番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒

本日の家飲み 番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒

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 福島県郡山市のお酒です。
 同蔵のお酒の紹介はこれで4本目。

 「フルーティー」という言葉に象徴されるように、最近の日本酒は果物の味わいに例えられることが多い印象です。
 そんな中、最近「メロン」の味わいということを蔵元自ら謳っているお酒に、同時期に2本出会いましたので、面白いと思い飲み比べてみました。
 一本目は「金寶自然酒」のチャレンジ用ブランドのお酒です。
 暗めの黄緑を使ったラベルには「完熟舐瓜(メロン)的」というフレーズがあり、裏ラベルにも「完熟メロンのような香りと味わいを持ったジューシーな自然酒」とはっきりと記載されていますね。

 スペック的には、生もと仕込みというのが結構意外なポイントです、あまり生もと酒にフルーツ系の甘さのイメージが無いので…
 また、裏ラベルには「汲出し四段の配合を変えて」みたいな記載もありますね。
 詳細は不明ですが、濃厚甘口酒には麹歩合を増やしたお酒がたまに見られるので、そのあたりの調整でしょうか。

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 上立ち香は甘くフレッシュな果実香がそこそこに。
 含むと、うひやあこりゃ確かにメロンだわという感じの超甘々味がトロリと入ってきて、時間差で出てくる苦渋が弱々しく寄り添いつつ、じわじわと染みこんできます。
 旨味は完熟メロンシロップとしか言いようが無い煮詰めたように濃い甘旨味が主役で、苦渋が複雑さを添えてギリギリのところでダレを防いでいる印象。
 ただ後味はしっかり苦味が引き取ってちゃんとキレますね。

 そう滅多には出会えないレベルの超濃厚な甘味が魅力の、売り言葉通りの完熟メロン酒でした。
 最初の一口は「これはいくらなんでも甘ったるいのでは…」と思ったのですが、意外にも飲み進めると慣れてくるというか、他の味の要素とちゃんと調和が取れていることが伝わってきます。
 これがあるから今の甘口酒は好きなんですよね…、単なる砂糖の甘味では無い、独自の魅力が体中に染み渡ります。
 自然酒は番外品でもしっかりとした個性があるなあと感じた一本でした。

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名称:番外自然酒 完熟舐瓜的生もと純米吟醸 無ろ過生原酒
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:有限会社仁井田本家
購入価格(税抜):1,500円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.4/9.0

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2016年09月24日 福島の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

和心 純米 無濾過生原酒 朝日米

本日の家飲み 和心 純米 無濾過生原酒 朝日米

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 岡山県津山市のお酒です。
 ブログでの紹介は5回目と、当ブログではかなり多い方ですね。

 こちらのお酒の特徴の一つとして、「朝日」という品種のお米を使っていることがあります。
 裏ラベルにも若干の紹介がありますが、Wikipediaにはもうちょっと詳しい記載がありました
 ポイントは、飯米であること、味は良いが育てにくいこと、現在はほぼ岡山でしか作られていないことぐらいでしょうか。
 後は、「コシヒカリ・ササニシキ・あきたこまちも品種改良をたどれば、この朝日にルーツがある。」という部分が結構凄いことだと思いました。
 岡山から復活した雄町もある意味多くの酒米のルーツですし、岡山の農業には何かそういう古い品種を大事にするような方針があるのでしょうか…、ともかく素敵なことだと思います。

 個人的には、何と言っても無濾過生原酒ながら極めてリーズナブルなお値段が嬉しいですね、飯米利用の神髄でしょう。
 また出荷年月を見るに、おそらく絞ってから結構蔵で寝かせていると思われます、味が乗ったのを見計らって売り出しという感じかな。

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 上立ち香はうっすらと熟感のあるスッキリとしたアルコール的な香りが控えめに。
 含むと、筋肉質な旨味がスルリと入ってきて、純度の高い辛さを伴って、最後まで引き締まったまま喉奥に流れ込んできます。
 味わいは程よく熟した苦渋甘が見事に調和を保っている独特な旨味を、さらに辛さが締め付けることで、飲み飽きなさと食事との相性を確保しています。
 後味は辛さがしっかりと引き取って力強くキレます。

 こういうお酒こそ「食中酒」を名乗るにふさわしいお酒だと感じる、「辛口」で片づけてしまうのがもったいない、芯のある旨味が魅力のお酒でした。
 無濾過生原酒でこれだけ飲み疲れないお酒はそうはないかと…、それこそいくらでも飲めてしまいそうな危険なお酒です。
 お値段も素晴らしいですし、これもゆくゆく日本酒熱が落ち着いた後の晩酌酒候補に加えたいと思います。
 和心、それぞれのスペックにそれぞれの魅力があると、再認識した一本でした。


 なお燗をつけると…、おお甘味が表に出てきましたよ。
 辛さは相変わらずあって、バランスも崩れないというかより良い感じ、見事な燗上がりですね。
 やはりいつかこれでゆっくり晩酌したいところです。

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名称:和心 純米 無濾過生原酒 朝日米
精米歩合:65%
使用米:朝日米
アルコール度:17~18%
日本酒度:不明
蔵元情報:難波酒造株式会社
購入価格(税抜):1,166円/720ml
購入した酒屋さん:うのかわ酒店(通販)
お気に入り度:8.4/9.0

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タグ: 和心 純米

2016年09月22日 岡山の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

花陽浴 純米吟醸 雄町 直汲み 27BY

本日の家飲み 花陽浴 純米吟醸 雄町 直汲み 27BY

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 埼玉県羽生市のお酒です。
 当ブログ最多登場回数を更新中(≒私が一番家飲みしている銘柄ということですね)。

 今回いただくのは、ブルーボトルにピンクラベルが目を引く、雄町の直汲みバージョンです。
 こちらは見た目通り「夏酒」を意識したお酒とのこと。
 直汲みはかなり出荷本数が少ないようなのですが、こまめな入荷チェックが功を奏し、購入できました。

 ちなみにここでは一昨年の山田錦バージョンを既に紹介しています
 また雄町に関しては、三年前に48磨きの直汲みを取り上げて以来ですね、なかなか通常スペックに縁が無いので、来年は狙って、他のお米と飲み比べしてみたいところ。

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 上立ち香は華やかフレッシュな、いつものパイン的果実香がかなり強めに。
 含むと、濃厚ながら透明感のある甘酸がジュワーッと広がって、その酸と裏方のイヤミのない苦味で輪郭を整えつつ、グーッと染み入ってきます。
 味わいは、やはりいつもの花陽浴路線のパイナップルジュース的な甘酸味が主役、ただいつも以上に透明感があって、かつ苦酸が少々強めなために、スイスイいってしまいそうな飲み易さもあります。
 後味はその苦酸で、思った以上に力強くキレます。

 軽やかさがありつつ薄くは無い、飲みごたえと飲み易さを兼ね備えた、花陽浴らしい夏酒でした。
 いつもと比べると酸がちょい強めで、唾液線を刺激する系の甘酸っぱさにかなり近づいている感じ。
 また直汲みというとガス感でキレるお酒が多いと思うのですが、こちらはあまりガスは感じませんでしたね。
 ともあれ、「らしさ」は有って、「花陽浴はやっぱり旨いなあ…」としみじみ思ってしまった一本でした。

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名称:花陽浴 純米吟醸 雄町 直汲み 27BY
精米歩合:55%
使用米:雄町
アルコール度:16%
日本酒度:不明
蔵元情報:南陽醸造株式会社
購入価格(税抜):1,650円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年09月20日 埼玉の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

南部美人 映画「KAMPAI!」特注酒 木桶仕込 六号酵母

本日の家飲み 南部美人 映画「KAMPAI!」特注酒 木桶仕込 六号酵母

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 岩手県二戸市のお酒です。
 南部美人をブログで取り上げるのは二回目ですね。

 こちらは日本酒に関するドキュメンタリー映画、【KAMPAI世界が恋する日本酒】の制作を記念して発売されたお酒とのことです。
 購入先の矢島酒店さんのブログには、より詳しい記載がありますね、かの「GEM by moto」の千葉麻里絵店主が、造りに深く関わっているとか。
 私はあまり映画(特に実写)を見ない性質なのであまり感覚が掴めませんが、そのような映画が成り立つぐらいに、日本酒への関心が高まっているということなのでしょうか。

 スペック的には、南部美人蔵が初めて6号酵母を利用して醸したものであることと、木桶を用いているということがポイント。
 うーむ、某蔵を思い出しますね…とぼかすまでもなく、新政を意識した造りであることは間違いないでしょう。
 ちなみに速醸なのか生もと系なのかはハッキリとはわかりませんでした


 上立ち香は乳酸感を感じるスッキリとした香りがそこそこに。
 含むと、あまり木香は感じず、柔らかな印象の旨味がじわりと入り込んできて、尻上がりに強まる酸味がキリリと引き締め、じわじわと染み込んできます。
 味わいはやはり乳酸系の旨味が主役なのですが、面白いことに青さのあるメロン的甘味もありますね、裏方には苦味もあって結構個性的。
 後味は酸苦がしっかり表に出てきてキレます。

 フルーツ乳酸系飲料という感じの、柔らかい甘酸旨味をじっくりと楽しめる個性派酒でした。
 イメージ通り今風ですね~、あまりこういうこと言うのもアレなのですが、やはり最近の新政に近い味わいだと思います(思い込みも多分にありますが)。
 ただ、やっぱり割高かなあ、レギュラー化したときの値段は気になるところです。
 兎も角、初めての試みでこのレベルに仕上げてくるところに、南部美人の実力を感じた一本でした。

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名称:南部美人 映画「KAMPAI!」特注酒 木桶仕込 六号酵母
精米歩合:55%
使用米:ぎんおとめ
アルコール度:15%
日本酒度:不明
蔵元情報:株式会社南部美人
購入価格(税抜):1,750円/720ml
購入した酒屋さん:矢島酒店
お気に入り度:8.3/9.0

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2016年09月18日 岩手の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

井の頭 純米吟醸 袋取り無ろ過生しずく 27BY

本日の家飲み 井の頭 純米吟醸 袋取り無ろ過生しずく 27BY

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 長野県伊那市のお酒です。
 当ブログ一押し銘柄の一つですね。

 うえも商店さんでのまとめ買いシリーズのトリを飾るのは、私が数年前から推している「井の頭」の限定品です。
 去年信州おさけ村さんで購入したものと恐らく同スペックですね、そもそも今回うえも商店さんにお邪魔した切っ掛けは、ブログに載せられていたこのお酒の入荷情報だったりします。

 ちなみに、井の頭は今年の「大長野酒祭り」でもいただいたのですが、その蔵元ブースには、千駄木の某有名居酒屋のスタッフがお手伝いに来ていました。
 私はその話を聞いて「いやあわかる人はやっぱりわかるんだよなあ…」と一人したり顔で頷いてしまいましたね、本当最前線で通用するお酒ですよ井の頭は。

 スペック的には美山錦を55%まで削った純米吟醸、大体昨年と同じですね。
 何と言っても「袋取りしずく」というところが、マニアごころをくすぐります。

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 上立ち香はスッキリフレッシュな吟醸香がそこそこに。
 含むと、フレッシュというより奥深さを感じる旨味がゆっくりと入ってきて、若干の苦味で最後までバランスを保ちつつ、じわじわと染みこんできます。
 味わいは、若干レーズン感のある熟した果実の旨味が主役、甘味は柔らかいほろ苦さと辛味と拮抗する感じで、雑味が皆無で透明感を感じさせてくれます。
 後味はほんのりとした辛さを残しつつ、自然にしっかりキレます。

 奥深く個性的な甘旨味と、しっかりしたバランスが特長の、お値段以上の芳醇旨酒でした。
 毎回書いている気がしますが、このお酒にはブレない「らしさ」を感じます。
 スペックがスペックだけにかなりハードルを上げてしまっていたのですが、しっかり期待に応えてくれましたね。
 井の頭、今後も追い続けて行きたい銘柄です。

 そして、こういうフレッシュなお酒には珍しく、開栓後もへこたれませんね~
 若干辛さが上がる感じかな、これは居酒屋でも真価を発揮できるお酒かと。
 もし居酒屋さんの店長がこの記事を見ていたら、是非ラインナップへの追加をご検討ください(笑)

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名称:井の頭 純米吟醸 袋取り無濾過生しずく 27BY
精米歩合:55%
使用米:美山錦
アルコール度:15%
日本酒度:+2
蔵元情報:漆戸醸造株式会社
購入価格(税抜):1,600円/720ml
購入した酒屋さん:うえも商店
お気に入り度:8.6/9.0

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2016年09月16日 長野の日本酒 トラックバック:0 コメント:0

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