトロなラベルですね。
しかし、この時点でこんな銘柄を発掘していたとは…、改めて店長さんの凄さに感服してしまいます。
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 上立ち香はクリーム的に濃厚な甘さを感じる香りがそこそこに。
 含むと、まろやかで濃厚な甘旨味がトロリと入ってきて、奥の方にほんのりとした苦味と辛さを感じさせつつ、ゆっくりと喉奥に流れ込んできます。
 味わいは程よく熟したバニラ的果実(何じゃそりゃ)の、ほどほどの甘さと極めて濃厚な旨味が主役を演じるのですが、辛苦が見事に裏方に回って素晴らしいバランスを保っています。
 後味は苦味を舌先に残しつつ、力強くキレます。

 一筋縄ではいかない複雑さがありながら、ストレートに旨甘味が楽しめる、素人にも玄人にもオススメできるような旨酒でした。
 甘味も素敵ですが、むしろ口当たりの上品さに惹かれます…、袋吊りっぽいといいますか。
 そしてこれは一杯目より二杯目の方が映えるタイプですね、いくら飲んでも飽きない感じ。
 同蔵のお酒はもう一本買っているので、次回はそちらを紹介します。

 さらに、うーむ二日目の方が味わいの奥深さが増していますね…
 これは良いです、居酒屋でも活躍するタイプでしょう、もし見かけたら試してみることを強くオススメします。

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(参考)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1479.html

名称:七水 純米吟醸55 雄町 生原酒
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:+1.6
蔵元情報:株式会社虎屋本店
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:増田屋本店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年11月11日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

松の寿 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 27BY

本日の家飲み 松の寿 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 27BY

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 栃木県塩谷郡塩谷町のお酒です。
 当ブログでの登場は以外にもまだ2回目ですね、ましだやさん購入酒4本目。

 私の経験上、飲んだ回数は多くないものの、常にとても好印象を受ける銘柄、それがこの松の寿(通称マツコト)。
 裏ラベルには非常に詳細なスペックが掲載されていますね、特に素晴らしいのが「製造年月」と「蔵出年月」の両方を明記していること。
 この形だと、「そのお酒がどれだけ寝かされていたのか」「寝かされたのは蔵元か店頭か」がはっきりわかるので非常に参考になります、特に生酒だと熟成による変化が激しいのでなおさら。

 そして、このお酒は2016./3製造、2016/8蔵出しとのことなので、蔵元で約5ヶ月間寝かされてからの出荷になりますね、生酒としては程よい熟成期間のように思えます。
 雄町の55磨きの無濾過生原酒と自分にとって鉄板ともいえるスペック。
 泡なし酵母をダブルで使っているところあたりが特徴でしょうか。

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 上立ち香は非常に濃厚な程よく熟した果実香がそこそこに。
 含むと、やはりいい感じに熟した甘旨味が自然な舌触りで入ってきて、時間差で出てくる少々の辛さ(ピリピリ感)で引き締まりつつ、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、割と直球勝負の柑橘系果実の甘旨酸味が主役で、程よい熟感と辛さ、そして裏方に徹した苦味がアクセントを付け、最後までダレない飲み飽きない印象を与えてくれます。
 後味はその辛さがしっかりと引き取ってキレます。

 濃厚な旨味、程よく熟した甘酸味、あまりキツくない辛さと苦味がそれぞれ主張してバランスを取る、万人にオススメできる芳醇旨酒でした。
 いやあ旨いっす、マツコトの安定感って凄いですねえ…、前回飲んだ1年以上の生熟成酒も良い味乗りでしたし、いつでも飲み頃という印象。
 激戦区栃木の中でも、一歩先を行く実力派銘柄だと感じました。
 松の寿、今後も是非ちょくちょくいただきたいと思います。

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(参考)「日本酒ブログ(由紀の酒)」さんの同スペックの記事
http://www.sakeblog.info/matsunokotobuki-junmaiginjo-omachi-murokanamagenshu-27by/

名称:松の寿 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 27BY
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:17~18%
日本酒度:-3
蔵元情報:株式会社松井酒造店
購入価格(税抜):1,650円/720ml
購入した酒屋さん:増田屋本店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年11月05日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

忠愛 中取り特別純米 五百万石 無濾過生原酒

本日の家飲み 忠愛 中取り特別純米 五百万石 無濾過生原酒

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 栃木県矢板市のお酒です。
 前回に続く、ましだやさん購入酒の2本目。

 このお酒を醸す富川酒造は「忠愛」と「富美川」の二枚看板ブランドを有しています。
 「忠愛」とはインパクトのある銘柄名ですが、そもそもの由来はなんと「忠君愛国」から来ているとのこと。
 蔵としては大正2年にその「忠愛」を売り出したのが始まりで、最近、首都圏向けブランドとして蔵名をもじった「富美川」ブランドを追加したという経緯のようです。
 個人的には、一周回って「忠愛」の方がむしろ今風のネーミングのように思えますね、ラベルで「愛」を強調しているのが中々素敵かと。
 ましだやホームページによると、今は女性社長が蔵元トップのようですし、元々の語源は一旦おいて、「愛」のあるお酒という方向で売り出すというのは正解のように思えます。

 今回いただくのは、五百万石を55まで磨いた特別純米酒。
 前回紹介したお酒で利用していたM-310酵母のオリジナル(変異前)にあたる「明利酵母(協会10号)」で醸されたお酒です。

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 上立ち香は濃厚フレッシュで若干バニラも感じる香りが気持ち強めに。
 含むと、塊のように濃厚な旨味がググっと入ってきて、少々の酸味・存在感のある苦味と拮抗しながら、最後まで濃度を維持しつつゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、果実のような爽やかさとクリーム的な濃度・粘性を兼ね備えたような存在感のある甘旨味が主役、そこに個性的な苦酸味が個性と複雑さを添えます。
 後味は当然のように苦酸がしっかり引き取ってキレます。

 濃度の高い甘旨味に苦味が絡み合い、独特な味わいの世界を見せてくれる、完成度の高いお酒でした。
 いやあこれは旨い…、五百万石でこの濃度の旨味を出せるのには感服しましたね、コスパも抜群ですし。
 しかしやはり私は吟醸的なお酒より、個性が良く出る純米的なお酒の方が好きなんだなあ…、あえて蔵元が「特別純米」と名前をつけるお酒がまさにストライクゾーンなんだと思います。
 こちらを読んでくれている皆様におかれましても、値段とか風評にあまり惑わされず、ご自分の舌に合うお酒を見つけてほしいと、切に願います。
 ともかく、忠愛は今後要チェックの銘柄だなあと思わせてくれた2本でした。

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名称:忠愛 中取り特別純米 五百万石 無濾過生原酒
精米歩合:55%
使用米:五百万石
アルコール度:17~18%
日本酒度:+3.5
蔵元情報:株式会社富川酒造店
購入価格(税抜):1,343円/720ml
購入した酒屋さん:増田屋本店(通販)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年11月01日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

月中天 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 別囲い(53/60)

本日の家飲み 月中天(げっちゅうてん) 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 別囲い(53/60)

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 香川県仲多度郡琴平町のお酒です。
 家飲み、外飲み含めて初めていただきます。
 酒逢さんまとめ買い最後の5本目で、一升瓶の購入になります。

 このお酒を醸す蔵元の通常銘柄は「金陵」で、こちらの方が断然有名でしょうね、香川では最大シェアらしく都内百貨店でも見かけた覚えがあります。
 「月中天」は通常流通品とは一線を画した限定品で、蔵元ホームページの商品紹介にもほぼ記載は無しと、まあ地酒大手によくあるパターン。
 月中天という言葉自体は漢語由来の「壺中天」をもじったものだそうですが、意味合いはともかく響きはとても格好良く感じますし、造語なのでSEOの面でもバッチリと、見事なネーミングだと思います。

 今回いただくお酒の最大のポイントは、何といってもシリアルナンバー入りということでしょう。
 全国60本限定で、私が買ったのは53本目らしいです。
 (当然取り扱い店も僅少のはずですが、私は酒逢さんで買った後に伊勢元酒店さんでも見かけて、一人ニヤニヤしてしまいました。世間の狭さというか、同好の仲間意識を感じたというか…)
 スペック的には山田錦!精米歩合45!無濾過生原酒!おりがらみ!別囲い!とこれでもかとマニア心をくすぐるもので、それでいてお値段は一升税抜3,500円を切っているところが素晴らしい。
 ちなみにこのお酒は試飲を進められ、その勢いのまま買ってしまいました、さすが店長さんは客の嗜好を見分ける目がおありで…

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 上立ち香はフレッシュで自然なリンゴ系の香りが気持ち強めに。
 含むと、極めてバランスの良い上品かつ芳醇な旨味がスルっと入ってきて、徐々に出てくるオリの柔らかな苦味で輪郭を整えつつ、じーっくりと染み入ってきます。
 味わいはリンゴジュース的な、味のある純米大吟醸として典型的なものですが、雑味の無さと口当たりの上品さが非常に高レベルで、濃い旨味を素直にスイスイ楽しめます。
 後味は高精白らしく、とても自然に引き上げていきました。

 高精白の魅力をストレートに感じさせつつ、おりが優しくアクセントをつける、お値段以上の美酒でした。
 最初はインパクト不足かとも思ったのですが、飲み進める度に後を引くというか、いくらでも「飲める」という以上に「飲みたくなる」恐ろしいお酒でしたね。
 このお酒は話題性もあるので親戚の集いに持ち込んだのですが、やはり非常に評判は良く、減りが激速でした。
 月中天、ぜひ他のスペックも試していきたいと思います。

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名称:月中天 純米大吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 別囲い(53/60)
精米歩合:45%
使用米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:西野金陵株式会社
購入価格(税抜):3,400円/1,800ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.5/9.0

 最後に記念写真を一枚、どれも良い感じの佇まいですねえ…
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 酒逢さんには今後もお世話になると思います。

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2016年10月24日 香川の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

澤乃井 純米吟醸 「奥の手」 無濾過生酒ささにごり

本日の家飲み 澤乃井 純米吟醸 「奥の手」 無濾過生酒ささにごり

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 東京都青梅市のお酒です。
 少なくとも家飲みに関しては、実は初めていただく銘柄です。
 酒逢さんでの購入酒2本目。

 「東京の地酒」というと、最近の日本酒マニアなら「屋守」を想起する人が多いと思いますが、一般の世界ではこの「澤乃井」を挙げる人が最も多いのではないでしょうか。
 スーパーの常温棚でもよく見かける銘柄であり、自分のスタンスとしてはあえて家飲みするお酒ではありませんでした。
 が、(準?)大手地酒蔵のご多分に漏れず、一部地酒屋向けの製品もやっぱり造ってましたね、その佇まいに惹かれて買ってしまいました。(ブログで紹介済みの真澄うすにごり一ノ蔵生原酒と位置付けは近いでしょう)

 スペック的にはマニア受けする無濾過生酒のうすにごり(洒落て「ささにごり」としてますが)で、蔵元ホームページによると、「瓶のまま冷蔵倉庫で低温熟成させ、落ち着いた7月に蔵出し。」というところがポイントのようですね。
 店長さんからも説明ありましたが、基本的に澤乃井取り扱い店の中でも「熟成酒」に関して理解のある酒屋グループで構成される「蔵守の会」限定商品らしいです。(会の構成店一覧を見ると、錚々たる顔ぶれですね)
 こちらは熟成酒とは言い難いので、中でも「生熟」という特殊な位置づけの商品なのだろうと思います。


 上立ち香はスッキリとした若干セメダインを感じるお米の香りがそこそこに。
 含むと、程よく熟した果実的な甘旨味がグっと入ってきて、オリの苦味をしっかり出しつつも口当たりは意外にヌルリと優しく、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、メロン的な青さのある甘さと苦味が拮抗していて、生酒らしいフレッシュ感と半年熟成の熟感も同居している、何とも複雑なもの。
 後味は苦味が引き取って力強くキレます。

 これぞ生熟!という感じの熟した果実の旨味を、さらに様々に複雑な味わいが彩る、初心者から玄人まで楽しめそうなお酒でした。
 うーん流石ですね…、こういう狙ったところに「ビシッ」と決まった感のあるお酒を飲むと、蔵元の実力をビンビンに感じざるを得ません。
 そして、こういう蔵が「生熟」をコンセプトにしたお酒を出してくれていることが個人的には心強いところです、もっと他の蔵も(ひやおろしなんて中途半端なお酒ばかり売り出してないで)生熟酒を出してくれればよいのに…
 澤乃井、今後もマニア向けのスペックを見かけたら購入したいと思いました。

 温度が上がってくると米っぽさが増してきますね。
 これはこれで良いのですが、個人的には冷やした時の果実感の方が好きかも。

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名称:澤乃井 純米吟醸 「奥の手」 無濾過生酒ささにごり
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:15~16%
日本酒度:不明
蔵元情報:小澤酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:酒逢(金町)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月18日 東京の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

山の井 60

本日の家飲み 山の井 60

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 福島県南会津郡南会津町のお酒です。
 ブログでの紹介は初めてですね、詳しくは後述。

 ネット情報によるとこの「山の井」ブランドは、「金紋会津」を醸す会津酒造の跡継ぎ息子が、蔵元杜氏として23BYから立ち上げたものらしいです。 
 で、実は私はブログの開設前、日本酒にハマり始めた最初期に、たまたまそのお酒を飲んでいました。
 福島出張に行った際に酒屋さんの勧めに従い購入したわけですが、その酒屋選びも含め、我ながら当時からなかなかのセンスを持っていたなあと自賛したいところ。

 そしてその23BY山の井の写真がこちらです、ラベル上の銘柄の文字はそのままですが、デザインは全く違いますね。
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 ちなみにその当時の感想メモでは、
 「かなり香り高いタイプだけど、含むと48まで削ってる割にはかなり濃い旨味。後味もスッキリで優等生的な旨酒。」とのこと。
 いやあ生意気ですね(笑)

 今回いただくのは60磨きの純米酒。
 どうやら割と最近、特定名称や詳細スペックの記載をやめたみたいですね、裏ラベルによると「感じるままに飲んでください」とのこと。
 嫌らしい言い方をすると仙禽フォロワーという感じでしょうか、歩合だけ書いている時点で村祐ほど徹底できてないですし。
 色々と試行錯誤中のブランドだとは思いますが、個人的には普通に情報公開して欲しいというのが本音です。


 上立ち香はフレッシュリンゴな典型的吟醸香がそこそこに。
 含むと、なめらかな口当たりの甘旨味がググっと入ってきて、時間差で出てくる苦味で輪郭を保ちつつ、スルリと喉奥に流れ込んできます。
 味わいはリンゴというかマスカット的趣の、透明感のある甘酸による旨味が主役、苦味はあくまで裏方を演じる感じ。
 後味はその吟醸的苦味を若干口中に残しつつキレていきます。

 香りが勝ちすぎない、上品でクセの無い直球勝負の透明甘旨酒でした。
 味わい的には特別純米というより完全に純米吟醸という感じですね、むしろ純大のような趣すらあります。
 これでこのお値段というは素晴らしいなあ…、極めて良心的だと感じますね。
 23BYよりも確実に進歩していた山の井、今後要注目の銘柄だと思いました。

 なお、意外にも温度が上がってもあまり崩れません。
 若干キツさも増しますが、甘味濃厚になってむしろ良いかも。
 さらに開栓後数日経ってもバランスは崩れず、いい感じに落ち着いて芯の強さを感じさせます。

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名称:山の井 60
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:会津酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年10月12日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

辻善兵衛 純米吟醸 雄町 槽口直汲み 生酒

本日の家飲み 辻善兵衛(つじぜんべえ) 純米吟醸 雄町 槽口直汲み 生酒

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 栃木県真岡市(もおかし)のお酒です。
 外飲みは数え切れないほどしていますが、家飲みは初めて。
 実はこれも、練馬区のうえも商店さんでの購入です、以前まとめて感想上げたときにうっかり漏れてました…

 辻善兵衛自体は、結構前から知る人ぞ知る銘柄という印象で、都内の銘酒居酒屋でも良く見かけていました。
 実際飲んだ印象も良く、いつか家飲みしたいと思っていたのですが、通常巡っている酒屋さんにたまたま取扱いが無く、今になってしまったというよくあるパターンです。
 ちなみに同蔵の地元銘柄は「桜川」で蔵元ホームページもあるのですが、古色蒼然としたデザインで、ろくに情報が有りませんでした…

 スペック的には、雄町を56%という謎に刻んだ数字まで磨いており、「槽口直汲み生」という惹かれるポイントも有ります。
 個人的には、色違いラベルを採用している蔵は、「赤ラベル」には特に気合が入っている印象があるので(たかちよとか)、期待が高まってしまいますね。

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 上立ち香は、既にトロミを感じさせるような濃厚フレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、香りの印象通りの濃厚な甘旨味が少々の酸苦味を伴いつつググっと入ってきて、最後までバランスを保ったままゆっくりと染みこんできます。
 味わいは、洋梨?マスカット?的な甘みたっぷりの果実の旨味が主役、華やかな含み香や若干の苦味がありつつも、旨味の濃さでキツさを抑えている印象。
 後味はほんのりとした苦味を残しつつ、しっかりキレます。

 旨甘味の存在感、モダンさ、個性、飲み飽き無さを兼ね備えた、極めて満足度の高いお酒でした。
 うーんこれは私好みですよ、まさにストライクゾーンど真ん中。
 いやあやっぱり栃木のレベルおかしいなあ、県として情報発信さえ上手くできれば、地酒界のダークホース(?)的存在として強い存在感を発揮できそうに思えます。
 ともかく、辻善兵衛は今後も追い続けていきたいと思いました。

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名称:辻善兵衛 純米吟醸 雄町 槽口直汲み 生酒
精米歩合:56%
使用米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社辻善兵衛商店
購入価格(税抜):1,571円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店(練馬)
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年10月10日 栃木の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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