山間 H27BY 5号 中採り直詰め 無濾過生原酒

本日の家飲み 山間(やんま) H27BY 5号 中採り直詰め 無濾過生原酒

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 新潟県上越市のお酒です。
 ブログでの紹介は4回目と、なかなかな登場回数です。

 山間というと、数年前は入手困難銘柄に片足を突っ込んだぐらいのレベルで入荷即完売状態だった覚えがありますが、最近は割と普通に購入できる印象があります。
 理由としては、生産量関連とか、23BYのヤブタ問題(参考:「いとう酒店」ブログ)が尾を引いているとか、色々と考えられますが、買う側としては非常にありがたい話ではあります、むしろこうあるべきと言いますか。

 そもそも、これだけ地酒全体のレベルが上がってきている今、特定銘柄に人気が集中するのはある意味不自然なことだといえるでしょう。
 最初に有名どころから入るのはある意味当然ですが、ある程度飲めば好みの方向性はつかめるし、そうなれば日本酒ブログなり酒屋コメントなりから自分なりのお気に入り銘柄を探し出すことは決して難しくないはず。
 入手困難銘柄を家飲みするのにそんなに血道を上げる必要は本来はないのです!
 …と、ここまで書いて、説得力の無さ(というか自分に嘘をついている感)に我ながら愕然としましたね、やっぱりそれらを(定価で)手に入れる喜び、優越感というのはそれ自体蠱惑的なものがありますし、その上で飲むとやっぱり旨いんですよね…地酒飲みの業は深い。

 完全に話がズレました、今回いただくのは27BYの無濾過生原酒ということで、やはり一年程度の生熟期間を経てから出荷されたものです。
 その上中取りですからね、個人的に気になる要素が多いスペックだったので、今回久しぶりにセレクトしてみました。

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 上立ち香は山間的な独特な木香っぽい香りがそこそこに。
 含むと、やはり個性的な旨味がググっと入ってきて、落ち着いた酸味と苦味で輪郭を整えつつ、じんわりと染みこんできます。
 味わいは、山間味としか言いようがない濃厚な旨味がとても素直に熟した感じで、高濃度かつ落ち着きとバランスをを保っている印象。
 後味は若干の苦渋で見事にキレます。

 野太い旨味と苦味がせめぎ合う、超芳醇個性派酒でした。
 やっぱり旨味に前と変わらないオンリーワンの複雑さがありますね…、私は木(樽)っぽいと思っているのですが、言っているのが私だけなので、ズレているかも。
 実は個人的にはこの山間の味はあまり好みではないのですが、それでもこのお酒のまとまりは感じますので、相性が合えばきっと素晴らしくハマると思いますね。
 山間は引き続き情勢を注目したい銘柄です。

 冷酒だと個性が際立つ感じですが、温度が上がってくるとちょっと丸くなって素直に飲めます。
 個人的には常温が断然好き。

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名称:山間 H27BY 5号 中採り直詰め 無濾過生原酒
精米歩合:60%
使用米:たかね錦
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:新潟第一酒造株式会社
購入価格(税抜):1,482円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 山間 特別純米

2017年02月24日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

三重錦 純米吟醸 おりがらみ 中取り生

本日の家飲み 三重錦 純米吟醸 おりがらみ 中取り生

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 三重県伊賀市のお酒です。
 ブログ登場は二回目になりますね。

 今回のスペックは山田錦利用の純米吟醸スペックということで、前回いただいた雄山錦の純米とはかなりの差があります。
 が、おりがらみ(うすにごり)という点は同じですし、何より両方とも11月出荷なのに前BYのお酒という点が特徴的といえるでしょう。
 新酒の時期に、ある程度蔵元で寝かせたおりがらみのお酒を出してくるということ自体に、蔵の差別化戦略的な思惑を感じるのは私だけでしょうか(まあ露骨にマニア目線ですが)

 裏ラベルをみると、精米歩合がやけに細かく書かれているのが印象的ですね、酒母米が書いてあるのは珍しいかと。
 掛米が山田錦・八反錦と、米が違う上に精米歩合まで異なるのはさらに珍しいような…、仕込みの段階で細かく分けて発酵を制御しているのでしょうか、素人には分からないレベルです。

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 上立ち香はスッキリフレッシュながら濃厚な印象の、ガス混じりのお米的香りがそこそこに。
 含むと、青さの残る旨味がオリの苦味を伴いつつも自然に入ってきて、最後まで濃厚さと引き締まりを維持したまま、喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、セメダイン的で甘さ控えめながらあまりキツさのない、キレとまろやかさを両立した旨味が主役、オリはその濃度を増すことと引き締まりの維持の両方に寄与している印象ですね。
 後味は苦味が引き取って、自然にキレます。
 
 熟成期間を経て、うまいことキツさが取れたんだろうなあと想像させてくれる、ほどよい味乗りのバランス系旨苦酒でした。
 自然にスイスイ飲めるのですが、個人的にはもう一歩、個性やインパクトが欲しいという気もします。
 といいつつ、派手さは無くてもしっかりと旨味を噛みしめられるお酒って需要は確実にあると思うので、恐らくはこれが狙った酒質なのでしょうね。
 三重錦、また別のスペックもいただいてみたいと思いました。

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(紹介)「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペックの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-263.html

名称:三重錦 純米吟醸 おりがらみ 中取り生
精米歩合:裏ラベル写真参照
使用米:裏ラベル写真参照
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:中井仁平酒造場
購入価格(税抜):1,550円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年02月22日 三重の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

花陽浴 純米吟醸 美山錦 28BY

本日の家飲み 花陽浴 純米吟醸 美山錦 28BY

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 埼玉県羽生市のお酒です。
 言わずと知れた、当ブログの最多登場銘柄。

 今期(28BY)の花陽浴については、正月酒として八反錦おりがらみを既にご紹介しています。
 が、実際は12月の時点で先にこちらのお酒を飲んでいました、まあ例年初っ端に出てくるスペックですし、いつものように飛びついたわけです。

 しかし、先に言ってしまいますと、その味わいは例年の花陽浴とは明らかに異なったものでした…、ここまで「同スペックの前年との違い」を感じたのはあまりなく、これは非常に戸惑いますね。
 お米の品質等によってたまたま今期の出来が違ったのか、はたまた路線を切り替えたのか…
 このあたり各商品にわりとブレないコンセプトがある大手酒と違って、小規模蔵の商品には、ブレなのか模索の結果なのか分からない変化はありがちではありますね、まあそれが楽しいところでもあるのですが。

 スペック自体は恐らく例年通りで、美山錦55磨きの袋吊り無濾過生原酒。

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 上立ち香はいつもの、強烈なトロピカルフルーツ香がかなり強めに。
 含むと、酸渋甘が拮抗したフレッシュな旨味が勢い良く入ってきて、ダイナミックにバランスを保ちつつ、最後まで勢いを保ったまま摩擦少なめで喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、南国果実フレッシュな甘酸を華やかに感じさせてくれるいつもの花陽浴路線の旨さを感じますが、若干甘味と濃度が控えめなような。
 後味は強めの酸味を余韻に残しつつ、キッチリとキレます。

 新酒らしいフレッシュさと酸味の効いた、旨味を素直に楽しませてくれる、バランスの良い甘酸酒でした。
 渋味も少々あって、割りと食中酒としての適性もある、飲み飽きない系の甘口酒になっている気がします。
 が、うーん、私には甘味が足りない、そして薄い…、花陽浴でなければそうは感じないと思うので難しいところですが、やっぱり花陽浴は他の銘柄を圧倒する個性的かつ濃厚な甘味があってこそだと個人的には思っているので、この方向性はちょっと辛いところです。
 花陽浴の28BYに若干の不安を感じてしまった一本でした。

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名称:花陽浴 純米吟醸 美山錦 28BY
精米歩合:55%
使用米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:南陽醸造株式会社
購入価格(税抜):1,435円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年02月20日 埼玉の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

上亀元 純米吟醸 生 26BY

本日の家飲み 上亀元(じょうきげん) 純米吟醸 生 26BY

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 山形県酒田市のお酒です。
 ブログ登場は初めてですね、外で何度も飲んでいる「上喜元」の方も意外にも未登場でした。

 さて、こちらのお酒はかの有名な復活米である「亀の尾」を用いた、「上喜元」銘柄の特別品…というか限定ブランドです。
 もともとの銘柄名が「上機嫌」とかけていることからか、この蔵元は言葉遊びが好きなイメージがありますね、発泡日本酒に「酒和地(しゅわっち)」なんて付けてしまうのがその最たるものでしょう。
 ただ、今まで外で飲んできた同蔵のお酒はそういうイメージとは対照的に、全体的に引き締まった正統派の男酒が多かったような気がします。

 今回は、そもそも珍しい「上亀元」の、約2年間生熟バージョンという初めて見るスペックがお店の冷蔵庫に並んでいたため、衝動的にチョイスしてみました。
 精米歩合は55、亀の尾利用の2年熟成でこのお値段は良心的でしょう。
 (というか、ラベルを見るに恐らく通常品の一部を蔵元熟成させたパターンっぽいですね。この場合はお得な値付けになることが多いので、狙い目といえるでしょう)

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 上立香はとても落ち着いたお米っぽい香りが仄かに。
 含むと、程々に熟成感のある芳醇な旨味が力強く入ってきて、徐々に出てくる苦味と辛さでギリギリと締め上げられながら、じわじわと染みこんできます。
 旨味は、穀物系の旨味が主役かつ甘味は控えめ、個性的なのはやはり苦味ですね、ただそれは熟成によっていい感じで丸くなった印象があります。
 後味はその苦味を舌先に残しつつ、見事にキレます。

 実に奥深い味わいの、いぶし銀的な円熟味を感じる芳醇辛口酒でした。
 個性的な苦味はやはり亀の尾由来のものなのでしょうか…、正直あまり亀の尾のお酒を飲んだ経験は多くないのですが、わりと苦渋味に特徴があった印象があります(甘味に特徴のある愛山と対照的ですね)。
 恐らく新酒だとちょっとキツさがあったんじゃないかなあ…、まだまだ熟成できそうなポテンシャルも感じました。
 上喜元は引き続き注目していきたいと思います。

 燗を付けると、辛さは増す感じですが、苦味が柔らかくなってやはり良いですね。
 ちなみに開栓後伸びるタイプです、晩酌使いにしてじっくりゆっくり楽しむのに向いているお酒でしょう。

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名称:上亀元 純米吟醸 生 26BY
精米歩合:55%
使用米:亀の尾
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:酒田酒造株式会社
購入価格(税抜):3,150円/1,800ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2017年02月18日 山形の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

一代弥山 純米吟醸 おりがらみ 生酒

本日の家飲み 一代弥山(いちだいみせん) 純米吟醸 おりがらみ 生酒

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 広島県廿日市市のお酒です。
 家飲みは初めて、外飲み経験も確か無かったような…(呆)

 こちらを醸す中国醸造のホームページを見ると、焼酎・リキュール・ウイスキー等色々手広くやっている酒造会社であることがわかりますね。
 中でも「カープ応援酒」なるコーナーがあり、赤い特別ラベルの色々なお酒を売り出しているあたりは目を引きます、お国柄といいますか…
 個人的にこういう地場の大手酒造の限定品は中々高品質なものが多いと思っていること、東京の居酒屋等で若干見かけることが増えてきた(気がする)ことから、今回この一代弥山をセレクトしてみました。

 こういうお酒にしては珍しく、ホームページに商品紹介がちゃんと記載されています
 この当たり前のことができない蔵(大手でも)が多いことを考えると、非常に好感が持てますね(まあ、特約店一覧が無いのはちょっと残念ですが)。
 スペックは、広島県産八反錦利用で、精米歩合60のおりがらみ生原酒という新酒らしいもの。

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 上立ち香は典型的なフレッシュ柑橘系果実の香りがそこそこに。
 含むと、キリリとした印象の旨味がスルスルと入ってきて、果実系の酸で最後まで引き締まったまま、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、香りの印象通りの酸の効いたフレッシュな果実的旨味が純然たる主役、全体的な印象は非常にキリっとしてますね、ほんのり苦味もあり、いわゆる飲み飽きないタイプ。
 後味はやはりその酸が引き取って、見事なまでにキレます。

 甘味が裏方に回った、新酒のフレッシュさを素直に楽しませてくれる非常にキレの良いお酒でした。
 個人的にはこういう酸の効いたお酒こそ万能の食中酒だと思うんですよね、魚系にしか合わない淡麗辛口酒と違って油ものや肉系の濃い味料理とも合いますし。
 私は完全に「お酒単体で楽しめる」ということに重きを置いているため(恐らく少数派)、若干好みのラインからは外れるのですが、こういうお酒を求めている方は多いことでしょう。
 一代弥山、次はまた別のスペックもいただいてみたいと思いました。

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(紹介)「日本酒感想日誌」さんの同スペックの記事
http://osakasj.blog.fc2.com/?tag=%E4%B8%80%E4%BB%A3%E5%BC%A5%E5%B1%B1

名称:一代弥山 純米吟醸 おりがらみ 生酒
精米歩合:60%
使用米:八反錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:不明
蔵元情報:中国醸造株式会社
購入価格(税抜):1,313円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.2/9.0

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2017年02月16日 広島の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

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