翠露 純米大吟醸 美山錦 磨き49 中汲み生酒

本日の家飲み 翠露 純米大吟醸 美山錦 磨き49 中汲み生酒

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 長野県諏訪市のお酒です。
 ブログでの紹介は2回目ですね。

 この「翠露」は特約店限定ブランドで、蔵元の通常銘柄は「信州舞姫」になります、その舞姫ブランドを巡るゴタゴタについては前回書きました
 そもそもその発端である商標更新漏れも、経営不振による組織整理中であったことが関係しているようですね、現在はどうやらそのあたりはひと段落しているようです。
 最近は「松の寿」の蔵元に関しても清算絡みのニュースがあって(しかも自分が記事更新した直後)大変ビビりましたが、こちらも良く見ると舞姫同様ばっちり事業譲渡はなされていて、安心したということがありました。
 色々とあったとはいえ、経営不振を乗り越えて銘柄が生き続けていってくれるのは一マニアとして嬉しいところです。
 (逆に銘柄・会社が存続していても、買う気が失せるようなげんなりする話が聞こえてくるところもありますが…、タ○ドラとか、き○てきとか、ろ○こんとか。やはり大事なのは「人」だということなんでしょうね)

 話がそれました…、今回いただくのは美山錦49磨きといういかにも長野スペックな純米大吟醸です。
 しかも「中汲み生酒」という贅沢品でありながら、お値段は一升3000円とお買い得。
 ただ、原酒表記がなくアルコール度数16度なので、加水はしているものと思われます。

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 上立ち香は程よく熟した感じの果実香が意外にもかなり控えめに。
 含むと、透明感のあるフルーティーな旨味がスルリと入ってきて、裏側にほんのりとした苦辛さを感じさせつつ、勢い良く喉奥に流れ込んできます。
 味わいは、割りとスタンダードな青リンゴ系の旨酸味が主役で、香りは抑えめで兎にも角にもクリスタルな透明感のある旨味をじっくりと楽しめます。
 後味は酸味メインでスーッとキレます。

 純米大吟醸らしい透明感と上品さがありつつ、ありがちなキツさをしっかりと抑えた圧巻の高コスパ酒でした。
 ただ、個人的には加水っぽさを感じてしまうところが若干残念ではあります、もうちょっと高くても良いから原酒を飲みたかった。
 でも、これで16度っていうのも凄いなあ、まさに「水のように」飲めてしまうお酒なんですよね、それが狙いで、そのための最小限の加水と解釈すると納得感があるかも…
 翠露および信州舞姫、今後も注目していきたいと思いました。

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名称:翠露 純米大吟醸 美山錦 磨き49 中汲み生酒
精米歩合:49%
酒米:美山錦
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社舞姫
購入価格(税抜):3,000円/1,800ml
購入した酒屋さん:鈴傳(四ツ谷)
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年12月07日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 山影純悦

本日の家飲み 正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 山影純悦

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 静岡県静岡市のお酒です。
 ブログでの登場は2回目ですね。

 こちらのお酒がその名を冠している名杜氏、「山影純悦」氏については、前回少し紹介しました、また蔵元ホームページにも略歴が掲載されています
 お酒に杜氏の名前をつけるのは良くあるパターンですが、このお酒はさらに「別撰」というフレーズもあって、より気合が入っている感じですね。
 裏ラベルにも解説があります、それによると生酒で瓶詰め後低温熟成→火入れ後急冷→さらに低温熟成→出荷と、かなりこだわりを感じる品質管理をしている様子。
 (一応これで「生貯蔵酒」表記なんですねえ、「生詰」との中間みたいな感じですが)

 スペック的には全量山田錦の50磨きというド鉄板。
 それで一升3,500円未満ですから、有名蔵の割には良心的なお値段といえるでしょう。
 ちなみに今回は、四ツ谷の鈴傳さんの地下冷蔵庫の片隅に佇んでいたのを、引っ張り出して購入しました。

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 栓を開けようとすると…、げ、端っこがちょっと凹んでました。
 一応密閉はできてたみたいですが、若干バカになってますね…うーん酒質に影響が無ければ良いのですが。

 上立ち香は程よく落ち着いたバナナ的香りが控えめに。
 含むと、まろやかで濃厚な甘味と、辛さを伴った自然な苦味が順番に出てきて、柔らかさと引き締まりを不思議に両立させつつ、ゆっくり染みこんできます。
 味わいはクリーム的といいますか、いい意味で薄くヴェールがかかったようなバナナ的甘味が一方の主役で、そこに面白いほど自然に強めの苦辛が絡みついて飲み飽き無さを加えている感じ。
 後味はその苦辛が引き取って、芳醇な甘味を夢のごとく忘れさせてキレます。

 甘味と苦味がはっきりと時間差で現れてくる、日本酒の味わいの玄妙さをビンビンに感じさせてくれるお酒でした。
 このお酒に限らず、完成度の高い日本酒って、最初にふわっとした甘味があって、含んでいる内に苦味とか辛味が出てきてキレるっていうのが一つのセオリーなんですよね。
 そのセオリーにのっとりつつも、まとまりと柔らかさを非常に高レベルで実現しているあたりが、やはり実力ということなのでしょう。(私は派手好きなので、本当に理解するにはもうちょっと時間がかかりそうな気も)
 正雪、今後も継続的に注目していきたいと思いました。

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名称:正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 山影純悦
精米歩合:50%
酒米:山田錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:+-0
蔵元情報:株式会社神沢川酒造場
購入価格(税抜):3,334円/1,800ml
購入した酒屋さん:鈴傳(四谷)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 正雪 純米吟醸

2016年12月05日 静岡の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY

本日の家飲み 風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY

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 奈良県御所市(ごせし)のお酒です。
 当ブログ常連銘柄。

 期せずして「秋の生酒」特集といった感じの記事が続いています、そして自分にとって「秋の生酒」の極め付けといえる存在が、この風の森笊籬採りだったりします。
 マイ殿堂入りの雄町純吟で少し述べているように、基本的に笊籬採りは蔵元のタンクで生のままある程度の熟成期間を経て出荷されています。(もっとも、27BYからは、熟成期間もかなり変更されたようですが…)
 つまり「生熟酒」なわけで、最近私が生熟生熟騒いでいるのも何てことはない、もともと好きだった要素を最近強く自覚しただけなんですよね。
 実際ブログ始める前から、生酒不足の秋に出てくる笊籬採りに、何度も家飲み・外飲みのセレクトを助けられておりました。

 今回いただくのは、以前にも25BYを紹介している、雄町の80磨きになります。
 この27BYから笊籬採りは全スペックとも全出荷四合瓶になったみたいですね、買い易くなりましたし、これなら一人飲みでも飲み比べできるでしょう。
 (ただ、もちろんコスパは下がります。両方出してくれればいいのになぜこう極端なんだろう…)

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 上立ち香は濃厚でアルコール混じりのサイダーといった個性的な香りがそこそこに。
 含むと、濃厚かつ複雑味のある甘旨味がピリピリとしたガスを伴いつつ入ってきて、最後まで存在感を保ったまま、ジュワーッと染みこんできます。
 味わいは、三○矢サイダーを徹底的に濃厚かつ奥深い感じにした感じで、甘味とガスと渋味が非常に高次元で溶け合った楽しい感じの旨さがありますね。
 後味はガスと苦味でガッチリキレます。

 味わいの多さを、雑味と感じさせないようにまとめ上げつつガスでしっかりとキレ上げる、個性派芳醇酒でした。
 基本的には25BYから路線は変わってないと思います、特にドライ感の強さが特徴ですね(雄町純吟と全然違うのが面白い)。
 昨年までは、これからガスが抜けていくのをゆっくり楽しんでいたのですが、今回はすぐに飲み終わってしまったのは少し寂しいかも…
 といいつ、せっかくなので今期は笊籬採りをガンガンキープして飲み比べていきたいと思います。

 燗をつけると…、うーむやはり濃厚になりますね。
 流石にうるさく感じるかも…、ぬるいぐらいだとちょうどいい塩梅かも知れません。

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(参考)「もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録」さんの同スペック同BYの記事
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-297.html

名称:風の森 雄町 純米 無濾過無加水生酒 笊籬採り 27BY
精米歩合:80%
酒米:雄町
アルコール度:17%
日本酒度:不明
蔵元情報:油長酒造株式会社
購入価格(税抜):1,550円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.5/9.0

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2016年12月03日 奈良の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

本日の家飲み 奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦

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 兵庫県姫路市のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目となりました。

 引き続き、「秋の生酒」の紹介となります、大典白菊のひやおろし同様、蔵元で寝かした上ではっきりと「秋酒」として売り出されていますね。(こちらはひやおろしの表記は無し)
 前回は若干ひやおろしディスの趣が強い記事になってしまいましたが、個人的にはむしろ秋の生熟酒の魅力を強く主張したいというのがメインの想いだったりします。
 その立場からは、蔵元さんがこういうはっきりとした形で出してくれるのは心強いというか、我が意を得たりというか、とにかくうれしいものを感じますね。
 そんな想いもあって、見かけ次第速攻でセレクトした次第です。
 
 スペック的には、地元の酒米「兵庫夢錦」を利用していること、山廃の生であることあたりがポイントでしょうか。(ちなみに別商品で山田錦を使ったものもあるらしい)
 「播秋」とは「播州」と「晩秋」をかけたのかな…、ただ出荷は9月の初秋なので、単に「播州の秋」という意味合いかも。

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 上立ち香はいかにもな、力強く熟した、アルコール混じりのお米っぽい香りがそこそこに。
 含むと、非常に良い具合に熟した芯のある旨味がググっと入ってきて、ワンテンポ遅れて出て来る辛さにしっかりと引き締められながら、最後まで存在感を保ったまま染みこんできます。
 味わいは、甘さはそこそこながら、まろやかさと引き締まりを見事に両立した力強い旨味がとにかく心地よく、複雑な味を雑味と感じさせない完成度がありますね。
 後味はまさに辛口という感じで力強くキレます。

 芳醇辛口を地で行きつつ、古臭さ・クセを感じさせない、見事に生熟成の魅力を伝えてくれるお酒でした。
 いやあ…、これは旨いっすねえ…、辛口酒に一歩引く私でもこの芳醇な旨味には完全に悩殺されてしまいました。
 生熟が上手くいった辛口酒は、その辛さが若干丸くなった感じがして、より万人向けになるように思えます。
 奥播磨、引き続き注目していきたいと思いました。

 当然のように燗を付けてみると…、うーんなんというか非常に素直な感じで燗酒らしくなりますね。
 甘味酸味マシマシで強烈ではあるのですが、荒くはない。
 いやあ旨いっす。

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名称:奥播磨 山廃純米生 「播秋」 兵庫夢錦
精米歩合:55%
使用米:兵庫夢錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社下村酒造店
購入価格(税抜):1,521円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢元酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年12月01日 兵庫の日本酒 トラックバック:0 コメント:2

村祐 常盤ラベル 本生 27BY (H28.9出荷版)

本日の家飲み 村祐 常盤ラベル 本生 27BY (H28.9出荷版)

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 新潟県新潟市のお酒です。
 ブログでの紹介は3回目。

 前回に引き続き、こちらも9月出荷の生酒ということで、普通の「ひやおろし」とは一線を画した秋酒となっています。
 どうも個人的には「ひやおろし」にはあまり良いイメージが無いんですよね…、新酒のフレッシュ感のような魅力は無いし、長期熟成酒のような振り切った個性も無いので、どうにも中途半端といいますか。
 昔は冷蔵技術が発達していなかったため、「一回火入れの常温保存で、風味を損なわない(老ねない)程度に熟成した」お酒としてまさに「秋しか飲めない」お酒だったのでしょうが、今は一年中生酒が老ねずに飲める時代ですからね…
 そりゃあガチガチの2回火入れ酒に比べたら風味は好ましいでしょうが、「秋といえばこれ」みたいな存在としては、もはや(ブランディングを除いた酒質上では)実体的な価値を失っているんじゃないかしらと思うわけです。

 まあ理屈をこねましたが、実際は生酒偏愛派の自分が、秋の時期の酒屋&居酒屋での選択肢がひやおろしで占拠されている様子を見て、いわば私怨を抱いているためにこんなことを書いてしまった次第です。
 個人的には、冷蔵保存が一般化した昨今なら、ちょうど旨味が乗ってきた生熟酒こそ秋酒として評価されて欲しい!

 閑話休題、今回いただいたのは、ブログでは既に紹介済みの常盤ラベル、ただ前回が1月出荷の新酒だったのに比べ、今回はいわば生熟版です。
 村祐特有の、「清酒 要冷蔵 本生」というそっけない記載がこれだけ心強く思えるのは秋特有ですね、一面秋色ラベルに枯れた酒屋さんの冷蔵庫の中、青々と聳える常盤色の佇まいも素敵。
 

 上立ち香は甘酸っぱい超個性的な香りがそこそこに。
 含むと、トロトロに熟した甘旨味がググっと入ってきて、結構強めの酸味及び奥底に感じる苦渋味と拮抗しながら、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、干した完熟果実といった高濃度かつ複雑味のある甘旨味が純然たる主役を演じ、強めながら落ち着いた酸味がしっかりと引き締めるまとまりのあるもの。
 後味は甘味が嘘のように苦渋味が見事に引き取ってキレます。

 確かな個性のある濃厚な甘旨味が程よい感じで熟した、いい意味で存在感の濃い秋酒でした。
 なんというか村祐の生熟酒として非常に納得感がありますね、やはり甘味に芯があって全然ダレ感が無いのが素晴らしい。
 村祐への信頼感をより深くしてくれた一本でした、次は未飲の紺瑠璃ラベルを狙いたいと思います。

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名称:村祐 常盤ラベル 本生 27BY (H28.9出荷版)
精米歩合:不明
使用米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:村祐酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:伊勢五本店(千駄木)
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年11月29日 新潟の日本酒 トラックバック:0 コメント:4

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